JPH06245174A - 広帯域増幅器及びこれを用いた表示装置 - Google Patents

広帯域増幅器及びこれを用いた表示装置

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JPH06245174A
JPH06245174A JP5031060A JP3106093A JPH06245174A JP H06245174 A JPH06245174 A JP H06245174A JP 5031060 A JP5031060 A JP 5031060A JP 3106093 A JP3106093 A JP 3106093A JP H06245174 A JPH06245174 A JP H06245174A
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terminal
resistor
amplifier
output
circuit
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JP5031060A
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English (en)
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Sadao Tsuruga
貞雄 鶴賀
Yuji Sano
勇司 佐野
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 広帯域化もしくは低消費電力化を図ることが
でき、大振幅広帯域信号を出力し得る。 【構成】 増幅部30の出力端子35には、増幅器の高
周波特性の改善を行なう並列ピーキングコイル14の一
方の端子が接続されている。並列ピーキングコイル14
の他方の端子には出力抵抗13の一方の端子が接続され
ている。出力抵抗13の他方の端子34は交流的に接地
されている。 【効果】 増幅器の基本周波数帯域fBHを狭める増幅部
の出力側の寄生容量を削減することができるので、広帯
域化もしくは低消費電力化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は広帯域増幅器に関し、特
に大振幅出力を必要とする受像管駆動回路に好適な大振
幅広帯域増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年受像管ディスプレイは高精細度化が
進み、受像管駆動回路の大振幅広帯域化が進んでいる。
【0003】特開昭60−5693号公報(国際特許分
類;H04N9/72)に記載の受像管駆動回路として
用いる増幅器の例を下記に説明する。
【0004】図2は受像管駆動回路として用いる従来の
増幅器を示す回路図である。この受像管駆動回路として
用いる増幅器は、図2の如く、ビデオ信号が入力される
エミッタ接地トランジスタ10とべース接地トランジス
タ11がカスコード増幅器を形成し、トランジスタ10
のエミッタ端子には、ビデオ信号の高周波領域で受像管
駆動回路の信号利得を大きくするエミッタピーキング回
路12を含んでいる。また、トランジスタ11のコレク
タ端子には出力抵抗13が接続され、さらにビデオ信号
の高周波領域で受像管駆動回路の信号利得を大きくする
並列ピーキング回路用コイル14が前記出力抵抗13と
直列接続されている。出力信号Voutはトランジスタ1
1のコレクタ端子から取り出され受像管に接続される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上の如き構成の増幅
器に於いては、カスコード構成であること及びエミッタ
ピーキング、並列ピーキングをかけていることにより広
帯域化が可能である。しかし、実際には図2の等価回路
図である図3に示すように、トランジスタ11のコレク
タ側には各部の寄生容量、全寄生容量値CSが付加され
ている。つまり、負荷容量15(容量値CL)、トラン
ジスタ11のコレクタ端子の寄生容量16(容量値
C)、出力抵抗13(抵抗値RL)の寄生容量17(容
量値CR)、配線容量18(容量値CP)及びトランジス
タ11の出力容量19(容量値COb)等である。
【0006】この増幅器の基本周波数帯域fBH(ピーキ
ングを施さない場合の周波数帯域)は次の式で表され
る。
【0007】
【数1】
【0008】
【数2】
【0009】上記式から分かるように基本周波数帯域f
