JPH1012890A - 薄膜半導体装置の製造方法 - Google Patents

薄膜半導体装置の製造方法

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JPH1012890A
JPH1012890A JP8181566A JP18156696A JPH1012890A JP H1012890 A JPH1012890 A JP H1012890A JP 8181566 A JP8181566 A JP 8181566A JP 18156696 A JP18156696 A JP 18156696A JP H1012890 A JPH1012890 A JP H1012890A
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gas
semiconductor
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semiconductor thin
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Masabumi Kunii
正文 国井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的低ドーズ量におけるイオンドーピング
の制御性を改善して不純物濃度のばらつきを低減化す
る。 【解決手段】 薄膜半導体装置を製造する為、ゲート絶
縁膜を間にしてゲート電極及び半導体薄膜の積層を絶縁
基板17上に形成する工程と、この半導体薄膜に不純物
を注入して薄膜トランジスタを形成する注入工程とを行
なう。この注入工程では、不純物を含むドーパントガス
の希釈ガスに対する混合比が0.1%未満に調製された
原料ガスをイオン化し、そのまま質量分離をかけずに電
界加速して半導体薄膜に照射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクティブマトリ
クス型液晶表示装置等の駆動基板に用いられる薄膜半導
体装置の製造方法に関する。より詳しくは、薄膜半導体
装置に集積形成される薄膜トランジスタの不純物注入技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】薄膜半導体装置を製造する為には、ゲー
ト絶縁膜を間にしてゲート電極及び半導体薄膜の積層を
絶縁基板上に形成する工程と、この半導体薄膜に不純物
を注入して薄膜トランジスタを形成する注入工程とを行
なう。近年、イオンドーピング装置を利用した不純物の
注入技術が注目を集めている。このイオンドーピング装
置では、不純物を含む原料ガスをイオン化した後、その
まま質量分離をかけずに大面積の絶縁基板に照射してい
る。イオンドーピング装置は短時間で大面積の絶縁基板
(例えば、30cm×35cm角以上)に対して、高ドーズ
量で不純物を打ち込む事ができる。この為、高スループ
ットが実現でき、次世代の大面積液晶ディスプレイに用
いる駆動基板(TFT基板)の製造装置として有望視さ
れている。イオンドーピング装置は例えばJapan
Display 92 Dig.pp.206−207
に開示されている。又、このイオンドーピング装置を用
いた薄膜トランジスタの製造技術が、例えばJapan
ese Journal of Appied Phy
sics,vol.33.pp.635−638,19
94に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】イオンドーピング装置
では、水素等で希釈したB26 ,PH3 等のドーパン
トガスを高周波プラズマでイオン化させ、電界加速して
絶縁基板上に成膜された半導体薄膜に打ち込む。従来、
一般的な希釈率としては、希釈ガスに対するドーパント
ガスの混合比で0.1%〜10%程度の値が採用されて
いた。この濃度範囲の原料ガスを用いると、1×1016
/cm2 程度の高ドーズ量で不純物を半導体薄膜に1分間
程度の短時間で打ち込む事が可能である。これにより、
高スループットで高不純物濃度のソース/ドレイン領域
を薄膜トランジスタに形成する事が可能である。しかし
反面、1×1012/cm2 〜1×1014/cm2 程度の低ド
ーズ量を精度良く制御し且つばらつきを小さく抑える事
が困難であった。この様な低ドーズ量の不純物注入は、
例えば多結晶シリコン薄膜トランジスタの製造に必須と
