JP4241990B2 - 板材加工機におけるワーク搬入搬出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、板材加工機におけるワーク搬入搬出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば板材加工機としてのレーザ加工機へワークを搬入、搬出する装置では、図6に示されているごとき装置が一般的に知られている。
【0003】
すなわち、レーザ加工機101に隣接して上下方向へ多数の棚103を備えた収納棚105が設けられ、前記各棚103には素材WSを一枚載置したパレットPが収納されている。また、前記収納棚105のレーザ加工機101とは反対側の側面には上下移動可能なリフタ107が設けられていて、このリフタ107には図示を省略したがトラバーサが設けられ、トラバーサにより素材WSを一枚載置したパレットPを前記棚103内へ収納したり、棚103に収納されたパレットPを引き出したりする。
【0004】
更に、前記収納棚105の下部には素材Wを乗せたパレットPをレーザ加工機101のワークテーブル109上へ搬送するパレット搬入搬出装置111が設けられている。このパレット搬入搬出装置111は、無端状のチェーン113を駆動部材(図示省略)で走行せしめ、チェーン113の適宜位置にパレットPに係合する係合部材115が一体的に装着されている。
【0005】
上記構成により、リフタ107上の素材Wが一枚乗ったパレットPをトラバーサによりパレット搬入搬出装置111上へ移行させ、このパレットPをチェーン113に設けた係合部材115にて係合せしめて、チェーン113を走行させてレーザ加工機101のワークテーブル109上へ搬入する。なお、加工済のパレットPは前述した動作を逆に行なうことにより搬出するものである。
【0006】
前記リフタ107上に乗ったパレットPへ素材WSを一枚載置するには、適所に設けた素材載置台117に載置された多数の素材WSが積載された梱包材より作業者Mが一枚ずつ取り出してパレットP上へ載置する。そして、その後にレーザ加工機101のパレットPの搬入、搬出が自動で運転が行なわれていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来のワーク搬入、搬出装置では、作業者Mが素材WSを梱包材から一枚取りして、パレットP上にセットするという段取りを行わなくてはならないため、多くの手間を必要とし、自動運転前の前段取工程の時間が長いという問題があった。また、積載した素材WSを用いた運用ができない。
【0008】
この発明の目的は、積載した素材のライン運転への運用を可能とし、自動運転前の段取時間の削減を図った板材加工機におけるワーク搬入搬出装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1によるこの発明の板材加工機におけるワーク搬入搬出装置は、板材加工機に隣接して上下方向へ複数の棚を備えた収納棚を設け、この収納棚における最下部棚における上方の棚の下部に上下動可能な複数の吸着部材を備えたワーク一枚取り装置を設け、前記収納棚の側面に上下動可能なリフタを設け、このリフタに前記各棚に収納されたパレットを取り出したり、あるいは各棚内へパレットを収納したり、または、前記収納棚の最下部棚へ素材を載置したパレットを収納したり、あるいは最下部棚に収納された素材を載置したパレットを取り出したりするトラバーサを設け、前記最下部棚の下方に前記板材加工機のワークテーブル上面と同一レベルにパレットを支持する第1支持部材を前記収納棚に設け、この第1支持部材の下部に、第1支持部材上に乗ったパレットと係合、離脱自在な係合部材を備え前記板材加工機へパレットを搬入したり、あるいは板材加工機よりパレットを搬出するパレット搬入搬出装置を設けると共に、前記第1支持部材に乗ったパレットを上下方向へ移動自在に支承する第2支持部材を備えたパレット上下移動装置を前記収納棚の相対向したフレームに相対向して複数設けてなることを特徴とするものである。
【0010】
したがって、板材加工機に隣接して設けた収納棚内にワーク一枚取り装置とパレット搬入搬出装置とを設け、素材の一枚取りからパレットの板材加工機への搬入、加工後のパレットの搬出等の一連の工程を自動で行なわれる。
【0011】
而して、積載した素材のライン運転への運用を可能とし、自動運転前の段取時間の削減を図り、収納棚を素材のストッカとして利用することができる。
