JPH06252079A - イオン注入方法及びその装置 - Google Patents

イオン注入方法及びその装置

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JPH06252079A
JPH06252079A JP5033738A JP3373893A JPH06252079A JP H06252079 A JPH06252079 A JP H06252079A JP 5033738 A JP5033738 A JP 5033738A JP 3373893 A JP3373893 A JP 3373893A JP H06252079 A JPH06252079 A JP H06252079A
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秋男 三村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大型基板上に形成された薄膜に、高速、低温
でイオン注入することができ、この注入されたイオンを
活性化することのできるイオン注入方法及びその装置を
提供する。 【構成】 本願発明のイオン注入方法は、薄膜にイオン
を注入した後に該薄膜にエネルギービームを照射し、注
入されたイオンを活性化する。また、前記薄膜を自己整
合型の薄膜素子とする。また、イオン注入装置31は、
第1の真空槽41と第1の真空槽41に設けられたイオ
ン源42とからなるイオン注入室32と、イオン注入室
32に開閉機構36を介して設けられ、第2の真空槽5
1と第2の真空槽51に設けられたエネルギービーム源
52とからなるエネルギービーム照射室33と、イオン
注入室32及びエネルギービーム照射室33各々に設け
られ基板20を保持しかつ搬入搬出する基板搬送機構4
4とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、基板上に形成された
薄膜にイオンを注入する方法及びその装置に係り、特
に、液晶ディスプレイ等の表示装置に用いられる大型基
板上に形成された薄膜に、高速、低温でイオン注入し、
この注入されたイオンを活性化する方法及びその装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、各画素毎のスイッチングに薄膜ト
ランジスタ(TFT)素子を用いたアクティブ型液晶表
示素子が提案されている。この薄膜トランジスタ素子
は、ガラス基板上にシリコン薄膜を形成し、該シリコン
薄膜にTFTスイッチマトリクスを形成したもので、膜
質の違いにより2種類の形成方法があり、非晶質シリコ
ン(a−Si)のトランジスタでは、n型のa−Si薄
膜を気相反応により形成するのに対し、多結晶シリコン
(poly−Si)のトランジスタでは、LSI素子と
同じコプレーナ構造の素子を用い、イオン注入法が多用
される。
【0003】図3はコプレーナ構造のTFT素子を示す
断面図である。このTFT素子1は、ガラス基板2上に
形成されたシリコン活性層3の上に、SiO2からなる
ゲート絶縁層4、n型シリコン層からなるゲートシリコ
ン層5が順次積層され、シリコン活性層3の両側部はP
等のイオンが打ち込まれてソース6及びドレイン7とさ
れている。前記ゲートシリコン層5は、例えばP等のイ
オンをイオン注入8によりシリコン層に打ち込み、その
後該シリコン層を加熱することにより該Pイオンを活性
化させて抵抗の低いn型シリコン層としたものである。
なお、Pイオンの替わりにBイオンをシリコン層に打ち
込めばp型シリコン層となる。このようなTFT素子1
を表示部分及び回路部分に適用することにより、アクテ
ィブ型液晶表示素子が製造される。
【0004】最近では、大型の基板に大面積のディスプ
レイを形成したり、また、1枚の基板から小型ディスプ
レイを多数取るために、基板がますます大面積化しつつ
あり、例えば、450mm×350mm程度の大きさの
基板が使用されるようになってきている。したがって、
ドーピング技術においても、これらの大型基板に対して
高速でドーピングできる装置が提案されている。例え
ば、バケットイオン源を用いた非質量分離型イオン照射
装置もその1つである(例えば、G.Kawachi,et al. J.E
lectrochem.Soc.,Vol.137,No.11,pp3522-3526 (1990)等
参照のこと)。この装置においては、0.5mA/cm
