JP2000219286A - 包装和洋菓子 - Google Patents

包装和洋菓子

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JP2000219286A
JP2000219286A JP2107299A JP2107299A JP2000219286A JP 2000219286 A JP2000219286 A JP 2000219286A JP 2107299 A JP2107299 A JP 2107299A JP 2107299 A JP2107299 A JP 2107299A JP 2000219286 A JP2000219286 A JP 2000219286A
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japanese
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JP2107299A
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English (en)
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Masahiro Shimoyamada
正博 下山田
Noburo Kawada
修朗 河田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡素でありながら、その機能性等を損なわ
ず、更に、表面装飾の美麗さ等を有し、また、有機溶剤
臭等の問題点を解決し、十分に満足し得る包装用材料に
て充填包装した包装和洋菓子を提供することである。 【解決手段】 基材フィルムと、該基材フィルムの表面
に設けた水性インキ組成物による印刷模様層とからなる
包装用材料の基材フィルム面に、和洋菓子を載置し、充
填包装してなることを特徴とする包装和洋菓子に関する
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、包装和洋菓子に関
し、更に詳しくは、水性インキ組成物を使用して印刷模
様層等を形成した包装用材料をもって、和洋菓子類を充
填包装し、残留有機溶剤等による内容物への影響を皆無
にした包装和洋菓子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、和洋菓子等を充填包装するため
に、紙基材、プラスチック基材、あるいは金属箔等を使
用し、これらを任意に積層して、種々の包装用材料が開
発され、提案されている。而して、これらの包装用材料
は、通常、有機溶剤を多用するグラビアインキ、あるい
は、フレキソインキ等を使用し、グラビア印刷、あるい
は、フレキソ印刷等によって所望の印刷模様等が形成さ
れているものである。そして、これらの包装用材料は、
その機能性の向上と共に表面装飾の美麗さ等と相俟っ
て、紙製容器、プラスチック製軟包装用袋、その他等の
包装用容器として、和洋菓子類等の種々の食品の充填包
装に多用されているものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような包装用材料においては、所望の印刷模様等を形成
する際に、有機溶剤を多用するグラビアインキ等を使用
することから、種々の問題点を有しているものである。
例えば、印刷後、乾燥放出される溶剤による大気汚染等
の公害問題、引火性溶剤を扱うための防災上の問題、溶
剤を扱う作業環境の問題、省資源化の問題、内容物への
影響、コスト高等の経済性の問題、その他等の種々の問
題点があるものである。また、内容物への影響につい
て、特に、饅頭、どら焼、ケ−キ等の和ないし洋菓子等
の食品においては、通常、それらを製造後、そのまま印
刷模様等を施したプラスチックフィルム等で個包装し、
更には、それらを集積包装して包装製品とし、それらを
そのまま店頭等において販売されている。しかしなが
ら、かかる場合、上記のプラスチックフィルム等に施さ
れている印刷模様等が、有機溶剤を多用するグラビアイ
ンキ、あるいは、フレキソインキ等を使用して形成され
ているものであると、印刷後に乾燥等により十分に有機
溶剤等を除去したと言えども、その残留溶剤が存在し、
それが内容物、特に、食品としての和洋菓子に悪影響を
及ぼし兼ねず、例えば、残留溶剤等の溶剤臭等が内容物
等に移行し、不快感等を与えるという問題点を発生し兼
ねないものである。このために、種々の技術的対応策が
検討され、例えば、溶剤回収、ハイソリッド化、無溶剤
化、水性化、その他等の種々の技術的改良、改善が開発
され、提案されている。それらの中で、特に、現状の技
術的水準、設備等の観点から、比較的に、現実的な対応
として、グラビアインキ、フレキソインキ等の水性化に
関する種々の技術的対応策が検討され、実施に移されて
いるが、現状においては十分に満足し得る状態ではない
というのが実状である。そこで本発明は、簡素でありな
がら、その機能性等を損なわず、更に、表面装飾の美麗
