JPH06235527A - 加熱調理装置 - Google Patents

加熱調理装置

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JPH06235527A
JPH06235527A JP5020996A JP2099693A JPH06235527A JP H06235527 A JPH06235527 A JP H06235527A JP 5020996 A JP5020996 A JP 5020996A JP 2099693 A JP2099693 A JP 2099693A JP H06235527 A JPH06235527 A JP H06235527A
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JP
Japan
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oven
heating
cooking
heated
dish
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Pending
Application number
JP5020996A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoyoshi Maehara
直芳 前原
Noriyuki Komeno
範幸 米野
Yoshitomo Fujitani
善友 藤谷
Sanenori Moriguchi
実紀 森口
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP5020996A priority Critical patent/JPH06235527A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はオーブンレンジなどの加熱調理装置
に関するもので、小型食品の高速調理、複数種食品の同
時調理を実現した加熱調理装置を得ることを目的とす
る。 【構成】 食品を収納するオーブン5の上面から食品を
加熱する複数個の上面加熱手段50、50’と、オーブ
ン皿54と、複数個のオーブン皿加熱手段60、61
と、それらを制御する加熱制御部53とを備え、上面加
熱手段とオーブン皿加熱手段を制御してオーブン内の一
部の空間を個別に加熱するゾーン加熱調理を可能とする
ものである。これによりオーブン内空間をゾーン分割し
て複数種の食品の実質的同時調理を実現するとともに、
小型食品の加熱の場合、著しいスピード加熱を可能なら
しめ、大幅に使い勝手を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食品をオーブン加熱、
グリル加熱、あるいは誘電加熱するためのオーブンレン
ジなどの加熱調理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、オーブンレンジ等の加熱調理装置
は、例えば図6に示す構成のものが実用化されている。
図6はオーブンレンジの構成を示す断面図である。同図
において、筐体1の内部には、ターンテーブル2上の食
品置載用の置き台3に載せられた食品4が収納されたオ
ーブン(オーブン壁)5、オーブン5内にマグネトロン
6から発生される誘電加熱用電波を導く導波管7、マグ
ネトロン6に高周波電力を供給する電力変換器8、マグ
ネトロン6、電力変換器8、筐体1等を冷却する冷却フ
ァン9等が設けられている。冷却ファン9の冷却風は図
中の矢印のように筐体1内を流れて前述した被冷却体を
冷却する構成である。また、10はターンテーブルモー
タである。
【0003】オーブン5は、オーブン加熱あるいはグリ
ル加熱を行うために、フラットヒータユニット11、及
び12がその上面および下面にそれぞれ設けられてい
る。そして、断熱材13、14、15、16は、オーブ
ン5に対してフラットヒータユニット11、12から供
給される加熱エネルギーが外部に放散されるのを防止
し、加熱効率を高くする作用を果たしている。
【0004】図7は、このオーブンレンジの電気回路図
であり、図6と同符号のものはそれに相当する構成要素
である。
【0005】オーブンレンジは商用電源20により電力
