JPH06247552A - チーズ移載装置 - Google Patents

チーズ移載装置

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JPH06247552A
JPH06247552A JP5034995A JP3499593A JPH06247552A JP H06247552 A JPH06247552 A JP H06247552A JP 5034995 A JP5034995 A JP 5034995A JP 3499593 A JP3499593 A JP 3499593A JP H06247552 A JPH06247552 A JP H06247552A
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JP
Japan
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cheese
pallet
pickup
loaded
conveyor
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JP5034995A
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English (en)
Inventor
Kaoru Taniguchi
薫 谷口
Motomi Ota
基美 太田
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Murao and Co Ltd
Original Assignee
Murao and Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワインダー工程から排出されるチーズを自動
的に大型のパレットに多段に積載し、あるいはパレット
に多段に積載したチーズを自動的に取り出させるように
する。 【構成】 チーズCが積載されるパレットPを昇降する
パレット昇降装置10と、このパレット昇降装置10の
上方に配設され、チーズ搬送コンベヤ3とパレット昇降
装置10間を移動可能なスライド装置11と、このスラ
イド装置11から垂設され、チーズCの中空部に着脱可
能なピックアップ50を有するチーズピックアップ装置
12から構成する。取り出しに際しては、積載されたチ
ーズCをチーズピックアップ装置12により1列分一括
してピックアップし、スライド装置11を移動させてチ
ーズ搬送コンベヤ3に移載する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維産業におけるチー
ズの搬送に使用される移載装置に係り、特に、チーズを
大型のパレットに多段式に積載する場合の積載機能と、
パレットに多段式に積載したチーズを取り出す取出し機
能を備えたチーズ移載装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ワインダー工程で巻き上げられた
チーズは数個が収納できる段ボール製の梱包箱に梱包
し、この梱包箱をトラックによって出荷していたが、近
年、物流コストの低減を目的として、大型のパレットに
数十個ないし百個程度のチーズを多段に積載して、トラ
ックにて運送し、目的地では、前記大型パレットに積載
されたチーズを開梱して取り出し、例えば、編み機工
程、織布工程に供給する物流改善が行われつつある。こ
のような改善された物流工程においても、パレットにチ
ーズを積載する方法、あるいはパレットからチーズを取
り出す方法としては、依然、人手によって行われている
のが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のような改善され
た物流工程においては、使い捨てされてきた段ボール箱
が通箱形式のパレットに変更され、多数の段ボール箱の
梱包作業が、少量のパレットの梱包に変更されるなどの
多少の資源の節約や、人件費の節約となるものの、チー
ズをパレットに積載する工程において、人手により行う
のでは、パレットが大型で多段式であることもあって、
依然として人手を多く必要とすると共に、作業性が悪
く、困難極まりない作業状態となる。
【0004】人件費はむしろ上昇する傾向にあり、必ず
しも物流改善とはならず、自動的にチーズをパレツトに
積載するチーズ移載装置が要望されている。同様に、大
型のパレットに多段積みされたチーズを取り出し、編み
機工程、織布工程にチーズ搬送する場合にあっても、人
