JP2002200108A - 防湿性包装材、それを使用した発熱体用防湿性外袋、発熱体用防湿性まとめ包装袋等の防湿性包装用容器並びにそれらに収納された発熱体 - Google Patents

防湿性包装材、それを使用した発熱体用防湿性外袋、発熱体用防湿性まとめ包装袋等の防湿性包装用容器並びにそれらに収納された発熱体

Info

Publication number
JP2002200108A
JP2002200108A JP2000403197A JP2000403197A JP2002200108A JP 2002200108 A JP2002200108 A JP 2002200108A JP 2000403197 A JP2000403197 A JP 2000403197A JP 2000403197 A JP2000403197 A JP 2000403197A JP 2002200108 A JP2002200108 A JP 2002200108A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
moisture
layer
proof
heating element
packaging material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000403197A
Other languages
English (en)
Inventor
Kaoru Usui
薫 臼井
Yoshikazu Sakamaki
由和 酒巻
Makoto Kurihara
誠 栗原
Masato Nakamura
正人 中村
Kenichi Iwamoto
健一 岩本
Hisao Kimura
久雄 木村
Michio Aida
道雄 相田
Hisahiro Momo
寿浩 百々
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mycoal Co Ltd
Original Assignee
Mycoal Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mycoal Co Ltd filed Critical Mycoal Co Ltd
Priority to JP2000403197A priority Critical patent/JP2002200108A/ja
Publication of JP2002200108A publication Critical patent/JP2002200108A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bag Frames (AREA)
  • Packages (AREA)
  • Wrappers (AREA)
  • Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)
  • Thermotherapy And Cooling Therapy Devices (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性に優れた表示層を有し、また、発熱体
の発熱性能を長期間維持でき、しかも、環境上問題が少
なく、安価な、外袋及びこの外袋に収納された発熱体並
びに各種発熱体のまとめ包装袋を提供すること。 【解決手段】 樹脂を原料としたフィルムまたはシート
からなる基体に、金属化合物からなるガスバリア層、延
伸ポリオレフィンフィルムからなる防湿層、シール性樹
脂層を積層してなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた保存適性を
有する防湿性包装材及びそれを使用した包装用容器並び
にそれに収納された物品に関するもので、さらに詳しく
は、防湿性、ガスバリア性に優れ、保存適性が良好で、
発熱体分野、冷却体分野、食品包装分野、洗剤、シャン
プー、オイル、歯磨き等の非食品分野、医薬品包装分野
等の種々の物品の包装適性を有し、後加工適性に優れた
包装材料及びそれを使用した包装用容器並びにそれに収
納された物品に関するものである。特に、空気の存在下
で発熱する発熱体を収納するのに好適な、防湿性及びガ
スバリア性に優れ、且つ、それらのバランスが取れた、
発熱体用防湿性包装材並びにそれを使用した表示付き防
湿性非通気性袋(外袋)及びそれに収容された発熱体ま
たは発熱体単体をいくつかまとめて収納するまとめ包装
袋及びそのまとめ包装袋に収容された発熱体または外袋
に収納された発熱体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】空気の存在下で発熱する発熱体(以下、
単に「発熱体」という。)は、使用される迄の期間中、
発熱特性を維持するため、発熱体を非通気性袋に密封さ
れて保存される。ここで、発熱体は、金属粉(鉄粉
等)、反応助剤(食塩等)、水及び保水剤(活性炭等)
等を含有する発熱性組成物が通気性袋に収納されてなる
ものである。発熱体は、通気性袋の通気性部を介して取
り込まれた空気中の酸素と金属粉が酸化反応して発生す
る酸化熱を利用して、身体や機械などの加熱・保温に使
用されている。特に、身体の加熱・保温に使用される発
熱体は、大量に生産され、多くの人々に利用されてい
る。
【0003】発熱体は、通常、使用される迄の期間中、
外部空気と遮断するために、前記発熱体が非通気性であ
るバリア性の外袋に密封されて保存される。使用に際し
ては、この非通気性袋である外袋を破り、その袋から取
り出して使用される。
【0004】前記のような発熱体は、品質の保持及び使
用者の保護を目的として、発熱体を収容し、保存するた
めの発熱体収納袋である外袋の気密性、袋の強度をある
範囲にすることにより、発熱体の温度特性等を保持でき
るように努められてきた。
【0005】従来から、特に、気密性を維持するため
に、外袋の非通気性包装材として、金属蒸着フィルム、
金属酸化物の蒸着フィルム、金属箔ラミネートフイル
ム、EVOH(エチレン・ビニルアルコール共重合物、
エチレン・酢酸ビニル共重合体鹸化物)系フイルム、二
軸延伸ポリビニルアルコールフィルム、ポリ塩化ビニリ
デンコートフィルム等の一般的に気密性が優れていると
されているフィルムについて検討が行なわれてきた。
【0006】また、ポリエステルフイルム基材にアルミ
ニウム等の金属を真空蒸着してなる非通気性包装材料が
提案されている。しかしながら、この非通気性包装材料
は、蒸着したアルミニウム等の金属薄膜にクラックが発
生する場合があり、さらに、該金属薄膜は、通気性の内
袋に収納されている発熱組成物中の水と無機電解質のた
めに腐食されるという問題があった。特に、長期保存す
る場合はこの影響を受けやすいため、外袋用非通気性包
装材としては適正を欠いており、外袋にはほとんど使用
されていない。また、金属箔ラミネートフィルムは、高
価であるという問題があった。
【0007】また、可撓性のプラスチック基材の上に、
酸化ケイ素、酸化アルミニウム等の蒸着膜を設けた構造
の透明バリア性フィルムを使用した包装用積層材が提案
されている。このものは従来のアルミニウム箔等を使用
した包装用積層材と比較して、透明性に優れ、且つ、水
蒸気、酸素等に対し高いバリア性を有し、さらに、廃棄
時に於ける環境上の問題もない。該金属化合物の薄膜を
可撓性プラスチック基材の上に設けた高バリア性フィル
ムに表示部を設けることができれば、商品価値の高い、
安価な表示付きバリア性包装材ができることになるが、
該バリア性フィルムに印刷等で表示を設けると金属化合
物層にクラックが入り、その透湿度及び酸素透過率は、
それぞれ大幅に上がり、外袋として使用できなかった。
【0008】さらに、可撓性プラスチック基材の上に酸
化ケイ素、酸化アルミニウム等の無機蒸着膜を設けた構
成からなる透明バリア性フィルムに、高いガスバリア性
を有する樹脂層を組み合わせ、さらに、シーラント層を
積層した包装用積層材も提案されているが、透明性に優
れ、且つ、水蒸気、酸素等に対する高いバリア性を有
し、さらに、廃棄時における環境上の問題もないので、
これを使った非通気性積層材も検討されている。
【0009】現在広く使われている外袋用非通気性包装
材として、気密性が優れたフィルムとしては比較的廉価
であることから、ポリ塩化ビニリデンをポリプロピンン
等の基材フィルムに塗布してなるポリ塩化ビニリデンコ
ートフィルムが主として用いられている。これらはポリ
塩化ビニリデンコートフィルムの単独フィルムまたはポ
リ塩化ビニリデンコートフィルムと他のフィルムの貼り
合わせフィルムと、融点温度が低く熱接着性に優れたシ
ーラントフイルムとを貼り合せた複合フィルムや多層フ
ィルム(以下、単に「PVDCコートフィルム類」と云
う。)とし、シーラントフイルムの面が互いに内側とな
るようにして重ね合せ、周辺を加熱融着して袋状に成形
するとともに発熱体を収納後、密封するというようして
使用されている。発熱袋は、さらに、販売時の取扱いを
簡便にするために、10個あるいは30個等の単位で気
密性がない廉価なまとめ包装袋に収納され出荷されてい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、可撓性
プラスチック基材の上に、酸化ケイ素、酸化アルミニウ
ム等の無機蒸着膜を設けた構成からなる透明バリア性フ
ィルムや、これらに高いバリア性を有する樹脂層を組み
合わせ、さらに、シーラント層を積層した包装用積層材
は、透明性に優れ、且つ、水蒸気、酸素等に対する高い
バリア性を有し、さらに、廃棄時における環境上の問題
もないものの、長期間保存中の発熱体の劣化を防止し、
初期の発熱時間を維持するためにバリア性を高めると、
外袋が膨らむという問題点があり、外袋の膨らみを防止
するためにバリア性を低めると、発熱体の発熱時間が短
くなるとの矛盾を持っていた。また、発熱剤の配合処方
による外袋の膨らみ防止には限界があり、保存が長期化
すると防止しきれなかった。
【0011】また、これらは商品名や説明書き等の表示
に関しては考慮していなかったり、あるいは、基体へ予
め印刷等により表示層を設け、その後、無機や有機のバ
リア層を付与したり、後加工適正を付与したバリア性フ
ィルムの上に印刷等により、表示を設けるようにするも
のであった。
【0012】一方、無機蒸着膜である金属化合物の薄膜
と基体とから構成されるバリア性フィルムの上に印刷加
工を行うと、無機蒸着膜自身が可撓性に劣るため、工程
中の擦り、丸め、折り曲げ等により、簡単にクラックが
発生し、一度、クラックが発生すると、バリア性を著し
く低下するという問題点がある。また、上記無機蒸着膜
を厚くすると、蒸着膜に着色が起こったり、クラック等
が発生し易くなり、上記と同様の問題点が生ずるととも
に、内容物の商品価値を損なうという問題点がある。ま
た、吸湿により寸法変化等を起こすと、蒸着膜がその寸
法変化に追従し難く、簡単に、クラックが発生し、この
場合も同様な問題点が生じた。
【0013】したがって、無機バリア層を設けた基材フ
ィルムを製造、在庫し、必要に応じて表示層や有機バリ
ア層の設置を行った方が製造運営の点から得策である。
また、商品の性格上、無地で使用する場合は少なく、商
品名、使用法、注意事項等を明記した表示層を有する外
袋が不可欠であった。これはピロー等で製造されるまと
め包装袋も同様であった。
【0014】一方、従来使用されてきたPVDCコート
フィルム類を使用した非通気性袋には、次のような間題
点がある。すなわち、この非通気性袋に収納された発熱
体は、保存状態によっては、特に夏場の倉庫等のように
高温や高湿の状態に保存した場合には、温感、発熱持続
性能等の発熱性能に著しく悪影響を受けるため、保存に
おいては温度の上がらない涼しい倉庫等に保存する等の
制限を受け、また、数年間にわたる長期間の保存の場合
には数回の夏場を経るので、さらに発熱性能に著しく悪
影響を受けて商品価値を損なう状況にある。このよう
に、現在使用されている発熱体用非通気性袋のPVDC
コートフィルム類は、発熱体用外袋としては、特に発熱
持続性能の低下などからも十分に満足できるフィルムと
はいいがたく、しかも長期保存の場合には、顕著にこれ
らの影響を受けやすく、発熱体の商品価値が著しく低下
する。さらに、PVDCコートフィルム類は塩素を含有
するので、使用した後に燃焼廃棄処理すると、ダイオキ
シン等、有害な物質の発生源となり得ることが指摘され
ている。
【0015】また、非通気性材料を使った袋本体に商品
名や使用方法、注意事項等を表示し、安全に、適正に使
用してもらいたいとの要望から、直接、非通気性材料に
印刷等で表示した表示層を持つ安価な材料が求められて
いた。
【0016】本発明者らは、PVDCコートフィルムを
使用した非通気性袋の上記問題点について鋭意検討した
ところ、高温状態や高湿状態に保存した場合、水蒸気や
酸素のバリア性が著しく落ちるとの知見を得た。長期保
存の問題点も、発熱体の発熱性組成物中の水分がPVD
Cコートフィルムから徐々に且つ継続的に水蒸気として
発熱体から透湿することに起因するという知見を得た。
同様にしてエチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物等の
有機系バリア層からなるバリア性フィルムは高温状態や
高湿状態において、水蒸気や酸素のバリア性が著しく落
ち、特に、高温・高湿状態でその落方が大きいとの知見
を得た。上記で述べたように、発熱体の保存中には、高
温・高湿状態になることがあるため、発熱特性の維持と
いう点から環境の変化に影響されないバリア性フィルム
が望まれていた。
【0017】また、ポリ塩化ビニリデンと同様、EVO
H(エチレン・ビニルアルコール共重合物、エチレン・
酢酸ビニル共重合体ケン化物)系フイルム、あるいは、
二軸延伸ポリビニルアルコールフィルムや塗膜等の有機
系バリア材は、衝撃には比較的強く、低温や低湿度の環
境下では高いバリア性を示すが、高温や高湿度の雰囲気
下ではバリア性が著しく低下する欠点を有するという知
見を得た。
【0018】無機バリア層を基体と防湿層の延伸フィル
ムで挟むことにより、高温時の有機防湿層の膨張を無機
バリア層が押さえ、結果として、有機防湿層の高温時の
防湿劣化を防止できるという知見を得た。一方、無機バ
リア層に多少のクラックがあっても、有機防湿層がそれ
を補い、高温時には膨張による有機防湿層のバリア劣化
を無機バリア層が緩和するという相乗効果が生まれると
の知見を得た。また、硬い無機バリア層を柔らかいフィ
