JPH0660501A - 回転ヘッドシリンダ - Google Patents

回転ヘッドシリンダ

Info

Publication number
JPH0660501A
JPH0660501A JP4216728A JP21672892A JPH0660501A JP H0660501 A JPH0660501 A JP H0660501A JP 4216728 A JP4216728 A JP 4216728A JP 21672892 A JP21672892 A JP 21672892A JP H0660501 A JPH0660501 A JP H0660501A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape
minute
magnetic tape
fixed cylinder
head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4216728A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Tabuchi
敏彰 田渕
Yoshihiro Ueno
善弘 上野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP4216728A priority Critical patent/JPH0660501A/ja
Publication of JPH0660501A publication Critical patent/JPH0660501A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Recording Or Reproducing By Magnetic Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 外周面に複数個の回転ヘッドを有する回転シ
リンダ1と、この回転シリンダ1に同軸状に配置し、テ
ープ状記録媒体を斜めに巻き付け走行案内するリード溝
を有する固定シリンダ11と、この固定シリンダ11上
でテープ状記録媒体が固定シリンダ11から離脱する出
側近傍で且つ、回転ヘッド2に近接した位置にテープ状
記録媒体に摺接するように配設した第1の微小突起13
と、固定シリンダ11上で、前記第1の微小突起13よ
りもリード溝に近接した位置に配設され、且つその形状
は前記固定シリンダ11の円周方向幅よりも母線方向幅
を大なる関係であるテープ状記録媒体に摺接するように
配設された第2の微小突起14とを具備し、さらに前記
第2の微小突起は複数個の微小突起の集合体で形成され
ることも含まれる回転ヘッドシリンダ。 【効果】 テープ状記録媒体の振動及び、ヘッドインパ
クト音の低減が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヘリカルスキャン方式
の磁気記録再生装置即ちビデオテープレコーダやR−D
ATなどに於ける回転ヘッドシリンダに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ヘリカルスキャン方式のビデオテープレ
コーダにおいては外周面に複数個の磁気ヘッドを有する
回転シリンダと磁気テープをヘリカルに巻き付けるため
のリードを有する固定シリンダが同軸上に配置され、上
記回転シリンダの回転により記録再生を行っている。
【0003】ところで上記磁気記録再生装置の磁気テー
プに対する磁気ヘッドの突入側及び離脱側においてテー
プ振動が発生することが観測されている。特にカメラ一
体形VTRのように磁気ヘッドを回転シリンダの外周上
に90度ずつずらして4個配置し、さらに磁気テープを
シリンダに270度以上巻き付けるものについては、上
記テープ振動が再生画面にジッターとして現れ易く画質
劣化等の課題が生じている。
【0004】上記課題に対してその発生原理や対策につ
いては月刊誌「テレビ技術」’87年5月号に詳細に記
載されている。また、例えば特開平1−213856号
公報などにも具体的な対策が公開されている。すなわち
磁気テープのヘッドへの接触部においては面圧が高くな
っており、ヘッドは磁気テープから急激に離脱していく
