JPH0625384B2 - 走行鋼帯の方向転換用浮揚支持装置 - Google Patents

走行鋼帯の方向転換用浮揚支持装置

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JPH0625384B2
JPH0625384B2 JP28892186A JP28892186A JPH0625384B2 JP H0625384 B2 JPH0625384 B2 JP H0625384B2 JP 28892186 A JP28892186 A JP 28892186A JP 28892186 A JP28892186 A JP 28892186A JP H0625384 B2 JPH0625384 B2 JP H0625384B2
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昌博 原田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、0.1〜0.6mm厚さのブリキ原板用または
0.4〜2.0mm厚さの冷延鋼板用等の連続焼鈍炉にお
ける走行鋼帯を非接触支持する浮揚支持装置に関するも
ので、銅、アルミの連続焼鈍炉又は紙工機器等にも適用
しうるものである。
〔従来の技術〕
冷延鋼板用のストリツプ連続焼鈍炉の従来の概要を第7
図に示す。冷延鋼板のストリツプ1は、図示しないルー
パおよびクリーニングタンク、ドライヤ等を経て連続焼
鈍炉に供給される。ストリツプ1は、表面酸化防止のた
めに還元性のガスで充満された焼鈍炉中を炉の上方と下
方に並んだハースロール10間約20mの間を200〜
500m/minの速度で上下しながら走行して所定の熱
処理をうけるものである。これを設備的にみるとストリ
ツプ1は、まず加熱帯Aで鋼種により異なるが650〜
900℃程度までラジアントチユーブ11により加熱さ
れる。その後均熱帯Bにて数十秒間均熱処理をうけ急冷
帯Cにてガスシユツトにより毎秒3〜200℃の冷却速
度で350〜400℃程度まで急冷される。次にこの3
50〜400℃冷却温度で約2分間程度の過時効処理D
をつけ最後に急冷帯Eにて常温まで冷却されるものであ
る。ところで、このハースロール10は直径が800〜
1000mmで、厚さ10〜20mm、長さ2000〜25
00mmの円筒殻を基本とした鋳鋼製であり、それぞれ周
波数及び電圧変化方式で回転数を制御される電動機と直
結されて駆動されていて、通常50〜100本のハース
ロール10が1基の焼鈍炉には使用されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
前述したようなハースロールが多数設けられている焼鈍
炉では、現在では大きな問題となつてはいないものの、
1000〜2000m/minとストリツプの速度が高速
化すると、必然的に板の走行速度をハースロールの周速
と非常に厳しい精度で同期させることが必要となる。ロ
ールの慣性やモータの慣性が大きいため、厳密にコント
ロールすることは不可能に近い。この結果、ストリツプ
とロールとの間で滑りが大きくなり、ストリツプ表面に
キズが発生したり、上と下とのロール間に存在するスト
リツプ長が変化して振動を発生したりする。また、連続
焼鈍炉では、800℃以上の高温の領域でロールとスト
リツプとの焼付現象にその起点を有するとも考えられて
いるロールの肌荒れにより生じるストリツプへの押しキ
ズ(ロールピツクアツプと称する)の問題があり、この
対策も必要とされている。さらにラジアントチユーブで
加熱されたロールに冷たいストリツプが中央部に接触す
ることによる中央部の熱収縮に基づくトラツキング不良
等の問題を生ずる。
〔目的〕
本発明は、連続焼鈍炉におけるハースロールのかわり
に、気体で浮上させながらストリツプの走行を転換させ
うるガスクツシヨン式ノズルを利用したフロータを用い
ることにより、上記問題点を解消する走行鋼帯の方向転
換用浮揚支持装置を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち、本発明は走行鋼帯を気体圧により支持して方
向転換をする浮揚支持装置で、方向転換開始および終了
点近傍に板幅方向にのびてその向きが相対向するガスジ
エツトノズルを有するもので、そのノズル間を結ぶ円弧
上の受圧面に板幅方向にそつた複数列のリブを突出させ
たものにおいて、受圧面上に板幅方向に並んだ円周上に
少なくとも1列以上のガスノズルを付設し、又は円周上
の少なくとも1列以上のガスノズルとその列間に板幅方
向にのびたリブを並設してなることを特徴とする走行鋼
帯の方向転換用浮揚支持装置である。
本発明の基本となるハースロールに代えてクツシヨン式
ノズルを利用したフロータを用いる方法(特願昭61−
40376)の作用を第5図,第6図に基づいて説明す
る。
第5図は、連続焼鈍炉における炉の上側ハースロールの
かわりに本発明のフロータを設けた図であり、第6図は
そのA−A断面図である。第5図および第6図におい
て、1はストリツプ、2はフロータ本体、3はフロータ
の受圧面、4はガスノズル、21はガスの供給管、22
はガスの排出管、23はブロワ、24はサポート、25
は炉殻、26は断熱材である。
ブロワ23によつて加圧されたガスはフロータ本体2の
ガスノズル4から噴出する。この噴出されたガスは排出
管22を通つて吸引されたブロワ23に戻される。この
際第6図のごとく、ガスノズル4はそれぞれ上方を向い
ているため、第6図中aの領域では、このノズルから力
を受けて静圧を発生する。この発明した静圧が、ストリ
ツプ1に作用している張力とストリツプ1の自重を支え
るものである。角度θで衝突するガスシユツトの場合、
