JPH0623810Y2 - 電磁比例制御弁 - Google Patents

電磁比例制御弁

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JPH0623810Y2
JPH0623810Y2 JP13397289U JP13397289U JPH0623810Y2 JP H0623810 Y2 JPH0623810 Y2 JP H0623810Y2 JP 13397289 U JP13397289 U JP 13397289U JP 13397289 U JP13397289 U JP 13397289U JP H0623810 Y2 JPH0623810 Y2 JP H0623810Y2
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spool
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hole
pressure
pilot chamber
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孝司 市橋
純一 安間
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株式会社ゼクセル
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、ソレノイドに流す電流によってパイロット
圧を制御し、このパイロット圧によってアクチュエータ
ポートから吐出される作動流体の圧力を制御するように
した電磁比例制御弁に関する。
[従来の技術] 従来のこの種の電磁比例制御弁としては、特開昭62−
261782号公報等に記載のものが知られており、そ
れらのものは第8図に示すように構成されている。
すなわち、第8図において符号1は弁本体であり、その
内部にはスプール孔2が形成されている。このスプール
孔2には、スプール3が摺動自在に設けられるととも
に、バルブシート4が固定されている。スプール3の外
周には、仕切り部3a,3bがそれぞれ形成されてい
る。そして、スプール3が矢印A方向へ移動して、仕切
り部3aがスプール孔2のランド2aから離間すると、
ポンプポート1aとアクチュエータポート1bとが連通
する。これとほぼ同時に、仕切り部3bがランド2bに
嵌合してアクチュエータポート1bとタンクポート(図
示せず)とが遮断されるようになっている。なお、スプ
ール3は図示しない戻しばねにより矢印B方向へ付勢さ
れている。
また、スプール3とバルブシート4との対向面間には、
パイロット室5が形成されている。このパイロット室5
は、スプール3に形成された連通路6を介してパイロッ
トポート1aに連通せしめられており、連通路6には、
第1絞り孔6aが形成されている。その一方、パイロッ
ト室5は、バルブシート4に形成された弁孔4a、案内
孔4bおよび横孔4c、並びに弁本体1に形成されたド
レンポート1cを介してタンク(図示せず)に連通せし
められている。
また、バルブシート4の案内孔4bには、弁体7が摺動
自在に設けられている。この弁体7は、ソレノイド(図
示せず)に通電すると、その磁力によりばね8の付勢力
に抗して矢印A方向へ移動するようになっている。
上記構成の電磁比例制御弁において、ソレノイドに電流
を流すと、弁体7がばね8の付勢力に抗して矢印A方向
へ移動し、弁体7と弁孔4aの開口部との間の流路面積
を狭める。すると、パイロット室5内に導入されるパイ
ロット圧が上昇し、このパイロット圧によってスプール
3が戻しばねの付勢力に抗して矢印A方向へ移動せしめ
られる。スプール3の矢印A方向への移動により、ポン
プポート1aとアクチュエータポート1bとが連通せし
められるとともに、アクチュエータポート1bとタンク
ポートとが遮断される。この結果、アクチュエータポー
ト1bの圧力が上昇し、このアクチュエータポート1b
の圧力および戻しばねによるスプール3に対する矢印B
方向への力が、パイロット圧によるスプール3に対する
矢印A方向への力とバランスした位置でスプール3が停
止する。
逆に、ソレノイドに対する通電を減少または切断する
と、弁体7がばね8の付勢力によって矢印B方向へ移動
せしめられ、弁体7と弁孔4aとの間の流路面積を広げ
る。この結果、パイロット圧が低下し、スプール3がア
クチュエータポート1bの圧力および戻しばねの付勢力
によって矢印B方向へ復帰移動せしめられる。これによ
って、ポンプポート1aとアクチュエータポート1bと
が遮断されるとともに、アクチュエータポート1bとタ
ンクポートとが連通せしめられる。
ところで、上記構成の電磁比例制御弁において、仮に流
路面積の大きい弁孔4aをパイロット室5に直接連通さ
