JP2014515051A - 水性インク組成物及びこれを調製する方法 - Google Patents

水性インク組成物及びこれを調製する方法 Download PDF

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Abstract

水性インク組成物が、水少なくとも60重量%、アクリルラテックスポリマーサスペンション、ポリウレタンサスペンション、ポリエチレンワックスサスペンション、及び前記インク組成物の約10%〜約30%をなす有機溶剤を含む。水性インク組成物を調製する方法では、前記成分の配合物を提供する。前記配合物に、前記インク組成物が実質的に均一になる条件を与え、その後、前記配合物を濾過する。
【選択図】図1

Description

インクジェットプリンタは、今や極めて一般的で且つ無理なく購入でき、またこれにより、優れた印刷品質を得ることができる。インクジェットプリンタは、家庭用の印刷、オフィスでの印刷及び商業用の印刷において利用されている。インクジェット印刷技術の成長は、インクジェットプリンタのコストの低減並びに印刷物の解像度及び全体的な印刷品質の改善を含む、多数の要因に因るものである。引き続き存在するインクジェット印刷における要求により、安価なコストを維持しながら高品質、高性能及び高耐性の画像を生成するニーズが生じている。インクジェット印刷は、広い範囲で選択される基材に対して行われる非接触式の人気のある印刷の方法である。
インクジェット印刷では様々なインクの種類が使用され、各種類のインクは、それぞれ利点及び欠点を有する。工業的インクジェット印刷は、主に、典型的には圧電式インクジェット(PIJ)プリントヘッドにより噴射される溶剤ベースインク及びUV硬化型インクを使用する。溶剤インクは、良好な接着性及び印刷性、並びに噴射信頼性及び印刷速度をもたらす。しかし、溶剤インクは、有害な空気汚染物質(HAPS)と認識されている大量の揮発性有機化合物を(VOC)を排出する。溶剤インクの使用では、特別なVOC捕捉装置の設置及び印刷実施場所における厳しい制御の義務が要求される。溶剤インクは、低い引火点を有し容易に燃えやすく、したがって、比較的低温で乾燥させなくてはならない。
UVインクジェットインクは、高印刷速度を可能にし、様々な基材に対する比較的良好な接着性を有し、低いVOC含有量を有する。しかし、UVインクは不快な臭いを特徴としており、加えて、このようなインクは環境に対し有害であり、皮膚又は目の炎症を起こし得る。UVインクの使用により印刷された画像は小さな粗い起伏を有し、可撓性のある基材に印刷した場合には、インクが基材の可撓性並びに伸び/縮みに関連する用途を制限することとなる。
水性の(水ベースの)インクジェットインクは、主として、家庭又はオフィス環境で使用される。多数の商業用インクジェットプリンタは、水性ラテックスインクを用いる。例えば、サーマル式インクジェット(TIJ)技術を用いて水性ラテックスインクを使用するHP DESIGNJET(登録商標)L25500ワイドフォーマットインクジェットプリンタ(カリフォルニア州Palo AltoのHewlett Packard)、及び水性ラテックスインクを使用する平台PIJプリンタであるHP SCITEX(登録商標)FB6700がある。水性インクは、UVベースインク及び溶剤ベースインクに対し、いくつかの利点、例えば、低い粘性及び環境適合性を有する。また、水性インクは、良好な画像品質をもたらし、色域を拡張する。
水性インクの乾燥には、大量のエネルギーが必要とされる。さらに、水が蒸発する際、インクがプリントヘッドノズルにおいて乾燥する。連続したプリントヘッドの動作を提供するためには、複雑なメンテナンスシステムが必要となる。水性インクの接着性は制限される場合があり、プラスチック基材への印刷は、不可能でないにしても極めて難しい。
本明細書で提供されている図面は寸法通りではなく、本明細書に記載の原理に基づく特定の例についての理解を容易にすることを目的として提供されたものであり、例示という手法で提供されており、添付の特許請求の範囲に制限を加えるものではない。
本明細書に記載の原理に基づくインク組成物の例について、水蒸気圧とインク温度との相関関係を示すグラフである。
本明細書に記載の原理に基づく例は、信頼性のある噴射、極めて低いVOC含有量、急速な乾燥及び硬化、優れた画像品質、良好な接着性及び膜耐性でプラスチック製及び非プラスチック製媒体上へ印刷する能力を可能にする水性インクジェットインク組成物を提供する。加えて、本明細書に記載の原理に基づく水性インクの例は、UVインク及び有機溶剤ベースインクの肯定的な特性を組み合せるものであり、全てではないにしても多くの上述の水性インクの欠点を克服する。
本明細書に記載の原理に基づくいくつかの例では、インク組成物は、(a)水を少なくとも60重量%、(b)アクリルラテックスポリマーサスペンション、(c)ポリウレタンサスペンション、(d)ポリエチレンワックスサスペンション、及び(e)インク組成物の約10%〜約30%をなす有機溶剤を含む。
インク組成物中の水の量は、例えば、インク組成物の他の成分の量に依存する。インク組成物中の水の量は、サスペンション及びインク組成物の他の成分中の水の量に加えて添加された水の量を含む。いくつかの例では、インク組成物中の重量基準の水の量は、例えば、少なくとも約60%、又は少なくとも約65%、又は少なくとも約70%、又は少なくとも約75%、及び約80%以下である。いくつかの例では、インク組成物中の重量基準での水の量は、例えば、約60%〜約80%、又は約60%〜約75%、又は約60%〜約70%、又は約60%〜約65%、又は約65%〜約80%、又は約65%〜約75%、又は約65%〜約70%、又は約70%〜約80%、又は約70%〜約75%、又は約75%〜約80%の範囲にある。
上述のように、本明細書に記載の原理に基づくインク組成物は、上述の3種類のサスペンション、つまり、アクリルラテックスポリマーサスペンション、ポリウレタンサスペンション及びポリエチレンワックスサスペンションを含む。これらの3つのポリマーサスペンションの組合せ(配合)によって、インク膜の形成速度、インク膜の耐性、インク噴射の信頼性、及びプラスチック基材を含む多くの異なる種類の表面へのインク組成物の接着性の間の最適なバランスが可能となる。異なる造膜温度を有するポリマーをブレンドすることにより、例えば、ポリウレタンポリマーより高いガラス転移温度Tg及びより低い最低造膜温度(MFFT)を有するアクリルラテックスポリマーにより、全体的な造膜プロセスが改善され、その際、ポリウレタンポリマーは、ラテックス造膜のプロセスにおいて凝集剤として機能するものとして有する。
いくつかの例では、アクリルラテックスポリマーサスペンション、ポリウレタンサスペンション及びポリエチレンワックスサスペンションのブレンドは、配量温度(つまり、例えば、配量が例えば噴射によって行われる場合に、インク組成物がインク配量装置から放出される温度)で約5センチポアズ(cp)〜約15cp、又は約5cp〜約12cp、又は約5cp〜約10cp、又は約5cp〜約8cp、又は約8cp〜約15cp、又は約8cp〜約12cp、又は約8cp〜約10cpの粘性を有するインク組成物が得られるように選択され、上記配量温度は、例えば、約5℃〜約40℃、又は約5℃〜約35℃、又は約5℃〜約30℃、又は約5℃〜約25℃、又は約5℃〜約20℃、又は約5℃〜約15℃、又は約5℃〜約10℃、又は約10℃〜約40℃、又は約10℃〜約35℃、又は約10℃〜約30℃、又は約10℃〜約25℃、又は約10℃〜約20℃、又は約10℃〜約15℃、又は約15℃〜約40℃、又は約15℃〜約35℃、又は約15℃〜約30℃、又は約15℃〜約25℃、又は約15℃〜約20℃、又は約20℃〜約40℃、又は約20℃〜約35℃、又は約20℃〜約30℃、又は約20℃〜約25℃、又は約25℃〜約40℃、又は約25℃〜約35℃、又は約25℃〜約30℃、又は約30℃〜約40℃、又は約30℃〜約35℃、又は約35℃〜約40℃である。
