JPH0624824Y2 - カメラ用シャッターのチャージ機構 - Google Patents

カメラ用シャッターのチャージ機構

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JPH0624824Y2
JPH0624824Y2 JP1988070553U JP7055388U JPH0624824Y2 JP H0624824 Y2 JPH0624824 Y2 JP H0624824Y2 JP 1988070553 U JP1988070553 U JP 1988070553U JP 7055388 U JP7055388 U JP 7055388U JP H0624824 Y2 JPH0624824 Y2 JP H0624824Y2
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JP
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shutter
lever
closing blade
operating lever
blade
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彰 鈴木
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株式会社コパル
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はカメラ用シャッターのチャージ機構に関する。
[従来の技術] 一般にカメラ用シャッターを露光の為にチャージする場
合、シャッター羽根を作動させるシャッター羽根作動部
材のチャージ完了位置と、シャッター羽根作動部材をこ
のチャージ完了位置まで作動させるチャージ部材の作動
完了位置とは正確に合致しなければならない。さもなけ
ればチャージ部材が作動完了位置に達した時に、このチ
ャージ部材によってチャージ位置に作動されるべきシャ
ッター羽根作動部材がチャージ完了位置まで達しない
で、シャッターの作動不良を生ずるからである。このよ
うな作動不良の発生を防止する為にシャッターチャージ
部材には通常シャッター羽根作動部材がチャージ完了位
置に達した後も僅かにではあるが、更にチャージ方向へ
作動する所謂オーバーチャージ領域を設けて、シャッタ
ー羽根作動部材が確実にチャージ完了位置に達し得るよ
うになされている。
しかし、確実なチャージ作動を得る為にこのようなシャ
ッターのオーバーチャージ領域をその儘拡大させると、
シャッター羽根の全体としての作動範囲が大きくなり、
特に羽根支持アームの作動領域の拡大はシャッター機構
の大型化を免れない。従ってシャッターの小型化を達成
する為には羽根支持アームの作動領域を徒に増大させる
ことなく、且つ十分なチャージ作動を行うことが出来る
チャージ機構を有するカメラ用シャッターが必要にな
る。
又シャッターチャージの際に後羽根の開放動作と先羽根
の閉鎖動作とは一般的に同時に行われるが、シャッター
の小型化を図る為、先羽根のスリット形成縁と後羽根の
スリット形成縁との重なりが非常に僅少となり、漏光を
生ずる恐れがあるのである。
これを防止する為に本出願人は既に実公昭62−130
67号の技術を提案している。
しかしこの公報に記載されているシャッターに於ては、
先羽根が開口を完全に覆うまでのチャージ作動中に後羽
根を係止しておく為に係止手段及び係止解除手段を必要
とし、部品点数の増加及び組立体工程の増加を招く欠点
を免れなかった。
[考案が解決しようとする課題] 本考案は上述のような従来技術のシャッターチャージ機
構に於ける問題点を解決してオーバーチャージ量を最小
限にしてしかも作動が確実で小型なカメラ用シャッター
のチャージ機構を提供することを目的とする。
[課題を解決する為の手段] 上述の目的は本考案の特徴によって、チャージ操作によ
り初期位置から作動されるチャージレバーにより、シャ
