JPH06251462A - 回転磁気記録再生装置 - Google Patents

回転磁気記録再生装置

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JPH06251462A
JPH06251462A JP5041419A JP4141993A JPH06251462A JP H06251462 A JPH06251462 A JP H06251462A JP 5041419 A JP5041419 A JP 5041419A JP 4141993 A JP4141993 A JP 4141993A JP H06251462 A JPH06251462 A JP H06251462A
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正範 河内
Akihiro Nakajima
明弘 中島
Yoshio Kamimura
善雄 上村
Toshihiko Imachi
利彦 井町
Kuniaki Hirayama
国明 平山
Eijiro Tazawa
英二郎 田澤
Kiyokazu Watanabe
清和 渡辺
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    • G11B15/61Guiding record carrier on drum, e.g. drum containing rotating heads
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気ヘッドがテープから離脱する際に発生す
る衝撃(振動)を緩和できると共に、蒸着テープのよう
に薄くて剛性の高いテープを使用した場合でも、磁気ヘ
ッドがテープから離脱する手前位置において良好なヘッ
ドタッチを維持し得、総じて、全トラック領域で安定か
つ良好な記録/再生特性を得ること。 【構成】 固定シリンダ1のテープ走行面Aの上端側に
おけるテープ離脱部に形成した第1の凸部Cと、固定シ
リンダのテープ走行面の上端側における上記第1の凸部
からみてテープ進入側の少なくとも前方近傍部に位置す
るように形成した上記第1の凸部よりも低い第2の凸部
Dとを、切削加工によって設けた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヘリカルスキャン方式
をとるVTR(ビデオテープレコーダ),DAT(ディ
ジタルオーディオテープレコーダ)等の機器に用いられ
る回転磁気記録再生装置に係り、特に、回転シリンダに
取付けた磁気ヘッドが磁気テープから離脱するときに発
生する衝撃(振動)を緩和できると共に、磁気ヘッドが
テープから離脱するテープ離脱位置の手前側におけるヘ
ッドタッチ性を向上させ、以って、記録/再生特性の向
上を図ることのできる回転磁気記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の回転磁気記録再生装置において
は、固定シリンダに形成したヘリカル状のリードにその
下端を沿わせて走行駆動される磁気テープ(以下テープ
と称す)に対して、高速で回転駆動される回転シリンダ
に搭載した磁気ヘッドを相対摺接させて、記録/再生を
行うようになっている。
【0003】かかる回転磁気記録再生装置において、磁
気ヘッドがテープから離脱するときに発生する衝撃(振
動)を抑制する手段として、例えば特開昭63−466
47号公報に記載されているように、固定シリンダのテ
ープ走行面の上端側におけるテープ離脱側(テープ出
側)に、わずかな凸部(バルジ)を設ける方法が開示さ
れている。
【0004】以下、上記振動を抑制する凸部(バルジ)
をもつ従来技術を図12〜図16を用いて説明する。
【0005】図12は、上記特開昭63−46647号
公報に記載の回転磁気記録再生装置における固定シリン
ダのテープ離脱部近傍の構造を示す図で、図12の
(a)は固定シリンダのテープ離脱部近傍を展開して示