2のイオン密度を実現することができ、1分以内で必要
な濃度のドーピングを行うことができる。
【0005】また、従来より用いられている大型のイオ
ン注入装置としては、図4及び図5に示されるような装
置が知られている(例えば、M.Tanjo,et al. SID Japan
Display'92 Abstracts,pp345-348 (1992)等参照のこ
と)。図4はイオン注入装置を示す平面図、図5は図4
のA−A線に沿う断面図である。このイオン注入装置1
1は、イオン照射室12と、予備室13とから構成さ
れ、イオン照射室12は、真空槽14と、該真空槽14
の側壁に設けられたイオン源15とから構成され、イオ
ン照射室12と予備室13とはゲートバルブ16で、予
備室13と外部17とはゲートバルブ18でそれぞれ仕
切られ、これらゲートバルブ16,18によりイオン照
射室12及び予備室13それぞれの内部が真空に保たれ
ている。そして、このイオン注入装置11内には、表面
に薄膜19が形成された大型のガラス基板20を垂直に
保持する基板保持搬送台21が設けられ、該基板保持搬
送台21はイオン照射室12と予備室13との間を移動
可能である。このイオン注入装置11では、ガラス基板
20を取り付けた基板保持搬送台21を、ゲートバルブ
18,16を順次開閉することによりイオン照射室12
内の所定位置に移動させ、該ガラス基板20上の薄膜1
9にイオン源15により加速したイオンを照射する。こ
のイオン注入装置11では、基板が大型であっても該基
板を操作することにより処理することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このイ
オン注入装置11においては、得られるイオン密度が
0.02mA/cm2と小さく処理に時間がかかるとい
う問題点があった。また、加速電圧が40keV以上と
高いために、イオン照射時に基板温度が上昇し、したが
って、レジストマスクを使用することができないという
問題点もあった。
【0007】この発明は、上記の事情に鑑みてなされた
ものであって、大型基板上に形成された薄膜に、高速、
低温でイオン注入することができ、この注入されたイオ
ンを活性化することのできるイオン注入方法及びその装
置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は次の様なイオン注入方法及びその装置を
採用した。すなわち、この発明の請求項1記載のイオン
注入方法は、基板上に形成された薄膜にイオンを注入す
る方法において、前記薄膜にイオンを注入した後に、該
薄膜にエネルギービームを照射し、注入されたイオンを
活性化することを特徴としている。
【0009】また、請求項2記載のイオン注入方法は、
請求項1記載のイオン注入方法において、前記薄膜を、
自己整合型の薄膜素子とすることを特徴としている。
【0010】また、請求項3記載のイオン注入装置は、
第1の真空槽と、該第1の真空槽に設けられたイオン源
とから構成され、基板上に形成された薄膜にイオンを注
入するイオン注入室と、該イオン注入室に開閉機構を介
して設けられ、第2の真空槽と、該第2の真空槽に設け
られたエネルギービーム源とから構成され、イオン注入
された薄膜にエネルギービームを照射するエネルギービ
ーム照射室と、前記イオン注入室及びエネルギービーム
照射室各々に設けられ、基板を保持しかつ搬入搬出する
基板搬送機構とを備えたことを特徴としている。
【0011】また、請求項4記載のイオン注入装置は、
請求項3記載のイオン注入装置において、前記イオン源
をバケット型イオン源とし、前記エネルギービーム源を
エキシマレーザとしたことを特徴としている。
【0012】また、請求項5記載のイオン注入装置は、
請求項3記載のイオン注入装置において、前記イオン源
をイオン注入室の下部に設け、前記エネルギービーム源
を、エネルギービーム照射室の下部に設けたことを特徴
としている。
【0013】また、請求項6記載のイオン注入装置は、
請求項3記載のイオン注入装置において、前記基板搬送
機構の近傍に、基板を加熱・冷却・保温するための温調
機構を設けたことを特徴としている。
【0014】
【作用】この発明の請求項1記載のイオン注入方法で
は、前記薄膜にイオンを注入した後に、該薄膜にエネル
ギービームを照射し、注入されたイオンを活性化する。
これより、基板温度の上昇を押えながら前記薄膜に注入
されたイオンを活性化することが可能になる。
