JPS61261440A - 帯板支持用フロ−タ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、鋼ス）　ＩＪツブ等の金属帯板の連続焼鈍炉
に付設されて通板中の金属帯板を非接触支持する帯板用
のフロータに関する。

〈従来の技術〉 冷延鋼板ス）　ＩＪツブ等の金属帯板の処理設備として
、従来から用いられている連続焼鈍炉の概念を表す第４
図に示すように、冷延鋼板のストリップｌは図示しない
ペイオフリールより繰出され、図示しないクリーニング
タンク及びルーパ等を通過して連続焼鈍炉に供給される
。この連続焼鈍炉中にはヘルパロール２が上下に多数設
けられておシ、ストリップｌはこれらへルパロール２に
巻き掛けられ、炉内を上下しながら製品に要求される機
械的性質に応じて所要の加熱や冷却を受け、常温状態で
必要な降伏強度や抗張力或いは良好な深絞シ性等の機械
的性質を付与される。なお、連続焼鈍炉内はストリップ
ｌの表面酸化防止のために窒化水素ガス等の還元性ガス
が充満している。

ストリップｌは加熱帯Ａにおいて、通常６５０〜９００
℃程度までラジアントチューブ３で加熱される。その後
、均熱帯Ｂにて数十秒間均等加熱され、急冷帯Ｃにてガ
スジェットにより毎秒３〜２００度の冷却速度で４００
℃程度まで急冷され、次に過時効帯りで４００℃程度で
の約二分間程度の過時効処理を受け、最後に最終急冷帯
Ｅにおいてガスジェットで常温まで急冷される。

ところで、このような連続焼鈍炉では過時効帯りで約二
分間と長い滞留時間を要するため、大形の連続焼鈍炉で
はこの過時効帯りの炉長がおよそ１００メートル以上と
長大になシ、連続焼鈍炉全体としてＦｉ１５０メートル
以上の非常に長いものとなる。この過時効帯りを短縮で
きれば、連続焼鈍炉を短く製作できて設備の建設コスト
を低減し得ることが期待される。その具体的な手段とし
て、ストリップ１の材質を変えてその加熱温度を従来よ
シも高くすれば、過時効帯りの長さを短縮できることが
判明している。

しかし、このような炉を実現する場合に高温のストリッ
プをロールに接触させると、ストリップの強度が低下し
ているため、冷たいロールとの不均一接触や圧延油中の
カーがン等が付着したロール面との接触にょるス）　＋
Ｊツブの熱変形が通板上の問題となって来る。

又、従来のようにストリップを鉛直方向に走行させると
、高温のためにストリップの自重によるクリープ現象を
生じ、幅が狭くなってしまうため、ストリップを水平に
走行させると共にできるだけ長い区間をロールと接触さ
せずに安定走行させる必要がある。

このように、ストリップをたるませることなく水平方向
に長い距離に亙って通板するため、ストリップを非接触
支持するフロータが開発されておシ、このフロータは例
えばカラーコーティングライン等に実用されている。

連続焼鈍炉に設置された従来のフロータの概念を表す第
５図、その■〜■矢視断面を表す第６図及び７０−タの
断面構造を表す第７図に示すように、フロータ１１は走
行するストリップｌの下側に複数個設けられ、これら７
０−タ１１はストリフ７’ｌの通板方向（第５図中左方
）に沿って配列されている。各７０−タ１１はそれぞれ
ス）　ＩＪツブｌの通板方向前後両端部に狭いスリット
ノズル１２を有しており、これらスリットノズル１２は
斜めにストリップｌと対向している。これらスリットノ
ズル１２から噴出される窒化水素等のガスは互いに衝突
してその流れ方向を急変され、その運動１１変化により
ストリップｌとフロータ１１の上面の受圧面１３との間
にガス圧を生じストリップ１を浮き上がらせて通板する
。尚、噴出ガスの種類としては炉内の雰囲気ガスと同種
のものが一般的に用いられている。また図中、１４はス
トリップエの上下に複数設けられてストリップｌを加熱
するためのラジアントチュー１．１５はラジアントチュ
ーブバーナ又はラジアントチュー１の燃焼用吸気を予熱
するレキュペレータ、１６はラジアントチューブのサポ
ート、１７はフロータへのガス供給用ダクト、１８は連
続焼鈍炉の炉壁である。