す要部拡大平面図、図12の(b)は固定シリンダのテ
ープ離脱部近傍の要部拡大正面図、図12の(c)は固
定シリンダのテープ離脱部近傍の要部拡大断側面図であ
る。
【0006】図12において、1は固定シリンダで、そ
の外周面にはテープの下端を案内するためのヘリカル状
のリードBが設けられ、該リードBの上方側はテープ走
行面Aとされている。また、テープ走行面Aの上端側に
おけるテープ離脱部(ヘッドがテープから離脱する位
置)には、前記特開昭63−46647号公報に記載さ
れたように、テープ走行面AとリードBとを切削加工に
よって形成する際に、固定シリンダ1の外周面上端側を
わずかに削り残すことによって形成した凸部(バルジ)
Cが設けられている。そして、この固定シリンダ1のテ
ープ走行面Aのテープ離脱部に設けた凸部Cが、磁気ヘ
ッドがテープから離脱する際の衝撃を緩和するように機
能するようになっている。すなわち、前記特開昭63−
46647号公報の第10図に示されたテープ巻付角度
位置に対するヘッド面圧曲線に見られる如く、ヘッドが
テープから離脱するテープ離脱位置での衝撃が緩和され
るように、構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図13は、図12に示
した構成をとる従来の回転磁気記録再生装置における磁
気ヘッドと蒸着テープ(MEテープ)とのコンタクト状
態を示す説明図であり、図13の(a)は磁気ヘッドが
テープから離脱する手前(直前)位置の状態を示し、図
13の(b)は磁気ヘッドがテープからまさに離脱する
位置における状態を示している。
【0008】図13において、2は回転シリンダ、6は
回転シリンダ2に取付けられた磁気ヘッド、16はテー
プ(蒸着テープ;MEテープ)である。図13の(b)
に示すように、磁気ヘッド6がテープ16から離脱せん
とする位置(テープ離脱部)では、固定シリンダ1のテ
ープ走行面Aのテープ離脱部に設けた前記凸部Cが、磁
気ヘッド6に近い部位のテープ16部分を持ち上げるた
め、磁気ヘッド6に対するテープ面圧を十分に低下させ
ることができ、磁気ヘッド6がテープ16から離脱する
際に発生する衝撃(振動)が効果的に緩和できる。
【0009】しかしながら、蒸着テープ(MEテープ)
のように薄くて、剛性の高いテープ16を用いた場合に
は、図13の(a)に示した磁気ヘッド6がテープ16
から離脱する位置(前記テープ離脱部)のわずか手前の
位置では、テープ16の上端側が回転シリンダ2から離
れてしまい、いわゆるヘッドタッチが劣化するという問
題が生じる。
【0010】図14は、図13の(a)に示したヘッド
回転位置における磁気ヘッド6のテープ接触面(テープ
摺動面)の様子を示す図であり、同図において、Hは信
号の授受を行なうギャップ、G’はテープ16の接触領
域を示している。同図に示すように、薄くて剛性の高い
テープ16を用いた場合には、前記テープ離脱部の手前
では、磁気ヘッド6の作動ギャップH部位の全域に対し
てテープ16が良好に接触しないため、良好な記録/再
生特性が得られない。
【0011】図15は、上述した従来構成によるテープ
16上の磁化パターン(トラック)を反磁性面より見た
模式的な説明図である。ここで、矢印Iは磁気ヘッド6
の走査方向を示している。同図において、12a’,1
3a’,12b’は磁化パターンであり、J’部は磁気
ヘッド6の離脱部近傍を示している。上記したように磁
気ヘッド6の離脱部近傍のJ’部においては、前記図1
3の(a)および図14で示したように、磁気ヘッド6
の作動ギャップH部位の全域に対しテープ16が十分に
接触できないため、図15の磁化パターン12a’,1
3a’,12b’の上部の一部には、良好に磁化されて
いない領域を生じる。
【0012】図16は、図15の磁化パターンをもつテ
ープ16を再生した際の再生出力波形を示しており、図
中、縦軸は出力レベル、横軸は時間を表している。同図
に示すK’は、磁気ヘッド6がテープ16から離脱する
