JP3072652B2 - 回転ヘッドドラム装置 - Google Patents

回転ヘッドドラム装置

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JP3072652B2 JP3062895A JP6289591A JP3072652B2 JP 3072652 B2 JP3072652 B2 JP 3072652B2 JP 3062895 A JP3062895 A JP 3062895A JP 6289591 A JP6289591 A JP 6289591A JP 3072652 B2 JP3072652 B2 JP 3072652B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回転ドラムに取付け
られたビデオヘッドが高速で磁気テープから離れる時に
発生するジッターによるインパクトエラー(再生画面の
ゆれや曲り)を防止するヘリカルスキャン方式の回転ヘ
ッドドラム装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、VTR(ビデオテープレコー
ダ)には、ビデオ信号を記録するビデオヘッドを有した
回転ドラムをテープ走行方向より少し傾けて配置し、回
転させながら磁気テープに斜めのパターンで記録するヘ
リカルスキャン方式の回転ヘッドドラム装置が一般的に
用いられている。これを、図5によって具体的に説明す
ると、1はヘリカルスキャン方式の回転ヘッドドラム装
置であり、VTR等の磁気記録再生装置に用いられるも
のである。この回転ヘッドドラム装置1は、外周面2a
に複数のビデオヘッド3を突出させ、モータの軸4を介
して回転する回転ドラム(上ドラム)2と、この回転ド
ラム2を回転自在に支持すると共に、外周面5aの回り
に磁気テープ6が走行するテープリード(テープガイド
部)5bを形成した固定ドラム(下ドラム)5とで大略
構成されている。
【0003】図6に示すように、上記回転ヘッドドラム
装置1では、高速で回転するビデオヘッド3が磁気テー
プ6との接触を断つ瞬間に生ずるたたき(インパクト振
動)によって磁気テープ6に衝撃波が起振されたり、図
7に示すように、磁気テープ6の上部の跳ね上りや回転
ドラム2と固定ドラム5間の隙間への吸い込み等により
磁気テープ6に伸縮が生じる。これらの衝撃波や伸縮の
影響をうけて回転ヘッドドラム装置1の再生信号(出
力)にジッター(ゆらぎ)が発生し、図8に示すよう
に、受像機の再生画面10に画面ゆれや曲りのインパク
トエラー10aが発生したり、再生画面10の下部に下
部ノイズ10bが発生し易かった。
【0004】これを解決するために、図9に示す他の従
来例の回転ヘッドドラム装置1′のように、固定ドラム
5の外周面5aの磁気テープ6の走行出口側にバルジ
(外周面の一部を張り出してふくらましたもの)5dを
設けて、上記磁気テープ6とビデオヘッド3が離れる時
に発生するジッターの低減を図ったものが開発されてい
る(この類似構造は、例えば、特開昭58−6547号
公報に示されている)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記他
の従来例の回転ヘッドドラム装置1′では、図10に示
すように、磁気テープ6の走行時に固定ドラム5の外周
面5aの磁気テープ6の走行出口側に設けられたバルジ
5dにより磁気テープ6が無理に持ち上げられ、上記走
行出口側における磁気テープ6とビデオヘッド3の当た
りを十分に確保することができない問題があり、図11
に示すように、受像機の画面10にゆれ等のエラー10
aは発生しないが、下部ノイズ10bが発生し易かっ
た。尚、図12に示す別の従来例の回転ヘッドドラム装
置1″のように、固定ドラム5の磁気テープ6の走行出
口側に矩形の切欠き5cを設けて、該走行出口側におけ
る磁気テープ6とビデオヘッド3の当たりを確保するよ
うにした技術があるが、ジッターが極端に悪化するため
実用化に至っていない。
【0006】そこで、この発明は、磁気テープの走行出
口側における磁気テープとビデオヘッドの当たりを十分
に確保することができると共に、磁気テープとビデオヘ
ッドが離れる時に発生するジッターの低減を図ることが
できる回転ヘッドドラム装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】外周面にビデオヘッドを
突出させた回転ドラムと、この回転ドラムを回転自在に
支持すると共に、外周面の回りにテープが案内されて走
行するテープガイド部を形成した固定ドラムとを備えた
回転ヘッドドラム装置において、上記固定ドラムの外周
面の上記テープの走行出口側から入り口側に戻った位置
に凹部を設けると共に、上記テープの走行出口側から上
記テープの走行方向に進んだ位置に凸部をそれぞれ設け
てある。
【0008】
【作用】固定ドラムの外周面のテープの走行出口側から
入り口側に戻った位置に設けられた凹部により、該走行
出口側におけるテープとビデオヘッドの当たりは十分に
確保され、固定ドラムの外周面のテープの出口側からテ
ープの走行方向に進んだ位置に設けられた凸部により、
ープとビデオヘッドが離れる時に発生するジッターの
低減が図られる。
【0009】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面と共に詳述
する。尚、従来の構成と同一部分については同一符号を
付して説明する。
【0010】図1において、1はヘリカルスキャン方式
の回転ヘッドドラム装置であり、外周面2aに複数のビ
デオヘッド3を突出させた回転ドラム2と、この回転ド
ラム2を回転自在に支持すると共に、外周面5aの回り
に磁気テープ6が走行するテープリード(テープガイド
部)5bを形成した固定ドラム5とで構成してある点は