ルム状の基体と有機防湿層のフィルムで挟むことによ
り、無機バリア層の脆弱性を緩和できるとの知見を得
た。
【0019】特に、長期保存においては、酸素透過度を
0.5〜10cc/m・dayとし、防湿性をできる
だけ高めた外袋を使用すると、発熱体の外袋の膨らみ防
止ができ、しかも発熱体の初期発熱寿命を長期間維持が
できるとの知見を得た。
【0020】無機バリア層と有機防湿層や有機バリア層
を設ける工程は通常連続していないので、有機防湿層や
有機バリア層を有するものに表示層を設けた方が工程上
有利で、管理もしやすい。また、少量、多品種の場合で
も、資材のストック量が少なくなり、在庫管理上からも
得策である。また、無機バリア層を設けるには特殊装置
と技術が必要であるので、無機バリア層のみを設けた基
材フィルムを他社から購入し、以降の工程を自社で行う
ようにすれば、経営上の選択も広がる。
【0021】本発明の目的は、以上のような従来技術の
問題点を解決し、必要に応じて、耐久性に優れた表示層
を有し、また、発熱体の発熱性能を長期間維持でき、し
かも、環境上問題が少なく、安価な、外袋及びこの外袋
に収納された発熱体並びに各種発熱体のまとめ包装袋を
提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記のよ
うな問題点を解決すべく種々研究の結果、基体にプラス
チックを原料としたフィルムまたはシートを使用し、金
属化合物からなるガスバリア層と、延伸ポリオレフィン
フィルムからなる防湿層と、さらに、シール性樹脂層を
設けることにより、長期保存しても外袋が膨らまず、耐
湿性、耐衝撃性、耐久性を有するバリア層をもつ防湿性
包装材を完成した。また、例えば、防湿層上に保護され
た表示層を設けることにより、中刷り表示付き防湿性性
包装材を完成した。さらに、該中刷り表示付き防湿性包
装材を製袋して包装用容器を製造し、該包装用容器内に
発熱体を収納、包装することにより、本発明の外袋に収
納された発熱体を完成した。このように、経済性と表示
性に優れ、ガスバリア性と防湿性のバランスが取れ、長
期保存しても膨らまず、発熱特性が大幅に変化しない、
良好な保存適性を有し、製袋等の後加工時にクラック等
の発生も無い、極めて高い後加工適性を有した中刷り表
示付き防湿性包装材及びそれを使用した中刷り表示付き
バリア性包装用容器、発熱体等の物品入り中刷り表示付
きバリア性包装用容器を製造し得ることを見いだして本
発明を完成したものである。
【0023】即ち、本発明の防湿性包装材は、請求項1
に記載の通り、樹脂を原料としたフィルムまたはシート
からなる基体に、金属化合物からなるガスバリア層、延
伸ポリオレフィンフィルムからなる防湿層、シール性樹
脂層を積層してなることを特徴とする。また、請求項2
記載の防湿性包装材は、請求項1記載の防湿性包装材に
おいて、前記基体のガスバリア層が形成されていない側
の面上に基材を積層したことを特徴とする。また、請求
項3記載の防湿性包装材は、請求項1または2に記載の
防湿性包装材におてい、前記ガスバリア層上に接着剤層
を介して前記防湿層が設けられていることを特徴とす
る。また、請求項4記載の防湿性包装材は、請求項3記
載の防湿性包装材において、前記防湿層としての二軸延
伸ポリオレフィンフィルムが、前記接着剤層としてのド
ライラミネート剤層を介して積層されていることを特徴
とする。また、請求項5記載の防湿性包装材は、請求項
1ないし4の何れかに記載の防湿性包装材において、前
記金属化合物層が、金属酸化物、金属窒化物、金属酸窒
化物から選ばれた少なくとも1種からなる化合物の単層
または多層構造を有することを特徴とする。また、請求
項6記載の防湿性包装材は、請求項1ないし5の何れか
に記載の防湿性包装材において、表示層が前記防湿性包
装材を構成する層と層の間に設けられたことを特徴とす
る。また、請求項7記載の防湿性包装材は、請求項6に
記載の防湿性包装材において、前記表示層が印刷で設け
られたことを特徴とする。また、請求項8記載の防湿性
包装材は、請求項3ないし7の何れかに記載の防湿性包
装材において、前記接着剤層が、ドライラミネート剤
層、ウェットラミネート剤層の中から選ばれた少なくと
も1種からなることを特徴とする。また、請求項9記載
の防湿性包装材は、請求項1ないし8の何れかに記載の
防湿性包装材において、前記シール性樹脂層が、ヒート
シール剤、感圧接着剤、ヒートシール剤及び感圧接着剤
との混合物の中から選ばれた少なくとも1種からなるこ
とを特徴とする。また、請求項10記載の防湿性包装材
は、請求項1ないし9の何れかに記載の防湿性包装材に
おいて、前記防湿性包装材の酸素透過度及び透湿度がそ
れぞれ10cc/m・day以下及び2g/m・d
ay以下であることを特徴とする。また、請求項11記
載の防湿性包装材は、請求項1ないし10の何れかに記
載の防湿性包装材において、前記防湿性包装材が発熱体
用防湿性包装材であることを特徴とする。また、本発明
の防湿性包装用容器は、請求項12に記載の通り、請求
項1ないし11の何れかに記載の防湿性包装材を用い製
袋してなることを特徴とする。また、本発明の発熱体用
防湿性外袋は、請求項13に記載の通り、請求項12に
記載の防湿性包装用容器が、空気の存在下で発熱する発
熱組成物を通気性の内袋に収納した発熱体の保存用に製
袋されていることを特徴とする。また、請求項14記載
の発熱体用防湿性外袋は、請求項13記載の発熱体用防
湿性外袋において、酸素透過度が0.5〜10cc/m
・day及び透湿度が0.01から1.0g/m
dayであることを特徴とする。また、本発明の発熱体
は、請求項13または14に記載された発熱体用防湿性
外袋に収納されてなることを特徴とする。また、本発明
の発熱体用防湿性まとめ包装袋は、請求項12に記載の
前記防湿性包装用容器が、発熱体または外袋に収納され
た発熱体を2個以上まとめて収納できる様に製袋されて
なることを特徴とする。また、本発明の発熱体または外
袋に収納された発熱体は、請求項17に記載の通り、請
求項16に記載された発熱体用防湿性まとめ包装袋に2
個以上収納されてなることを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の発熱体用防湿性包装材な
いし発熱体用中刷り表示付き防湿性包装材は、樹脂フィ
ルムまたはシートからなる基体に、金属化合物からなる
透明性ガスバリア層、延伸ポリオレフィンフィルムから
なる防湿層、シール性樹脂層を積層してなることを特徴
とし、例えば、基体/金属化合物からなる透明性ガスバ
リア層/ドライラミネート剤層/延伸ポリオレフィンフ
ィルムからなる防湿層/アンカーコート剤層/表示層/
アンカーコート剤層/シール性樹脂層及び延伸ポリオレ
フィンフィルムからなる防湿層/アンカーコート剤層/
表示層/アンカーコート剤層/基体/金属化合物からな
る透明性ガスバリア層/アンカーコート剤層/シール性
樹脂層を順次設けた構造を代表例とし、さらに、必要な
らば構成要員を組み直し、またはべつの各種基材を付け
加え、上記防湿性包装材が作成される。さらに、それを
用いた包装容器、例えば発熱体用外袋、まとめ袋、及び
それらに発熱体を収容した外袋、まとめ袋が形成され
る。特に、ガスバリア層と防湿層とをバランスよく構成
することにより、発熱体の初期発熱特性を長期に渡っ
て、確保でき、且つ、温度、湿度変化によるバリア性の
変化を著しく押さえ、長期保存しても膨らまない外袋を
提供できる。
【0025】また、ポリエチレン、ポリプロピレン等の
ポリオレフィン類、ポリエステル、ポリアミド等の熱可
塑性樹脂に対するインキ、塗料、金属化合物等の接着性
を改善するためにアンカーコート剤層が有用である。
【0026】以下に、上記の本発明について、図を用い
て、さらに詳しく説明するが、本発明はこれらにより限
定されるものではない。図1、図2は本発明にかかわる
発熱体用防湿性包装材の構成を示す断面図、図3、図
4、図5は本発明にかかわる発熱体用中刷り表示付き防
湿性包装材の構成を示す断面図、図6は該発熱体用中刷
り表示付き防湿性包装材の平面図であり、図7は発熱体
用中刷り表示付き防湿性包装材を使用した外袋を示す斜
視図、図8は発熱体を収納した外袋を示す平面図、図9
及び図10は外袋付き発熱体のまとめ袋の構造を示す斜
視図及び断面図である。
【0027】まず、本発明にかかわる防湿性包装材の実
施例として、例えば、図1に示すように、基体2上に金
属化合物からなるガスバリア層3/ドライラミネート剤
層4/二軸延伸ポリプロピレンフィルムからなる防湿層
5/アンカーコート剤層6/ヒートシール性樹脂層8a
(8)を順次設け、防湿性包装材とした。また、図2に
示すように、基体2に金属化合物からなるガスバリア層
3/ドライラミネート剤層4/二軸延伸ポリプロピレン
フィルムからなる防湿層5/アンカーコート剤層6/ホ
ットメルト系感圧接着性樹脂組成物層8b(8)を順次
設け、防湿性包装材とした。また、図3に示すように、
基体2上に金属化合物からなるガスバリア層3/ドライ
ラミネート剤層4/二軸延伸ポリプロピレンフィルムか
らなる防湿層5/アンカーコート剤層6/表示層7/ア
ンカーコート剤層6/ヒートシール性樹脂層8a(8)
を順次設け、中刷り表示付き防湿性包装材とした。尚、
基体2に金属化合物からなるガスバリア層3と、二軸延
伸ポリプロピレンフィルムからなる防湿層5/アンカー
コート剤層6/表示層7とをドライラミネート剤層4を
介して貼り合わせた後、アンカーコート剤層6/ヒート
シール性樹脂層8a(8)を順次設け、中刷り表示付き
防湿性包装材としてもよい。さらに、図4に示すよう
に、図3で示した防湿性包装材の防湿層が設けられてい
ない基体2の上にアンカーコート層6を介してヒートシ
ール性樹脂層8a(8)を設け、さらに防湿層5側の最
外層に基材16を設け、中刷り表示付き防湿性包装材と
した。図5に示すものでは、二軸延伸ポリプロピレンフ
ィルムからなる防湿層5/アンカーコート剤層6/表示
層7/ドライラミネート剤層4/基体2を作成してお
き、基体2上に金属化合物からなるガスバリア層3/ア
ンカーコート剤層6/ヒートシール性樹脂層8a(8)
を順次、積層して、二軸延伸ポリプロピレンフィルムか
らなる防湿層5/アンカーコート剤層6/表示層7/ド
ライラミネート剤層4/基体2/金属化合物からなるガ
スバリア層3/アンカーコート剤層6/ヒートシール性
樹脂層8a(8)を順次、積層した中刷り表示付き防湿
性包装材とした。云うまでもないが、二軸延伸ポリプロ
ピレンフィルムからなる防湿層5/アンカーコート剤層
6/表示層7と基体2/金属化合物からなるガスバリア
層3をドライラミネート法で積層し、さらに、アンカー
コート剤層6/ヒートシール性樹脂層8a(8)を順
次、積層して、図5の構造の中刷り表示付き防湿性包装
材を作成してもよい。
【0028】ここで、図6は本発明の中刷り表示付き防
湿性包装材の一例の平面図であり、図中1で示される防
湿性包装材は、図10で示される中刷り表示10を備え
るものとした。
【0029】上記の様な中刷り表示付き防湿性包装材を
使用した本発明発熱体用外袋の構成は、例えば、図6に
示す中刷り表示付き防湿性包装材を使用した発熱体用外
袋を例として説明すると、図7の斜視図に示すように、
中刷り表示付き防湿性包装材1,1を2枚用意し、その
最内層に位置するヒートシール性樹脂層8の面を対向さ
せて重ね合わせ、しかる後に、その外周辺の端部の三方
をヒートシールしてシール部9を形成して、三方シール
型の発熱体用外袋として製造することができる。図8の
平面図は、該中刷り表示付き防湿性外袋11に発熱体1
2を入れ、入り口をシールしてシール部9を形成して製
造された、中刷り表示付き防湿性外袋に収納された発熱
体12を例示したものである。
【0030】また、本発明における中刷り表示付き防湿
性まとめ包装袋は、図9の斜視図に示すように、外袋1
3に収容された発熱体14をさらにいくつかまとめるた
めの袋であり、防湿性を有することで、さらに発熱体の
保存寿命を延ばすことができる。云うまでもないが、本
発明の防湿性を生かして、発熱体のみを複数まとめて収
納してもよい。即ち、前記中刷り表示付き防湿性包装材
を用い、熱融着性や接着性を有する面が互いに内側とな
るようにして組み合わせ、重ね合せ部分を加熱融着また
は接着して、所望の形状に成形するとともに、各種外袋
に収容した発熱体をいくつかまとめて、密封して、該発
熱体を収納したものをまとめ包装袋とすることができ
る。また、該まとめ包装袋をさらに複数まとめてより大
きなまとめ包装袋に密封することもできるが、この場合
にも本発明を適用することができる。ここで、各種外袋
に収容した発熱体とは、酸素や水蒸気に対してバリア性
のある容器に発熱体を入れたもの、あるいは、バリア性
や防湿性のない容器に発熱体を入れたものを含む。
【0031】また、中刷り表示付き防湿性外袋やまとめ
包装袋等の包装容器は、上記のような中刷り表示付き防
湿性包装材を用いて発熱体を長期にわたり密封し、保存
中の劣化をより防止することができるものであれば、そ
の形状、密封形式は特に限定されることはない。まとめ
包装袋の形状としては立方体、直方体、円筒状、角柱
状、球状、円錐状、四面体状、これらに類以する形状の
包装袋を例示することができ、密封形式としてはビロー
方式、ガゼット方式、三方シール方式、テトラパツク方
式、スタンドパウチ方式等の包装袋が一例として挙げら
れる。図9は、本発明を適用した偏平状の中刷り表示付
き防湿性発熱袋及びまとめ包装袋の一実施例の斜視図を
示し、図9のようなまとめ包装袋については、内のまと
め包装袋と外のまとめ包装袋のうち一方または両方に前
記気密性の優れた包装材が用いられる。図10は、図9
におけるA―A’線断面図を示す。これら各図で説明さ
れた積層材を構成するアンカーコート剤層、接着剤層、
プライマー層及びシール層は各図当たり同様とすること
ができる。
【0032】上記ガスバリア層とシール性樹脂層、ガス
バリア層と延伸ポリオレフィンフィルムからなる防湿層
及び該防湿層とシール性樹脂層の間に接着力を付与した
り、接着力を向上させる手段として、それらの間に接着
剤層やアンカーコート剤層を設けることは極めて有効で
ある。
【0033】機能に差し障りがなければ前記接着剤層
(ドライラミネート剤層)と、前記アンカーコート剤層
の一部または全部をそれぞれで入れ替えてもよい。ま
た、基体や接着剤層等の各層の少なくとも一層に、所望
により、染料、顔料や、老化防止剤等の添加剤を配合し
て着色等をしてもよい。それが、その層の一部であって
も全部であってもよい。