を受け、マイクロコンピュータ等を含んで構成された制
御部21により制御される。すなわち、制御部21は、
リレー接点22〜26および電力変換器8の制御回路2
7等を制御して、オーブンレンジの加熱調理機能を実現
するものである。なお、電力変換器8は、ダイオードブ
リッジ28、チョークコイル29、コンデンサ30、3
1、昇圧トランス32、トランジスタ33、ダイオード
34より成る整流回路を含んだインバータ回路と、コン
デンサ35、ダイオード36、37より成る高圧整流回
路と、カレントトランス38、39、コンデンサ40等
より構成されており、マグネトロン6に高圧直流電力と
カソード加熱用ヒータ電力とを供給するものである。
【0006】このような構成により、食品4はフラット
ヒータユニット11、12の加熱エネルギーによりオー
ブン加熱やグリル加熱が可能となり、必要に応じてマグ
ネトロン6の発生する電波による誘電加熱との複合加熱
も可能であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の高周波加熱装置は、特に、フラットヒータユ
ニットによりオーブン内に輻射エネルギーや対流空気加
熱による対流エネルギーを供給する場合に、その構造に
起因して、オーブン内温度の立ち上がり速度が遅くな
る、あるいは加熱効率がどうしても低くなるなどの欠点
があった。これは、図8に示すようなフラットヒータユ
ニットの構造、並びに、オーブン5の容積が大きいとい
う装置の構造に基づくものであった。
【0008】図8は、オーブン壁5、ヒータユニット1
1、断熱材13の詳細な構造の一例を示す図である。図
において、オーブン壁5と断熱材13の間には、ニクロ
ム線材等で構成された発熱体40と、それを挟む電気絶
縁体41、42より成るフラットヒータユニット11が
設けられている。したがって、発熱体40の発生する熱
エネルギーは、厚さtの電気絶縁体41を介してオーブ
ン壁5に伝達されるものであり、この結果、オーブン壁
5から輻射エネルギーが放射されるまでの時間が相当か
かるものであった。
【0009】また、オーブン5の下面のフラットヒータ
ユニット12も11と同様の構成であり、さらにオーブ
ン5は種々の大きさの食品が加熱調理できる構造である
ため大きな容積である。このため大きな空間を加熱する
ことが必要となっており、このことが上述した加熱構造
に加えて大幅に加熱スピードを低下させる原因となって
いた。例えば、オーブン5内の空気温度が200℃に加
熱するのに10〜15分もかかるものであった。すなわ
ち、このような加熱構造に基づく熱容量がオーブンレン
ジの加熱スピードを大幅に低下させ非常に使い勝手の悪
いものになっていた。
【0010】また図6のような従来のオーブンレンジで
は、比較的小さな複数の食品を同時に調理することがで
きなかった。すなわち、オーブンレンジを用いてオーブ
ン加熱、グリル加熱、あるいは電波加熱を同時に行い、
複数の食品の一方をオーブン加熱又はグリル加熱し、も
う一つの食品を電波加熱して、同時に複数の食品を複数
の加熱エネルギーにより別々に加熱調理し、同時に調理
完了させることができなかった。このため、オーブン加
熱やグリル加熱で一つの食品を加熱調理した後、その食
品をオーブン5から取り出し、オーブン5がある程度冷
却された後もう一つの食品を電波加熱することが必要で
あった。従って、何度もオーブン5への食品の出し入れ
が必要であり操作が面倒であるばかりでなく、始めに加
熱調理した食品が冷えてしまう等食品のおいしさが低化
するという課題があった。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために以下の構成より成るものである。すなわち、
食品を収納するオーブンと、前記オーブンの上面を加熱
する複数の上面加熱手段と、前記オーブン内に設置され
たオーブン皿と、前記オーブン皿を加熱する複数のオー
ブン皿加熱手段と、前記上面加熱手段と前記オーブン皿
加熱手段とを制御して前記オーブン内を選択的に加熱し
ゾーン調理制御を行う加熱制御手段とを備えたものであ
る。
【0012】また、オーブンの上面の前後または左右を
加熱可能な2個の上面加熱手段と、オーブン皿の前後ま
たは左右を加熱可能な2個のオーブン皿加熱手段とを備