ために、磁気ヘッドを取り除かれた磁気テープは激しく
振動することになる。この振動を防止するために50μ
m程度の突起を設けて磁気テープ離脱面での磁気ヘッド
に加わる面圧を低下させることにより磁気テープの磁気
ヘッドへの不要な巻き付けを防止し、磁気ヘッドと磁気
テープのスムースな離脱によりテープ振動を防止するよ
うにしている。
【0005】次に磁気ヘッド突入側におけるテープ振動
の発生原理を簡単に説明する。図2に示すように回転シ
リンダ1の周方向を4当分した外周面に磁気ヘッド2が
複数個配置されている。この回転シリンダ1に磁気テー
プ3が巻き付けられて走行するが、この時、回転シリン
ダ1は矢印方向に回転され、各磁気ヘッド2がPからQ
まで走行する270度の角度範囲で記録再生されるもの
とする。また、磁気テープ3は磁気ヘッド2の突入側、
離脱側ともα度だけ余分に巻き付けられている。いわゆ
るオーバーラップ範囲と呼ばれており、記録再生のため
の磁気ヘッド切り換えでいわゆるヘッドスイッチングを
行うために確保し、映像信号そのものを記録再生する以
外の余分な走査範囲である。
【0006】今、磁気ヘッドが再生動作しているものと
してP点からαだけ前の時に磁気ヘッドが磁気テープに
衝突する。この際、衝突時の衝撃で磁気テープ3が振動
し、これが上述の離脱時と同様にジッターとして再生画
面上に表れる。
【0007】これらの課題点の対策としては例えば特開
平1−143056号公報に詳細に記述されている。上
記公報によると回転シリンダを回転させて走査する角度
範囲よりも所定の角度だけ巻き付けられた角度範囲の
内、磁気ヘッドの突入する側の磁気テープ接触部に、磁
気テープの径より回転シリンダの外周面から磁気ヘッド
の突出している寸法と同程度だけ径が大きく、且つリー
ドに接触する段差部を形成し、段差部の磁気テープに接
触する部分を磁気テープを径方向に偏奇させる突起部と
したものである。さらに上記突起を形成するために磁気
テープ接触部を所定の径にし、且つリードを形成するた
めの切削加工時に磁気ヘッドが突入する側の磁気テープ
を余分に巻き付けた範囲で、切削加工の傾斜角度を前記
磁気テープの下端が通過する境界線に対して大とするこ
とにより上記突起部に対応する部分を残存させ、この部
分の突出量が適切になるように加工している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如き構成においては、次のような課題が挙げられる。上
述の磁気テープ突入側、離脱側に設けた突起はいずれ
も、その形成手段は切削加工であり、リード形成時にお
けるリード加工曲線のオフセットでの加工であったり、
後者は2種類のリード加工曲線を必要とするものであ
る。このようなリード加工曲線を使用する切削加工では
上記ジッターを抑制するために適切な突起形状や突起位
置があっても満足させる任意位置に形成することに対し
ては制限がある。
【0009】さらに、上記公開公報での詳細説明におい
て磁気テープ突入側および離脱側の突起により磁気テー
プの振動が抑制されるデータが記述されているが、最近
のビデオ機器の画質向上、即ち低ジッター化と共に機器
の騒音低減も要求されている。これは一般的には”ヘッ
ドインパクト音”と呼ばれているもので可聴周波数領域
である数KHzから16KHz程度の騒音である。この
ようなヘッドインパクト音があるとビデオ機器の小型化
が進む中で、録音マイクから周囲雑音として録音される
だけでなく、携帯用のビデオ機器としては支障が発生す
ることになる。また、据置用のビデオ機器においても夜
間等の静かな環境での使用時は問題となってくることは
当然である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を鑑み
てなされたものであり、以下の手段による。磁気テープ
と磁気ヘッドが離脱する磁気テープ出側及び突入するテ
ープ入り側に対応する固定シリンダ上に於て、第1の微
小突起は磁気テープ上端に対応した部分に配置され、第
2の微小突起は第1の微小突起の下方で、且つ磁気テー
プのほぼ中央から下端に対応した部分に略略配置され、
上記第2の微小突起の形状は磁気テープ走行方向の幅
(W1)と磁気テープ幅方向の幅(W2)の関係がW1
≦W2であるように形成され、第3の微小突起は磁気テ
