JPH06176455A - 回転ヘッド装置 - Google Patents

回転ヘッド装置

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Publication number
JPH06176455A
JPH06176455A JP4329145A JP32914592A JPH06176455A JP H06176455 A JPH06176455 A JP H06176455A JP 4329145 A JP4329145 A JP 4329145A JP 32914592 A JP32914592 A JP 32914592A JP H06176455 A JPH06176455 A JP H06176455A
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JP
Japan
Prior art keywords
tape
head
head device
rotary head
rotary
Prior art date
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Pending
Application number
JP4329145A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Nemoto
泰弘 根本
Naoki Sasaki
直樹 佐々木
Makoto Itakura
誠 板倉
Kazuo Sakai
和夫 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
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Publication of JPH06176455A publication Critical patent/JPH06176455A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ヘリカルスキャン方式磁気記録再生装置に用い
られる回転ヘッド装置において、ヘッド叩きによるテー
プ振動を防止する。 【構成】回転ヘッド装置100を構成する固定シリンダ
1の、テープ4に対するヘッド3の離脱部の近傍に、テ
ープ4の全幅に接触する概略三角形状断面を持つ突起部
10を設ける。 【効果】硬くて曲がりにくいメタルテープを用いても、
信号の記録再生性能を安定に保ちながら、ヘッド叩きに
よるテープ振動を効果的に防ぐことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオテープレコーダ
(VTR),ディジタルオーディオテープレコーダ(D
AT)などのヘリカルスキャン方式磁気記録再生装置に
用いられる回転ヘッド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ヘリカルスキャン方式磁気記録再生装置
では、磁気ヘッド(以下ヘッドと略称)を搭載した回転ヘ
ッド装置に、磁気テープ(以下テープと略称)をヘリカ
ル(斜め)に巻きつけ、ヘッドをテープに対して所定角
度傾けて走査し、所定のパターンの記録再生を行ってい
る。このとき、記録密度を高めるために、テープとヘッ
ドの相対速度を高くとる必要があり、ヘッドを搭載する
回転シリンダを高速で回転させている。例えば、VHS
規格では、テープの走行速度は11〜33mm/sec 程度
と比較的ゆっくりでありながら、φ62の回転シリンダ
を1800rpmで回転させることで5.8m/s 程度の
テープとヘッドの相対速度を達成している。近年の小型
化,長時間記録化の要求により、使用するテープの厚み
はますます薄くなる傾向にある。例えば、家庭用VHS
規格VTRでは、120分記録用カセットのテープ厚み
は20μm程度であったものが、160分記録用カセッ
トでは、12μm程度と薄いものが使われている。ま
た、8ミリ規格VTRでは、さらに薄い10μm以下の
テープも使用されている。一方では、高画質化の要求に
より、記録再生信号の周波数を従来より高めた規格が登
場してきた。例えばVHS規格の高画質版であるS−V
HS規格や、8ミリ規格の高画質版であるハイバンド8
ミリ規格等である。このような規格に対応した高い周波
数の記録再生を行うために、テープに用いている磁性粉
を高性能化し、その充填密度を従来より大幅に高めた塗