せた場合には、ソレノイドに対する通電を切るとパイロ
ット室の圧力が急速に低下するため、スプール3がアク
チュエータポート1bの圧力および戻しばねの付勢力に
よって矢印B方向へ高速で移動せしめられ、バルブシー
ト4に高速で衝突するため、騒音が発生するという問題
を生じる。
そこで、従来の電磁比例制御弁においては、弁孔4aと
パイロット室5との間に第2絞り孔4dを形成してい
る。第2絞り孔4dを形成すると、スプール3の復帰移
動によってパイロット室5内の作動流体が第2絞り孔4
dを通過する際に抵抗が生じる。しかも、この抵抗はス
プール3の移動速度が速くなるほど増大し、これによっ
ていわゆるダンパ効果が得られる。したがって、スプー
ル3が高速でバルブシート4に衝突するのを防止するこ
とができる。
[考案が解決しようとする課題] ところが、第2絞り孔4dを形成した従来の電磁比例制
御弁においては、応答性の悪化とスプールのハンチング
という問題のいずれかが発生し、両者を同時に解決する
のが困難であるという問題があった。
すなわち、第2絞り孔4dの直径を比較的小さくした場
合には、第2絞り孔4dの流通抵抗が大きいため、パイ
ロット室5内の作動油がドレンポート1c側へ流出する
のに時間がかかり、スプール3の矢印B方向への移動速
度が遅くなる。このため、ソレノイドに対する通電を切
ったとしても、スプール3がアクチュエータポート1b
とポンプポート1aとの間を瞬時に遮断することができ
ず、アクチュエータポート1bの圧力が大気圧に低下す
るまでに時間がかかり、応答性を悪化させていた。
逆に、第2絞り孔4dを比較的大きくすると、第2絞り
孔4dの抵抗が小さくなるので、スプール3の矢印B方
向への移動速度が速くなる。したがって、スプール3の
応答性を向上させることができる。
しかしその反面、スプール3の移動速度が速いため、例
えばアクチュエータポート1bの圧力上昇によってスプ
ール3が矢印B方向へ移動する際に、スプール3はそれ
自体の慣性によって過剰に移動してしまい、アクチュエ
ータポート1bとタンクポートとを大きな流通面積で連
通させてしまう。この結果、アクチュエータポート1b
の圧力が急激に低下するため、スプール3がパイロット
圧によって矢印A方向へ移動せしめられる。すると今度
は、アクチュエータポート1bとタンクポートとが遮断
され、アクチュエータポート1bの圧力が再度上昇す
る。これが繰り返されることにより、いわゆるハンチン
グという事態を招来していたのである。
勿論、絞り孔部1dの直径を上記2つの問題が生じない
ように選択すればよいのであるが、上記の問題は作動流
体の圧力あるいは温度によっても異なるため、両者を同
時に解決するのが非常に困難であったのである。
この考案は、上記問題を解決するためになされたもの
で、応答性の向上とハンチングの防止とを同時に達成す
ることができる電磁比例制御弁を提供することを目的と
する。
[課題を解決するための手段] この考案は、上記の目的を達成するために、スプールの
一端面にその軸線方向に延びる凹部を形成してその凹部
の内部をパイロット室とし、スプールと対向するバルブ
シートの端面に少なくとも先端部が凹部に摺動自在に嵌
合し、かつパイロット室に臨む面に前記弁孔が開口する
突出部を形成し、この突出部の凹部から突出した基端部
の外周面とスプールおよびバルブシートとの各対向面と
によって囲まれる空間をダンパ室とし、このダンパ室と
パイロット室とをオリフィスを介して連通させたことを
特徴とするものである。
[作用] ソレノイドに通電して励磁すると、パイロット室内の圧
力が上昇し、スプールを開弁方向へ押圧移動させる。こ
れと同時に、パイロット室内の作動油はオリフィスを介
してダンパ室に流入し、ダンパ室の圧力を上昇させる。
このダンパ室の圧力によってもスプールが開弁方向へ移
動せしめられる。
この点から明らかなように、この考案の電磁比例制御弁
においては、パイロット室の圧力のみならずダンパ室の
圧力がパイロット圧としてスプールに作用する。いま、
パイロット室およびダンパ室の各室の圧力に対するスプ
ールの受圧面積を従来の電磁比例制御弁のパイロット圧
に対する受圧面積と同一にしたもとする。
ソレノイドに対する通電を切断すると、パイロット室内
の作動油は弁孔を介して流出し、ダンパ室内の作動油は
オリフィスおよび弁孔を介して流出する。パイロット室
の作動油は弁孔を流れるのであるから、抵抗なく流出す
る。したがって、パイロット室内の圧力は、通電切断と
ほとんど同時に低下する。この結果、スプールの受圧面
積は、あたかもダンパ室の圧力に対する受圧面積だけで
あるかのようになり、スプールの全受圧面積がパイロッ
ト室の圧力に対する受圧面積の分だけ減少する。受圧面
積の減少分だけスプールに対する押圧力が減少するの
で、スプールはアクチュエータポートの圧力によって速