【0034】以上、特に、外袋の場合は、膨らみ防止と
発熱体の初期発熱性能の長期間維持から酸素等過度を1
0cc/m・day以下とし、透湿度を1g/m
day以下にすることが好ましいとの知見から、防湿性
のよいポリオレフィンからなる防湿層と金属化合物から
なるガスバリア層とを積層体内に設けることが有効であ
る。中でも、前記ポリオレフィンの一軸延伸フィルムや
二軸延伸フィルムが有効であり、特に、二軸延伸したフ
ィルムが好ましい。例えば、二軸延伸したポリプロピレ
ンフィルムやポリエチレン系架橋延伸フィルム(フィル
ムの両側から電子照射等による方法で架橋後二軸方向へ
延伸したもので、架橋度がそのフィルムの厚さ方向にお
いて内側に低下した、架橋層〜中架橋層〜未架橋層また
は微架橋層を構成したもの)等が一例として挙げられ
る。延伸フィルムを用いることは防湿性を飛躍的に高め
る上に、易カット性を与え、高透明性、強靱性を付加
し、ピンホールの発生を押さえることができる。
【0035】本発明の防湿性外袋、それに収納された発
熱体及び該発熱体や外袋なしの発熱体を複数個まとめて
収納した、まとめ包装袋は、酸素透過度と透湿性が発熱
体に適合すべく調整され、塩素を含まない材料が用いら
れ、表示層が層間に設けられているので、発熱体の長期
保存が可能になるとともに、耐久性のある表示が可能で
あることから、商品価値も上がり、環境に優しい外袋で
あり、まとめ包装袋である。
【0036】次に、本発明において、上記の様な本発明
にかかわる防湿性包装材、及び発熱体用容器等を構成す
る材料について説明すると、かかる材料としては、種々
のものを使用する事ができる。
【0037】基体としては、樹脂を原料としたフィルム
またはシートで、無機化合物の薄膜を保持し得るプラス
チックフィルムないしシートであればいかなるものでも
よく、延伸、熱処理がされていてもよく、無延伸であっ
てもよい。例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系
樹脂、ポリアラミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリエ
チレン(低密度、中密度、高密度)、メタロセン触媒等
による線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチ
レン−プロピレン共重合体、ポリブテン、メチルペンテ
ンポリマー等のポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネー
ト系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアセタール系樹
脂、フッ素系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリ
アクリロニトリル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、アイ
オノマー樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ジエン系
樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリロニトリル−スチレ
ン系共重合体(AB系樹脂)、アクリロニトリル−ブタ
ジエン−スチレン系共重合体(ABS系樹脂)、エチレ
ン−アクリル酸またはメタアクリル酸共重合体、エチレ
ン−アクリレート共重合体、エチレン−メタアクリレー
ト共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、等の各種
の共重合体等の樹脂単品またはこれらの混合品のフィル
ムないしシート及びこれらの積層体が一例として挙げら
れる。これらの樹脂フィルムないしシートは、無延伸で
あっても、一軸延伸ないし二軸延伸に延伸されているも
のでもよい。また、その厚さとしては、通常5〜200
μm、好ましくは10〜100μm、より好ましくは1
0〜75μmである。また上記の樹脂フィルムないしシ
ートとしては、必要ならば、その表面にアンカーコート
剤等をコーティングして表面平滑化処理等を施すことも
できる。あるいは、上記の樹脂フィルムないしシートに
不繊布を貼り合せたものや積層されてなるシートも使用
できる。
【0038】基体、ガスバリア層、防湿層、接着剤層、
アンカーコート剤層等の上に新たに層を形成するときに
は、必要に応じて、該表面への表面処理としてコロナ放
電処理、(低温)プラズマ処理、グロー放電処理、逆ス
パッタ処理、表面粗面化処理、オゾン処理、紫外線処
理、化学処理等を行うことができる。
【0039】金属化合物からなるガスバリア層は、本発
明の発熱体用防湿性袋材にバリア性、主に酸素バリア性
を与える層として機能し、該層を形成する素材としては
金属酸化物、金属窒化物、金属酸窒化物が挙げられ、ア
モルファス(非晶質)化した薄膜や部分結晶化した薄膜
であればいかなるものでも使用できる。例えば、金属と
してはケイ素、アルミニウム、チタン、スズ、インジウ
ム、インジウム−スズ、ホウ素、ジルコニウム等、及び
これら金属を含む合金や混合物等が一例として挙げられ
る。金属化合物としてはこれら金属、それら金属を含む
合金や混合物の酸化物、窒化物及び酸窒化物が一例とし
て挙げられる。半導体物質も金属に含む。
【0040】また、前記金属化合物は、金属酸化物、金
属窒化物、金属酸窒化物の群から選ばれた1種、1層、
または、1種以上、2層以上の多層構造を持った金属化
合物の薄膜から形成される層であればいかなるものでも
よい。例えば、酸化ケイ素層、酸化ケイ素/酸化アルミ
ニウム層、酸窒化ケイ素/酸化ケイ素層、窒化ケイ素/
酸窒化ケイ素/酸化ケイ素層等が一例として挙げられ
る。この場合、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、窒化ケ
イ素、窒化アルミニウム、酸窒化ケイ素、酸窒化アルミ
ニウムをそれぞれ、SiOxa,AlOxb,SiNy
a,AlNyb,SiOxaNya,AlOxbNyb
とすると、0<xa≦2、0<xb≦1.5、0<ya
≦4/3、0<yb≦1である。また、それら酸化ケイ
素や酸化アルミニウム等の種類の組み合わせ、層の数は
いかなるものであってもよい。基体を含め、層間にはそ
れぞれの成分が任意に混合、または反応した成分が連続
的または断続的に変化して存在してもよい。例えば、金
属窒化物と金属酸化物の2種による2層構造という場
合、金属窒化物層(例えば窒化ケイ素)から金属酸化物
層(例えば酸化ケイ素)まで中間の金属酸窒化物層(例
えば酸窒化ケイ素)が存在し、連続的にまたは断続的に
窒素と酸素が変化して、最外層が金属窒化物と金属酸化
物で構成されている層がそれぞれ存在している場合も含
む。断続的に各成分が変化した場合、例えば金属窒化物
層と金属酸化物層が中間成分層なしで積層されている場
合も含む。金属酸窒化物層の窒素と酸素の比率が金属窒
化物層から金属酸化物層の流れと逆比率になっている層
が存在してもよい。金属や他の成分が異なる場合も同様
である。これら化合物と基体または基体成分との混合層
が存在してもよい。
【0041】金属化合物を基体上に形成するときには、
必要に応じて、基体の表面処理として、コロナ放電処
理、(低温)プラズマ処理、グロー放電処理、逆スパッ
タ処理、表面粗面化処理、オゾン処理、紫外線処理、化
学処理等を施しても、公知のアンダーコートを施しても
よい。また、ここでのアンダーコートとして、後記アン
カーコート剤(公知の易接着剤を含む)等を使うことも
できる。アンダーコート層の厚みは0.5〜3μm程度
が好ましい。また、中刷り表示付き防湿性包装材料の各
層を積層する場合、上記処理を各層に行って、密着性の
向上等を図ってもよい。
【0042】酸化状態、窒化状態、としては、酸素、窒
素の元素が存在して、基体に金属化合物を設けた時の光
線透過率が通常30%以上、好ましくは50%以上、よ
り好ましくは70%以上あればよい。
【0043】前記金属化合物からなるガスバリア層の厚
さは通常40〜5,000オングストローム、好ましく
は100〜700オングストローム、より好ましくは1
00〜500オングストロームである。
【0044】前記金属化合物からなるガスバリア層を設
けた基体の酸素透過度は好ましくは10cc/m・d
ay以下、より好ましくは8cc/m・day以下、
さらに好ましく、0.5〜8cc/m・dayであ
る。
【0045】前記基体への無機化合物の薄膜を形成する
方法は、通常の薄膜形成法であればいかなるものでもよ
いが、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーテ
ィング法等の物理的蒸着法(PVD法)、または(低
温)プラズマ蒸着法、熱化学気相成長法、光化学気相成
長法等の化学的蒸着法(CVD法)を一例として挙げる
ことができ、コストメリットの大きい真空蒸着法により
被覆する方法が好ましい。
【0046】前記接着剤層を形成する樹脂として特に好
ましいのはガラス転移温度が−10℃から40℃の範囲
の樹脂、例えばポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹
脂、エポキシ系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリエチレン
系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、メラミン系樹脂、アク
リル系樹脂などであり、これらは単独で使用し得るほ
か、必要により2種以上を併用したり、溶融混合して使
用し、あるいは官能基として例えばカルボン酸基、酸無
水物、(メタ)アクリル酸や(メタ)アクリル酸エステ
ル骨格を有する化合物;グリシジル基やグリシジルエー
テル基を含むエポキシ化合物;オキサゾリン基、イソシ
アネート基、アミノ基、水酸基等の反応性官能基を有す
る硬化剤もしくは硬化促進剤を配合した接着剤組成物を
使用することも有効である。
【0047】前記接着剤層の膜厚は好ましくは0.1〜
50μm(乾燥状態)であり、さらに好ましくは0.5
〜20μmである。0.1未満では、均一な膜が得にく
く、50μmを越えると発泡の恐れがある。50μmを
越えると塗膜厚を得るために重ね塗りをしてもよい。乾
燥条件は硬化時間や発泡の恐れから、通常5〜150℃
が好ましく、より好ましくは10〜100℃である。さ
らに、これにシリコーン系塗料等の2〜50μm膜厚の
エナメル塗装を行ってもよい。
【0048】前記接着剤層の形成法は、ドライラミネー
ト法やウェットラミネート法、さらには溶融押し出しラ
ミネート法や、共押し出しラミネート法、ホットメルト
ラミネーション等や既存の各種コート法が一例として挙
げられる。
【0049】延伸ポリオレフィン系フィルムを積層する
方法としては、接着強度、生産設備、ドライラミネーシ
ョン用接着剤、すなわち、ラミネーション剤や基材の選
択自由度等からドライラミネーションが好ましい。
【0050】ドライラミネーション用接着剤としては、
熱硬化型樹脂、光硬化型樹脂、水性接着剤等が一例とし
て挙げられる。熱硬化型樹脂は熱により硬化するもので
あり、例えばポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹
脂、エーテル系樹脂、フェノール系樹脂、フラン系樹
脂、尿素系樹脂、メラミン系樹脂、エポキシ系樹脂若し
くはその他の熱硬化性樹脂等である。また、光硬化型樹
脂は、電子線や紫外線の照射により硬化するタイプであ
って、例えば、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂等
である。また、水性接着剤はポリオレフィン系ポリオー
ルとポリイソシアネートとを反応させて得られるポリオ
レフィン系ポリオールを主骨格とするアニオン系水性ポ
リウレタンエマルジョンを主成分とし、他成分としてア
ミン類と水溶性高沸点有機溶媒等を含有する。ポリオレ
フィン樹脂素材の接着に有効で、必要に応じて、ポリエ
ーテル系ポリウレタンエマルジョン、ポリエステル系ポ
リウレタンエマルジョン、ポリカーボネート系ポリウレ
タンエマルジョン、ポリアクリル酸エステルエマルジョ
ン、エチレン・酢酸ビニル共重合体エマルジョン、スチ
レン・ブタジエン共重合体エマルジョン、ポリ酢酸ビニ
ルエマルジョン等の水性プラスチックエマルジョンから
選ばれた1種または2種以上を含有させてもよい。
【0051】ウェットラミネーション用接着剤は、澱
粉、カゼイン、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステ
ル等の成分を少なくとも一種以上含有する水溶性接着剤
または水性エマルジョン接着剤である。
【0052】前記防湿層に使用される延伸ポリオレフィ
ンフィルムとしては、ポリオレフィンからなる一軸延伸
フィルムまたは二軸延伸フィルムが挙げられ、延伸後、
加熱処理がされていても、されていなくてもよい。ま
た、プロピレンまたはエチレンの重合体またはこれらを
主成分とする共重合体または架橋体が挙げられ、この外
にブテン、ペンテン、ヘキセン、4−メチルペンテン等
の重合体または共重合体または架橋体が挙げられる。具
体的にはポリプロピレンまたはポリエチレン(低密度、
中密度、高密度、直鎖状(線状))及び/またはこれら
と他のモノマーとの共重合体(エチレン−プロピレン共
重合体、ブテン−プロピレン共重合体などでランダム、
ブロック共重合体など)等から得られる延伸フィルムま
たはシートが一例として挙げられる。メタロセン触媒を
使用した樹脂も、原料として使用できる。
【0053】なかでも、ポリオレフィンとしては、結晶
性ポリオレフィンが有効である。特にポリプロピレンが
好ましく、アイソタクチック・インデクスが90%以上
であればいかなるものでもよい。より好ましくは95%
以上のものである。さらに、230℃でのメルトフロー
インデックス(ASTM1238,以下MIと略す)が
好ましくは0.01〜300g/10分、より好ましく
は0.1〜100g/10分、さらに好ましくは0.5
〜20g/10分のものである。
【0054】また、プロピレンと他のα−オレフィンと
の共重合であってもよい。ここで云うα−オレフィンと
してはプロピレンを除く炭素2〜20のα−オレフィン
が挙げられ、具体的に、エチレン、1−ブテン、1−ペ
ンテン、1−ヘキセン、3−メチル−1−ブテン、3−
メチル−1−ペンテン、3−エチル−1−ペンテン、4