されるLDD(Lightly Doped Drai
ns)領域の形成や、薄膜トランジスタの閾電圧(Vt
h)の制御に用いられる。従来のイオンドーピング装置
では、比較的低ドーズ量のライトドーピングを精度良く
且つばらつきを抑えて実施する事が困難であった。この
為、多結晶シリコン薄膜トランジスタのLDD構造や薄
膜トランジスタのVth制御を行なう上で障害となって
いた。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述した従来の技術の課
題に鑑み、本発明は低ドーズ量のドーピングを精度良く
制御し且つばらつきを小さく抑える事ができる薄膜半導
体装置の製造方法を提供する事を目的とする。かかる目
的を達成する為に以下の手段を講じた。即ち、本発明に
よれば薄膜半導体装置は基本的に、ゲート絶縁膜を間に
してゲート電極及び半導体薄膜の積層を絶縁基板上に形
成する工程と、該半導体薄膜に不純物を注入して薄膜ト
ランジスタを形成する注入工程とにより製造される。特
徴事項として、前記注入工程は、該不純物を含むドーパ
ントガスの希釈ガスに対する混合比が0.1%未満に調
製された原料ガスをイオン化し、そのまま質量分離をか
けずに電界加速して該半導体薄膜に照射するイオン注入
工程を採用している。
【0005】前記イオン注入工程では、例えば多結晶シ
リコンからなる半導体薄膜に1×1013/cm2 以下のド
ーズ量で不純物を領域選択的に注入し、薄膜トランジス
タのチャネル領域と高不純物濃度のソース/ドレイン領
域との間に低不純物濃度のLDD領域を形成する。ある
いは、前記イオン注入工程では、多結晶シリコンからな
る半導体薄膜に対して少なくともゲート電極と重なる部
分に1×1013/cm2以下のドーズ量で不純物を注入
し、予め薄膜トランジスタの閾電圧を調整する。なお、
前記イオン注入工程の条件は、83mW/cm2未満に設定さ
れた高周波電力を印加して原料ガスをイオン化する事が
好ましい。又、1μA/cm2 以下の電流密度で該イオン
化した原料ガスを照射する事が好ましい。なお、前記イ
オン注入工程は絶縁基板を回転させながら該原料ガスを
照射する事が好ましい。本発明は、特にアクティブマト
リクス型表示装置の駆動基板に用いられる薄膜半導体装
置の製造方法に好適である。
【0006】本発明によれば、希釈ガスに対するドーパ
ントガスの混合比を0.1%未満に調製してイオン注入
工程を行なっている。従来の希釈率に比べ低く設定して
いる。その分、不純物を比較的穏やかなレートで注入す
る事が可能となり、低ドーズ量を精度良く制御できると
共に絶縁基板の面内における不純物濃度のばらつきを低
く抑える事が可能になる。希釈率を低く抑える事で原料
ガスのイオン化状態が安定し経時的な変化の影響を受け
にくくなる。又、時間をかけて不純物を注入する事によ
り、絶縁基板の全面に対して均一化された条件で不純物
を打ち込む事が可能になる。又、高周波電力を下げたり
イオン電流密度を下げることはドーパントガスを希釈す
ることと同様の効果がある。
【0007】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の最良
な実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明にかかる
薄膜半導体装置の製造方法に用いられるイオンドーピン
グ装置の構成を示す。真空チャンバ10にはプラズマ発
生用のコイル電極11、イオン引き出し電極12、加速
電極13、減速電極14が装備されている。コイル電極
11には高周波電源15が接続しており、高周波電力を
供給してRFプラズマを発生させる。ガス系統について
は、配管を通して複数個のガスシリンダ18が真空チャ
ンバ10に接続されている。これらのガスシリンダ18
はエアーバルブ、電磁バルブ又は機械式バルブを用いて
切り換えができる様になっている。ガス流量はマスフロ
ーコントローラ(MF)16により制御され、ガス系統
は操作パネル(図示せず)上の設定により自動切り換え
ができる。処理対象となる絶縁基板17はステージ上に
搭載される。このステージは回転可能であり、例えば1
分間に20回転する。なお、絶縁基板17には予めゲー
ト絶縁膜を間にしてゲート電極及び半導体薄膜の積層が
形成されている。真空チャンバ10に導入された原料ガ
スはRFプラズマにより電離イオンに励起され、イオン
引出電極12及び加速電極13を介して矢印で示す様に