さ等を有し、また、有機溶剤臭等の問題点を解決し、十
分に満足し得る包装用材料にて充填包装した包装和洋菓
子を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記のよう
な問題点を解決すべく種々研究の結果、印刷模様層を水
性インキ組成物を使用して形成すること、更に、印刷模
様層と充填包装する和洋菓子類との充填包装時の位置関
係等に着目し、まず、一層からなる基材フィルムを使用
し、その基材フィルムの表面に水性インキ組成物による
印刷模様層を設け、該基材フィルムと印刷模様層とから
なる包装用材料を製造し、次に、該包装用材料を使用し
て、その基材フィルムの非印刷模様層面を内側にして、
この面に接するように、和洋菓子等の種々の食品を載置
し、充填包装して包装和洋菓子を製造したところ、簡素
でありながら、その機能性等を損なわず、更に、表面装
飾の美麗さ等を有し、特に、残留有機溶剤等による内容
物への影響を皆無にした包装和洋菓子を製造し得ること
を見出して本発明を完成したものである。
【0005】すなわち、本発明は、基材フィルムと、該
基材フィルムの表面に設けた水性インキ組成物による印
刷模様層とからなる包装用材料の基材フィルム面に、和
洋菓子を載置し、充填包装してなることを特徴とする包
装菓子に関するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】上記の本発明について以下に更に
詳しく説明する。まず、本発明にかかる包装和洋菓子の
構成についてその一二を例示して図面を用いて説明する
と、図1、図2および図3は、本発明にかかる包装和洋
菓子を充填包装する際に使用する包装用材料の層構成を
示す概略的断面図であり、図4および図5は、図1に示
す包装用材料を使用し,和洋菓子を充填包装した包装和
洋菓子についてその概略の構成を示す概略的斜視図であ
る。
【0007】まず、本発明にかかる包装和洋菓子を充填
包装する際に使用する包装用材料1としては、例えば、
図1に示すように、基材フィルム2、該基材フィルム1
の表面に設けた水性インキ組成物による印刷模様層3と
から構成されることを基本構造とするものである。
【0008】更に、本発明にかかる包装和洋菓子を充填
包装する際に使用する包装用材料について、別の例を例
示すれば、図2に示すように、上記の図1に示す包装用
材料1において、更に、印刷模様層3を含む基材フィル
ム2の全面に、樹脂をビヒクルの主成分とする水性樹脂
組成物によるオ−バ−コ−ト層4を設けた構成からなる
包装用材料1aを挙げることができる。
【0009】また、本発明にかかる包装和洋菓子を充填
包装する際に使用する包装用材料について、更に別の例
を例示すると、図3に示すように、上記の図1に示す包
装用材料1において、更に、印刷模様層3含む基材フィ
ルム2の全面に、水性接着剤による水性接着剤層5、水
性アンカ−コ−ト剤による水性アンカ−コ−ト剤層5a
または無溶剤型接着剤による無溶剤型接着剤層5bを介
して、オ−バ−コ−ト層6としての樹脂のフィルム6a
を積層した構成からなる包装用材料1bを挙げることが
できる。
【0010】次に、本発明において、上記のような包装
用材料を使用し、和洋菓子を充填包装してなる本発明に
かかる包装和洋菓子の構成について例示すると、図4に
示すように、例えば、上記の図1に示す包装用材料1を
使用した例で説明すると、上記の包装用材料1の2枚を
使用し、その両者を、例えば、品名、製造者、製造年月
日、販売者、その他、装飾模様等を印刷した印刷模様層
3を外側にして、対向させて重ね合わせ、しかる後、そ
の一方の包装用材料1の一部の上端部7を残して、例え
ば、その三方の周辺端部をヒ−トシ−ルしてシ−ル部
8、8、8を形成して、開口部9を有する包装用袋Fを
製造する。次いで、本発明においては、図5に示すよう
に、上記で製造した包装用袋Fの上方の開口部9から、
その非印刷模様層面に接するように、例えば、饅頭、ど
ら焼、ケ−キ、その他等の和ないし洋菓子等の食品10
を充填し、次いで、その開口部9に、その上端部7を折
り返し、例えば、ヒ−トシ−ル等を行って、スポット状
の上端シ−ル部11を形成して、本発明にかかる包装用
袋Fを使用して充填包装してなる本発明にかかる包装和
洋菓子Gを製造することができる。而して、上記の包装
和洋菓子においては、印刷模様層を、水性インキ組成物
等を使用して形成していることから、有機溶剤等の存在
は皆無であり、従って、内容物への溶剤臭等の問題点、
更には、内容物に対する食品衛生上の問題点等を解消し
得るものである。しかも、上記の包装和洋菓子において
は、充填包装される、例えば、饅頭、どら焼、ケ−キ、
その他等の和ないし洋菓子等の食品は、基材フィルムの
面に接して充填包装されているので、印刷模様層面と接
することはないものであり、従って、この面からも内容
物への溶剤臭等の問題点、更には、内容物に対する食品
衛生上の問題点等を解消し得るものである。
【0011】上記の例示は、本発明にかかる包装和洋菓
子およびそれに使用する包装用材料についてその二三例
の例示であり、これによって本発明は、限定されるもの
