JP2007023819A - スクロール圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】オルダムリングの衝撃音を発生させスクロール圧縮機の運転騒音を増大を防止すること。
【解決手段】鉄系材料のオルダムリング57キー部の巾をtとし、アルミニウム合金の旋回スクロール12の鏡板12a背面旋回キー溝巾19およびアルミニウム合金の主軸受部材51のスラスト面固定側キー溝巾32をsとしたとき、s−tで生ずる隙間dをオルダムリングのキーピッチLに対して、6×10−5d/L≦3.5×10−4に設定したもので、これによって、オルダムリングがキー溝内で振動してもキー溝との衝突力が弱まり、オルダムリング衝撃音が小さくなりスクロール圧縮機の運転騒音の低減が図れる。
【選択図】図5
【解決手段】鉄系材料のオルダムリング57キー部の巾をtとし、アルミニウム合金の旋回スクロール12の鏡板12a背面旋回キー溝巾19およびアルミニウム合金の主軸受部材51のスラスト面固定側キー溝巾32をsとしたとき、s−tで生ずる隙間dをオルダムリングのキーピッチLに対して、6×10−5d/L≦3.5×10−4に設定したもので、これによって、オルダムリングがキー溝内で振動してもキー溝との衝突力が弱まり、オルダムリング衝撃音が小さくなりスクロール圧縮機の運転騒音の低減が図れる。
【選択図】図5
Description
本発明は、空調及び冷凍装置に適用されるスクロール圧縮機に関するものである。
従来この種のスクロール圧縮機は、多くの製造業者等から同様の圧縮機に関するさまざまな出願がなされ公開されていると共に、家庭用ルームエアコン用や冷蔵庫用の圧縮機として種々の圧縮機が実際に利用されている。また、最近は自動車用の空気調和装置用の圧縮機としても利用され始めている。
近年、エンジンとモータとを使い分けて走行するハイブリッド自動車が実用化され急速に普及しつつある。ハイブリッド自動車では、エンジンによる環境への影響を軽減するという本来の目的から、自動車が信号などで一時停止する場合にはエンジンを止め、圧縮機のみが運転されるケースが頻繁に起こりうる。このような場合、従来エンジン音に埋もれていた圧縮機の微小な振動や作動音でも、車体のフレームを伝わって、ドライバや乗員への不快音として生じるという課題があった。
このような車両搭載を目的とした圧縮機の低騒音化対策の一つとして、軸受部と支持部材の間に弾性部材を介在させることで、振動および騒音を吸収し低騒音化を図る技術が開示されている(例えば、特許文献1)。
図6は従来の電動圧縮機の断面図で、主支持部材45に主転がり軸受け3を嵌合するにおいて、主転がり軸受け3のアウターレース3aの外周に樹脂リング48を嵌め付けて圧入することにより、アウターレース3aと主支持部材45との相互間に樹脂リング48の弾性力が働いて、振動および騒音を吸収し、運転の安定性と静音性とを高めることができるものである。
また、旋回防止部材である一般的なオルダムリングについて図1〜図5で説明する。図2において、オルダムリング57はリング部60を有し、リング部60の一つの端面には突起状の固定側キー58を有し、反対側の端面で固定側キー58に直交した位置には旋回側キー59を有して一体に形成した構造が採用されている。そして、図3〜図5に示すように、固定側キー58は主軸受部材51のスラスト面側に径方向に延びる固定側キー溝32に摺動自在に嵌合され、旋回側キー59は旋回スクロール12の鏡板12a背面に径方向に延びる旋回側キー溝19に摺動自在に嵌合されている。
これにより駆動軸14が回転駆動を行うと、通常、旋回スクロール12の自転力によって、固定側キー58及び旋回側キー59それぞれのキー面を、それぞれ対応するキー溝側面に押し付けた状態で、固定側キー58が固定側キー溝32をA方向に往復運動し、旋回側キー59が旋回側キー溝19をB方向に往復運動して、旋回スクロール12の自転を防止して旋回運動させるようにしている。
