JP3510380B2 - 回転ヘッドドラム装置 - Google Patents
回転ヘッドドラム装置Info
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Description
などに搭載される回転ヘッドドラム装置に関し、特に、
磁気ヘッドが磁気テープから離脱する際に発生するテー
プ振動ならびにノイズを低減できる回転ヘッドドラム装
置に関する。
VTR(ビデオテープレコーダ)の磁気テープ走査方式
の1つにヘリカルスキャン方式がある。
においては、走査時に磁気ヘッドがテープとの接触の開
始/終了(以下、突入/離脱と呼ぶ)の瞬間に生じる衝
撃によりテープ振動が励起されて、良好な信号再生に支
障をきたすことがある。これを図を参照しながら説明す
る。
ドラム装置の外観斜視図である。図11において回転ヘ
ッドドラム装置には、磁気テープ15を記録または再生
のために走査するよう、回転ドラム11、固定ドラム1
2、磁気ヘッド13、ヘリカルスキャンのためのヘリカ
ルリード14、ヘッド13が取付けられる窓部16およ
び微小突部18が設けられる。
状態を説明する図である。図において回転ドラム11は
固定ドラム12に対して軸芯方向に同心状に矢印A方向
に回転自在に組合せられている。
の窓部16への取付状態を説明する図である。図におい
て磁気ヘッド13は回転ドラム11の下端部に設けられ
た窓部16中で、かつドラム11の外周面より一定量突
出すようにして取付けられる。
き図11の矢印B方向に走行しながら、固定ドラム12
の外周面上に予め形成されたヘリカルリード14に沿っ
て摺動し、信号の記録/再生のために磁気ヘッド13に
より走査される。このとき、固定ドラム12の外周面に
おいて磁気テープ15に当接していた磁気ヘッド13が
テープ15から離脱する境界をテープ離脱境界線10と
呼ぶ(図11参照)。
プ周側面の展開図である。図15は、図11におけるa
・a線断面図であり、図中の斜線部中の白抜き部はドラ
ムの内部空間を示し、一般に各種部品が内蔵される。
ける磁気テープ15走行時の離脱境界線10付近のテー
プ挙動を示す概略平面図である。
置においては、図16(a)に示されるように、磁気テ
ープ15がドラムに巻付いているときは、回転ドラム1
1の回転により発生する空気層、いわゆるエアーフィル
ムを介して磁気テープ15は、回転ドラム11より数μ
m浮上している。この浮上量は巻付け開始位置から巻付
けが進むに従い減少する傾向にあり、この磁気テープ1
5と回転ドラム11に挟まれた空気層は、テープテンシ
ョン(図示せず)により圧縮されている。
示されるように、磁気ヘッド13の突出量と同程度量の
隆起が磁気テープ15に発生し、ヘッドが突出ている窓
部16ならびにドラム11および12の隙間において
は、圧縮された空気が解放され圧力が減少する、すなわ
ち負圧が生じ結果としてテープ15がドラム内部に吸込
まれる。
形は、磁気ヘッド13が磁気テープ15に突入し接触し
始めてから離脱するまで定常的かつ連続的に行なわれ
る。
への突入点および磁気テープ15からの離脱点は、テー
プ変形の開始点および終了点であり非連続点である。そ
のため、テープ変形エネルギーおよびそれに伴うテープ
周りの空気の圧力変化は急激となってテープ15に衝撃
的な波が起振される。この様子が図16(c)に示され
る。
端および上端で発生するためテープの規制力が弱く、た
とえば磁気テープ15の上端の跳ね上がり現象など、前
述した衝撃的な波の影響が顕在化する。この衝撃波、す
なわち振動がジッタとなり再生信号に悪影響を及ぼすと
ともにヘッド叩き音と言われる騒音が発生する。
では、図11に示されるように、磁気テープ15上の振
動を抑えるために、磁気ヘッド13が磁気テープ15か
ら離脱後の固定ドラム12外周面上に微小突部18が設
けられている。
突部18がテープ15と接触することにより、離脱後に
おける磁気テープ15の振動が緩和または低減されると
言われている。
12号公報に開示の技術)による回転ヘッドドラム装置
の外観斜視図である。
いて、磁気ヘッド13が磁気テープ15から離脱する後
ろに第1の凸部18aを、離脱前に第2の凸部17を設
ける構成が採用される。その他の構成は図11のそれと
同じである。
磁気テープ15走行時の離脱境界線10付近のテープ挙