上述のように、本明細書に記載の原理に基づくインク組成物の1つの成分は、アクリルラテックスポリマーサスペンションである。「アクリルラテックス」という語は、アクリルモノマーのポリマー、メタクリルモノマーのポリマー、及びこれらのモノマーと別のモノマーとのコポリマーを含む。「サスペンション」という語は、例えば、エマルジョン及び分散体を含む。サスペンションは、サスペンション媒体(懸濁媒体)及び懸濁された固体材料、つまり、例えば、サスペンション媒体全体にわたり比較的均一に分布し、且つ例えば、約30nm〜約300nm、又は約30nm〜約250nm、又は約30nm〜約200nm、又は約30nm〜約150nm、又は約30nm〜約100nm、又は約30nm〜約70nm、又は約50nm〜約300nm、又は約50nm〜約250nm、又は約50nm〜約200nm、又は約50nm〜約150nm、又は約50nm〜約100nm、又は約50nm〜約70nm、又は約75nm〜約300nm、又は約75nm〜約250nm、又は約75nm〜約200nm、又は約750nm〜約150nm、又は約75nm〜約100nm、又は約100nm〜約300nm、又は約100nm〜約250nm、又は約100nm〜約200nm、又は約100nm〜約150nm、又は約150nm〜約300nm、又は約150nm〜約250nm、又は約150nm〜約200nmの平均直径を有する粒子を含む。いくつかの例では、サスペンション媒体は、非限定的に、有機溶剤(例えば、グリコール、アルコール、グリコールエーテル、及び複素環式ケトン)のような1つ以上の追加的な成分を含んでいてよい水性媒体である。
いくつかの例では、アクリルラテックスポリマーサスペンション中の固体(固形分)パーセントは、アクリルラテックスポリマーサスペンションの重量を基準に、約10%〜約50%、又は約10%〜約45%、又は約10%〜約40%、又は約10%〜約35%、又は約10%〜約30%、又は約10%〜約25%、又は約10%〜約20%、又は約10%〜約15%、又は約20%〜約50%、又は約20%〜約45%、又は約20%〜約40%、又は約20%〜約35%、又は約20%〜約30%、又は約20%〜約25%である。サスペンション中のアクリルラテックスポリマーの固体パーセントは、例えば、インク組成物中のアクリルラテックスポリマーの固体パーセントが、約1%〜約4%、又は約1%〜約3%、又は約1%〜約2%、又は約2%〜約4%、又は約2%〜約3%、又は約3%〜約4%となるようなものである。
いくつかの例では、アクリルラテックスポリマーサスペンションは、例えば、約50℃〜約90℃、又は約50℃〜約85℃、又は約50℃〜約80℃、又は約50℃〜約75℃、又は約50℃〜約70℃、又は約55℃〜約90℃、又は約55℃〜約85℃、又は約55℃〜約80℃、又は約55℃〜約75℃のガラス転移温度を有する。
アクリルラテックスポリマーはアクリルモノマーから形成され、よって、アクリルモノマー残部(残基)又はメタクリルモノマー残部(残基)を含むと考え得る。アクリルラテックスポリマーのモノマーの例は、限定でなく例示を目的として、例えば、アクリレートエステル、アクリルアミド、及びアクリル酸のようなアクリルモノマー、並びに例えば、メタクリレートエステル、メタクリルアミド、及びメタクリル酸のようなメタクリルモノマーを含む。アクリルラテックスポリマーは、ホモポリマー、又はアクリルモノマーと他のモノマー、例えば、非限定的にスチレン、スチレン−ブタジエン、p−クロロメチルスチレン、ジビニルベンゼン、ビニルナフタレン及びジビニルナフタレンを例えば含むビニル芳香族モノマーとのコポリマーであってよく、その場合には、本明細書に記載の原理に基づくいくつかの例では、アクリルラテックスポリマーが主としてアクリル系のポリマーであるようになっている。「主としてアクリル系の」とは、ポリマーが、アクリルポリマー残部若しくはメタクリルポリマー残部又はこれらの組合せを含む共重合されたユニットを、重量基準で約50%を超える、又は約55%を超え、又は約60%を超え、又は約70%を超え、又は約80%を超え、又は約90%を超えて含有することを意味する。
アクリレートモノマーの例は、非限定的に、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、t−ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、ラウリルアクリレート、イソボルニルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、3,3,5−トリメチルシクロヘキシルアクリレート、イソケインアクリレート(isocane acrylate)、グリシジルアクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシルメチルアクリレート、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルアクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシブチルアクリレート、無水メタクリル酸、ジエチレングリコールビスアクリレート、4,4’−イソプロピリデンジフェノールビスアクリレート(ビスフェノールAジアクリレート)、アルコキシ化された4,4’−イソプロピリデンジフェノールビスアクリレート、トリメチロールプロパントリスアクリレート及びアルコキシ化されたトリメチロールプロパントリスアクリレートを含む。
メタクリレートモノマーの例は、非限定的に、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、t−ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、ラウリルメタクリレート、イソボルニルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、3,3,5−トリメチルシクロヘキシルメタクリレート、イソケインメタクリレート(isocane methacrylate)、グリシジルメタクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシルメチルメタクリレート、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、ヒドロキシブチルメタクリレート、無水メタクリル酸、ジエチレングリコールビスメタクリレート、4,4’−イソプロピリデンジフェノールビスメタクリレート(ビスフェノールAジメタクリレート)、アルコキシ化された4,4’−イソプロピリデンジフェノールビスメタクリレート、トリメチロールプロパントリスメタクリレート及びアルコキシ化されたトリメチロールプロパントリスメタクリレートを含む。
本明細書に記載の原理に基づく特定のアクリルラテックスポリマーサスペンションのいくつかの例は、限定ではなく例示を目的として、例えば、JONCRYL(登録商標)537及びJONCRYL(登録商標)538(テキサス州Port ArthurのBASF Corporation);CARBOSET(登録商標)GA−2111、CARBOSET(登録商標)CR−728、CARBOSET(登録商標)CR−785、CARBOSET(登録商標)CR−761、CARBOSET(登録商標)CR−763、CARBOSET(登録商標)CR−765、CARBOSET(登録商標)CR−715及びCARBOSET(登録商標)GA−4028(カリフォルニア州Rancho Santa MargaritaのLubrizol Corporation);NEOCRYL(登録商標)A−1110、NEOCRYL(登録商標)A−1131、NEOCRYL(登録商標)A−2091、NEOCRYL(登録商標)A−1127、NEOCRYL(登録商標)XK−96及びNEOCRYL(登録商標)XK−14(オランダ国SluiswegのDSM NeoResins);並びにBAYHYDROL(登録商標)AH XP2754、BAYHYDROL(登録商標)AH XP2741、BAYHYDROL(登録商標)A 2427、及びBAYHYDROL(登録商標)A 2651(テキサス州BaytownのBayer Material Science)、又は上記のものの2つ以上の組合せを含む。
いくつかの例では、アクリルラテックスポリマーサスペンションは、ポリマー上の少なくともいくつかの酸基を、水中でのポリマー粒子の安定的な懸濁を可能にするそれぞれの塩に変換する目的を有する中和剤を含有していてよい。中和剤の例は、非限定的に、例えば、トリエチルアミン(TEA)、ジメチルエタノールアミン(DMEA)、トリエタノールアミン、ナトリウム塩、アンモニア、エチルジイソプロピルアミン(EDIPA)を含む。中和剤は、上記の目的を果たすために十分な量で、アクリルラテックスポリマーサスペンション中に加えられている。
