JPH06249163A - スクロール型圧縮機のオルダムリング - Google Patents

スクロール型圧縮機のオルダムリング

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アルミニウム合金製旋回スクロールに対応す
るアルミニウム合金製オルダムリングの耐摩耗性、耐焼
付性、耐久性、耐腐食性を向上させる。 【構成】 軽量で且つ高強度を有するAl−Si合金を
基体とし、その上に下地めっき層としてのCuおよびN
iを含む多元亜鉛基合金ボンド層を設け、最表面に硬さ
MHV550を有する無電解Ni−Pめっきを施したオ
ルダムリング。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍、空調機等の冷媒
圧縮機に適用されるスクロール型圧縮機に係り、オルダ
ムリングの軽量化および摺動面の耐摩耗性向上に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】スクロール型圧縮機の可動部材である旋
回スクロールおよび該旋回スクロールの自転を防止する
ためのオルダムリングは、鋳鉄または鋼で形成されるの
が一般的である。しかるに、近年におけるインバータ駆
動技術の進歩に伴ない運転速度の高速化が達成され、遠
心応力および加速応力の低減化を図るために、可動部材
である旋回スクロールおよびオルダムリングの軽量化が
望まれるに至った。これらの軽量化の手法として、特開
平1−237376号公報に示されるように、旋回スク
ロールとオルダムリングをアルミニウム合金で形成し、
その両者の摺動面に無電解Niめっきを施す方法、また
は、特願平03−236268号に示されるように、ア
ルミニウム合金製オルダムリングの摺動面が異種金属板
で形成されるように、鋳包み法を利用する方法もある。
その他、オルダムリングの摺動面に、溶射によって鉄ま
たは鉄基合金材の被覆を設けたもの、あるいは無電解N
i−Pめっき被覆を施したものも提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これら先行技術におい
て、旋回スクロールおよびオルダムリングの両者をアル
ミニウム合金で形成した例では、同種金属間接触である
アルミニウム同志の摺動接触に伴う焼付、かじり等によ
る異常摩擦、および耐食性が問題になる。また、オルダ
ムリングの摺動面に、溶射によって鉄または鉄基合金材
を被覆する例では、溶射被覆処理に伴う部品精度の劣
化、処理加工コスト付加が問題になる。また、オルダム
リングの摺動面に、従来法による無電解Ni−Pめっき
を施した例では、オルダムリングとNi−Pめっきとの
接着力が十分満足できるものではなく、局部剥離を生じ
る問題があり、また従来法によるNi−Pめっき層のマ
イクロビッカース硬さが500以下であるため、摺動時
の耐摩耗性を考慮して、皮膜厚さを或る程度厚くする必
要が生じ、そのために皮膜厚さを大きくすると、膜厚の
均一性が失われて局部当りを生じ、異常摩耗、異常焼付
を生じる傾向があった。本発明は斯かる技術的背景の下
に創案されたものであり、その目的は、前記問題点を解
決し、特に高速運転時に問題となる耐摩耗性、耐焼付
性、耐久性に優れたスクロール圧縮機のオルダムリング
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段・作用】この目的を達成す
るための本発明によれば、以下のオルダムリングが提供
される。旋回スクロールとの係合関係でその自由な回転
運動を拘束するオルダムリングがアルミニウム合金で形
成され、該オルダムリングの、少なくとも、前記旋回ス
クロールとの接触摺動表面に、下地めっき層として、厚
さ0.05〜0.5μmの、CuおよびNiを含む多元
亜鉛基合金ボンド層が施され、その上に厚さ3〜15μ
m、マイクロビッカース硬さ550以上の無電解Ni−
Pめっきが施されて成るスクロール型圧縮機のオルダム