近傍を示している。同図から明らかなように、前記図1
5の磁化パターン12a’,13a’,12b’からの
再生出力波形中のJ’部、すなわちヘッド離脱部(テー
プ離脱部)近傍に対応する波形部K’では再生出力が低
下していることがわかる。このような状態ではテレビ画
面上において、画面の下部がS/Nの悪い状態となる。
【0013】以上、図12〜図16を用いて説明したよ
うに、固定シリンダのテープ走行面のテープ離脱部に振
動を抑制する凸部Cを形成した従来の回転磁気記録再生
装置においては、ヘッドがテープから離脱する位置(テ
ープ離脱位置)での振動を抑止することに関しては顕著
な効果がみられる。しかし、薄くて、剛性の高いテープ
を使用した場合等に、テープ離脱部の手前において生じ
るヘッドタッチの劣化現象については何ら考慮されてい
なかった。
【0014】従って、本発明の解決すべき技術的課題は
上述した従来技術の持つ問題点を解消することにあり、
その目的とするところは、従来と同等に磁気ヘッドがテ
ープから離脱する際に発生する衝撃(振動)を緩和でき
ると共に、蒸着テープ(MEテープ)のように薄くて剛
性の高いテープを使用した場合でも、磁気ヘッドがテー
プから離脱する手前位置においても良好なヘッドタッチ
を維持し得、総じて、全トラック領域で安定かつ良好な
記録/再生特性が得られる回転磁気再生装置を提供する
ことにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の回転磁気記録再生装置は、固定シリンダの
テープ走行面の上端側におけるテープ離脱側(テープ出
側)に形成した第1の凸部と、固定シリンダのテープ走
行面の上端側における上記第1の凸部からみてテープ進
入側の少なくとも前方近傍部に位置するように形成した
上記第1の凸部よりも低い第2の凸部とを、切削加工に
よって設けた構成としたものである。
【0016】
【作用】固定シリンダのテープ走行面における上端側
に、テープ離脱部位に位置するように第1の凸部と、該
第1の凸部からみてテープ進入側の少なくとも前方近傍
部に位置するように第1の凸部よりも低い第2の凸部と
を設けることによって、蒸着テープのように薄くて剛性
の高いテープを用いた場合でも、磁気ヘッドがテープか
ら離脱する手前位置(テープ離脱部の手前位置)におい
て、第2の凸部によってテープがシリンダ外周面に沿う
ように変形し、この位置においてもテープ面が磁気ヘッ
ドのギャップ領域全体に良好に接触できるようになる。
それにより、ヘッドタッチが良好となり、安定した記録
/再生特性を得ることができる。また、磁気ヘッドがテ
ープから離脱する部位(テープ離脱部)においては従来
例と同等に、第1の凸部によってテープからのヘッドに
対する面圧を下げることができるため、ヘッド離脱時に
発生する衝撃(振動)を緩和する機能も維持している。
【0017】
【実施例】以下、本発明を図示した各実施例によって説
明する。まず、図1〜図8を用いて本発明の第1実施例
を説明する。図1は本実施例に係る回転磁気記録再生装
置の正面図であり、図2は図1の縦断面図である。
【0018】最初に、図2によって回転磁気記録再生装
置の概略を説明する。図2において、1は固定シリン
ダ、2は回転シリンダである。固定シリンダ1には、玉
軸受3,3を介してシャフト4が回転自在に支持されて
おり、該シャフト4の上部側にディスク5が嵌合・固定
され、このディスク5に回転シリンダ2がネジ止め等の
手段で固定されている。回転シリンダ2には、磁気ヘッ
ド6を取り付けたヘッド支持板7がネジ止め等の手段で
固定されており、磁気ヘッド6は、回転シリンダ2の円
筒外周部の下端側に形成した開口部(ヘッド窓)8から
所定量(微少量)外方へ突出している。
【0019】9は前記固定シリンダ1の上面側に接着・
固定されたロータリトランスステータ部、10は前記デ
ィスク5の下面側に接着・固定されたロータリトランス
ロータ部で、両者9,10は微小隙間をもって対向し
