JP3093406B2 - タイロッドバーの製造方法 - Google Patents

タイロッドバーの製造方法

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JP3093406B2
JP3093406B2 JP03357184A JP35718491A JP3093406B2 JP 3093406 B2 JP3093406 B2 JP 3093406B2 JP 03357184 A JP03357184 A JP 03357184A JP 35718491 A JP35718491 A JP 35718491A JP 3093406 B2 JP3093406 B2 JP 3093406B2
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rod bar
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寿夫 古川
洋 飯塚
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株式会社リズム
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用ステアリング装置
に使用されるタイロッドバーの製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】車両用ステアリング装置として、ステア
リングホイールの回転操作により回転するピニオンと、
該ピニオンに噛み合いピニオンの回転に伴って軸方向に
摺動するラックシャフトとを、ステアリングギヤハウジ
ング内に内装し、該ラックシャフトの両端と左右の操舵
輪とを左右のタイロッドバーにて連結したラックピニオ
ン式ステアリング装置が従来より広く用いられている。
【0003】上記タイロッドバーは、ラックシャフト端
に固着されたソケットとタイロッドバーの一端部に設け
た球状部との球面嵌合構造のインナボールジョイントに
よりラックシャフトに連結され、又タイロッドバーの他
端部にねじ固定されたソケットと操舵輪側の部材(ナッ
クルアーム)に固着したボールスタッドの球状部との球
面嵌合構造のアウタボールジョイントにより操舵輪に連
結される。
【0004】タイロッドバーは通常、丸棒素材から機械
加工(例えば切削加工)或はアップセット加工或はそれ
らの組み合わせ加工等にて一端部に球状部とその首部と
ブーツ端の嵌着用円周溝部とをもち他端部にアウタボー
ルジョイントのソケットにねじ嵌合結合するためのねじ
部をもった構造に形成されるのが普通である。
【0005】近年車両用部品の軽量化という目的からタ
イロッドバーを内部中空のパイプ材で構成するようにな
ってきたが、この場合はインナボールジョイントのボー
ルスタッド(軸部の一端に球状部を形成した構造)を別
部品として構成し、パイプ材の一端部内に上記ボールス
タッドの軸部をねじ込み固定してタイロッドバーを構成
しているのが一般的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにパイプ材
の一端部に別部品であるボールスタッドの軸部をねじ込
み固定して内部中空のタイロッドバーを構成する従来の
ものは、部品数が多くなりねじ込み固定作業が必要でコ
スト的に好ましくないばかりか、ボールスタッドの結合
がかなり不安定であり、特に車両走行時の振動にてねじ
が弛む可能性があるといった課題を有している。
【0007】本発明は上記のような従来の課題に対処し
するために、球状部その他必要とされる構造を全てもっ
た一体物の内部中空のタイロッドバーの製造方法を提供
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、タイロッドバ
ーの材料として所定長さに切断した鋼管を用い、該鋼管
から先ず冷間鍛造にて一般軸部の一端部に概略球状部と
大径軸部とをもったタイロッドバー粗形を形成し、次に
スウェージング加工にて概略球状部とその付け根部から
球状部と首部を形成すると共に大径軸部に円周溝部を形
成し、必要に応じ球転造にて球状部の面粗度を向上させ
た後、ねじ転造にて一般軸部の他端部にねじ部を形成
し、全面塗装してタイロッドバーの完成品を得ることを
特徴とするものである。
【0009】
【作用】上記により一体物の内部中空のタイロッドバー
を得ることができ、ラックシャフトと操舵輪の連結の安
定化及びより一層の軽量化をはかることができ、又加工
は無切削加工であり、材料選定,冷間鍛造,スウェージ
ング加工,転造を組み合わせることにより製品は加工硬
化して必要とする強度が得られ、更にスウェージング加
工前に冷間鍛造にて概略形状を出すことで加工時間の短
縮が可能となり、大幅なコストダウンをはかり得る。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。
【0011】図1は本発明の製造工程の1例を示すブロ
ック図であり、材料として鋼管を用い、先ず該鋼管を所