リング。ボンド層用多元亜鉛基合金としては、重量%
で、Cu:6〜10%、Ni:4〜8%、残部:Znお
よび不可避不純物から成る合金が好適に使用される。ま
た、Ni−Pめっき層組成としては、重量%で、P
(燐):6〜13%、残部:Niが好適である。オルダ
ムリングを形成するアルミニウム合金としては、6.5
重量%以上のSiを含む共晶および(または)過共晶組
織のAl−Si系合金が好適に使用される。 多元亜鉛
基合金ボンド層の存在によって、Ni−Pめっき層の優
れた耐疲労性、およびアルミニウム合金上での該Ni−
P層の優れた接合性を得ることができる。
【0005】本発明によるスクロール圧縮機のオルダム
リングにおける特許請求の範囲に記載の無電解Ni−P
めっき層、多元亜鉛基合金ボンド層、アルミニウム合金
のSi量についての限定理由、ならびにその作用・効果
について説明する。 (1) 無電解Ni−Pめっき層 無電解Ni−Pめっきは、同種金属の摺動接触であるア
ルミニウム合金対アルミニウム合金の接触に伴う焼付、
かじり等による異常摩耗を避けるためにオルダムリング
の表面に施され、耐腐食性、摺動特性に優れる。 無電解Ni−Pめっき層の硬さ:Ni−Pめっきは、熱
処理により析出硬化する特性を有するため、硬さを自由
に調整することができることを利用して、例えば温度2
00℃以上の熱処理によりマイクロビッカース硬さを5
50以上に調質することができ、耐摩耗性が大幅に向上
することが見出された。マイクロビッカース硬さが55
0以下では、耐摩耗性(寿命)が不十分である。 無電解Ni−Pめっき層の厚さ:皮膜層厚さが大きけれ
ば大きいほど、摩耗に対する寿命は物理的に長くなるも
のの、皮膜層厚が大き過ぎると、厚さの均一性が損なわ
れて局部当たりを生じ、異常摩耗、異常焼付を発生し易
い。通常、15μm以上では層厚さの均一性が損なわれ
るが、本発明では皮膜硬さをマイクロビッカース550
以上としたため、耐摩耗性に優れ15μm以上の皮膜層
厚さを必要としない。また、皮膜層厚3μm以下では摩
耗寿命が不足する。 Ni−Pめっき層の燐量(6〜13%):燐は、Ni−
Pめっき皮膜の組織を緻密にしてピンホール、クラック
等の発生を抑制し、耐酸化性、耐腐食性を向上させると
ともに、レベリング性(膜厚分布性)をも向上させる。
燐量が6%以下であると、その効果は少なく、特に硬度
が確保できない。また、燐量が13%を超えると、皮膜
が脆くなるだけでなく、めっき性も悪くなる。好適燐量
は9〜12%である。 (2) めっきによる多元亜鉛基合金ボンド層 めっきによる多元亜鉛基合金ボンド層は、アルミニウム
合金製オルダムリングに対してNi−Pめっきを接合さ
せるための中間接着層である。一般に、中間接着めっき
層としては、Zn、Cuまたは黄銅(Cu−Zn)が用
いられるが、Znは単独での均一被覆性に欠け、前処理
工程で凹凸を生じた部分を完全に覆うことができないた
め、その部分の密着力が劣り摺動部材としてのオルダム
リングの中間接着層としては適さない。一方、Cuおよ
び黄銅は密着性には優れるが、アルミニウム合金との局
部電池を構成した時、耐腐食性に劣り実用的ではない。
本発明者らの実験の結果、黄銅にNiを添加することに
より、緻密で均一析出性に優れる中間接着層が得られる
ことを見出した。このボンド層用多元亜鉛基合金(Zn
−Cu−Ni)によれば、前処理によって荒れたアルミ
ニウム合金基材の表面上に均一な皮膜が得られるととも
に、三元系合金であるが、Cu,Zn,Niの順でアル
ミニウム合金基材上に析出されるので、最表面はNiの
比率が高くなり、Ni−Pめっき層との親和力に優れ、
接着性良好である。また、この多元合金めっき浴は、め
っき液中の不純物の影響を受け難いのみならず、浴中の
不純物による劣化が少なく、浴管理上、経済性において
も優れる。ボンド層を形成する多元亜鉛基合金中のCu
量は6〜10%が適当である。その理由は、Cu量が6
%以下であると、Niのめっき析出組成が粗くなり、緻
密さがなくなるとともに密着力も低下する。また、Cu