て、磁気ヘッド6と記録/再生系回路との信号の授受を
行う公知のロータリトランスを構成している。また、1
1は前記固定シリンダ1の下部側に保持体12を介して
固定されたステータコイル、13は前記シャフト4の下
部側に保持体14を介して固定されたロータマグネット
で、両者11,13は所定隙間をもって対向して、前記
回転シリンダ2を回転駆動するためのモータ部を構成し
ている。
【0020】上記した構成において、前記ステータコイ
ル11を選択的に通電・制御することによって、前記ロ
ータマグネット13およびこれと一体の回転シリンダ2
などの各部材が回転し、シリンダに所定角度にわたって
巻き付けられて公知のテープ走行メカニズムによって走
行駆動されるテープに対し、回転シリンダ2に搭載され
た磁気ヘッド6が相対摺接することにより、映像信号等
の記録/再生が行われる。
【0021】図1に示すように、前記固定シリンダ1の
円筒外周部には、公知のようにテープを安定にガイドす
るためのヘリカル状のリードBが形成されており、該リ
ードBにテープ(磁気テープ)はその下端を沿わせて走
行するようになっている。本実施例の回転磁気記録再生
装置は、例えばVHS規格のVTR用のものとされてお
り、上記リードBはVHS規格より定められた傾斜角度
θをもつように設定されている。なお、本発明において
適用される回転磁気記録再生装置が、8ミリビデオやD
AT等である場合、上記リードBの傾斜角度θは、8ミ
リビデオ規格,DAT規格等により定められた値に設定
されることは言うまでもない。また、リードBの上部側
の固定シリンダ1の円筒外周面は、テープが所定角度に
わたって巻き付けられて摺動走行するテープ走行面Aと
されている。
【0022】図3は本実施例における固定シリンダ1の
テープ離脱部近傍を示す図であり、図3の(a)は固定
シリンダ1のテープ離脱部近傍の拡大展開平面図、図3
の(b)は固定シリンダ1のテープ離脱部近傍の要部拡
大正面図、図3の(c)は固定シリンダ1のテープ離脱
部近傍の要部拡大断側面図である。
【0023】図1および図3に示すように、前記固定シ
リンダ1のテープ走行面Aの上端側におけるテープ離脱
側(テープ離脱部)には、前記した従来例の凸部(バル
ジ)と同等の第1の凸部Cが形成されている。そして、
テープ走行面Aの上端側には、この第1の凸部Cに近接
して該第1の凸部Cよりも低い第2の凸部Dが形成され
ている。本実施例においては、この第2の凸部Dは、第
1の凸部Cからみてテープ進入側の前方近傍位置から、
第1の凸部Cの下部に沿って、第1の凸部Cのテープ出
側の後方近傍位置に至るように形成され、かつ、第2の
凸部Dの前記リード側Bの外形線Mは第1の凸部Cのリ
ード側Bの外形線Lと平行なものに形成されている(す
なわち、第1の凸部Cと第2の凸部Dは相似形に形成さ
れている)。かような第1の凸部Cと第2の凸部Dは、
前記した従来技術(特開昭63−46647号公報)と
同様に、例えば油圧倣いカム式リード加工型数値制御旋
盤を用いて、固定シリンダ1の外周面に前記リードBと
テープ走行面Aとを切削加工して形成する際に、固定シ
リンダ1の外周面上部の一部をわずかに削り残すことに
より、同時に容易に形成することができる。
【0024】なお、第1の凸部Cと第2の凸部Dを、上
記したように油圧倣いカム式リード加工型数値制御旋盤
を用いて形成する場合は、第1の凸部Cと第2の凸部D
を加工する際、前記リードBと同一カムを使用するた
め、第1の凸部Cのリード側Bの外形線Lと第2の凸部
Dのリード側Bの外形線Mとは、リードBと平行となる
ことが一般的であるが、第1の凸部Cと第2の凸部Dの
形成手法は、これに限るものではない。
【0025】なおまた、本発明による上記した第2の凸
部Dは、固定シリンダ1のテープ走行面Aの上端側にお
ける、前記第1の凸部Cからみてテープ進入側の少なく
とも前方近傍部位置にあるように、第1の凸部Cよりも
所定量低く形成したものであればよい。
【0026】図4は、本実施例による回転磁気記録再生