BHはCS,RLに反比例する。
【0010】従来では、CSの値が大きく、増幅器の広
帯域化を妨げていた。また、CSの値が大きまま、強い
て増幅器の広帯域化を図ろうとすると、RLの値を減少
させなければならず、その結果、増幅器の消費電力が増
加してしまうという問題があった。
【0011】従って、反対に考えれば、つまり、CS
値を減少させれば、更なる増幅器の広帯域化が望め、も
しくはRLを増大させることができ、増幅器の低消費電
力化を図ることも可能となる。
【0012】よって、本発明の目的は、広帯域化もしく
は低消費電力化を図ることができ、大振幅広帯域信号を
出力し得る広帯域増幅器を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の広帯域増幅器の第1の構成においては、出
力抵抗の片側端子を交流的に接地する。また、第2の構
成においては、出力抵抗と出力トランジスタのコレクタ
端子の間に定抵抗回路を接続する。さらに、第3の構成
においては、広帯域増幅器の一部又は全部をハイブリッ
トIC化することにより、出力トランジスタをベアチッ
プタイプにする。最後に、第4の構成においては、上記
のように広帯域増幅器をハイブリッドIC化する場合
に、セラミック等より成る回路基板の裏面のグランドパ
ターンの一部を削除する。
【0014】
【作用】上記の本発明の広帯域増幅器の第1の構成によ
り、上記出力抵抗の一方の端子側の寄生容量を接地する
ことによって、寄生容量CRの大幅な削減が可能とな
る。以上の作用により、上記の本発明の目的は達成され
る。
【0015】上記の第2の構成により、上記出力抵抗に
よる寄生容量CRが定抵抗回路によって打ち消され、結
果として寄生容量CRが削減される。よって、上記の本
発明の目的は達成される。
【0016】上記の第3の構成により、上記トランジス
タのコレクタ端子に接続されるリードフレームの寄生容
量CCの削減が可能となる。以上の作用により、上記の
本発明の目的は達成される。
【0017】上記の第4の構成により、上記配線と裏面
グランドパターン間に寄生する上記配線容量CPの削減
が可能となる。以上の作用により、上記の本発明の目的
は達成される。
【0018】
【実施例】以下に、本発明の実施例を詳述する。本発明
の第1の実施例としての広帯域増幅器を図1に示す。図
1において、増幅部30の出力端子35には、増幅器の
高周波特性の改善を行なう並列ピーキングコイル14の
一方の端子が接続されている。また、並列ピーキングコ
イル14の他方の端子には出力抵抗13の一方の端子が
接続されている。さらに、出力抵抗13の他方の端子3
4は交流的に接地されている。これは、出力抵抗13の
他方の端子34を抵抗でつってバイパスコンデンサでイ
ンピーダンスを下げることでも代用可能である。また、
素子の極性をすべて反転させ、出力抵抗13の他方の端
子34をグランドに接地してもよい。
【0019】ここで、次に、図4及び図5を参照して図
1の動作原理を説明する。図1の出力抵抗13には、例
えば図4で示すような高電力金属皮膜抵抗器が使用され
る。上記高電力金属皮膜抵抗器は、放熱板7を介した放
熱効果により、小形パワートランジスタと同等の小形形
状となっている。そのため、上記高電力金属皮膜抵抗器
の放熱板をディスプレイ内シャーシ等に密着させて用い
ることで、増幅器を小形にして容易にシールドすること
ができる。このことにより、ディスプレイからの不要輻
射抑制が可能となる。
【0020】この高電力金属皮膜抵抗器は、銅・半田メ
ッキ等からなるリード・フレーム4、ニッケルクロム等
からなる抵抗体8、エポキシ樹脂等からなる抵抗体の保
護膜5、アルミナ等からなる基板6、銅・ニッケルメッ
キ板等からなる放熱板7、及び耐燃性エポキシ樹脂等か
らなる外装9より構成される。この放熱板7は通常グラ
ンドに接地され抵抗13との間に大きな寄生容量を生じ
る。絶縁体を介した放熱板を用いてグランドに接地され
ない場合でも、その電極面積が大きい為、大きな容量が
寄生する。
【0021】また、この高電力金属皮膜抵抗器の等価回
路を図5(a)に示す。図5(a)において、上記の2
本のリード・フレーム4は端子22,23に相当し、抵
抗器の抵抗体8の抵抗は抵抗24に、上記抵抗体8の静
電容量(寄生容量)は容量20,21にそれぞれ相当す
る。従って、この抵抗器の総合の静電容量の値は容量2
0,21の値の和、つまり2CRと見なせる。さらに、
この抵抗の一方の端子23を交流的に接地した場合の等
