JPH0623887B2 - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH0623887B2
JPH0623887B2 JP7602287A JP7602287A JPH0623887B2 JP H0623887 B2 JPH0623887 B2 JP H0623887B2 JP 7602287 A JP7602287 A JP 7602287A JP 7602287 A JP7602287 A JP 7602287A JP H0623887 B2 JPH0623887 B2 JP H0623887B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は複写機等の現像装置に係わり、特に潜像担持体
と現像装置との隙間から現像剤が逸散したり、現像装置
の交換作業時にオペレータがトナーにより汚染されたり
しない現像装置の改良に関するものである。
[従来の技術] 従来の複写機等の現像装置としては、第5図に示すよう
に磁気ブラシ現像装置を例に挙げて説明すると、潜像担
持体である感光ドラム(a)に対向して着脱可能に配設
された装置ハウジング(b)と、この装置ハウジング
(b)内部に設けられ円筒状スリーブ(c)と磁気ロー
ラ(d)からなる現像ローラ(e)と、この現像ローラ
(e)の背面側に設けられてトナーとキャリアからなる
現像剤(f)を現像ローラ(e)へ供給するパドル
(g)とでその主要部が構成され、上記装置ハウジング
(b)に設けられた開口部(h)を介し静電潜像を保持
する感光ドラム(a)へ向けて現像剤(f)を供給し、
上記静電潜像を可視像にする装置である。
尚、感光ドラム(a)上に形成されたトナー像は転写器
(j)によりコピー用紙(p)側へ転写され、定着器
(k)により定着されて永久像となるものである。
ところで従来の現像装置は、装置ハウジング(b)の内
部において浮遊する現像剤や、現像に関与しなかった現
像ローラ(e)上の現像剤が装置ハウジング(b)の開
口部(h)端部と感光ドラム(a)との隙間から外部へ
漏れ出し易く、複写機本体内部をトナーにより汚染して
しまう欠点があった。
このため、従来の現像装置においては種々の対策が講じ
られており、例えば第6図に示すように装置ハウジング
(b)の開口部(h)端部側にその長さ方向に亘って磁
気シール部材(m)(m)を配設し、上記隙間から漏れ
出す現像剤を吸着して防止したり、第7図に示すように
装置ハウジング(b)の上下両外壁面にサクションダク
ト(n)(n)を配設し、その基端側から適宜ブロアー
モータ(図示せず)により吸引して上記隙間から漏れ出
す現像剤を除去する方法が採られている。
尚、第6図中(q)は現像装置の側面側からの現像剤の
漏れ出しを防止するサイドシール部材を示している。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上記磁気シール部材(m)(m)を装置
ハウジング(b)に設けた現像装置においては、この磁
気シール部材(m)(m)が装置ハウジング(b)に一
体的に取付けられており、現像装置の定期点検あるいは
清掃作業時において現像装置を取外した際に、上記磁気
シール部材(m)(m)の先端側に形成した鉄粉等の穂
立が乱れ易いため、上記点検等の作業終了後現像装置を
所定位置にセットする前に、磁気シール部材(m)の先
端側に鉄粉等を付着させ再度穂立を形成し直す必要があ
ってその作業が面倒となる問題点があり、かつその作業
時に装置ハウジング(b)の外壁面に現像剤が付着する
ため、このトナーが作業者の手や服に付いてトナー汚染
されるといった問題点があった。
特に、互いに色の異なる現像剤を収容した2以上の現像
装置が交換可能に配設されて成るフラットカラー用の複
写機においては、現像装置を適宜交換して多色コピーを
とる毎にオペレータが上記磁気シール部材(m)(m)
の穂立の再形成作業を行う必要があるため、カラーコピ
ー操作が面倒となって複写機の操作性を著しく劣化させ
る問題点があると共に、オペレータがトナー汚染にさら
されるといった問題点があった。
一方、サクションダクト(n)(n)を装置ハウジング
(b)に配設した現像装置においても、上記サクション
ダクト(n)(n)以外にブロアーモータやフィルター
等を併設する必要があるため装置全体が大型化し、その
製造コストも割高になる問題点があり、かつ上記磁気シ
ール部材(m)を配設した装置と同様に、装置ハウジン
グ(b)の外壁面にブロアーモータ等により吸引除去さ
れた現像剤が付着し易く、現像装置の交換時や清掃作業
時にオペレータがトナー汚染にさらされる問題点があっ
た。
[問題点を解決するための手段] 本発明は以上の問題点に着目してなされたもので、その
課題とするところは、潜像担持体と現像装置との隙間か
ら現像剤が逸散したり、現像装置の交換作業時にオペレ
ータがトナーにより汚染されたりしない現像装置を提供
することにある。
すなわち本発明は、潜像担持体に対向して着脱可能に配
置され、装置ハウジングの潜像担持体側に設けられた開
口部を介し潜像担持体へ向けて現像剤の供給を行う現像
装置を前提とし、上記装置ハウジングの外側にその外壁