ッター開き羽根作動レバーを復帰ばねの作用に抗してチ
ャージ位置に作動させてシャッター開き羽根を開き位置
から閉じ位置に移動させると共に、シャッター閉じ羽根
作動レバーを復帰ばねの作用に抗してチャージ位置に作
動させてシャッター閉じ羽根を閉じ位置から開き位置に
移動させ、夫々シャッター開き羽根係止装置及びシャッ
ター閉じ羽根係止装置を附勢して前記シャッター開き羽
根作動レバー及び前記シャッター閉じ羽根作動レバーを
夫々そのチャージ位置に係止させ、引続き前記チャージ
レバーを初期位置に復帰させ、レリーズ作動によって引
続く所定時刻に前記シャッター開き羽根係止装置及び前
記シャッター閉じ羽根係止装置を夫々滅勢して前記シャ
ッター開き羽根作動レバー及び前記シャッター閉じ羽根
作動レバーの係止を解除し、前記復帰ばねの作用によっ
て夫々これらの作動レバーを復帰させて前記シャッター
開き羽根を開き、前記シャッター閉じ羽根を閉じること
により所定露光量を得るようになしたカメラ用シャッタ
ーのチャージ機構に於て、前記シャッター閉じ羽根を開
き位置に移動させるように作用するシャッター閉じ羽根
開きばねが前記シャッター閉じ羽根作動レバーに設けら
れていると共に、前記チャージレバーと前記シャッター
閉じ羽根作動レバーとの間にオーバーチャージレバーが
介装され、前記オーバーチャージレバーは、前記チャー
ジレバーの作動により前記シャッター閉じ羽根作動レバ
ーの所定のチャージ位置よりも所定量だけ過剰にオーバ
ーチャージ作動されてその間に前記シャッター閉じ羽根
作動レバーを前記チャージ位置まで移動させ得るように
余裕間隙を保有して前記シャッター閉じ羽根作動レバー
に作動的に連結されていて、前記シャッター閉じ羽根の
摩擦抵抗等による作動不良の如何に拘わらず前記オーバ
ーチャージレバーの作動による前記シャッター閉じ羽根
作動レバーのチャージ位置への移動・係止を確実になし
たカメラ用シャッターのチャージ機構を提供することに
よって解決されるのである。
[作用] 上述のように構成されているから、本考案によるシャッ
ターのチャージ機構によればシャッターのチャージ操作
に際してチャージレバーの作動によってオーバーチャー
ジレバーは復帰ばねの作用に抗してシャッター閉じ羽根
作動レバーの正規チャージ位置よりも前述の余裕間隙だ
けオーバーチャージ作動され、その間にシャッター閉じ
羽根作動レバーは、シャッター閉じ羽根開きばねの作用
によってチャージ位置まで確実に作動されてシャッター
閉じ羽根を開き位置に移動させており、オーバーチャー
ジレバーの鉄片がこれの係止用電磁装置の附勢によって
吸着された後でチャージレバーが初期位置へ復帰した時
には、前記オーバーチャージレバーが前記復帰ばねの作
用によって前記余裕間隙だけ復帰された位置で係止され
た状態に保持される。シャッターの露光作動の為にレリ
ーズ操作を行うと、先ずシャッター開き羽根係止用電磁
装置が滅勢されてシャッター開き羽根作動レバーの係止
が解除され、これの復帰ばねの作用によってシャッター
開き羽根が開かれて露光が開始される。所定の露光時間
の後でシャッター閉じ羽根係止用電磁装置が滅勢されて
シャッター閉じ羽根作動レバーの係止が解除されるが、
この場合前記シャッター閉じ羽根開きばねがオーバーチ
ャージレバーに設けられている復帰ばねよりも弱いこと
によってシャッター閉じ羽根作動レバーもオーバーチャ
ージレバーに随伴されて復帰されてシャッター閉じ羽根
を閉じ位置に移動させて所定の露光後にシャッターの露
光作動を終了する。
このように本考案によれば、所定の余裕オーバーチャー
ジ間隙を有してシャッター閉じ羽根作動レバーに対して
作動的に連結されたオーバーチャージレバーをこのシャ
ッター閉じ羽根作動レバーとチャージレバーとの間に介
装することによって、極めて小さい余裕間隙即ちオーバ
ーチャージ量で確実なシャッターのチャージを行い得る
ような構造が簡単で小型なカメラ用シャッターのチャー
ジ機構が提供されるのである。