上述のように、本明細書に記載の原理に基づくインク組成物の1つの成分は、ポリウレタンサスペンションである。本明細書に記載の原理に基づくいくつかの例では、ポリウレタンポリマーは、例えば、約20℃〜約50℃、又は約20℃〜約45℃、又は約20℃〜約40℃、又は約20℃〜約35℃、又は約20℃〜約30℃、又は約25℃〜約50℃、又は約25℃〜約45℃、又は約25℃〜約40℃、又は約25℃〜約35℃、又は約25℃〜約30℃、又は約30℃〜約50℃、又は約30℃〜約45℃、又は約30℃〜約40℃、又は約30℃〜約35℃のMFFTを有する。
いくつかの例では、ポリウレタンサスペンションは、有機溶剤を含んでいない。このような有機溶剤には、極性及び非極性の両方の有機溶剤が含まれる。いくつかの例では、ポリウレタンサスペンションは、例えば、N−メチル−ピロリドン、N−エチル−ピロリドンのようなブチルグリコール及びピロリドンを含んでいない。
本明細書に記載の原理に基づくいくつかの例では、ポリウレタンサスペンションは、例えば、脂肪族ポリウレタン分散体、芳香族ポリウレタン分散体、アニオン性のポリウレタン分散体、非イオン性のポリウレタン分散体、脂肪族ポリエステルポリウレタン分散体、脂肪族ポリカーボネートポリウレタン分散体、脂肪族アクリル変性ポリウレタン分散体、芳香族ポリエステルポリウレタン分散体、芳香族ポリカーボネートポリウレタン分散体、芳香族アクリル変性ポリウレタン分散体、芳香族ポリエステルポリウレタン分散体、芳香族ポリカーボネートポリウレタン分散体、及び芳香族アクリル変性ポリウレタン分散体、又はこれらの2つ以上のの組合せからなる群から選択される。
いくつかの例では、ポリウレタンサスペンションは、ポリマー上の少なくともいくつかの酸基を、水中でのポリマー粒子の安定的な懸濁を可能にするそれぞれの塩に変換する目的を有する中和剤を含有していてよい。中和剤の例は、非限定的に、例えば、トリエチルアミン(TEA)、ジメチルエタノールアミン(DMEA)、トリエタノールアミン、ナトリウム塩、アンモニア、エチルジイソプロピルアミン(EDIPA)を含む。中和剤は、ポリウレタンサスペンション中に、上記の目的を達成するために十分な量で加えられている。
いくつかの例では、サスペンション中のポリウレタンの固体パーセントは、ポリウレタンサスペンションの重量基準で、約10%〜約50%、又は約10%〜約45%、又は約10%〜約40%、又は約10%〜約35%、又は約10%〜約30%、又は約10%〜約25%、又は約10%〜約20%、又は約10%〜約15%、又は約20%〜約50%、又は約20%〜約45%、又は約20%〜約40%、又は約20%〜約35%、又は約20%〜約30%、又は約20%〜約25%である。本明細書に記載の原理に基づくいくつかの例では、サスペンション中のポリウレタンの固体パーセントは、インク組成物中のポリウレタンの固体パーセントが、例えば、約2%〜約10%、又は約2%〜約8%、又は約2%〜約6%、又は約2%〜約4%、又は約2%〜約3%、又は約3%〜約10%、又は約3%〜約8%、又は約3%〜約6%、又は約3%〜約4%、又は約4%〜約10%、又は約4%〜約8%、又は約4%〜約6%、又は約4%〜約5%となるような値である。
本明細書に記載の原理に基づく特定のポリウレタンサスペンションのいくつかの例は、限定ではなく例示として、例えば、NEOREZ(登録商標)R−989、NEOREZ(登録商標)R−2005、及びNEOREZ(登録商標)R−4000(DSM NeoResins);BAYHYDROL(登録商標)UH 2606、BAYHYDROL(登録商標)UH XP2719、BAYHYDROL(登録商標)UH XP2648、及びBAYHYDROL(登録商標)UA XP2631(Bayer Material Science);DAOTAN(登録商標)VTW 1262/35WA、DAOTAN(登録商標)VTW 1265/36WA、DAOTAN(登録商標)VTW 1267/36WA、DAOTAN(登録商標)VTW 6421/42WA、DAOTAN(登録商標)VTW 6462/36WA(カリフォルニア州AnaheimのCytec Engineered Material Inc.);並びにSANCURE(登録商標)2715、SANCURE(登録商標)20041、SANCURE(登録商標)2725(Lubrizol Corporation)、又はこれらの2つ以上の組合せを含む。
上述のように、本明細書に記載の原理に基づくインク組成物の1つの成分は、ポリエチレンワックスサスペンションである。ポリエチレンワックスサスペンションは、非イオン性、アニオン性又はカチオン性に安定化されていてよい。本明細書に記載の原理に基づくいくつかの例では、ポリエチレンワックスサスペンションは、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)ワックスエマルジョン、高密度ポリエチレン(HDPE)ワックスエマルジョン、酸化ポリエチレンワックスエマルジョン、エチレンコポリマーワックスエマルジョン、及びポリエチレンコポリマーワックスエマルジョン、又はこれらの2つ以上の組合せからなる群から選択される。
本明細書に記載の原理に基づく特定のポリエチレンワックスサスペンションのいくつかの例は、限定でなく例示を目的として、例えば、POLIGEN(登録商標)WEI、POLIGEN(登録商標)WE3、POLIGEN(登録商標)WE4、POLIGEN(登録商標)WE6、POLIGEN(登録商標)WE7、及びPOLIGEN(登録商標)WE9(全てBASF Corporation);LAKEWAX(登録商標)29、LAKEWAX(登録商標)37、及びLAKEWAX(登録商標)20(全て、英国ManchesterのLakeland laboratories Limited);MIDCHEM(登録商標)93235及びMIDCHEM(登録商標)lube 190(いずれもオハイオ州CincinnatiのMichelmanより入手可能);並びにAPI(登録商標)−188(ニューハンプシャー州SalemのAdvanced Polymers Inc.);又はこれらの2つ以上の組合せを含む。
いくつかの例では、ポリエチレンワックスサスペンション中の固体パーセントは、ポリエチレンワックスサスペンションの重量基準で、約10%〜約50%、又は約10%〜約45%、又は約10%〜約40%、又は約10%〜約35%、又は約10%〜約30%、又は約10%〜約25%、又は約10%〜約20%、又は約10%〜約15%、又は約20%〜約50%、又は約20%〜約45%、又は約20%〜約40%、又は約20%〜約35%、又は約20%〜約30%、又は約20%〜約25%である。サスペンション中のポリエチレンワックスの固体パーセントは、インク組成物中のポリエチレンワックスの固体パーセントが、例えば、約0.1%〜約2%、又は約0.1%〜約1.5%、又は約0.1%〜約1%、又は約0.1%〜約0.5%、又は約0.2%〜約2%、又は約0.2%〜約1.5%、又は約0.2%〜約1%、又は約0.2%〜約0.5%、又は約0.5%〜約2%、又は約0.5%〜約1.5%、又は約0.5%〜約1%、又は約1%〜約2%となるような値である。
本明細書に記載の原理に基づくいくつかの例では、インク組成物の各サスペンション中の固体は、限定でなく例示として、例えば、約2〜約3:約l:約0.3〜約0.5、いくつかの例では、非限定的に、例えば、約2:約l:約0.5又は約3:約l:約0.3のアクリルラテックスポリマーサスペンション:ポリウレタンサスペンション:ポリエチレンワックスサスペンションとして表された比を有する。
上述のように、記載の原理に基づくインク組成物は有機溶剤を含む。有機溶剤は、水に可溶である(水溶性である)又は混和性である(水混和性である)。有機溶剤の性質は、例えば、有機溶剤の蒸発の質又は揮発性に依存する。有機溶剤の揮発性についての考慮すべき点は、例えば、造膜プロセスの最適化、有機溶剤を含むインク組成物の噴射信頼性、及びインク組成物の低いVOCの維持である。単一の有機溶剤を使用することもできるし、2つ以上の有機溶剤の組合せを使用することもできる。