ではなく、例えば、上記の図2、図3に示した包装用材
料を使用し、上記と同様にして、本発明にかかる包装和
洋菓子を製造することができるものである。また、上記
の包装用袋の形態としては、自立性袋(スタンディング
パウチ)、ガゼットシ−ル形包装用袋、ピロ−包装形包
装用袋、その他等の種々の形態からなる包装用袋を製造
し、使用することができるものである。更に、本発明に
かかる包装和洋菓子においては、例えば、包装用材料を
そのまま平面状態にし、その非印刷模様面に和洋菓子を
載置し、その包装用材料の端部を折り畳んで充填包装
し、しかる後、その折り畳んだ重合端部を、例えば、セ
ロファン製の水性粘着テ−プ等によって仮止めしてなる
包装和洋菓子等でもよいものである。上記の場合には、
基材フィルムとしては、必ずしも、後述するヒ−トシ−
ル性等の性質を有することを必要としないものである。
【0012】次に、本発明において、本発明にかかる包
装和洋菓子等を構成する材料、製造法等について説明す
ると、まず、本発明において、基材フィルムとしては、
これが和洋菓子類を充填包装する包装用袋を構成する基
本素材となることから、まず、和洋菓子類等の食品に対
し有害なものではなく、また、包装用袋を構成するに十
分な機械的、物理的、化学的、その他等において優れた
性質を有し、更に、熱によって溶融し相互に融着し得る
ヒ−トシ−ル性等の性質を有する樹脂のフィルムないし
シ−トを使用することができる。具体的には、例えば、
低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリ
エチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ
−樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレ
ン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重
合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテン
ポリマ−、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレ
フィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、無水マレイ
ン酸、フマ−ル酸、その他等の不飽和カルボン酸で変性
した酸変性ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン、ポリ
エステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカ−ボネ−ト
系樹脂、ポリアセタ−ル系樹脂、フッ素系樹脂、その他
等の樹脂からなる樹脂のフィルムないしシ−トを使用す
ることができる。更に、本発明においては、セロファン
等も使用することができる。また、上記樹脂のフィルム
ないしシートを詳細にみると、上記樹脂のフィルムない
しシート自体がヒートシール性を有する場合、また、上
記樹脂のフィルムないしシートの片面、あるいは、両面
にヒートシール性加工が施されている場合等いずれの場
合にも使用できるものである。更に、上記の樹脂のフィ
ルムないしシ−トは、単層ないし多層で使用することが
でき、また、その厚さとしては、5μm〜100μm
位、好ましくは、5μm〜300μm位が望ましい。而
して、上記の樹脂のフィルムないしシ−トとしては、未
延伸フィルム、あるいは一軸方向または二軸方向に延伸
した延伸フィルム等のいずれのものでも使用することが
できる。なお、本発明においては、上記の樹脂のフィル
ムないしシ−トは、その表面に、例えば、印刷模様層等
を形成し易くするために、例えば、コロナ放電処理、プ
ラズマ放電処理、オゾン処理、その他等の前処理を任意
に施すことができるものである。あるいは、本発明にお
いては、上記と同様に、上記の樹脂のフィルムないしシ
−トは、例えば、印刷模様層等を形成し易くするため
に、その全面に、予め、水性接着剤による水性接着剤
層、水性アンカ−コ−ト剤による水性アンカ−コ−ト剤
層または無溶剤型接着剤による無溶剤型接着剤層を形成
し、次いで、印刷模様層を形成することもできるもので
ある。なお、上記の樹脂のフィルムないしシートの表面
に印刷模様層を形成する場合に、樹脂のフィルムないし
シートとして、片面にヒートシール性加工が施されたも
のを使用する場合には、印刷模様層は、該ヒートシール
性加工が施されていない面側に設けることが望ましいも
のである。また、上記の樹脂のフィルムないしシ−トに
は、酸素、水蒸気等に対するバリア−材として、例え
ば、アルミニウム、酸化ケイ素、酸化アルミニウム等の
金属、あるいは、無機酸化物等の蒸着膜を有することも
できる。
【0013】次に、本発明において、印刷模様層を構成
する水性インキ組成物について説明すると、かかる水性
インキ組成物としては、例えば、水性インキ用樹脂をべ
ヒクルの主成分とし、これに,食品に有害でない顔料等