〈発明が解決しようとする問題点〉 従来の７０−タにあっては、ストリップを浮上支持する
ためのガス圧（静圧）がス）ＩＪツブの下面にストリッ
プの幅方向で均−若しくはストリップの幅方向両端部よ
シ中央部が高圧となるよう作用するため、ストリップの
走行位置が幅方向にずれても、これを補正する機能を有
していなかった。このため、ストリップが左右にずれて
走行し、炉壁に接触してしまうおそれがあった。

本発明は、上記事情に鑑みなされたものでストリップの
幅方向へのずれを補正する機能、所謂センタリング機能
を有し九帯板支持用７０−タを提供することを目的とす
る。

く問題点を解決するための手段〉 本発明の帯板支持用フロータは、帯板の直下にこの帯板
と対向する受圧面が形成された本体と、前記帯板の通板
方向に沿っ次前記受圧面の前後両端部に該帯板の幅方向
に沿ってそれぞれ開口し且つ該受圧面の中央側へ向けて
斜め上方にそれぞれ流体を噴出させて当該帯板と受圧面
との間にこの流体の静圧を発生させる一組の流体噴出口
とを備えた帯板支持用フロータにおいて、前記帯板の通
板方向の前記流体噴出口開口幅を該帯板の幅方向中央部
に較べて両端部の方が広く設定したことを特徴とする。

く作　　　用〉 走行する帯板の下面に対向して流体噴出口よシ流体を噴
出し、受圧面上に生ずる静圧により帯板を７０−タ上方
に浮揚させて通板させると共に、受圧面上での流体圧力
分布を帯板の幅方向両端側が高圧で中央部が低圧の状態
とし、帯板が幅方向にずれた場合にそのずれ側の帯板端
部を他側の端部よシ高く浮揚させて帯板の自重によシ所
定の通板位置に復帰させる。

く実　施　例〉 本発明の一実施例に係る帯板支持用フロータの全体斜視
を表す第１図及び断面構造を表す第３図に示すように、
フロータ１１は走行するストリップｌの下面と対向する
面に開口した流体噴出口としてのスリットノズル１２を
有している。スリットノズル１２はストリップｌの幅方
向に延びる狭いスリット状ｔｚし、ストリップ１０走行
方向前後両端にそれぞれ設けられておシ、これら一対の
スリットノズル１２はここから噴出するガスの噴出方向
が互いに向い合うようにストリップｌの下面に対して斜
めに形成されている。フロータ１１の内部は貿化水素ガ
ス等の加圧ガスが充満するプレナムチャンバ１９となっ
ておシ、このプレナムチャンバ１９に連結されたダクト
１７から供給される加圧ガスがスリットノズル１２よシ
ストリップｌの下面に向って噴出する。プレナムチャン
バ１９の天井上面はストリップｌとの間の噴出ガスによ
シ生ずる静圧を受ける平滑な受圧面１３となっておシ、
この静圧によりストリップ１の重量が支えられ、ストリ
ップｌは７０−タ１１の上方に浮揚して走行する。

本実施例のスリットノズル１２はその開口幅（ストリッ
プ１の通板方向の偏）がストリップｌの幅方向中央に歓
べて両端部で広く設定されておシ、この中央から両端部
にかけて徐々に広くなっている。

ここで一般に、噴出ガスの静圧によりストリップを浮揚
支持するフロータにおいて、受圧面上での噴出ガスによ
る静圧は下記の推算式で表される。

Ｐ：受圧面上での静ＥＥ（匂／−） Ｃ：流体噴出口の形状、フロータの 形状、ストリップのサイズ等に より決まる定数 ｒ：噴出ガスの比重１ｔ（Ｋす讐） ｇ：重力加速度（ｍ／ｓ２） ■＝流体噴出口からのガス噴出速度軸ろ゛ｔ：流体噴出
口のガス噴出幅−） ｈ：受圧面とストリップとの距離−） θ：流体噴出口の傾斜角（） 上記式かられかるように、受圧面上での発生圧力は流体
噴出口のガス噴出幅ｔ、すなわちスリットノズル１２の
開口幅に比例する。