イオンシャワーとなって絶縁基板17の表面に打ち込ま
れる。本例では、複数のガスシリンダ18に複数種のガ
スが貯蔵されている。1番目のガスシリンダにはH2
00%の希釈ガスが収容されている。2番目のガスシリ
ンダには不純物Pを含んだPH3 を予めH2 で5%に希
釈したドーパントガスが貯蔵されている。このドーパン
トガスは例えばNチャネル型薄膜トランジスタのソース
/ドレイン領域形成に用いられる。3番目のガスシリン
ダにはPH3 を予めH2 で0.1%に希釈したドーパン
トガスが貯蔵されている。このドーパントガスは例えば
Nチャネル型薄膜トランジスタのLDD領域形成に用い
られる。4番目のガスシリンダには不純物Bを含むB2
6 を予めH2 で5%に希釈したドーパントガスが収容
されている。このドーパントガスは例えばPチャネル型
薄膜トランジスタのソース/ドレイン領域形成に用いら
れる。最後の5番目のガスシリンダにはB26 を予め
2 で0.1%に希釈したドーパントガスが貯蔵されて
いる。このドーパントガスは例えば薄膜トランジスタの
閾電圧調整に用いられる。この様に、本例では5系統の
ガスを用いているが、これに限られるものではない。必
要に応じてガス種やガス濃度を変えたガス系統を増設し
ても良い。このイオンドーピング装置では加速電圧を1
00KVまで設定可能であり、30cm×40cm角の大型基
板にも対応できる様になっている。
【0008】かかる構成を有するイオンドーピング装置
を用いて注入工程を行なう。即ち、絶縁基板17の表面
に予め成膜された半導体薄膜に不純物を注入して薄膜ト
ランジスタを形成する。本発明の特徴事項として、この
注入工程では不純物を含むドーパントガスの希釈ガスに
対する混合比が0.1%未満に調製された原料ガスをイ
オン化し、そのまま質量分離をかけずに電界加速して半
導体薄膜に照射する。これにより、比較的低ドーズ量で
不純物を精度良く注入可能であり且つ基板面内に渡って
不純物濃度のばらつきを低く抑える事が可能になる。以
下、希釈率を0.1%未満に設定した理由を、実験結果
に基づいて詳細に説明する。この実験では、図1に示し
たイオンドーピング装置を用いてステージの上にシリコ
ンウェハを搭載し、希釈率を変えた原料ガスをドーピン
グし、シリコンウェハの抵抗値を測定した。具体的に
は、p型で高抵抗のシリコンウェハ中に不純物をイオン
ドーピングし、窒素雰囲気中960℃で30分間アニー
ルして不純物を活性化した後、シート抵抗値のウェハ面
内ばらつき及びウェハ間ばらつきを測定した。この時用
いた原料ガスは0.1%のPH3 を含むドーパントガス
と100%のH2 からなる希釈ガスとの混合物とした。
このドーパントガスと希釈ガスの混合比を変えてPH3
の濃度を調節した。なお、シリコンウェハの初期抵抗は
1MΩ・cm以上である。
【0009】先ず、第1の条件として、希釈率が0.1
%のPH3 を含むドーパントガスのみでイオンドーピン
グを行ない、シリコンウェハに不純物を打ち込んだ。イ
オンドーピングでは質量分離を行なわないのでイオンシ
ャワー中にはH+,P+,PH2 +等種々の電離イオン
が含まれている。これら全ての電離イオンを含んだ全ド
ーズ量は1×1014/cm2 に設定した。なお、全ドーズ
量は例えば真空チャンバ内に設けたファラデイカップで
イオン電流を測定する事によりモニタした。この条件で
連続4枚のシリコンウェハにイオンドーピングを行なっ
た。この時の加速電圧は10KVに設定され、高周波電力
は13.56KHz で50Wに設定され、ガス流量は45
sccmに設定された。以上のドーピング条件で全ドーズ量
が1×1014/cm2 となる迄に1枚当たり15秒を要し
た。一般に、H2で0.1%に希釈されたPH3 をドーピ
ングガスとして用いた場合、全ドーズ量1×1014/cm
2のうち、目的の不純物となるP+イオンの実効的な割
合は1%程度であり、残りの殆どは水素イオンのドーズ
である。従って、全ドーズ量が1×1014/cm2 の場
合、P+のドーズ量は1×1012/cm2 程度である。即
ち、本実験では比較的低ドーズ量の領域でイオンドーピ
ングを行なっている。実際、H2 で0.1%に希釈した
PH3 のドーパントガスを用いてシリコンウェハにイオ
ンドーピングし、SIM分析にてP+イオンの面密度を
調べたところ、全ドーズ量に対して1%程度の割合でP
+イオンが打ち込まれている事が確認された。
【0010】次いで、第2の条件としてH2 で予め0.