[実施例] 第1図は本考案によるシャッターのチャージ機構のシャ
ッター作動終了後のチャージ前の状態を示す概略的説明
図である。
シャッター開口1を形成された地板2上に枢動軸3によ
って枢支されるチャージレバー4が設けられている。こ
のチャージレバー4にはシャッターのチャージ操作によ
って下方に移動されるチャージピン5に当接してチャー
ジレバー4を右旋させる為の突起6と、アーム7と、ア
ーム8とが形成されていて、このチャージレバー4は地
板2との間に連結される復帰ばね9によりチャージレバ
ー4を左旋させるように附勢されている。地板2には枢
支軸10によってシャッター開き羽根作動レバー11が
枢支されている。このシャッター開き羽根作動レバー1
1には図示されないシャッター開き羽根に作動的に連結
されるシャッター開き羽根作動ピン12と、ローラー1
3とが設けられていて、このシャッター開き羽根作動レ
バー11は地板2との間に連結される復帰ばね14によ
って右旋するように附勢されている。シャッター開き羽
根作動ピン12は地板2に形成された円弧状溝15を貫
通してシャッター開き羽根に連結され、シャッター開き
羽根作動レバー11が右旋された第1図の初期位置では
シャッター開き羽根を開き位置に保持するが、シャッタ
ー開き羽根作動レバー11が復帰ばね14の作用に抗し
て左旋された第2図及び第3図の位置に移動されるとシ
ャッター開き羽根を閉じ位置に移動させて保持するよう
になっている。前記ローラー13はチャージレバー4の
アーム7と協働し、チャージピン5のチャージ作動によ
ってチャージレバー4が復帰ばね9の作用に抗して右旋
されるとアーム7がローラー13を押してシャッター開
き羽根作動レバー11を復帰ばね14の作用に抗して左
旋させてシャッター開き羽根を閉じ位置に移動させる。
シャッター開き羽根作動レバー11には後述するシャッ
ター開き羽根係止用電磁装置16と協働してシャッター
開き羽根を閉じ位置に係止する為の、所定量だけ伸縮可
能になされた圧縮ばね17と協働する吸着鉄片18が設
けられていて、シャッター開き羽根係止用電磁装置16
が附勢された状態でシャッター開き羽根作動レバー11
が左旋された時に吸着鉄片18が前記電磁装置16に当
接してこの吸着鉄片18を吸着し、シャッター開き羽根
作動レバー11をチャージ位置に係止するようになって
いる。
本考案の特徴とするところはシャッター閉じ羽根を作動
させるチャージ機構にある。即ち地板2には枢支軸19
によって枢支されるシャッター閉じ羽根作動レバー20
が枢支され、このシャッター閉じ羽根作動レバー20に
設けられたシャッター閉じ羽根作動ピン21は地板2に
形成された円弧状溝22を貫通して図示されないシャッ
ター閉じ羽根に作動的に連結されている。シャッター閉
じ羽根作動ピン21が第1図に示される初期位置にある
時にはシャッター閉じ羽根は閉じ位置に保持されるが、
シャッター閉じ羽根作動レバー20が第2図及び第3図
に示されるチャージ位置に枢動される時にシャッター閉
じ羽根を開き位置に移動させるようになっている。シャ
ッター閉じ羽根作動レバー20にはシャッター閉じ羽根
を開き方向に附勢するシャッター閉じ羽根開きばね23
が連結されている。このシャッター閉じ羽根開きばね2
3は図面では概略的に引張りばねの形態で示されている
が、実際は比較的大なる回転角度範囲内で作動可能のよ
うに渦巻ばね等の適当なばねになすことが出来る。
復帰ばね25ト閉じ羽根開きばね23との力量の関係
は、ばね25の力量>ばね23の力量になるように設定
されている。
枢支軸10には更にオーバーチャージレバー24が枢支
されていて、このオーバーチャージレバー24は地板2
との間に連結される復帰ばね25が配置され、この復帰
ばね25は後述のようにシャッター閉じ羽根を閉じ位置
に保持する第1図の初期位置即ち右旋位置にシャッター
閉じ羽根作動レバー20を移動させるようにオーバーチ
ャージレバー24を附勢していると共にオーバーチャー
ジレバー24には対向側縁26a及び26bを有するU