価回路を図5(b)に示す。図5(b)において、上記
の2本のリード・フレーム4は端子22,23に相当
し、抵抗器の抵抗体8の抵抗は抵抗24に相当する。こ
の時、上記抵抗の静電容量(寄生容量)は容量20のみ
となる。従って、抵抗器の静電容量の値は容量20のみ
の値、つまりCRとなる。よって、抵抗器の2端子の内
の1端子を交流的に接地することにより、本来の抵抗器
の寄生容量が削減されることになる。
【0022】以上の原理により、増幅器の更なる広帯域
化及び、増幅器の低消費電力化を可能とする。
【0023】なお、ここでは、一例として高電力金属皮
膜抵抗器の場合を説明したが、普通の金属皮膜抵抗器、
セメント抵抗器、抵抗ネットワーク、チップ抵抗及び厚
膜抵抗等でも上記と同様に片端子の交流接地により、寄
生容量を削減できることは言うまでもない。
【0024】図6は図1に示す実施例のより具体的な構
成を示す回路図である。図6において、信号源1は本増
幅器の入力端子2に接続される。ここで、入力端子2
は、エミッタ接地トランジスタ10とべース接地トラン
ジスタ11によるカスコード増幅器の入力に接続されて
いる。トランジスタ10のエミッタ端子には、増幅器の
高周波特性の改善を行なうエミッタピーキング回路12
が接続されている。
【0025】また、トランジスタ11のコレクタ端子に
は、端子35を介して、増幅器の高周波特性の改善を行
なう並列ピーキングコイル14の一方の端子が接続さ
れ、他方の端子には出力抵抗13の一方の端子が接続さ
れ、出力抵抗13の他方の端子34には電源が接続され
交流的に接地されている。さらに、前記トランジスタ1
1のコレクタ端子から端子35を介して分岐され、本増
幅器の出力端子3に接続される。
【0026】以上により、出力抵抗13に寄生する容量
を削減でき、増幅器の更なる広帯域化及び、増幅器の低
消費電力化を可能とする。
【0027】次に、本発明の第2の実施例としての広帯
域増幅器を図7に示す。本実施例は、図7に示すよう
に、図1に示す構成で出力抵抗13と端子34の間に出
力抵抗36を挿入し、出力抵抗13と出力抵抗36を直
列接続したものである。
【0028】このように2個の抵抗を直列接続した場合
の等価回路を図8(a)に示す。この時、これら抵抗の
総合の寄生容量の値は4CRとなる。さらに、片方の抵
抗の一方の端子23を交流的に接地した場合の等価回路
を図8(b)に示す。この時、これら抵抗の総合の寄生
容量の値は計算上3CRとなるが、周波数が高い信号帯
では、破線で囲まれたRと2CRが打ち消し合い、結果
的には図8(c)に示すようになる。この時のこれら抵
抗の総合の寄生容量の値はCRとなり、よって、寄生容
量の値は、最初の1/4となる。従って、複数個の抵抗
を直列に接続した場合は、寄生容量を抵抗の全体に対し
て最小1/4以下に削減できる。
【0029】なお、その場合には、寄生容量の最も小さ
い抵抗を増幅部30の側に接続する方が有利な場合が多
い。
【0030】図9は図7に示す実施例のより具体的な構
成を示すブロック図である。図9において、信号源1は
本増幅器の入力端子2に接続される。ここで、入力端子
2は、エミッタ接地トランジスタ10とべース接地トラ
ンジスタ11によるカスコード増幅器の入力に接続され
ている。トランジスタ10のエミッタ端子には、増幅器
の高周波特性の改善を行なうエミッタピーキング回路1
2が接続されている。また、トランジスタ11のコレク
タ端子には、増幅器の高周波特性の改善を行なう直列ピ
ーキング回路47の一方の端子が接続されている。
【0031】また、直列ピーキング回路47の他方の端
子にはトランジスタ81のベース端子が接続されてい
る。さらに、直列ピーキング回路47の他方の端子に
は、バイアス用に直列接続されたダイオード82,83
のカソード側が接続され、アノード側には端子35を介
してトランジスタ80のベース端子が接続されている。
トランジスタ80とトランジスタ81はSEPP構成と
なっており、この増幅器の出力端子3に接続される負荷
容量の大小に係らず安定した特性が期待できるようにな
っている。
【0032】続いて、直列接続されたダイオード82,
83のアノード側には、端子35を介して増幅器の高周
波特性の改善を行なう並列ピーキングコイル14の一方
の端子が接続され、並列ピーキングコイル14の他方の
端子には直列接続された出力抵抗13,36の一方の端
子が接続され、直列接続された出力抵抗13,36の他
方の端子には電源VCCが接続され交流的に接地されてい
る。