1%に希釈したPH3 のドーパントガスと100%H2
の希釈ガスとを1:1の比率で混合し、全ドーズ量が2
×1014/cm2 となる様にシリコンウェハにイオンドー
ピングを行なった。第2の条件ではPH3 ガスの希釈率
を第1の条件と比較して2倍に調製している。従って、
実効的なP+イオンのドーズ量は第1の条件に略等しく
1×1012/cm2 程度である。この際のドーピング時間
は1枚当たり25秒であった。この第2の条件も第1の
条件と同様な設定下でイオンドーピングが行なわれた。
即ち、高周波電力は13.56KHz ,50Wで、加速電
圧は10KVである。全イオンによる電流密度は2.8μ
A/cm2 〜7.6μA/cm2 である。なお、真空チャン
バの有効径は48cmであり、高周波電力は対面積当たり
27.6mW/cm2 となる。
【0011】第3の条件として、H2 で0.1%に希釈
されたPH3 のドーパントガスと100%H2 の希釈ガ
スとを1:2の比率で混合し、これを用いてシリコンウ
ェハに全ドーズ量3×1014/cm2 だけイオンドーピン
グを行なった。この条件ではPH3 ガスの希釈率を第1
の条件に比較して3倍としているので、実効的なP+イ
オンのドーズ量は第1の条件と略等しく1×1012/cm
2 程度である。他の設定値も第1の条件及び第2の条件
と同様である。即ち、高周波電力は13.56KHz ,5
0Wで、加速電圧は10KVである。ガス流量は45sccm
である。又、全イオンによる電流密度は2.8μA/cm
2 〜7.6μA/cm2 である。なお、この際のドーピン
グ時間はウェハ1枚当たり36秒かかった。
【0012】最後に、第4の条件として、ガス流量は第
3の条件と同一で高周波電力を150Wに増大させ、全
ドーズ量3×1014/cm2 だけシリコンウェハに対して
イオンドーピングを行なった。この際のドーピング時間
はウェハ1枚当たり19秒であった。ドーピング時間が
第3の条件に比較して短いのは高周波電力を増大させた
為イオンの量が増えた事に起因する。なお、その他の設
定条件は全て第3の条件と同様である。
【0013】この様にして作成したシリコンウェハを前
述した様に窒素雰囲気中960℃で30分間アニールし
不純物を活性化させた後で、ウェハ面内9点のシート抵
抗値を測定した。その結果を図2に示す。図中、横軸の
no1〜no4は同一条件下で作成された4枚のシリコンウ
ェハのサンプルを表わしている。又、縦軸はシート抵抗
値ρsを表わしている。グラフ中●印は各サンプルにお
ける平均値を示し、△印はウェハ面内9点のシート抵抗
値のうちの最大値を表わしている。▽印は最小値であ
る。図2のグラフから明らかな様に、第1の条件ではシ
ート抵抗が数kΩ/□〜数百kΩ/□と大きくばらつい
ている。これに対し、第2の条件ではばらつきが数十k
Ω/□〜100kΩ/□程度と減少している。さらに第
3の条件では、シート抵抗値のばらつきが10kΩ/□
〜30kΩ/□と一層ばらつきが少なくなり安定する事
が分かる。この理由は、第1の条件ではドーズ時間が1
5秒と短い為、高周波プラズマが発生してから十分に安
定した状態になる前にドーピングが終了してしまうのに
対し、水素希釈率を上げPH3 の濃度を下げた条件では
実効的に等しいドーズ量を得る為にドーピング時間が延
長されている。この為高周波プラズマが安定し、その結
果安定したイオンビーム電流を取り出す事ができる。
又、ドーピング時間を延長できる事からドーピング中の
基板の回転数も増え、この両者の相乗効果によりシリコ
ンウェハの抵抗値のばらつきが少なくなるものと考えら
れる。なお、高周波プラズマが発生してから安定するま
での間、シャッタや電磁レンズ等でイオンビームを遮断
し、プラズマが安定した後にイオンビームをシリコンウ
ェハ上に導入する方法も考えられる。しかし、この方法
でもドーパントガス濃度が高いとドーピング時間が短縮
されるので、結果的に基板の回転数が少なくなり、ばら
つき低減の効果は少ない。以上の様に、本実験結果から
明らかな事は、P+イオンの実効ドーズ量が1×1012
/cm2 〜1×1013/cm2 程度の低ドーズ条件ではPH
3 /H2 ガス系においてPH3 濃度を0.1%未満、望
ましくは0.05%以下に調製する事が必要である。こ
れは、PH3 /Heガス系やB26 /H2 ガス系、B
26 /Heガス系でも同様である。
【0014】高周波電力を増大させた第4の条件では第
3の条件に比較すると抵抗値のばらつきが増えてしまう
事が図2から分かる。これは、高周波電力を増大させる
と発生したプラズマの空間的均一性が出しにくい事に起
因している。又、ドーピング時間が短くなる為基板回転
数が少なくなる事にも起因している。従って、LDD領
