JPH0623889B2 - 複写機の現像槽脱着装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、静電転写型の複写機（レーザプリンタを含
む）の現像槽脱着装置に関するものである。

〈従来技術〉 従来、感光体にトナーを付着して感光体上の静電潜像を
顕像化する現像装置において、モノカラーコピー等の現
像槽の交換時や、現像槽の内のトナー、キヤリアの交換
時に、複写機本体から現像槽を取出す。この現像槽の取
出し時に、現像槽が完全に抜出して落下するのを防止す
るため、引出し途中で現像槽の引出しを規制するロック
手段が設けられている。

このロツク手段には、ロツクばねにより現像槽をロツク
し、次に別の操作でロツクを解除するように構成された
ものや、現像槽の上部にある把手にロツク解除レバーを
設けておき、指で該レバーを操作してロツクを解除する
よう構成されたものがある。

〈発明が解決しよとする問題点〉 しかし、ロックばねを有するものは、その解除のために
片手で現像槽を引出しながらロツクばねを解除する必要
が有り、操作性が悪いという問題があつた。

また、把手にロツクレバーを設けた場合、把手の構造を
複雑化し大巾なコストアツプとなるといつた問題点があ
つた。

本発明は、上記に鑑み、現像槽を複写機本体から取出し
把手でぶら下げるといった簡単な動作で容易に現像槽を
ロツク状態から解除することができる複写機の現像槽脱
着装置の提供を目的としている。

〈問題点を解決するための手段〉 本発明による問題点解決手段は、第１図および第３,４
図の如く、複写機本体１に形成された現像槽脱着用の開
口４と、現像槽３を感光体２の中心軸５の軸方向へ出入
移動案内するための案内部材６と、前記現像槽３の引出
し途中でその完全抜出しを規制するロツク姿勢と前記複
写機本体１から抜出しを許容する解除姿勢とに切替え可
能なロツク手段７と、前記現像槽３の上部に使用姿勢と
収納姿勢とに切替移動可能に配された持上げ用把手８
と、該把手８の収納姿勢から使用姿勢への切替え時に前
記ロツク手段７をロツク姿勢から解除姿勢に切替えるよ
う前記把手８とロツク手段７とを連結する連動手段９と
を具えているものである。

〈作 用〉 上記問題点解決手段において、現像槽３の交換時には、
まず、現像槽３を感光体２の軸方向へ引出す。このと
き、持上用把手８は、収納姿勢であるため、ロツク手段
７のロツク爪１６が開口４の突片１７に係合してロツク
姿勢となる。そこで、可撓性の把手８を上方へ持上げて
収納姿勢から使用姿勢に切替えると、把手８の他端が前
方向へ移動し、第４図の状態となると同時に、把手８に
連動手段９により連結されているロツク手段７のロツク
レバー１５は、第３図の鎖線の如く、縦軸１４周りに回
動して開口４の突片１７から外れる。そのため、ロツク
手段７が解除姿勢となり、この状態で持上げれば、現像
槽３を取出すことができる。

このように、現像槽を複写機本体から取出し把手でぶら
下げるといつた簡単な動作で容易に現像槽をロツク状態
から解除することができる。

〈実施例〉 以下、本発明の実施例を図面に基いて説明する。第１図
は本発明の一実施例を示す現像槽脱着装置の現像槽引出
し時の斜視図、第２図は複写機の全体を示す概略正面
図、第３図は本発明に係る現像槽脱着装置の平面図、第
４図は同じくその側面図である。

図示の如く、本発明現像槽脱着装置は、複写機本体１の
感光体２に近接配置された現像槽３を脱着するための複
写機の現像槽脱着装置において、前記複写機本体１に形
成された現像槽脱着用の開口４と、前記現像槽３を感光
体２の中心軸５の軸方向へ出入移動案内するための案内
部材６と、前記現像槽３の引出し途中で現像槽３の完全
抜出しを規制するロツク姿勢と前記複写機本体１から抜
出しを許容する解除姿勢とに切替え可能なロツク手段７
と、前記現像槽３の上部に使用姿勢と収納姿勢とに切替
移動可能に配された持上げ用把手８と、該把手８の収納
姿勢から使用姿勢への切替え時に前記ロツク手段７をロ
ツク姿勢から解除姿勢に切替えるよう前記把手８とロツ
ク手段７とを連結する連動手段９とを具えているもので
ある。

前記現像槽３は、第２図の如く、内部に現像ローラー１
０が内装され、また、該現像槽３にトナーを供給するト
ナーホツパー１１が一体的に取付けられている。

前記感光体２はドラム状のもので、その中心軸５の軸方
向が前後方向とされる。また、開口４は、複写機本体１
の前フレーム１２に形成され、トナーホツパー１１を一
体的に固定する前記現像槽３が出入可能な略長方形状の
ものとされる。

前記案内部材６は、前記開口４の下部口壁に配置され、
複写機本体１の内部で感光体２の軸方向に沿つて位置
し、その前端が複写機本体１の前フレーム１２より突出
するものである。

前記ロツク手段７は、第１図および第３,４図の如く、
現像槽３の後側上部に縦軸１４を介して中央折曲部が枢
支されたＬ字形板状のロツクレバー１５と、該ロツクレ
バー１５の一端に上方へ突出するように形成されたロツ
ク爪１６と、前記開口４の左側口壁上部から現像槽３側
へ突出するよう形成され前記ロツク爪１６を係脱自在に
係合する長方形状の突片１７とから成る。そして、前記
ロツク爪１６は、第３図の如く、現像槽３の挿入時に前
記突片１７を乗り越えることができるようその先端に傾
斜面１６aが形成され、全体として平面視三角形に形成
されている。