装置にテープ16が所定角度にわたって巻き付けられた
状態を示す斜視図である。同図において、テープ16は
記録/再生時には、固定シリンダ1のリードBに沿って
図示矢印Eの方向に走行し、また、回転シリンダ2は図
示矢印F方向に高速回転している。なお、図4におい
て、17,17はテープ16をリードBに沿わせるため
のガイドピンである。図4は、テープ16から磁気ヘッ
ド6が離脱した直後の様子を示しており、同図に示す回
転シリンダ2の回転位相においては、磁気ヘッド6はテ
ープ16の上端側に当接した後、離脱した状態となって
いる。
【0027】図5は、上述した構成をとる本実施例の回
転磁気記録再生装置における磁気ヘッド6と蒸着テープ
(MEテープ)16とのコンタクト状態を示す説明図
で、図5の(a)は磁気ヘッド6がテープ16から離脱
する手前(直前)位置の状態を示し、図5の(b)は磁
気ヘッド6がテープ16からまさに離脱する位置におけ
る状態を示している。
【0028】蒸着テープ(MEテープ)のように薄く
て、剛性の高いテープ16を用いた場合でも、図5の
(a)に示した磁気ヘッド6がテープ16から離脱する
位置(テープ離脱部)のわずか手前の位置においては、
前記第1の凸部Cより低い前記第2の凸部Dによって、
テープ16が回転シリンダ2の外周面に沿うように変形
し(従来例のようにテープ16の上端側が回転シリンダ
2から離れすぎることがなく)、この図5の(a)に示
した回転位相位置でもテープ面が磁気ヘッド6のギャッ
プ領域全体に良好に接触した状態となる。
【0029】また、図5の(b)に示した磁気ヘッド6
がテープ16から離脱する部位(テープ離脱部)におい
ては、従来例と同等に、前記第1の凸部Cの作用によっ
てテープ16からの磁気ヘッド6に対する面圧を下げる
ことができるため、ヘッド離脱時に発生する衝撃(振
動)を緩和する機能も有している。
【0030】図6は、図5の(a)に示したヘッド回転
位置における磁気ヘッド6のテープ接触面(テープ摺動
面)の様子を示す図であり、同図において、Hは信号の
授受を行なうギャップ、Gはテープ16の接触領域を示
している。同図に示すように、前記テープ離脱部の手前
においても、磁気ヘッド6の作動ギャップH部位の全域
に対して、同図で接触領域Gで示すようにテープ16が
良好に接触するため、ヘッドタッチが改善され、良好な
記録/再生が行なわれる。
【0031】図7は、本実施例によるテープ16上の磁
化パターン(トラック)を反磁性面より見た模式的な説
明図である。ここで、矢印Iは磁気ヘッド6の走査方向
を示し、12a,13a,12bは磁化パターンであ
り、J部は磁気ヘッド6の離脱部近傍を示している。上
述したように磁気ヘッド6の離脱部近傍のJ部において
も、前記図5の(a)および図6で示したように、磁気
ヘッド6の作動ギャップH部位の全域に対しテープ16
が十分に接触しているため、磁化パターン12a,13
a,12bは、全域にわたって良好に磁化されたものと
なる。
【0032】図8は、図7の磁化パターンをもつテープ
16を再生した際の再生出力波形を示している。図中、
縦軸は出力レベル、横軸は時間を表しており、Kは、磁
気ヘッド6がテープ16から離脱する近傍を示してい
る。同図から明らかなように、前記図7の磁化パターン
12a,13a,12bからの再生出力波形中のJ部、
すなわちヘッド離脱部(テープ離脱部)近傍に対応する
波形部Kでも、再生出力が良好なものに維持されてい
る。このような状態であると、テレビ画面の全領域にお
いてS/N良い画質が得られることとなる。
【0033】図9は、本発明の第2実施例に係る固定シ
リンダ1のテープ離脱部近傍を示す図であり、図9の
(a)は固定シリンダ1のテープ離脱部近傍の拡大展開
平面図、図9の(b)は固定シリンダ1のテープ離脱部
近傍の要部拡大正面図、図9の(c)は固定シリンダ1
のテープ離脱部近傍の要部拡大断側面図である。本実施
例においては、前記リードBに対して、前記した第1の
凸部Cのリード側Bの外形線Lおよび第2の凸部Dのリ
