JPH06255509A - ラックブッシュの固定構造 - Google Patents

ラックブッシュの固定構造

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Publication number
JPH06255509A
JPH06255509A JP4134893A JP4134893A JPH06255509A JP H06255509 A JPH06255509 A JP H06255509A JP 4134893 A JP4134893 A JP 4134893A JP 4134893 A JP4134893 A JP 4134893A JP H06255509 A JPH06255509 A JP H06255509A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rack
rack bush
bush
cylinder
groove
Prior art date
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Pending
Application number
JP4134893A
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English (en)
Inventor
Toshio Takagi
俊雄 高木
Masahito Nomura
聖人 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
T R W S S J KK
Original Assignee
T R W S S J KK
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Publication date
Application filed by T R W S S J KK filed Critical T R W S S J KK
Priority to JP4134893A priority Critical patent/JPH06255509A/ja
Publication of JPH06255509A publication Critical patent/JPH06255509A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安価でリビルトが可能なラックブッシュの固
定構造を提供する。 【構成】 ラックブッシュ1の中間部9には、軸方向に
伸びる逃げ溝13と、周方向に並ぶカシメ溝15とが形
成されている。鍔部11にも、ちょうどこのカシメ溝1
5と同じ角度位置関係でスパナ溝17が形成されてい
る。このラックブッシュ1は、カシメ溝15の部分で拡
管部7をカシメてラックシリンダ3に固定される。この
状態から、ラックブッシュ1のスパナ溝17にスパナを
引っかけて約45度ほど回転させれば、カシメ部分25
は、ラックブッシュ1の本来の中間部側面27によって
押し戻され、ほぼ元の状態に復元する。ラックブッシュ
1の抜き挿しに当たっては、拡管部7のへこんでいる部
分に逃げ溝13を一致させることで、スムーズに作業を
行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラックピニオン式ステ
アリングのラックシリンダ端部にラックブッシュを固定
するラックブッシュの固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ラックシリンダにラックブッシュ
を固定するための構造としては、図2(A)に示す様
に、ラックシリンダ101の拡管部102及びラックブ
ッシュ103にネジ105,107を刻設し、両者のネ
ジ込みにて固定する構造や、図2(B)に示す様に、ラ
ックシリンダ111の拡管部112にグルーブ113を
刻設し、ラックブッシュ115に設けた取り付け溝11
7との間にリテイニングワイヤ119を挿入し、このリ
テイニングワイヤ119が取り付け溝117及びグルー
ブ113に嵌合することにより両者を固定する構造が採
用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら従来の
固定構造では、ラックブッシュのリビルト(分解・再組
立)が可能であるものの、ネジ加工やグルーブ加工とい
った工賃の高い加工が必要で、製品のコストを上昇させ
るという欠点があった。
【0004】ブッシュの取り付けコストを低減するには
工賃の安いカシメを適用することも可能であるが、これ
ではリビルトが不能となり、ラックシリンダ内のロッド
シールやラックバーの組換えができなくなってしまう。
そこで、本発明においては、安価でリビルトが可能なラ
ックブッシュの固定構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】かかる課題を解
決するためになされた本発明のラックブッシュの固定構
造は、ラックピニオン式ステアリングのラックシリンダ
端部にラックブッシュを固定するラックブッシュの固定
構造であって、ラックブッシュ側面に周方向に沿って部
分的なカシメ溝を設けておき、このカシメ溝に向かって
ラックシリンダ端部をカシメることで両者を固定可能と
すると共に、ラックシリンダ端部をカシメた状態におい
てラックブッシュを所定角度回転させることにより、前
記カシメ溝のない本来のラックブッシュ側面でカシメ部
分を押し戻してラックシリンダ端部を拡開可能に構成し
たことを特徴とする。
【0006】本発明のラックブッシュの固定構造におい
ては、ラックブッシュの側面は、周方向にカシメ溝の部
分と、本来の側面部分とを有する。従って、カシメ溝に
向かってラックシリンダ端部をカシメれば回り止め及び
抜け止めとなり、逆に、ラックブッシュを所定角度回転
させれば本来のラックブッシュ側面でラックシリンダの
カシメ部分を押し拡げることができる。この結果、カシ
メ固定されていたラックブッシュをラックシリンダから
抜き出すことができる。
【0007】なお、ラックシリンダから抜き出す際に、
スムーズな抜き出しを可能にするため、本発明では、さ
らに請求項2記載の様に、前記ラックブッシュの側面
に、さらに、ラックシリンダ端部を拡開する位置にラッ
クブッシュを回転させたときにラックシリンダのカシメ
られていた部分に合うように、軸方向に伸びる逃げ溝を
設けておき、この逃げ溝をカシメ部分に合わせてラック
ブッシュを抜き出し可能に構成したことを特徴とするラ
ックブッシュの固定構造をも完成している。
【0008】
【実施例】以下、本発明を適用したラック・ピニオン式
パワーステアリング装置におけるラックブッシュの固定
構造の実施例を図面に従って説明する。図1(A)は、
ラックブッシュ固定部分の断面図を、同(B)はその右
方向から見た図を示す。
【0009】図示の様に、本実施例のラックブッシュ固