手による開梱、チーズ取り出し作業では非能率的であ
り、それらの作業を自動的に実行する移載装置の出現が
望まれていた。
【0005】本発明は、前記のような事情に鑑みてなさ
れたもので、その目的は、ワインダー工程から排出され
るチーズをパレット上に自動的に効率良く積載すること
ができ、あるいはパレツトに積載されているチーズをピ
ックアップしてチーズ搬送コンベヤに自動的に効率良く
移載することのできるチーズの移載装置を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、個別のチーズ
をパレットに積載する機能、またはパレットに積載され
たチーズを個別に取り出す機能を備えたチーズ移載装置
において、チーズが積載されるパレットを昇降するパレ
ット昇降装置と、このパレット昇降装置の上方に配設さ
れ、チーズ搬送コンベヤとパレット昇降装置間を移動可
能なスライド装置と、このスライド装置から垂設され、
チーズの中空部に着脱可能なピックアップを有するピッ
クアップ装置から構成する。
【0007】また、前記パレットにおいては、チーズは
立てた状態で積載するため、各チーズを位置決め固定す
る凹部を備えたセパレータを上下のチーズ群間に挿入す
ることが行われており、このセパレータを搬出入するセ
パレータ搬出入装置を退避位置からパレット昇降装置の
上方に移動可能に設ける。
【0008】さらに、チーズは略々円柱形か、円錐形の
下側部形状かの何れかであり、何れにしても上部から見
れば円形の要素が含まれており、矩形のパレット上に積
載する場合に最も占有率を上げるには、円の中心を交互
にずらして、いわゆる千鳥状に配列収納するのが普通で
ある。このような千鳥配列を行えるように、ピックアッ
プ装置は、スライド装置に対してチーズ配列ピッチのず
らし方向にシフト可能に設ける。
【0009】なお、本発明に係るチーズ移載装置は、ワ
インダー工程からのチーズをパレットに多段に積載する
場合と、パレットに多段に積載されたチーズを取り出し
て編み機工程等に搬入する場合に使用できるが、両者は
設置場所が異なり、動作が逆になるだけで、同じ構造の
チーズ移載装置を使用できる。但し、チーズをパレット
に積載するチーズ移載装置の場合には、チーズ搬送コン
ベヤで搬送されてくるチーズを計数し、所定の数量のチ
ーズをピックアップできるようにする必要がある。
【0010】
【作用】以上のように構成されたチーズ移載装置におい
て、ワインダー工程から排出されたチーズをパレットに
多段に積載する場合、スライド装置を移動させることに
よりチーズピックアップ装置をチーズ搬送コンベヤ上に
位置させる。チーズ搬送コンベヤにより搬送されるチー
ズを検出センサーとカウンタ等により計数し、チーズピ
ックアップ装置の下方にチーズが所定数だけ搬入される
と、チーズ搬送コンベヤを停止させ、チーズ搬送コンベ
ヤ上のチーズ列をチーズピックアップ装置で一括してピ
ックアップする。スライド装置をパレット昇降装置の上
方における所定位置まで移動させ、チーズピックアップ
装置の把持を解除してチーズ列をパレットあるいはセパ
レータ上の所定位置に移載する。
【0011】パレットあるいはセパレータ上に一段分の
チーズを載置し終えたら、セパレータをセパレータ搬出
入装置によってチーズ群の上に載置すると共に、パレッ
ト昇降装置を作動させてパレットの高さをチーズ一段分
だけ下降させた後、前述のようなチーズ搬入動作を繰り
返してセパレータ上にチーズを載置し、パレットに所定
の段数になるまで積載する。以上の工程により、搬入さ
れたチーズがパレット上に自動的に積載される。
【0012】ここで、パレットあるいはセパレータ上に
チーズを千鳥配列する場合には、例えば奇数列はチーズ
ピックアップ装置をスライド台車に対してシフトさせず
にチーズの搬入・移載を行い、偶数列にあってはチーズ
ピックアップ装置をスライド台車に対してチーズ配列ピ
ッチの2分の1ピッチだけシフトさせて搬入・移載し、
千鳥状に配列する。
【0013】次に、パレットに積載されているチーズを
取り出して次工程に供給する場合には、前述の積載方法
とは逆の動作を行えばよい。即ち、パレット搬送コンベ
ヤによりパレット昇降装置に搬入されたチーズ満載状態
のパレット上にスライド装置を移動させ、必要に応じて
シフトさせたチーズピックアップ装置によりセパレータ
あるいはパレット上のチーズ列を一括してピックアップ
する。
【0014】次いで、スライド装置をチーズ搬送コンベ
ヤ上に移動させ、チーズピックアップ装置の把持を解除
することによりチーズ列をチーズ搬送コンベヤ上に移載