え、加熱制御手段によりオーブン内の前後または左右の
何れか片方または両方を選択的に加熱してゾーン調理制
御を行う構成としたものである。
【0013】さらにまた、オーブンの上面の中央または
外周を加熱可能な2個の上面加熱手段と、オーブン皿の
中央または外周を加熱可能な2個のオーブン皿加熱手段
とを備え、加熱制御手段によりオーブン内の中央または
外周の何れか片方または両方を選択的に加熱してゾーン
調理制御を行う構成としたものである。
【0014】そして、オーブン皿加熱手段をオーブン皿
に設け、オーブン皿加熱手段とオーブン皿を一体に構成
したものである。
【0015】そしてまた、電波発生手段と、前記電波発
生手段からの電波をオーブン内に供給する給電手段とを
設け、加熱制御手段により前記電波発生手段、上面加熱
手段およびオーブン皿加熱手段を制御する構成とすると
共に、前記オーブン皿上の第一の被加熱物と前記オーブ
ン皿下方の第二の被加熱物とを同時に又は時分割的に加
熱調理する構成としたものである。
【0016】そしてさらにまた、少なくとも第二の被加
熱物に供給される電波を攪拌する電波攪拌手段を設けた
ものである。
【0017】
【作用】上記構成により本発明の加熱調理装置は以下の
作用を果たすものである。すなわち、オーブンと、複数
の上面加熱手段と、オーブン皿と、複数のオーブン皿加
熱手段と、加熱制御手段とを備え、この加熱制御手段
が、前記複数個の上面加熱手段とオーブン皿加熱手段と
を選択的に組み合わせて加熱動作させ、その結果、被加
熱物の大きさや種類に合わせて前記オーブン内を選択的
に加熱してゾーン調理制御を可能とし、被加熱物の大き
さや種類に合わせた効率的加熱構成を実現するものであ
る。
【0018】また、前後または左右を加熱可能な2個の
上面加熱手段と2個のオーブン皿加熱手段と、加熱制御
手段とを備え、この加熱制御手段が、前記2個づつの上
面加熱手段及びオーブン皿加熱手段を選択的に組み合わ
せて加熱動作させ、その結果、被加熱物の大きさや種類
に合わせてオーブン内の前後または左右の何れか片方ま
たは両方を選択的に加熱してゾーン調理制御を行い、被
加熱物の大きさや種類に合わせた効率的加熱構成を実現
するものである。
【0019】さらにまた、中央または外周を加熱可能な
2個の上面加熱手段と2個のオーブン皿加熱手段と、加
熱制御手段とを備え、この加熱制御手段が、前記2個づ
つの上面加熱手段及びオーブン皿加熱手段を選択的に組
み合わせて加熱動作させ、その結果、被加熱物の大きさ
や種類に合わせてオーブン内の中央または外周の何れか
片方または両方を選択的に加熱してゾーン調理制御を行
い、被加熱物の大きさや種類に合わせた効率的加熱構成
を実現するものである。
【0020】そして、オーブン皿加熱手段をオーブン皿
に設け、オーブン皿加熱手段とオーブン皿を一体に構成
して、オーブン皿およびオーブン皿加熱手段の合計の熱
容量とオーブン皿加熱手段とオーブン皿との間の熱抵抗
を低減し、その加熱効率と加熱スピードを大幅に向上さ
せるものである。
【0021】そしてまた、電波発生手段と給電手段とを
設け、加熱制御手段によりオーブン皿上の第一被加熱物
と前記オーブン皿下方の第二被加熱物とを同時に又は時
分割的に加熱調理してオーブン加熱調理と電波加熱調理
とを実質的に同時に行い、2種類の被加熱物の加熱調理
を実用上同時に完了するものである。
【0022】そしてさらにまた、少なくとも第二の被加
熱物に供給される電波を攪拌する電波攪拌手段を設け、
電波加熱時に発生する加熱ムラを防止するものである。
【0023】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。
【0024】図1は本発明の一実施例を示す構成断面図
であり、図6と同符号のものは相当する構成要素であ
る。
【0025】同図において、オーブン壁5の上面壁49
には、断熱部材13を介して高周波磁界発生手段50、
50’が上面壁49に略並行に配置されている。高周波
磁界発生手段50、50’の上部にはさらに遮蔽手段5
1が配置され、高周波漏れ磁界が筐体1を加熱したり、
オーブンレンジの外部の他の電子機器に対する不要輻射
ノイズの影響を与える事を防止している。高周波磁界発
生手段50、50’は、電力変換器8により高周波電力
