JP2802375B2 - 電気素子・光素子混載回路の周波数特性伸張法 - Google Patents
電気素子・光素子混載回路の周波数特性伸張法Info
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Description
張法および電気素子・光素子混載回路に関する。
ジ等に実装され、光素子はメタルカンパッケージ等に実
装され、電気素子と光素子とは別々に実装されるのが通
例である。そして、これら個別部品を用いて電気素子・
光素子混載回路を実現する場合、電気素子パッケージと
光素子パッケージとの間は長い伝送線路によって接続さ
れる。
気特性等の実装要因によって、光受信周波数特性、また
は光発信周波数特性が制限される。
電気素子とを1つのパッケージ内に実装した電気素子・
光素子混載回路を構成する必要がある。
載モージュルの一例を示す図である。
素子チップ2とを搭載し、電気素子チップ1と光素子チ
ップ2とをワイヤ3で電気的に接続したものである。
載モージュルを示す図である。
ンチップに混載し、電気素子部1′と光素子部2′とを
内部配線4で電気的に接続した回路をパッケージ10に搭
載したものである。
成であって、光受信回路または光発信回路を構成した場
合の周波性特性について説明する。
図である。
前置増幅素子PAとは、1点鎖線で示すように、それぞれ
別のチップに形成され、両者はワイヤWで接続されてい
る。受光素子Dは、ワイヤWで経由して光入力信号Iin
に従った光電流Ioptを負荷抵抗Rlに供給し、前置増幅素
子PAは負荷抵抗Rlに生じる電位差Vlを増幅して電気出力
信号Voutを出力する。
発光素子Dとはそれぞれ別のチップに形成され、両者は
ワイヤWで接続されている。駆動素子DRはワイヤWを経
由して電気入力信号Vinとバイヤス電位Vbとの電位差に
従った駆動電流Ielcを発光素子Dに供給し、発光素子D
は駆動電流Ielcに従った光出力信号Ioutを出力する。
回路で表現したものである。
受光素子Dを、光信号入力による信号電流源Iopt、抵抗
Ropt、容量Coptで近似し、前置増幅素子PAを、負荷抵抗
Rlと前置増幅素子PAの入力抵抗Rinと容量Celcとで近似
している。なお、図中では、抵抗Rlと抵抗Rinとの並列
回路の抵抗をRelcと表示してある。
駆動素子部DRを、信号電流源Ielc、出力抵抗Relc、容量
Celcで近似し、発光素子Dを、抵抗Ropt、容量Coptで近
似している。ワイヤWを等価回路表現した場合、たとえ
ば第10図(4)に示す梯子型回路で記述できる。なお、
ワイヤWのインダクタンスに比べて、素子のインダクタ
ンス成分は無視できるため、第10図(1)、(2)にお
いて、素子はインダクタンスを含まない形で等価回路表
現されている。
子PAの容量Celcをそれぞれ100fF、負荷抵抗Rlを50Ωと
し、受光素子Dの逆方向抵抗に対応する抵抗RoptとFET
のゲート、ソース間抵抗等に対応する前置増幅素子PAの
入力抵抗Rinを1MΩとして、光受信回路の等価回路特性
をシュミレーションした例である。
をパラメータ(l=500μm、750μm、1mm)としたも
のである。共振ピークは約4dBにも及ぶため、たとえば1
0GHzの基本周波数を持つ光信号入力に対して、第3次高
調波成分の30GHzの電気信号が10GHzの基本電気信号に重
畳して出力するため、ワイヤを用いた従来のハイブリッ
ド型光受信回路構成においては、広い帯域での動作(た
とえばDC〜30GHz)に適さない。
素子DRの容量Celcを100fF、発光素子Dの順方向抵抗に
対応する抵抗Relcを5Ω、駆動素子DRの出力抵抗Relcを
500Ωとして、光発信回路の等価回路特性をシミュレー
ションした例である。
をパラメータ(l=500μm、750μm、1mm)としたも
のである。発光素子Dが比較的低抵抗であるため共振鋭
度が大きくなり、共振ピークは10dB以上のシャープなも
のとなり、受信回路の場合と同様に、ワイヤを用いた従
来のハイブリッド型光発信回路構成は、広い帯域での動
作(たとえばDC〜30GHz)には適さない。
を持つものも多い。このような発光素子は、たとえば発
光素子D自体にインダクタンスLoptを導入した第10図
(3)の等価回路で記述できる。この光発信回路の等価
回路特性をシュミレーションした例を第11図(3)に示
す。