【0033】また更には、トランジスタ11のコレクタ
端子には増幅器の高周波特性の改善を行なうコンデンサ
84の一方の端子が接続され、コンデンサ84の他方の
端子は並列ピーキングコイル14の端子と直列接続され
た出力抵抗13,36の端子に接続されている。また、
前記トランジスタ80,81のエミッタ端子からそれぞ
れバイアス用抵抗87,88が接続され、本増幅器の出
力端子3に接続される。
【0034】以上により、出力抵抗85,86に寄生す
る容量を削減でき増幅器の更なる広帯域化及び、増幅器
の低消費電力化を可能とする。
【0035】続いて、本発明の第3の実施例としての広
帯域増幅器を図10に示す。図10において、信号源1
は本増幅器の入力端子2に接続される。ここで、入力端
子2は、エミッタ接地トランジスタ10の入力に接続さ
れている。トランジスタ10のコレクタ端子には、定抵
抗回路40の一方の端子が接続され、他方の端子には出
力抵抗13の一方の端子が接続されている。定抵抗回路
40は抵抗器41とコイル42とで構成され、抵抗器4
1の抵抗値は出力抵抗13の抵抗値と等しくなってい
る。また、出力抵抗13の他方の端子34には電源VCC
が接続されている。 ここで、出力抵抗13には寄生容
量17が寄生している。本実施例では、定抵抗回路40
を挿入することで、この出力抵抗13に寄生する容量1
7を打ち消すことが可能となる。すなわち、今、出力抵
抗13の抵抗値をR、出力抵抗13に寄生する容量17
の容量をCP、定抵抗回路40を構成する抵抗器41の
抵抗値をR、コイル42のインダクタンス値をLとした
場合に、抵抗器41の抵抗値Rとコイル42のインダク
タンス値Lとの関係として、下記の数3が成立するよ
う、コイル42のインダクタンス値Lを選ぶことによ
り、上記出力抵抗13に寄生する容量17を打ち消すこ
とが可能となる。
【0036】
【数3】
【0037】この回路は、特に大型・大面積になりがち
な大電力抵抗1個(少数)を用いた場合に増大する寄生
容量CRを打ち消す場合に有効である。なお、定抵抗回
路40の構成は、図10に示す構成に限定されない。
【0038】以上により、増幅器の更なる広帯域化及
び、増幅器の低消費電力化を可能とすることができる。
【0039】次に、本発明の第4の実施例としての広帯
域増幅器を図11に示す。本実施例は、図10に示す広
帯域増幅器をさらに大出力広帯域化したものである。図
11において、信号源1は本増幅器の入力端子2に接続
される。ここで、入力端子2は、エミッタ接地トランジ
スタ10とべース接地トランジスタ11によるカスコー
ド増幅器の入力に接続されている。トランジスタ10の
エミッタ端子には、増幅器の高周波特性の改善を行なう
エミッタピーキング回路12が接続されている。
【0040】また、トランジスタ11のコレクタ端子に
は、増幅器の高周波特性の改善を行なう並列ピーキング
コイル43の一方の端子が接続され、並列ピーキングコ
イル43の他方の端子には抵抗41とコイル42とから
なる定抵抗回路40に一方の端子が接続され、定抵抗回
路40の他方の端子には直列接続された出力抵抗13,
36の一方の端子に接続されている。出力抵抗13,3
6の他方の端子34には電源が接続されている。
【0041】さらに、前記トランジスタ11のコレクタ
端子から分岐され、増幅器の高周波特性の改善を行なう
直列ピーキング回路44を介して本増幅器の出力端子3
が接続されている。
【0042】出力抵抗13,36には容量17が寄生す
るが、出力抵抗13,36は直列接続されているので、
前述したように、寄生容量を両抵抗の全体に対して1/
4以下に削減できる。また、コイル42のインダクタン
ス値が上記の数3を満足するように選ぶことにより、出
力抵抗13,36に寄生する容量17を打ち消すことが
可能となる。
【0043】以上により、出力抵抗13,36に寄生す
る容量を削減でき、増幅器の更なる大出力広帯域化及
び、増幅器の低消費電力化を可能とすることができる。
【0044】ここで、並列ピーキングコイル43のイン
ダクタンス値が大きい場合、又は増幅器のコレクタ電流
が大きい場合に、並列ピーキングコイル43の寄生容量
が無視できなくなることがある。このような場合には、
定抵抗回路40と並列ピーキングコイル43を入れ替え
るようにすればよい。その場合、並列ピーキングコイル
43の一方の端子の寄生容量と出力抵抗13,36の寄
生容量17の双方を打ち消すことが可能である。
【0045】次に、本発明の第5の実施例としての広帯