ード側Bの外形線Mは、平行ではないように構成してあ
る。また、第1の凸部Cのリード側Bの外形線Lと第2
の凸部Dのリード側Bの外形線Mは平行となるように構
成してある。かような構成をとっても、前記第1実施例
と同等の効果を奏する。
【0034】図10は、本発明の第3実施例に係る固定
シリンダ1のテープ離脱部近傍を示す図であり、図10
の(a)は固定シリンダ1のテープ離脱部近傍の拡大展
開平面図、図10の(b)は固定シリンダ1のテープ離
脱部近傍の要部拡大正面図、図10の(c)は固定シリ
ンダ1のテープ離脱部近傍の要部拡大断側面図である。
本実施例においては、前記リードBに対して、前記第1
の凸部Cのリード側Bの外形線Lを非平行なものとし、
リードBに対して、前記第2の凸部Dのリード側Bの外
形線Mを平行なものとして構成してある。かような構成
をとっても、前記第1実施例と同等の効果を奏する。
【0035】図11は、本発明の第4実施例に係る固定
シリンダ1のテープ離脱部近傍を示す図であり、図11
の(a)は固定シリンダ1のテープ離脱部近傍の拡大展
開平面図、図11の(b)は固定シリンダ1のテープ離
脱部近傍の要部拡大正面図、図11の(c)は固定シリ
ンダ1のテープ離脱部近傍の要部拡大断側面図である。
本実施例においては、前記リードBに対して、前記第1
の凸部Cのリード側Bの外形線Lを平行なものとし、リ
ードBに対して、前記第2の凸部Dのリード側Bの外形
線Mを非平行なものとして構成してある。かような構成
をとっても、前記第1実施例と同等の効果を奏する。
【0036】なお、本発明の第5実施例として図示して
いないが、前記リードB,前記第1の凸部Cのリード側
Bの外形線L,前記第2の凸部Dのリード側Bの外形線
Mを、全て互いに非平行なものとしてもよく、この場合
も前記第1実施例と同等の効果を奏する。
【0037】ここで、上述した第2,第3,第4,第5
実施例における固定シリンダ1の外周面の加工は、オー
ルNC・カムレス・リード加工機を用いた切削によって
容易に達成できる。勿論、前記第1実施例の構成もオー
ルNC・カムレス・リード加工機で容易に切削加工でき
ることは当業者には自明である。
【0038】なお、ヘッドが離脱する直前におけるヘッ
ドコンタクト改善の効果は、第1,第2,第3,第4,
第5実施例とも差がないが、リードBと、第1の凸部C
のリード側Bの外形線Lと、第2の凸部Dのリード側B
の外形線Mが平行である数が多いほどプログラム容量が
少なくて済む。すなわち、第1実施例では、すべてが平
行であるため一番プログラム容量が少なくて済む。続い
て第2,第3,第4実施例であり、一番プログラム容量
が多く必要となるのは、全てが平行でない第5実施例と
なる。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明による回転磁気記録
再生装置では、固定シリンダのテープ走行面における上
端側に、テープ離脱部位に位置するように第1の凸部
と、該第1の凸部からみてテープ進入側の少なくとも前
方近傍部に位置するように第1の凸部よりも低い第2の
凸部とを設けているので、蒸着テープのように薄くて剛
性の高いテープを用いた場合でも、磁気ヘッドがテープ
から離脱する手前位置(テープ離脱部の手前位置)にお
いて、第2の凸部によってテープがシリンダ外周面に沿
うように変形し、この位置においてもテープ面が磁気ヘ
ッドのギャップ領域全体に良好に接触できるようにな
る。それにより、ヘッドタッチが良好となり、安定した
記録/再生特性を得ることができる。また、磁気ヘッド
がテープから離脱する部位(テープ離脱部)において
は、第1の凸部によってテープからのヘッドに対する面
圧を下げることができるため、離脱時に発生する衝撃
(振動)を緩和できる。
【0040】すなわち、第1の凸部により磁気ヘッド離
脱時に発生する衝撃(振動)を緩和し、第2の凸部によ
り磁気ヘッドがテープから離脱する直前位置におけるヘ