いくつかの例では、有機溶剤は、炭素原子及びヘテロ原子を有する極性の有機溶剤である。例えば、有機溶剤は、約2〜約50炭素原子、又は約2〜約40炭素原子、又は約2〜約30炭素原子、又は約2〜約20炭素原子、又は約2〜約10炭素原子、又は約5〜約50炭素原子、又は約5〜約40炭素原子、又は約5〜約30炭素原子、又は約5〜約20炭素原子、又は約5〜約10炭素原子、又は約10〜約50炭素原子、又は約10〜約40炭素原子、又は約10〜約30炭素原子、又は約10〜約20炭素原子、又は約10〜約15炭素原子を有していてよい。加えて、有機溶剤は、例えば、1〜約20ヘテロ原子、又は約1〜約15ヘテロ原子、又は約1〜約10ヘテロ原子、又は約1〜約5ヘテロ原子、又は約2〜約20ヘテロ原子、又は約2〜約15ヘテロ原子、又は約2〜約10ヘテロ原子、又は約2〜約5ヘテロ原子、又は約3〜約20ヘテロ原子、又は約3〜約15ヘテロ原子、又は約3〜約10ヘテロ原子、又は約3〜約5ヘテロ原子、又は約4〜約20ヘテロ原子、又は約4〜約1ヘテロ原子、又は約4〜約10ヘテロ原子、又は約4〜約5ヘテロ原子、又は約5〜約20ヘテロ原子、又は約5〜約15ヘテロ原子、又は約5〜約10ヘテロ原子を有していてよい。ヘテロ原子は、例えば、1つ以上のアルコール部分、エーテル部分、ケトン部分、アルデヒド部分、アミン部分、及びアミド部分の形であってよい。
いくつかの例では、有機溶剤は、例えば、約170℃〜約250℃、又は約170℃〜約240℃、又は約170℃〜約230℃、又は約170℃〜約220℃、又は約170℃〜約210℃、又は約170℃〜約200℃、又は約170℃〜約190℃、又は約170℃〜約180℃、又は約180℃〜約250℃、又は約180℃〜約240℃、又は約180℃〜約230℃、又は約180℃〜約220℃、又は約180℃〜約210℃、又は約180℃〜約200℃、又は約180℃〜約190℃、又は約190℃〜約250℃、又は約190℃〜約240℃、又は約190℃〜約230℃、又は約190℃〜約220℃、又は約190℃〜約210℃、又は約190℃〜約200℃、又は約200℃〜約250℃、又は約200℃〜約240℃、又は約200℃〜約230℃、又は約200℃〜約220℃、又は約200℃〜約210℃の沸点を有する。
いくつかの例では、有機溶剤は、限定でなく例示として、アルコール(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、s−ブタノール、t−ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール又はベンジルアルコール);多価アルコール(例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ペンタンジオール、グリセロール、トリオールトリオール、又はチオジグリコール);グリコール誘導体、例えば、エーテル又はエステル(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジアセテート、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、又はエチレングリコールモノフェニルエーテル);アミン(例えば、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、モルホリン、N−エチルモルホリン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、ポリエチレンイミン、又はテトラメチルプロピレンジアミン);アミド(例えば、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、又はN,N−ジメチルアセトアミド);及び他の有機溶剤、例えば、ジメチルスルホキシド、スルホラン、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−ビニル−2−ピロリドン、2−オキサゾリドン、l,3−ジメチル−2−イミジゾリジノン、アセトニトリル又はアセトンである。上記有機溶剤は、これらの2つ以上を組み合わせて使用することができる。
本明細書に記載の原理に基づくいくつかの例では、有機溶剤は、グリコール、グリコールエーテル、アルコール、又は複素環式ケトン、又はこれらの2つ以上のの組合せである。
インク組成物中の有機溶剤の量は、多数の要因、例えば、造膜プロセスの最適化、有機溶剤を含むインク組成物の噴射信頼性、及びインク組成物の低VOC含有量の維持に依存する。本明細書に記載の原理に基づくいくつかの例では、インク組成物中の有機溶剤の量は、インク組成物の重量基準で、例えば、約10%〜約30%、又は約10%〜約25%、又は約10%〜約20%、又は約10%〜約15%、又は約15%〜約30%、又は約15%〜約25%、又は約15%〜約20%、又は約20%〜約30%、又は約20%〜約25%、又は約25%〜約30%である。
本明細書に記載の原理に基づく特定の有機溶剤のいくつかの例は、限定でなく例示として、例えば、グリコールエーテル溶剤、例えば、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(DOWANOL(登録商標)TPM)、ジプロピレングリコールエーテル(DOWANOL(登録商標)DPG)、ジプロピレングリコールジメチルエーテル(PROGLYDE(登録商標)DMM)(全て、ミシガン州MidlandのDow Chemical Companyから入手可能)を含む。
記載の原理に基づくインク組成物は、湿潤剤をさらに含む。湿潤剤に関する考慮すべき点は、非限定的に、例えば、ノズル詰まりの低減又は排除を含む。いくつかの例では、インク組成物中の湿潤剤の量は、上記の考慮すべき点に対処するのに有効なものである。
本開示によるインク組成物は、さらに、1つ以上の他の成分、例えば、非限定的に、例えば、着色剤、顔料、及びインク組成物の様々な特性に影響を与える添加剤を含む。上述のように、インク組成物は、1つ以上の顔料又は染料を着色剤として含んでいてよい。いくつかの例では、不溶性の顔料着色剤は、より良好な画像性能を得る助けとなる。顔料粒子は、例えば、自己分散性顔料、ポリマーコート顔料、又は一般的な顔料、例えば摩砕された顔料であってよい。インク組成物中の顔料の適切な懸濁を可能にするために、別個の分散剤を使用することができる。粒子顔料は、無機又は有機であってよい。いくつかの態様では、インク組成物の顔料は、有機のポリマーでコートされた又は有機のポリマー内でカプセル化された顔料である。顔料は、天然に存在する顔料又は合成顔料であってよい。顔料は、非限定的に、ブラック、ブルー、ブラウン、シアン、グリーン、ホワイト、ヴァイオレット、マゼンタ、レッド、オレンジ及びイエロー、並びにそれらの混合物からのスポットカラーを含む任意の色であってよい。
粒子顔料は、単一の粒子顔料又は2以上の粒子顔料の混合物であってよい。よって、例えば、少なくとも1種の粒子顔料、又は少なくとも2種の粒子顔料、又は少なくとも3種の粒子顔料が存在していてよい。粒子顔料を含む顔料の混合物中の顔料の数は、2〜約5、又は2〜約4、又は2〜約3の範囲にある。
インク組成物中に存在していてよい有機顔料の例は、限定でなく例示として、例えば、ペリレン、フタロシアニン顔料(例えば、フタログリーン、フタロブルー)、シアニン顔料(Cy3、Cy5、及びCy7)、ナフタロシアニン顔料、ニトロソ顔料、モノアゾ顔料、ジアゾ顔料、ジアゾ縮合顔料、塩基性染料顔料、アルカリブルー顔料、ブルーレーキ顔料、フロキシン顔料、キナクリドン顔料、アシッドイエロー1及び3のレーキ顔料、イソインドリノン顔料、ジオキサジン顔料、カルバゾールジオキサジンバイオレット顔料、アリザリンレーキ顔料、バット顔料、フタロキシアミン顔料、カルミンレーキ顔料、テトラクロロイソインドリノン顔料、ペリノン顔料、チオインジコ顔料、アントラキノン顔料及びキノフタロン顔料、並びにこれらの2以上の混合物、並びにこれらの誘導体を含む。
顔料分散体中に存在していてよい無機顔料は、例えば、酸化金属(例えば、二酸化チタン、導電性二酸化チタン、酸化鉄(例えば、赤色酸化鉄、黄色酸化鉄、黒色酸化鉄及び透明酸化鉄)、酸化アルミニウム、酸化ケイ素)、カーボンブラック顔料(例えば、ファーネスブラック)、硫化金属、塩化金属、並びにこれらの2以上の混合物を含む。