特開平11−44296号公報
ここで、従来のスクロール圧縮機のオルダムリング、旋回スクロール、及び主軸受部材はいずれも鉄系材料により形成されている。ハイブリッド自動車等の車両への搭載を考慮して軽量化を図ろうとすると、各部の材料を軽量化する必要がある。そのためには、旋回スクロールや主軸受部材、及び容器等をアルミニウム系材料で形成することが考えられる
。
。
しかしながら、これらの部品をアルミニウム系材料としてもオルダムリングは強度等の面から鉄系材料のままであり、スクロール圧縮機の運転時に高温になると、材料の違いによる膨張率の違いから、摺動部の隙間が大きくなる傾向があり、それぞれの寸法管理をより厳密に行う必要がある。すなわち、旋回スクロールに発生する自転力は、圧縮機の圧縮運動によって生じる圧縮ガス力や旋回スクロールの遠心力等によって1回転中に大きく変動するため、固定側キー及び旋回側キーのそれぞれ固定側キー溝及び旋回側キー溝への押し付け力が変動するが、摺動部の隙間が大きいと旋回スクロールの挙動が不安定となり、それぞれのキーがキー溝内で振動して衝撃音を発生させてスクロール圧縮機の運転騒音を増大させるという不具合を生じてしまうものであった。
前記従来の課題を解決するために、本発明の圧縮機は、容器内に収納されたモータと、前記モータによって駆動される、鏡板に渦巻状のラップを直立して形成した旋回スクロールと、前記旋回スクロールと組み合わされ鏡板に渦巻状のラップを直立して形成した固定スクロールと、前記旋回スクロールの鏡板と主軸受部材のスラスト面との間に前記旋回スクロールの自転を防止しながら旋回運動をさせるオルダムリングにより構成される圧縮機構部とを備え、前記旋回スクロールと前記主軸受部材はアルミニウム系材料からなり、前記オルダムリングは鉄系材料からなり、前記オルダムリングの両面に互いに直交する突起状のキーを形成し、前記キーに嵌合して摺動させるキー溝を、それぞれ前記旋回スクロールの鏡板背面および前記主軸受部材のスラスト面側に互いに直交させて形成してなるスクロール圧縮機において、前記オルダムリングキー部の巾をtとし、前記旋回スクロールの鏡板背面キー溝巾および前記主軸受部材のスラスト面側キー溝巾をsとしたとき、s−tで生ずる隙間dを前記オルダムリングのキーピッチLに対して、6×10−5≦d/L≦3.5×10−4に設定したものである。
これによって、オルダムリングがキー溝内で振動してもキー溝との衝突力が弱まり、オルダムリング衝撃音が小さくなりスクロール圧縮機の運転騒音の増大は防がれる。
本発明の圧縮機は、信頼性を損なうことなく、運転騒音の増大を防止することができる。
第1の発明は、本発明の圧縮機は、容器内に収納されたモータと、前記モータによって駆動される、鏡板に渦巻状のラップを直立して形成した旋回スクロールと、前記旋回スクロールと組み合わされ鏡板に渦巻状のラップを直立して形成した固定スクロールと、前記旋回スクロールの鏡板と主軸受部材のスラスト面との間に前記旋回スクロールの自転を防止しながら旋回運動をさせるオルダムリングにより構成される圧縮機構部とを備え、前記旋回スクロールと前記主軸受部材はアルミニウム系材料からなり、前記オルダムリングは鉄系材料からなり、前記オルダムリングの両面に互いに直交する突起状のキーを形成し、前記キーに嵌合して摺動させるキー溝を、それぞれ前記旋回スクロールの鏡板背面および前記主軸受部材のスラスト面側に互いに直交させ形成してなるスクロール圧縮機において、前記オルダムリングキー部の巾をtとし、前記旋回スクロールの鏡板背面キー溝巾および前記主軸受部材のスラスト面側キー溝巾をsとしたとき、s−tで生ずる隙間dを前記オルダムリングのキーピッチLに対して、6×10−5≦d/L≦3.5×10−4に設定したことにより、圧縮機運転時において、オルダムリングがキー溝内で振動してもキー溝との衝突力が弱まり、オルダムリング衝撃音が小さくなりスクロール圧縮機の運転騒音の増大を防ぐことができる。