定長さに切断し、次にそれを冷間鍛造(例えばアップセ
ット加工)して図2の(A)に示すように一端部に概略
球状部1をもちその付け根部に一般軸部3より大径の大
径軸部2をもち且つ一般軸部3の中間部に六角面部4を
もったタイロッドバー粗形を形成する。
【0012】このタイロッドバー粗形をスウェージング
加工し、該スウェージング加工にて図2の(B)に示す
ように概略球状部1とその付け根部から球状部11と首
部12とを形成すると共に、大径軸部2に円周溝部21
を形成する。
【0013】そして次に必要に応じ球転造にて球状部1
1の面粗度を向上させた後、ねじ転造により図2の
(C)に示すように一般軸部3の端部にねじ部31を形
成して一体物の内部中空のタイロッドバーが形成され、
カチオン塗装にて全面塗装して完成品を得る。
【0014】上記において球状部11の面粗度向上を必
要としない場合は球転造加工は省略するものとする。
【0015】上記のようにして製造されたタイロッドバ
ーは、そのねじ部31をアウタボールジョイントのソケ
ットにねじ込み固定され、球状部11をインナボールジ
ョイントのソケットにベアリングを介して嵌装されて組
み付けられ、ゴム等の弾性材よりなるブーツの一端部を
ステアリングギヤハウジングの端部に嵌着し、該ブーツ
の他端部をタイロッドバーの円周溝部21に嵌着してス
テアリングギヤハウジング内のシールを行うものであ
り、このタイロッドバーの使用態様は従来のものと同じ
である。
【0016】
【発明の効果】上記のように本発明によれば、球状部,
首部,円周溝部,ねじ部等必要な構造を全てもった内部
中空のタイロッドバーを得ることができ、ラックシャフ
トと操舵輪との連結の安定化及び一層の軽量化をはかる
ことができる。
【0017】又本発明の製造方法は無切削加工であり、
材料選定,冷間鍛造,スウェージング加工,転造を組み
合わせることにより製品は加工硬化して必要な強度を得
ることができ、更に先ず冷間鍛造で概略形状を出してお
いてスウェージング加工を行うのでスウェージング加工
が極めて容易となり加工時間の短縮をはかることがで
き、大幅なコストダウンが可能となるもので、実用上多
大の効果をもたらし得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すタイロッドバー製造工程
のブロック図である。
【図2】図1の製造工程によって形成されるタイロッド
バーを工程順に示す外観図で、(A)は冷間鍛造にて形
成されたもの、(B)はスウェージング加工によって形
成されたもの、(C)はねじ転造工程を終えたものであ
る。
【符号の説明】
1 概略球状部 2 大径軸部 3 一般軸部 4 六角面部 11 球状部 12 首部 21 円周溝部 31 ねじ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−56970(JP,A) 特開 平2−51613(JP,A) 特開 昭59−10440(JP,A) 特開 平3−275910(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 7/20 B62D 7/08 F16C 11/06 F01L 1/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイロッドバーの材料として所定長さに
    切断した鋼管を用いて、該鋼管から先ず冷間鍛造にて一
    般軸部の一端部に概略球状部とその概略球状部に連続す
    る大径軸部をもったタイロッドバー粗形を形成し、次に
    スウェージング加工により概略球状部とその付け根部か
    ら球状部と首部とを形成すると共に大径軸部に円周溝部
    を形成し、必要に応じ球転造にて球状部の面粗度を向上
    させた後、ねじ転造にて一般軸部の他端部にねじ部を形
    成し、全面塗装を行ってタイロッドバーの完成品を得る
    ことを特徴とするタイロッドバーの製造方法。
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US6038771A (en) * 1995-12-22 2000-03-21 Rhythm Corporation Method of manufacturing tie rod bar for steering linkage of motor vehicle
KR100590117B1 (ko) * 2004-08-26 2006-06-19 이재구 중공형 휠 샤프트 제조방법
FR2944331B1 (fr) * 2009-04-09 2011-11-25 Jtekt Europe Sas Procede de fabrication d'une biellette de direction
KR101717901B1 (ko) * 2010-07-02 2017-03-20 현대중공업 주식회사 스러스터 조립용 가이드 핀

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