やかに閉弁方向へ移動せしめられる。したがって、応答
性が向上する。
また、上記のように、パイロット圧によるスプールに対
する押圧力を減少させているから、その減少分だけオリ
フィスの流路面積を小さくして流通抵抗を大きくするこ
とができる。したがって、スプールが閉弁方向へ移動す
る際には、スプールが過剰に移動するのを防止すること
ができ、これによってハンチングの発生を防止すること
ができる。
[実施例] 以下、この考案の一実施例について第1図ないし第7図
を参照して説明する。なお、第1図はこの考案に係る電
磁比例制御弁の縦断面図であり、第2図はその要部の拡
大図である。
第1図において、符号11は弁本体である。この弁本体
11の内部には、第1図の右端から左端(以下、左右は
第1図における左右を指すものとする。)まで貫通する
スプール孔12が形成されるとともに、このスプール孔
12に開口するドレンポート13、ポンプポート14、
アクチュエータポート15およびタンクポート16が右
側から左側に向かって順次形成されている。ドレンポー
ト13およびタンクポート16は、タンク(図示せず)
に接続されている。また、ポンプポート14は、油圧ポ
ンプ等の流体圧供給源(図示せず)に接続され、アクチ
ュエータポート15はクラッチのクラッチパック等のア
クチュエータに接続されている。
上記スプール孔12内には、スプール17が摺動自在に
設けられるとともに、スプール孔13の右端部にバルブ
シート18が固定されている。
スプール17の外周には、ポンプポート14とアクチュ
エータポート15との間を開閉する第1仕切り部17a
が形成されるとともに、アクチュエータポート15とタ
ンクポート16との間を開閉する第2仕切り部17bが
形成されている。また、スプール17は、戻しばね19
によってバルブシート18側に向かって付勢されてお
り、スプール17がバルブシート18に突き当たった状
態においては、第1仕切り部17aによってポンプポー
ト14とアクチュエータポート15とが遮断される一
方、アクチュエータポート15とタンクポート16とが
連通し、スプール17が戻しばね19の付勢力に抗して
移動した状態においては、ポンプポート14とアクチュ
エータポート15とが連通するとともに、第2の仕切り
部17bによってアクチュエータポート15とタンクポ
ート16とが遮断されるようになっている。
ここで、第1の仕切り部17aの外径は第2の仕切り部
17bの外径よりも大径になされている。したがって、
ポンプポート14とアクチュエータポート15とが連通
する一方、アクチュエータポート15とタンクポート1
6とが遮断され、ポンプポート14からアクチュエータ
ポート15に作動油が流入してアクチュエータポート1
5の圧力が上昇すると、第1仕切り部17aと第2仕切
り部17bとの外径差に基づく受圧面積の差により、ス
プール17が右方へ押圧されることになる。
なお、戻しばね19は、スプール17の軸線方向へのガ
タつきを防止するためものであり、その付勢力は極めて
小さく設定されている。
また、スプール17のバルブシート18と対向する右端
面中央部には、その軸線方向に延びる凹部20が形成さ
れている。この凹部20の内部がパイロット室21とさ
れている。このパイロット室21は、スプール17にそ
れぞれ形成された絞り孔22および装着孔23を介して
ポンプポート14に連通せしめられる一方、バルブシー
ト18にそれぞれ形成された弁孔24、弁収納孔25お
よび横孔26を介してドレンポート13に連通せしめら
れている。
上記バルブシート18のスプール17と対向する左端面
中央部には、凹部20に相対摺動自在に嵌合する突出部
27が形成されている。突出部27は、この場合、凹部
20に液密に嵌合しているが、厳密に液密にさせる必要
はない。なお、突出部27の先端面には、上記弁孔24
が開口せしめられている。
また、バルブシート18とスプール17との対向面間に
は、それらの対向面、突出部27の外周面およびおよび
スプール孔12の内周面によってダンパ室28が区画形
成されている。このダンパ室28は、オリフィス29a
を有する連通路29により、弁孔24を介してパイロッ
ト室21に常時連通せしめられている。なお、スプール
17がバルブシート18に突き当たった状態(第1図の
状態)においてもダンパ室28の容積が零にならないよ
う、バルブシート18の左端面周縁部には、環状の段差
部30が形成されており、スプール17がバルブシート
18に突き当たった状態では、段差部30、スプール1
7の右端面およびスプール孔17の内周面によってダン
パ室28が区画形成されている。
上記弁収納孔25には、弁体31が摺動自在に設けられ
ている。この弁体31は、弁孔24に対して接近・離間
移動することによって弁孔24と弁装着孔25との間の