第2の発明は、少なくとも、オルダムリングの摺動部、又は旋回スクロールのオルダムリングとの摺動部、又は主軸受部材のオルダムリングとの摺動部のうちいずれかに耐磨耗性表面処理を施したものであり、摺動部が滑らかになって運転騒音の増大を防ぐことがでるとともに、信頼性が向上する。
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図5を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における圧縮機の断面図を示すものである。図1において、スクロール圧縮機1の胴部の周りにある取付け脚2によって横向きに設置される横型のスクロール圧縮機の場合の1つの例を示しており、スクロール圧縮機1はアルミニウム合金からなる本体ケーシング3内に圧縮機構部4およびこれを駆動するモータ5を内蔵し、圧縮機構部4を含む各摺動部の潤滑に供する液を貯留する貯液部6を備え、モータ5を図示しないモータ駆動回路部によって駆動するようにしている。取り扱う冷媒はガス冷媒であり、各摺動部の潤滑や圧縮機構部4の摺動部のシールに供する液としては潤滑油7などの液を採用している。また、潤滑油7は冷媒に対して相溶性のあるものである。しかし、本発明はこれらに限られることはない。基本的には、液体の吸入、圧縮および吐出を行う圧縮機構部4と、この圧縮機構部4を駆動するモータ5と、圧縮機構部4を含む各摺動部の潤滑に供する液を貯留する貯液部6を本体ケーシング3に内蔵し、モータ5をモータ駆動回路部により駆動するスクロール圧縮機1であればよく、以下の説明は特許請求の範囲の記載を限定するものではない。
図1は、本発明の第1の実施の形態における圧縮機の断面図を示すものである。図1において、スクロール圧縮機1の胴部の周りにある取付け脚2によって横向きに設置される横型のスクロール圧縮機の場合の1つの例を示しており、スクロール圧縮機1はアルミニウム合金からなる本体ケーシング3内に圧縮機構部4およびこれを駆動するモータ5を内蔵し、圧縮機構部4を含む各摺動部の潤滑に供する液を貯留する貯液部6を備え、モータ5を図示しないモータ駆動回路部によって駆動するようにしている。取り扱う冷媒はガス冷媒であり、各摺動部の潤滑や圧縮機構部4の摺動部のシールに供する液としては潤滑油7などの液を採用している。また、潤滑油7は冷媒に対して相溶性のあるものである。しかし、本発明はこれらに限られることはない。基本的には、液体の吸入、圧縮および吐出を行う圧縮機構部4と、この圧縮機構部4を駆動するモータ5と、圧縮機構部4を含む各摺動部の潤滑に供する液を貯留する貯液部6を本体ケーシング3に内蔵し、モータ5をモータ駆動回路部により駆動するスクロール圧縮機1であればよく、以下の説明は特許請求の範囲の記載を限定するものではない。
本実施の形態のスクロール圧縮機1の圧縮機構部4は、図1に示すように、共にアルミニウム合金からなる固定スクロール11と旋回スクロール12とを噛み合わせて形成した圧縮空間10が、旋回スクロール12をモータ5により駆動軸14を介して固定スクロール11に対し旋回運動をさせたときに、移動を伴い容積を変化させることにより外部サイクルから帰還する冷媒の吸入、圧縮および外部サイクルへの吐出を、サブケーシング80に設けた吸入口8および本体ケーシング3に設けた吐出口9を通じて行う。