このaの領域に発生する圧力は次式(1)で計算できる。
P:圧力 v:ノズル流速 K:定数 h:浮上高さ γ:ガスの比重量 δ:ノズル巾 g:重力の加速度 θ:ノズル角度 この圧力が半周にわたり発生する。この圧力の垂直方向
成分の総和が板にかかるテンシヨンと自重の和の2倍と
釣り合う。
このような構造を有するガスシユツトノズルは、ガスク
ツシヨンノズルと称せされ、いわゆるホバークラフトと
同様な作用を有するものである。即ち(1)式からわかる
ように浮上高さhが小さくなると圧力Pが増加する。換
言すればストリツプ1がフロータ本体2に近づくと押し
かえすということを意味し、ストリツプ1とフロータ本
体2との接触防止に非常に有効な作用を有するものであ
る。
(実施例1) 実施例1を第1図,第2図に示す。これは第7図に示し
たごとく連続焼鈍炉の炉の上側ハースロール10のかわ
りに本発明の方向転換用浮揚支持装置を設けたものであ
り、第2図は第1図のI−I断面である。
第1図および第2図において、1はストリツプ、2はフ
ロータ本体、3はフロータの受圧面、4はガスノズル、
21はガスの供給管、22はガスの排出管、23はフロ
ワ、24はサポート、25は炉殻、26は断熱材であ
る。a,h,δは第5図,第6図で述べたごとく、それ
ぞれ圧力発生部、浮上高さ、ノズル巾である。bは受圧
面に板の進行方向に平行にかつ、板巾方向に並列に設け
られており、その先端は受圧面に平行となるようなリブ
であり、cは更にガスノズル4から最も遠い距離位置近
傍の受圧面頂部にガスノズル4とガスヘツダを共有する
板巾方向に並んだ小孔である。これは特に小孔である必
要はなく、スリットでもよい。第2図においてストリツ
プ1と受圧面3との間aにはガスノズル4からの噴流に
より圧力が発生して、その圧力によりストリツプの自重
や張力を支えることになるが、ガスノズル4からの噴流
の大半は図に示すような板に沿つた反転流になるもの
の、フロータ上においては板を支えている高圧吹から板
エツジを通つて大気へとガスのリークがある。このガス
のリーク量は小さいことが望ましく、このガスのリーク
を止めるため本発明においてはリブ6を設けているが、
それでも浮上高さが高い場合のように、非常に板エツジ
とフロータ受圧面との開口部の面積が大きい場合、ガス
ノズル4からの流入ガスがフロータ頂部に到達する前に
リークしてしまつてフロータ頂部までガスが到達しない
ことがある。すなわち、これは圧力が保持できないこと
になり、ストリツプを浮上できないことになる。このた
め、頂部近くに設けた小孔からガスを噴出することによ
り圧力を保持するものである。
(実施例2) 本発明の他の実施例を第3図,第4図に示す。第4図は
第3図のII−II断面である。ほとんどの記号は第1図,
第2図と同様であるが、小孔cの間に周方向にのびるリ
ブbと直角方向(板巾方向)にのびるリブdを設けて小
孔cからの噴流による圧力保持がリブbの方向にぬける
ことを防止したものである。
以上の実施例ではストリツプが下方から来て下方へ戻る
場合を示したが、本発明はこれのみに限定されるもので
はなく、逆に上方から来て上方へ戻るような場合も、あ
るいは水平に来て水平に戻るような横形の場合にも適用
できる。
〔発明の効果〕
本発明で奏する効果について列挙すると次のとおりであ
る。
(1) ストリツプとロールとの間の滑りがなくなるの
で、ストリツプにキズがつかない。
(2) ロール間ストリツプの長さが常に一定であるの
で、ロール間のストリツプのたるみがなくなり、走行が
安定する。
(3) ストリツプのスピードが遅れなく急加速・急減速
でき、スケジユールフリーの操業が可能であり、炉の経
済性が高まる。
(4) サーマルクラウンによるトラツキング不良がなく
なる。
(5) ストリツプとロール間の滑りがないので、まさつ
による走行抵抗がなくなるのでテンシヨンが低くでき
る。そのため、ブライドル設備が安価となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の走行鋼帯の方向転換用浮揚支持装置
の実施例を示す概略図、第2図は第1図のI−I線断面
図、第3図は本発明の他の実施例を示す概略図、第4図
は第3図のII−II線断面図、第5図は連続焼鈍炉におけ
る炉の上側ロールにかえてフロータを設けた従来技術を
説明するための図、第6図は第5図のA−A線断面図、
第7図は従来の連続焼鈍炉の全体配置図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行鋼帯を気体圧により支持して方向転換
    をする浮揚支持装置で、方向転換開始および終了点近傍
    に板幅方向にのびて、その向きが相対向するガスジエツ
    トノズルを有するもので、そのノズル間を結ぶ円弧上の
    受圧面に板幅方向にそつた複数列のリブを突出させたも
    のにおいて、受圧面上に板幅方向に並んだ円周上に少な
    くとも1列以上のガスノズルを付設し、又は円周上の少
    なくとも1列以上のガスノズルとその列間に板幅方向に
    のびたリブを並設してなることを特徴とする走行鋼帯の
    方向転換用浮揚支持装置。
JP28892186A 1986-12-05 1986-12-05 走行鋼帯の方向転換用浮揚支持装置 Expired - Fee Related JPH0625384B2 (ja)

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JPH0730416B2 (ja) * 1992-06-29 1995-04-05 中外炉工業株式会社 ストリップ浮上用プレッシャパッド

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