域増幅器を図12に示す。本実施例は、図11に示した
実施例と同様の動作原理となる実施例であり、図11で
示した実施例の並列ピーキングコイル43と定抵抗回路
40とを一体化にして、コイル、抵抗器、コイルにより
定抵抗ピーキング回路48としたものである。
【0046】定抵抗ピーキング回路48の一方の端子は
出力抵抗13に接続され、他方の端子はトランジスタ1
1のコレクタ端子に接続されている。また、直列ピーキ
ング回路47の一方の端子はトランジスタ11のコレク
タ端子に接続され、直列ピーキング回路47の他方の端
子は定抵抗ピーキング回路48と出力端子3の双方に接
続されている。
【0047】これらにより、出力抵抗13に寄生する容
量17を削減できる。また、定抵抗ピーキング回路48
に流れる電流は、高周波でコイルに流れる電流と抵抗
器、コイルに流れる電流に分流するので、抵抗器を小形
化、コイルを細線化でき、抵抗器、コイルの寄生容量を
も削減できる。
【0048】以上により、増幅器の更なる大出力広帯域
化及び、増幅器の低消費電力化を可能とすることができ
る。
【0049】次に、本発明の第6の実施例としての広帯
域増幅器を図13に示す。本実施例では、広帯域増幅器
をハイブリッドIC化し、その際、図13に示すよう
に、出力トランジスタをベアチップ化してセラミック基
板上に実装するものである。
【0050】まず、受像管駆動回路等に使用される従来
の広帯域増幅器の出力トランジスタの構成を図14に示
す。従来、広帯域増幅器の出力トランジスタは、図14
に示すように放熱板を取り付けて使用される。図14に
おいて、放熱板60、ボロンナイトライド等の絶縁物6
1、出力トランジスタ62、ビス63である。放熱板6
0は通常、接地される場合が多い。また、出力トランジ
スタ62の型番号の印刷面の反対側にコレクタ端子と導
通するリードフレームが露出しているパッケージもあ
る。その為、出力トランジスタ62の寄生容量削減のた
めボロンナイトライド等の絶縁物61をはさみ、ビス6
3にプラスチック等の絶縁物で作られた物を使用する場
合も多い。
【0051】しかし、このようにボロンナイトライド等
の絶縁物61をはさみ、ビス63にプラスチック等の絶
縁物で作られた物を使用しても、出力トランジスタ62
のリードフレームや放熱板60の寄生容量の削減には限
界がある。出力トランジスタ62のリードフレームは内
部チップの底面に半田付けされ、コレクタ端子となるこ
とが多い。
【0052】ところが、図13に示すように出力トラン
ジスタをベアチップ化することで上記リードフレーム面
積を最小限に抑えることができる。
【0053】では、図13の構成を説明する。出力トラ
ンジスタ11に対し、ベース配線パターン51、ボンデ
ィングワイヤ52、エミッタ配線パターン53、コレク
タ配線パターン54、セラミック基板70からなり、出
力トランジスタ11の出力ラインにはリード線用パッド
55を接続し、リード線用パッド55からできる限り最
短のリード線56を挟んで並列ピーキングコイル14の
一方の端子を接続し、並列ピーキングコイル14の他方
の端子には出力抵抗13の一方の端子を接続する。さら
に、出力抵抗13の他方の端子は交流的に接地されてい
る。このとき、リード線56から分岐して出力端子35
が接続される。
【0054】このようにして、出力トランジスタをベア
チップ化することで上記リードフレーム面積を最小限に
抑えることができる。よって、図14に示した従来の広
帯域増幅器の出力トランジスタの構成より、大幅な寄生
容量の削減が可能となり、増幅器の更なる大出力広帯域
化及び、増幅器の低消費電力化を可能とすることができ
る。
【0055】なお、ベアチップ化はトランジスタに限ら
ずFET等の能動素子、コンデンサ、抵抗器、コイル等
の受動素子、ダイオード等の非線形素子も可能である。
さらに、チップ化等不可能な素子や、寄生容量の寄生し
がちな信号配線等は、チップ化しないで通常のパッケー
ジング状態として、上記チップ化可能な素子に接続する
ようにする。すなわち、実装の状態で信号ラインをチッ
プ等小形品と通常パッケージング品の混成構成とする。
【0056】続いて、本発明の第7の実施例としての広
帯域増幅器を図15に示す。図15は、広帯域増幅器を
ハイブリッドIC化した場合のセラミック基板の裏面を
示している。図15において、70はセラミック基板、
71はグランドパターン、72はリード線用パッドであ
る。リード線用パッド72には、裏面のグランドパター
ン71に接続されるものが含まれる場合が多い。