をパラメータ(1=500μm、750μm、1mm)としたも
のである。ワイヤのインダクタンスによる共振ピーク
と、発光素子自体の共振ピークとが重畳する。たとえば
ワイヤ長1=500μmの場合(図中)、複数の共振ピ
ークが発生し、ワイヤの長さ1=1mmの場合(図中
)、14dBに及ぶ共振ピークが発生し、発光素子自体が
共振状の特性を持つ場合においても、ワイヤを用いた従
来のハイブリッド型光発信回路構成は広い帯域における
動作(たとえばDC〜30GHz)には適さない。
子とをワイヤによって接続したハイブリッド型回路の場
合、ワイヤのインダクタンスのために、回路の周波数レ
スポンスにも共振鋭度の大きな共振ピークが発生し、広
い帯域での動作(たとえばDC〜30GHz)が不可能になる
という問題がある。
でワイヤが1本1本接続されるので、ワイヤの長さや形
状を一定にすることが難しく、その結果、共振周波数や
共振ピークの高さにバラツキが発生する。したがって、
共振特性を補償する場合、個別の調整が必要になるとい
う問題がある。
と光素子部とがワンチップに集積され、これら両者はマ
イクロストリップ等の内部配線LNで接続される。したが
って、等価回路は第10図に示した接続部のワイヤWを内
部配線LNに置換えることで議論できる。
誘電率εrが大きな半絶縁性のGaAsやInPが用いられる
のが一般的であり、これらの基板材料に内部配線LNを形
成した場合、単位寸法当りの配線容量が大きくなる。特
に素子容量がfFオーダと極端に小さい場合、たとえば超
低容量の高速受光素子を用いた光受光回路等では、配線
容量は素子容量に付加され遮断周波数が低下するという
問題がある。
寸法を縮小して配線容量を低減する努力がなされてき
た。第12図(1)は、内部配線の寸法をパラメータとし
て、モノリシック光受信回路の等価回路特性をシュミレ
ーションした例である。
ら1=50μm×幅W=10μmに縮小した場合(図中→
)、配線の容量の低減により、遮断特性が改善され
る。さらに配線容量を低減するため、第8図(2)に示
すように配線図の基板をエッチング等で除去した空中配
線法も検討されている。空中配線化(図中→′)に
よって、内部配線の寸法の縮小(図中→)とほぼ同
様の遮断特性改善が見られる。
は、空中配線化(図中→′)はそれほど大きな効果
はない。
モノリシック光発信回路の等価回路特性をシュミレーシ
ョンした例である。
おらず、内部配線の寸法を長さ1=75μm×幅W=300
μmから1=50μm×幅W=10μmに縮小した(図中
→)効果は少ない。なお空中配線化の効果も小さい。
量な受光素子を用いる光受信回路等では、内部配線の配
線容量を減少することによって、具体的には配線寸法の
減少や空中配線の利用によって、回路の遮断特性を改善
し、周波数特性を伸長することが可能である。
子素子部との素子間分離等により限界があり、また、空
中配線の採用は、配線寸法を予め減少した素子の場合や
発光素子等の低容量化がそれほど進んでいない素子の場
合、効果が少ない等の問題がある。
易に伸張することができる電気素子・光素子混載回路の
周波数特性伸張法および電気素子・光素子混載回路を提
供することを目的とするものである。
に遮断特性を有するときには、電気素子と光素子とを接
続する配線の構造、寸法または材料を調整することによ
って、上記周波数特性上に共振特性を生じさせ、また、
共振周波数と共振鋭度とを調整するものである。また、
上記周波数特性上に共振特性を有するときに、上記配線
の構造、寸法または材料を調整することによって、上記
共振特性の共振鋭度を低下させ、上記周波数特性上に遮
断特性を生じさせ、上記遮断周波数を調整するものであ
る。
造、寸法(長さ、幅、厚さ)、材料を調整することによ
って、任意の共振周波数と適度な共振鋭度を設定できる
ので、電気素子・光素子混載回路が持つ遮断特性との重
ね合わせによって、低周波領域に悪影響を及ぼすことな
く、周波数特性を伸張することができる。
寸法(長さ、幅、厚さ)、材料を調整することによって
任意に設定できるので、電気素子・光素子混載回路の共
振特性を適度な共振鋭度に調整でき、低周波領域に悪影
響を及ぼすことなく、周波数特性を伸張できる。
の構造、寸法(長さ、幅、厚さ)、材料を調整すること
によって、任意の遮断周波数を設定できるので、電気素
子・光素子混載回路の共振特性との重ね合わせによっ
て、低周波領域に悪影響を及ぼすことなく、周波数特性