【0015】また、請求項2記載のイオン注入方法で
は、前記薄膜を自己整合型の薄膜素子とすることによ
り、連続処理により大型基板上に薄膜素子を形成する。
【0016】また、請求項3記載のイオン注入装置で
は、第1の真空槽と、該第1の真空槽に設けられたイオ
ン源とから構成され、基板上に形成された薄膜にイオン
を注入するイオン注入室と、該イオン注入室に開閉機構
を介して設けられ、第2の真空槽と、該第2の真空槽に
設けられたエネルギービーム源とから構成され、イオン
注入された薄膜にエネルギービームを照射するエネルギ
ービーム照射室と、前記イオン注入室及びエネルギービ
ーム照射室各々に設けられ、基板を保持しかつ搬入搬出
する基板搬送機構とを備えたことにより、イオン注入と
イオン活性化とを連続的に行う。
【0017】また、請求項4記載のイオン注入装置で
は、請求項3記載のイオン注入装置において、前記イオ
ン源をバケット型イオン源、前記エネルギービーム源を
エキシマレーザとしたことにより、大型の基板上に形成
された薄膜に、短時間でしかも基板温度を押さえたまま
でイオン注入とイオン活性化とを連続的に行う。
【0018】また、請求項5記載のイオン注入装置で
は、請求項3記載のイオン注入装置において、前記イオ
ン源をイオン注入室の下部に設け、前記エネルギービー
ム源を、エネルギービーム照射室の下部に設けたことに
より、基板上に形成された薄膜に、下方からイオン注入
とイオン活性化とを行い、粉塵の落下等による汚染を防
止する。
【0019】また、請求項6記載のイオン注入装置で
は、請求項3記載のイオン注入装置において、前記基板
搬送機構の近傍に、基板を加熱・冷却・保温するための
温調機構を設けたことにより、基板を所定の温度に保持
しながら該基板上に形成された薄膜にイオン注入とイオ
ン活性化とを行う。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の一実施例
のイオン注入方法及びその装置について説明する。図1
はこの発明のイオン注入方法が適用されるイオン注入装
置の概略構成図、図2は図1のB−B線に沿う断面図で
ある。このイオン注入装置31は、イオン注入室32
と、エネルギービーム照射室33とから構成され、イオ
ン注入室32と外部34とはゲートバルブ(開閉機構)
35で、イオン注入室32とエネルギービーム照射室3
3とはゲートバルブ36で、エネルギービーム照射室3
3と外部34とはゲートバルブ37でそれぞれ仕切ら
れ、これらゲートバルブ35〜37によりイオン注入室
32及びエネルギービーム照射室33それぞれの内部が
真空に保たれている。
【0021】イオン注入室32は、基板上に形成された
薄膜にイオンを注入するもので、第1の真空槽41と、
該第1の真空槽41の下部に上向きに設けられたバケッ
ト型線状イオン源42と、該第1の真空槽41内に設け
られ基板ホルダ43を水平に保持しかつ搬入搬出する複
数のローラを備えた基板搬送機構44とから構成されて
いる。エネルギービーム照射室33は、イオン注入され
た薄膜にエネルギービームを照射するもので、第2の真
空槽51と、該第2の真空槽51の下部に上向きに設け
られたXeCl等のエキシマレーザ(エネルギービーム
源)52と、該第2の真空槽51内に設けられた基板搬
送機構44とから構成されている。
【0022】基板ホルダ43の下部には、表面に薄膜1
9が形成された大型のガラス基板20が下向きに固定さ
れ、また、基板ホルダ43の上方位置には、ガラス基板
20を加熱・冷却・保温するための温調機構53が設け
られている。ここでは、前記薄膜19は自己整合型の薄
膜素子により構成されている。
【0023】次に、このイオン注入装置31を用いてガ
ラス基板20上に形成された薄膜19にイオンを注入す
る方法について説明する。まず、基板搬送機構44及び
ゲートバルブ35を稼働させ、ガラス基板20が固定さ
れた基板ホルダ43をイオン注入室32内の所定位置に
移動させ、バケット型線状イオン源42により該ガラス
基板20上の薄膜19に垂直下方から加速したイオンを
照射する。
【0024】ここで、原料ガス濃度を約1%としたと
き、イオン密度を0.5mA/cm2、加速電圧を10
00V以下の値、例えば500Vとすると、約10秒で
約1021atom/cm3の濃度でイオンをドーピング
することができる。したがって、バケット型線状イオン
源42の進行方向(図1においては図の下方から上方に