これに併せ、本体ケーシング3の貯液部6に貯留されている潤滑油7が容積型ポンプ13などを駆動軸14にて駆動するか本体ケーシング3内の差圧を利用するなどして、駆動軸14の給油路15を通じ旋回スクロール12の旋回運動に伴い旋回スクロール12の背面の液溜り21および液溜り22、図に示す例では液溜り21に供給し、この液溜り21に供給した潤滑油7の一部は旋回スクロール12の外周部の側背面に、旋回スクロール鏡板12aを通じ、絞り23などによる所定の制限の基に供給して旋回スクロール12をバックアップしながら、潤滑油7を旋回スクロール12を通じ旋回スクロール12の渦巻状ラップにおける先端の固定スクロール11との間のシール部材の一例であるチップシール24を保持する保持溝25に供給して固定、旋回スクロール11、12間のシールおよび潤滑を図る。また、液溜り21に供給した潤滑油7の別の一部は、偏心ベアリング43、液溜り22、主ベアリング42を経ながら、それらベアリング42、43を潤滑した後、モータ5側に流出し、貯液部6へと回収される。
さらに、本体ケーシング3内の軸線方向の一方の端部壁3a側からポンプ13、副ベアリング41、モータ5、主ベアリング42を持った主軸受部材51を配置してある。主軸受部材51もアルミニウム合金により形成されている。ポンプ13は端部壁3aの外面から収容してその後に嵌め付けた蓋体52との間に保持し、蓋体52の内側に貯液部6に通じるポンプ室53を形成して吸上げ通路54を介して貯液部6に通じるようにしてある。副ベアリング41は端部壁3aにて支持し、駆動軸14のポンプ13に連結している側を
軸受するようにしてある。モータ5は固定子5aを本体ケーシング3の内周に焼き嵌めなどして固定し、駆動軸14の途中まわりに固定した回転子5bとによって駆動軸14を回転駆動できるようにしている。主軸受部材51はサブケーシング80の内周にボルト17などにて固定し、駆動軸14の圧縮機構部4側を主ベアリング42により軸受している。主軸受部材51の外面には固定スクロール11を図示しないボルトなどによって取付け、これら主軸受部材51と固定スクロール11との間に旋回スクロール12を挟み込んでスクロール圧縮機を構成している。主軸受部材51と旋回スクロール12との間には旋回スクロール12の自転を防止して旋回運動させるためのオルダムリング57が設けられている。オルダムリング57は焼結合金又はクロムモリブデン鋼からなり、図2に示すようにリング部60を有し、リング部60の端面には突起状の固定側キー58を有し、固定側キー58に直交し、反対側の端面から旋回側キー59を一体に形成した構造が採用されている。固定側キー58は図3に示すように主軸受け部材51のスラスト面側に径方向に延びる固定側キー溝32に摺動自在に嵌合され、旋回側キー59は図4に示すように旋回スクロール12の鏡板12a背面に径方向に延びる旋回側キー溝19に摺動自在に嵌合されている。
軸受するようにしてある。モータ5は固定子5aを本体ケーシング3の内周に焼き嵌めなどして固定し、駆動軸14の途中まわりに固定した回転子5bとによって駆動軸14を回転駆動できるようにしている。主軸受部材51はサブケーシング80の内周にボルト17などにて固定し、駆動軸14の圧縮機構部4側を主ベアリング42により軸受している。主軸受部材51の外面には固定スクロール11を図示しないボルトなどによって取付け、これら主軸受部材51と固定スクロール11との間に旋回スクロール12を挟み込んでスクロール圧縮機を構成している。主軸受部材51と旋回スクロール12との間には旋回スクロール12の自転を防止して旋回運動させるためのオルダムリング57が設けられている。オルダムリング57は焼結合金又はクロムモリブデン鋼からなり、図2に示すようにリング部60を有し、リング部60の端面には突起状の固定側キー58を有し、固定側キー58に直交し、反対側の端面から旋回側キー59を一体に形成した構造が採用されている。固定側キー58は図3に示すように主軸受け部材51のスラスト面側に径方向に延びる固定側キー溝32に摺動自在に嵌合され、旋回側キー59は図4に示すように旋回スクロール12の鏡板12a背面に径方向に延びる旋回側キー溝19に摺動自在に嵌合されている。