【0012】
また、請求項2によるこの発明の板材加工機におけるワーク搬入搬出装置は、請求項1の板材加工機におけるワーク搬入搬出装置において、前記パレット搬入搬出装置は、無端状のチェーンで走行自在に構成され、このチェーンに係止されチェーン上面より出没自在に前記係合部材が設けられ、また、前記パレット上下移動装置は、無端状のチェーンで走行自在に構成され、このチェーンに前記第2支持部材が係止されていることを特徴とするものである。
【0013】
したがって、パレット搬入搬出装置とパレット上下移動装置は、いずれも走行自在な無端状のチェーンで構成されているので、簡単な構成で確実にパレットを移動させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、板材加工機として例えばレーザ加工機を対象として説明するが、この機種に限定するものでなく、また、レーザ加工機は既に公知のものであり詳細な図示と説明を省略する。
【0015】
図1を参照するに、レーザ加工機1は、門型形状のフレーム3により構成され、このフレーム3に沿って左右方向へ移動自在なレーザ加工ヘッド5が装着されていて、加工する素材WSを乗せた加工用パレットPKが出入するワークテーブル7が設けられている。
【0016】
前記レーザ加工機1に隣接して収納棚9が設けられ、この収納棚9は枠状のフレーム11で構成され、上下方向に複数の棚13が設けられている。この棚13には加工用あるいは素材用のパレットPK,PSが収納されている。
【0017】
前記収納棚9のレーザ加工機1とは反対側の側部フレーム11Aにリフタ15が上下方向へ移動自在に設けられている。より詳細には、リフタ15はチェーン17により吊り下げられ、図示を省略したが前記側部フレーム11Aに設けたレール部材に案内されて上下する構成で、チェーン17はレール11の上部に設けた巻取り用駆動モータ19に連結された巻取りドラム21に係止されている。
【0018】
上記構成により、巻取り用駆動モータ19を駆動せしめると巻取りドラム21は回転し、チェーン17が巻取りドラム21に巻取り、巻戻されることによりリフタ15が上下動して所望の棚13にリフタ15を位置決めすることができる。
【0019】
前記リフタ15には素材用あるいは加工用パレットPS,PKに係合するフック23を備えたトラバーサ25が前後進自在に設けられている。
【0020】
上記構成により、トラバーサ25に備えたフック23を素材用あるいは加工用パレットPKあるいはPSに係合せしめ、トラバーサ25を前後進せしめることにより、パレットPKあるいはPSを棚13よりトラバーサ25内へ引込んだり、トラバーサ25内にあるパレットPKあるいはPSを所望の棚13内へ収納したりすることができる。
【0021】
前記収納棚9の最下部の棚13Aには、積載された素材WSを支持する素材用パレットPSが乗り、この積載された素材WSの最上部の素材WSを一枚取りするワーク一枚取り装置27が下より2段目の棚13Bの下部に垂設されている。このワーク一枚取り装置27は、複数の素材一枚取り用のバキュームパット29を垂下して設けたバキュームハンガ31をシリンダ33により上下方向を移動自在に設けて構成されている。なお、前記最下部の棚13Aは辺部のみで、辺部以外は底抜けである。
【0022】
前記収納棚9の下部に前記レーザ加工機1のワークテーブル7と同一面になるパレットPを支持する第1支持部材である搬送テーブル35が設けられ、この搬送テーブル35にパレットPK,PSを前記レーザ加工機1に対して搬入搬出するパレット搬入搬出装置37が設けられている。このパレット搬入搬出装置37は、無端状のチェーン39を駆動モータ(図示省略)により駆動プーリ41、従動プーリ43を介して走行される。このチェーン39に図示を省略したが例えばシリンダ等により上下方向へ移動自在なパレットPを係合する係合部材45が設けられている。なお、符号47は補助テーブルである。
【0023】
上記構成により、搬送テーブル35上に乗った加工用パレットPKは、チェーン39に設けた係合部材45を突出せしめてパレットPKに係合せしめ、この状態でチェーン39を走行させパレットPKをレーザ加工機1のワークテーブル7上へ搬送したり、加工後のパレットPKを収納棚9内へ収納したりする。
【0024】
