JPH06238836A - カール防止蓋材 - Google Patents

カール防止蓋材

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JPH06238836A
JPH06238836A JP5317693A JP5317693A JPH06238836A JP H06238836 A JPH06238836 A JP H06238836A JP 5317693 A JP5317693 A JP 5317693A JP 5317693 A JP5317693 A JP 5317693A JP H06238836 A JPH06238836 A JP H06238836A
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Kazuhiro Nagata
和裕 永田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】紙層を含む熱封緘性蓋材において,カールを防
ぎ,さらにカールを防ぐために用いられていたアルミ箔
を薄くするか,あるいはアルミ箔を用いないことによ
り,コストの削減と,環境問題に対応した蓋材を得るこ
とを目的とする。 【構成】紙層を含み最内層がホットメルト層である積層
体において,紙層があらかじめ保水剤を供給されたもの
であり,さらにホットメルト層が,酢酸ビニル含有率1
0〜40%のエチレン−酢酸ビニル共重合体を20〜4
0%,粘着付与剤を20〜40%,ワックス剤を20〜
40%の範囲で混合したものであることを特徴とする熱
封緘性蓋剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は,アイスクリーム,ラー
メン等の食品用カップ蓋材,ブリスターパック用台紙等
に利用できるものである。
【0003】
【従来の技術】現在,食品用容器の蓋材として,紙/ア
ルミ/ポリエチレン/ホットメルト層の構成からなる熱
封緘性を有する蓋材が,一般的に使用されている。ま
た,前記構成からなる蓋材のアルミ層には,15μm以
上のアルミ箔が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、紙/ア
ルミ/ポリエチレン/ホットメルト層の構成からなる蓋
材は、蓋材を製造する際の影響を受けカールするという
問題がある。カールを抑える手段として剛性のある15
μm以上のアルミを使用しているため、コストがかかる
という問題がある。さらに、15μm以上のアルミを使
用した紙/アルミ/ポリエチレン/ホットメルト層の構
成からなる蓋材においても、カールレベルが安定しない
という問題を有する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明者は種々検討の結果、紙層を含み最内層がホ
ットメルト層である積層体において,紙層が、あらかじ
め水,アルコール類,イミン類を主成分とする保水剤を
供給されたものであることを特徴とする蓋材を用いるこ
とによって、カールを防ぎ,さらにカールを防ぐために
用いられていたアルミ箔を薄くするか,あるいはアルミ
無しにすることができ,結果としてコストの削減ができ
たものである。
【0006】即ち、本発明は、紙層を含み最内層がホッ
トメルト層である積層体において,紙層が、あらかじめ
水,アルコール類,イミン類を主成分とする保水剤を供
給されたものである。
【作用】上記のように構成された熱封緘性蓋材は,紙層
に、あらかじめ水,アルコール類,イミン類を主成分と
する保水剤を供給されるが,まず紙層の外面に保水剤を
コートし,コート側から乾燥すると,紙層にはコートし
た側に凹状のカールが生ずる。次いで,紙層の内面に接
着剤層,ホットメルト層を積層すると,これらの層の収
縮により,保水剤をコートする際に生じる紙層のカール
と逆方向にカールする力がはたらき,前記2種のカール
が相殺しあって積層体はフラットになる。このようにし
て,アルミ箔の剛性に依存しなくともカールを防止でき
る。
【0007】
【構成】上記本発明において,図面等を用いて更に詳し
く説明する。本発明は,図1,図2に示すように,紙層
を含み最内層がホットメルト層である積層体において,
紙層が,あらかじめ水,アルコール類,イミン類を主成
分とする保水剤を供給されたものであることを特徴とす
る熱封緘性蓋材である。
【0008】紙層を含み最内層がホットメルト層である
積層体の紙層にあらかじめ保水剤を供給することによっ
て,カールを抑え,アルミ層の厚さを薄くするか,アル
ミ無しとすることができるものである。
【0009】すなわち,通常,紙層の内面にポリエチレ
ンやホットメルト層を積層すると積層体は,ポリエチレ
ンやホットメルト剤の収縮によって紙層の内面を凹とし
たカールが生じる。一方において,紙層の外側から保水
剤を供給し,外側から保水剤の一部を乾燥すると,紙層
の外面を凹としたカールが生じる。この相反する2つの
カールを利用して,カールを防止する。まず紙層の外面
に保水剤をコートしその一部を乾燥し,さらに紙層の内
面にポリエチレン,ホットメルト層を積層すると,ポリ
エチレン,ホットメルト層の収縮によって,紙層の外面
に保水剤をコートし,乾燥する際に生じるカールを相殺
する方向にカールが生じ,結果として積層体はフラット
になる。
【0010】また,紙層がすでに有している湿度,作業
環境湿度,積層体の構成,仕様等を勘案して,主として
保水剤の乾燥条件を変えることにより,紙層の外面を凹
としたカールのレベルをコントロールすることができ
る。
【0011】紙層に供給される保水剤は,水,アルコー
ル類,イミン類からなる水溶液で,アルコール類として
はメタノール,エタノール,ブタノール,イソプロピル
アルコールが使用され,イミン類としてはポリエチレン
イミンが使用される。
【0012】さらに,本発明の蓋材は,ホットメルト層