これにより駆動軸14が回転駆動を行うと、通常、旋回スクロール12の自転力によって、キー面をキー溝側面に押し付けた状態で、固定側キー58が固定側キー溝32をA方向に往復運動し、旋回側キー59が旋回側キー溝19をB方向に往復運動して、旋回スクロール12の自転を防止して旋回運動させるようにしている。
駆動軸14の端面には偏心軸14aが一体形成されており、偏心軸14aにはブッシュ30が嵌合して支持されている。ブッシュ30には旋回スクロール12が固定スクロール11と対向するように偏心ベアリング43を介して旋回運動可能に支持されている。旋回スクロール12の旋回スクロール鏡板12aの背面には筒部12bが突設されており、偏心ベアリング43は筒部12b内に収容されている。偏心ベアリング43の内輪43aは、ブッシュ30に嵌合されており、偏心ベアリング43の外輪43bは、筒部12bに嵌合されている。
圧縮機構部4のサブケーシング80からの露出部分は、サブケーシング80と開口どうしを突き合わせてボルト18にて固定した本体ケーシング3により覆い、端部壁3aと軸線方向に反対側の端部壁80aを形成している。圧縮機構部4はサブケーシング80の吸入口8と本体ケーシング3の吐出口9との間に位置し、自身の吸入口16がサブケーシング80の吸入口8と接続され、自身の吐出口31がリード弁31aを介して端部壁82aの側に開口して相互間を吐出室62としている。吐出室62は固定スクロール11および主軸受部材51ないしはこれらと本体ケーシング3との間に形成した連絡通路63を通じて圧縮機構部4と端部壁3aとの間の、吐出口9を持ったモータ5側に通じている。
以上によって、モータ5はモータ駆動回路部によって駆動され、駆動軸14を介して圧縮機構部4を旋回運動させるとともに、ポンプ13を駆動する。このとき圧縮機構部4はポンプ13により貯液部6の潤滑油7を供給されて潤滑およびシール作用を受けながら、サブケーシング80の吸入口8さらに自身の固定スクロール11に設けた吸入口16を通じ冷凍サイクルからの帰還冷媒を吸入して、圧縮し、自身の吐出口31から吐出室62に吐出する。吐出室62に吐出された冷媒は連絡通路63を通じてモータ5側に入り、モータ5を冷却しながら本体ケーシング3の吐出口9から吐出されるまでの過程で、冷媒は衝突、絞りなどの気液分離を図って潤滑油7の分離を受けながらも、随伴している一部潤滑油7によって副ベアリング41の潤滑も行う。
ここで、本実施の形態では、図5に示すように、オルダムリング57キー部の巾をtと旋回スクロール12の鏡板12a背面旋回キー溝巾19および主軸受部材51のスラスト
面固定側キー溝巾32をsとしたとき、s−tで生ずる隙間dをオルダムリングのキーピッチLに対して、6×10−5≦d/L≦3.5×10−4に設定したものである。ちなみに、旋回スクロール12や主軸受部材51がともに鉄系材料であれば、3.5×10−4<d/L≦7×10−4程度であり、これほど厳密な精度管理は不要である。
面固定側キー溝巾32をsとしたとき、s−tで生ずる隙間dをオルダムリングのキーピッチLに対して、6×10−5≦d/L≦3.5×10−4に設定したものである。ちなみに、旋回スクロール12や主軸受部材51がともに鉄系材料であれば、3.5×10−4<d/L≦7×10−4程度であり、これほど厳密な精度管理は不要である。
隙間dをオルダムリング57のキーピッチLに対して、変化させながらスクロール圧縮機を運転し、衝撃音の増大を調査したところ、オルダムリング57のキーピッチLがd/Lが3.5×10−4超えると衝撃音発生の可能性が大きくなり、オルダムリング57のキーピッチLがd/Lが3.0×10−4以下で衝撃音が発生せず、より好ましいことが確認できた。これはd/Lが3.5×10−4以下では、オルダムリング57がキー溝内で振動してもキー溝との衝突力が弱まり、オルダムリング57の衝撃音が小さくなると考えられる。この結果、スクロール圧縮機の運転騒音の増大は防止することが出来る。