量が10%以上であると、ボンドめっき層の耐腐食性が
劣るとともに下地アルミニウム合金に対する密着力も低
下する。また、多元亜鉛基合金中のNi量は4〜8%が
適当である。その理由は、Niの含有量が、4%以下で
あると耐腐食性に劣るとともに密着力を低下させる。ま
た、8%を超えると、Niの析出が粗くなり、密着力が
阻害される。 (3) オルダムリング用アルミニウム合金の組成(Si
6.5%以上):オルダムリングとしての機能、特性、
構成等を考慮し、更にアルミニウム合金の低熱膨張、熱
処理性、鋳造性および合金強度の面から、Siの含有量
は6.5%以上を必要とするが、8%〜18%Siが望
ましい。以下、その機構自体は公知であるスクロール型
圧縮機の作動部分について、図面を引用しながら簡単に
説明する。
【0006】
【実施例】スクロール型圧縮機1の主要部が図1に示さ
れている。圧縮機1は、フレーム2、固定スクロール
3、アルミニウム合金製旋回スクロール4、アルミニウ
ム合金製オルダムリング5およびクランク軸8を有す
る。クランク軸8の上端部(図1における上端部)が、
旋回スクロール4の基板中央部に相対回転不能に結合さ
れている。クランク軸8の上端クランク部はクランク軸
の回転に従って偏心運動し、それによって駆動せしめら
れる旋回スクロール4の渦巻き羽根4bと、固定スクロ
ール3の渦巻き羽根3cとの独特の接触関係によって、
固定スクロール3に形成された吸入ポート3aを通じて
冷媒ガスが吸気室内に吸入され、次いで両羽根間で圧縮
され、固定スクロール3に形成された吐出ポート3bを
通じて排出される。オルダムリング5は、その上面側に
一対の突起6を備え、その下面側に一対の突起7を備え
ている。両突起6は、円形オルダムリング5の軸線を通
る第一の直線上にあり、両突起7は、オルダムリング5
の軸線を通り、第一の直線に直交する直線と平行な第二
の直線上にある。また、両突起6は旋回スクロール4の
基板に形成された一対の溝4aに係合し、両突起7はフ
レーム2側の部材に形成された図示されない一対の溝に
係合する。旋回スクロール4の特殊な運動は、オルダム
リング5との係合関係によって得られる。すなわち、オ
ルダムリング5は、突起7とフレーム2側の部材との係
合関係で、その回転を拘束されており、両突起7を通る
第二の直線に沿う方向にのみ運動する。したがって、旋
回スクロール4は、突起6と溝4aとの係合関係で、オ
ルダムリング5と共に第二の直線方向に運動し得る。一
方、突起6と溝4aとの係合関係では、第一の直線に沿
う方向で旋回スクロール4の運動を許容する。かくし
て、旋回スクロールは、第二の直線に沿う方向でのオル
ダムリングの運動と、第二の直線に対して直角方向に指
向する第一の直線に沿う方向での旋回スクロール自体の
運動との複合運動を行なう。以上により、オルダムリン
グ5が、その突起部分において旋回スクロールおよびフ
レーム2側の部材と摺動接触することが理解されよう。
従って、オルダムリング5は、少なくとも他部材との摺
動接触表面に、表面処理が施されている。図4に、表面
処理の結果が示されている。すなわち、オルダムリング
には、下地めっき層としてCuおよびNiを含む多元亜
鉛基合金ボンド層9が施され、その上に無電解Ni−P
めっき層10が施されている。
【0007】試験例 可動部材である旋回スクロールとオルダムリングに要求
される重要因子である摺動特性(耐摩耗性)を調査し
た。本発明用試験片として、Al合金板(JISADC
12)の表面に、厚さ10μmの無電解Ni−Pめっき
層を施し、その後、熱処理(250℃×1時間)を施し
て、無電解Ni−Pめっき層の硬度をMHV600とし
た。また、比較用従来材として、無処理Al合金板(J
IS ADC12)およびAl合金板(JIS ADC
12)の表面に、従来法による厚さ25μmの無電解N
iめっき皮膜を施した後、熱処理によりNiめっき皮膜
の硬度をMHV450とした2種類の試験材を用意し
た。かくして得られた本発明試験材と従来試験材を、旋