する。チーズの搬出、セパレータの排出、パレットのチ
ーズ一段分の上昇を繰り返すことにより、パレット上か
らチーズを自動的に取り出して搬出することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を図示する一実施例に基づいて
詳細に説明する。これは、パレットに積載されたチーズ
を編み機工程、織布工程に供給するラインに、本発明に
係る移載装置を適用した例であり、以下の説明では、大
型パレットからチーズを1個づつ分離して搬送する場合
について述べるが、チーズをパレツトに自動的に積載す
るチーズ移載装置にあっても、各動作を逆にする程度で
実施可能である。
【0016】図1、図2、図3は、本発明に係るチーズ
移載装置を示す断面図、平面図、図2のIII-III 線断面
図、図4はセパレータ搬出入装置を示す側面図、図5は
チーズ取り出しの最終状態を示す側面図、図6はチーズ
ピックアップ装置・セパレータ搬出入装置の配置状態を
示す平面図、図7はチーズを編み機工程、織布工程に供
給するラインに、本発明に係るチーズ移載装置を適用し
た例を示す側面図である。
【0017】図7に示すように、チーズを編み機工程、
織布工程に供給するラインは、上流側から順に、チーズ
Cが満載された大型のパレットPをX方向に搬送するた
めのパレット搬送コンベヤ1と、パレットPから取り出
されたチーズCを立てた状態でチーズリフター4に搬送
するチーズ搬送コンベヤ3と、レール5aに沿って走行
するハンガー5bによりチーズCを吊り下げ、個別に編
み機工程、織布工程に搬送するハンガーコンベヤ5とか
らなり、パレット搬送コンベヤ1とチーズ搬送コンベヤ
3の間に本発明のチーズ移載装置2を配設する。
【0018】パレット搬送コンベヤ1は、図では比較的
短いものを表示したが、実際には長大なコンベヤであ
り、パレットPを10〜20基搬送可能である。なお、
チーズ搬送コンベヤ3の下方には、チーズを総て取り出
した空パレツトP’を、チーズ移載装置2から搬出する
ための空パレット搬送コンベヤ6が配設されている。こ
の空パレット搬送コンベヤ6は、図では重力によって搬
送が可能な傾斜形のコンベヤを利用しているが、モータ
を用いたものであってもよい。
【0019】以上のようなラインにおいて、チーズ移載
装置2は、図1ないし図6に示すように、パレットPを
Z方向に昇降させるパレット昇降装置10と、このパレ
ット昇降装置10の上をX方向(パレット・チーズ搬送
方向)と直交するY方向に走行するスライド装置11
と、このスライド装置11に、X方向にシフト移動可能
に、かつZ方向に上下動可能に垂設されたチーズピック
アップ装置12と、上下のチーズを分離し、かつ位置決
めするセパレータSを搬出入するセパレータ搬出入装置
13から構成する。
【0020】パレット昇降装置10は、図1に示すよう
に、一対の支持部材20に両端部が昇降自在に支持され
た昇降テーブル21を左右一対のチェ−ン駆動機構22
により昇降させる構成であり、昇降テーブル21には、
パレットPを内部に取り込む第2のパレット搬送コンベ
ヤ23を固設する。チェ−ン駆動機構22は、図示しな
いモータによって左右一対が同期スピードで回転駆動さ
れる下部の駆動スプロケット24と、上部に回転自在に
固定した従動スプロケット25と、これらスプロケット
に巻回され、両端が昇降テーブル21に固定されたチェ
ーン26からなる。なお、チェ−ン26には、バランス
ウエイト27を設け、チーズ・パレットを搭載した昇降
テーブル21を昇降する駆動モータなどの容量を必要最
小限にする。
【0021】第2のパレット搬送コンベヤ23は、昇降
テーブル21が最下降位置に位置する状態で、第1のパ
レット搬送コンベヤ1と搬送面が同一の高さに設定さ
れ、これらコンベヤ1,23を同期して駆動することに
より、チーズ満載状態のパレットPをコンベヤ1からコ
ンベヤ23に移載し、昇降テーブル21の内部へ取り込
むことができる。
【0022】スライド装置11は、図1ないし図3に示
すように、四角枠状のスライド台車30と、走行用駆動
装置31と、スライド台車30をY方向における所定の
位置に位置決め固定する固定装置32などから構成す
る。スライド台車30は、車輪33を両端部の4箇所に
有し、パレット昇降装置10の上方からチーズ搬送コン
ベヤ3の上方まで延在するY方向に平行な一対のレール
ガーダ34に沿って走行する。なお、車輪33は、図3
に示すように、上下に一対としてレール34aを挟持す
る構造が好ましい。
【0023】走行用駆動装置31は、ギャードモータ3