布型及び蒸着型メタルテープが使用されてきている。こ
のようなテープでは、ヘッドが走査する表面はほとんど
鉄,鉄系合金,コバルト系合金等の磁性粉または磁性膜
でおおわれており、従来のプラスチックバインダの比率
の高いテープの表面に比較して硬く,曲がりにくい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように高い相対速
度でヘッドを走査すると、ヘッドとテープの接触開始及
び離脱部分で、ヘッドがテープを叩くことになる。その
衝撃力によりテープが振動し、ヘッドとテープの接触状
態が不安定になり、記録再生信号に乱れが発生する場合
が生じる。そこで、従来は、例えば、特開平1−118253
号公報に開示されているように、回転ヘッド装置のテー
プをガイドする固定シリンダの一部に塑性加工等で小突
起を設け、この突起にテープの端部を接触させてテープ
振動を防止していた。しかし、最近使用されているメタ
ルテープのように、テープの表面が従来のテープに比べ
て硬く曲がりにくいテープを用いた場合には、テープが
小突起形状に沿わず、小突起の近傍で、回転シリンダの
テープ規制面からテープが浮き上がってしまう場合が生
じる。このとき、記録再生位置の上記小突起の近傍でテ
ープとヘッドの接触圧力が弱まるか、または、離間して
しまい、信号の記録再生が不安定になるという問題があ
った。
【0004】本発明の目的は、硬くて曲がりにくいテー
プを使用した場合でも、ヘッドの接触・離脱時の衝撃力
によるテープ振動を防止しながら常に安定な記録再生が
行える回転ヘッド装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は回転ヘッド装置において、テープが巻装さ
れる固定シリンダのテープ接触開始部およびまたは離脱
部近傍に、該テープの全幅に接触する平面部分をもつ概
略三角形断面の凸部を設けたものである。
【0006】
【作用】上記凸部は、テープの全幅に接触する平面部を
有しており、この平面でテープを拘束することにより、
テープの振動を全幅にわたって抑制することができる。
また、従来例の小突起のようにテープの一部分だけ変形
させることがないため、従来より硬いテープを用いる場
合でも常に安定な記録再生を行うことができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
する。まず、本発明の回転ヘッド装置の応用例としての
VTRメカニズムの構成を図3を用いて説明する。回転
ヘッド装置100は、シャーシ5に固定して取付けら
れ、テープ4をヘリカルに巻装してその位置をガイドす
るリード11を備える固定シリンダ1,固定シリンダ1
の支持軸まわりに回転してヘッド3をテープ4に対して
走査する回転シリンダ2とからなる。この回転ヘッド装
置100にテープ4を巻装してテープをガイドするテー
プガイド51〜62、テープ4を駆動するキャプスタン
軸9もシャーシ5上に設けられている。テープ4は、供
給リール41及び巻取りリール42に巻かれており、カ
セット(図示せず)に収納されている。テープ引き出し
ガイド51,62及び回転ヘッド装置100にテープ4
をヘリカルに巻装するローディングガイド56〜60に
より、テープ4はカセットから引き出され、記録再生可
能な状態に巻装される。ローディングガイド56〜60
は、それぞれガイドブロック7〜8上に固定されてお
り、ローディングガイド板6により、その移動経路が決
定され、ガイドブロック7〜8がギヤ,リンク等の駆動
手段(図示せず)で駆動される。これらのテープ引き出
し動作により、テープ4を回転ヘッド装置100及びそ
の他のテープガイド52〜61,キャプスタン軸9に巻
装する。キャプスタン軸9とピンチローラ(図示せず)
の間にテープ4を狭持し、キャプスタン軸9を回転させ
てテープ4を駆動する。テープ4を回転ヘッド装置10
0にヘリカルに巻装する都合上、上述したテープガイド
51〜62は同一平面上に直立することはできず、三次
元的に傾斜を持って配置されている。こうしたテープガ
イド等によりガイドされ、テープ4も三次元的に捩られ
ながら走行する。ヘッド3は、回転ヘッド装置100の
テープ巻装面から所定の長さ突き出しており、巻装され
たテープ4に接触して記録再生を行う。このヘッド3の
突き出し量はVTRの規格によって異なり、記録再生性
能維持上必要な範囲を定めて製造,調整を行っている。
例えば、VHS規格では、ヘッド突き出し量はおおむね