【0057】本実施例について説明する前に、図16を
用いて、増幅器をハイブリッドIC化した場合の、従来
におけるセラミック基板の裏面について説明する。
【0058】従来では、例えば、増幅器をハイブリッド
IC化して、その裏面に放熱板を設ける場合、裏面は図
16に示すように基板一面グランドパターンにしてい
た。つまり、セラミック基板70の裏面に一面のグラン
ドパターン73を設けて、ろう付け強度を向上させ、リ
ード線用パッド72を設けていた。
【0059】しかし、このように基板一面グランドパタ
ーンにすると、例えば増幅器の出力ラインへの寄生容量
が増加し、増幅器の周波数特性の劣化を招いてしまうと
いう問題がある。
【0060】そこで、本実施例では、図15に示すよう
に放熱板のろう付け強度を確保できる範囲で、出力ライ
ンのグランドパターンを剥ぐ事により寄生容量を削減す
るようにした。この結果、増幅器の周波数特性の劣化を
防ぐことが可能となる。
【0061】なお、グランドパターンを剥いだ部分に半
田が拡散するのを防止するために、その部分に絶縁物を
塗布してもよい。さらに、セラミック基板70の裏面は
通常グランドパターンだが、一部分でも、VCC等電源パ
ターンや、開放パターンにすることも可能である。
【0062】次に、本発明の第8の実施例としての広帯
域増幅器を図17に示す。本実施例では、出力ラインの
グランドパターンを剥ぐ事により寄生容量を削減すると
共に、高周波回路と低周波回路のグランドパターンを分
離することにより、安定した回路動作を可能とする。
【0063】本実施例では、図17に示すように、セラ
ミック基板70、グランドパターン71、端子用パッド
72の他に、直流又は低周波回路用グランドスルーホー
ル74、高周波又は大信号回路用グランドスルーホール
75を設けている。このように、高周波回路と低周波回
路のグランドパターンを溝76を介して分離することに
より、信号電流経路を分離でき、安定した回路動作が可
能になる。また、放熱板を付けた場合もインピーダンス
の低いグランドパターン内に信号電流が留まり、回路の
安定性が確保される。さらに、高周波回路と低周波回路
のグランドパターンの完全分離も可能である。
【0064】最後に、本発明の第9の実施例としての表
示装置を図18に示す。本実施例では、前述した広帯域
増幅器に係る実施例のうち、少なくとも、何れか一つを
表示装置内で用いている。すなわち、図18において、
広帯域増幅器102R,102G,102Bとして、前
述した実施例のうち、少なくとも一つを用いている。
【0065】図18において、ビデオ信号のR,G,B
信号はそれぞれ入力端子100R,100G,100B
を介してプリアンプ101に入力され、プリアンプ10
1で処理を施された後、R,G,B信号それぞれがプリ
アンプ101から前述の実施例を用いた広帯域増幅器1
02R,102G,102Bにそれぞれ入力される。広
帯域増幅器102R,102G,102Bで増幅された
各信号は、広帯域増幅器102R,102G,102B
から表示器103に入力される。
【0066】また、同期信号が同期信号入力端子105
を介して偏向回路104に入力され、偏向回路104の
出力は偏向コイルに入力される。
【0067】このように、広帯域増幅器102R,10
2G,102Bとして、前述した実施例のうち、少なく
とも一つを用いることにより、表示装置の低消費電力
化、小型化、高解像度化を可能とする。さらに、本発明
を用いて増幅器を小型化することにより、増幅器のシー
ルドが容易となり、表示装置からの不要輻射を抑制でき
ることも本発明の重要な効果である。
【0068】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明によれば、増
幅器の基本周波数帯域fBHを狭める、増幅部の出力側の
寄生容量を削減することができるので、広帯域化もしく
は低消費電力化を図ることができ、大振幅広帯域信号を
出力し得る広帯域増幅器を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例としての広帯域増幅器を
示す回路図である。
【図2】受像管駆動回路として用いる従来の増幅器を示
す回路図である。
【図3】図2の従来例の等価回路を示す回路図である。
【図4】図1の出力抵抗として用いる高電力金属皮膜抵
抗器の構成を示す斜視図である。
【図5】図1の出力抵抗の等価回路を示す回路図であ
る。
【図6】図1に示す実施例のより具体的な構成を示す回