使用することができる顔料着色剤特定の例は、限定でなく例示として、イエロー顔料カラーインデックスPY 83、PY 151、PY 150、PY 155、PY 139、PY 120、PY 180、PY 129及びPY 154、PY 213を有するイエロー顔料を含む。PR 202、PR 254、PR 122、PR 149、PR 185、PR 255、PR 146のカラーインデックスを有するレッド顔料、並びにPV 19、PV 23、PV 37及びPV 29のカラーインデックスを有するバイオレット顔料からなるマゼンタ顔料も使用することができる。PB 15:3、PB 15:4、PB 15:2、及びPB 15:1のカラーインデックスを有するブルー顔料、並びにPBL Black 7のカラーインデックスを有するブラック顔料も使用することができる。無機顔料、例えばTiOの種類の白色顔料も使用することができる。PO46、PO64、PO34のカラーインデックスを有するオレンジ顔料、並びにPG7のカラーインデックスを有するグリーン顔料も使用してよい。
インク組成物中の粒子顔料の量は、多数の要因、例えば、顔料の性質、インク組成物の用途の性質、インクのための噴射機構の性質、及び任意の添加剤の性質に依存する。インク組成物は、顔料を20重量%まで含有していてよい。いくつかの態様では、インク組成物中の粒子顔料の量(重量パーセント)は、例えば、約0.1%〜約20%、又は約0.1%〜約15%、又は約0.1%〜約10%、又は約0.1%〜約5%、又は約0.5%〜約20%、又は約0.5%〜約15%、又は約0.5%〜約10%、又は約0.5%〜約5%、又は約1%〜約20%、又は約1%〜約15%、又は約1%〜約10%、又は約1%〜約5%、又は約2%〜約20%、又は約2%〜約15%、又は約2%〜約10%、又は約2%〜約5%、又は約3%〜約20%、又は約3%〜約15%、又は約3%〜約10%、又は約3%〜約5%、又は約5%〜約20%、又は約5%〜約15%、又は約5%〜約10%である。インク組成物中に存在する顔料の量は、記載の値を含む、上記値の任意の組合せの間の範囲であってよい。
本明細書に記載の原理に基づくインク組成物中に存在していてよい他の成分は、インク組成物の様々な特性に影響を与える添加剤である。添加剤は、非限定的に、例えば、界面活性剤又は湿潤剤(例えば、シリコーン化合物又はフッ素化化合物を含有する界面活性剤)、分散剤、UV安定化剤、レオロジー改質剤、殺生物剤、スリップ成分、レベリング剤、防腐剤、防かび剤、消泡剤、及び安定化剤、例えば貯蔵安定性増強剤の1つ以上を含む。インク組成物中の添加剤の重量基準の全量は、例えば、約0.1%〜約1%、又は約0.1%〜約0.5%、又は約0.1%〜約0.2%、又は約0.2%〜約1%、又は約0.2%〜約0.5%、又は約0.5%〜約1%である。
界面活性剤は、例えば、アニオン性界面活性剤、例えば、ドデシル硫酸ナトリウム、ドデシルオキシスルホン酸ナトリウム及びアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム;カチオン性界面活性剤、例えば、塩化セチルピリジニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム及び塩化テトラブチルアンモニウム;並びに非イオン性の界面活性剤、例えば、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンナフチルエーテル及びポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテルを含む。他の界面活性剤は、非限定的に、両性界面活性剤、例えば、ケイ素不含の界面活性剤、フルオロ界面活性剤、及びポリシロキサンを含む。界面活性剤のより具体的な例は、市販のものであって、非限定的に、例えば、WET(登録商標)500、WET(登録商標)510、GLIDE(登録商標)100、GLIDE(登録商標)450、GLIDE(登録商標)450、及びGLIDE(登録商標)410(全て、ドイツ国EssenのEvonik Tego Chemie Service GmbHから入手可能);BYK(登録商標)307、BYK(登録商標)308、BYK(登録商標)333、BYK(登録商標)341、BYK(登録商標)346、BYK(登録商標)347、BYK(登録商標)348、BYK(登録商標)349(ドイツ国WeselのBYK Chemie GmbHから入手可能);DYNAX(登録商標)4000及びDYNAX(登録商標)4010(いずれも、ニューヨーク州Pound RidgeのDynax Corp.から入手可能);3M NOVEC(登録商標)FC 4430、3M NOVEC(登録商標)FC 4432及び3M NOVEC(登録商標)FC 4434(全て、ミネソタ州St.Paulの3M Energy and Advanced Material Divisionから入手可能);並びにZONYL(登録商標)FSO(デラウェア州WilmingtonのDuPont de Nemours&Company)である。
市販のレベリング剤の特定の例は、非限定的に、例えば、FLOW(登録商標)425、GLIDE(登録商標)406、及びGLIDE(登録商標)440(Tego Chemie Service GmbH);SURFYNOL(登録商標)104PG50、SURFYNOL(登録商標)104、SURFYNOL(登録商標)SE、SURFYNOL(登録商標)MD30、SURFYNOL(登録商標)CT−121、SURFYNOL(登録商標)CT−141、及びSURFYNOL(登録商標)CT−151(全て、ペンシルバニア州AllentownのAir Products and Chemicals、Inc.から入手可能);ZONYL(登録商標)FSO、ZONYL(登録商標)FSP、又はZONYL(登録商標)FS−62(DuPontde Nemours&Company)を含む。
市販の消泡剤の特定の例は、非限定的に、例えば、FOAMEX(登録商標)800、FOAMEX(登録商標)805、FOAMEX(登録商標)845、FOAMEX(登録商標)842、FOAMEX(登録商標)835、(全て、Evonik Tego Chemie Service GmbHから入手可能)及びTWIN(登録商標)4000(Evonik Tego Chemie Service GmbH);BYK(登録商標)019、BYK(登録商標)028、BYK(登録商標)029(BYK Chemie GmbHから入手可能);並びにSURFYNOL(登録商標)104PG50、SURFYNOL(登録商標)MD30(全て、Air Products and Chemicals,Inc.から入手可能)を含む。
分散剤の例は、顔料に対して親和性を有する基を有する高分子量コポリマーを含む。分散剤の特定の例は、BYK(登録商標)348、BYK(登録商標)−345、BYK(登録商標)−346、BYK(登録商標)−347、BYK(登録商標)301、BYK(登録商標)302、BYK(登録商標)308、BYK(登録商標)−024、BYK(登録商標)−023、BYK(登録商標)−036、及びBYK(登録商標)−080の名称でBYK Chemie GmbHから販売されているものを含む。
レオロジー改質剤の例は、非限定的に、例えば、ACRYSOL(登録商標)RM−5000及びACRYSOL(登録商標)RM−825(Dow Chemical Companyの全額出資の子会社であるRohm&Haas);BORCHIGEL(登録商標)L75N、BORCHIGEL(登録商標)L0625、及びBORCHIGEL(登録商標)L W44(全て、ドイツ国LangenfieldのOMG Borchers GmbHから入手可能);BYK(登録商標)428及びBYK(登録商標)429(いずれのも、BYK Chemie GmbHから入手可能);並びにDSX(登録商標)R2000 E、DSX(登録商標)R3000 E、及びDSX(登録商標)R3075 E(全て、ドイツ国Monheim am RheinのCognis GmbHから入手可能)を含む。