動を示す図である。
部周辺での空隙領域を示す図である。
(c)に示されるように、第1の凸部18aが形成され
ることにより離脱後における磁気テープ15の振動が緩
和される。さらに第2の凸部17が形成されることによ
り、離脱境界線10前後で磁気テープ15は定常的に変
形させられるので、テープ変形量は少なくなってヘッド
離脱の衝撃により起振される磁気テープ15の振動が緩
和または低減されると述べられている。
部17を形成したことにより図19(a)および(b)
に示されるように、テープ15と固定ドラム12の外周
面(テープ周側面)との間の空隙の領域Dが減少させら
れて、安定な記録/再生が可能となるとも述べられてい
る。
8846号公報に開示の技術)による回転ヘッドドラム
装置の外観斜視図である。
よび第2の凸部18aおよび17に代替して、ヘッド1
3がテープ15から離脱する前に凹部19および離脱し
た後ろに凸部18bがドラム12の外周面(テープ周側
面)上に形成される。その他の構成は図17のそれと同
じである。
けるテープ走行時の離脱境界線10付近のテープ挙動を
示す図である。
し(c)に示されるように、離脱前の凹部19において
はテープ吸込みによりヘッドあたりが確保されるととも
に、離脱後の凸部18bにおいてはテープ15と凸部1
8bとが接触することによって、離脱後に起こる磁気テ
ープの振動が緩和または低減されると言われている。
40号公報に開示の技術)による回転ヘッドドラム装置
の外観斜視図である。
9および凸部18bに代替して、ヘッド13がテープ1
5から離脱する前に凹部19aが、離脱した後に凸部1
8cがドラム12の外周面(テープ周側面)上に形成さ
れる。その他の構成は図20のそれと同じである。
あたりが確保されるとともに、凸部18cにより離脱後
におけるテープ15の振動が緩和または低減される。
749号公報に開示の技術)による回転ヘッドドラム装
置の外観斜視図である。
9aおよび凸部18cに代替して、ドラム12の外周面
から内部空間にまで貫通する切欠部19bがヘッド13
がテープ15から離脱する位置の前後にかけて設けられ
る。
磁気テープ15走行時の離脱境界線10付近のテープ挙
動を示す図である。
に示されるように、切欠部19bを介してドラム12の
内部空間から吹出す空気ARにより離脱近傍で離脱前の
エアーフィルムの減少が補われる。これにより、テープ
15へのヘッド13の接触力が低減されるとともに、離
脱後のテープ変形の戻り動作が噴出空気ARにより緩和
されて、テープ振動が抑制されると言われている。
録装置の高密度記録化に伴い回転ドラムの回転数が増加
する傾向にある。これにより磁気ヘッドが、磁気テープ
から離脱する際の衝撃エネルギーも増大して、前述した
従来の回転ヘッドドラム装置では十分にテープ振動が抑
えられなくなって大きな騒音が生じるという問題があ
る。
すると磁気ヘッド13が磁気テープ15より離脱した後
のテープ変形エネルギーおよびテープ周りの空気の急激
な圧力変化が、従来より大きくなり離脱後に設けた凸部
18による振動低減が十分でないためテープ振動が残っ
て、結果として大きな騒音が生じる(図18(a)ない
し(c)参照)。
されるように、第2の凸部17が形成されることにより
第1の凸部18aへの磁気テープの巻付け角が増加(巻
付け角θ0 →θ1 )する。振動の抑制力は、巻付け角が
小さいほど安定するので、回転数が増加すると第1の凸
部18aの振動低減効果が少なくなり、結果として騒音
が生じる。
設定することにより、第1の凸部18aへの巻付け角は
増加するが、凸部18aを切削加工で形成する場合切削
部が大きくなって切削時間がかかりコストアップとな
る。また、凸部18aを塑性加工で形成する場合、突起
量に限界があり、凸部18aへの巻付け角の増加は困難
である。
数が増加すると離脱前後のテープ変形エネルギーおよび
テープ周りの空気圧の変化は、従来より大きくなり凸部
18bによるテープ振動の抑制が十分ではなくなってし
まう。
よりヘッドあたりおよびテープ振動の抑制を実現してい
るが、噴出空気ARは、ドラム構造および環境(湿度、
気温、屋内または屋外などの使用場所)に大きく左右さ
れ、安定したヘッド当たりの確保および低騒音化が困難
である。
転数が増加しても簡単な構成で磁気テープのヘッドから
の離脱点付近での振動を抑制できる回転ヘッドドラム装