従って、前記のように開口部が中央から両端部にかけて
徐々に広く設定されたスリットノズル１２を備えたフロ
ータ１１にあっては、ストリップｌの幅方向札おいて第
２図に示すような圧力分布を呈する。そして、このよう
なフロータＩＩＫあっては、通常ストリップｌの中心と
フロータ１１の中心とが合った状態でストリップｌを浮
揚支持しているときには、ストリップｌの剛性やストリ
ップｌの幅方向両端からの圧力の洩れ等によりストリッ
プｌは折れ曲ることなく平面状で浮揚支持される。一方
、フロータ１１の中心に対しストリップｌが幅方向にず
れた場合には、ずれた方向側のス）　ＩＪツブ１の端部
が高圧の圧力でよシ高く持ち上けられると共にそれと他
側のストリップｌの端部が低圧でよシ低い位置に浮揚支
持され、ストリップｌは傾いた状態となるため、自重に
よシストリップ１はずれた側と反対側に滑ってその中心
がフロータ１１の中心に合った通常の位置に自動的に復
帰する。このようなセンタリング機能は、ストリップｌ
のずれが大きければそれだけス）　ＩＪツブｌの傾きも
大きくなることから、常にストリップ１を通常の位置へ
復帰させるのに有効に作用する。従って、連続焼鈍炉に
おいても、ストリップｌを炉壁に接触させてしまうこと
なく安定して浮揚支持し、通板させることができる。

なお、これらの実施例は何れもフロータ１１よシガスを
噴出させるノズルがストリップｌの幅方向に延びるスリ
ット状のものであるが、このノズルは多数の円形孔をス
トリップ１０幅方向に列設した長円孔ノズルとしても良
い。

また、上記実施例のスリットノズル１２は開口幅を線形
的に変化させたものであるが、成る関数に基づいて変化
させたり、或いは段階的に変化させ友りしても良い。

〈発明の効果〉 本発明によれば、連続焼鈍炉を通板する金属帯板をロー
ル等に接触させずに安定して浮揚及び通板させることが
でき、高温で過時効処理を行うことによシ炉長を短くし
、設備の建設コストを低減することが可能となる。又、
本発明の帯板支持用７０−タは冷延鋼板用連続焼鈍ライ
ンのみならず、連続亜鉛めっきラインやステンレス鋼板
焼鈍ライン或いは連続電解クリーニングライン、カラー
鉄板コーティングライン、銅、アルミニツム等の連続熱
処理炉更には紙工機器等の設備にも広く適用し得るもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は本発明の一実施例に係υ、第１図はフ
ロータの外観を表す斜視図、第２図は７０−タによる圧
力分布を表す説明図、第３図は７０−タの断面図、第４
図は従来の連続焼鈍炉の概念図、第５図は炉に配設され
た従来のフロータを表す概念図、第６図は第５図中の■
−Ｖｌ矢視断面図、第７図は従来の７０−タの断面図で
ある。 図　　面　　中、 ｌはストリップ、１１は７０−タ、１２はスリットノズ
ル、１３は受圧面である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 帯板の直下にこの帯板と対向する受圧面が形成された本
   体と、前記帯板の通板方向に沿つた前記受圧面の前後両
   端部に該帯板の幅方向に沿つてそれぞれ開口し且つ該受
   圧面の中央側へ向けて斜め上方にそれぞれ流体を噴出さ
   せて当該帯板と受圧面との間にこの流体の静圧を発生さ
   せる一組の流体噴出口とを備えた帯板支持用フロータに
   おいて、前記帯板の通板方向の前記流体噴出口開口幅を
   該帯板の幅方向中央部に較べて両端部の方が広く設定し
   たことを特徴とする帯板支持用フロータ。