形の切欠き26が形成されており、シャッター閉じ羽根
作動レバー20に取付けられて、前記U形の切欠き26
の対向側縁26a及び26bの間の間隔よりも僅かに小
さい直径の係合ピン27が遊嵌し、後述するようにオー
バーチャージレバー24のオーバーチャージ作動を可能
になす僅かな余裕間隙だけオーバーチャージレバー24
がシャッター閉じ羽根作動レバー20に対して相対的に
枢動出来るようになっている。
オーバーチャージレバー24には所定量だけ伸縮可能の
圧縮ばね29と協働する吸着鉄片30が取付けられて、
シャッター閉じ羽根係止用電磁装置28と協働するよう
になっており、シャッター閉じ羽根係止用電磁装置28
が附勢された状態でオーバーチャージレバー24が復帰
ばね25の作用に抗して第2図及び第3図に示されるチ
ャージ位置に左旋された時に前記吸着鉄片30が吸着さ
れてオーバーチャージレバー24を左旋位置に係止する
と共にこのオーバーチャージレバー24にはローラー3
1が取付けられていて、前述のチャージレバー4がチャ
ージ操作によって右旋された時にこのローラー31がチ
ャージレバー4のアーム8によって押されてオーバーチ
ャージレバー24が復帰ばね25の作用に抗して前記吸
着鉄片30が前記シャッター閉じ羽根係止用電磁装置2
8によって吸着される位置まで案内されて左旋されるよ
うになっている。
上述のように構成された本考案によるシャッターのチャ
ージ機構は下記のように作動する。
第1図に示された初期位置即ちシャッター開き羽根が開
き位置に保持され、シャッター閉じ羽根が閉じ位置に保
持される状態からチャージ操作によってチャージピン5
が下方に移動されてチャージレバー4が右旋されると、
先ずアーム7によってシャッター開き羽根作動レバー1
1のローラー13が押されてシャッター開き羽根作動レ
バー11を第2図に示される位置へと左旋させ、シャッ
ター開き羽根をシャッター開口の閉鎖位置に移動させる
と共に圧縮ばね17を圧縮しながら吸着鉄片18が係止
用電磁装置16に当接されて吸着可能の位置に保持され
る。
漏光の恐れがないようになされた状態でアーム8がオー
バーチャージレバー24のローラー31を押してオーバ
ーチャージレバー24を第2図に示されるオーバーチャ
ージ位置に左旋させて所定量伸縮可能の圧縮ばね29を
圧縮しながら吸着鉄片30を係止用電磁装置28に当接
させて吸着可能の位置に保持するまでの作動を説明す
る。
チャージレバー4のアーム8がオーバーチャージレバー
24のローラー31を押す。
閉じ羽根作動レバー20は閉じ羽根開きばね23により
開き方向(チャージ方向)に附勢されているので、オー
バーチャージレバー24の切欠き26の側縁の内進行方
向にある対向側縁26bに対して係合ピン27が押接さ
れている。
従って閉じ羽根作動レバー20は、オーバーチャージレ
バー24の左旋に追従して回動する。
又この時閉じ羽根の作動に摩擦抵抗が働いても、ばね2
3により、閉じ羽根の作動が阻止されることはない。
チャージレバー4は更に回動を続け、閉じ羽根を開放位
置へと移動させる。
従ってチャージ操作の間にシャッターが開かれることは
ない。
前述のようにシャッター開き羽根作動レバー11及びシ
ャッター閉じ羽根作動レバー20が作動された後で係止
用電磁装置16及び28が夫々附勢されて吸着鉄片18
及び30を夫々吸着する。
吸着鉄片30が電磁装置288に吸着された後もチャー
ジレバー4は更に右旋し、オーバーチャージレバー24
はばね29を圧縮しながら左旋し、所謂オーバーチャー
ジ作動を行うのである。
作動レバー20が正規のチャージ位置(走行開始位置)
に達して停止した後で、オーバーチャージレバー24は
切欠き26の他方の対向側縁26aが係合ピン27と当
接するまで動いて停止する(即ちオーバーチャージが終
了する)。
このようにして吸着鉄片30が吸着された位置よりも羽
根の走行開始位置が奥にあったとしても、このオーバー
チャージによって確実に作動レバー20がチャージされ