置を提供することである。
ッドドラム装置は、磁気テープを走査する磁気ヘッドが
外周面に突出するように設けられた回転ドラムと、この
回転ドラムを軸芯方向に同心状に回転自在に支持して、
その外周面に磁気テープが案内されて走行するためのヘ
リカルリードが形成された固定ドラムとを備えた装置で
ある。
の外周面上端部で磁気ヘッドが磁気テープから離脱する
位置を挟む離脱前領域から離脱後領域にわたり、固定ド
ラム外周面上から第1高さを一様に有する第1突部と第
1突部の主面上の離脱後領域に固定ドラム外周面上から
第1高さを越える第2高さを一様に有する第2突部とが
連続して形成される。そして第1突部の主面上の離脱後
領域で第2突部の前に開口部が形成される。
は、請求項1の開口部が、第1突部の主面上で、固定ド
ラムの外周面上端部に設けられた切欠きであるよう構成
される。
は、請求項1の開口部が、第1突部の主面上から固定ド
ラムの内部空間に通じる貫通穴であるよう構成される。
は、請求項1の開口部が、第1突部の主面上に形成され
た凹部であるよう構成される。
定ドラムの外周面上端部のヘッドがテープから離脱する
位置を挟む前後領域にわたり、突部が連続して形成され
て、テープはこの突部に沿って走行することで定常的に
変形させられて、離脱前後におけるテープ振動が緩和さ
れる。
にわたって第1突部が形成されて、テープはこの第1突
部に沿って走行することで定常的に変形させられて、離
脱前後におけるテープ振動が緩和される。
領域に第1突部の高さを越える第2突部が形成されると
ともに第2突部の前に開口部が形成されるので、テープ
は第1および第2突部からなる段状の突部に沿って走行
することで定常的に変形させられ、離脱時のテープ振動
が第1および第2突部で段階的に、かつ相乗的に抑制さ
れる。
れるので第2突部へのテープ巻付け角が減少し、第2突
部にテープが安定して接触することになってテープ振動
の抑制力は向上する。
領域で第2突部の前に形成されるので、第2突部へのテ
ープ接触の安定性がさらに向上して、第2突部における
テープ振動の抑制もより向上する。
ッドドラム装置では、上述した開口部が切欠き、貫通穴
および凹部のいずれかの形態で形成されるが、いずれの
場合でも、上述した第2突部におけるテープの安定した
接触が行なわれて、第2突部のテープ振動の抑制力は向
上する。
して詳細に説明する。
ッドドラム装置の外観斜視図である。
気テープ5を記録または再生のために走査するように、
回転ドラム1、固定ドラム2、磁気ヘッド3、ヘリカル
スキャンのためにテープ5が案内されて走行するヘリカ
ルリード4およびヘッド3が取付けられる窓部6が設け
られる。
3に示されたものと同様であり、ドラム1および2の組
合せ状態も図12に示されたものと同様である。
の上端部で、テープ5がヘッド3およびドラム2より離
脱する境界、すなわちテープ離脱境界線10より内側
(離脱前側またはテープ巻付け側)から外側(離脱後側
またはテープ巻付けが外れる側)にかけて連続して第1
の微小突部7が形成される。
トを同時に制御しながら加工するヘリカルリード4形成
時に同時に作製されるので、ヘリカルリード4と平行な
形状で、かつドラム2の外周面上から所定高さを一様に
有して形成される。
上端部に形成された第1の微小突部7の主面上で、離脱
境界線10より外側(テープ5の巻付けが外れる側)に
第1の微小突部7と同様にしてヘリカルリード4に平行
な形状で、かつドラム2の外周面上から所定高さ(突部
7より高い)を一様に有して第2の微小突部8が形成さ
れる。
振動抑制のために、第2の微小突部8は微小突部7によ
り抑制し切れないテープ5離脱前後の振動抑制のために
設けられるので、第1の突部7だけでも離脱時のテープ
振動は十分に抑制できる。
端部に形成された第1の微小突部7の主面上で第2の微
小突部8の前に四角形の形状の切欠き9が形成される。
切欠き9の形状は半円形状であってもよい。
の展開図である。図3は図1の固定ドラム2のテープ周
側面上の第1および第2微小突部ならびに切欠きが形成
された部分の斜視図である。図3は図1の矢印C方向か
らの斜視図である。
おけるa・a線断面,b・b線断面およびc・c線断面
を示す図である。
界線10の左側(離脱前領域)から、第2の微小突部8
は離脱境界線10の右側(離脱後領域)からそれぞれ形