−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ヘキセン、
4,4−メチル−1−ヘキセン、4,4ジメチル−1−
ペンテン、4−エチル−1−ヘキセン、3−エチル−1
−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセ
ン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタ
デセン、1−エイコセンなどが挙げられる。
【0055】本発明で用いられるプロピレンと他のα−
オレフィンとの共重合体は、プロピレンから誘導される
構成単位を50モル%以上、好ましくは80モル%以上
含有していることが望ましい。
【0056】尚、本発明で用いられる結晶性ポリオレフ
ィンは結晶性を損なわない範囲内で鎖状非共役ジエンか
ら誘導される構成単位及び/または環状非共役ジエンか
ら誘導される構成単位を含有していてもよく、通常5モ
ル%以下、好ましくは3モル%以下の量で含有していて
もよい。
【0057】また,ここで云うポリエチレンは低密度、
中密度、高密度、直鎖状(線状)低密度ポリエチレンな
どいずれでもかまわないが、密度0.920〜0.95
0、及び190℃でのMIが1〜3のものが好ましい。
【0058】ここで防湿性向上剤をブレンドして、防湿
性を向上させてもよい。特に、結晶性ポリオレフィンに
添加し、延伸することは有効である。
【0059】防湿性向上剤としては、ポリテルペン樹
脂、環状オレフィン系樹脂、アモルファスオレフィン系
樹脂及びまたは石油樹脂(水添脂環族系石油樹脂)等が
挙げられ、これらから適宜選択し、単独、もしくはこれ
らを組み合わせて使用できる。
【0060】ポリテルペン樹脂としては、重合したd−
リモネン、重合したβ−ピネン、d−リモネン及びβ−
ピネンの重合合成樹脂類似体等が一例として挙げられ
る。
【0061】ポリオレフィンに対するポリテルペン樹脂
の添加量は、好ましくは10重量%未満で、より好まし
くは1〜6%、さらに好ましくは1〜3%である。
【0062】環状オレフィン系樹脂としては、環状オレ
フィンの付加(共)重合物、エチレンと環状オレフィン
とを共重合させて得られるエチレン・環状オレフィンラ
ンダム共重合、環状オレフィンの開環(共)重合体の水
素化物、及びこれらの(共)重合体のグラフト変性物の
何れかを単独、もしくはこれらを組み合わせて使用でき
る。
【0063】環状オレフィンとはシクロペンタン、シク
ロペンテン、シクロペンタジエン、シクロヘキサン、シ
クロヘキセン等の脂肪族環を骨格の中に含有する化合物
から成り立つもので、単環または多環を形成していても
よく、これら単環または多環が二重結合を有していても
よく、芳香族環が付加された構造のものも使用できる。
上記化合物の骨格に塩素以外の元素またはそれら元素を
含む官能基が含まれていてもよい。
【0064】石油樹脂としては芳香族系、脂肪族系、脂
環式系、あるいはこれらの混合系等何れでもよいが、脂
肪族系が好ましい。例えば、シクロペンテン系留分、あ
るいは、シクロヘキセン系留分を(共)重合させ、これ
を水添した樹脂またはシクロペンテン誘導体あるいはシ
クロヘキセン誘導体などの環状オレフィンを(共)重合
させ、これを水添した樹脂が一例として挙げられる。
【0065】特に、有効な防湿層の構成員として、結晶
性ポリオレフィンまたは架橋性ポリオレフィンの二軸延
伸フィルムが有効であり、二軸延伸ポリプロピレン、ポ
リエチレン架橋延伸フィルム、環状オレフィン樹脂であ
るアモルファスポリオレフィンの単独もしくはそれらの
組み合わせが一例として挙げられる。
【0066】該延伸ポリオレフィンフィルムの厚みは、
好ましくは5〜200μm、より好ましくは10〜10
0μm、さらに好ましくは10〜70μmである。
【0067】設置方法は特に制限はないが、接着剤を用
いたドライラミネーション法や、ウェットラミネーショ
ン法(エマルジョン等)、さらには溶融押し出しラミネ
ート法や共押し出しラミネート法、押し出しコーティン
グラミネート法、ホットメルトラミネート法、印刷法、
塗工法、コーティング法等の通常の方法が一例として挙
げられる。中でもドライラミネーション法が好ましい。
【0068】前記アンカーコート剤層に使用されるアン
カーコート剤としては、層と層の間に存在し、層と層と
の密着性を向上できるものであればいかなるものでもよ
いが、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン含有率
25モル%以下または50モル%以上のエチレン−ビニ
ルアルコール共重合体、ポリビニルアルコール、エチレ
ン−ビニルアルコール共重合体、アイオノマー樹脂、エ
チレン−アクリル酸またはメタククリル酸共重合体、エ
チレン−アクリル酸エチル共重合体、メチルペンテン系
樹脂、ポリブテン系樹脂、ポリエチレンまたはポリプロ
ピレン等のポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタク
リル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、イ
タコン酸等の不飽和カルボン酸、その他の酸で酸変性し
た酸変性ポリオレフィン系樹脂、アモルファスポリエス
テル、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリ
アクリル系樹脂、アクリル変性ポリエステル系樹脂、エ
ポキシ系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリシロキサ
ン、セルロース系樹脂、ポリエチレン(低、中高密
度)、直鎖状(線状)ポリエチレン(メタロセン触媒使
用品)、ポリプロピレン等のポリオレフィン、反応性ポ
リエステル樹脂、油変性アルキド樹脂、ウレタン変性ア
ルキド樹脂、メラミン変性アルキド樹脂、エポキシ硬化
アクリル樹脂、エポキシ樹脂(アミン、カルボキシル基
末端ポリエステル、フェノール、イソシアネート等を硬
化剤として用いたもの)、イソシアネート系樹脂(アミ
ン、尿素、カルボン酸等を硬化剤として用いたもの)、
ウレタンーポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、フェ
ノール樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、反応
性アクリル樹脂、酢酸ビニル系樹脂等及びこれらの共重
合体及びこれらを2種類以上を含む混合物が一例として
挙げられる。これらは水に可溶化ないし分散化した水性
樹脂としても使用できる。また、シランカップリング剤
などの無機コート剤をアンカーコート剤として使用する
ことも有効である。
【0069】また、特に印刷性を考慮した場合、エチレ
ンと少なくとも1個の接着性付与性官能基を有する1種
以上のエチレン性不飽和化合物との共重合体を含み、且
つ、前記共重合体全重量に対するエチレンの共重合割合
が30〜90重量%である樹脂が一例として挙げられ
る。
【0070】前記接着性付与性官能基は、カルボン酸、
カルボン酸エステル基、カルボン酸塩基、エポキシ基、
無水カルボン酸基から選ばれる少なくとも1種である。
【0071】前記エチレン共重合体は、エチレン−(メ
タ)アクリル酸エステル−(メタ)アクリル酸共重合
体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル−(メタ)
アクリル酸塩共重合体、エチレン−(メタ)アクリル系
モノマー−無水マレイン酸共重合体、エチレン−グリシ
ジル(メタ)アクリル酸エステル共重合体から選ばれる
少なくとも1種である。
【0072】アクリル系モノマー(アクリル酸エステ
ル)と無水マレイン酸との共重合重量割合は20/1〜
1/1が好ましい。
【0073】また、水性インクの使用を考慮した場合、
二次転移点が40〜85℃の水性ポリエステル樹脂と、
脂肪酸アミド及び/または脂肪酸ビスアミドとからなる
塗膜が一例として挙げられる。
【0074】ここで、水性ポリエステル樹脂としては、
水に可溶性または分散性のポリエステルが挙げられる。
かかる水性ポリエステルとしては、テレフタル酸等のカ
ルボン酸成分、5−Naスルホイソフタル酸等のジカル
ボン酸、エチレングリコール等のヒドロキシ化合物成分
とから構成されるポリエステルが一例として挙げられ
る。
【0075】前記水性ポリエステルでは、さらに親水性
を付与する場合は、ポリエステル中に、スルホン酸塩
基、ジカルボン酸基を導入してもよく、また、ポリエー
テル成分を導入することもできる。親水性を付与する成
分は、分子内の全カルボン酸成分に対し、1〜16モル
%である必要があるが、好ましくは1.5〜14モル%
である。スルホン酸塩基を有するジカルボン酸成分が1
モル%未満では水性ポリエステルの親水性が不足し、一
方16モル%を越えると塗膜の耐湿性が低下するので好
ましくない。
【0076】また、水性ポリエステルの二次転移点(T
g)は40〜85℃である必要がある。Tgが40℃未
満の場合、得られたフィルムはブロッキングしやすく、
一方85℃を越えるとフィルムの削れ性や接着性が低下
するので好ましくない。
【0077】脂肪酸アミドまたは脂肪酸ビスアミドとし
ては不飽和脂肪酸からなるアミドまたはビスアミドが好
ましく、N,N’−メチレンビス−ステアリン酸アミ
ド、N,N’−エチレンビス−パルミチン酸アミド、
N,N’−メチレンビス−ラウリン酸アミド、リノール
酸アミド、カプリル酸アミド、ステアリン酸アミド等が
一例として挙げられる。
【0078】これらの脂肪酸アミド及び/または脂肪酸
ビスアミドは、塗膜を形成する組成物中に3〜10重量
%含まれることが好ましい。脂肪酸アミド及び/または
脂肪酸ビスアミドの含有量が3重量%未満では印刷層の
接着性が不足し、耐ブロッキング性が低下し、一方10
重量%を越えると、フィルムと塗膜との密着性が低下し
たり、塗膜の脆化を招いたりするとともに、へーズが高
くなったりする。
【0079】また、ポリエーテルポリオール・ポリイソ
シアネート、ポリエステルポリオール・ポリイソシアネ
ート等のウレタン系プライマーやチタネート系プライマ
ー、ポリエチレンイミン、ポリ(エチレンイミン−尿
素)、ポリアミンポリアミドのエチレンイミン付加物、
ポリアミンポリアミドのエピクロルヒドリン付加物、三
級ないし四級窒素含有アクリル樹脂、エポキシシリコー
ン系、アクリルシリコーン系のもの、イソシアネート系
(ウレタン系)、シリコーン系、ポリエチレンイミン
系、ポリブタジエン系、アルキルチタネート樹脂等の有
機チタン系コート剤、ポリアミド、アモルファスポリエ
ステル、親水性ポリエステル、変性ポリエステル樹脂の
水への分散物、イオン高分子錯体より選ばれた1種、そ
れらの共重合体または混合物、ポリウレタン系、ポリエ
ステル系、ポリアミド系、エポキシ系、ポリ(メタ)ア
クリル系、ポリ酢酸ビニル系、ポリオレフィン系、カゼ
イン、ワックス、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合
体、ポリブタジエン等の樹脂を主成分とする溶剤型、水
性型、無溶剤系あるいは熱溶融型等の各種ラミネート用
接着剤を使用してアンカーコート剤層を形成してもよ
い。
【0080】場合によっては、これらにその塗布作業を
容易にし、また保存安定性を与える目的で、水溶液や有
機溶剤で適宜希釈して使用してもよい。この有機溶剤と
しては、酢酸エチル、酢酸ブチル等のカルボン酸エステ
ル系;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン系;ト
ルエン、キシレン、ベンゼン等の芳香族化合物系;ジエ
チルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエ
ーテル系;あるいは酸素を含む複素環式化合物系等の化
合物が使用できる。これらの溶剤は単独で用いても、複
数種を併用してもよい。さらにこの接着性組成物には、
酸化チタン、カーボンブラック、酸化鉄等の着色顔料
等、その他の添加物を含有させてもよい。これらの添加
物は、本発明における効果を阻害しない量の範囲内で使
用されるものである。前記アンカーコート層に有機また
は無機顔料、帯電防止剤等を存在させてもよい。
【0081】有機または無機顔料の混合割合は、全接着
層に対し0.01から10重量%含ませてもよい。ま
た、粒径としては0.01〜1μmの平均粒径を有する
ことが好ましい。
【0082】前記帯電防止剤は界面活性剤であることが
好ましい。さらに、高分子型、低分子型どちらでもよい
が、表面に析出した場合、コロナ放電処理等で簡単に除
去できることから低分子型が好ましい。
【0083】前記界面活性剤としては、イオン系とし
て、アニオン系:アルキルスルホネート、アルキルベン
ゼンスルホネート、アルキルホスフェート等、カチオン
系:第4級アンモニウムクロライド、第4級アンモニウ
ムサルフェート等、両性系:アルキルベタイン、アルキ
ルイミダゾリン等、非イオン系として、:ポリオキシエ
チレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル等が一例として挙げられる。
【0084】延伸ポリオレフィンフィルムと金属化合物
間の密着強度向上には、特にポリエステル系樹脂の使用
が好ましい。
【0085】前記アンカーコート層の形成方法として
は、特に限定されるものでなく、基体製造時に塗布する
インライン方式、基体の製造とは別工程で塗布するオフ
ライン方式のいずれをも採用することができる。用途や
目的に合わせてスプレー法、ロールコーター法、エアナ
イフコーター法、バーコーター法、フロールコーター
法、ブレードコーター法、ゲートロールコーター法、リ
バースコート法、グラビアコート法、ロールブラッシュ
法、含浸法、カーテンコート法、ロールコート、グラビ
アコート、ナイフコート、ディップコート、スプレーコ
ート等のコーティング法、印刷法等を採用することがで
きる。
【0086】前記アンカーコート剤層の膜厚は、好まし
くは0.1〜50μm(乾燥状態)であり、さらに好ま
しくは0.5〜20μmである。0.1未満では、均一
な膜が得にくく、50μmを越えると発泡の恐れがあ
る。50μmを越えると塗膜厚を得るために重ね塗りを
してもよい。乾燥条件は、硬化時間や発泡の恐れから、
通常5〜150℃が好ましく、より好ましくは10〜1
00℃である。さらに、これにシリコーン系塗料等の2
〜50μm膜厚のエナメル塗装を行ってもよい。
【0087】前記アンカーコート剤層は基体と金属化合