ることになるのである。
チャージピン5は戻り、チャージレバー4が元の位置へ
と復帰する。これによってアーム48による押圧が解除
されるので、オーバーチャージレバー24は圧縮ばね2
9の圧縮が解放され、切欠き26の対向側縁26bと係
合ピン27とが再度当接する。
勿論、この時まで吸着鉄片30は電磁装置28に吸着さ
れた儘である。こうして、閉じ羽根の走行開始位置が決
定されるのである。
この状態が第3図に示された状態である。
この時のオーバーチャージレバー24の復帰量は、吸着
鉄片30の鉄片とは反対側に設けられている張出し頭部
に鉄片支持部が当接するまでである。
鉄片30とオーバーチャージレバー24との間にばね2
9により張られているので、電磁装置28が滅勢され、
吸着鉄片30が離脱すると同時にオーバーチャージレバ
ー24が走行を開始し、同時に復帰ばね25の復帰力を
得て、切欠き26の対向側縁26bが閉じ羽根作動レバ
ー20の係合ピン27を押出すのである。
これによって電磁装置の滅勢と同時(極めて短時間内)
に羽根を作動させることが出来る。
その後でチャージピン5の復帰に伴ってチャージレバー
4が復帰ばね9の作用により第3図に示される初期位置
に復帰される。この場合シャッター開き羽根作動レバー
11は、吸着鉄片18が係止用電磁装置16によって吸
着保持されているので、復帰ばね14の作用によって復
帰しようとしても第3図に示される位置に復帰された状
態で保持され、シャッター開き羽根は閉じ位置に保持さ
れている。又オーバーチャージレバー24も復帰ばね2
5の作用によって復帰しようとするが、吸着鉄片30が
吸着保持されているので第3図に示される位置に保持さ
れ、シャッター閉じ羽根作動レバー20はシャッター閉
じ羽根開きばね23の作用によってシャッター閉じ羽根
を開き位置に保持していて、オーバーチャージレバー2
4はこれの切欠き26の他方の側縁26bがシャッター
閉じ羽根作動レバー20の係合ピン27に当接した状態
で保持される。
従ってこの状態で係止用電磁装置16を滅勢することに
よってシャッター開き羽根作動レバー11の係止が解除
されて復帰ばね14の作用によってシャッター開き羽根
が開き位置に移動されて露光が開始され、所定の露光時
間後に係止用電磁装置28を滅勢すれば、オーバーチャ
ージレバー24の係止が解除され、シャッター閉じ羽根
開きばね23の作用力が復帰ばね25の作用力よりも小
さいから、オーバーチャージレバー24が復帰ばね25
の作用によって復帰されると共に切欠き26の側縁26
bが係合ピン27に係合してシャッター閉じ羽根開きば
ね23の作用に抗してシャッター閉じ羽根作動レバー2
0を初期位置に復帰させてシャッター閉じ羽根を閉じ位
置に移動させて所定の露光時間後に露光を終了する。
上述のようにオーバーチャージレバー24がシャッター
閉じ羽根作動レバー20の所要のチャージ作動量よりも
大なる所定の余裕間隙だけオーバーチャージ作動を行い
得るようになされているから、たとえチャージ閉じ羽根
の作動が摩擦その他の原因で作動が不良になり、シャッ
ター閉じ羽根開きばね23の作用によって開き位置に良
好に作動され得ないようになった場合でも、オーバーチ
ャージレバー24が所定の僅かな余裕間隙だけオーバー
チャージされて、この作動によってシャッター閉じ羽根
作動レバー20を確実にチャージ位置まで移動出来るの
でチャージ作動を良好に行い得るのである。
[考案の効果] 上述のように構成されているから本考案のシャッターの
チャージ機構によれば、たとえシャッター閉じ羽根の作
動が摩擦その他の原因で作動が不良になり、シャッター
閉じ羽根開きばね23の作用によって開き位置に良好に
作動され得ないようになった場合でも、オーバーチャー
ジレバー24が所定の僅かな余裕間隙だけオーバーチャ
ージされてこの作動によってシャッター閉じ羽根作動レ
バー20を確実にチャージ位置まで移動出来るのでチャ
ージ作動を良好に行い得る小型で作動の確実な優れたシ
ャッターチャージ機構が提供されるのである。