成され始めて、それらの終端はヘリカルリード4の形成
に伴って定まる。
走行面)に対して法線方向に形成される。
ーフィルムと呼ばれる空気層によりテープ5はヘッド3
近傍では回転ドラム1より数μm浮上している。この浮
上量は巻付け開始位置から巻付けが進むに従い減少する
傾向にある。
と同程度量の隆起が磁気テープ5に発生し、ヘッド3が
突出ている窓部6ならびにドラム1および2の隙間にお
いては、前述した負圧が生じ結果としてテープがドラム
内部に吸込まれる。
み変形は、磁気ヘッド3が磁気テープ5に突入し接触し
始めから離脱するまで定常的にかつ連続的に行なわれ
る。この実施例では、この変形は次のようにして緩和さ
れる。
実施例による回転ヘッドドラム装置における磁気テープ
5走行時の離脱境界線10付近のテープ挙動を示す概略
平面図であり、図5(a)にはヘッド3離脱直前のテー
プ挙動が示され、また図5(b)にはヘッド3離脱直後
のテープ挙動が示され、さらに図5(c)には図5
(b)の状態からさらにヘッド3の離脱が進行した場合
のテープ挙動が示される。
プ離脱境界線10付近では図5(a)に示されるよう
に、第1の微小突部7により磁気テープ5を定常的に突
部7の主表面(テープ周側面)に沿って変形させること
により、磁気ヘッド3の離脱前後におけるテープ変形エ
ネルギーおよびテープまわりの空気の圧力の変化は小さ
くなり、磁気ヘッド3の離脱時の衝撃により発生するテ
ープ振動は緩和される。
テープ5から磁気ヘッド3が離脱した直後では、第1の
微小突部7で防止し切れないテープ振動は、離脱境界線
10より外側に形成された第2の微小突部8の主表面
(テープ周側面)に、磁気テープ5が当接することによ
り低減される。
ることにより、磁気テープ5が切欠き9部分において負
圧で吸込まれて、第2の微小突部8での巻付け角
(θ2 )が、切欠き9がない場合の巻付け角(θ1 :図
18(a)参照)よりも小さくなる。前述したように、
テープ振動の抑制力は巻付け角が小さいほど安定するた
め、切欠き9により突部8におけるテープ5の振動抑制
力はさらに向上する。
置に微小突部7の主表面(テープ周側面)からドラム2
の内部空間に通じるような貫通穴9aを設けることによ
り、同様な効果が得られる。すなわち、第2の微小突部
8へのテープ5の安定した接触が可能となり、テープ振
動の低減が可能となる。
替した場合のa・a断面図である。なお、この切欠き9
または貫通穴9aは第1の微小突部7上に形成されるの
で、ヘッド3離脱前後の状態変化に与える影響度は小さ
い。
して、微小窪部9bを微小突部と同様な形状で形成して
もよい。
回転ヘッドドラム装置の外観斜視図である。
して、微小窪部9bが形成されており、その他の構成は
図1のそれと同様である。
面の展開図である。図9は図7の固定ドラム2のテープ
周側面上の第1および第2微小突部ならびに微小窪部が
形成された部分の斜視図である。
におけるa・a線断面、b・b線断面およびc・c線断
面を示す図である。
のそれぞれにおいては、走行時にテープ5がこれらによ
り発生する負圧により吸込まれることで、第2の微小突
部8へのテープ5の巻付け角の減少が可能となって、テ
ープ振動の抑制力が強まる。
が若干加わる。したがって切欠き9、貫通穴9aおよび
微小窪部9bのそれぞれは、テープ吸込みによるテープ
変形が少ない離脱境界線10の後方(巻付けが外れる
側)であって第2の微小突部8の前方で形成されること
が望ましい。
との間が狭いなどの設計上スペースがとれない場合など
は、第1の微小突部7の開始端から第2の微小突部8の
開始端の間であればよい。
ち磁気テープ5が固定ドラム2と摺動している領域に微
小突部7を設けると、磁気テープ5が回転ドラム1の外
周面より突出ることにより相対的にヘッド突出量が小さ
くなり接触圧力が減少し録音/再生信号に悪影響を及ぼ
す恐れがある。
の突出量を固定ドラム2の外周面より、好ましくは磁気
ヘッド3の固定ドラム2の外周面に対する突出量の5倍
以下に選定することにより、微小突部7により隆起させ
られた磁気テープ5がドラム1とドラム2の隙間および
磁気ヘッド3周囲の窓部6で発生する負圧により吸込ま
れヘッド3のテープ5に対する接触圧力が増大し安定し
た録音/再生信号を確保できる。
ましくは第1の微小突部7の突出量の1倍以上5倍以下