物層の密着性を向上させるため、基体と金属化合物層間
に設けてもよい。
【0088】尚、本発明のアンカーコート剤として、従
来から使われている易接着層、プレコート層、プライマ
ー層等に従来から使用されている材料を適宜、使用して
もよい。さらに、前記アンカーコート剤層上にプラズマ
処理をして接着性をより向上させてもよい。
【0089】前記表示層は、文字、図形、記号、数字、
模様、写真、絵柄、説明書き等の表示や色による着色し
た層をいい、一層、多層、白黒、カラー、一色、多色等
を問わず、いかなるものでもよい。全面を一色でコート
した色付き防湿フィルムとしてもよいし、一部にマーク
等を設けてもよい。
【0090】前記表示層の設置場所は防湿層上が好まし
いが、特に限定されるものでなく、設置できれば、基体
上でも、いかなる所でもよい。特に、耐久性の点から
は、層と層の間に挟まれて設けられるものが好ましい。
基体の外側に設けられても、基体等がその上に設けら
れ、表示層が層と層の間に挟まれていれば表示層の耐久
性がより確保される。
【0091】その設置方法は設置できればいかなる方法
でもよいが、コート法や印刷法が一例として挙げられ
る。特に印刷法が好ましい。
【0092】該印刷法は凸版、平版、凹版、孔版等の通
常の印刷法が使用でき、厚塗印刷、グラビア印刷、オフ
セット印刷、スクリーン印刷、フレキソ印刷、インクジ
ェット印刷、吹きつけ等の公知の印刷技術が一例として
挙げられる。また、ヘッドコーター、ローラー、アプリ
ケーター等により、塗工やコーティングによって転写、
積層し、表示を行い、表示層としてもよい。尚、一色ま
たは多色による色付き層として、一様に着色する場合
や、部分的に着色する場合に使用してもよい。一様に着
色する場合はアンダーコート層、接着剤層等の他層を着
色してもよい。特に、どの印刷方法を用いるかは目的に
応じて選ぶことができるが、一度の印刷で色の濃淡を表
現したい場合は、凹版印刷や孔版印刷が好ましい。ま
た、基材表面が堅い場合や版の寿命を考えるとグラビア
オフセット印刷法が好ましい。
【0093】表示用色材は特に限定はないが、印刷イン
キ(インク)や塗料が一例として挙げられる。特に印刷
インキとして、文字、写真、絵画等の各種の原稿にした
がって作成した版の上にインキをつけ、基材の上に引圧
によってインキを移転させ、原稿の画線が再現できれ
ば、いかなるものでもよいが、凸版インキ、平版イン
キ、凹版インキ、グラビアインキ、特殊グラビアイン
キ、オフセットインキ(枚葉インキ、オフセット輪転イ
ンキ等)、孔版インキ、PS版インキ、ゴム凸版イン
キ、鋼版インキ、樹脂版インキ、平圧機版インキ、輪転
機版インキ、円圧機インキ、インクジェット用インク、
無圧印刷インキ、紙用インキ、ブリキ板用インキ、プラ
スチック用インキ、布用インキ、紙器用インキ、製袋イ
ンキ、新聞インキ、包装紙用インキ、プロセスインキ、
中間色インキ、蛍光インキ、金インキ、オイルタイプイ
ンキ、ソルベントタイプインキ、水性インキ、ビートセ
ットインキ、UVインキ、IRインキ、スクリーンイン
キ、コロタイプインキ、金属粉インキ、香料インキ、安
全インキ、磁性インキ、カーボンインキ,謄写版イン
キ,OCRインキ等が一例として挙げられる。
【0094】本発明においては、表示層は、基体、基
材、防湿層、接着剤層またはシール性樹脂層等の層と層
との間に設けられているので、損傷を受けにくい。
【0095】前記シール性樹脂層は、ヒートシール剤を
使用したヒートシール性樹脂層、感圧接着剤を使用した
感圧接着性樹脂層の何れでも使用できる。ヒートシール
剤と感圧接着剤の混合物からなるシール性樹脂層でもよ
い。また、前記シール性樹脂層はシール性樹脂組成物層
も含む。
【0096】前記ヒートシール性樹脂層に用いられる樹
脂は、熱によって溶融し、相互に融着しうる樹脂を挙げ
ることができる。例えば、低密度ポリエチレン、中密度
ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低
密度ポリエチレン(LLDPE)、超低密度ポリエチレ
ン(VLDPE)、ポリプロピレン、プロピレン・エチ
レン共重合体、エチレン−1−ブテンランダム共重合体
(EBM)、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸
共重合体、エチレン−メタアクリル酸共重合体、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メタアクリル酸メ
チル共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリブテンポ
リマー、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のポリオ
レフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン
酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸等の不飽
和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン樹脂、ポ
リ酢酸ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂等が
挙げられ、シール層は上記樹脂を塗布して形成してもよ
く、また、上記樹脂からなるフィルムないしシートをラ
ミネートして形成してもよい。
【0097】ヒートシール性樹脂層は熱接着性ポリマー
の種類に応じて、慣用の方法で、例えば、ドライラミネ
ート法、ウェットラミネート法(エマルジョン)、押し
出しラミネート法、共押し出しラミネート法、塗布法な
どにより形成できる。
【0098】即ち、ヒートシール性樹脂層を形成するポ
リオレフィン系樹脂やエチレン−ポリ酢酸ビニル等の熱
可塑性樹脂の積層は、接着剤を用いたドライラミネーシ
ョン法やウェットラミネーション法(エマルジョン)、
さらには溶融押し出しラミネート法や共押し出しラミネ
ート法などによって、防湿層の上などにシール層として
形成される。
【0099】ヒートシール性樹脂層は、非通気性包装材
料をヒートシールにより非適気性袋に形成する際に、接
合固定する層となるものである。ヒートシール性樹脂層
を構成する材料として、ヒートシール性樹脂フィルムも
使用でき、これは融点が比較的に低い樹脂のヒートシー
ル性熱可塑性樹脂フィルムであり、融点が比較的に高い
樹脂のフィルムと貼り合せてこれらを互いに熱融着させ
るためのものである。ヒートシール性樹脂フィルムとし
ては、低密度ポリエチレンフィルム、中密度ポリエチレ
ンフィルム、高密度ポリエチレンフィルム、直鎖状低密
度ポリエチレン(LLDPE)、超低密度ポリエチレン
(VLDPE)フィルム、プロピレン・エチレンコポリ
マーフィルム、エチレン−1−ブテンランダム共重合
(EBM)フィルム、アイオノマーフィルム、エチレン
・アクリル酸フィルム、エチレン・メタアクリル酸フィ
ルム、エチレン・酢酸ビニルコポリマーフィルム等の熱
融着性フィルムが一例として挙げられる。
【0100】感圧接着シール性樹脂層または感圧接着シ
ール性樹脂組成物層を構成する材料としては、圧着して
接着できるものであればよく、一例として粘着剤が挙げ
られる。粘着剤としてはエマルジョン型、溶剤型やホッ
トメルト型であろうと、いかなるものでもよく、例えば、
酢酸ビニル系粘着剤、ポリビニルアルコール系粘着剤、ポ
リビニルアセタール系粘着剤、塩化ビニル系粘着剤、アク
リル系粘着剤、ポリアミド系粘着剤、ポリエチレン系粘着
剤、セルロース系粘着剤、クロロプレン(ネオプレン)系粘
着剤、ニトリルゴム系粘着剤、ポリサルファイド系粘着
剤、ブチルゴム系粘着剤、シリコーンゴム系粘着剤、スチ
レンエラストマー系粘着剤(例えば、SIS、SBS、SEBS(SBSの
水素添加タイプ)、SIPS(SISの水素添加タイプ)など)等が
一例として挙げられる。 特に、ホットメルト系感圧接着剤が取扱い上、好まし
い。ホットメルト系で、常温で圧着できればいかなるも
のでもよい。このとき加温して、圧着し易くしてもよ
い。軟化点は60℃以上が好ましく、スチレンゴム系粘
着剤(例えば、SIS、SBS、SEBS(SBSの水素添加タイプ)、SIPS
(SISの水素添加タイプ)など)や、ポリオレフィン系粘着
剤(例えば、APAO(アモルファスポリアルファオレ
フィン:エチレン・プロピレン・アルファオレフィン
(炭素原子数が4〜10)等))等が一例として挙げら
れる。圧着前及び/または圧着時に、加温して、圧着し
易くしてもよい。接着する場合、圧力の外に、加温する
等して熱を加えてもよい。
【0101】シール性樹脂層の厚みは好ましくは1〜5
00μm、より好ましくは5〜100μm、さらに好ま
しくは、5〜50μmである。コート法では1〜100
μm、ラミネートフィルムでは15〜500μmの厚さ
が好ましい。
【0102】シール性樹脂層でのシール幅は、好ましく
は3mm以上、より好ましくは5mm以上、さらに好ま
しくは10mm以上である。
【0103】前記材料を使用して積層を製造する方法、
すなわち、接着層、アンカーコート層、シール層を構成
する成分の設置方法としては、ラミネーション法、印刷
法、塗工法、コーティング法等の通常の方法が使用でき
る。通常の包装材料をラミネートする方法は、例えば、
ウェットラミネーション法、ドライラミネーション法、
無溶媒型ドライラミネーション法、押出ラミネーション
法、Tダイ押出成形法、共押出ラミネーション法、イン
フレーション法、共押出インフレーション法、また、ロ
ールコート法、エアーナイフコート法、グラビアコート
法、リバースコート法、バーコート法、スプレーコート
法、カーテンコート法、含浸法、ロールブラッシュ法等
の単独または組み合わせが一例として挙げられる。ま
た、コート後の乾燥、エージング処理は通常の方法で行
えばよい。硬化型の場合は、適宜、UV照射,電子線照
射,加熱等を併用すればよい。
【0104】フィルムまたはシート、基体、基材、コー
ト層等の各層の表面に、コロナ放電処理、プラズマ処
理、グロー放電処理、逆スパッタ処理、紫外線照射処
理、火炎処理、粗面化処理等を施したり、コーティング
等の手段により、各層の印刷性や接着性を付与、あるい
は、向上させてもよい。
【0105】前記発熱体用防湿性包装材の透湿度は、通
常、2g/m・day以下及び酸素透過度が通常、1
0cc/m・day以下であり、好ましくは、それぞ
れ、1.5g/m・day以下、5cc/m・da
y以下であり、より好ましくはそれぞれ0.8g/m
・day以下、2cc/m・day以下であり、さら
に好ましくはそれぞれ0.5g/m・day以下、1
cc/m・day以下である。特に、この防湿性包装
材を使用した外袋を作成し、発熱体を収納した場合、該
外袋が膨らまず、発熱体の初期発熱特性を長期間維持す
るためには、透湿度が0.01〜1g/m・day以
下及び酸素透過度が0.5〜10cc/m・dayが
好ましく、より好ましくは透湿度が0.01〜0.5g
/m・day以下及び酸素透過度が0.5〜5cc/
・dayであり、さらに好ましくは透湿度が0.0
1〜0.5g/m・day以下及び酸素透過度が1〜
4cc/m ・dayである。ここで、それぞれが、大
気圧下、40℃、90%RH、大気圧下、23℃、90
%RHという条件下の値である。
【0106】前記発熱体用防湿性包装材の透湿度と酸素
透過度のバランスは発熱体等の収納される物品によっ
て、適宜決めればよい。たとえば、酸素透過度を所望の
値領域にするために、金属化合物層を設けた高ガスバリ
ア性基体を物理的または化学的に処理し、金属化合物層
にクラック等を入れ、所望のガスバリア性領域を持つ基
体にしてもよい。物理的処理としては、金属化合物層を
設けた高ガスバリア性基体を棒または非回転ロールに巻
き付け、巻き取る処理等からなるオフライン工程や、ガ
スバリア性基体に延伸ポリオレフィンフィルムを貼り合
わせる工程前に、前記高ガスバリア性基体を棒または非
回転ロールに巻き付け、搬送する工程、即ち、金属化合
物層にクラックを入れ、所望のガスバリア性領域を持つ
基体とする工程を入れる等のインライン工程が一例とし
て挙げられる。化学的処理としては、アルカリ液、酸性
液やエッチング液等に金属化合物層を設けた高ガスバリ
ア性基体を浸漬し、水洗、乾燥する工程等が一例として
挙げられる。前記処理工程は、前記発熱体用防湿性包装
材や包装容器が所望のガスバリア性領域を持てば、いか
なる時点、いかなる工程間で行ってもよい。
【0107】前記防湿性包装材を使用して製袋する方法
について説明すると、例えば、包装用容器がプラスチッ
クフィルム等からなる軟包装袋の場合、上記のような方
法で製造した積層材を使用し、その内層のシール性フィ
ルムの面を対向させて、それを折り重ねるか、あるい
は、その2枚を重ね合わせ、さらにその周辺部のシール
性フィルム面を対向させて、それを折り重ねるか、ある
いは、その2枚を重ね合わせ、さらにその周辺端部を加
熱、圧着または加熱・圧着等によりシールしてシール部
を設けて袋体を構成することができる。而して、その製
造方法としては、上記の積層材を、その内層の面を対向
させて折り曲げるか、あるいは、その2枚を重ね合わ
せ、さらにその外周の周辺端部を、例えば、側面シール
型、二方シール型、三方シール型、四方シール型、封筒
貼りシール型、合掌貼りシール型(ピローシール型)、
ひだ付きシール型、平底シール型、角底シール型等、そ
の他のヒートシール形態によりヒートシールして、本発
明にかかわる種々の形態の包装容器を製造することがで
きる。ここで、ヒートシールの方法としては、バーシー
ル、回転ロールシール、ベルトシール、インパルスシー
ル、高周波シール、超音波シール等の公知の方法で行う
ことができる。尚、本発明においては、上記の様な包装
用容器には、例えば、ワンピースタイプ、ツーピース等
の注出口や取り出し口、あるいは、開閉用ジッパー等を
任意に取り付けることができる。
【0108】特に、外袋に本発明における材料を応用し
た場合は、外袋に収納された発熱体が少なくとも1シー
ズン(約4か月)の間、発熱体の良好な品質を保持する
ことができるような低酸素透過率、低透湿度を有する包
装材よりなることが必要である。本発明における外袋
は、通常はこれらの包装材2枚を熱圧着性を有する面が
互いに内側となるようにして重ね合せ、周辺部を圧着、
加温圧着または加熱融着して袋状に成形するとともに、
内袋を密封して発熱袋とされる。
【0109】また、外袋の厚みは、通常は20μm〜3