30〜70μmの範囲内,8ミリ規格ではおおむね10
〜30μmの範囲内で選ばれている。こうした突き出し
量をもったヘッド3が回転ヘッド装置100の回転シリ
ンダ2に取付けられている。この回転シリンダ2の回転
軸(図示せず)を支持する固定シリンダ1は、テープ4
を巻装した後、テープ4の走行位置を高精度にガイドす
るためのリード11を備えている。このリード11は、
固定シリンダ1のテープ巻装面よりテープ4の厚み分以
上突き出したテープ走行ガイド面であり、固定シリンダ
1のテープ巻装面を平面に展開して考えた場合に、極め
て高精度に現想的直線に近い形状に仕上げられている。
したがってリード11にガイドされるテープ4は、リー
ド11に押付けられるようにテープガイド51〜62で
規制力を付与され、リード11の形状にならって高精度
に位置決めされる。こうして高精度にガイドされたテー
プ4に回転シリンダ2の面から所定の突き出し量を突き
出したヘッド3を走査させて記録再生を行う。このと
き、ヘッド3が回転ヘッド装置100に巻装されたテー
プ4に接触を開始する位置、及び離脱する位置では、テ
ープ4にヘッド3の突き出し量に相当する強制変位を衝
撃的に与えること、すなわち、ヘッド3がテープ4を叩
くため、テープ4は振動してしまう。特に、ヘッドの離
脱点付近では、テープ4の走行に伴って、回転ヘッド装
置100の摩擦力によりテープ4の張力がヘッド接触開
始点よりも上昇するため、テープ4に付加される強制変
位に伴うヘッド衝撃力の変化も大きく、テープの振動が
大きく出易い。そこで従来は、図5に示すように、ヘッ
ド3の離脱点の近傍に、テープ4のヘッド3との接触終
了位置(テープ上端付近)を変位強制する小突起を設
け、ヘッド3の接触力を弱めテープ4の振動を防止して
いた。しかし、近年の記録密度向上のために使用される
ようになってきた金属膜の蒸着メタルテープや、磁性粉
の充填率を上げた塗布型の高性能メタルテープでは、テ
ープ表面の硬さが従来より上昇し、曲がりにくくなって
いる。このような種類のテープを用いた場合、従来の小
突起12を備えた回転ヘッド装置では、図6に示すよう
に、小突起12の部分でテープ4がはね上げられてしま
い、ヘッド3に対するテープ4の接触が不安定、また
は、全く接触しなくなる場合が生じる。この小突起12
によるテープ4の変形の影響により、ヘッド離脱点近傍
での記録再生信号が不安定になってしまう。そこで、本
発明からなる回転シリンダ装置100では、ヘッド離脱
点近傍に概略三角形断面形状を持つ突起部10を設け
た。この突起部10は、テープ4の全幅にわたって接触
するようになっているため、テープ4の振動防止効果も
従来以上に高い。また、テープ4の走行面を一部分だけ
変形させるようなことがないため、高精度にガイドされ
たテープ4の走行面を保ったままでテープ4の振動防止
ができる。ヘッド離脱点直前の、テープ4とヘッド3の
位置を示す断面図を図2に示す。本実施例では、テープ
4は図6の従来例のような変形を受けず、したがって、
ヘッド3との接触は離脱点直前まで安定に保つことがで
きる。ヘッド3の突き出し量は高精度に管理されている
が、製造上のばらつきが不可避であり、設定された突き
出し量の範囲で、ヘッド3の突き出し量の大小が発生す
る。図6に示す従来の小突起によるテープ振動防止法で
は、このヘッド突き出し量の大小によっても振動防止効
果及びヘッドの接触安定範囲が変わるため、調整が難し
かった。本実施例では、図4に示すように、製造上許容
される最大のヘッド突き出し量hMを持つヘッド31、
及び最小のヘッド突き出し量hmを持つヘッド32で安
定な性能が得られるように突起部10の形状を決定して
いる。以下この形状決定法について説明する。図4は、
本実施例のテープ4と回転ヘッド装置100,最近傍の
テープガイド57,58を上面から見た説明図である。
図中、接線101は回転ヘッド装置100のテープ巻き
付き終了点とテープガイド58を結ぶ接線、接線102
は、最小突き出し量hmを持つヘッド32の頂点から、
接線101に平行に引いた接線、接線103は、最大突
き出し量hMを持つヘッド31の頂点とテープガイド5
8を結ぶ接線を表す。円301,302はそれぞれヘッ
ド31,32の頂点の移動経路を表す。ここで、突起部
10のテープ4との接触部分は、接線102と接線10
3の交点110を含む平面部分としてある。このような
形状で突起部10をテープ4に接触させることで、最大