を受け上面壁49に誘導電流を流して誘導加熱する。高
周波磁界発生手段50、50’は、図2にその断面図と
平面図を示すような構成でオーブン5に装着されてい
る。したがって、図1に示すように、オーブン5の左側
に置かれた食品52に対しては加熱コイル50が、ま
た、食品52’に対しては加熱コイル50’が付勢され
る構成となっている。すなわち、電力変換器8は、加熱
制御手段である制御部53の制御信号に基づいて、食品
52および52’に適した輻射エネルギーが上面壁49
から両食品に照射されるよう加熱コイル50、50’へ
供給される電力量を調節する。なお、遮蔽手段51はア
ルミなどの非磁性材料やフェライトなどの高透磁率材料
などを用いて構成されている。このオーブン壁5の上面
壁49の加熱は、このようないわゆる誘導加熱でもよい
し、図6のような従来のヒータ11を加熱コイル50、
50’のような配置で用いてもよいが、図1の構成によ
り、より速い加熱と高耐熱高絶縁構成のオーブン上面壁
49の加熱を行うことができる。
【0026】54はオーブン5に対して取り出し自在に
構成されたオーブン皿であり、食品52、52’がその
上に置かれている。55、56、57はオーブン皿52
の被誘導コイル58、59に電力を誘導するための誘導
コイルであって、電力変換器8と共に電力供給手段を構
成している。図のようにオーブン皿54が上段の設置位
置に設置された場合は、誘導コイル55、56により電
力供給され、オーブン皿52の被誘導コイル58、59
に例えば20〜500KHzの高周波電力が誘導される。
この被誘導コイル58、59の出力は、オーブン皿54
に埋め込まれた加熱手段であるヒータ60、61に供給
されてオーブン皿54自身が加熱される。また、オーブ
ン皿54が下段の設置位置に設置された場合は、誘導コ
イル57により電力供給される。
【0027】図3はこのオーブン皿54の構成を示す面
図である。図のように、ヒータ60、61は薄いリボン
状または線状の発熱体であり、高熱伝導性のセラミック
より成るオーブン皿54に埋め込まれている。また、被
誘導コイル58、59も図のようにオーブン皿52の脚
部62、63に埋め込まれている。したがって、オーブ
ン皿54の外観は何らの電気接点を有しておらず、美し
い外観、洗浄が簡単、オーブン5への設置などの取扱い
が容易、高信頼性、といった特長がある。
【0028】加熱手段であるヒータ60、61は、図3
のようにオーブン皿54に埋め込まれて一体構造とする
ことにより非常に簡単な構造となって使い勝手が著しく
良いが必ずしもこのような構造でなくてもよく、図3構
造のような実施構造も可能であるし、多少使い勝手が低
下するが、ヒータ60、61をオーブン皿54に埋め込
まないで別設する構造であっても同様の作用効果を得る
ことができる。この場合は誘導コイル55〜57や被誘
導コイル58、59を必ずしも用いる必要はなく、ヒー
タ60、61に直接商用電力を供給する構成としても良
い。
【0029】図2および図3において、上面加熱手段で
ある加熱コイル50、50’およびオーブン皿加熱手段
であるヒータ60、61は、それぞれ左右1組で加熱制
御され、オーブンの左右に置かれた食品52、52’に
対して実質上独立したオーブンが左右に設けられたよう
に使用することができる。したがって異種の食品を同時
に、かつ、それらの食品に適した加熱エネルギーで加熱
することができる。この実施例では左右1組の加熱手段
を用いた構成であるが、左右に配置する構成ではなく前
後に配置する構成であっても同様の作用効果を得ること
ができ、図1に示した構成以外に様々な実施体様が考え
られる。
【0030】また、電波発生手段であるマグネトロン6
の出力は、オーブン5の背面に設けられた導波管64、
給電口65よりなる給電手段によりオーブン5に供給さ
れ、オーブン皿54の下方のオーブン内に置かれ食品6
6を誘電加熱する。加熱制御手段53は、電力変換器8
を制御して、マグネトロン6、誘導加熱コイル50、5
0’、ヒータ60、61、に供給される加熱エネルギー
の大きさを調節する。電力変換器8からそれぞれの加熱
手段に供給されるエネルギーは、同時に供給されてもよ
いし、また、最大消費電力が制限される場合は、時分割
的に供給されるよう制御されてもよい。例えば、最初に
食品52を加熱し、次に食品52’を加熱し、最後に食