従来と同様である。ここで、上記固定ドラム5の外周面
5aの磁気テープ6の走行出口側に凹部としての切欠き
5cと凸部としてのバルジ5dをそれぞれ設けてある。
詳述すると、回転ヘッドドラム装置1は、例えば直径2
6.6mm、高さ16mmの大きさに形成してある。そ
して、図2に示す固定ドラム5の外周面5aの要部展開
図のように、固定ドラム5の外周面5aの上縁の磁気テ
ープ6のテープ出口位置(固定ドラム5の外周面5aに
巻き回されて走行する磁気テープ6が外周面5aから離
れる位置)Aから例えば7.5°前方に離れた位置、即
ち走行入り口側に戻った位置に切欠き(凹部)5cの終
端が来るように凹状矩形(例えば深さ0.2〜0.5m
m)に形成してある。尚、この切欠き5cの終端の位置
は、上記磁気テープ6のビデオパターン(ヘリカル状の
ビデオトラック)の終端の位置とほぼ同じ位置か、該ビ
デオパターンの終端位置より外側に位置している。
【0011】また、バルジ(凸部)5dは、固定ドラム
5の外周面5aの上縁のテープ出口位置Aから例えば1
°後方に離れた位置、即ちテープの走行方向に進んだ位
に張出し加工により該外周面5aの一部を流線形状の
高さ22μmのふくらみになるように所定長に一体突出
成形してある。そして、上記固定ドラム5の外周面5a
に摺動走行する磁気テープ6は、上記切欠き5cとバル
ジ5dの始端の位置の間で固定ドラム5の外周面5aか
ら離れるようになっている。
【0012】以上実施例の回転ヘッドドラム装置1によ
れば、固定ドラム5の外周面5aの上縁のテープ出口位
置Aの前,後に切欠き5cとバルジ5dをそれぞれ設け
たので、図3に示すように、固定ドラム5の外周面5a
を摺動走行する磁気テープ6の上部は、従来のバルジの
みのものに比べて、ビデオヘッド3から離れる際に無理
に持ち上げられることがなく、また、回転ドラム2と固
定ドラム5の間の隙間側に吸い込まれ過ぎることがな
い。即ち、上記切欠き5cにより上記テープ出口位置A
における磁気テープ6とビデオヘッド3の当たりを十分
に確保することができると共に、上記バルジ5dにより
磁気テープ6とビデオヘッド3が離れる時に発生するジ
ッターを大幅に低減することができる。これにより、磁
気テープ6の伸び縮みや走行ムラ等が一段と改善され、
図4に示す受像機の再生画面10のように、ジッターに
よるインパクトエラーを無くすことができ、また、下部
ノイズも無くすことができる。
【0013】さらに、上記切欠き5cとバルジ5dをそ
れぞれを設けることにより、固定ドラム5の外周面5a
のテープ出口位置Aにおける磁気テープ6とビデオヘッ
ド3の当たりを確保できる領域を拡大することができる
ため、スティフネス(硬さ)の違うテープでも走行させ
ることが可能となると共に、ビデオヘッド3の当たりも
十分に確保することができる。
【0014】尚、前記実施例によれば、固定ドラム5の
外周面5aに凹部としての切欠き5cを形成したが、凹
部は切欠き成形による切欠きでなくともよい。また、固
定ドラム5の外周面5aに凸部としてのバルジ5dを一
体成形したが、バルジに相当する別部材を固定ドラムの
外周面に接着剤等で接着して凸部としてもよい。
【0015】
【発明の効果】以上のように、この発明の回転ヘッドド
ラム装置によれば、固定ドラムの外周面のテープの走行
出口側から入り口側に戻った位置に凹部を設けると共
に、上記テープの走行出口側からテープの走行方向に進
んだ位置に凸部をそれぞれ設けたので、上記凹部により
上記走行出口側における磁気テープとビデオヘッドの当
たりを十分に確保することができると共に、上記凸部に
より磁気テープとビデオヘッドが離れる時に発生するジ
ッターの低減をより一層図ることができる。これによ
り、上記ジッターによる再生画面のインパクトエラーを
防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す回転ヘッドドラム装
置の斜視図。
【図2】上記回転ヘッドドラム装置の固定ドラムの要部
展開説明図。
【図3】上記回転ヘッドドラム装置の磁気テープの走行
状態を示す正面説明図。
【図4】上記回転ヘッドドラム装置による再生画面を示
す説明図。
【図5】従来例の回転ヘッドドラム装置の斜視図。
【図6】従来例の回転ヘッドドラム装置の磁気テープの
走行状態を示す平面説明図。
【図7】従来例の回転ヘッドドラム装置の磁気テープの
走行状態を示す正面説明図。
【図8】従来例の回転ヘッドドラム装置による再生画面
を示す説明図。
【図9】他の従来例の回転ヘッドドラム装置の斜視図。
【図10】他の従来例の回転ヘッドドラム装置の磁気テ
ープの走行状態を示す平面図。
【図11】他の従来例の回転ヘッドドラム装置による再
生画面を示す説明図。
【図12】別の従来例の回転ヘッドドラム装置の斜視
図。
【符号の説明】
1…回転ヘッドドラム装置、2…回転ドラム、2a…外
周面、3…ビデオヘッド、5…固定ドラム、5a…外周
面、5b…テープリード(テープガイド部)、5c…切
欠き(凹部)、5d…バルジ(凸部)、6…磁気テー
プ、A…テープ出口位置。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面にビデオヘッドを突出させた回転
    ドラムと、この回転ドラムを回転自在に支持すると共
    に、外周面の回りにテープが案内されて走行するテープ
    ガイド部を形成した固定ドラムとを備えた回転ヘッドド
    ラム装置において、 上記固定ドラムの外周面の上記テープの走行出口側から
    入り口側に戻った位置に凹部を設けると共に、上記テー
    プの走行出口側から上記テープの走行方向に進んだ位置
    に凸部をそれぞれ設けたことを特徴とする回転ヘッドド
    ラム装置。
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