に選定される。この実施例の第1の微小突部7および第
2の微小突部8は、たとえば数値制御旋盤装置などを用
いてヘリカルリード4を加工する際に同時に加工するこ
とが望ましく、これにより工程や加工時間が増えること
なく高精度に形成することができる。
成によれば、固定ドラム2の外周面上端部で磁気テープ
5が磁気ヘッド3および固定ドラム2より離脱する境
界、すなわち離脱境界線10より内側(巻付け側)に第
1の微小突部7を形成し、境界線10より外側(巻付け
が外れる側)に第2の微小突部8を、さらに第1の微小
突部7の主面上で第2の微小突部8の直前に切欠き9、
貫通穴9aおよび微小窪部9bのいずれかを設けること
により、磁気ヘッド3の離脱時の衝撃により発生するテ
ープ5の振動が緩和され、テープ走行時に発生する騒
音、いわゆるヘッド叩き音を低減できる。
および微小窪部9bのいずれかを、第1の微小突部7の
主面上で離脱境界線10より外側かつ第2の微小突部8
の直前に設けることにより、テープ5の第2の微小突部
8への接触がより安定して、上述したテープ振動ならび
にヘッド叩き音がより緩和される。
とえば数値制御旋盤装置などを用いてヘリカルリード4
を加工する際、第1および第2の微小突部7および8と
同時に加工することが可能となって、これにより工程や
加工時間が増えることなく高精度に形成できる。
微小突部7を離脱境界線10直前で、第2の微小突部8
を離脱境界線10後ろで形成を開始し、さらに切欠き
9、貫通穴9aおよび微小窪部9bなどを離脱境界線1
0後ろで第2の微小突部8の前方に設けるようにした
が、第1および第2の微小突部7および8に代替して、
第1の微小突部7のみを離脱境界線10直前から形成す
るようにしてもよい。この場合でも、磁気ヘッド3の離
脱により発生するテープ振動ならびにテープ走行時に発
生するヘッド叩き音を緩和できるとともに、微小突部7
および8による2段構成の場合に比べ、切削り時間は大
幅に短縮されて加工コスト面で特に有効である。
または8を切削加工により形成させる場合を述べたが、
これに特定されず、ポンチ加工のような塑性加工により
形成してもよい。この場合、微小突部は突起状となる
が、この場合でも前述と同様に磁気ヘッド3の離脱によ
り発生するテープ振動、ならびにテープ走行時に発生す
るヘッド叩き音は緩和される。
の回転ヘッドドラム装置に適用した場合について述べた
が、これに限らずディジタルオーディオレコーダやデー
タレコーダなど、回転ヘッドドラム装置で磁気テープ上
に所定の情報信号を記録/再生するものであれば、種々
の磁気記録再生装置の回転ヘッドドラム装置に適用可能
である。
は、固定ドラムの外周面上端部のヘッドがテープから離
脱する位置を挟む前後領域にわたって、第1および第2
突部を連続して形成するだけの簡単な構成で離脱位置付
近で発生するテープ振動を抑制して、ジッタのない良好
な再生信号を利用者に提示できるとともに、テープ走行
時に発生するヘッド叩き音を低減できる。
わたり固定ドラムの外周面上から第1高さを一様に有す
る第1突部を形成するだけの簡単な構成で、上述したテ
ープ振動抑制、ジッタのない良質の再生信号の提示なら
びにテープ叩き音の低減が可能となる。
前述の第1高さを越える第2高さを一様に有する第2突
部を形成して第2突部前に開口部を形成するだけの簡単
な構成で、開口部によりテープの第2突部への巻付けが
促されることになって、ドラム回転数が増加しても離脱
時および離脱後に発生する上述のテープ振動、テープ叩
き音を低減できるとともに、ジッタのない良質の再生信
号を利用者に提示できる。
第2突部の前に形成するという簡単な構成で、開口部の
テープ吸込みによりテープ変形を少なくし、かつ第2突
部への巻付けを促すようにして、ドラム回転数が増加し
ても離脱前後に発生するテープ振動、ヘッド叩き音を低
減できるとともに、ジッタのない良質な再生信号を利用
者に提示できる。
ッドドラム装置では、請求項1の開口部が切欠き、貫通
穴および凹部のいずれであっても、テープの第2突部へ
の巻付けが促されることになって、ドラム回転数が増加
しても離脱前後に発生するテープ振動ならびにヘッド叩
き音が低減されるとともに、ジッタのない良質な再生信
号を利用者に提示できる。
置の外観斜視図である。
る。
び第2微小突部ならびに切欠きが形成された部分の斜視
図である。