路図である。
【図7】本発明の第2の実施例としての広帯域増幅器を
示す回路図である。
【図8】図7の直列接続された出力抵抗の等価回路を示
す回路図である。
【図9】図7に示す実施例のより具体的な構成を示すブ
ロック図である。
【図10】本発明の第3の実施例としての広帯域増幅器
を示す回路図である。
【図11】本発明の第4の実施例としての広帯域増幅器
を示す回路図である。
【図12】本発明の第5の実施例としての広帯域増幅器
を示す回路図である。
【図13】本発明の第6の実施例としての広帯域増幅器
における出力トランジスタを実装した状態を示す斜視図
である。
【図14】受像管駆動回路等に使用される従来の広帯域
増幅器の出力トランジスタの構成を示す断面図である。
【図15】本発明の第7の実施例としてのハイブリッド
IC化した広帯域増幅器におけるセラミック基板の裏面
を示す斜視図である。
【図16】従来のハイブリッドIC化した広帯域増幅器
におけるセラミック基板の裏面を示す斜視図である。
【図17】本発明の第8の実施例としてのハイブリッド
IC化した広帯域増幅器におけるセラミック基板の裏面
を示す斜視図である。
【図18】本発明の第9の実施例としての表示装置を示
すブロック図である。
【符号の説明】
1…信号源,2…入力端子,3,35…出力端子,12
…エミッタピーキング回路,40…定抵抗回路,15,
16,17,18,19,33…寄生容量。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 増幅手段の出力端子に、分布容量の寄生
    する平面抵抗体を有する抵抗器の一方の端子を接続し、
    前記抵抗器の他方の端子を交流的接地点に接続して成る
    ことを特徴とする広帯域増幅器。
  2. 【請求項2】 増幅手段の出力端子に、分布容量の寄生
    する平面抵抗体を有する抵抗器を2個以上直列に接続
    し、それら抵抗器のうち、前記増幅手段から最も遠くに
    接続された抵抗器における、他の抵抗器に接続されてい
    ない側の端子を交流的接地点に接続して成り、前記増幅
    手段の最も近くに接続された抵抗器は、直列に接続され
    た前記抵抗器の中で、前記分布容量が最も小さい抵抗器
    であることを特徴とする広帯域増幅器。
  3. 【請求項3】 増幅手段の出力端子に、インダクタンス
    成分と抵抗成分を有する定抵抗回路の一方の端子を接続
    し、前記定抵抗回路の他方の端子に抵抗器の一方の端子
    を接続し、前記抵抗器の他方の端子を交流的接地点に接
    続して成ることを特徴とする広帯域増幅器。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3に記載の広帯域増
    幅器において、信号線路に含まれる素子のうち、トラン
    ジスタ等のベアチップ化が可能なベアチップ可能素子を
    ベアチップ形状で実装し、前記ベアチップ化可能素子以
    外の素子をパッケージング状態で前記ベアチップ可能素
    子に接続して成ることを特徴とする広帯域増幅器。
  5. 【請求項5】 ハイブリッドICにて構成される広帯域
    増幅器において、前記ハイブリッドICのセラミック基
    板の部品面の裏面のうち、前記部品面の信号ラインに対
    向する箇所のパターンが剥がして成ることを特徴とする
    広帯域増幅器。
  6. 【請求項6】 ハイブリッドICにて構成される広帯域
    増幅器において、前記ハイブリッドICのセラミック基
    板の部品面の裏面のうち、高周波回路又は大信号回路用
    のグランドパターン(以下、第1のグランドパターンと
    いう)と、低周波回路又は直流回路用のグランドパター
    ン(以下、第2のグランドパターンという)と、の間の
    少なくとも一部分のパターンを剥がし、前記第1及び第
    2のグランドパターンを分離して成ることを特徴とする
    広帯域増幅器。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のうちの任意の一つに記
    載の広帯域増幅器を用いたことを特徴とする表示装置。
JP5031060A 1992-09-04 1993-02-22 広帯域増幅器及びこれを用いた表示装置 Pending JPH06245174A (ja)

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