ープと磁気ヘッドが突入する位置に形成された固定シリ
ンダであり、上記突起の形成方法として、本実施例では
少なくとも第2及び第3の微小突起は、固定シリンダの
磁気テープが摺接する外周面に対向した裏側の一部を薄
肉し、該薄肉部を固定シリンダの上記裏側から押し付け
部材を回転または静止させながら圧接し、且つ固定シリ
ンダの軸方向に移動させ切削加工でなく塑性変形で形成
することを特徴としている。
【0011】
【作用】この発明に於ける回転ヘッドシリンダは磁気ヘ
ッドが突入及び離脱する側の固定シリンダのテープ接触
部に微小突起を簡単な形成方法で設けるという極めて単
純な構成で、テープ振動即ちジッターの低減が図れるだ
けでなく、ヘッドインパクト音の低減化も同時に図れ
る。
【0012】
【実施例】以下図面を参照しながら本発明の実施例を詳
細に説明する。なお従来の実施例と同一である点の詳細
な説明は省略する。
【0013】図2にヘッドインパクトによるテープ振動
の発生原理の説明図を示す。ヘリカルスキャン方式のビ
デオテープレコーダにおいては図2に示すように回転シ
リンダ1の周方向を4当分した外周面に磁気ヘッド2が
複数個配置されている。この回転シリンダ1に磁気テー
プ3が巻き付けられて走行するが、この時、回転シリン
ダ1は矢印方向に回転され、各磁気ヘッド2がPからQ
まで走行する270度の角度範囲で記録再生されるもの
とする。また、磁気テープ3は磁気ヘッド2の突入側,
離脱側ともα度だけ余分に巻き付けられている。いわゆ
るオーバーラップ範囲と呼ばれており、記録再生のため
の磁気ヘッド切り換えでいわゆるヘッドスイッチングを
行うために確保し、映像信号そのものを記録再生する以
外の余分な走査範囲である。供給側テープガイド4及び
巻取り側テープガイド5は磁気テープ3を回転シリンダ
1にヘリカルに供給および巻取るための案内部材であ
る。
【0014】今、磁気ヘッド2が再生動作しているもの
としてQ点からαだけ磁気テープを走査したとき磁気ヘ
ッド2aが磁気テープと離脱する。この際、離脱時に磁
気テープ3が振動し、これがジッターとして再生画面上
に表れる。すなわち磁気テープ3の磁気ヘッド2への接
触部においては面圧が高くなっており、磁気ヘッド2は
磁気テープ3から急激に離脱していくために、磁気ヘッ
ド2を取り除かれた磁気テープ3は激しく振動すること
になり、離脱側テープ振動6となる。
【0015】又、磁気ヘッドが磁気テープへ突入する場
合はP点からαだけ前に磁気テープを走査したとき磁気
ヘッド2bが磁気テープ3に衝突する。この際、衝突時
の衝撃で磁気テープ3が振動し、突入側テープ振動7と
なる。これが上述の離脱時と同様にジッターとして再生
画面上に表れる。
【0016】図3に上記再生画面を表現した説明図を示
すが、上記回転シリンダ構成では回転シリンダ1には4
個の磁気ヘッド2a,2b,2c,2dが90度分割で
配置されているのでTVモニター8の再生画面9では上
述の離脱側テープ振動6及び突入側テープ振動7が再生
ジッターとなり、いわゆる縦ライン歪10が発生する。
これは上記磁気ヘッドの配列では1走査期間に2回の離
脱及び突入があり、これらの各テープ振動が合成され、
再生ジッターとしては再生画面9をほぼ3分割した位置
に発生することになる。この振動を防止するために50
μm〜100μm程度の突起をテープ離脱及びテープ突
入付近に設けてテープ振動を防止するようにしている例
が上記特許公報などに公開されている。
【0017】図1に本発明を詳細に説明するための回転
ヘッドシリンダの斜視図を示す。回転シリンダ1には複
数個の磁気ヘッド2が配置され、磁気テープ3をヘリカ
ルに巻き付けるための固定シリンダ11が上記回転ヘッ
ドシリンダ1と同軸状に配置されている。尚、回転シリ
ンダ1は図示しない回転駆動モータで外部から回転駆動
されている。固定シリンダ11にはヘリカルに磁気テー
プ3を走行させるためのリード12が形成されている。
また、上記固定シリンダ11には磁気テープ3の離脱部
に第1の微小突起13が磁気テープ3の上端部に対応し
て設けられている。さらに、第1の微小突起13の下方
には、本発明の第2の微小突起14が磁気テープ離脱部
に対応し、且つ磁気テープ3の中央から下端に対応して