を伸張することができる。
載回路では、光素子チップと電気素子チップとを、従来
のワイヤの代わりに、基板上に形成された配線を用いて
接続する。
を示す図である。
部9dに配置し、電気素子チップ1と光素子チップ2とを
絶縁層5で埋め込む。電気素子チップ1と光素子チップ
2とは、コンタクトホール7を介して配線層4に接続さ
れている。
る例を示す図である。
9の裏面に接地層6を設けることが有効である。たとえ
ば凹部9dを形成したセラミックの板を基板9として使用
し、その裏面に接地層6用メタライズを行ない、電気素
子チップ1と光素子チップ2とをその凹部9dに埋込んだ
後、絶縁層5用ポリイミド樹脂をスピンコートする。さ
らに、エッチング等の方法で絶縁層5にコンタクトホー
ル7を形成し、配線層4用メタルを付着させる。
例を示す図である。
うに、配線層4の上に絶縁層5を置き、この絶縁像5の
上に接地層6を置くようにしてもよく、第1図(2b)に
示すように、絶縁性基板9と絶縁層5との間に接地層6
を挿入してもよい。
タルを付着した後、その上に絶縁層5用ポリイミド樹脂
をスピンコートし、接地層6用メタルを付着すればよ
い。第1図(2b)に示す場合には、たとえば凹部9dを形
成したセラミック基板9の表面に接地層6用のメタライ
ズを行なえばよい。
図(2c)に示すように、導電性基板9aを用いてもよい。
この場合、たとえば、導電性基板9aとしてメタルを用い
ればよい。
図である。
素子チップ2とが、微小な突起状電極8を介して配線層
4に接続されている。
る例を示す図である。
の裏面を接地層6にすればよく、たとえばセラミック基
板の裏面に接地層を形成し、表面にマイクロストリップ
を形成すればよい。
例を示す図である。
(1)に示す絶縁性基板9と接地層6との代りに使用す
るものであり、電気素子チップ1と光素子チップ2と突
起状電極8とは共通であり、これら共通部分を省略して
示してある。
うに、配線層4の上に絶縁層5を置き、絶縁層5の上に
接地層6を置くようにすればよく、また、第2図(2b)
に示すように接地層6の上に絶縁層5を置き、この絶縁
層5の上に配線層4を置くようにしてもよい。この場
合、たとえばセラミック基板9に配線層4または絶縁層
6用メタルを付着し、さらにセラミックを溶射したり、
SiO2を付着したり、ポリイミドをスピンコートして絶縁
層5を形成し、絶縁層5の上に接地層6または配線層4
用のメタルを付着すればよい。
図(2c)に示すように、絶縁性基板9の代りに導電性基
板9aを使用し、これと配線層4とで絶縁層5を挟むよう
にしてもよい。たとえば、メタルやSiを基板9aとし、こ
れに絶縁層5としてセラミックを溶射したり、SiO2を付
着したり、ポリミドをスピンコートし、配線層4用のメ
タルを付着すればよい。
図である。
素子チップ2とが、微小な突起状電極8を介して配線層
4に接続されている。
る例を示す図である。
(1)に示す基板9の厚さを増したり、比誘電率の小さ
い基板材料を用いるのが有効である。また、チップ保持
用基板9cは導電性を有していても絶縁性を有していても
よい。
例を示す図である。
(1)に示す絶縁性基板9と接地層6との代りに使用す
るものであり、電気素子チップ1と光素子チップ2と突
起状電極8とは共通であり、これら共通部分を省略して
示してある。
すように配線層4の上に絶縁層5、接地層6を形成した
り、第3図(2b)に示すように、接地層6の上に絶縁層
5、配線層4を形成してもよく、第3図(2c)に示すよ
うに、絶縁性基板9の代わりに導電性基板9aを使用し、
その上に絶縁層5、配線層4を形成してもよい。
えば第3図(2d)に示すように、配線層4と接地層6と
に挟まれた絶縁性基板9の一部をエッチング等の方法で
薄膜化してもよい。この薄膜化した分、突起状電極8を
伸ばす。このように薄膜化するようには、たとえば、絶
縁性フィルム製の基板9に接地層6を付着し(第3図
(2d)−A)、これをエッチストップ層としてポリイミ
ドフィルムの一部をエッチングして除去し(同図(2d)
−B)た後、ポリイミド等をスピンコート等の方法で塗
布して絶縁層5を形成し(同図(2d)−C)、最後に配
線層4を付着(同図(2d)−D)すればよい。
説明する。
にメタル基板を、絶縁層5にポリイミド樹脂(層厚d=
5μm)を、配線層4に銅(層厚d=5000オングストロ
ーム)を用いた場合のハイブリッド型光受信回路の周波
数特性例を示す図である。