向かう方向)への幅を10cmとし、ガラス基板20の
搬送速度を1cm/秒とすると、幅350mmのガラス
基板20では約35秒でイオン注入できる。この時のガ
ラス基板20の昇温は約100℃であり、レジストもマ
スクとして用いることができる。また、ガラス基板20
に冷却・加熱の処理が必要な場合には、温調機構53を
稼働させることにより、該ガラス基板20を所定の温度
に保持することができる。また、薄膜19に下方から加
速したイオンを照射することにより、粉塵の落下等によ
る汚染を防止することができる。
【0025】イオン注入後、基板搬送機構44及びゲー
トバルブ36を稼働させ、ガラス基板20が固定された
基板ホルダ43をイオン注入室32からエネルギービー
ム照射室33内の所定位置に移動させ、エキシマレーザ
52により該ガラス基板20上の薄膜19に下方からレ
ーザビーム(エネルギービーム)を照射する。レーザビ
ーム照射後、基板搬送機構44及びゲートバルブ37を
稼働させ、エネルギービーム照射室33からガラス基板
20を取り出す。また、ゲートバルブ36に次工程の装
置が接続されていれば、ガラス基板20を連続的に次工
程に送ることができる。
【0026】ここで、XeClエキシマレーザ52のエ
ネルギー強度を200mJ/cm2程度にすると、注入
されたイオンが十分に活性化され、十分低いシート抵抗
を得ることができる。この場合、XeClエキシマレー
ザ52の発振パルス数は1パルスでよいが、薄膜19が
薄い場合には膜が荒れる場合があるので、この様な場合
には、エネルギー強度を200mJ/cm2以下とし、
発振パルス数を複数(例えば10パルス)とするのが効
果的である。なお、注入されたイオンを活性化するに
は、XeCl等のエキシマレーザ52以外に、例えば赤
外線ランプ等を用いることもできる。
【0027】以上により、この実施例のイオン注入方法
によれば、薄膜19にイオンを注入した後に、該薄膜1
9にレーザビームを照射し、注入されたイオンを活性化
するので、ガラス基板20の温度の上昇を押えながら前
記薄膜19に注入されたイオンを活性化することができ
る。また、前記薄膜19を自己整合型の薄膜素子とした
ので、連続処理により大型基板上にTFT素子等の薄膜
素子を形成することができる。
【0028】また、このイオン注入装置31によれば、
イオン注入室32と、エネルギービーム照射室33とか
ら構成され、イオン注入室32の第1の真空槽41の下
部に上向きにバケット型線状イオン源42を設け、エネ
ルギービーム照射室33の第2の真空槽51の下部に上
向きにエキシマレーザ52を設けたので、大型のガラス
基板20上に形成された薄膜19に、短時間でしかも基
板温度を押さえたままでイオン注入とイオン活性化とを
連続的に行うことができる。また、薄膜19の粉塵の落
下等による汚染を防止することができる。また、ガラス
基板20を加熱・冷却・保温するための温調機構53を
設けたので、ガラス基板20を所定の温度に保持しなが
ら該ガラス基板20上に形成された薄膜19にイオン注
入及びイオン活性化を行うことができる。
【0029】なお、この実施例においては、ガラス基板
20上の薄膜19に垂直下方から加速したイオンを照射
しているが、イオンの照射方向は上記実施例に限定され
ず様々な角度からのイオン照射が可能である。例えば、
バケット型線状イオン源42のイオンの照射方向を薄膜
19の垂直方向に対して、例えばソース6側に傾けた状
態でイオンを照射すると、ドレイン7にゲート絶縁層4
及びゲートシリコン層5によりレーザビームが遮られる
部分が生じる。この部分の接合(n+−i接合)をTF
T素子の動作接合として用いると、TFT素子のオフ電
流を低下させる利点が得られる。
【0030】
【発明の効果】以上説明した様に、この発明の請求項1
記載のイオン注入方法によれば、薄膜にイオンを注入し
た後に、該薄膜にエネルギービームを照射し、注入され
たイオンを活性化することとしたので、基板温度の上昇
を押えながら前記薄膜に注入されたイオンを活性化する
ことができる。
【0031】また、請求項2記載のイオン注入方法によ
れば、前記薄膜を自己整合型の薄膜素子としたので、連
続処理により大型基板上にTFT素子等の薄膜素子を形
成することができる。
【0032】また、請求項3記載のイオン注入装置によ
れば、第1の真空槽と、該第1の真空槽に設けられたイ
オン源とから構成され、基板上に形成された薄膜にイオ