設けられている。一方、磁気テープの入側には第3の微
小突起15が磁気テープ下端に対応して設けられてい
る。上記微小突起の位置は記録走査範囲以外のオーバー
ラップ部分に設けられるのが通常であるが、磁気ヘッド
2の突き出し量や回転シリンダ1へのテープ巻付角にも
依存するため、限定はされない。又、上記微小突起の固
定シリンダ11の外周面からの高さは例えば第1の微小
突起13では50μm程度で、第2の微小突起14では
100μm程度、及び第3の微小突起15で70μm程
度である。
【0018】図4に本発明の磁気テープ離脱側での微小
突起形状を詳細に示す。図4において第2の微小突起1
4の形状は磁気テープ3との接触面積の関連において磁
気テープ3の走行方向の幅をW1とし、磁気テープ3の
幅方向をW2とすればW1≦W2の関係が好ましい。
【0019】また、図5には上記機能を有する他の実施
例として、第2の微小突起14の形成を第4の微小突起
16a,16bの集合体で形成しても良い。この例では
2個の微小突起の集合体であるが2個以上の複数個であ
っても、その効果は同様である。さらに、他の実施例と
して、第1の微小突起と第2の微小突起が連続体であっ
ても良い。(図示なし) 図6には上記の微小突起の効果を磁気テープ離脱部の拡
大断面図で説明している。図6aには従来技術である第
1の微小突起13のみの構成で磁気ヘッド2と磁気テー
プ3の接触状態を表している。上述したように第1の微
小突起12により、磁気ヘッド2が磁気テープ3から離
脱する際にヘッド面圧がスムースに解放されるために離
脱側テープ振動6が少なくなることは確認されている。
しかしながら、図6aの磁気テープ上端は自由端であり
磁気テープ中央や下端に比べれば回転シリンダ1及び磁
気ヘッドへの加圧力は少ない。このために、矢印のよう
に磁気テープ3の上端部が振動し易く、いわゆるヘッド
インパクト音と呼ばれる叩き音が発生する。
【0020】一方、図6bには上記問題を対策するため
に第4の微小突起16aを形成した実施例を示してい
る。この第4の微小突起16aの作用で、磁気テープ3
の下端が押し上げられる状態となり、その反作用で第1
の微小突起13をほぼ支点として、矢印A方向に付勢さ
れる効果がある。このために、磁気ヘッド2に対する加
圧力が増し、磁気テープの上端部の振動が抑制されるこ
とになる。但し、この場合に於てヘッドインパクト音に
対しては効果的であるが、磁気テープ3の中央部は固定
シリンダ11の外周面との間で、やや隙間が発生する場
合があり、矢印Bのように磁気テープ3の中央部が振動
することもある。このテープ振動はいわゆるテープ横振
動と呼ばれており、このテープ横振動が磁気テープ上を
伝幡して例えば巻取り側テープガイド5からの反射で磁
気テープ走行方向すなわちテープ縦振動へ変換される。
このテープ縦振動が磁気ヘッド2と磁気テープとの相対
速度変動となり、ジッターとなると考えられている。こ
の問題に対しては図6cに示すような第2の微小突起1
4であれば図6bにおける磁気テープ3の中央部も固定
シリンダ11と接触しており、上記のような横振動の発
生が抑制される効果がある。この効果は図5に示す第4
の微小突起5a,5bであっても同様の効果が期待出来
る。
【0021】図7,図8には微小突起の設置状況に対す
るヘッドインパクト音の測定データ例を示す。図7は磁
気テープ離脱側の微小突起が図6aの時で、図8は微小
突起が図6cの時である。図7a及び図8aは横軸が測
定時間で縦軸が音圧レベルを規格化したものである。図
7b及び図8bは横軸には測定周波数で縦軸は音圧レベ
ルを規格化した数値で表している。このように周波数1
5KHz以下の領域において図6cの微小突起時が音圧
レベルが低くなっていることが確認される。
【0022】図9には磁気テープ離脱側の微小突起設置
状況に対するヘッドインパクトでのジッター波形の測定
データ例を示す。図9aは磁気テープ離脱側の微小突起
が図6bの時のジッター波形を示しており、図9bは微
小突起が図6cの時のジッター波形である。横軸には時
間軸を縦軸にはジッター波形を示しており、例えば図9
のC部及びD部は図3で説明した縦ライン歪の部分に相
当することになる。これらの比較からも図6cの微小突
起の状態がジッター波形のピーク値は小さく微小突起の