本明細書に記載の原理に基づくいくつかの例は、インク組成物を調製する方法に関する。この方法では、水、アクリルラテックスポリマーサスペンション、ポリウレタンサスペンション、ポリエチレンワックスサスペンション、及びインク組成物の約10%〜約30%をなす有機溶剤を含む配合物を提供する。この配合物の水の量は、配合物の約60重量%を超える。この配合物には、インク組成物が実質的に均一となる条件が与えられ、その後、配合物が濾過される。
いくつかの例では、インク組成物に、実質的に均一な分散体を与えるための条件は、例えば、かき混ぜ、例えば、混合、撹拌、振とう、均質化、音波処理、超音波処理、微少溶液操作(microfluidization)、ビーズミル、及びブレンディングの1つ以上、又はこれらの組合せを含む。いくつかの例では、上記手順の際の温度は、例えば、約10℃〜約40℃、又は約10℃〜約30℃、又は約10℃〜約20℃、又は約15℃〜約40℃、又は約15℃〜約30℃、又は約15℃〜約20℃、又は約20℃〜約40℃、又は約20℃〜約30℃であってよい。いくつかの例では、温度は周囲温度である。上記処理にかかる時間は、例えば、約0.5時間〜約5時間、又は約0.5時間〜約3時間、又は約0.5時間〜約2時間、又は約0.5時間〜1時間、又は約1時間〜約5時間、又は約1時間〜約3時間、又は約1時間〜約2時間であってよい。「実質的に均一な」という語は、目に見える相分離がなく、ドローダウンにより塗布したインク組成物が、例えば、ディウェッティング(濡れ低下)、クラスタ形成、又は空気泡のような目に見える欠陥なしに均一な膜となることを意味する。
インク組成物は、信頼性の高い噴射を妨げ得る大きな粒子を除去するために濾過することができる。このような粒子は、顔料分散体、ラテックスサスペンション、ポリウレタンサスペンション、及びポリエチレンワックスサスペンションの1つ以上、並びに使用される有機溶剤、水及び添加剤の汚染物の1つ以上から生じ得る。濾過は、限定でなく例示として、例えば、膜濾過、表面濾過、深層濾過、スクリーン濾過、及び濾過助剤の1つ以上を使用して行うことができる。
本明細書に記載の原理に基づくいくつかの例では、インク組成物は、インクジェットプリンタ用のインクジェットインクとしての用途を見出している。いくつかの例では、インク組成物は、インクジェット技術及び装置を利用して広い範囲の基材の表面に配量することができる。基材は、平坦、又は滑らか若しくは粗い、或いは使用される特定の目的に適した他の形状であってよい。基材は、例えば、多孔質若しくは非多孔質、剛性、半剛性、又は可撓性であってよい。平坦な基材は、限定でなく例示として、例えば、膜、板、ボード、又はシートの形態であってよい。基材材料の例は、非限定的に、例えば、プラスチック基材(例えば、ジ酢酸セルロース、トリ酢酸セルロース、プロピオン酸セルロース、酪酸セルロース、酢酸酪酸セルロース、ニトロセルロース、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリビニルアセタール、及びアクリル)、紙、プラスチック(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、又はポリスチレン)でラミネートされた紙、カードボード、ペーパーボード、フォームボード、及び布を含む。
本明細書に記載の原理に基づくいくつかの例では、基材は、例えば、約0.1mm〜約10mm、又は約0.1mm〜約5mm、又は約0.1mm〜約1mm、又は約0.1mm〜約0.6mm、又は約0.5mm〜約10mm、又は約0.5mm〜約5mm、又は約0.5mm〜約1mm、又は約0.5mm〜約0.6mm、又は約1mm〜約10mm、又は約1mm〜約5mm、又は約1mm〜約2mmの厚みを有する。
インクジェット印刷のためには、インク組成物は、インク組成物を基材の表面に吐出する前に、適切な配量温度、例えば、上記の配量温度に加熱又は冷却される。インク組成物の特定の温度及び粘性は、例えば、インクジェット印刷を行う特定の方法及び装置に依存する。インク組成物の温度及び粘性に関する考慮すべき事項は、例えば、滴サイズ及び滴吐出率(速度)への効果に関連する。いくつかの例では、温度は、比較的一定に維持される、つまり、温度の変動が、例えば、±1℃、又は±0.5℃、又は±0.2℃、又は±0.1℃の変動を超えることがないように制御されることを意味する。温度制御は、例えば、適切な温度センサによって達成される。
本明細書に記載の原理に基づくインク組成物の例は、圧電式、ドロップオンデマンドインクジェット印刷装置の任意のものから配量することができ、多くのそのような装置が市販されている。このようなインクジェット印刷装置が、限定でなく例示として、カリフォルニア州Palo AltoのHewlett−Packard、Inc.から市販されている。インクジェット印刷では、液体インク滴は、制御された形式で、インクジェット印刷装置又はインクジェットプリンタのプリントヘッドに設けられた複数のノズル又はオリフィスからインク滴を吐出することによって、インク受容基材に塗布される。ドロップオンデマンドシステムでは、インク滴は、オリフィスから、例えば、圧電式装置、音響式装置、又はデジタルデータ信号に基づいて制御された通常のプロセスによって生成された圧力によって、インク受容基材の表面上の位置に直接的に吐出される。インク滴は、必要がなければ、生成され、プリントヘッドのオリフィスを通して吐出されることはない。吐出されたインク滴の体積は、主にプリントヘッドによって制御される。
印刷プロセス時の基材の温度は、例えば、約25℃〜約90℃、又は約25℃〜約70℃、又は25℃〜約50℃、又は約35℃〜約90℃、又は約35℃〜約70℃、又は35℃〜約50℃、又は約35℃〜約65℃、又は約40℃〜約70℃、又は約55℃〜約65℃の範囲であってよい。
本明細書に記載の原理に基づくインク組成物を利用するインクジェット印刷の特定の例では、インクジェット印刷方法及びシステムは、圧電式プリントヘッド及びインク組成物の約5℃〜約15℃の噴射温度を利用する。インク温度を制御することによって、インクの動作点(動作温度)の環境の条件への依存性を低減し又は排除する。システムは、より安定となり、使用がより容易となる。インク噴射温度が低下すると、インク組成物中の水の蒸気圧が低くなる。より低い水蒸気圧は、より低い水の蒸発率を意味する。図1は、本明細書に記載の原理に基づく一例におけるインク組成物の水蒸気圧とインク温度との相関関係を示すグラフである。15℃以下にインク温度を低下させることによってインク組成物が大量の水を含有するため、インク噴射信頼性は著しく増大し、インク組成物は、よりユーザフレンドリーとなる。本明細書に記載の原理に基づくこのようなインク組成物の例は、例えば、25℃で動作する他の水ベースのインクと同等の噴射信頼性を有することができ、一方で、基材上でのずっと速い乾燥速度を有し、且つ溶剤(VOC)の添加を最小限にできる。
本願の印刷された又は噴射されたインクは、基材上に特定のパターンでインク組成物を噴射させた後に乾燥することができる。乾燥段階は、限定でなく例示として、熱空気、電気ヒーター若しくは光照射(例えば、IRランプ)、又はこのような乾燥方法の組合せによって行うことができる。目標とする性能レベルを達成するためには、インクを、基材の変質(変形)なしに良好な画像品質を可能な、基材が許容可能な最高温度で乾燥させることが望ましい。乾燥のために使用される温度は、様々なプラスチック基材材料が、高い温度で曲げられ、変形する傾向があるという事実を考慮して選択すべきである。したがって、乾燥中、基材の変形温度を超えるべきではない。乾燥時の温度の例は、例えば、約40℃〜約150℃、又は約40℃〜約125℃、又は約40℃〜約100℃、又は約40℃〜約80℃、又は約40℃〜約70℃、又は約40℃〜約50℃を含む。本明細書の原理に基づくインク組成物は、例えば、約40℃〜約70℃、又は約40℃〜約60℃、又は約40℃〜約50℃、又は約50℃〜約70℃、又は約50℃〜約60℃という比較的低温で乾燥させる、剛性のプラスチック材料上への印刷を可能にするものであるが、迅速な乾燥時間及び良好な画像品質が達成される。
本明細書に記載の原理に基づくいくつかの例では、要求される画像品質を得るために画像を噴射する前の前処理の段階で、インク受容層を、特定の基材に被着することができる。インク受容層は、前処理段階で、PIJプリントヘッドによってインク受容層をデジタル式に被着させることによって被着させてもよいし、又はインク受容層は、前処理段階で、例えば、スプレーガン又はローラコータのようなアナログ式の方法によって被着させてもよい。インク受容層は、基材の表面に配量されたインク組成物のための、基材上でのインク滴の運動をある程度防止する定着剤として機能する。このような運動は、否定的な画像品質への作用を生じさせ得るものである。