前記収納棚9の側部フレーム11A,11Bの下部の内面側にはパレット上下移動装置49A,49Bが相対向して設けられている。このパレット上下移動装置49A,49Bは同一構成のため一方側のパレット上下移動装置49Aについてのみ詳細に説明し、パレット上下移動装置49Bの構造説明は省略し同一部材には記号Bをつけて分類する。
【0025】
すなわち、パレット上下移動装置49Aは、縦方向へ循環する無端状のチェーン51Aにて構成され、このチェーン51Aを駆動モータ(図示省略)により駆動プーリ53A、従動プーリ55Aを介して走行される。このチェーン51AにパレットPの底部一側を支承する第2支持部材である支持爪57Aが一体的に設けられている。
【0026】
上記構成により、駆動モータを駆動せしめ、駆動プーリ53Aと従動プーリ55Aとに掛回されたチェーン51Aを走行し、このチェーン51Aに係止された支持爪57Aを上下方向へ移動させて素材用パレットPSを上下に移動する。なお、チェーン51A,51Bを走行せしめる駆動モータは同期して回転するもので、支持爪57A,57Bは相対向して上下方向へ同時に同期して移動するので、支持爪57A,57Bに乗った素材用パレットPSは安定した状態で上下方向へ移動できる。
【0027】
上述したごとき構成により、その作用としては、図2乃至図5を参照するに、まず、図2に示されているごとく、リフタ15を▲1▼矢印のごとく空の加工用パレットPKが収納されている棚13へ位置決めして、リフタ15に設けたトラバーサ25により▲2▼矢印のごとく加工用パレットPKを棚13より引き出す。そして、リフタ15内へ引き込んで、▲3▼矢印のごとくリフタ15を下降してパレット搬入搬出装置37の搬送テーブル35に位置決めし、トラバーサ25により加工用パレットPKを搬送テーブル35上へ搬入する。
【0028】
この時、前段取りで既に最下部の棚13A内へ収納されている素材WSを積載した素材パレットPSから、ワーク一枚取り装置27のバキュームパット29で上面の素材WSを一枚取りして、素材WSを吸着したまま空中で待機している。
【0029】
次に、図3に示されているごとく、▲4▼矢印のごとくリフタ15が上昇しトラバーサ25を前進して素材WSが積載された素材用パレットPSを▲5▼矢印のごとくリフタ15上へ引き出す。そして、同時にパレット上下移動装置49A,49Bの駆動モータを駆動して、支持爪57A,57Bにて搬送テーブル35上に置かれた空の加工用パレットPKを支承して、所定位置まで上昇し停止する。加工用パレットPKが上昇停止したら空中で待機していた素材WSを吸着したワーク一枚取り装置27は、下降して素材WSを空の加工用パレットPK上に移載する。
【0030】
更に、図4に示されているごとく、パレット上下移動装置49A,49Bの駆動により支持爪57A,57Bにて支承されている加工用パレットPKを下降し、搬送テーブル35上へ素材WSが一枚載置された加工用パレットPKを乗せて支持爪57A,57Bは更に下降退避する。そして、▲6▼矢印のごとくリフタ15上にある素材WSを積載した素材用パレットPSをトラバーサ25により最下部の棚13A内へ戻す。
【0031】
搬送テーブル35上にある加工用パレットPKは、パレット搬入搬出装置37に設けた係合部材45に係合され、チェーン39の走行により加工用パレットPKをレーザ加工機1のワークテーブル7上に搬入し、レーザ加工が施される。
【0032】
なお、同時に前述した図2,図3で示した動作、すなわち、収納棚9内に収納された空の加工用パレットPKをリフタ15上へ搬出して、このリフタ15により搬送テーブル35へ搬送し、パレット上下移動装置49A,49Bにて空の加工用パレットPKを所定位置に上昇せしめ、この加工用パレットPK上へ空中で待機していた素材WSを移載する動作が行なわれる。この加工用パレットPKはパレット上下移動装置49A,49Bにより上昇させられたまま待機している。
【0033】
加工が終了すると、図5に示されているごとく、パレット搬入搬出装置37の係合部材45にて加工済の製品WKを乗せた加工用パレットPKを搬送テーブル35上に搬出し、▲7▼矢印のごとくトラバーサ25によりリフタ15上へ同パレットPKを乗せ、▲8▼矢印のごとく所定の棚13へ戻す。この時、パレット上下移動装置49A,49Bにて支承され、上昇したまま待機していた加工用パレットPKを下降させて搬送テーブル35上へ移載する。
【0034】
以下、上述した動作を繰返しレーザ加工が行なわれる。
【0035】
上述したごとく、収納棚9内のワーク一枚取り装置27を組み込むことで、素材WSの一枚取り、パレット搬入、加工、パレット搬出の一連の工程を自動で行なうことができ、設置面積も従来と変わらない。