回スクロールとオルダムリングとの間の摺動をシュミレ
ートした試験条件で行なった。表1に試験条件を示し、
図5にその試験結果を示す。図5の試験結果から明らか
なように、本発明材に比べ無処理従来材であるAl合金
板(JIS ADC12)は2回の試験のいずれも、ま
たAl合金板(JIS ADC12)の表面に無電解N
i−Pめっきを施した従来材としてのNi−P/ACD
12は、2回の試験中1回が、それぞれアルミニウム合
金基材にまで摩耗が達した後、焼付に到り、また焼付部
分の周囲ではNi−Pめっきの剥離を生じたのに対し、
本発明材は摩耗量が少なく、勿論Ni−Pめっきの剥離
も生ずることなく、優れた耐摩耗性、耐焼付性および良
好な接着性を有することが判る。
【0008】
【発明の効果】本発明のオルダムリングは、強度の高い
Al−Si合金を採用することにより、軽量化ならびに
慣性力の低下を図り、また、アルミニウム合金および無
電解Ni−Pめっき双方に対して密着力に優れる多元亜
鉛基合金ボンド層を見出し、さらには、緻密で硬く、し
かも、皮膜厚さも、皮膜厚さの均一な耐摩耗性に優れる
Ni−Pめっきを施し、アルミニウム合金対アルミニウ
ム合金の同種金属の摺動接触を避けることにより、オル
ダムリングの機能、構成上の問題点が解消され、昨今の
高速・高回転の厳しい使用条件下においても、優れた性
能を十分に発揮することができる。
【0009】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】スクロール型圧縮機の主要部を示す一部欠截斜
視図。
【図2】本発明の一実施例に関わるオルダムリングの斜
視図。
【図3】図2に示したオルダムリングの要部斜視図。
【図4】図3におけるIV−IV線断面図。
【図5】本発明に係わる表面処理皮膜層を有するアルミ
ニウム合金が他のアルミニウム合金材と摺動接触した場
合の摺動特性を評価するための比較試験結果を示すグラ
フ。
【符号の説明】
5 オルダムリング 6 突起 7 突起 9 下地めっき層としての多元亜鉛基合金ボンド層 10 無電解Ni−Pめっき層。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム合金製の旋回スクロールを
    有するスクロール型圧縮機のオルダムリングにおいて、
    前記旋回スクロールとの係合関係でその自由な回転運動
    を拘束する前記オルダムリングがアルミニウム合金で形
    成され、該オルダムリングの、少なくとも、前記旋回ス
    クロールとの接触摺動表面に、下地めっき層として、厚
    さ0.05〜0.5μmの、CuおよびNiを含む亜鉛
    基多元合金ボンド層が施され、その上に厚さ3〜15μ
    m、マイクロビッカース硬さ550以上の無電解Ni−
    Pめっきが施されて成り、前記亜鉛基多元合金ボンド層
    の存在によって、前記Ni−Pめっき層の耐疲労性、お
    よびアルミニウム合金上での前記Ni−P層の接合性が
    優れているスクロール型圧縮機のオルダムリング。
  2. 【請求項2】 前記亜鉛基多元合金ボンド層が、重量%
    で、Cu:6〜10%、Ni:4〜8%、残部:Znお
    よび不可避不純物から成る請求項1に記載されたスクロ
    ール型圧縮機のオルダムリング。
  3. 【請求項3】 前記Ni−Pめっき層が、重量%で、P
    (燐):6〜13%、残部:Niから成る請求項1また
    は請求項2に記載されたスクロール型圧縮機のオルダム
    リング。
  4. 【請求項4】 前記オルダムリングを形成するアルミニ
    ウム合金が、6.5重量%以上のSiを含む共晶および
    (または)過共晶組織のAl−Si系合金である請求項
    1から請求項3までのいずれか1項に記載されたスクロ
    ール型圧縮機のオルダムリング。
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