効果が良好であることを表している。
【0023】次に上記の微小突起を形成する一手段の実
施例を説明する。図10には微小突起は、固定シリンダ
の磁気テープが摺接する外周面に対向した裏側の一部を
薄肉し、該薄肉部を固定シリンダの上記裏側から押し付
け部材を回転または静止させながら圧接し、且つ固定シ
リンダの軸方向に移動させ塑性変形で形成する手段を示
している。図10aに於て、固定シリンダ11の外周面
には磁気テープ3の走行を規制するリード12が形成さ
れているが、その裏側には固定シリンダ裏側17に磁気
テープの突入あるいは離脱点に対応した位置に切込み部
18を例えばフライス加工などの加工方法で形成し、固
定シリンダの一部を薄肉部19としている。薄肉部19
の目的は後述する微小突起の形成時に、加工歪を軽減す
るためや微小突起の形状精度向上を図るためである。
【0024】このような固定シリンダの状態で図9bに
示すように押し付け部材20で微小突起を形成する。ま
ず、押し付け部材20は図9aの状態から矢印方向Rに
回転させながら矢印C方向へ移動し、上記薄肉部に圧接
する。もちろん押し付け部材20は回転しなくても良い
が、より安定な加工精度を維持するためには必要であ
る。押し付け部材20を固定シリンダに圧接すると固定
シリンダ10の薄肉部19は塑性変形し微小突起が形成
される。微小突起の形状や高さは押し付け部材20のサ
イズや押し付け量にも依存し、一概には決定出来ない。
この手順で各微小突起の形成が可能であるが、図4に示
すような第2の微小突起14の場合には加工負荷が大き
く加工変形が問題となることもある。このため、押し付
け部材19は回転及び圧接の状態から図10bの矢印E
方向に同時に移動させることで加工負荷が軽減でき且
つ、安定な加工精度が得られる。尚、図10では押し付
け部材19の作動状態は第1の微小突起13の例で示し
ており、第2の微小突起14も同様の手段で良い。以上
の様な塑性加工手段は最近のNC装置を使用すれば加工
位置の精度も良く、容易に微小突起が任意の位置に精度
良い形成が可能である。
【0025】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、この発明
に於ける回転ヘッドシリンダは磁気ヘッドが突入及び離
脱する側の固定シリンダのテープ接触部に微小突起を簡
単な形成方法で設けるという極めて単純な構成で、テー
プ振動即ちジッターの低減が図れるだけでなく、ヘッド
インパクト音の低減化も同時に図れる特徴がある。ま
た、上記押し付け部材(20)による塑性変形での微小
突起形成手段であれば切削加工に比較すれば加工位置や
形状の自由度が大きいばかりでなく、量産性にも優れ、
シリンダ製造コストの低減も図れる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転ヘッドシリンダを示す斜視図
【図2】回転シリンダの構成とヘッドインパクトを説明
するための回転シリンダ上面図
【図3】ジッターと再生画像及び縦ライン歪の関係を示
す説明図
【図4】本発明の微小突起の配置と形状の説明図
【図5】本発明の他の実施例を示す説明図
【図6】(a)第1の微小突起と磁気テープの接触状態
を示す回転ヘッドシリンダの断面図 (b)第1及び第4の微小突起と磁気テープの接触状態
を示す回転ヘッドシリンダの断面図 (c)本発明の第4の微小突起と磁気テープの接触状態
を示す回転ヘッドシリンダの断面図
【図7】従来の微小突起でのヘッドインパクト音の特性
【図8】本発明の微小突起でのヘッドインパクト音の特
性図
【図9】(a)従来の微小突起のジッター波形特性図 (b)本発明の微小突起のジッター波形特性図
【図10】(a)本発明の微小突起形成手段を示す断面
図 (b)同上の他の実施例を示す断面図
【符号の説明】
1 回転ヘッドシリンダ 2 磁気ヘッド:2a、2b,2c,2d 3 磁気テープ 4 供給側テープガイド 5 巻取り側テープガイド 6 離脱側テープ振動 7 突入側テープ振動 8 TVモニター 9 再生画面 10 縦ライン歪 11 固定シリンダ 12 リード 13 第1の微小突起 14 第2の微小突起 15 第3の微小突起 16 第4の微小突起 17 固定シリンダ裏側 18 切込み部 19 薄肉部 20 押し付け部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に複数個の回転ヘッドを有する回