定構造においては、ラックブッシュ1は、図示左側から
順番に、ラックシリンダ3の本体内径と嵌合する細径部
5と、ラックシリンダ3の拡管部7に嵌合する中間部9
と、ラックシリンダ3の拡管部7よりも太い鍔部11と
からなる三段階の太さに形成されている。そして、中間
部9には、細径部5から鍔部11へと向かって軸方向に
伸びる逃げ溝13が90度間隔で四本刻設されている。
中間部9には、また、各逃げ溝13の間になる角度位置
に、鍔部11の根元に沿って周方向に四つの面取り部1
5が形成されている。この面取り部15を以下、カシメ
溝15とよぶ。一方、鍔部11にも、ちょうどこのカシ
メ溝15と同じ角度位置関係で、四つの面取り部17が
形成されている。以下、この面取り部17を、スパナ溝
17という。
【0010】この様な構造のラックブッシュ1は、ラッ
クバー21を挿通された状態で、ラックシリンダ3内へ
挿入され、カシメ溝15の部分のラックシリンダ拡管部
7をカシメることで、ラックシリンダ3に対して固定さ
れる。なお、図中符号23は、ロッドシールである。
【0011】このラックブッシュ1を取り外すに当たっ
ては、スパナ溝17にスパナを引っかけて、ラックブッ
シュ1を約45度ほど回転させればよい。こうすること
で、ラックシリンダ拡管部7のカシメ部分25は、ラッ
クブッシュ1のカシメ溝15の横に残っている本来の中
間部側面27によって押し戻される。この結果、ラック
シリンダ拡管部7はほぼ元の状態に復元する。そして、
このとき、ちょうどカシメられていた部分には逃げ溝1
3が一致している。従って、完全に元の状態に復元して
いないとしても、ラックブッシュ1を引き抜くときに、
カシメられていた部分はこの逃げ溝13で逃げる格好に
なり、スムーズに引き抜き作業を行うことができる。ま
た、再びラックブッシュ1をラックシリンダ3に固定す
るときには、この逃げ溝13をラックシリンダ拡管部7
のへこんでいる箇所に一致させて押し込めばよく、押し
込みもスムーズである。
【0012】以上説明した様に、本実施例によれば、ネ
ジ加工やグルーブ加工といった工賃の高い加工をしなく
てよいことから、製造コストを低減することができる。
しかも、カシメでありながら、リビルトを可能にし、ラ
ックシリンダ内のロッドシールやラックバーの組換えを
することも簡単である。特に、本実施例では、逃げ溝1
3を設けたことで、リビルトに当たってラックブッシュ
1の引き抜きと押し込みが容易になり、スムーズに行え
る点で一層好適となっている。
【0013】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は、上記実施例に限定されるものではなく、例えば動
力操舵でないステアリング装置についても適用できるこ
とはいうまでもなく、本発明の要旨を逸脱しない限り種
々なる態様に変形することが可能である。
【0014】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
安価にラックブッシュを固定することができ、しかも分
解・再組立が可能であるから、後の部品交換等に支障を
来すことがなく、総合的にも低コスト化を実現すること
ができる。特に、請求項2記載のラックブッシュの固定
構造によれば、リビルトがスムーズに行え、一層好適で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例におけるラックブッシュ固定構造の説
明図である。
【図2】 従来例におけるラックブッシュ固定構造の説
明図である。
【符号の説明】
1・・・ラックブッシュ、3・・・ラックシリンダ、7
・・・ラックシリンダ拡管部、13・・・逃げ溝、15
・・・カシメ溝、17・・・スパナ溝、25・・・カシ
メ部分、27・・・中間部側面。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラックピニオン式ステアリングのラック
    シリンダ端部にラックブッシュを固定するラックブッシ
    ュの固定構造であって、 ラックブッシュ側面に周方向に沿って部分的なカシメ溝
    を設けておき、 このカシメ溝に向かってラックシリンダ端部をカシメる
    ことで両者を固定可能とすると共に、 ラックシリンダ端部をカシメた状態においてラックブッ
    シュを所定角度回転させることにより、前記カシメ溝の
    ない本来のラックブッシュ側面でカシメ部分を押し戻し
    てラックシリンダ端部を拡開可能に構成したことを特徴
    とするラックブッシュの固定構造。
  2. 【請求項2】 前記ラックブッシュの側面には、さら
    に、ラックシリンダ端部を拡開する位置にラックブッシ
    ュを回転させたときにラックシリンダのカシメられてい
    た部分に合うように、軸方向に伸びる逃げ溝を設けてお
    き、この逃げ溝をカシメ部分に合わせてラックブッシュ
    を抜き出し可能に構成したことを特徴とする請求項1記
    載のラックブッシュの固定構造。
JP4134893A 1993-03-02 1993-03-02 ラックブッシュの固定構造 Pending JPH06255509A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4134893A JPH06255509A (ja) 1993-03-02 1993-03-02 ラックブッシュの固定構造

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JP4134893A JPH06255509A (ja) 1993-03-02 1993-03-02 ラックブッシュの固定構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06255509A true JPH06255509A (ja) 1994-09-13

Family

ID=12606012

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4134893A Pending JPH06255509A (ja) 1993-03-02 1993-03-02 ラックブッシュの固定構造

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JP (1) JPH06255509A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003056511A (ja) * 2001-08-22 2003-02-26 Iseki & Co Ltd トラクタのパワステシリンダ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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