ッドタッチを改善することができるため、より高品位の
記録/再生を可能とする回転磁気記録再生装置を実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る回転磁気記録再生装
置の正面図である。
【図2】図1の縦断面図である。
【図3】本発明の第1実施例による固定シリンダのテー
プ離脱部近傍を示す説明図である。
【図4】本発明の第1実施例に係る回転磁気記録再生装
置にテープが巻き付けられた状態を示す斜視図である。
【図5】本発明の第1実施例による磁気ヘッドと蒸着テ
ープとのコンタクト状態を示す説明図である。
【図6】本発明の第1実施例による磁気ヘッドがテープ
から離脱する直前位置における磁気ヘッドに対するテー
プ接触面を示す説明図である。
【図7】本発明の第1実施例による磁気テープ上の磁化
パターンを示す説明図である。
【図8】図7の磁化パターンをもつテープを再生した際
の再生出力波形を示す説明図である。
【図9】本発明の第2実施例による固定シリンダのテー
プ離脱部近傍を示す説明図である。
【図10】本発明の第3実施例による固定シリンダのテ
ープ離脱部近傍を示す説明図である。
【図11】本発明の第4実施例による固定シリンダのテ
ープ離脱部近傍を示す説明図である。
【図12】従来例に係る固定シリンダのテープ離脱部近
傍を示す説明図である。
【図13】従来例による磁気ヘッドと蒸着テープとのコ
ンタクト状態を示す説明図である。
【図14】従来例による磁気ヘッドがテープから離脱す
る直前位置における磁気ヘッドに対するテープ接触面を
示す説明図である。
【図15】従来例による磁気テープ上の磁化パターンを
示す説明図である。
【図16】図15の磁化パターンをもつテープを再生し
た際の再生出力波形を示す説明図である。
【符号の説明】
1 固定シリンダ A テープ走行面 B リード C 第1の凸部 D 第2の凸部 2 回転シリンダ 6 磁気ヘッド(ヘッド) 16 磁気テープ(テープ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井町 利彦 茨城県勝田市大字稲田1410番地 株式会社 日立製作所AV機器事業部内 (72)発明者 平山 国明 茨城県勝田市大字稲田1410番地 株式会社 日立製作所AV機器事業部内 (72)発明者 田澤 英二郎 茨城県勝田市大字稲田1410番地 株式会社 日立製作所AV機器事業部内 (72)発明者 渡辺 清和 茨城県勝田市大字稲田1410番地 株式会社 日立製作所AV機器事業部内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その外周面から所定量だけ外方に突出す
    るように磁気ヘッドを搭載した回転シリンダと、 その外周面に磁気テープの下端を案内するリードと、該
    リードの上方側に形成したテープ走行面とを備えた固定
    シリンダと、を具備した回転磁気記録再生装置であっ
    て、 上記固定シリンダのテープ走行面の上端側におけるテー
    プ離脱側(テープ出側)に形成した第1の凸部と、 上記固定シリンダのテープ走行面の上端側における、上
    記第1の凸部からみてテープ進入側の少なくとも前方近
    傍部に位置するように形成した、上記第1の凸部よりも
    低い第2の凸部と、を設けたことを特徴とする回転磁気
    記録再生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、 上記第1の凸部および上記第2の凸部における上記リー
    ド側の外形線を、上記リードと平行にして、上記第1の
    凸部と上記第2の凸部とを、上記固定シリンダの外周面
    に上記リードと上記テープ走行面とを切削加工して形成
    する際に、わずかに削り残すことにより同時に形成する
    ようにしたことを特徴とする回転磁気記録再生装置。
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