JPH055494A - 圧縮機 - Google Patents

圧縮機

Info

Publication number
JPH055494A
JPH055494A JP15892391A JP15892391A JPH055494A JP H055494 A JPH055494 A JP H055494A JP 15892391 A JP15892391 A JP 15892391A JP 15892391 A JP15892391 A JP 15892391A JP H055494 A JPH055494 A JP H055494A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nickel
sliding member
plating layer
compressor
composite plating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15892391A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiko Funakura
倉 敏 彦 船
Kenji Komine
峰 健 治 小
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba AVE Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP15892391A priority Critical patent/JPH055494A/ja
Publication of JPH055494A publication Critical patent/JPH055494A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C17/00Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing
    • F01C17/06Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧縮機摺動部材の軽量化とその摺動面の耐磨
耗性の強化を図る。 【構成】 摺動面を有する摺動部材16を低比重金属合
金で形成するとともに、その表面にセラミックス微粒子
およびリン(P)を所定割合含有したニッケル−リン複
合メッキ層が形成された摺動部材が組み込まれている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍装置、空調装置に
組み込まれる圧縮機に係り、特に、圧縮機の可動要素の
軽量化と耐磨耗性の向上をともに図った圧縮機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、圧縮機の構成部品のうち、滑り対
偶をなす摺動部材は鋳鉄あるいは鉄系焼結合金を材質と
している。これらの材料は、耐磨耗性という機械的性質
において有利だからである。ところで、冷凍、空調装置
用の圧縮機においては、可動要素の慣性力の抑制が課題
となる。例えば、慣性力が問題となる圧縮機の部品とし
ては、スクロール圧縮機のオルダムリング、ロータリ圧
縮機のベーン、ローラ等の部品を挙げることかできる。
一般にこれらの部品は上記したように鋳鉄、鉄系焼結合
金等の高比重の材料から形成されているので、慣性力が
増大し、これによる振動、騒音の増加が問題となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記オルダムリング、
ベーン等の摺動面を有する摺動部材の慣性力を低減する
ためには、これらの部品の軽量化を図ることが必須の条
件となる。しかしながら、軽量化を第1の目的として上
記部品の材質にアルミ合金、チタン、マグネシウム合金
を用いても、これらの材料は鋳鉄等に較べて耐磨耗性に
おいて劣ることから、摺動面の耐磨耗性の要求を満たす
ことができないという問題がある。そこで、本発明は、
上記従来技術の有する問題点を解消し、圧縮機摺動部材
の摺動面の耐磨耗性強度の強化を図った圧縮機を提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、摺動面を有する摺動部材を低比重金属合
金で形成するとともに、その表面にセラミックス微粒子
およびリン(P)を所定割合含有したニッケル−リン複
合メッキ層が形成された摺動部材が組み込まれたことを
特徴とするものである。
【0005】
【作用】本発明によれば、比重の軽い軽金属合金を材料
とすることにより。摺動部材の軽量化が達成される。し
かも、ニッケル−リン複合メッキによるメッキ層がPの
添加により機械的性質が強化されることに加えて、電解
溶液中に混合している分散材のセラミックス微粒子がニ
ッケル−リン複合メッキ層内に取り込まれる際に同時に
取り込まれる水素原子により硬度が強化されるので、摺
動部材の摺動面の耐磨耗性が強化される。
【0006】
【実施例】以下、本発明による圧縮機の一実施例につい
て添付の図面を参照して説明する。
【0007】図1において、符号1は密閉したケーシン
グを示し、このケーシング1の内側には取付けフレーム
2が圧入固定されている。この取付けフレーム2内に
は、収容室3、ヘッド受孔4および軸受孔5が段階的に
形成されている。この軸受孔5には駆動軸6が回転可能
に嵌挿され、この駆動軸6の上端の軸ヘッド7が上記ヘ
ッド受孔4内に遊嵌され、軸ヘッド7の下端面7aが取
付けフレーム2によって支承されている。また、駆動軸
6はケーシング1の下方に向って延出し、その下端がケ
ーシング1の底部に貯溜された潤滑油8に没入されてい
る。
【0008】また、上記駆動軸6の軸上には、駆動電動
機を構成するロータ9が固着されており、上記ロータ9
の外側にはステータ10が同心的に配置され、ステータ
10はケーシング1の側に保持固定されている。一方、
上記軸ヘッド7には、駆動軸6の軸心から偏心した偏心
穴11が形成されている。しかして、この偏心穴11に
は、全体を符号12で示した旋回スクロールの被駆動軸
13が遊嵌しており、この被駆動軸13には翼支持円盤