域の形成や閾電圧の制御等比較的低濃度のイオンドーピ
ングを行なう場合には、プラズマの高周波電力は150
W未満に設定する事が必要であり、特に50W以下が望
ましい。なお、この高周波電力を単位面積当たりに換算
すると、83mW/cm2 未満に設定する事が必要で、特に
28mW/cm2 以下が望ましい。又、イオンビーム電流を
下げる事によってドーズ時間を長くできる。これによ
り、高周波電力を下げる事と同様の効果がある。電流密
度を1μA/cm2 以下に設定すれば、ドーズ時間を3倍
以上に延ばせるのでばらつき低減に効果が大きい。
【0015】次に、図3を参照して本発明にかかる薄膜
半導体装置製造方法の具体例を詳細に説明する。この具
体例では図1に示したイオンドーピング装置を用いて絶
縁基板上にNチャネル型の薄膜トランジスタを集積形成
している。先ず(a)に示す様に、ガラス板等からなる絶
縁基板300の上にバッファ層301としてSiO2
やSiNx 膜等を約100nm〜200nmの厚みで堆積す
る。続いて非晶質シリコン等からなる半導体薄膜302
を約30nm〜80nmの膜厚でプラズマCVD法又はLP
CVD法等により成膜する。なお、バッファ層301は
必ずしも必要ではない。ここで非晶質シリコンの成膜に
プラズマCVD法を用いた場合は、膜中の水素を脱離さ
せる為に窒素雰囲気中で400℃〜450℃1時間程度
のアニールを行なう。この脱水素化アニールはRTP等
のランプアニールを用いても良い。次いで、レーザアニ
ール又は固相成長等の手段を用いて非晶質シリコンを多
結晶シリコンに転換する。多結晶シリコンに転換された
半導体薄膜302をエッチングでアイランド状にパタニ
ングし、この上にプラズマCVD法、常圧CVD法、減
圧CVD法、ECR−CVD法、スパッタリング法等で
SiO2 を50〜100nmの厚みで成膜し、ゲート絶縁
膜303とする。ここで必要ならばイオンドーピング装
置のガス系を0.1%未満のB26 /H2 希釈ガスに
切り換え、薄膜トランジスタのVthを制御する目的で
イオンドーピングを行なう。この時の全ドーズ量は1×
1012/cm2 〜2×1014/cm2 程度に設定する。従っ
て、B+イオンのドーズ量は2×1012/cm2 以下であ
る。実際、Vthを制御する為には1×1013/cm2
下の低ドーズ量で精度良くB+のイオンドーピングを制
御する事が必要である。なお、このVthを制御するイ
オンドーピング工程はゲート絶縁膜303の成膜前に行
なっても良い。場合によってはこのイオンドーピング工
程は省略できる。
【0016】次に(b)に示す様に、ゲート絶縁膜30
3の上に、Al,TiMo,W,Ta,Doped p
oly・Si等あるいはこれらの合金を200nm〜80
0nmの厚みで成膜し、所定の形状にパタニングしてゲー
ト電極304に加工する。次いで、ガス系を0.1%未
満のPH3 /H2 ガスに切り換え、LDD構造を作成す
る為のLDDイオンドーピング305を絶縁基板300
の全面に対して行なう。水素イオンを含む全ドーズ量は
6×1012/cm2 〜3×1014/cm2 程度である。従っ
て、P+イオンのドーズ量は3×1012/cm2 以下とな
る。一般に、LDD領域を形成する為には不純物イオン
を1×1013/cm2 以下の低ドーズで精度良くイオン注
入しなければならない。
【0017】続いて(c)に示す様に、Nチャネルのレ
ジストパタン306を形成し、再びガス系を切り換え5
%PH3 /H2 ガスでNチャネルのドーピング307を
1×1015/cm2 程度のドーズ量で実施する。これによ
り、Nチャネルのソース/ドレイン領域308が形成さ
れる。この結果、ゲート電極304直下のチャネル領域
とソース/ドレイン領域308との間に低不純物濃度の
LDD領域が残される事になる。なお、CMOS回路を
形成する場合、図示しないがPチャネルのレジストパタ
ンを形成し、5%のB26 /H2 ガス系に切り換え、
ドーズ量1×1015/cm2 程度でイオンドーピングすれ
ば良い。これにより、Pチャネル型の薄膜トランジスタ
が形成される。
【0018】最後に(d)に示す様に、PSG膜309
を約600nmの厚みで成膜し、300℃〜400℃程度
でアニールしてドーパントを活性化させる。イオンドー
ピングを行なうと多結晶シリコン中に多量の水素を導入
する事ができる為、これらの低温活性化が可能になる。
又低温活性化アニールの代わりにレーザ活性化アニール
を行なっても良い。続いてコンタクトホールをPSG膜
309に開け、Al・Si等の金属膜をスパッタリング
し、所定の形状にパタニングして配線電極310に加工
する。この上に、SiO2 膜311及びSiNx 膜31
2を200nm〜400nmの厚みで連続的に成膜し、水素