の色素を加え、更に、ワックス類、分散剤、消泡剤、レ
ベリング剤、安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、充填
剤、潤滑剤、滑剤、その他等の食品に有害でない添加剤
を任意に添加し、水、あるいは、水とアルコ−ル等から
なる溶剤を使用し、ミキサ−等で十分に混練してなる溶
解型、エマルジョン型、ハイドロゾル型、その他等の水
性インキ組成物を使用することができる。
【0014】上記において、水性インキ用樹脂として
は、溶解型、ハイドロゾル型、エマルジョン型、その他
等のインキ組成物を調整することができる天然樹脂、あ
るいは、合成樹脂、更には、それらの変性樹脂等の一種
ないしそれ以上の混合物を使用することができる。具体
的には、水性インキ用樹脂としては、例えば、アクリル
酸エステル、メタクリル酸エステル、ヒドロキシルエチ
ルアクリレ−ト、ヒドロキシルエチルメタクリレ−ト等
の(メタ)アクリル系モノマ−、アクリロニトリル、メ
タクリルニトリル等のニトリル系モノマ−、アクリルア
ミド、メタクリルアミド等のアミド系モノマ−、該アミ
ド系モノマ−のN−アルコキシ置換体、同N−メチロ−
ル置換体、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチ
レン、ジビニルベンゼン等のスチレン系モノマ−、ジア
リルフタレ−ト、アリルグリジジルエ−テル、トリアリ
ルイソシアヌレ−ト等のアリル系モノマ−、酢酸ビニ
ル、N−ビニルピロリドン等の重合性二重結合を有する
モノマ−等の一種ないしそれ以上と、カルボキシル基を
有するアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マ
レイン酸、フマ−ル酸、イタコン酸、その他等の不飽和
カルボン酸の一種ないしそれ以上との共重合体からなる
アルカリ溶液可溶性(メタ)アクリル系共重合体を使用
することができる。更にまた、本発明において、水性イ
ンキ用樹脂としては、例えば、ポリアルリルアミド系樹
脂、ポリ(メタ)アクリル酸系樹脂、ポリエチレンオキ
シド系樹脂、ポリN−ビニルピロリドン系樹脂、水溶性
ポリウレタン系樹脂(2液硬化型ポリウレタン系樹
脂)、水溶性ポリエステル系樹脂、水溶性ポリアミド系
樹脂、水溶性アミノ系樹脂、水溶性フェノ−ル系樹脂、
その他等の水溶性合成樹脂、ポリヌクレオチド、ポリペ
プチド、多糖類、澱粉、その他等の水溶性天然高分子、
その他等も使用することができる。また、本発明におい
て、水性インキ用樹脂としては、例えば、天然ゴム、合
成ゴム、ポリ酢酸ビニル系樹脂、(メタ)アクリル系樹
脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリ
ウレタン−ポリアクリル系樹脂変性ないし混合樹脂、そ
の他の樹脂を使用することができる。而して、本発明に
おいては、上記のような樹脂の一種ないしそれ以上を使
用し、当該樹脂に適する溶解型、ハイドロゾル型、また
は、エマルジョン型、その他等の形態で使用することが
できる。
【0015】次にまた、上記において、水としては、通
常の純水ないし工業用水等を使用することができ、ま
た、水とアルコ−ル等からなる溶剤としては、水のほか
にエタノ−ル、イソプロピルアルコ−ル、N−プロピル
アルコ−ル等の低級アルコ−ル、グリコ−ル類およびそ
のエステル類等を使用して調整することができ、而し
て、その低級アルコ−ル、グリコ−ル類およびそのエス
テル類等は、5〜20重量%位の割合で含有しているこ
とが望ましい。また、上記のような水性インキにおい
て、上記のような低級アルコ−ル、グリコ−ル類および
そのエステル類等の溶剤は、インキの流動性改良、被印
刷体への濡れの向上、乾燥性の調整等の目的で使用され
るものであり、その目的に応じてその種類、使用量等が
決定されるものであり、しかも、有機溶剤臭等を起こさ
ない範囲内で使用することが望ましいものである。
【0016】本発明においては、上記のような水性イン
キ組成物を使用し、例えば、グラビア印刷方式、フレキ
ソ印刷方式、シルクスクリ−ン印刷方式、転写印刷方
式、オフセット印刷方式、その他等により、基材フィル
ムの表面に、例えば、文字、図形、記号、絵柄、その他
等の所望の印刷絵柄を形成して、本発明の印刷模様層を
形成することができる。
【0017】次に、本発明において、オ−バ−コ−ト層
としては、基材フィルムの上を全面的に被覆し、例え
ば、基材フィルムの上に形成した印刷模様層を保護する
と共に、更に、該基材フィルムの機能、作用等を補助な
いし補強する役目を奏するものである。而して、本発明
において、上記のオ−バ−コ−ト層としては、例えば、
基材フィルムの上に、前述の水性インキ用樹脂を同様に
使用し、これをビヒクルの主成分とする水性樹脂組成物
を塗布することにより、あるいは、基材フィルムの上
に、後述する水性接着剤による水性接着剤層、水性アン
カ−コ−ト剤による水性アンカ−コ−ト剤層または無溶
剤型接着剤による無溶剤型接着剤層を介して、樹脂のフ
ィルムを積層することによって、オ−バ−コ−ト層を形