連通面積を調整するためのものであり、ばね32によっ
て弁孔24から離間する方向に付勢される一方、ソレノ
イド33の磁力により、可動鉄心34およびばね35を
介して弁孔24に接近する方向へ押圧されるようになっ
ている。
また、上記スプール孔12の左端部には、スプール17
とばね押え36とによって油室37が区画形成されてい
る。この油室37は、スプール17にそれぞれ形成され
た絞り孔38および連通孔39を介してタンクポート1
6に連通せしめられている。絞り孔38は、タンクポー
ト16に常時連通しているが、連通孔39は、スプール
17の左方への移動時に、第2仕切り部17bがアクチ
ュエータポート15とタンクポート16との間を遮断し
た後、さらに所定の微小距離だけ移動すると、スプール
孔12の内周面によって遮蔽されるように配置されてい
る。したがって、連通孔39が遮蔽された後、さらにス
プール17が左方へ移動すると、油室37内の作動油は
絞り孔38を介して流出することになり、その際の抵抗
によってスプール17の左方への移動速度が低速に抑え
られるようになっている。
また、上記装着孔23には、フィルタ40,40が装着
されている。このフィルタ40は、絞り孔22およびオ
リフィス29aが詰まるのを防止するためのものであ
り、次のように構成されている。
すなわち、第3図ないし第7図に示すように、フィルタ
40は、ボデイ41とフィルタエレメント42とを備え
ている。
ボデイ41は、外径が装着孔23とほぼ同径の円筒状を
なすもので、その内周面の上端部には凹部43,43が
形成されており、下端部には小径部44が形成されてい
る。この小径部44には、その外周面から内周面まで延
びる2つの切欠き45,45が周方向にほぼ180°離
間し、かつ凹部42に対して周方向へほぼ90°離間し
て形成されている。
一方、フィルタエレメント42は、ナイロン繊維を網目
状に編んだものを円板状に形成したものであり、その外
周面がボデイ41の内周面に接着等によって固定されて
いる。
上記のように構成された2つのフィルタ40,40は、
小径部44どうしを突き合わせるとともに、切欠き45
どうしを対向させた状態で装着孔23に挿入されてい
る。この場合、各フィルタ40,40の切欠き45,4
5によって形成される孔が絞り孔22と対向するように
挿入されている。そして、第3図に示すように、2つの
フィルタ40,40は、スプール17の一側部外周に装
着された止めピン46の両端部によって互いに押し付け
られるとともに、止めピン46の両端部が凹部43,4
3にそれぞれ入り込むことによって周方向への回動が阻
止されており、これによって装着孔23に挿入固定され
ている。
上記構成の電磁比例制御弁において、ソレノイド33に
通電すると、可動鉄心34がばね35を介して弁体31
を押圧し、ばね19の付勢力に抗して弁孔26に接近す
るように移動させる。すると、パイロット室21内のパ
イロット圧が上昇し、これに伴ってダンパ室28の圧力
(以下、ダンパ圧という。)が上昇する。このパイロッ
ト圧およびダンパ圧によってスプール17がばね19の
付勢力に抗して移動せしめられ、ポンプポート14とア
クチュエータポート15との間を連通させるとともに、
アクチュエータポート15とタンクポート16との間を
遮断する。したがって、ポンプポート14からアクチュ
エータポート15に作動油が流入し、これによってアク
チュエータポート15の圧力が上昇する。アクチュエー
タポート15の圧力上昇に伴ってスプール17が押し戻
される。そして、アクチュエータポート15の圧力およ
び戻しばね19の付勢力とによるスプール17に対する
押圧力とが、パイロット圧およびダンパ圧によるスプー
ル17に対する押圧力との等しくなると、スプール17
が停止する。スプール17が停止した状態においては、
第1仕切り部17aの右端縁がポンプポート14とアク
チュエータポート15との間をほぼ閉じた状態とし、第
2仕切り部17bの左端縁がアクチュエータポート15
とタンクポート16との間をほぼ閉じた状態とし、いわ
ゆる安定状態になる。
安定状態において、外乱が発生すると、例えばアクチュ
エータポート15の圧力、あるいはポンプポート14の
圧力が変化したり、あるいはソレノイド33に対する通
電量が変化すると、それによってスプール17が左右い
ずれかの方向へ移動せしめられる。
このとき、スプール17の移動に応じてパイロット室2
1内の作動油がオリフィス29aを介してダンパ室28
内に流入、流出する。作動油がオリフィス29aを流通
する際の抵抗により、スプール17の移動速度が比較的
低速に抑えられる。したがって、スプール17が過剰に
移動してハンチングが発生するのを防止することができ
る。
また、ソレノイド33に対する通電を停止して非励磁状
態にすると、弁体31がばね26およびパイロット圧に