00μm程度であり、好ましくは30μm〜200μ
m、より好ましくは40μm〜100μmである。他用
途の場合は用途にあった厚みを選ぶことができる。
【0110】一方、上記非通気性フィルムを使用したま
とめ包装袋についても、上記の製造方法により製造でき
る。
【0111】まとめ包装袋の厚みは、通常は20μm〜
300μm程度であり、好ましくは30μm〜200μ
m、より好ましく30μm〜100μmである。
【0112】まとめ包装袋は、上記のような包装材を用
いて複数の各種発熱体を長期にわたり密封することがで
きれば、その形状、密封形式について特に限定されるこ
とはない。まとめ包装袋の形状としては前記と同様の形
状が取れる。例えば、立方体、直方体、円筒状、角柱
状、球状、円錐状、四面体状、これらに類以する形状の
包装袋を例示することができ、密封形式としては、前記
方法が使用でき、ピロー方式、ガゼット方式、三方シー
ル方式、テトラパック方式、スタンドパウチ方式の包装
袋を例示することができる。
【0113】本発明におけるまとめ包装袋は、通常は前
記防湿性包装材を、圧着性、加温圧着性、あるいは、熱
融着性を有する面が互いに内側となるようにして組み合
わせ、重ね合せ部分を圧着、加温圧着、加熱融着して、
上記形状に成形するとともに、各種発熱体を密封して、
各種発熱体を収納したまとめ包装袋とされる。
【0114】また、発熱体を密封したまとめ包装袋をさ
らに複数まとめて、より大きなまとめ包装袋に密封する
こともできるが、この場合にも本発明を適用することが
できる。
【0115】また、本は発明の防湿性包装材には、フィ
ルムまたはシートの種類に応じて種々のラミネート層、
基材などが、さらに形成されてもよい。
【0116】本発明において、上記のようにして、製造
した包装材及び包装容器は発熱体以外、種々の食品、接
着剤、粘着材等の化学品、化粧品、医薬品、洗剤や歯磨
き等の雑貨品、その他の物品の充填用包装材または包装
容器に使用できる。
【0117】本発明の防湿性外袋や、まとめ袋を用いる
発熱体は、空気の存在下で発熱する発熱性組成物が通気
性袋に収納されたものであればよく、具体的には、Jl
SS4100にいう「はれないタイプ」、「はるタイ
プ」の化学カイロ、各種形状の化学カイロ、用途が特定
された化学カイロ(例えば医療用具)など、現在広く普
及している化学カイロ全般が挙げられる。
【0118】空気の存在下で発熱する発熱性組成物とし
ては、空気の存在下で発熱するものであれば、粉体状、
シャーベット状、ペースト状、スラリー状等、いかなる
ものでもよいが、還元鉄粉、鋳鉄粉等の鉄粉及びアルミ
ニウム粉等の金属粉、塩化ナトリウム等の反応助剤、活
性炭及びヒル石等の保水剤、水等からなるものが一例と
して挙げられる。また、これら発熱性組成物には、水素
発生抑制剤としての水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸水素ナトリウム及び第三リン酸ナトリウム、ト
リポリ燐酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、硫化カルシ
ウム等のアルカリ金属水酸化物、アルカリ金属硫化物、
アルカリ土類金属硫化物、及び弱塩基性のアルカリ金属
塩の使用またはそれらの併用が一例として挙げられる。
空気の存在下で発熱する発熱性組成物の組成としては、
金属粉100重量部、反応助剤3〜8重量部、反応助剤
3〜8重量部、及び保水剤23〜40重量部、水20〜
50重量部等からなるものが一例として挙げられる。水
素発生抑制剤の使用量は、金属粉100重量部に対して
0.01〜1重量部が好ましい。
【0119】通気性袋としては、通気性を有する袋であ
ればいかなるものでもよく、片面が通気性包装材料で、
他面が非通気性包装材料で作成されたものや、両面がと
もに通気性包装材科で作成されたものが一例として挙げ
られる。通気性袋の通気性包装材料としては、不織布、
多孔質シート、不織布と多孔質シートとの積層包装材
料、不繊布とプラスチックフィルムとの積層シートに機
械的に穿孔したもの等が挙げられる。
【0120】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されない。 (実施例1)基体フィルムである厚さ12μmのポリエ
チレンテレフタレート(PET)フィルムに真空蒸着法
により厚さ250Åの酸化ケイ素層を設け、酸化ケイ素
からなるガスバリア層付き基体を作成した。次に、該ガ
スバリア層付き基体のガスバリア層の上に、両面をコロ
ナ処理した厚さ15μmの二軸延伸ポリプロピレンフィ
ルムをポリエステル系接着剤を使用したドライラミネー
ト法にて設け、次に、その上にポリエステル系アンカー
コート剤を使用したアンカーコート剤層を設け、該アン
カーコート剤層上にグラビア印刷により表示層を設け
た。さらにその上に同種のアンカーコート剤層を介して
厚さ30μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体からなる
ヒートシール性樹脂層を積層して、中刷り表示付きバリ
ア性包装材を作成した。
【0121】尚、この酸化ケイ素からなるガスバリア層
で被覆されたPETフィルムからなるバリア性基体の透
湿度(透湿度試験機=Lyssy−80−4000型、
Dr.Georges H.Lyssy製)は、大気圧
下、40℃、90%RHという条件で、1.6g/m
・day、また、酸素透過度(OX−TRANlO/5
OA、MODERN CONTROLS,INC製)
は、大気圧下、23℃、90%RHという条件下で、
2.0cc/m・dayであった。上記中刷り表示付
き防湿性包装材の透湿度は0.3g/m・day、酸
素透過度0.9cc/m・dayであった。
【0122】(比較例1)実施例1と同様の厚さ12μ
mのPETフィルム/厚さ250Åの酸化ケイ素からな
るガスバリア層からなるバリア性フィルムのガスバリア
層上に実施例1と同様のアンカーコート剤層を設け、該
アンカーコート剤層上にグラビア印刷により表示層を設
けた。さらにその上に実施例1と同様のアンカーコート
剤層を介して厚さ30μmのエチレン−酢酸ビニル共重
合体からなるヒートシール性樹脂層を積層して、中刷り
表示付きバリア性包装材を作成した。実施例1と同様の
測定を行い、透湿度として1.4g/m・day、酸
素透過度として1.3cc/m・dayを得た。ポリ
オレフィン系防湿層がある場合に比べて、透湿度、酸素
透過度がともに大幅に落ちていた。
【0123】(比較例2)比較例1の厚さ30μmのエ
チレン−酢酸ビニル共重合体からなるヒートシール性樹
脂層に代えて、厚さ30μmのLDPEからなるヒート
シール性樹脂層を使用した中刷り表示付き防湿性包装材
を作成した。実施例1と同様に測定して、その透湿度は
1.4g/m・day、酸素透過度1.3cc/m
・dayを得た。延伸ポリオレフィンフィルム系防湿層
がある場合に比べて、透湿度、酸素透過度がともに大幅
に落ちていた。
【0124】(比較例3)比較例1の厚さ30μmのエ
チレン−酢酸ビニル共重合体からなるヒートシール性樹
脂層に代えて、厚さ15μmのPE/厚さ30μmのE
VAからなるヒートシール性樹脂層を使用した中刷り表
示付きバリア性包装材を作成した。実施例1と同様に測
定して、その透湿度は1.5g/m・day、酸素透
過度1.5cc/m・dayを得た。延伸ポリオレフ
ィンフィルム系防湿層がある場合に比べて、透湿度が大
幅に落ちていた。
【0125】(比較例4)実施例1のアンカーコート剤
層/表示層を除いた15μmのPETフィルム/厚さ2
50Åの酸化ケイ素からなるガスバリア層/アンカーコ
ート剤層/厚さ30μmのエチレン−酢酸ビニル共重合
体からなるヒートとヒートシール性樹脂層の構成の防湿
性包装材を作成した。該防湿性包装材のガスバリア層付
き基体のガスバリア層が設けられていない基体面上に表
示層を設け、外刷り表示付き防湿性包装材を作成した。
20℃、50%相対湿度雰囲気下で、摩耗輪としてCS
―10Fを用いて500g荷重でのテーバー試験を表示
層に対して行った。100回転後、一部表示層が剥が
れ、表示が判読できなかった。尚、実施例1で作成した
中刷り表示付き防湿性包装材の積層されていない基体側
を同様に試験したが、該基体面に多少の傷はつくもの
の、表示は充分に判読できた。
【0126】(実施例2)ガスバリア層として実施例1
の酸化ケイ素の代わりに酸化アルミニウムを用いた以外
は実施倒1と同様にして、中刷り表示付き防湿性包装材
を作成した。
【0127】また、この酸化アルミニウム層で被覆され
たPETフィルムのバリア性基体のバリア性を実施例1
と同様に測定したところ、透湿度は、1.8g/m
day、また、酸素透湿度は、2.2cc/m・da
yを示した。上記中刷り表示付き防湿性包装材の透湿性
は0.5g/m・day、酸素透過度1.1cc/m
・dayであった。
【0128】表1に実施例1、2及び比較例1、2、
3、4の透湿度及び酸素透過度を示す。
【0129】
【表1】
【0130】(実施例3)鉄粉100重量部、10%食
塩水40重量部、活性炭12重量部及び木粉15重量部
からなる発熱性組成物20gを、片面に粘着剤を設けた
基体シートからなり、他面が通気面からなる通気性袋内
にヒートシールにより密封して「はるタイプ」の発熱体
を作成した。
【0131】(実施例4)実施例1で作成した中刷り表
示付き防湿性包装材で形成された外袋内に実施例3で作
成した発熱体を収納し、ヒートシールにより密封した。
【0132】(実施例5)実施例2で作成した中刷り表
示付き防湿性包装材で形成された外袋内に実施例3で作
成した発熱体を収納し、ヒートシールにより密封した。
【0133】(実施例6)ガスバリア層として実施例1
の酸化ケイ素の代わりに250Åの酸窒化ケイ素層/1
00Åの酸化ケイ素層からなるガスバリア層を用いた以
外は実施倒1と同様にして、中刷り表示付き防湿性包装
材を作成した。
【0134】また、この酸窒化ケイ素層/酸化ケイ素層
で被覆されたPETフィルムのバリア性を実施例1と同
様に測定したところ、透湿度は、1.6g/m・da
y、また、酸素透過度は、2.0cc/m・dayを
示した。前記中刷り表示付き防湿性包装材の透湿度は
0.3g/m・day、酸素透過度0.9cc/m
・dayであった。
【0135】(実施例7)実施例1の二軸延伸ポリプロ
ピレンフィルムの代わりに20μmのポリエチレン系架
橋二軸延伸フィルムを用いた以外は実施倒1と同様にし
て、中刷り表示付き防湿性包装材を作成した。
【0136】また、このバリア性基体のバリア性を実施
例1と同様に測定したところ、透湿度は、0.3g/m
・day、また、酸素透過度は、0.9cc/m
dayを示した。この中刷り表示付き防湿性包装材で実
施例4と同様にして外袋を作成し、その中に実施例3で
作成した発熱体を収納し、ヒートシールにより密封し
た。
【0137】(実施例8)実施例1の20μmの二軸延
伸ポリプロピレンフィルム(OPP)にポリエステル系
樹脂を主成分とするアンカーコート層(AC)を介して
表示層を設け、次に、実施例1の酸化ケイ素からなるガ
スバリア層付き基体フィルムのガスバリア層が設けられ
ていないPETフィルム面と表示層を対面するようにド
ライラミネート剤層(DL)を介して貼り合わせた。次
に、ガスバリア層上にアンカーコート剤層を介して30
μmのEVAからなるヒートシール性樹脂層を設け、2
0μmのOPP/AC/表示層/DL/12μmのPE
T/250Åの酸化ケイ素層/AC/30μmのEVA
からなるヒートシール性樹脂層からなる構造を持つ中刷
り表示付き防湿性包装材を作成した。
【0138】また、このバリア性基体のバリア性を実施
例1と同様に測定したところ、水蒸気バリア性に関する
透湿度は、0.6g/m・day、また、酸素透過度
は、1.0cc/m・dayを示した。この中刷り表
示付き防湿性包装材で実施例4と同様にして外袋を作成
し、その中に実施例3で作成した発熱体を収納し、ヒー
トシールにより密封した。
【0139】(実施例9)実施例8と同様にして、二軸
延伸ポリプロピレンフィルム(OPP)にポリエステル
系樹脂を主成分とするアンカーコート剤層(AC)を介
して表示層を設けた。次に、実施例1の酸化ケイ素から
なるガスバリア層付きバリア性基体のガスバリア層とそ
のOPPの表示層設けられていないOPP面とが対面す
るように実施例1と同種のドライラミネート剤層を介し
て貼り合わせた。次に、実施例1と同様にして、表示面
上にアンカーコート層を介してヒートシール性樹脂層を
設け、PETフィルムからなる基体/250Åの酸化ケ
イ素層/DL/15μmのOPP/AC/表示層/AC
/30μmのEVAからなるヒートシール性樹脂からな
る構造を持つ中刷り表示付き防湿性包装材を作成した。
【0140】また、このバリア性基体のバリア性を実施
例1と同様に測定したところ、透湿度は、0.2g/m
・day、また、酸素透過度は、0.8cc/m
dayを示した。この中刷り表示付き防湿性包装材で実
施例4と同様にして外袋を作成し、その中に実施例3で
作成した発熱体を収納し、ヒートシールにより密封し
た。
【0141】(比較例5)比較例4で使用した、厚さ1
2μmのPETフィルム/厚さ250Åの酸化ケイ素層
の上にアンカーコート剤層/表示層/アンカーコート剤
層/30μmのEVAを順次設け、中刷り表示付き防湿
性包装材を作成し、これを用いて、外袋を作成した。ま
た、実施例4同様にして外袋に収容された発熱体を作成
した。
【0142】(比較例6)比較例5の酸化ケイ素の代わ
りに酸化アルミニウムを使用した以外は比較例5と同様
にして外袋に収容された発熱体を作成した。
【0143】(実施例10)実施例4、5、6、7、
8、9、比較例5、6で作成した中刷り表示付き防湿性
外袋に収納された発熱体を用いて、保存試験を行った。
表2に実施例4、5、6、7、8、9、比較例5、6の
透湿度及び酸素透過度を示す。
【0144】<保存条件>非通気性袋に収納された発熱
体20個を50℃×90%RHの恒温槽内に配置し、6
0日間保存した。これらの発熱体は30日目毎に10個
づつを取り出し、重量測定によるその重量変化と発熱性
能の測定に供した。
【0145】<発熱性能の測定>発熱性能を、JIS
S4100に規定する「温度特性の試験方法」に基づき
測定した。これらの結果を表3に示す。
【0146】<重量の測定>発熱性能試験用サンプルの
重量を外袋込みで測定し、その値を初期重量から引くこ
とで、サンプルの重量変化を測定した。これらの結果を
表4に示す。
【0147】