ンを注入するイオン注入室と、該イオン注入室に開閉機
構を介して設けられ、第2の真空槽と、該第2の真空槽
に設けられたエネルギービーム源とから構成され、イオ
ン注入された薄膜にエネルギービームを照射するエネル
ギービーム照射室と、前記イオン注入室及びエネルギー
ビーム照射室各々に設けられ、基板を保持しかつ搬入搬
出する基板搬送機構とを備えたので、イオン注入とイオ
ン活性化とを連続的に行うことができる。
【0033】また、請求項4記載のイオン注入装置によ
れば、前記イオン源をバケット型イオン源とし、前記エ
ネルギービーム源をエキシマレーザとしたので、大型の
基板上に形成された薄膜に、短時間でしかも基板温度を
押さえたままでイオン注入とイオン活性化とを連続的に
行うことができる。
【0034】また、請求項5記載のイオン注入装置によ
れば、前記イオン源をイオン注入室の下部に設け、前記
エネルギービーム源を、エネルギービーム照射室の下部
に設けたので、基板上に形成された薄膜の粉塵の落下等
による汚染を防止することができる。
【0035】また、請求項6記載のイオン注入装置によ
れば、前記基板搬送機構の近傍に、基板を加熱・冷却・
保温するための温調機構を設けたので、基板を所定の温
度に保持しながら該基板上に形成された薄膜にイオン注
入とイオン活性化とを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のイオン注入装置を示す概略
構成図である。
【図2】図1のB−B線に沿う断面図である。
【図3】コプレーナ構造のTFT素子を示す断面図であ
る。
【図4】従来のイオン注入装置を示す構成図である。
【図5】図4のA−A線に沿う断面図である。
【符号の説明】
31 イオン注入装置 32 イオン注入室 33 エネルギービーム照射室 34 外部 35〜37 ゲートバルブ(開閉機構) 41 第1の真空槽 42 バケット型線状イオン源 43 基板ホルダ 44 基板搬送機構 51 第2の真空槽 52 エキシマレーザ(エネルギービーム源) 53 温調機構 19 薄膜 20 ガラス基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01J 37/317 B 9172−5E

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成された薄膜にイオンを注入
    する方法において、 前記薄膜にイオンを注入した後に、 該薄膜にエネルギービームを照射し、注入されたイオン
    を活性化することを特徴とするイオン注入方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のイオン注入方法におい
    て、 前記薄膜を、自己整合型の薄膜素子とすることを特徴と
    するイオン注入方法。
  3. 【請求項3】 第1の真空槽と、該第1の真空槽に設け
    られたイオン源とから構成され、基板上に形成された薄
    膜にイオンを注入するイオン注入室と、 該イオン注入室に開閉機構を介して設けられ、第2の真
    空槽と、該第2の真空槽に設けられたエネルギービーム
    源とから構成され、イオン注入された薄膜にエネルギー
    ビームを照射するエネルギービーム照射室と、 前記イオン注入室及びエネルギービーム照射室各々に設
    けられ、基板を保持しかつ搬入搬出する基板搬送機構と
    を備えたことを特徴とするイオン注入装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のイオン注入装置におい
    て、 前記イオン源をバケット型イオン源とし、 前記エネルギービーム源をエキシマレーザとしたことを
    特徴とするイオン注入装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載のイオン注入装置におい
    て、 前記イオン源をイオン注入室の下部に設け、 前記エネルギービーム源を、エネルギービーム照射室の
    下部に設けたことを特徴とするイオン注入装置。
  6. 【請求項6】 請求項3記載のイオン注入装置におい
    て、 前記基板搬送機構の近傍に、基板を加熱・冷却・保温す
    るための温調機構を設けたことを特徴とするイオン注入
    装置。
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