よって押し戻され、弁孔24を全開状態にする。したが
って、パイロット圧はほとんど瞬時に大気圧にまで低下
する。勿論、ダンパ室28の圧力低下はオリフィス29
があるために遅いが、パイロット室21の圧力が瞬時に
低下するので、その分だけスプール17の戻り速度を速
めることができる。したがって、ソレノイド33に対す
る通電停止時におけるスプール17の応答性を向上させ
ることができ、これによってアクチュエータポート15
の圧力を極めて短時間のうちに大気圧まで低下させるこ
とができる。
なお、この考案は上記の実施例に限定されるものでな
く、この考案の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更
可能である。
例えば、上記の実施例においては、バルブシート18に
オリフィス29aを設け、しかもダンパ室28を弁孔2
4を介してパイロット室21に連通させているが、スプ
ール17にオリフィスを設け、ダンパ室28をパイロッ
ト室21に直接連通させるようにしてもよい。
[考案の効果] 以上説明したように、この考案の電磁比例制御弁によれ
ば、スプールの凹部にバルブシートに突出部を嵌合させ
てその内部をパイロット室とするとともに、スプールと
バルブシートとの対向面間にダンパ室を形成し、このダ
ンパ室をオリフィスを介してパイロット室に連通させた
ものであるから、スプールのハンチングを防止すること
ができ、しかも応答性の向上も同時に達成することがで
きるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第7図はこの考案の一実施例を示すもの
で、第1図はその縦断面図、第2図は要部の拡大断面
図、第3図は第1図のIII-III矢視拡大断面図、第4図
はフィルタの縦断面図、第5図、第6図、第7図はそれ
ぞれ第4図のV矢視図、VI矢視図、VII矢視図、第8図
は従来の電磁比例制御弁の一例の要部を示す断面図であ
る。 11……弁本体、12……スプール孔、14……ポンプ
ポート、15……アクチュエータポート、17……スプ
ール、18……バルブシート、20……凹部、21……
パイロット室、24……弁孔、27……突出部、28…
…ダンパ室、29a……オリフィス、31……弁体、3
3……ソレノイド。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】弁本体の内部に摺動自在に設けられたスプ
    ールと、このスプールの一端面に対向して配置され、前
    記弁本体に固定されたバルブシートとを備え、前記スプ
    ールと前記バルブシートとの間にポンプポートに連通す
    るパイロット室が形成され、前記バルブシートに前記パ
    イロット室に連通した弁孔が形成され、この弁孔の流通
    面積をソレノイドによって移動せしめられる弁体によっ
    て調節することにより、前記パイロット室のパイロット
    圧を制御するようにした電磁比例制御弁において、前記
    スプールの一端面にその軸線方向に延びる凹部を形成し
    てその凹部の内部をパイロット室とし、前記スプールと
    対向する前記バルブシートの端面に少なくとも先端部が
    前記凹部に摺動自在に嵌合し、かつ前記パイロット室に
    臨む面に前記弁孔が開口する突出部を形成し、この突出
    部の前記凹部から突出した基端部の外周面と前記スプー
    ルおよび前記バルブシートとの各対向面とによって囲ま
    れる空間をダンパ室とし、このダンパ室と前記パイロッ
    ト室とをオリフィスを介して連通させたことを特徴とす
    る電磁比例制御弁。
JP13397289U 1989-11-20 1989-11-20 電磁比例制御弁 Expired - Lifetime JPH0623810Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150127754A (ko) * 2011-01-12 2015-11-18 로베르트 보쉬 게엠베하 자동차 자동 트랜스미션의 밸브 장치

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150127754A (ko) * 2011-01-12 2015-11-18 로베르트 보쉬 게엠베하 자동차 자동 트랜스미션의 밸브 장치
DE102011002600B4 (de) 2011-01-12 2023-07-27 Robert Bosch Gmbh Ventilanordnung, insbesondere in einem Kraftfahrzeug-Automatikgetriebe

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