【表2】
【0148】
【表3】
【0149】
【表4】
【0150】(実施例11、12、13、比較例7、
8)実施例3の発熱性組成物55gを片面に通気孔を有
する通気性袋に収納してなる、JlS S4000にい
う「はれないタイプ」の発熱体を用いた以外は、実施倒
3及び4と同様にして、非通気性袋に収納された発熱体
を作成した。即ち、実施例4に対し実施例11、実施例
5に対し実施例12、実施例6に対し実施例13、比較
例5に対し比較例7、比較例6に対し比較例8が対応し
ている。得られた発熱体を用いて、保存試験を行った。
その結果を表5、6に示す。
【0151】
【表5】
【0152】
【表6】
【0153】(実施例14)実施例1と同様のサンプル
を使い、シール幅10mmで、ヒートシール性樹脂層を
ホットメルト系感圧接着剤使用の層に代えて、2種類の
ホットメルト系感圧接着剤(ポリオレフィン系及びポリ
スチレン系)についてサンプルを作成した(サンプル
A、B)。比較としてアクリル系感圧接着剤、エチレン
−酢酸ビニル共重合体からなるヒートシール性樹脂を用
いたサンプル(サンプルC、D)を使用し、実施例4と
同様にして外袋サンプルを作成し、実施例10と同様に
して保存試験を行った。尚、シール性樹脂層の厚みは3
0μmとして、感圧接着剤は23℃で圧着してサンプル
を作成し、ヒートシール剤はヒートシールしてサンプル
を作成した。得られた結果を表7及び8に示す。 サンプルA: ポリオレフィン系ホットメルト系感圧接
着剤 サンプルB: ポリスチレン系ホットメルト系感圧接着
剤 サンプルC: EVA(エチレン−酢酸ビニル共重合
体)のヒートシール性樹脂 サンプルD: アクリル系感圧接着剤
【0154】
【表7】
【0155】
【表8】
【0156】(実施例15)基体フィルムである厚さ1
2μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィル
ムに真空蒸着法により厚さ180Åの酸化ケイ素層を設
け、酸化ケイ素からなるガスバリア層付き基体を作成し
た。次に、該ガスバリア層付き基体のガスバリア層の上
に、両面をコロナ処理した厚さ15μmの二軸延伸ポリ
プロピレンフィルムをポリエステル系接着剤を使用した
ドライラミネート法にて設け、次に、その上にポリエス
テル系アンカーコート剤を使用したアンカーコート剤層
を設け、該アンカーコート剤層上にグラビア印刷により
表示層を設けた。さらに、その上に同種のアンカーコー
ト剤層を介して厚さ30μmエチレン−酢酸ビニル共重
合体からなるヒートシール性樹脂層を積層して、中刷り
表示付きバリア性包装材を作成した。
【0157】尚、上記中刷り表示付き防湿性包装材の透
湿度(透湿度試験機=Lyssy−80−4000型、
Dr.Georges H.Lyssy製)は、大気圧
下、40℃、90%RHという条件で、0.3g/m
・day、また、酸素透過度(OX−TRANlO/5
OA、MODERN CONTROLS,INC製)
は、大気圧下、23℃、90%RHという条件下で、
4.0cc/m・dayであった。
【0158】鉄粉100重量部、10%食塩水40重量
部、活性炭13.3重量部及びヒル石13.3重量部か
らなる発熱性組成物37gを、片面に粘着剤を設けた基
材シートからなり、他面が通気面からなる通気性袋(内
袋)内にヒートシールにより密封して、「はるタイプ」
の発熱体を作成した。上記発熱体を、上記中刷り表示付
き防湿性包装材で作成した中刷り表示付き防湿性外袋内
にヒートシールにより密閉した。このようにして得られ
た中刷り表示付き防湿性外袋に収納された発熱体につい
て、実施例10と同様の保存試験を行った。60日経過
後も外袋の膨らみもなく、重量変化試験では60日経過
後サンプルの減量が1.0gであり、発熱性能試験は初
期値で、平均温度が45℃、持続時間は8Hrであり、
60日経過後、サンプルの平均温度が45℃、持続時間
は5.5Hrであった。
【0159】(比較例9)実施例15と同様にして酸化
ケイ素層で被覆されたPETフィルム、接着剤層として
ポリエチレン及びシーラント層としてエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体から構成される非通気性包装材料を作成し
た。その非通気性包装材料を使用して作成された非通気
性外袋内に、ヒートシールにより実施例15と同様にし
て発熱体を密封した。
【0160】尚、この非通気性外袋の透湿度、酸素透過
度を、実施例15と同様にして測定したところ、透湿度
は、0.3g/m・day、また、酸素透過度は、
0.2cc/m・dayであった。
【0161】このようにして得られた非通気性外袋に収
納された発熱体について、実施例15と同様の保存試験
を行った。重量変化試験では、60日経過後サンプルの
減量が1.0gであり、発熱性能試験は初期値で、平均
温度が45℃、持続時間は8Hrであり、60日経過後
サンプルの平均温度が45℃、持続時間は5.5Hrで
あったが、30日経過後、外袋が膨らみ、発熱体の外袋
としては使用不可であった。
【0162】
【発明の効果】以上、発熱体用として主として説明した
ように、本発明の防湿性包装材は、バリア層を金属化合
物からなる無機バリア層と延伸ポリオレフィンフィルム
からなる有機防湿層から構成することにより、防湿性、
ガスバリア性に優れている。特に、酸素透過度と透湿度
の調整が容易であるので、酸素と接して発熱する発熱体
に適するように調節でき、外袋に使用した場合、次のよ
うな効果が得られる。 1)無機バリア層と防湿層との組み合わせにより発熱剤
の水分減少量を大幅に少なくすることができるので、本
発明の包装材を利用した外袋を使った発熱体は長期間保
存しても、有効発熱特性を維持できる。 2)酸素透過度をある範囲内にしてあるので、発熱体の
寿命に影響がない範囲で、袋の膨らみが防止できる。 3)表示層が外の環境により左右されず、いつまでも鮮
明な表示が保たれる。 4)延伸ポリオレフィンフィルムを使用しているので、
耐屈曲性に優れ、袋としての耐久性があり、製造工程や
運搬時等におけるバリア性の低下がない。 5)無機バリア層設置工程とシール層設置工程の間に表
示層設置工程を設ける等、製造工程の区分化と順序の選
択が容易になるので、製造管理上、経営管理上から有利
である。 さらに、本発明に係る防湿性包装材及びそれを利用し
た、発熱体用外袋、まとめ用包装袋等の防湿性包装袋器
は、焼却されたとしても有害な塩素系物質を発生するこ
ともなく廃棄処理も可能であり環境影響面からも好まし
い効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の防湿性包装材の一実施例の断面図で
ある。
【図2】 本発明の防湿性包装材の他実施例の断面図で
ある。
【図3】 本発明の中刷り表示付き防湿性包装材の他実
施例の断面図である。
【図4】 本発明の中刷り表示付き防湿性包装材の他実
施例の断面図である。
【図5】 本発明の中刷り表示付き防湿性包装材の他実
施例の断面図である。
【図6】 本発明の中刷り表示付き防湿性包装材の他実
施例の平面図である。
【図7】 本発明の中刷り表示付き防湿性外袋の一実施
例の斜視図である。
【図8】 本発明の中刷り表示付き防湿性外袋に収納さ
れた発熱体の一実施例の平面図である。
【図9】 本発明の中刷り表示付き防湿性まとめ包装袋
の一実施例を示す斜視図である。
【図10】 図9におけるA一A’線断面図である。
【符号の説明】
1 防湿性包装材 1a 中刷り表示付き防湿性包装材 2 基体(フィルムまたはシート) 3 金属化合物からなるガスバリア層 4 接着剤層 5 延伸ポリオレフィンフィルムからなる防湿層 6 アンカーコート剤層 7 表示層 8 シール性樹脂層 8a ヒートシール性樹脂層 8b ホットメルト系感圧接着性樹脂層 9 シール部 10 中刷り表示 11 中刷り表示付き防湿性外袋 12 発熱体 13 外袋 14 外袋付き発熱体 15 中刷り表示付き防湿性まとめ包装袋 16 基材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B32B 27/32 B65D 33/00 A B65D 30/08 65/40 D 33/00 77/04 F 65/40 81/24 F 77/04 A61J 1/00 331C 81/24 390S (72)発明者 栗原 誠 栃木県栃木市皆川城内町388番地 マイコ ール株式会社内 (72)発明者 中村 正人 栃木県栃木市皆川城内町388番地 マイコ ール株式会社内 (72)発明者 岩本 健一 栃木県栃木市皆川城内町388番地 マイコ ール株式会社内 (72)発明者 木村 久雄 栃木県栃木市皆川城内町388番地 マイコ ール株式会社内 (72)発明者 相田 道雄 栃木県栃木市皆川城内町388番地 マイコ ール株式会社内 (72)発明者 百々 寿浩 栃木県栃木市皆川城内町388番地 マイコ ール株式会社内 Fターム(参考) 3E064 BA24 BB03 BC07 BC08 BC18 EA06 EA18 FA06 GA02 HA06 HB03 HB04 HN05 3E067 AB01 AB81 AB96 AC03 BA12A BA12B BA12C BB06B BB07B BB11A BB11C BB14B BB15A BB15C BB16A BB16C BB18A BB18C BB25A BB25B BB25C CA03 CA05 CA06 CA24 EA06 EE02 FA04 GB01 3E086 AD01 BA04 BA13 BA15 BA33 BB01 BB02 BB05 BB51 CA01 CA29 CA35 4C099 AA01 JA04 LA03 LA05 LA11 4F100 AA12B AA17B AA20 AA33B AK01A AK01G AK03C AK07 AK41G AK42 AK68 BA04 BA05 BA07 BA10A BA10D EH66 EJ37C EJ38C EJ55 EJ59 EJ65 GB15 GB16 HB31E JD02B JD03 JD04 JD04C JL11D JL12D JL13D

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂を原料としたフィルムまたはシート
    からなる基体に、金属化合物からなるガスバリア層、延
    伸ポリオレフィンフィルムからなる防湿層、シール性樹
    脂層を積層してなることを特徴とする防湿性包装材。
  2. 【請求項2】 前記基体のガスバリア層が形成されてい
    ない側の面上に基材を積層したことを特徴とする請求項
    1記載の防湿性包装材。
  3. 【請求項3】 前記ガスバリア層上に接着剤層を介して
    前記防湿層が設けられていることを特徴とする請求項1
    または2に記載の防湿性包装材。
  4. 【請求項4】 前記防湿層としての二軸延伸ポリオレフ
    ィンフィルムが、前記接着剤層としてのドライラミネー
    ト剤層を介して積層されていることを特徴とする請求項
    3記載の防湿性包装材。
  5. 【請求項5】 前記金属化合物層が、金属酸化物、金属
    窒化物、金属酸窒化物から選ばれた少なくとも1種から
    なる化合物の単層または多層構造を有することを特徴と
    する請求項1ないし4の何れかに記載の防湿性包装材。
  6. 【請求項6】 表示層が前記防湿性包装材を構成する層
    と層の間に設けられたことを特徴とする請求項1ないし
    5の何れかに記載の防湿性包装材。
  7. 【請求項7】 前記表示層が印刷で設けられたことを特
    徴とする請求項6に記載の防湿性包装材。
  8. 【請求項8】 前記接着剤層が、ドライラミネート剤
    層、ウェットラミネート剤層の中から選ばれた少なくと
    も1種からなることを特徴とする請求項3ないし7の何
    れかに記載の防湿性包装材。
  9. 【請求項9】 前記シール性樹脂層が、ヒートシール
    剤、感圧接着剤、ヒートシール剤及び感圧接着剤との混
    合物の中から選ばれた少なくとも1種からなることを特
    徴とする請求項1ないし8の何れかに記載の防湿性包装
    材。
  10. 【請求項10】 前記防湿性包装材の酸素透過度及び透
    湿度がそれぞれ10cc/m・day以下及び2g/
    ・day以下であることを特徴とする請求項1ない
    し9の何れかに記載の防湿性包装材。
  11. 【請求項11】 前記防湿性包装材が発熱体用防湿性包
    装材であることを特徴とする請求項1ないし10の何れ
    かに記載の防湿性包装材。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし11の何れかに記載の
    防湿性包装材を用い製袋してなることを特徴とする防湿
    性包装用容器。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の防湿性包装用容器
    が、空気の存在下で発熱する発熱組成物を通気性の内袋
    に収納した発熱体の保存用に製袋されていることを特徴
    とする発熱体用防湿性外袋。
  14. 【請求項14】 酸素透過度が0.5〜10cc/m
    ・day及び透湿度が0.01から1.0g/m・d
    ayであることを特徴とする請求項13記載の発熱体用
    防湿性外袋。
  15. 【請求項15】 請求項13または14に記載された発
    熱体用防湿性外袋に収納されてなることを特徴とする発
    熱体。
  16. 【請求項16】 請求項12に記載の前記防湿性包装用
    容器が、発熱体または外袋に収納された発熱体を2個以
    上まとめて収納できる様に製袋されてなることを特徴と
    する発熱体用防湿性まとめ包装袋。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載された発熱体用防湿
    性まとめ包装袋に2個以上収納されてなることを特徴と
    する発熱体または外袋に収納された発熱体。