突き出し量hMを持つヘッド31の場合でも、テープ4
は突起部10から離れることなく、ヘッド31の与える
衝撃力によるテープ4の振動をテープガイド58に伝え
ることなく、テープ振動を防止できる。また、最小突き
出し量hmを持つヘッド32の場合でも、テープ振動を
防止できるのはヘッド31の場合と同様である。さら
に、ヘッド32に対するテープ4の接触も、図4に図示
した位置、すなわち、テープ4の回転ヘッド装置100
への巻き付き終了位置までは確実に接触しており、最近
の曲がりにくいメタルテープを用いても安定である。し
たがって従来のように、小突起12の突き出し高さとヘ
ッド3の突き出し量との相対関係で、ヘッド3の記録再
生性能が不安定になることがない。本実施例では、突起
部10の固定シリンダからの突起高さは、上述したよう
に平面部分が交点110を含むように設定すれば良いの
で、製造上の精度設定も容易である。また、突起部10
のテープ4との接触終了点付近(三角形状断面の頂点付
近)は、テープ4を傷つけないよう丸めてあるが、特に
曲率半径を指定する必要もない。
【0008】本実施例の突起部10は、固定シリンダ1
と一体に構成することも可能であり、高精度NC工作機
械によれば、製造も容易である。しかし、特に一体に構
成する必要もなく、突起部10を含む部品を固定シリン
ダ1にねじ等で固定するような、複数部品の組立て構造
をとっても良い。
【0009】
【発明の効果】本発明によれば、回転ヘッド装置のヘッ
ド突き出し量のばらつきがあっても、硬くて曲がりにく
いメタルテープとヘッドの接触を安定に保ちながら、ヘ
ッド叩きによるテープの振動を効果的に防ぐことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である回転ヘッド装置の斜視
図。
【図2】本発明の一実施例である回転ヘッド装置のヘッ
ド離脱点近傍におけるテープとヘッドの接触状態を示す
断面図。
【図3】本発明の応用例であるVTRのテープ走行系の
斜視図。
【図4】本発明の回転ヘッド装置とテープの接触状態を
示す説明図。
【図5】従来の回転ヘッド装置の斜視図。
【図6】従来の回転ヘッド装置のヘッド離脱点近傍にお
けるテープとヘッドの接触状態を示す断面図。
【符号の説明】
1…固定シリンダ、2…回転シリンダ、3…ヘッド、4
…テープ、10…突起部、11…リード、51〜62…
テープガイド、100…回転ヘッド装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒井 和夫 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気テープに記録再生を行う磁気ヘッドを
    搭載する回転シリンダと、前記磁気テープを巻装してガ
    イドする固定シリンダとを備えた回転ヘッド装置におい
    て、 前記固定シリンダの外周に、前記磁気テープの全幅に接
    触する三角形状断面を持つ突起部を設けたことを特徴と
    する回転ヘッド装置。
JP4329145A 1992-12-09 1992-12-09 回転ヘッド装置 Pending JPH06176455A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4329145A JPH06176455A (ja) 1992-12-09 1992-12-09 回転ヘッド装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4329145A JPH06176455A (ja) 1992-12-09 1992-12-09 回転ヘッド装置

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JPH06176455A true JPH06176455A (ja) 1994-06-24

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ID=18218145

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4329145A Pending JPH06176455A (ja) 1992-12-09 1992-12-09 回転ヘッド装置

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