前記持上げ用把手８は、可撓性の弾性帯板から形成さ
れ、その前端がピン１８で前記現像槽３の上部に固定さ
れ、他端が感光体２の軸方向へ移動自在とされる。すな
わち、持上げ用把手８は、前記現像槽３の上面と平行に
配された収納姿勢と、中央部が現像槽３から浮き上がつ
た使用姿勢とに切替えられる。そして、前記把手８の両
端部には、夫々、把手８の浮き上がりを防止するための
カバー２０,２１が前記現像槽３に形成されている。な
お、図中２２は、把手８の他端側に形成された長孔２３
に嵌合して把手８を感光体２の軸方向に案内するための
ピンで、前記現像槽３に固定されている。また、２４,
２５は夫々前記ピン１８,２２のボス部である。

前記連動手段９は、第３図の如く、前記ロツクレバー１
５の他端と前記把手８の他端とを連結する連結ピン９a
から成り、連結ピン９aは、把手８の感光体２の軸方向
の移動と、ロツクレバー１５の縦軸１４周りの回動を許
すよう両者を連結している。

なお、第１図中、２７は現像槽３の感光体２に対向する
側に形成されたトナー開口である。また、２８は現像槽
３の引出し用把手である。

上記構成において、現像槽３内のトナー、キヤリア等の
交換時やモノカラーコピー時の現像槽３の交換時に、現
像槽３の引出し用把手２８をもつて感光体２の軸方向へ
引出す。このとき、持上用把手８は、収納姿勢であるた
め、ロツク手段７のロツク爪１６は第３図の実線の状態
であるので、現像槽３の引出し終了間隙になつてロツク
爪１６が開口４の突片１７に係合してロツク姿勢とな
る。

そこで、可撓性の把手８を上方へ持上げて収納姿勢から
使用姿勢に切替えると、把手８の他端が前方向へ移動
し、第４図の状態となると同時に、把手８に連動手段９
により連結されているロツク手段７のロツクレバー１５
は、第３図の鎖線の如く、縦軸１４周りに回動して開口
４の突片１７から外れる。そのため、ロツク手段７が解
除姿勢となり、この状態で持上げれば、現像槽３を取出
すことができる。

現像槽３の装着時には、現像槽３を複写機本体１の前フ
レーム１２から突出する案内部材６に載置した後、現像
槽３を後方へ押せば、可撓弾性の把手８が収納姿勢に戻
つているにも拘らず、ロツク爪１６の傾斜面１６aが開
口４の突片１７を乗り越え、そのまま後方へ押せば複写
機本体１に装着することができる。

このように現像槽３を複写機本体１から取出し把手８で
ぶら下げるという簡単な動作で容易に現像槽３をロツク
状態から解除することができ、しかも従来の如き複雑な
ロツク手段を必要とせず、現像装置の小型化と操作性を
向上し得る。

なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではな
く、本発明の範囲内で上記実施例に多くの修正および変
更を加え得ることは勿論である。

例えば、把手８を第４図の如き可撓性のものにする代わ
りに、剛性の材質を使用し、少なくとも把手８が上下動
するよう構成すれば、連動手段９の構成によりロツク手
段７をロツク姿勢と解除姿勢に切替えることができる。

また、現像槽３の取出しは、上記実施例の如く、現像槽
３とトナーホツパー１１とを一体化したものに限らず、
現像槽３を単独で着脱できるよう構成してもよい。

また、連動手段９もワイヤー等を使用してもよく、ロツ
ク手段７も上記実施例の構成に限るものではない。

〈発明の効果〉 以上の説明から明らかな通り、本発明によると、持上げ
用把手の収納姿勢から使用姿勢への切替え時にロツク手
段をロツク姿勢から解除姿勢に切替える連動手段を具え
ているから、把手を上方へ持上げて収納姿勢から使用姿
勢に切替えると、ロツク手段が解除姿勢となり、この状
態で持上げれば、現像槽を取出すことができる。このよ
うに、現像槽を複写機本体から取出し把手でぶら下げる
といつた簡単な動作で容易に現像槽をロツク状態から解
除することができるといつた優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す現像槽脱着装置の現像
槽引出し時の斜視図、第２図は複写機の全体を示す概略
正面図、第３図は本発明に係る現像槽脱着装置の平面
図、第４図は同じくその側面図である。 １：複写機本体、２：感光体、３：現像槽、４：開口、
５：中心軸、６：案内部材、７：ロツク手段、８：把
手、９：連動手段。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複写機本体の感光体に近接配置された現像
   槽を脱着するための複写機の現像槽脱着装置において、
   前記複写機本体に形成された現像槽脱着用の開口と、前
   記現像槽を感光体の中心軸の軸方向へ出入移動案内する
   ための案内部材と、前記現像槽の引出し途中で現像槽の
   完全抜出しを規制するロツク姿勢と前記複写機本体から
   抜出しを許容する解除姿勢とに切替え可能なロツク手段
   と、前記現像槽の上部に使用姿勢と収納姿勢とに切替移
   動可能に配された持上げ用把手と、該把手の収納姿勢か
   ら使用姿勢への切替え時に前記ロツク手段をロツク姿勢
   から解除姿勢に切替えるよう前記把手とロツク手段とを
   連結する連動手段とを具えていることを特徴とする複写
   機の現像槽脱着装置。