6と、このモータ36の回転駆動力を駆動輪33のシャ
フト35に伝達するチェ−ンあるいは歯付ベルト方式の
動力伝達機構37と、動力の伝動を断続するためのクラ
ッチ38から構成する。
【0024】固定装置32は、後述するピックアップ装
置12が各チーズ列上あるいはチーズ搬送コンベヤ3上
に位置するようにスライド台車30を停車させた時、そ
の停止位置の精度を高める目的で設置されたもので、図
3に示すように、片側のレールガーダ34上に配設さ
れ、位置決めピン40と、このピン40を上下移動させ
るエアシリンダ41からなる。
【0025】一方、固定装置32に対向するレールガー
ダ34上には、図2に示すように、パレット昇降装置1
0の位置とチーズ搬送コンベヤ3の位置とに位置決め部
材42,43がそれぞれ取り付け、この位置決め部材4
2,43に位置決めピン40の先端テーパ部が嵌合する
すり鉢状の凹部44,45を設ける。パレット昇降装置
10側の位置決め部材42の凹部44は、チーズ列に対
応して複数(この場合、3個)設けられている。これら
固定装置32と位置決め部材42,43により、ピック
アップ装置12の停止精度が極めて高くなる。
【0026】チーズピックアップ装置12は、図2、図
3に示すように、チーズCの中央部に挿入されるピック
アップ50と、このピックアップ50を上下動させるエ
アシリンダ51と、このエアシリンダ51を固定するピ
ックアップ固定枠52から構成する。
【0027】ここで、図2に示すように、各段のチーズ
CはY方向に千鳥状に配置されているため、各列でピッ
クアップ50の位置を半ピッチだけ移動する必要があ
り、そのためにピックアップ固定枠52をX方向にシフ
ト移動可能とする。即ち、ピックアップ固定枠52をス
ライド台車30内に適宜の支持案内部材によりスライド
自在に支持し、エアシリンダ53によりシフトさせる。
エアシリンダ53は、基部をスライド台車30に固定
し、ピストン軸先端を作動腕54を介してピックアップ
固定枠52に接続する。
【0028】なお、図3においてピックアップ50・エ
アシリンダ51は、1個のみ示しているが、1列の最大
チーズ個数に対応した数(この実施例では5個)だけ配
設する。また、図1、図3に示すように、スライド台車
30あるいはピックアップ固定枠52には、ピックアッ
プ50先端の移動をY方向の両側から規制する振れ止め
部材55を垂設し、チーズを吊下した際に発生するチー
ズの揺動を防止し、チーズ搬送コンベア3にチーズを載
置する際の位置決め精度の向上を図る。
【0029】なお、ピックアップ50の先端は、ラチェ
ット機構によって1度チーズのボビンに押圧するとボビ
ン内部で爪が突出固定され、その作用によってチーズが
狭持され、再度、チーズのボビンに押圧すると内部の爪
の固定が開放されチーズのボビンからピックアップが抜
け出る構成のものを使用している。
【0030】セパレータ搬出入装置13は、図4に示す
ように、パレット昇降装置10と同じレール34a上を
走行するスライド台車60と、セパレータSを吸着する
吸引パッド61などからなる。スライド台車60は、ス
ライド台車30と同様の構造であり、車輪62を4輪有
し、その内の一対の駆動輪がシャフト63を介してギヤ
ードモータ64の回転駆動により駆動される。
【0031】吸引パツド61は、スライド台車60の下
面に支持部材を介して固定したエアシリンダ65の先端
に取り付けられ、昇降可能とされている。構造は、ほぼ
吸盤と同一の構造でその先端部は柔軟性に富むゴム状の
薄膜で構成し、表面に多少の凹凸が存在しても完全密閉
状態を呈するものであり、吸盤の内部の空気を排出する
ための管路を備えている。この管路には図示しない負圧
発生装置に連結され、電磁バルブの開放によつて吸盤内
部負圧に保つことでセパレータSを吸着して吊下する性
能を保有するものである。
【0032】なお、セパレータ搬出入装置13は、図6
に示すように、スライド台車30と同一のレール34a
上を移動するが、チーズ移載時には、チーズ搬送コンベ
ア3の反対方向に待避させておけば良い。また、チーズ
移載のためのスライド台車30のように位置決め精度も
余り必要としないので、クラッチ機構、位置決めピン、
位置決め部材は必要としない。
【0033】パレットPおよびセパレータSは、上面に
チーズCのボビンが挿入される凹部が形成されており、
立てた状態のチーズCの位置決め固定を行えるように構
成されている。
【0034】以上のような構成において、次のようにパ
レットからのチーズの取り出しがなされる。 (1) チーズCが満載された大型のパレットPがフォーク