成することができるものである。
【0018】上記において、前述の水性インキ用樹脂を
ビヒクルの主成分とする水性樹脂組成物としては、前述
の溶解型の樹脂、エマルジョン型の樹脂、あるいは、ハ
イドロゾル型の樹脂、その他の樹脂を同様に使用し、そ
の一種ないしそれ以上をベヒクルの主成分とし、これ
に,ワックス類、分散剤、消泡剤、レベリング剤、安定
剤、充填剤、潤滑剤、滑剤、その他等の添加剤を任意に
添加し、水等からなる溶剤を使用してミキサ−等を使用
して十分に混練してなる水溶液型、エマルジョン型、あ
るいは、ハイドロゾル型の水性樹脂組成物を使用するこ
とができる。上記の水性樹脂組成物の塗布法としては、
例えば、グラビアロ−ルコ−ト法、リバ−スロ−ルコ−
ト法、ナイフコ−ト法、キスコ−ト法、その他等の方法
で塗布することができ、その膜厚としては、乾燥状態
で、1〜30μm位、好ましくは、1〜5μm位が望ま
しい。
【0019】次に、本発明において、オ−バコ−ト層と
しての樹脂フィルムを積層する際に使用する水性接着剤
層を構成する水性接着剤としては、例えば、水性接着剤
用樹脂をべヒクルの主成分とし、これに,ワックス類、
分散剤、消泡剤、レベリング剤、安定剤、充填剤、潤滑
剤、滑剤、その他等の添加剤を任意に添加し、水等から
なる溶剤を使用してミキサ−等を使用して十分に混練し
てなる水溶液型、あるいは、エマルジョン型の水性接着
剤を使用することができる。 上記において、水性接着
剤用樹脂としては、例えば、ポリアルリルアミド系樹
脂、ポリ(メタ)アクリル酸系樹脂、ポリエチレンオキ
シド系樹脂、ポリN−ビニルピロリドン系樹脂、水溶性
ポリウレタン系樹脂(水溶性2液硬化型ポリウレタン系
樹脂)、水溶性ポリエステル系樹脂、水溶性ポリアミド
系樹脂、水溶性アミノ系樹脂、水溶性フェノ−ル系樹
脂、その他等の水溶性合成樹脂、ポリヌクレオチド、ポ
リペプチド、多糖類、等の水溶性天然高分子、その他等
の溶解型の樹脂を使用することができる。また、本発明
において、水性接着剤用樹脂としては、例えば、天然ゴ
ム、合成ゴム、ポリ酢酸ビニル系樹脂、(メタ)アクリ
ル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂
(2液硬化型ポリウレタン系樹脂)、ポリウレタン−ポ
リアクリル系樹脂変性ないし混合樹脂、その他の樹脂の
エマルジョン型の樹脂を使用することができる。更に
は、前述のアルカリ溶液可溶性(メタ)アクリル系共重
合体を使用することができる。更には、水性ドライラミ
ネ−ト用接着剤として、2液硬化型水性接着剤(東洋モ
−トン株式会社製、商品名、ADW−615/CAT−
EP5)等も使用することができ、これが最も好ましい
ものであった。上記の水性接着剤の塗布法としては、例
えば、グラビアコ−ト法、リバ−スロ−ルコ−ト法、ナ
イフコ−ト法、キスコ−ト法、その他等の方法で塗布す
ることができ、その塗布量としては、乾燥状態で、1〜
5g/m2 位、好ましくは、2〜3g/m2 位が望まし
い。
【0020】次に、本発明において、オ−バコ−ト層と
しての樹脂フィルムを積層する際に使用する水性アンカ
−コ−ト剤層を構成する水性アンカ−コ−ト剤として
は、例えば、水系のエチレンイミン系アンカ−コ−ト
剤、水系のポリブタジエン系アンカ−コ−ト剤、水分散
可能なポリウレタン系アンカ−コ−ト剤(武田薬品工業
株式会社製、商品名、タケラックAW−605/タケネ
−トAW−725)等の溶剤を含まないアンカ−コ−ト
剤を使用することができる。上記のアンカ−コ−ト剤の
塗布法としては、上記と同様に、例えば、グラビアコ−
ト法、リバ−スロ−ルコ−ト法、ナイフコ−ト法、キス
コ−ト法、その他等の方法で塗布することができ、その
塗布量としては、乾燥状態で、0.1〜5g/m2 位、
好ましくは、0.5〜1g/m2 位が望ましい。
【0021】次に、本発明において、オ−バコ−ト層と
しての樹脂フィルムを積層する際に使用する無溶剤型接
着剤層を構成する無溶剤型接着剤としては、例えば、熱
硬化型、紫外線硬化型、あるいは、電子線硬化型の接着
剤を使用することができ、そのビヒクルの主成分を構成
する素材としては、例えば、(メタ)アクリル系、ポリ
ア−ル/ポリアリル化合物系、エボキシ系、ポリエステ
ル系、ポリウレタン系、あるいは、それらの混合ないし
複合系等を主体とする無溶剤型接着剤を使用することが
できる。上記の無溶剤型接着剤の塗布法としては、上記
と同様に、例えば、グラビアコ−ト法、リバ−スロ−ル
コ−ト法、ナイフコ−ト法、キスコ−ト法、その他等の
方法で塗布することができ、その塗布量としては、乾燥
状態で、1〜5g/m2位、好ましくは、2〜3g/m
2 位が望ましい。
【0022】次にまた、上記において、水性接着剤層、
水性アンカ−コ−ト剤層、あるいは、無溶剤型接着剤層
等を介して積層する樹脂のフィルムとしては、例えば、
前述において例示した基材フィルム、その他等の各種の
樹脂のフィルムないしシ−トを使用することができる。
上記の樹脂のフィルムとしては、具体的には、例えば、
低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリ
エチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、
エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、アイオノマ−樹脂、エチレン−アクリル酸エ
チル共重合体、エチレン−アクリル酸またはメタクリル
酸共重合体、メチルペンテンポリマ−、ポリブテン系樹
脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポ
リ塩化ビニリデン系樹脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン
共重合体、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリアクリル
ニトリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリ
ル−スチレン共重合体(AS系樹脂)、アクリロニトリ
ル−ブタジェン−スチレン共重合体(ABS系樹脂)、
ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカ−ボネ
−ト系樹脂、ポリビニルアルコ−ル系樹脂、エチレン−
酢酸ビニル共重合体のケン化物、フッ素系樹脂、ジエン
系樹脂、ポリアセタ−ル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、
ニトロセルロ−ス、その他等の各種の樹脂のフィルムを
使用することができる。而して、本発明において、上記
の樹脂のフィルムとしては、膜厚が厚過ぎると、そのコ
ストを高めることになり、また、膜厚が薄すぎると、オ
−バ−コ−ト層としての機能が薄れるという問題点があ
り、約3〜30μm位、好ましくは、約5〜20μm位
が望ましい。
【0023】次に、本発明において、上記の包装用材料
を使用して製造する包装用袋について説明すると、かか
る包装用袋は、上記のような包装用材料を使用し、印刷
模様層を外側にして、それを対向して重ね合わせ、しか
る後、その周辺端部をヒ−トシ−ルしてシ−ル部を形成
して、本発明にかかる包装用袋を製造することができ
る。なお、本発明においては、包装用袋の内面であり、
かつ、該開口部の下部の部分に、繰返嵌合可能なチャッ
クテ−プを設けた構成からなる包装用袋も製造すること
ができるものである。而して、その製袋方法としては、
上記のような包装用材料を、折り曲げるかあるいは重ね
合わせて、その内層の面を対向させ、更にその周辺端部
を、例えば、側面シ−ル型、二方シ−ル型、三方シ−ル
型、四方シ−ル型、封筒貼りシ−ル型、合掌貼りシ−ル
型(ピロ−シ−ル型)、ひだ付シ−ル型、平底シ−ル
型、角底シ−ル型、その他等のヒ−トシ−ル形態により
ヒ−トシ−ルして、本発明にかかる種々の形態からなる
包装用袋を製造することができる。その他、例えば、自
立性包装用袋(スタンディングパウチ)等も可能であ
る。上記において、ヒ−トシ−ルの方法としては、例え
ば、バ−シ−ル、回転ロ−ルシ−ル、ベルトシ−ル、イ
ンパルスシ−ル、高周波シ−ル、超音波シ−ル等の公知
の方法で行うことができる。
【0024】次に、本発明においては、上記で製造した
包装用袋の開口部から、例えば、饅頭、どら焼、ケ−
キ、その他等の和ないし洋菓子、スナック菓子、キャン
ディ−、チョコレ−ト、飴、その他等の和洋菓子類から
なる食品類を、印刷模様層面と接しないように、載置、
充填し、しかる後、その開口部をヒ−トシ−ルしてシ−
ル部を形成して、本発明にかかる包装用袋を使用した包
装和洋菓子を製造することができる。而して、上記の包
装和洋菓子は、耐衝撃性、、耐環境ストレスクラッキン
グ性、シ−ルの安定性、保香性、保存安定性等の諸機能
を充足し、流通段階等において包装上のトラブルがな
く、特に、本発明にかかる包装用袋は、内容物に溶剤等
が移行することがなく、溶剤臭等を皆無にすることがで
きるという利点を有するものである。
【0025】
【実施例】次に本発明について実施例を挙げて更に詳し
く本発明を説明する。 実施例1 まず、水溶性アクリル樹脂と水溶性ポリウレタン樹脂と
からなるウレタンアクリルエマルジョン15重量%、顔
料(酸化チタン)15重量%、水50重量%、エタノ−
ル10重量%、N−プロピルアルコ−ル10重量%、そ
の他、潤滑剤、消泡剤、ポリエチレンワックス、pH調
整剤等の添加剤の若干量等をミキサ−で十分に混練して
水性インキ組成物を調整し、該水性インキ組成物を使用
し、グラビア印刷方式で、厚さ20μmのヒ−トシ−ル
性を有する2軸延伸ポリプロピレンフィルムの表面に、
所望の印刷模様層を形成した。次に、該印刷模様層を形
成した2軸延伸ポリプロピレンフィルムの裏面(非印刷
面)を対向させて重ね合わせ、しかる後、その三方の周
辺端部をヒ−トシ−ルして、三方シ−ル型の包装用袋を
製造した。次いで、上記で製造した包装用袋内にどら焼
を充填し、しかる後、その開口部をヒ−トシ−ルしてス
ポット状の上端シ−ル部を形成して包装製品を製造し