るa・a線断面、b・b線断面およびc・c線断面を示
す図である。
よる回転ヘッドドラム装置における磁気テープ走行時の
離脱境界線付近のテープ挙動を示す概略平面図である。
線断面である。
ラム装置の外観斜視図である。
る。
び第2微小突部ならびに微小窪部が形成された部分の斜
視図である。
けるa・a線断面、b・b線断面およびc・c線断面を
示す図である。
外観斜視図である。
る図である。
状態を説明する図である。
である。
テープ走行時の離脱境界線付近のテープ挙動を示す概略
平面図である。
に開示の技術)による回転ヘッドドラム装置の外観斜視
図である。
テープ走行時の離脱境界線付近のテープ挙動を示す図で
ある。
の空隙領域を示す図である。
報に開示の技術)による回転ヘッドドラム装置の外観斜
視図である。
テープ走行時の離脱境界線付近のテープ挙動を示す図で
ある。
に開示の技術)による回転ヘッドドラム装置の外観斜視
図である。
報に開示の技術)による回転ヘッドドラム装置の外観斜
視図である。
テープ走行時の離脱境界線付近のテープ挙動を示す図で
ある。
Claims (4)
- 【請求項1】 磁気テープを走査する磁気ヘッドが外周
面に突出するように設けられた回転ドラムと、前記回転
ドラムを軸芯方向に同心状に回転自在に支持して、その
外周面に前記磁気テープが案内されて走行するためのヘ
リカルリードが形成された固定ドラムとを備えた回転ヘ
ッドドラム装置において、 前記固定ドラムの外周面上端部で前記磁気ヘッドが前記
磁気テープから離脱する位置を挟む離脱前領域および離
脱後領域にわたって、前記固定ドラム外周面上から第1
高さを一様に有する第1突部と前記第1突部の主面上の
前記離脱後領域に前記固定ドラム外周面上から前記第1
高さを越える第2高さを一様に有する第2突部とが連続
して形成され、 前記第1突部の主面上の前記離脱後領域で前記第2突部
の前に開口部が形成され ることを特徴とする、回転ヘッ
ドドラム装置。 - 【請求項2】 前記開口部は、前記第1突部の主面上
で、前記固定ドラムの外周面上端部に設けられた切欠き
である、請求項1に記載の回転ヘッドドラム装置。 - 【請求項3】 前記開口部は、前記第1突部の主面上か
ら前記固定ドラムの内部空間に通じる貫通穴である、請
求項1に記載の回転ヘッドドラム装置。 - 【請求項4】 前記開口部は、前記第1突部の主面上に
形成された凹部である、請求項1に記載の回転ヘッドド
ラム装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11701095A JP3510380B2 (ja) | 1995-05-16 | 1995-05-16 | 回転ヘッドドラム装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11701095A JP3510380B2 (ja) | 1995-05-16 | 1995-05-16 | 回転ヘッドドラム装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08315333A JPH08315333A (ja) | 1996-11-29 |
JP3510380B2 true JP3510380B2 (ja) | 2004-03-29 |
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ID=14701228
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JP11701095A Expired - Fee Related JP3510380B2 (ja) | 1995-05-16 | 1995-05-16 | 回転ヘッドドラム装置 |
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1995
- 1995-05-16 JP JP11701095A patent/JP3510380B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH08315333A (ja) | 1996-11-29 |
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