面を覆うカバー部材を固定配置し、上記装置ハウジング
をこのカバー部材に対し着脱可能に配設すると共に、上
記カバー部材の潜像担持体側端部に現像剤の逸散を防止
するためのシール部材を設けたことを特徴するものであ
る。
この様な技術的手段において上記カバー部材としては、
適宜金属板やプラスチック板等でこれを構成することが
でき、またその配設位置については上記装置ハウジング
の現像装置着脱側の一部を除きその外壁面を覆う位置に
設けるものであり、かつそのカバー部材の両端側を複写
機等の装置本体に固定して取付け配置するものである。
尚、装置ハウジングの背面側外壁面には現像剤が付着し
難いため、その背面側についてはカバー部材で被覆しな
い構成を採っても良い。
また、上記カバー部材に対し装置ハウジングを着脱可能
に配設する手段としては適宜手段が利用でき、例えばカ
バー部材の内壁面にレール等の案内部を形成し、一方装
置ハウジングの外壁面には上記案内部に摺動可能に嵌合
する係合部を設け、上記案内部に沿って装置ハウジング
を移動させて着脱可能とする構成を採ることができる。
また装置ハウジングとカバー部材間に隙間が生ずる場合
には、その端部側にゴム材等で構成される弾性体を介装
しその隙間に現像剤が侵入しない構成を採ることが望ま
しい。
また、上記カバー部材の潜像担持体側端部に設けるシー
ル部材としては各種シール部材が利用でき、例えばこれ
を磁気シールやフィルムシール等で構成することができ
る。
またこの技術的手段は、磁気ブラシ現像装置等の二成分
系の現像装置に適用できると共に、一成分系現像装置に
も適用することができる。
[作用] 上述したような技術的手段によれば、カバー部材の潜像
担持体側端部にシール部材を備えているため潜像担持体
と現像装置との隙間から現像剤が逸散することが無く、
またカバー部材とシール部材の存在により上記装置ハウ
ジング外壁面への現像剤の付着を防止することが可能と
なる。
[実施例] 以下、本発明を磁気ブラシ現像装置に適用した実施例に
ついて図面を参照して詳細に説明する。
◎第一実施例 第1図に示すようにこの現像装置は、矢印方向へ回動す
る感光ドラム(1)の近傍に固定配置されたカバー部材
(2)と、このカバー部材(2)内部に着脱可能に配設
された装置ハウジング(3)と、この装置ハウジング
(3)内部に設けられた現像ローラ(4)並びにパドル
(5)と、上記カバー部材(2)の感光ドラム(1)側
開放端部に設けられた磁気シール部材(6)(6)とで
その主要部を構成するものである。
まず、上記カバー部材(2)はアルミニウム等の金属材
料から成り、感光ドラム(1)側、並びに現像装置の着
脱方向側が開放された縦断面略コ字状の成型体により構
成されており、複写機本体のフレーム(図示せず)にそ
の両端側が取付けられて固定配置されており、かつその
上面の内壁面に断面略T字上のレールガイド(7)が形
成されているものである。
また上記装置ハウジング(3)は、感光ドラム(1)側
が開放された箱状体により構成されており、その上面の
外壁面に上記レールガイド(7)に摺動可能に嵌合する
断面略C字状の係合部(8)が設けられて上記カバー部
材(2)の内側に着脱可能に取付けられている。
またこの装置ハウジング(3)の内側には、回動可能に
設けられた円筒状スリーブ(9)と磁気ローラ(10)よ
り成る現像ローラ(4)が配設されており、かつその背
面側にはこの現像ローラ(4)に現像剤(11)を供給す
るためのパドル(5)が回動可能に設けられていると共
に、装置ハウジング(3)上面の感光ドラム(1)側内
壁面には、現像ローラ(4)上に形成される磁気ブラシ
の穂の高さを規制するためのトリマーバー(12)が取付
けられている。
また、上記カバー部材(2)と装置ハウジング(3)と
の感光ドラム(1)側の空間部には発泡ウレタンからな
る弾性部材(13)(13)が介装されており、装置ハウジ
ング(3)の開口部(14)から漏れ出す現像剤の上記空
間部への侵入を防止する構成となっている。
更に上記カバー部材(2)の上下外壁面には、その長さ
方向に亘って配設された磁石板(15)(15)と、この感
光ドラム(1)側先端部に付着された鉄粉とで構成され
る磁気シール部材(6)(6)が配設されてこの現像装
置は成るものである。尚、従来の現像装置と同様にこの
現像装置においても、現像装置の側面からの現像剤の漏
れ出しを防止するサイドシール部材(図示せず)が装置
ハウジング(3)の側面側に設けられている。
そして、このように構成されたこの実施例に係る現像装
置においては、パドル(5)の回動により現像ローラ
(4)側へ供給された現像剤がこの現像ローラ(4)の
外周面において磁気ブラシを形成し、この磁気ブラシが
トリマーバー(12)により穂の高さを調整されて感光ド
ラム(1)の現像領域側へ搬送され、この部位において
感光ドラム(1)へ供給されその静電潜像を可視化する
ものである。
この時、この現像装置においては上記カバー部材(2)
に磁気シール部材(6)(6)が配設されているため、
装置ハウジング(3)内の浮遊トナーや現像ローラ
(4)上の現像に関与しなかった現像材が上記開口部
(14)から外部側へ逸散しそうになっても、上記磁気シ