イブリッド集積に十分な配線長1=1.5mmを設定した。
配線幅W=15μmの場合(図中)、共振周波数が約30
GHzと高いため、電気素子・光素子混載回路の遮断特性
と重ね合わさった周波数レスポンスには、約15GHzに−4
dB程度のディップが生じる。配線幅をW=15μmから10
μm、5μmと縮小していくと(図中→→)、マ
イクロストリップのインダクタンス増加によって、周波
数特性上のLC共振周波数が低周波側にシフトする。ま
た、配線幅縮小に伴なう配線抵抗増加によって共振鋭度
が低下する。
スポンスが25GHzまで容易に得られる。なお、配線材料
を変更することによって、配線抵抗を変化させ、共振鋭
度を低下させるようにしてもよい。
R1との間を、基板9に形成されたマイクロストリップで
接続し、このマイクロストリップの特性によって光受信
回路の帯域を伸張する場合について説明したが、この代
りに、負荷抵抗Rlと前置増幅器PAとの間等を、基板9に
形成されたマイクロストリップで接続し、このマイクロ
ストリップの特性によって光受信回路の帯域を伸張する
ようにしてもよい。
にメタル基板を、絶縁層5にSiO2(層厚d=1μm)
を、配線層4にアルミニュウム(層厚d=5000オングス
トローム)を用いた場合のハイブリッド型光発信回路の
周波数特性例を示す図である。
イブリッド集積に十分な配線長1=1.5mmを設定してあ
る。配線幅W=15μm、10μm、5μmの全ての場合
(図中)について±1dB以内の優れた周波数レス
ポンスが25GHz以上の帯域にわたって容易に得られる。
ち、これが無視できない場合におけるハイブリッド型光
発信回路の周波数特性例を示す図である。
d=1μm)を、配線4にアルミニュウム(層厚d=50
00オームストロング)を用い、発光素子チップと駆動回
路チップとのハイブリッド集積に十分な配線長1=1.5m
mを設定した。配線幅をW=10μm、20μm、30μmと
拡大していくと(図中→→)、電気素子・光素子
混載回路の共振ピークがつぶれ、幅をW=20μmとした
場合(図中)、±1dB以内の優れた周波数レスポンス
が13GHzの帯域にわたって容易に得ることができる。
量低減の観点から、マイクロストリップ寸法を縮小して
も、第12図(1)の特性(配線長l=50μm×幅W=
10μm)に示すように、−3dB帯域は高々17GHZ程度にし
かならない。ところが第5図(1a)に示すように、配線
長l=200、400、600μmと延長すると(図中→→
)、マイクロストリップのインダクタンスによって、
周波数レスポンスに共振ピークが発生する。たとえば配
線長l=400μmの場合、約30GHzに共振周波数を持つ特
性になる。この場合、共振ピークは約3dB程の高さで
あり、これを低くするために、さらに配線厚の調整を行
なう。第5図(1b)に示すように配線厚d=500/2500、
500/1000、500/500オングストローム(Ti/Au二層配線の
場合)と変えて抵抗を増していくと(図中→→
)、共振鋭度の低下により共振ピークが次第にブロー
ドになる。
は32GHzまで±0.5dB以内の優れた周波数レスポンスを容
易に得ることができる。なお、配線材料を変更すること
によって配線抵抗を変化させ、共振鋭度を低下させるよ
うにしてもよい。
との間のマイクロストリップの特性によって光受信回路
の帯域を伸張する場合について説明したが、負荷抵抗Rl
と前置増幅器PAとの間等のマイクロストリップの特性に
よって光受信回路の帯域を伸張するようにしてもよい。
シック型光発信回路の周波数特性を示す図である。
光受信回路の場合と同様な手順によって特性を伸張で
き、たとえば特性では28GHzまで±1dB以内、特性で
は25GHzまで±0.5dB以内の優れた周波数レスポンスを容
易に得られる。
視できない場合、第4図(3)のハイブリッド型光発信
回路の場合と同様の手順によって周波数特性の伸張がで
きる。
いて説明する。
に示すように、接地層6は、半導体基板裏面のみに置か
れ、半導体基板5a自体が絶縁層に対応する。このような
構造では、半導体基板5aの構造、寸法、材料を調整しよ
うとしても、配線の電気特性調整範囲が限定される。
子表面に誘電体層を絶縁層5として挿入し、その上に配
線層4を置く構造を採用すると、配線層4のインダクタ
ンス性を高めるのに有効である。第6図(2)に示すよ
うに、配線層4の上に絶縁層5、絶縁層5の上に接地層