リフト等で第1のパレット搬送コンベヤ1に搭載され、
チーズ移載装置2の本体内部に搬送される。 (2) チーズ移載装置2の本体内部には、昇降テーブル2
1が最下降状態で待機しており、昇降テーブル21上の
第2のパレット搬送コンベヤ23が第1のパレット搬送
コンベヤ1と連動してパレットPを内部に取り込み停止
する。
【0035】(3) スライド台車30がY方向に移動して
チーズ搬送コンベア3に最も近いチーズ列上に移動し停
止する。このとき、固定装置32のエアシリンダ41を
伸長することで、位置決めピン40が位置決め凹部44
に完全に嵌合し、チーズピックアップ装置12の各ピッ
クアップ50の列が正確にチーズ列の中心に停止する。
なお、このときはクラッチ38を開放状態に制御してス
ライド台車30が容易に移動できるようにしておけばよ
い。
【0036】(4) チーズピックアップ装置12のエアシ
リンダ51の伸長によつてピックアップ50が降下し、
爪がボビンの内部に挿入され、更にボビンに押圧すれば
内部に突出した爪がロックされる。この状態でエアシリ
ンダ51を収縮するとチーズCが上昇する。チーズCの
上部は揺れ止め部材55に当接した状態で停止するの
で、チーズCは揺動することなくチーズピックアップ装
置12によって吊下げられる。
【0037】(5) スライド台車30をY方向に移動さ
せ、図1の破線の位置でクラッチ20を開放した後、エ
アシリンダ41を伸長すれば、位置決めピン40により
位置決め凹部45の位置で正確に停止させることができ
る。これにより、正確にチーズ搬送コンベア3の上部で
停止し、且つ揺れ止め部材55の作用によって揺動も発
生しないことから、比較的幅員の小さなチーズ搬送用の
コンベヤであっても、正確に移載することができる。
【0038】(6) この状態で、ピックアップ50を吊下
げているエアシリンダ51を伸長すれば、チーズCはチ
ーズ搬送コンベア3上に載置され、更にエアシリンダ5
1を伸長させるとピックアップ50の構造から内部の爪
の固定が開放され、エアシリンダ51を収縮すればチー
ズのボビンからピックアップ50が抜け出るため、チー
ズCはチーズ搬送コンベア3の上に立設した状態で移載
される。
【0039】(7) 次に、チーズ搬送コンベア3を起動す
ると、図7に示すように、チーズリフター4に搬送され
る。チーズリフター4の詳細は省略するが、チーズCを
立てた状態で上昇させて天井部に走行しているハンガー
9bに移載するものである。以上により、パレットの最
上段における第1列目のチーズCが取り出される。
【0040】(8) 第1列目を移載したチーズピックアッ
プ装置12は、前述と逆の動作で再びパレットP上のチ
ーズCの第2列目に向かう。この第2列目のチーズは第
1列目に比べて1個少なく、かつチーズ間ピッチの半分
だけオフセツトされているので、ピックアップ固定枠5
2をエアシリンダ53によりX方向にスライドさせる。
以下の動作は第1列目と同様であり、以上のような取り
出し作業を継続する。
【0041】(9) パレットP上のチーズCが一段分取り
出されると、セパレータSを除去しなければ次段のチー
ズを取り出すことができない。よって、セパレータ搬出
入装置13をパレットP上に移動させて停止し、エアシ
リンダ65を伸長すれば先端の吸引パツド61がセパレ
ータSに当接する。同時に吸引パッド61内の空気を吸
引して負圧にして、セパレータSを吊下げる。セパレー
タ搬出入装置13を所定の位置に移動して吸引パッド6
1内の負圧を解除すれば、セパレータSが落下する。
【0042】(10) 昇降テーブル21をチーズ1段分だ
け上昇させ、前述の動作を繰り返す。図5は昇降テーブ
ル21が最上段まで上昇し、最後の1列をピックアップ
している状態を示している。以上のように、パレット上
のチーズが下段から上段へと1列分ずつ一括して自動的
に取り出される。
【0043】一方、チーズを自動的にパレツトに積載す
るチーズ移載装置にあっては、チーズの数量を計数し得
る検出センサー・カウンタ−等をチーズ搬送コンベヤに
追加し、各動作を逆にする程度で全く同一の構成で自動
積載が実施可能である。
【0044】
【発明の効果】本発明に係るチーズ移載装置は、チーズ
が積載されるパレットをパレット昇降装置で昇降させ、
チーズ搬送コンベヤとパレット昇降装置間を移動可能な
スライド装置からピックアップ装置を垂設し、このピッ
クアップ装置によりチーズ列をピックアップするように
構成したため、チーズをパレットへ自動的に積載するこ
とができると共に、パレットに積載したチーズを自動的