ール部材(6)(6)により捕獲されるため複写機本体
内部がトナーにより汚染されることが無く、しかも装置
ハウジング(3)とカバー部材(2)間には弾性部材
(13)(13)が介装されているため装置ハウジング
(3)の外壁面もトナーにより汚染されることが無い。
従って、この装置ハウジング(3)を定期点検時若しく
は清掃時に、あるいはフラットカラー用複写機における
カラー交換時に複写機本体から取外した際に、装置ハウ
ジング(3)の外壁面には現像剤が付着していないた
め、オペレータがトナーにより汚染されない長所を有し
ている。
しかも、上記磁気シール部材(6)(6)は固定配置さ
れたカバー部材(2)に設けられており、上記装置ハウ
ジング(3)を取外した際に磁気シール部材(6)
(6)の鉄粉等の穂立が乱れることが無いため、装置ハ
ウジング(3)を複写機本体にセットする時に上記穂立
の再生をする必要が無い長所を有している。
◎第二実施例 この実施例に係る現像装置は、第2図に示すようにシー
ル部材をポリウレタン製のフィルムシール(16)(16)
で構成し、かつ装置ハウジング(3)の背面側が開放さ
れたカバー部材(2)を使用する以外は第一実施例の現
像装置と同様である。
そしてこの現像装置においても第一実施例に係る現像装
置と同様に、装置ハウジング(3)の外壁面に現像剤が
付着しないため、オペレータがトナー汚染されない長所
を有している。
◎第三実施例 この実施例に係る現像装置は、第3図に示すようにカバ
ー部材(2)の感光ドラム(1)側端部を折曲げ、その
端部側を装置ハウジング(3)の外壁面に重合させて弾
性部材(13)(13)を省略した以外は第一実施例の現像
装置と同様である。
そしてこの現像装置においても第一実施例に係る現像装
置と同様に、装置ハウジング(3)の外壁面に現像剤が
付着しないため、オペレータがトナー汚染されない長所
を有している。
尚この実施例においては、上記カバー部材(2)に取付
ける磁石板(15)(15)としてその磁力が強いものを使
用することによりそのシール効果を高めることが可能と
なるため、上記カバー部材(2)と装置ハウジング
(3)の重合部に若干隙間が生じてもトナーの侵入を防
止できる。
◎第四実施例 この実施例に係る現像装置は、第4図に示すようにカバ
ー部材(2)の感光ドラム(1)側端部を断面略コ字状
に折曲げてガイド部(17)(17)を形成し、一方装置ハ
ウジング(3)の感光ドラム(1)側上下両端部に断面
略L字状で上記カバー部材(2)のガイド部(17)(1
7)に摺動可能に嵌合する係合部(18)(18)を設け、
上記各実施例における上記レールガイド(7)、並びに
係合部(8)、及び弾性部材(13)(13)を省略した以
外は第一実施例の現像装置と同様である。
そしてこの現像装置においても第一実施例に係る現像装
置と同様に、装置ハウジング(3)の外壁面に現像剤が
付着しないため、オペレータがトナー汚染されない長所
を有している。
[発明の効果] 本発明は以上のように、潜像担持体と現像装置との隙間
から現像剤が逸散することが無く、かつ装置ハウジング
の外壁面に現像剤が付着することも無い。
従って、装置周辺がトナーにより汚染されたり、現像剤
の交換作業時にオペレータがトナー汚染されない効果を
有している。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本発明の実施例を示しており、第1図
〜第4図は第一実施例〜第四実施例に係る現像装置の断
面図を夫々示し、第5図は従来の現像装置が組込まれた
複写機の構成説明図、第6図及び第7図は従来の現像装
置の拡大断面図を夫々示している。 [符号説明] (1)……感光ドラム (2)……カバー部材 (3)……装置ハウジング (4)……現像ローラ (6)……シール部材 (11)……現像剤 (13)……弾性部材 (14)……開口部 (15)……磁石板 (16)……フィルムシール

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】潜像担持体に対向して着脱可能に配置さ
    れ、装置ハウジングの潜像担持体側に設けられた開口部
    を介し潜像担持体へ向けて現像剤の供給を行う現像装置
    において、上記装置ハウジングの外側にその外壁面を覆
    うカバー部材を固定配置し、上記装置ハウジングをこの
    カバー部材に対し着脱可能に配設すると共に、上記カバ
    ー部材の潜像担持体側端部に現像剤の逸散を防止するた
    めのシール部材を設けたことを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】上記シール部材が、磁気シールにより構成
    されていることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の現像装置。
  3. 【請求項3】上記シール部材が、フィルムシールにより
    構成されていることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の現像装置。
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