    転シリンダと、この回転シリンダに同軸上に配設し、テ
    ープ状記録媒体を斜めに巻き付け走行案内するリード溝
    を有する固定シリンダと、この固定シリンダ上で、前記
    テープ状記録媒体が前記固定シリンダから離脱する出側
    近傍でかつ、前記回転ヘッドに近接した位置に前記テー
    プ状記録媒体に摺接するように配設した第1の微小突起
    と、前記固定シリンダ上で、前記第1の微小突起よりも
    前記リード溝に近接した位置に配設され、かつその形状
    は円周方向幅よりも母線軸方向幅を大なる関係である前
    記テープ状記録媒体に摺接するように配設された第2の
    微小突起とを具備したことを特徴とする回転ヘッドシリ
    ンダ。
  2. 【請求項2】 前記第2の微小突起は、複数個の微小突
    起の集合体であることを特徴とする特許請求範囲第1項
    の回転ヘッドシリンダ。
JP4216728A 1992-08-14 1992-08-14 回転ヘッドシリンダ Pending JPH0660501A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4216728A JPH0660501A (ja) 1992-08-14 1992-08-14 回転ヘッドシリンダ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4216728A JPH0660501A (ja) 1992-08-14 1992-08-14 回転ヘッドシリンダ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0660501A true JPH0660501A (ja) 1994-03-04

Family

ID=16692998

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4216728A Pending JPH0660501A (ja) 1992-08-14 1992-08-14 回転ヘッドシリンダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0660501A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2560357B2 (ja) ガイドドラム及びその製造方法
JPH0660501A (ja) 回転ヘッドシリンダ
JP3135752B2 (ja) 回転ヘッドシリンダー
JP3025032B2 (ja) 回転ヘッド装置
JP3089942B2 (ja) 磁気記録再生装置
JP2787638B2 (ja) 回転磁気ヘッドの固定ドラムの製造方法
JP3510380B2 (ja) 回転ヘッドドラム装置
JP3069427B2 (ja) 回転磁気ヘッドシリンダ装置
JP3072652B2 (ja) 回転ヘッドドラム装置
JPH0765333A (ja) 記録再生装置のドラム装置
JPH07272359A (ja) 磁気記録再生装置
JP3233477B2 (ja) 回転磁気記録再生装置
JP2616330B2 (ja) 磁気記録再生装置の回転ドラム装置
JPH03192563A (ja) 回転磁気ヘッドドラムの加工方法
JPH01118254A (ja) 回転磁気ヘッド装置
JPH01109565A (ja) 回転磁気ヘッド装置
KR100295421B1 (ko) 헤드드럼조립체의하부드럼및그가공방법
JPH01119948A (ja) 磁気記録再生装置
JPH0823953B2 (ja) 回転ヘッド装置
JPH08161801A (ja) 記録または再生装置のシリンダ装置
JPH064947A (ja) 回転ヘッド装置
JPH0620240A (ja) 回転ヘッド装置
JPH08329570A (ja) 回転磁気ヘッド装置におけるドラムのテープ案内部及びその加工方法
JPH01260658A (ja) 磁気記録再生装置
JPS5936343B2 (ja) 回転ヘッド型磁気録画再生装置のテ−プガイド