即ち本考案の優れた効果を要約すれば次の通りである。
(1)羽根の相互間の摩擦に負けないで確実なチャージ
を行い得る。
(2)シャッターの大型化を回避出来る。
(3)シャッターチャージの為の力量を増加させないで
もよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のシャッターのチャージ機構をシャッタ
ー作動後の初期位置で示す概略的説明図。 第2図は第1図の機構をオーバーチャージ位置で示す概
略的説明図。 第3図は第1図の機構をオーバーチャージ後の正規のチ
ャージ位置で示す概略的説明図。 2……地板 4……チャージレバー 5……チャージピン 11……シャッター開き羽根作動レバー 20……シャッター閉じ羽根作動レバー 24……オーバーチャージレバー 16、28……係止用電磁装置 18、30……吸着鉄片 26……切欠き 27……係合ピン

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】チャージ操作により初期位置からチャージ
    位置へ作動されるチャージレバーにより、シャッター開
    き羽根作動レバーをこれに配置される復帰ばねの作用に
    抗してチャージ位置に作動させてシャッター開き羽根を
    開き位置から閉じ位置に移動させると共に、シャッター
    閉じ羽根作動レバーをこれに配置される復帰ばねの作用
    に抗してチャージ位置に作動させてシャッター閉じ羽根
    を閉じ位置から開き位置に移動させ、夫々シャッター開
    き羽根係止装置及びシャッター閉じ羽根係止装置を附勢
    して前記シャッター開き羽根作動レバー及び前記シャッ
    ター閉じ羽根作動レバーを夫々そのチャージ位置に係止
    させ、引続き前記チャージレバーを前記初期位置に復帰
    させ、レリーズ操作によって引続く所定時刻に前記シャ
    ッター開き羽根係止装置及び前記シャッター閉じ羽根係
    止装置を夫々滅勢して前記シャッター開き羽根作動レバ
    ー及び前記シャッター閉じ羽根作動レバーの係止を解除
    し、前記復帰ばねの作用によって夫々これらの作動レバ
    ーを復帰させて前記シャッター開き羽根を開き、前記シ
    ャッター閉じ羽根を閉じることにより所定露光量を得る
    ようになしたカメラ用シャッターのチャージ機構に於
    て、前記シャッター閉じ羽根を開き位置に移動させるよ
    うに作用するシャッター閉じ羽根開きばねが前記シャッ
    ター閉じ羽根作動レバーに設けられていると共に、前記
    チャージレバーと前記シャッター閉じ羽根作動レバーと
    の間にオーバーチャージレバーが介装され、前記シャッ
    ター閉じ羽根作動レバーは、前記チャージレバーのチャ
    ージ作動により前記オーバーチャージレバーに追従して
    前記シャッター閉じ羽根作動レバーを、シャッター閉じ
    羽根を開き位置に移動させるように前記オーバーチャー
    ジレバーに作動的に連結されていて、その際に前記オー
    バーチャージレバーは、前記チャージレバーの作動によ
    り前記シャッター閉じ羽根作動レバーの所定のチャージ
    位置よりも所定量の余裕間隙だけ余計にオーバーチャー
    ジ作動されるようになされ、前記閉じ羽根作動レバー
    は、前記オーバーチャージレバーとの連結部によって、
    その位置を規制されていて、シャッターチャージ過程に
    於て、前記チャージレバーが、オーバーチャージ位置へ
    と確実に移動するようにしたことを特徴とするカメラ用
    シャッターのチャージ機構。
JP1988070553U 1988-05-28 1988-05-28 カメラ用シャッターのチャージ機構 Expired - Lifetime JPH0624824Y2 (ja)

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