た。上記の包装製品について、通常の貯蔵、流通を経
て、しかる後、包装製品を開封して内容物を食したとこ
ろ、包装用袋を構成する包装用材料からの溶剤臭は、皆
無であった。
【0026】実施例2 まず、水溶性アクリル酸共重合体エマルジョン15重量
%、顔料(フタロシアニンブル−)15重量%、水50
重量%、エタノ−ル10重量%、N−プロピルアルコ−
ル10重量%、その他、潤滑剤、消泡剤、ポリエチレン
ワックス、pH調整剤等の添加剤の若干量等をミキサ−
で十分に混練して水性インキ組成物を調整し、該水性イ
ンキ組成物を使用し、グラビア印刷方式で、厚さ20μ
mの無延伸ポリプロピレンフィルムの表面に、所望の印
刷模様層を形成した。次に、該印刷模様層を形成した無
延伸ポリプロピレンフィルムの裏面(非印刷面)を対向
させて重ね合わせ、しかる後、その三方の周辺端部をヒ
−トシ−ルして、三方シ−ル型の包装用袋を製造した。
次いで、上記で製造した包装用袋内に饅頭を充填し、し
かる後、その開口部をヒ−トシ−ルして上端シ−ル部を
形成して包装製品を製造した。上記の包装製品につい
て、通常の貯蔵、流通を経て、しかる後、包装製品を開
封して内容物を食したところ、包装用袋を構成する積層
材からの溶剤臭は、皆無であった。
【0027】実施例3 上記の実施例1と同様に、まず、水溶性アクリル樹脂と
水溶性ポリウレタン樹脂とからなるウレタンアクリルエ
マルジョン15重量%、顔料(酸化チタン)15重量
%、水50重量%、エタノ−ル10重量%、N−プロピ
ルアルコ−ル10重量%、その他、潤滑剤、消泡剤、ポ
リエチレンワックス、pH調整剤等の添加剤の若干量等
をミキサ−で十分に混練して水性インキ組成物を調整
し、該水性インキ組成物を使用し、グラビア印刷方式
で、厚さ12μmのヒ−トシ−ル性を有する2軸延伸ポ
リエチレンテレフタレ−トフィルムの表面に、所望の印
刷模様層を形成した。次に、該印刷模様層を形成した2
軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの裏面(非
印刷面)を対向させて重ね合わせ、しかる後、その三方
の周辺端部をヒ−トシ−ルして、三方シ−ル型の包装用
袋を製造した。次いで、上記で製造した包装用袋内にど
ら焼を充填し、しかる後、その開口部をヒ−トシ−ルし
て上端シ−ル部を形成し、包装製品を製造した。上記の
包装製品について、通常の貯蔵、流通を経て、しかる
後、包装製品を開封して内容物を食したところ、包装用
袋を構成する積層材からの溶剤臭は、皆無であった。
【0028】実施例4 まず、水溶性アクリル樹脂と水溶性ポリウレタン樹脂と
からなるウレタンアクリルエマルジョン15重量%、充
填剤15重量%、水50重量%、エタノ−ル10重量
%、N−プロピルアルコ−ル10重量%、その他、潤滑
剤、消泡剤、ポリエチレンワックス、pH調整剤等の添
加剤の若干量等をミキサ−で十分に混練して水性前処理
剤組成物を調整し、該水性前処理剤組成物を使用し、グ
ラビアロ−ルコ−ト方式で、厚さ20μmの低密度ポリ
エチレンフィルムの表面に、コ−ティングして、膜厚
1.0g/m2 (乾燥状態)の前処理剤層を形成した。
次に、水溶性アクリル樹脂と水溶性ポリウレタン樹脂と
からなるウレタンアクリルエマルジョン15重量%、顔
料(酸化チタン)15重量%、水50重量%、エタノ−
ル10重量%、N−プロピルアルコ−ル10重量%、そ
の他、潤滑剤、消泡剤、ポリエチレンワックス、pH調
整剤等の添加剤の若干量等をミキサ−で十分に混練して
水性インキ組成物を調整し、該水性インキ組成物を使用
し、グラビア印刷方式で、上記の厚さ20μmの低密度
ポリエチレンフィルムの前処理剤層の全面に、所望の印
刷模様層を形成した。次に、該印刷模様層を形成した低
密度ポリエチレンフィルムの裏面(非印刷面)を対向さ
せて重ね合わせ、しかる後、その三方の周辺端部をヒ−
トシ−ルして、三方シ−ル型の包装用袋を製造した。次
いで、上記で製造した包装用袋内にどら焼を充填し、し
かる後、その開口部をヒ−トシ−ルしてスポット状の上
端シ−ル部を形成して包装製品を製造した。上記の包装
製品について、通常の貯蔵、流通を経て、しかる後、包
装製品を開封して内容物を食したところ、包装用袋を構
成する積層材からの溶剤臭は、皆無であった。
【0029】実施例5 まず、無延伸ポリプロピレンフィルムの表面に、水性エ
チレンイミン系アンカ−コ−ト材を使用し、これをグラ
ビアコ−ト方式で塗布して、約1g/m2 (乾燥状態)
のアンカ−コ−ト剤層を形成した。次に、水溶性アクリ
ル樹脂と水溶性ポリウレタン樹脂とからなるウレタンア
クリルエマルジョン15重量%、顔料(酸化チタン)1
5重量%、水50重量%、エタノ−ル10重量%、N−
プロピルアルコ−ル10重量%、その他、潤滑剤、消泡
剤、ポリエチレンワックス、pH調整剤等の添加剤の若
干量等をミキサ−で十分に混練して水性インキ組成物を
調整し、該水性インキ組成物を使用し、グラビア印刷方
式で、上記の厚さ20μmの無延伸ポリプロピレンフィ
ルムのアンカ−コ−ト剤層の全面に、所望の印刷模様層