が酢酸ビニル含有率10〜40%のエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体を20〜40%,粘着付与材を20〜40
%,ワックス剤を20〜40%の範囲で混合したもので
ある。ここで用いる粘着付与剤は,ホットメルト層中に
混入することによって,容器本体の最外面の樹脂との適
度な接着性を付与することを目的として用いたものであ
る。なお,具体的な粘着付与剤としては,ロジン,変性
ロジン,シクロペンタジエン系樹脂,芳香族系石油樹
脂,ポリテルペン系樹脂,テルペン変性体,脂肪族炭化
水素またはスチレン系のいずれかの樹脂などをあげるこ
とができる。
【0013】また,ワックス剤をホットメルト剤層に混
入することによって,蓋剤のホットメルト剤層の凝集力
を低下させ,蓋材を容器本体から剥離する際にホットメ
ルト剤層の凝集破壊を生じさせ,開封時の剥離性を向上
させることができる。なお,具体的なワックス剤とし
て,炭素数20〜30程度の直鎖状炭化水素,炭素数3
5〜65程度の側鎖状炭化水素,または環状炭化水素な
どを用いることができる。
【0014】さらに,ホットメルト剤層に混入するエチ
レン−酢酸ビニル共重合体は,柔軟性,低温シール性,
強靱性などに優れている樹脂である。なお,エチレン−
酢酸ビニル共重合体の性質は,エチレンの含有率が高く
なるにつれ,エチレンの性質がつよくなる。すなわち,
ヒートシール性等を顕著に示すようになる。本発明で用
いるエチレン−酢酸ビニル共重合体は,エチレンの含有
率の高いものを用いたものであるため,ポリプロピレ
ン,高密度ポリエチレン,ポリ塩化ビニル等の幅広い樹
脂に対して高い接着性を示すものである。
【0015】また,本発明の蓋剤は,紙層を含み最内層
がホットメルト層である積層体であるが,中間層として
使用される接着剤層には低密度,中密度ポリエチレン,
ポリプロピレンが,また,アルミ層としては,通常使用
されているアルミ箔を用いることができる。
【0016】
【実施例】以下,本発明の蓋材の具体的な構成について
実施例および図面を用いてさらに詳しく説明する。 (実施例1)図1において実施例1を説明する。多色グ
ラビア印刷機の第1ユニットで,先ず70gm/m2
コート紙層1の外側から,水85%,アルコール14
%,ポリエチレンイミン1%からなる保水剤をグラビア
印刷法で供給し,第2以降のユニットで,文字,図柄の
多色グラビア印刷とオーバープリントをインラインでお
こない,印刷インキ層11とオーバープリント層12を
設けた。この工程で,前記保水剤は紙層1の外側から一
部が乾燥する。次いで,紙層1の内側に厚さ15μmの
ポリエチレン層2を溶融押し出し法で設けると同時に,
厚さ9μmよりなるアルミ層3をラミネートした。次
に,アルミ層3の上に,プライマーコーティング法によ
りプライマー層4をもうけ,最後に,酢酸ビニル含有率
20%のエチレン−酢酸ビニル共重合体を30%,粘着
付与剤を30%,マイクロワックス剤を30%,ポリエ
チレンワックス5%,酸化防止剤(ブチルヒドロキシト
ルエンBHT)5%の配合よりなるホットメルト剤層
5,30gm/m2 を加熱グラビアロール法により積層
した。このようにして得られた,巻取り状積層体を蓋材
形状に打ち抜いたがカーリングはほとんどみられなかっ
た。 (実施例2)図2において,アルミ箔を使用しない熱封
緘性蓋材の構成について,実施例2で説明する。90g
m/m2 のコート紙層1の外側を実施例1と同様に処理
し,その内面に厚さ12μmのポリエチレン層2を設
け,さらに,前記実施例と同じ配合のホットメルト剤層
4,35gm/m2 を加熱グラビアロール法により設け
た。このようにして得られた,巻取り状積層体を蓋材形
状に打ち抜いたが,カーリングはほとんどみられなかっ
た。
【発明の効果】本発明は,以上説明したように構成され
ているので,以下のような効果を奏するものである。す
なわち,本発明によって,紙層が,水,アルコール類,
イミン類からなる保水剤を供給された後にインラインで
供給側から,保水剤の一部を乾燥することにより,紙層
を含み最内層がホットメルト層である蓋材のカールが防
止され,容器本体に対するヒートシールの作業性を高め
ることができたとともに,これまでカール防止に使用さ
れてきたアルミ箔を薄くすることができ,或いは全く使
用しなくてもカール防止ができ,エネルギー多消費型素
材のアルミの使用量を削減することで,コストダウンを
図れる環境対応型の熱封緘性蓋材が可能となった。
【0017】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における蓋材の断面図
【図2】本発明の実施例2における蓋材の断面図
【符号の説明】
1 紙層 2 ポリエチレン層 3 アルミ箔 4 プライマー層 5 ホットメルト層 11 インキ層 12 オーバープリント層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B32B 7/10 9267−4F

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙層を含み最内層がホットメルト層であ
    る積層体において,紙層が、あらかじめ保水剤を供給さ
    れたものであることを特徴とする熱封緘性蓋材
  2. 【請求項2】 ホットメルト層が酢酸ビニル含有率10
    〜40%のエチレン−酢酸ビニル共重合体を20〜40
    %,粘着付与剤を20〜40%,ワックス剤を20〜4
    0%の範囲で混合したものである請求項1記載の熱封緘
    性蓋材
  3. 【請求項3】 保水剤が、水,アルコール類,イミン類
    を主成分とするものである請求項1および請求項2記載
    の熱封緘性蓋材 【0001】
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