JP2000403197A 2000-12-28 2000-12-28 防湿性包装材、それを使用した発熱体用防湿性外袋、発熱体用防湿性まとめ包装袋等の防湿性包装用容器並びにそれらに収納された発熱体 Withdrawn JP2002200108A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000403197A JP2002200108A (ja) 2000-12-28 2000-12-28 防湿性包装材、それを使用した発熱体用防湿性外袋、発熱体用防湿性まとめ包装袋等の防湿性包装用容器並びにそれらに収納された発熱体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000403197A JP2002200108A (ja) 2000-12-28 2000-12-28 防湿性包装材、それを使用した発熱体用防湿性外袋、発熱体用防湿性まとめ包装袋等の防湿性包装用容器並びにそれらに収納された発熱体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002200108A true JP2002200108A (ja) 2002-07-16

Family

ID=18867365

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000403197A Withdrawn JP2002200108A (ja) 2000-12-28 2000-12-28 防湿性包装材、それを使用した発熱体用防湿性外袋、発熱体用防湿性まとめ包装袋等の防湿性包装用容器並びにそれらに収納された発熱体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002200108A (ja)

Cited By (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003024364A (ja) * 2001-07-13 2003-01-28 Nippon Matai Co Ltd 使い捨てカイロ用内袋
JP2004160821A (ja) * 2002-11-12 2004-06-10 Dainippon Printing Co Ltd 積層材およびそれを使用した包装用袋
JP2004314626A (ja) * 2003-03-31 2004-11-11 Dainippon Printing Co Ltd 保護膜およびその製造方法
JP2005013469A (ja) * 2003-06-26 2005-01-20 Kaito Kagaku Kogyo Kk プレフィルドシリンジ用包装材
JP2005170510A (ja) * 2003-11-21 2005-06-30 Mitsubishi Rayon Co Ltd アクリル系樹脂板の防湿包装方法
JP2006271962A (ja) * 2005-03-04 2006-10-12 Kao Corp 蒸気温熱具
JP2006288691A (ja) * 2005-04-11 2006-10-26 Nitto Lifetech Kk カイロ製品
JP2007523800A (ja) * 2003-05-30 2007-08-23 オスラム オプト セミコンダクターズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 軟質の多層包装材料および該包装材料を有する電子デバイス
JP2008074429A (ja) * 2006-09-20 2008-04-03 Toppan Printing Co Ltd 高防湿性を有するバッグインボックス用内装袋
JP2012065876A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Okamoto Kk 使い捨てカイロ用外袋
US8357189B2 (en) 2005-03-04 2013-01-22 Kao Corporation Physiology enhancing device
JP5923609B2 (ja) * 2012-08-10 2016-05-24 富士フイルム株式会社 包装材に熱溶着される包装材料
WO2016117528A1 (ja) * 2015-01-23 2016-07-28 富田製薬株式会社 容器入り塩化ナトリウム、及び塩化ナトリウムの保存方法
JP2016166047A (ja) * 2015-03-02 2016-09-15 株式会社ナノテック 個包装用離型フィルム、それを用いたカイロ製品の包装品及びその製造方法
JP2017109092A (ja) * 2015-12-15 2017-06-22 ラジオメーター・メディカル・アー・ペー・エス 基準流体を収容する袋
JP2018184175A (ja) * 2017-04-24 2018-11-22 サンスター株式会社 長期保存用液体組成物
KR20190113277A (ko) * 2018-03-28 2019-10-08 주식회사 엘지화학 우레탄계 방열 접착 조성물을 보관하는 용기
CN110421916A (zh) * 2019-08-07 2019-11-08 浙江金石包装有限公司 一种无纺布材料的复合袋
CN114258346A (zh) * 2019-08-23 2022-03-29 株式会社可乐丽 多层结构体、真空包装袋和真空绝热体
CN114341011A (zh) * 2019-08-30 2022-04-12 大日本印刷株式会社 密封胶、硅材料的运输用袋以及硅材料的捆包体
WO2022210193A1 (ja) * 2021-04-02 2022-10-06 小林製薬株式会社 化学カイロ用外袋用フィルム
DE102022133751B3 (de) 2022-12-16 2024-03-21 Huhtamaki Flexible Packaging Germany Gmbh & Co. Kg Sammelverpackung mit Hochbarriere, enthaltend eine Mehrzahl von Individualverpackungen mit Niedrigbarriere

Cited By (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003024364A (ja) * 2001-07-13 2003-01-28 Nippon Matai Co Ltd 使い捨てカイロ用内袋
JP2004160821A (ja) * 2002-11-12 2004-06-10 Dainippon Printing Co Ltd 積層材およびそれを使用した包装用袋
JP2004314626A (ja) * 2003-03-31 2004-11-11 Dainippon Printing Co Ltd 保護膜およびその製造方法
JP4526848B2 (ja) * 2003-03-31 2010-08-18 大日本印刷株式会社 保護膜およびその製造方法
JP2007523800A (ja) * 2003-05-30 2007-08-23 オスラム オプト セミコンダクターズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 軟質の多層包装材料および該包装材料を有する電子デバイス
JP2005013469A (ja) * 2003-06-26 2005-01-20 Kaito Kagaku Kogyo Kk プレフィルドシリンジ用包装材
JP4500144B2 (ja) * 2003-11-21 2010-07-14 三菱レイヨン株式会社 アクリル系樹脂板の防湿包装方法
JP2005170510A (ja) * 2003-11-21 2005-06-30 Mitsubishi Rayon Co Ltd アクリル系樹脂板の防湿包装方法
US8357189B2 (en) 2005-03-04 2013-01-22 Kao Corporation Physiology enhancing device
JP2006271962A (ja) * 2005-03-04 2006-10-12 Kao Corp 蒸気温熱具
JP2006288691A (ja) * 2005-04-11 2006-10-26 Nitto Lifetech Kk カイロ製品
JP2008074429A (ja) * 2006-09-20 2008-04-03 Toppan Printing Co Ltd 高防湿性を有するバッグインボックス用内装袋
JP2012065876A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Okamoto Kk 使い捨てカイロ用外袋
JP5923609B2 (ja) * 2012-08-10 2016-05-24 富士フイルム株式会社 包装材に熱溶着される包装材料
JPWO2014024602A1 (ja) * 2012-08-10 2016-07-25 富士フイルム株式会社 包装材に熱溶着される包装材料
WO2016117528A1 (ja) * 2015-01-23 2016-07-28 富田製薬株式会社 容器入り塩化ナトリウム、及び塩化ナトリウムの保存方法
JP2016166047A (ja) * 2015-03-02 2016-09-15 株式会社ナノテック 個包装用離型フィルム、それを用いたカイロ製品の包装品及びその製造方法
US10794919B2 (en) 2015-12-15 2020-10-06 Radiometer Medical Aps Bag containing a reference fluid
JP2019051320A (ja) * 2015-12-15 2019-04-04 ラジオメーター・メディカル・アー・ペー・エス 基準流体を収容する袋
US10359437B2 (en) 2015-12-15 2019-07-23 Radiometer Medical Aps Bag containing a reference fluid
JP2017109092A (ja) * 2015-12-15 2017-06-22 ラジオメーター・メディカル・アー・ペー・エス 基準流体を収容する袋
JP2018184175A (ja) * 2017-04-24 2018-11-22 サンスター株式会社 長期保存用液体組成物
KR20190113277A (ko) * 2018-03-28 2019-10-08 주식회사 엘지화학 우레탄계 방열 접착 조성물을 보관하는 용기
KR102171279B1 (ko) * 2018-03-28 2020-10-28 주식회사 엘지화학 우레탄계 방열 접착 조성물을 보관하는 용기
CN110421916B (zh) * 2019-08-07 2024-05-10 浙江金石包装有限公司 一种无纺布材料的复合袋
CN110421916A (zh) * 2019-08-07 2019-11-08 浙江金石包装有限公司 一种无纺布材料的复合袋
CN114258346A (zh) * 2019-08-23 2022-03-29 株式会社可乐丽 多层结构体、真空包装袋和真空绝热体
CN114341011B (zh) * 2019-08-30 2024-03-15 大日本印刷株式会社 密封胶、硅材料的运输用袋以及硅材料的捆包体
CN114341011A (zh) * 2019-08-30 2022-04-12 大日本印刷株式会社 密封胶、硅材料的运输用袋以及硅材料的捆包体
WO2022210193A1 (ja) * 2021-04-02 2022-10-06 小林製薬株式会社 化学カイロ用外袋用フィルム
GB2620071A (en) * 2021-04-02 2023-12-27 Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd Film used for outer bag for chemical body warmer
DE102022133751B3 (de) 2022-12-16 2024-03-21 Huhtamaki Flexible Packaging Germany Gmbh & Co. Kg Sammelverpackung mit Hochbarriere, enthaltend eine Mehrzahl von Individualverpackungen mit Niedrigbarriere

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002200108A (ja) 防湿性包装材、それを使用した発熱体用防湿性外袋、発熱体用防湿性まとめ包装袋等の防湿性包装用容器並びにそれらに収納された発熱体
CA2133645C (en) Composite material
JP4879377B2 (ja) 透明バリアフィルム、それを使用した積層材および包装用容器
JP5158458B2 (ja) 耐熱性オレフィン系多層フィルム、その製造方法及びこれを用いる包装材
JP2019059511A (ja) 包装袋
JP4949542B2 (ja) 透明バリアフィルム、それを使用した積層材および包装用容器
JP2000263681A (ja) 積層材およびそれを使用した包装用容器
JP2000263727A (ja) 積層材およびそれを使用した包装用容器
JP4402414B2 (ja) 積層材およびそれを使用した液体充填包装用小袋
JP2000263725A (ja) 積層材およびそれを使用した包装用容器
JP7358728B2 (ja) ポリエチレン積層体およびこれを用いた包装材料
JP2000238175A (ja) 積層材およびそれを使用した包装用容器
JP4402412B2 (ja) 積層材およびそれを使用した包装用袋
JP4286987B2 (ja) 積層材およびそれを使用した包装用容器
JP4736145B2 (ja) 積層材およびそれを使用した包装用容器
JP4522506B2 (ja) 積層材およびそれを使用した包装用容器
JP2000263726A (ja) 積層材およびそれを使用した包装用容器
JP2002144465A (ja) バリア性フィルム
JP2000263683A (ja) 積層材およびそれを使用した包装用容器
JP4156241B2 (ja) 液体調味料包装用積層材およびそれを使用した液体調味料包装用袋
JP7373683B1 (ja) 積層体および包装袋
JP7358727B2 (ja) ポリエチレン積層体およびこれを用いた包装材料
JP4170483B2 (ja) 透明バリアフィルム、それを使用した積層材および包装用容器
JPH11263379A (ja) 液体小袋包装体
JP2024112742A (ja) 積層体および包装袋

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080304