化アニールを窒素雰囲気中350℃で1時間実施して薄
膜トランジスタの完成となる。なお、この様にして製造
された薄膜半導体装置をアクティブマトリクス型表示装
置の駆動基板として用いる場合、SiNx 膜312の上
に画素電極を形成し、一方の配線電極310にコンタク
トホールを介して接続させる。
【0019】図4は、本発明にかかる薄膜半導体装置の
製造方法の他の具体例を示す工程図である。先ず(a)
に示す様に、ガラス等からなる絶縁基板400の上に、
SiO2 膜やSiNx 膜等を約100nm〜200nmの厚
みで堆積しバッファ層401とする。次いで、Al,T
a,Mo,W,Cr又はこれらの合金を100nm〜20
0nmの厚みで成膜し、所定の形状にパタニングしてゲー
ト電極402に加工する。特に、Al,Ta,Mo/T
a等を用いた場合は、その表面を陽極酸化する事でゲー
ト絶縁膜403を形成できる。次いで、プラズマCVD
法、常圧CVD法、減圧CVD法等でSiNx 膜を50
nmの厚みで堆積し、さらに連続的にSiO2 膜を約20
0nmの厚みで堆積し、ゲート絶縁膜404を形成する。
さらにこの上に、連続的に非晶質シリコンを約30nm〜
80nmの厚みで成膜し半導体薄膜405を設ける。ここ
で、プラズマCVD法を用いた場合は膜中の水素を脱離
させる為に窒素雰囲気中で400℃〜450℃1時間程
度のアニールを行なう。この脱水素化アニールはRTP
等のランプアニールを用いても良い。必要ならばここで
イオンドーピング装置のガス系統を0.1%未満のB2
6 /H2 希釈ガスに切り換え、薄膜トランジスタのV
thを制御する目的でイオンドーピングを行なう。この
場合の全ドーズ量は1×1012/cm2 〜3×1014/cm
2 程度に設定される。この段階でレーザアニール又は固
相成長法を用いて非晶質シリコンを結晶化させ、さらに
パタニングして半導体薄膜405を薄膜トランジスタの
素子領域とする。
【0020】次に(b)に示す様に、SiO2 膜を約1
00nm〜300nmの厚みで堆積し、ゲート電極402を
マスクとしたセルフアライメントの裏面露光を行ない、
上述したSiO2 膜をパタニングしてエッチングストッ
パ406に加工する。ここでガス系を0.1%未満のP
3 /H2 ガスに切り換え、LDD構造を作成する為の
LDDイオンドーピング407を絶縁基板400の全面
に対して行なう。全ドーズ量は4×1012/cm2 〜3×
1014/cm2 である。
【0021】(c)に示す様に、LDDイオンドーピン
グ後、Nチャネル用のレジストパタン409を作成し、
再びガス系を切り換え、5%PH3 /H2 ガスでNチャ
ネルのドーピング410を実行する。このNチャネルド
ーピングは例えば1×1015/cm2 程度のドーズ量で行
なう。これにより、半導体薄膜405中に高不純物濃度
のソース/ドレイン領域408が形成される。又、エッ
チングストッパ406の直下に位置するチャネル領域と
ソース/ドレイン領域408との間には低不純物濃度の
LDD領域が残される。なお、CMOSプロセスの場合
は、図に示さないがPチャネル用のレジストパタンを形
成し、5%B26 /H2 のガスに切り換え、全ドーズ
量が1×1015/cm2 程度でイオンドーピングを行な
う。この後、300℃〜400℃程度でアニールし、ド
ーパントを活性化させる。活性化アニールをレーザアニ
ールでも行なえる事は先の実施例と同様である。
【0022】最後に(d)に示す様に、SiO2 膜41
2を200nm程度の厚みで成膜し、コンタクトホールを
開口した後、Mo,Al等の金属膜を200nm〜400
nmの厚みでスパッタリングし、これをパタニングして配
線電極411に加工する。この上に、SiNx 膜413
を200nm〜400nmの厚みで成膜し、窒素雰囲気中3
50℃で1時間程度水素化アニールを施して薄膜トラン
ジスタの完成となる。
【0023】図4に示した製造方法で作成した薄膜半導
体装置につき、これに含まれる64個のLDD構造薄膜
トランジスタのオン電流を測定した。その結果を図5に
示す。薄膜トランジスタの大きさはチャネル幅が10μ
mでありチャネル長も10μmである。オン電流測定時
のドレイン電圧Vdsは15Vに設定した。図5のグラ
フから明らかな様に、オン電流は1×10-5A以上に集
中している。
【0024】同じく図4に示した製造方法により作成さ
れた半導体薄膜に含まれるLDD構造薄膜トランジスタ
を128個抜き取り、そのリーク電流分布を測定した。
その結果を図6に示す。なお、リーク電流測定時のゲー
ト電圧Vgsは6Vに設定し、ドレイン電圧Vdsは1
0Vに設定した。図6のグラフから明らかな様に、リー
ク電流は1×10-12 A以下に集中している。以上の事