なお、隙間dについては小さいほど振動による騒音については良好であるが、摩擦抵抗やそれに伴う騒音が発生するほど小さくすることは適当ではなく、6×10−5以上が好ましいことが確認できた。
さらに、少なくとも、オルダムリング57の摺動部、又は旋回スクロール12のオルダムリング57との摺動部、又は主軸受部材51のオルダムリング57との摺動部のうちいずれかに、陽極酸化処理などの耐磨耗性表面処理を施すようにすれば、より信頼性を向上することができる。
以上のように、本発明にかかるスクロール圧縮機は、オルダムリングキー部の巾と旋回スクロールの鏡板背面キー溝および主軸受部材のスラスト面側キー溝との隙間を規制することにより、圧縮機運転時におけるオルダムリングキーとキー溝との衝撃音を小さくでき、スクロール圧縮機の運転騒音の増大は防がれるので、モータを内蔵しない圧縮機にも適用できる。
1 スクロール圧縮機
3 本体ケーシング
4 圧縮機構部
5 モータ
11 固定スクロール
12 旋回スクロール
12a 旋回スクロール鏡板
19 旋回側キー溝
32 固定側キー溝
51 主軸受部材
57 オルダムリング
58 固定側キー
59 旋回側キー
60 リング部
3 本体ケーシング
4 圧縮機構部
5 モータ
11 固定スクロール
12 旋回スクロール
12a 旋回スクロール鏡板
19 旋回側キー溝
32 固定側キー溝
51 主軸受部材
57 オルダムリング
58 固定側キー
59 旋回側キー
60 リング部
Claims (2)
- 容器内に収納されたモータと、前記モータによって駆動される、鏡板に渦巻状のラップを直立して形成した旋回スクロールと、前記旋回スクロールと組み合わされ鏡板に渦巻状のラップを直立して形成した固定スクロールと、前記旋回スクロールの鏡板と主軸受部材のスラスト面との間に前記旋回スクロールの自転を防止しながら旋回運動をさせるオルダムリングにより構成される圧縮機構部とを備え、前記旋回スクロールと前記主軸受部材はアルミニウム系材料からなり、前記オルダムリングは鉄系材料からなり、前記オルダムリングの両面に互いに直交する突起状のキーを形成し、前記キーに嵌合して摺動させるキー溝を、それぞれ前記旋回スクロールの鏡板背面および前記主軸受部材のスラスト面側に互いに直交させて形成してなるスクロール圧縮機において、前記オルダムリングキーの巾をtとし、前記旋回スクロールの鏡板背面のキー溝巾および前記主軸受部材のスラスト面側のキー溝巾をsとしたとき、s−tで生ずる隙間dを前記オルダムリングのキーピッチLに対して、6×10−5≦d/L≦3.5×10−4に設定したことを特徴とするスクロール圧縮機。
- 少なくとも、オルダムリングの摺動部、又は旋回スクロールのオルダムリングとの摺動部、又は主軸受部材のオルダムリングとの摺動部のうちいずれかに耐磨耗性表面処理を施したことを特徴とする請求項1に記載のスクロール圧縮機。
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Publication Number | Publication Date |
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Family
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101727497B1 (ko) | 2011-01-11 | 2017-04-17 | 엘지전자 주식회사 | 스크롤 압축기 |
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