を形成した。次に、該印刷模様層を形成した2軸延伸ポ
リプロピレンフィルムの裏面(非印刷面)を対向させて
重ね合わせ、しかる後、その三方の周辺端部をヒ−トシ
−ルして、三方シ−ル型の包装用袋を製造した。次い
で、上記で製造した包装用袋内にどら焼を充填し、しか
る後、その開口部をヒ−トシ−ルしてスポット状の上端
シ−ル部を形成して包装製品を製造した。上記の包装製
品について、通常の貯蔵、流通を経て、しかる後、包装
製品を開封して内容物を食したところ、包装用袋を構成
する積層材からの溶剤臭は、皆無であった。
【0030】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明
は、印刷模様層を水性インキ組成物を使用して形成する
こと、更に、印刷模様層と充填包装する和洋菓子類との
充填包装時の位置関係等に着目し、まず、一層からなる
基材フィルムを使用し、その基材フィルムの表面に水性
インキ組成物による印刷模様層を設け、該基材フィルム
と印刷模様層とからなる包装用材料を製造し、次に、該
包装用材料を使用して、その基材フィルムの非印刷模様
層面を内側にして、この面に接するように、和洋菓子等
の種々の食品を載置し、充填包装して包装和洋菓子を製
造して、簡素でありながら、その機能性等を損なわず、
更に、表面装飾の美麗さ等を有し、特に、残留有機溶剤
等による内容物への影響を皆無にした包装和洋菓子を製
造し得ることができるというものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる包装和洋菓子を構成する包装用
材料についてその層構成を示す概略的断面図である。
【図2】本発明にかかる包装和洋菓子を構成する包装用
材料についてその層構成を示す概略的断面図である。
【図3】本発明にかかる包装和洋菓子を構成する包装用
材料についてその層構成を示す概略的断面図である。
【図4】図1に示す包装用材料を使用して充填包装して
なる本発明にかかる包装和洋菓子の構成を示す概略的斜
視図である。
【図5】図1に示す包装用材料を使用して充填包装して
なる本発明にかかる包装和洋菓子の構成を示す概略的斜
視図である。
【符号の説明】
1 包装用材料 1a 包装用材料 1b 包装用材料 2 基材フィルム 3 印刷模様層 4 オ−バ−コ−ト層 5 水性接着剤層 5a 水性アンカ−コ−ト剤層 5b 無溶剤型接着剤層 6 オ−バ−コ−ト層 6a 樹脂のフィルム 7 上端部 8 シ−ル部 9 開口部 10 食品 11 スポット状の上端シ−ル部 F 包装用袋 G 包装菓子
フロントページの続き Fターム(参考) 3E096 AA01 BA28 CA12 CC10 DA13 EA02X EA11X FA01 FA14 GA02 4B014 GE14 GP25 4J039 AB01 AB07 AB12 AD03 AD08 AD10 AD11 AD12 AD13 AD14 AD23 AE02 AE04 AE06 AE07 AE08 BB01 BE01 BE12 BE16 BE22 BE24 CA03 CA06 FA02 GA02 GA03 GA05 GA09 GA10 GA34

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材フィルムと、該基材フィルムの表面
    に設けた水性インキ組成物による印刷模様層とからなる
    包装用材料の基材フィルム面に、和洋菓子を載置し、充
    填包装してなることを特徴とする包装和洋菓子。
  2. 【請求項2】 基材フィルムが、ヒ−トシ−ル性樹脂フ
    ィルムからなることを特徴とする上記の請求項1に記載
    する包装和洋菓子。
  3. 【請求項3】 基材フィルムの印刷模様層を含む全面
    に、更に、樹脂をビヒクルの主成分とする水性樹脂組成
    物によるオ−バ−コ−ト層を設けたことを特徴とする上
    記の請求項1〜2に記載する包装和洋菓子。
  4. 【請求項4】 基材フィルムの印刷模様層を含む全面
    に、更に、水性接着剤による水性接着剤層、水性アンカ
    −コ−ト剤による水性アンカ−コ−ト剤層または無溶剤
    型接着剤層による無溶剤型接着剤層を介して、樹脂のフ
    ィルムを積層したことを特徴とする上記の請求項1〜2
    に記載する包装和洋菓子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006008726A (ja) * 2004-06-22 2006-01-12 Tombow Pencil Co Ltd 水性修正液組成物
JP2011006152A (ja) * 2010-08-04 2011-01-13 Shinmei:Kk 食品用フィルムケース
JP2014515051A (ja) * 2011-03-30 2014-06-26 ヒューレット・パッカード インダストリアル プリンティング リミテッド 水性インク組成物及びこれを調製する方法

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