から、オン/オフ比が極めて高い薄膜トランジスタが本
発明の製造方法によりばらつき少なく得られる事が分か
る。
【0025】図7は、本発明に従って製造された薄膜半
導体装置を駆動基板として組み立てられたアクティブマ
トリクス型表示装置の一例を示す模式的な斜視図であ
る。この表示装置は駆動基板101と対向基板102と
の間に液晶等からなる電気光学物質103を保持した構
造となっている。なお、対向基板102の内面には図示
しないが対向電極が形成されている。一方、駆動基板1
01の内表面には画素アレイ部104と周辺回路部とが
集積形成されている。周辺回路部は垂直走査回路105
と水平走査回路106とに分かれている。又、駆動基板
101の上端側には外部接続用の端子電極107も形成
されている。各端子電極107は配線108を介して垂
直走査回路105及び水平走査回路106に接続してい
る。画素アレイ部104には互いに交差するゲート配線
109と信号配線110が形成されている。ゲート配線
109は垂直走査回路105に接続し、信号配線110
は水平走査回路106に接続している。両配線109,
110の交差部には画素電極111とこれを駆動するス
イッチング素子とが形成されている。このスイッチング
素子は本発明に従って作成されたLDD構造の薄膜トラ
ンジスタ112からなる。
【0026】アクティブマトリクス型表示装置のスイッ
チング素子として用いられる多結晶シリコン薄膜トラン
ジスタ112のリーク電流を減少させる方法の1つに、
LDD領域を形成する方法が良く知られている。LDD
領域を効果的に機能させる為にはLDD領域の結晶性が
良く欠陥の少ない多結晶シリコン薄膜を成膜する必要が
ある。LDD領域の不純物濃度は例えば膜厚が50nm程
度の場合、不純物を1×1012/cm2 〜1×1013/cm
2 程度のドーズ量で打ち込む事が必要である。例えば、
Journal of Applied Pysics
Vol,46,No.12,p5247(1975)
に記載されている様に、膜中の欠陥密度が大きいとLD
D領域中のキャリアは全て欠陥準位にトラップされ、結
晶粒界のエネルギー障壁が高くなる為LDD領域の抵抗
が下がらない。
【0027】一方、本発明で採用されているイオンドー
ピング装置は質量分離を行なわずに不純物イオンを半導
体薄膜に打ち込む為、PH3 /H2 ,B26 /H2
の希釈ガスを原料ガスとして用いる時は、水素イオンも
同時に打ち込まれる。この水素イオンの打ち込み効果に
より水素パッシベーションが行なわれ、多結晶シリコン
中の欠陥を大幅に下げられる。この効果によりLDD抵
抗を下げ、LDD領域を効果的に機能させる事ができる
様になる。このパッシベーション効果は水素のみに限ら
れない。例えば原料ガスにBF2 ,AsF5 ,PH3
2 等を用いれば、弗素イオンF+がB+イオンやP+
イオン等と同時に打ち込まれる。弗素イオンは水素イオ
ンと同様に欠陥準位をターミネイトする効果がある事が
知られているので、この方法でもLDDを効果的に形成
できる。又、活性層(チャネル領域)に対してもパッシ
ベーション効果が同様に得られる。従来は活性層の水素
化を行なう事によって薄膜トランジスタの性能向上を図
っていたが、イオンドーピング工程による水素化で代用
させる事が可能になる。
【0028】
【発明の効果】本発明により、従来のイオンドーピング
装置では制御困難であった低ドーズ量のコントロールが
容易となり、30cm×30cm角以上の大面積基板に対し
て1×1012/cm2 〜1×1014/cm2 程度の全ドーズ
量をばらつき少なく正確に打ち込む事が可能になった。
従って、大面積の絶縁基板上に形成した多結晶シリコン
の薄膜トランジスタに低温プロセスでLDD構造を形成
する事が可能になり、大面積の絶縁基板上に高性能の多
結晶シリコン薄膜トランジスタを集積形成する事ができ
る様になった。従って、本発明を利用する事により大面
積の絶縁基板上に周辺回路一体型の高解像度液晶表示装
置を組み立てる事が可能になる。この様に本発明の効果
は絶大なものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる薄膜半導体装置の製造方法に用
いられるイオンドーピング装置の構造図である。
【図2】本発明にかかるイオンドーピング条件を示すグ
ラフである。
【図3】本発明にかかる薄膜半導体装置の製造方法の第
1実施例を示す工程図である。
【図4】本発明にかかる薄膜半導体装置の製造方法の第
2実施例を示す工程図である。
【図5】本発明に従って製造された薄膜半導体装置に含
まれる薄膜トランジスタのオン電流分布を示すグラフで
ある。
【図6】同じく薄膜トランジスタのリーク電流分布を示