定義
以下、上で使用されているが、定義がされていない用語及び語句のための定義を記載する。
「少なくとも」という語は、本明細書で用いられる場合には、特定された事項の数が、その記載の数以上であり得ることを意味する。「約」という語は、本明細書で用いられる場合には、記載の数が、±10%で異なり得ることを意味し、例えば、「約5」は、4.5〜5.5の範囲を意味する。「〜の間」という語は、2つの数に関連して使用される場合には、例えば、「約2と約50との間」という表現では、記載された両方の数を含む。
数値、例えば、比、量、温度及び時間長さは、例えば、範囲の形式で本明細書に記載されている。このような範囲の形式は、単に、簡略化及び簡潔さのために使用されるのであって、明記された数値のみが範囲の限界値として含まれているのではなく、その範囲内の全ての個々の数値又は副次的範囲も、各数値及び各副次的範囲が明記されているかのごとく含むことを理解されたい。
本明細書で用いられる場合には、単数形である「a」、「an」及び「the」を付した語は、文脈が明らかに別の意を指示していなければ、複数形への言及を含む。いくつかの例では、「a」又は「an」は、本明細書で用いられる場合、「少なくとも1つの」又は「1つ以上の」を意味する。「第1の」及び「第2の」のような指示は、「第1のポリマー」及び「第2のポリマー」のように2つの事項を区別する目的だけに使用されるものであり、例えば、1つの事項の他の事項に対する連続性若しくは順序若しくは重要性、又は動作の順序を何ら付与することを意味していない。
「ヘテロ原子」という語は、本明細書で用いられる場合には、窒素、酸素、リン又は硫黄を意味する。「複素環式(ヘテロ環式)」という語は、1つ以上のヘテロ原子を含む脂環式又は芳香族環構造を有することを意味する。
「芳香族」という語は本明細書で用いられる場合には、単環式環、二環式環系、多環式環系であって、単環式環、又は二環式環系若しくは多環式環系の少なくとも一部が芳香族である(例えば、π結合を示す)ものを含む。芳香族環系の単環式環、二環式環系、及び多環式環系は、炭素環式環及び/又は複素環式環を含む。「炭素環式環」という語は、各環原子が炭素である環を示す。「複素環式環」という語は、少なくとも1つの環原子が、炭素ではなく、1〜4個のヘテロ原子を有する環を示す。
以下の例は、限定でなく、本明細書に記載の範囲及び原理並びに添付の特許請求の範囲における例示である。多数の変更及び代替の組成物、方法、及びシステムが、本開示の思想及び範囲を逸脱することなく想到され得る。別途の記載がなければ、以下の実験における材料は、ミズーリ州St.LouisのAldrich Chemical Companyから購入することができる。部及びパーセントは、別途記載がなければ重量基準である。
摩耗試験の手順−重量2ポンド(lb)(約907g)のウォレス耐擦過テスター(Wallace Rubproofness tester)(英国RedhillのWallace Instruments)をインク摩耗試験で使用した。直径50ミリメートル(500mm)の円形試料を、印刷された試料から切り出した。円形試料を、インクの側が研磨紙(abrasion paper)に向くようにウォレス耐擦過テスターに取り付けた。円形の試料を、直径115mmの研磨紙に対して一定の圧力下で回転させた。試験で使用した研磨紙は、MELLOTEX(登録商標)brilliant white grade paper(英国EssexのDavies Harvey& Murrell,Ltd.であった。摩耗の結果は、試験された試料内での光学濃度の変化の測定によって評価した。
接着試験の手順−接着試験を、ASTM 3359「Measuring Adhesion by Tape Test」に基づき行った。クロスハッチカッタ、例えばELCOMETER(登録商標)1542 Cross Hatch Adhesion Tester(ミシガン州Rochester HillsのElcometer Inc.)によって印刷された試料に対して切断を行った。接着テープである3M SCOTCH(登録商標)tape 250を配置し、切断エリアにわたり平滑にした。このテープは、1回の運動で迅速に剥がされ、切断エリアを検査した。結果は、基材からのインクの除去に基づき報告された。インクが除去されていなければ、結果は5と評価され、65%を超えるインクが除去された場合には、結果は0と評価された。
例1
インク組成物を、本明細書に記載の原理に基づき準備した。インク組成物は、表1に示す組成を有していた。組成物中の水の全量(重量パーセント)は、添加された水の量に、販売業者による供給時の試薬からの水の量を加えたものである。
Figure 2014515051
インク組成物のインク材料を、1時間にわたり、DISPERMAT(登録商標)ミキサ(コネチカット州WallingfordのByk USA,Inc.)により、均一な分散体が得られるまで混合した。分散体を、1.2ミクロンの絶対膜(absolute membrane)フィルタを通して濾過した。インク粘性を測定するために、HAAKE(登録商標)RS−600レオメータ(ニューハンプシャー州NewingtonのThermo Electron)を使用し、20℃で約l0cpであった。LAUDA(登録商標)張力計(ニュージャージー州DelranのLAUDA Brinkmann LP)により測定されたインク表面張力は、室温で約28dyne/cmであった。
インク組成物を、RICOH(登録商標)E3 圧電式プリントヘッド(カリフォルニア州Simi ValleyのRicoh Printing System America)により以下の基材へと噴射した。AVERY(登録商標)MPI 1005ビニル(オハイオ州PainesvilleのAvery Dennison)、AVERY(登録商標)MPI 3000ビニル(Avery Dennison)、3M CONTROLTAC(登録商標)IJ40−10ビニル(ベルギー国Diegemの3M Europe S.A./N.V.Commercial Graphics)、YUPO(登録商標)FPU 250ポリプロピレン膜(日本国東京のユポ・コーポレーション)、DICKSON(登録商標)Jet210 PVCバナー(ジョージア州AtlantaのDickson Coatings USA)、GATORFOAM(登録商標)押し出されたポリスチレンフォームボード(カナダ国MontrealのAlcan Inc.)、KAPA(登録商標)フォームボード(Alcan)、SINTRA(登録商標)フォームPVC(Alcan Inc.)、PLEXIGLASS(登録商標)アクリルシート(Rohm and Haas Company)、LEXAN(登録商標)ポリカーボネートシート(インディアナ州Mt.VernonのSABIC Innovative Plastics)、及びCOROPLAST(登録商標)溝付きポリプロピレン(テキサス州DallasのCoroplast Inc.)。
印刷された画像は、温度制御されたオーブン内で30秒にわたり90℃の温度で乾燥させた。試料は、印刷されたインクが、指で触れても粘性及び汚れがなくなるまで乾燥させた。印刷された試料は、l時間にわたり室温に冷却することができ、その後、この印刷された試料は、上記の手順に基づき摩耗耐性及び接着について試験された。
本願例1のインク組成物を使用して準備された印刷された試料は、上記の手順に基づき、摩耗耐性について試験された。例1に基づくインク組成物の摩耗試験後の光学濃度の変化は、試験された基材によるが、0%〜3%であった。このような小さな光学濃度の低下は重要とは考えられず、画像品質にほとんど影響を与えない。よって、上記実験は、本明細書に記載の原理に基づくインク組成物の例である例1のインク組成物が、様々な基材上での高い摩耗耐性を示すことをことを示している。
この例1のインク組成物を使用してプラスチック基材上に印刷された試料を、上記の手順に基づき接着について試験した。インクは、上述の全て基材における試験によって引き剥がされることはなかった。試験結果は全て5とされ、これは、本明細書に記載の原理に基づくインク組成物が、プラスチック基材に対する優れた接着を示したことを意味する。