に取り出すことがてき、省力化、作業効率の向上等を図
れる。
【0045】また、チーズピックアップ装置をスライド
装置に対してシフトできるようにしたので、チーズ配列
がいわゆる千鳥状配列であっても容易に対応することが
できる。さらに、スライド台車に固定装置、レールに位
置決め部材を設けることにより、ピックアップ装置を所
定位置に精度良く停止させることができ、幅員の小さい
搬送コンベヤやスペースにチーズを移載することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るチーズ移載装置を示す断面図であ
る。
【図2】図1のチーズ移載装置の平面図である。
【図3】図2におけるIII-III 線断面図である。
【図4】セパレータ搬出入装置を示す側面図である。
【図5】図1において昇降テーブルが最上段まで上昇し
た状態を示す断面図である。
【図6】チーズピックアップ装置、セパレータ搬出入装
置の配置状態を示す平面図である。
【図7】チーズを編み機工程、織布工程に供給するライ
ンに、本発明に係る移載装置を適用した例を示す側面図
である。
【符号の説明】
C チーズ P パレット S セパレータ 1 パレット搬送コンベヤ 2 チーズ移載装置 3 チーズ搬送コンベヤ 4 チーズリフター 5 ハンガーコンベヤ 6 空パレット搬送コンベヤ 10 パレット昇降装置 11 スライド装置 12 チーズピックアップ装置 13 セパレータ搬出入装置 20 支持部材 21 昇降テーブル 22 チェ−ン駆動機構 23 第2のパレット搬送コンベヤ 24 駆動スプロケット 25 従動スプロケット 26 チェ−ン 27 バランスウエイト 30 スライド台車 31 走行用駆動装置 32 固定装置 33 車輪 34 レールガーダ 34a レール 35 シャフト 36 ギヤードモータ 37 動力伝達機構 38 クラッチ 40 位置決めピン 41 エアシリンダ 42 位置決め部材 43 位置決め部材 44 凹部 45 凹部 50 ピックアップ 51 エアシリンダ 52 ピックアップ固定枠 53 エアシリンダ 54 作動腕 55 振れ止め部材 60 スライド台車 61 吸引パッド 62 車輪 63 シャフト 64 ギヤードモータ 65 エアシリンダ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 個別のチーズをパレットに積載する機
    能、またはパレットに積載されたチーズを個別に取り出
    す機能を備えたチーズ移載装置において、 チーズが積載されるパレットを昇降するパレット昇降装
    置と、このパレット昇降装置の上方に配設され、チーズ
    搬送コンベヤとパレット昇降装置間を移動可能なスライ
    ド装置と、このスライド装置から垂設され、チーズの中
    空部に着脱可能なピックアップを有するピックアップ装
    置を備えていることを特徴とするチーズ移載装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のチーズ移載装置におい
    て、パレット上のチーズ群を上下に分離するセパレータ
    を搬出入するセパレータ搬出入装置が、パレット昇降装
    置の上方に移動可能に設けられていることを特徴とする
    チーズ移載装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のチーズ
    移載装置において、ピックアップ装置は、スライド台車
    に対してチーズ配列ピッチのずらし方向にシフト可能に
    設けられていることを特徴とするチーズ移載装置。
JP5034995A 1993-02-24 1993-02-24 チーズ移載装置 Pending JPH06247552A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002104304A (ja) * 2000-10-03 2002-04-10 Omi Weighing Machine Inc 物品箱詰装置
KR100713251B1 (ko) * 2005-04-11 2007-05-02 전재형 적재물 이송 배출장치
WO2007139242A1 (en) * 2006-05-30 2007-12-06 Jae Hyung Jeon Automatic conveying and discharging apparatus

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