すグラフである。
【図7】本発明に従って製造された薄膜半導体装置を駆
動基板として用いたアクティブマトリクス型表示装置の
一例を示す模式的な斜視図である。
【符号の説明】
11…コイル電極、12…イオン引出電極、13…加速
電極、14…減速電極、15…高周波電源、16…マス
フローコントローラ、17…絶縁基板、18…ガスシリ
ンダ、300…絶縁基板、302…半導体薄膜、303
…ゲート絶縁膜、304…ゲート電極、305…LDD
イオンドーピング、307…Nチャネルイオンドーピン
グ、308…ソース/ドレイン領域

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲート絶縁膜を間にしてゲート電極及び
    半導体薄膜の積層を絶縁基板上に形成する工程と、該半
    導体薄膜に不純物を注入して薄膜トランジスタを形成す
    る注入工程とを含む薄膜半導体装置の製造方法におい
    て、 前記注入工程は、該不純物を含むドーパントガスの希釈
    ガスに対する混合比が0.1%未満に調製された原料ガ
    スをイオン化し、そのまま質量分離をかけずに電界加速
    して該半導体薄膜に照射するイオン注入工程を含む事を
    特徴とする薄膜半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記イオン注入工程は、多結晶シリコン
    からなる半導体薄膜に1×1013/cm2 以下のドース量
    で不純物を領域選択的に注入し、薄膜トランジスタのチ
    ャネル領域と高不純物濃度のソース/ドレイン領域との
    間に低不純物濃度の領域を形成する事を特徴とする請求
    項1記載の薄膜半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記イオン注入工程は、多結晶シリコン
    からなる半導体薄膜に対して少なくともゲート電極と重
    なる部分に1×1013/cm2 以下のドース量で不純物を
    注入し、予め薄膜トランジスタの閾電圧を調整する事を
    特徴とする請求項1記載の薄膜半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記イオン注入工程は、絶縁基板を回転
    させながら該原料ガスを照射する事を特徴とする請求項
    1記載の薄膜半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 ゲート絶縁膜を間にしてゲート電極及び
    半導体薄膜の積層を絶縁基板上に形成する工程と、該半
    導体薄膜に不純物を注入して薄膜トランジスタを形成す
    る注入工程とを含む薄膜半導体装置の製造方法におい
    て、 前記注入工程は、該不純物を含む原料ガスに対して83
    mW/cm2 未満に設定された高周波電力を印加してイオン
    化し、そのまま質量分離をかけずに電界加速して該半導
    体薄膜に照射するイオン注入工程を含む事を特徴とする
    薄膜半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 ゲート絶縁膜を間にしてゲート電極及び
    半導体薄膜の積層を絶縁基板上に形成する工程と、該半
    導体薄膜に不純物を注入して薄膜トランジスタを形成す
    る注入工程とを含む薄膜半導体装置の製造方法におい
    て、 前記注入工程は、該不純物を含む原料ガスをイオン化し
    て、そのまま質量分離をかけずに電界加速し1μA/cm
    2 以下の電流密度で該半導体薄膜に照射するイオン注入
    工程を含む事を特徴とする薄膜半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 ゲート絶縁膜を間にしてゲート電極及び
    半導体薄膜の積層を一方の絶縁基板上に形成する工程
    と、該半導体薄膜に不純物を領域選択的に注入して薄膜
    トランジスタを集積形成する注入工程と、該薄膜トラン
    ジスタに接続して画素電極を集積形成する工程と、予め
    対向電極が形成された他方の絶縁基板を該一方の絶縁基
    板に接合し両者の間に電気光学物質を保持する工程とを
    含む表示装置の製造方法において、 前記注入工程は、該不純物を含むドーパントガスの希釈
    ガスに対する混合比が0.1%未満に調製された原料ガ
    スをイオン化し、そのまま質量分離をかけずに電界加速
    して該半導体薄膜に照射する事を特徴とする表示装置の
    製造方法。
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