例2
インク組成物を、本明細書に記載の原理に基づき準備した。インク組成物は、表2に示す組成を有していた。組成物中の水の全量(重量パーセント)は、添加された水の量に、販売業者による供給時での試薬からの水の量を加えたものであった。
Figure 2014515051
インク組成物のインク材料を、1時間にわたり、DISPERMAT(登録商標)ミキサにより、均一な分散体が得られるまで混合した。分散体を、1.2ミクロン絶対膜フィルタを通して濾過した。インク粘性を測定するために、HAAKE(登録商標)RS−600レオメータを使用し、20℃で約l0cpであった。LAUDA(登録商標)張力計により測定したインク表面張力は、室温で約27dyne/cmであった。
インクを、HP SCITEX(登録商標)X2圧電式プリントヘッド(Hewlett Packard)を通して噴射し、基材を、XY試験プラットフォームにより保持した。インク噴射信頼性は、印刷中にノズルの欠落又は他の任意のノズル欠陥がない画像を第1に印刷することによって評価した。印刷されたノズルエラーのない印刷物をt=0とした。このエラーのない印刷物を生成した後直ちに、時間測定を開始し、規定された時間間隔の後に第2の印刷を行った。これらの2つの印刷物の間の時間間隔ではプリントヘッドの動作はなかった。第2の印刷の完了後、印刷された画像を調べた。合格/不合格の基準は、第2の印刷物の第1のパス(1列で)で、ノズル欠陥を評価することによって判断された。50ピクセルを超えた後の回復が失敗したノズルが4つを超えてある場合、結果を不合格として評価した。欠陥のない2つの印刷の間の最大時間は、デキャップ時間と呼ばれ、噴射信頼性を記述するための測定基準として使用される。デキャップ時間がより長いほど信頼性はより良好である。
例2のインクを基材上へと噴射し、印刷された画像を上述の方法に基づき試験した。試験は、24℃の室温で行った。試験されたプリントヘッド/インクは、20秒の最長デキャップ時間を有していた。
例2のインクは、さらに、10℃の噴射温度で試験した。試験された試料は、印刷された画像品質に影響を及ぼすことなく、10分の最長のデキャップ時間(つまり、ノズルでの吐出可能な液体の粘性が、吐出が失敗となりノズルが詰まる閾値にまで増大する規定された時間間隔)を有していた。したがって、例2のインク組成物中のVOCが低い場合でも、インクより低温で噴射することによりインク噴射信頼性が著しく改善されている。
印刷された画像は、温度制御されたオーブン内で、10秒にわたり90℃の温度で乾燥させた。試料を、印刷されたインクが指で触れても粘性及び汚れがなくなるまで乾燥させた。印刷された試料は、l時間にわたり室温に冷却することができた。例2の印刷された試料を、上述の接着及び摩耗耐性試験を用いて試験した。例1のインク組成物について得られたものと同様の結果が得られた。
上記の実験により得られた結果は、例1及び例2の両方のインク組成物が、優れた接着及び摩耗耐性を示すことを示している。加えて、これらのインク組成物は、低い有機溶剤含有量を有し、迅速に乾燥され、良好な噴射信頼性を有する。
以上の発明を、理解を明確にするために例証及び例示によっていくらか詳細に説明したが、本発明の教示に照らせば、添付の特許請求の範囲の思想及び枠を逸脱することなく特定の変更及び変形をこれに加えることができるということは、当業者には直ちに明らかとなるであろう。さらに、以上の説明のための記述では、本発明の深い理解を得るために特定の用語を使用している。しかし、特定の詳細が本発明の実施のために必要ではないことは、当業者には明らかであろう。よって、以上の、特定の本発明の態様の記述は、例証及び説明を目的として提示されたものであり、完全な説明をすること又は本発明を開示の厳密な形式に限定することを意図するものではない。さらに、本明細書に記載の例は、単に例示的であることが意図されており、制限のためでなく議論を目的として提示されている。上記の教示に鑑み、多くの変更及び変形が可能である。また、態様は、本発明の原理及びその実際的な用途を説明するため、そしてそれにより当業者が本発明を利用できるようにするために選択され、記述されている。

Claims (15)

  1. 水性インク組成物であって、
    (a)水を少なくとも60重量%、
    (b)アクリルラテックスポリマーサスペンション、
    (c)ポリウレタンサスペンション、
    (d)ポリエチレンワックスサスペンション、及び
    (e)前記インク組成物の約10%〜約30%をなす有機溶剤
    を含む、水性インク組成物。
  2. 前記アクリルラテックスポリマーサスペンションが、約50℃〜約90℃のガラス転移温度を有し、アクリルホモポリマー、並びにアクリルポリマー及びビニル芳香族モノマーのコポリマーからなる群から選択される、請求項1に記載のインク組成物。
  3. 前記ポリウレタンサスペンションが、約20℃〜約50℃の造膜温度を有し、実質的に有機溶剤を含まず、脂肪族ポリウレタン分散体、芳香族ポリウレタン分散体、アニオン性のポリウレタン分散体、非イオン性のポリウレタン分散体、脂肪族ポリエステルポリウレタン分散体、脂肪族ポリカーボネートポリウレタン分散体、脂肪族アクリル改質ポリウレタン分散体、芳香族ポリエステルポリウレタン分散体、芳香族ポリカーボネートポリウレタン分散体、芳香族アクリル改質ポリウレタン分散体、芳香族ポリエステルポリウレタン分散体、芳香族ポリカーボネートポリウレタン分散体、及び芳香族アクリル改質ポリウレタン分散体からなる群から選択される、請求項1に記載のインク組成物。
  4. 前記ポリエチレンワックスサスペンションが、低密度ポリエチレンワックスエマルジョン、高密度ポリエチレンワックスエマルジョン、酸化されたポリエチレンワックスエマルジョン、エチレンコポリマーワックスエマルジョン、及びポリエチレンコポリマーワックスエマルジョンからなる群から選択される、請求項1に記載のインク組成物。
  5. 前記有機溶剤が、グリコール、グリコールエーテル、アルコール、及び複素環式ケトンからなる群から選択される、請求項1に記載のインク組成物。
  6. アクリルラテックスポリマー固体が、前記インク組成物中に、前記インク組成物の約1%〜約4重量%で存在する、請求項1に記載のインク組成物。
  7. ポリウレタン固体が、前記インク組成物中に、前記インク組成物の約2%〜約10重量%で存在する、請求項1に記載のインク組成物。
  8. ポリエチレンワックス固体が、前記インク組成物中に、前記インク組成物の約0.1%〜約2重量%で存在する、請求項1に記載のインク組成物。
  9. 前記アクリルラテックスポリマーサスペンション:ポリウレタンサスペンション:ポリエチレンワックスサスペンションの固体の比が、約2〜約3:約l:約0.3〜約0.5である、請求項1に記載のインク組成物。
  10. 前記インク組成物の粘性が、約5℃〜約40℃の分配温度で5cp〜15cpである、請求項1に記載のインク組成物。
  11. 1つ以上の着色剤をさらに含む、.請求項1に記載のインク組成物。
  12. 請求項1に記載の水性インク組成物を基材の表面上に分配することを含む、印刷された基材を形成する方法。
  13. 前記基材がプラスチック基材である、請求項12に記載の方法。
  14. 水性インク組成物を調製する方法であって、
    (a)水、アクリルラテックスポリマーサスペンション、ポリウレタンサスペンション、ポリエチレンワックスサスペンション、及び前記インク組成物の約10%〜約30%をなす有機溶剤を配合して提供し、前記水が、前記配合物の約60重量%より多く、
    (b)前記配合物に、前記インク組成物が実質的に均一になる条件を与え、
    (c)前記配合物を濾過する
    ことを含む、方法。
  15. アクリルラテックスポリマー固体が、前記インク組成物中に、前記インク組成物の約1%〜約4重量%で存在し、ポリウレタン固体が、前記インク組成物中に前記インク組成物の約2%〜約10重量%で存在し、ポリエチレンワックス固体が、前記インク組成物中に前記インク組成物の約0.1%〜約2重量%で存在する、請求項14に記載の方法。
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