14が一体的に連設され、さらにその上面には旋回スク
ロール翼15が一体的に形成されている。上記翼支持円
盤14は、その下面と摺動する面を有する摺動部材とし
てオルダムリング16によって支承されている。従っ
て、駆動軸6の回転によって被駆動軸13が駆動軸6の
軸心まわりに円運動をするが、旋回スクロール12はオ
ルダムリング16の作用によって旋回運動するようにな
っている。なお、このオルダムリング16は、その詳細
は後述するように、軽金属合金、この実施例ではアルミ
ニウム合金を材質にリング状に形成され、かつ、その表
面にニッケル−リン複合メッキが表面処理されているも
のである。 一方、上記取付けフレーム2の上方には、
シユラウド17が旋回スクロール12を挟むようにして
固着され、このシユラウド17は、内側外方に環状の吸
込み室18を備え、さらにその内側に固定スクロール翼
19を有し、この固定スクロール翼19の渦巻きの中心
には吐出ポート20が開口している。なお、上記吸込み
室18にはケーシング1を貫通した吸込パイプ21が接
続されており、また、上記シユラウド17とケーシング
1の天板との間には吐出室22が形成され、この吐出室
22に吐出管23が接続されている。
【0009】次に、上記オルダムリング16には、以下
に説明する工程を経て製造されたものが組み込まれてい
る。まず、オルダムリング16の材料には、低比重の鋳
造用の軽金属合金、この実施例では、アルミニウム合金
であって、その母材中に10[Wt%]のSiの微粉末
を分散させたものを材料に鋳造工程を経てオルダムリン
グ16の製品形状に成形される。なお、このSiの含有
率は5〜20[Wt%]の範囲であることが好ましい。
こうして得られたオルダムリング16は、脱脂後、表面
に亜鉛置換処理が施され、その上で電解複合メッキを施
す。
【0010】この実施例では、下記に組成物を示す電解
溶液中にオルダムリング16を浸漬し、直流電流(8A
/dm)を30分間通電して、オルダムリング16の
表面にSiCが8[Wt%]、Pが1[Wt%]含有し
たSiC分散型ニッケル−リン複合メッキ層を層厚にし
て30[μm]形成した。
【0011】電解溶液の組成 60%スルファミン酸ニッケル ホウ酸 50%次亜リン酸 塩化ニッケル 分散材(SiC,BN) その他 ここで、電解溶液中に分散材として混合するSiC微粉
末の電解溶液全体に占める重量パーセントは、形成する
複合メッキ層の厚さによって変わってくるが、硬度強化
の効果を得るためには、少なくとも3[Wt%]以上
で、上限は20[Wt%]以下が好ましい。この場合、
SiC微粉末の割合の上限は、オルダムリング16の表
面の複合メッキ層の組成を均一に保つための臨界値とし
て意味を持っている。また、分散材としては、上記Si
C微粉末に代替して窒化ホウ素BNの微粉末を混合して
も同様の効果が得られ、この場合、SiCと同様の理由
からBN微粉末の混合割合は2〜14[Wt%]が好適
である。
【0012】以上のようになオルダムリング16をスク
ロール圧縮機に組み込んだ場合、まず、オルダムリング
16の重量が軽くなり、圧縮機運転時にオルダムリング
16そのものの慣性力が低減されるので、振動の発生が
抑制される。硬度は図2に、対磨耗性は図3に示すよう
に機械的性質が改良される。これは、ニッケル−リン複
合メッキによるメッキ層がPの添加により単にニッケル
メッキ層によるよりも機械的性質が強化されることに加
えて、電解溶液中に混合している分散材のSiがニッケ
ル−リン複合メッキ層内に取り込まれる際に同時に取り
込まれる水素原子により硬度が強化されるからである。
【0013】図2は、本実施例によりニッケル−リン複
合メッキを施した供試体と、ニッケルメッキのみの供試
体のそれぞれについて、異なる温度で熱処理を施したも
のについての表面の硬度を表した図である。この場合、
本実施例による供試体では、熱処理温度が100℃を越
えると、硬度も序々に上昇し、300℃付近で最も堅く
なり従来のニッケルメッキの供試体の同じ温度範囲と較
べて格段に硬度が上昇しているのがわかる。実機の圧縮
機が運転中には、オルダムリング16の摺動面の温度
は、240〜360℃と考えられ、従って、オルダムリ
ング16の摺動面では、ニッケル−リン複合メッキの層
により表面硬度が改善され、これが耐磨耗性の強化に寄
与する。
【0014】また、図3は、Pが含まれていないニッケ
ルメッキのオルダムリングと、本実施例によるオルタム
リングにおいて、それぞれニッケル−リン複合メッキ層
にそれぞれPが2[Wt%]、5[Wt%]含有されて
いるものについて、スクロール圧縮機に組み込んで、実
機磨耗試験を行った結果を表したグラフである。この図
からわかるように、オルダムリングの摺動面の磨耗はそ
のメッキ層にPが含有されていると大きく耐磨耗性が向
上することがわかる。そして、ニッケル−リン複合メッ
キ層に含有されるPの割合が増えるほど磨耗し難い。こ
の場合、Pの含有率については、高すぎると高負荷運転
下ではニッケル−リン複合メッキ層の一部が剥離する等
の障害が生じやすくなるので、Pの含有率は15%以下
にする必要がある。
【0015】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、摺動面を有する摺動部材を低比重金属合金で
形成するとともに、その表面にセラミックス微粒子およ
びリン(P)を所定割合含有したニッケル−リン複合メ
ッキ層が形成された摺動部材が組み込まれている。この
ため、低比重金属合金により軽量化を図るとともに、摺
動面の耐磨耗性をニッケル−リン複合メッキで改善する
ことができるので、運転時に振動を低く抑制して耐久性
の高い圧縮機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による圧縮機の一実施例を示す断面図で
ある。
【図2】本実施例による圧縮機の摺動部材の硬度と従来
の摺動部材の硬度を対比して示した図。
【図3】本実施例による圧縮機の摺動部材を実機に組み
込んで実施した耐磨耗検査を表した図。
【符号の説明】
1 ケーシング 6 駆動軸 9 ロータ 10 ステータ 15 旋回スクロール翼 16 オルダムリング