6を置く構造を採用すると、配線層4の容量性を高める
のに有効である。
5の構造、寸法、材料の自由度が高く、したがって配線
の電気特性調整範囲を、従来の配線構造よりも広くとる
ことができる。また、この構造を光素子単体に適用して
も有効である。
(長さ、幅、厚さ)、材料を調整することによって、共
振周波数と共振鋭度とを任意に設定できるので、周波数
特性を伸張することができる。また、配線の構造等を調
整することによって、配線により生じる配線抵抗を任意
に設定できるので、電気素子・光素子混載回路の共振特
性を適度な共振鋭度に調整でき、周波数特性を伸張でき
る。さらに、配線の構造等を調整することによって、任
意の遮断周波数を設定できるので、周波数特性を伸張す
ることができる。このように周波数特性を伸張する場
合、低周波領域に悪影響を及ぼすことがない。
る場合が多く、このような場合、ハイブリッド型回路で
は、個別素子が出来上がった後にその特性を測定し、配
線で特性を補償することが容易であるので、光受信回路
や光発信回路の製造歩留りも向上する。なお、ハイブリ
ッド型回路の配線は、モノリシック型回路の内部配線の
ような素子プロセスによる材料、寸法、構造の制約が少
なく、任意の材料、寸法、構造を選ぶことができるの
で、配線による特性調整の幅を広くとることができる。
線を使用するので、ワイヤ等の空中配線を使用する従来
例とは異なり、電気特性を調整するための構造、寸法
(長さ、幅、厚さ)、材料の調整を厳密かつ容易に行な
うことができる。
の外部変調器を用いる場合でも、上記配線による周波数
特性伸張法および具体的な実施形態が有効である。
たは電気素子部と光素子部を接続する配線の構造、寸
法、材料を調整するだけで、光受信回路や光発信回路の
周波数帯域を容易に伸張することができるという効果を
奏する。
あり、ハイブリッド型電気素子・光素子混載モジュール
に関する配線形態図である。 第4図、第5図は、上記実施例における周波数伸張法の
シミュレーションを示す図である。 第6図(1)、(2)は、本発明の他の実施例を示す図
であり、モノリシック型電気素子・光素子混載モジュー
ルに関する配線形態図である。 第6図(3)は、従来のモノリシック型回路の配線形態
の一例を示す図である。 第7図は、従来のハイブリッド型電気素子・光素子混載
モジュールの一例を示す図である。 第8図は、従来のモノリシック型電気素子・光素子混載
モジュールの一例を示す図である。 第9図は、従来のハイブリッド型光受信/発信回路構成
の一例を示す図である。 第10図(1)は、従来のハイブリッド型光受信回路の等
価回路を示す図である。 第10図(2)、(3)は、従来のハイブリッド型光発信
回路の等価回路を示す図である。 第10図(4)は、ワイヤの等価回路を示す図である。 第11図は、従来のハイブリッド型電気素子・光素子混載
モジュールにおける周波数伸張法のシュミレーションを
示す図である。 第12図は、従来のモノリシック型電気素子・光素子混載
モジュールにおいて、配線寸法を小さくした場合と空中
配線を施した場合の効果のシュミレーションを示す図で
ある。 1……電気素子チップ(モノリシック集積素子の電気素
子部)、 2……光素子チップ(モノリシック集積回路の光素子
部)、 3……ワイヤ、 4……配線層、 5……絶縁層、 6……接地層、 7……コンタクトホール、 8……突起状電極、 9……絶縁性基板、 9a……導電性基板、 10……パッケージ。
Claims (1)
- 【請求項1】電気素子・光素子混載回路の周波数特性上
に遮断特性を有するときに、電気素子と光素子とを接続
する配線の構造、寸法または材料によって、上記周波数
特性上に共振特性を生じさせ、共振周波数と共振鋭度と
を調整し、一方、上記周波数特性上に共振特性を有する
ときに、上記配線の構造、寸法または材料によって、上
記共振特性の共振鋭度を低下させ、上記周波数特性上に
遮断特性を生じさせ、上記遮断周波数を調整することを
特徴とする電気素子・光素子混載回路の周波数特性伸張
法。
Priority Applications (1)
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JPH03165567A (ja) | 1991-07-17 |
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