【0036】
よって、積載された素材WSのライン運転への運用が可能となると共に、自動運転前の段取時間の削減も図ることができる。また、棚自体を素材WSのストッカとして利用できる。
【0037】
なお、この発明は前述した発明の実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行なうことにより、その他の態様で実施し得るものである。例えば、本システムでは加工用パレットPKは、1枚の加工用パレットPKを加工中にもう1枚の加工終了した加工用パレットPKの製品WKを取り出し、一枚取り工程を行なわせておけば、加工機停止時間が最も少ない状態のライン運転を最低2枚の加工用パレットPKで行なうことができる。そこで、2枚の加工用パレットPKがあればラインとして運用可能なため、残りの棚13は素材用パレットPSとして活用でき、また、製品WKの加工を終了した製品用パレットPKを棚13に戻す必要がなければ、全ての棚13を素材用パレットPSとして活用することができる。
【0038】
【発明の効果】
以上のごとき発明の実施の形態の説明より理解されるように、請求項1によるこの発明によれば、板材加工機に隣接して設けた収納棚内にワーク一枚取り装置とパレット搬入搬出装置とを設け、素材の一枚取りからパレットの板材加工機への搬入、加工後のパレットの搬出等の一連の工程を自動で行なうことができる。
【0039】
而して、積載した素材のライン運転への運用を可能とし、自動運転前の段取時間の削減を図り、収納棚を素材のストッカとして利用することができる。
【0040】
また、請求項2によるこの発明によれば、パレット搬入搬出装置とパレット上下移動装置は、いずれも走行自在な無端状のチェーンで構成されているので、簡単な構成で確実にパレットを移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の板材加工機とワーク搬入搬出装置を示す断面図である。
【図2】作用説明図である。
【図3】作用説明図である。
【図4】作用説明図である。
【図5】作用説明図である。
【図6】従来例を示し、板材加工機とワーク搬入搬出装置の側面図である。
【符号の説明】
1 レーザ加工機(板材加工機)
7 ワークテーブル
9 収納棚
11 フレーム
13 棚
13A 最下部の棚
13B 2段目の棚
15 リフタ
25 トラバーサ
27 ワーク一枚取り装置
29 バキュームパット(吸着部材)
35 搬送テーブル(第1支持部材)
37 パレット搬入搬出装置
39 チェーン
45 係合部材
49A,49B パレット上下移動装置
51A,51B チェーン
57A,57B 支持爪(第2支持部材)
Claims (2)
- 板材加工機に隣接して上下方向へ複数の棚を備えた収納棚を設け、この収納棚における最下部棚における上方の棚の下部に上下動可能な複数の吸着部材を備えたワーク一枚取り装置を設け、前記収納棚の側面に上下動可能なリフタを設け、このリフタに前記各棚に収納されたパレットを取り出したり、あるいは各棚内へパレットを収納したり、または、前記収納棚の最下部棚へ素材を載置したパレットを収納したり、あるいは最下部棚に収納された素材を載置したパレットを取り出したりするトラバーサを設け、前記最下部棚の下方に前記板材加工機のワークテーブル上面と同一レベルにパレットを支持する第1支持部材を前記収納棚に設け、この第1支持部材の下部に、第1支持部材上に乗ったパレットと係合、離脱自在な係合部材を備え前記板材加工機へパレットを搬入したり、あるいは板材加工機よりパレットを搬出するパレット搬入搬出装置を設けると共に、前記第1支持部材に乗ったパレットを上下方向へ移動自在に支承する第2支持部材を備えたパレット上下移動装置を前記収納棚の相対向したフレームに相対向して複数設けてなることを特徴とする板材加工機におけるワーク搬入搬出装置。
- 前記パレット搬入搬出装置は、無端状のチェーンで走行自在に構成され、このチェーンに係止されチェーン上面より出没自在に前記係合部材が設けられ、また、前記パレット上下移動装置は、無端状のチェーンで走行自在に構成され、このチェーンに前記第2支持部材が係止されていることを特徴とする請求項1記載の板材加工機におけるワーク搬入搬出装置。
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