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】摺動面を有する摺動部材を低比重金属合金
    で形成するとともに、その表面にセラミックス微粒子お
    よびリン(P)を所定割合含有したニッケル−リン複合
    メッキ層が形成された摺動部材が組み込まれたことを特
    徴する圧縮機。
JP15892391A 1991-06-28 1991-06-28 圧縮機 Pending JPH055494A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15892391A JPH055494A (ja) 1991-06-28 1991-06-28 圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15892391A JPH055494A (ja) 1991-06-28 1991-06-28 圧縮機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH055494A true JPH055494A (ja) 1993-01-14

Family

ID=15682296

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15892391A Pending JPH055494A (ja) 1991-06-28 1991-06-28 圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH055494A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5382144A (en) * 1993-02-23 1995-01-17 Daido Metal Company Ltd. Oldham ring of scroll type compressor
US5842845A (en) * 1995-10-18 1998-12-01 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Scroll compressor and method for manufacturing an oldham ring therefor
EP2312163A4 (en) * 2008-06-16 2015-06-17 Mitsubishi Electric Corp COMPRESSOR OF THE SPIRAL DESIGN

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5382144A (en) * 1993-02-23 1995-01-17 Daido Metal Company Ltd. Oldham ring of scroll type compressor
US5842845A (en) * 1995-10-18 1998-12-01 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Scroll compressor and method for manufacturing an oldham ring therefor
US6062832A (en) * 1995-10-18 2000-05-16 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Scroll compressor and method for manufacturing an oldham ring therefor
US6210136B1 (en) * 1995-10-18 2001-04-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Scroll compressor and method for manufacturing an oldham ring therefor
EP2312163A4 (en) * 2008-06-16 2015-06-17 Mitsubishi Electric Corp COMPRESSOR OF THE SPIRAL DESIGN
US9169839B2 (en) 2008-06-16 2015-10-27 Mitsubishi Electric Corporation Scroll compressor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN207494519U (zh) 压缩机部件
US5382144A (en) Oldham ring of scroll type compressor
JPH02130272A (ja) 斜板式圧縮機
JP2001065458A (ja) 圧縮機
US4307998A (en) Swash-plate-type compressor for air-conditioning vehicles
JPH055494A (ja) 圧縮機
JPH11153091A (ja) 摺動部材とそれを用いた冷凍圧縮機
JP2004512463A (ja) 機械的動力学的な真空ポンプ
US6132192A (en) Scroll compressor made of silicon containing aluminum alloy
JPH05340364A (ja) スクロール圧縮機
JPH05113181A (ja) スクロール流体圧縮機
JPH08261184A (ja) ベーン式回転機械
JP3802840B2 (ja) 摺動部材
KR20160051400A (ko) 압축기
JP2019056361A (ja) スクロール型流体機械
WO2022181165A1 (ja) 摺動部材およびそれを用いた圧縮機および冷凍装置
JP4528542B2 (ja) コンプレッサ用軸受
JPS63192979A (ja) スクロ−ル型圧縮機
WO2019123737A1 (ja) スクロール部品及びスクロール圧縮機
JPH06117371A (ja) 圧縮機
TW419569B (en) Scroll compressor
KR20020074404A (ko) 스크롤압축기
KR0173162B1 (ko) 냉동 공기조화용 압축기 및 그것을 사용한 냉동공기조화 사이클
JP2010101232A (ja) 冷媒圧縮機
JP2626812B2 (ja) 片斜板式圧縮機