品66を加熱するよう制御する構成とし、すべての加熱
調理が完了した時点で使用者に調理完了を放置する構成
とすれば、実質上、食品52、52’を同時に行うこと
ができるので非常に使い勝手が向上する。このように様
々な加熱調理方法を食品の種類や大きさに応じて実施す
ることが可能である。
【0031】また図1において、67は加熱制御手段5
3に使用者からの加熱調理指令を与える操作/表示部で
あり、調理指令の入力と、調理加熱モードや加熱動作の
表示を行うものである。また68はオーブン皿54の温
度を検出する温度検知手段であり、この信号に基づいて
加熱制御手段53が電力変換器8を制御し、オーブン皿
54の温度を所望の温度に調節するものである。
【0032】図4は本発明の他の実施例を示す加熱調理
装置の断面図であり、図1と同符号のものはそれに相当
する構成要素である。
【0033】本実施例では、食品52’のみを加熱する
こともできるようにした実施例である。食品52’のよ
うな小さいサイズの食品のみを加熱調理したい場合は、
図4のようにオーブン5の1/6〜1/8の小さな空間
69のみを加熱する構成を取ることができる。すなわ
ち、加熱コイル50’とヒータ60のみを電力変換器8
により付勢することにより、オーブン5の一部分である
空間69のみを加熱し、小さな食品52’を従来に比べ
て著しく短い時間で加熱調理することができる。これは
図4のような加熱構成を取ることにより、加熱空間69
を従来の数分の1にでき、したがって加熱すべきオーブ
ン壁等の熱容量を従来の数分の1にすることができるこ
と、及び、オーブン皿54が直接加熱されるので食品5
2’とヒータ60との間の熱抵抗が大きく減少するので
熱伝達速度が早く加熱効率が高くなることによるもので
ある。このような構成により、食品によっては異なるが
従来10〜15分の加熱調理時間を2〜7分程度と著し
く短縮することができ、従来の欠点を克服した使い勝手
のよい加熱調理装置を提供できる。
【0034】図5は本発明の加熱装置の他の実施例のオ
ーブン皿の構成を示す3面図である。図において、オー
ブン皿54の中央部には中央ヒータ61’が、また、外
周部には外周ヒータ60’が設けられ、それぞれ被誘導
コイル59、58にて電力供給される構成となってい
る。このヒータ60’、61’の配置パターンと同様に
図4におけるオーブン5の上面に設けられた加熱コイル
50、50’の配置パターンを構成して一致させること
により、食品52’をオーブン皿54の中央部において
も図4の実施例の場合と同様の作用効果が得られる。す
なわち、オーブン皿54の中央に食品52’をおいて
も、その中央部分のみの空間を加熱するので小さな食品
52’を従来に比べて著しく短い時間で加熱調理するこ
とができる。
【0035】以上に述べたように、本発明のオーブン皿
54を有する図1のオーブンレンジは、オーブン5の上
面壁49からの輻射熱が強い事が必要な調理(グリル調
理)の場合は、オーブン皿54は図1のように上段に設
置され、ケーキ調理のような比較的低い温度(150〜
200℃程度)で行うオーブン調理の場合は、下段にオ
ーブン皿54を設置して調理を行うことができる。本発
明のオーブンレンジは、食品が置かれたオーブン皿を直
接加熱する構成である。このため、食品はオーブン5内
の空気の温度上昇やオーブン上面(食品から遠い位置に
ある)からの輻射による加熱のみでなく、食品に近接し
たオーブン皿52によって加熱される。したがって、食
品の加熱スピードは従来のオーブンレンジに比べて著し
く早くなる。発明者らの実験によれば、従来の図6のオ
ーブンレンジにたいする図4の実施例加熱スピードは、
食品によって差があるが、50%〜90%も時間短縮さ
れた。すなわち、食品によれば従来の1/10程度の短
時間でスピード調理が可能なオーブンレンジを実現する
ことができるのである。しかもオーブン皿の温度は食品
の種類や量に応じた最適な温度に自動的に調整すること
ができるので調理失敗がなく、かつ、スピード調理が可
能である。
【0036】また、従来は困難であったフライパン調理
等のような高温加熱調理(たとえばハンバーグ等)も容
易に可能となる。また、オーブン内で油の飛び散る調理
が可能となるので台所を汚さない、しかも、温度調節が
確実で調理失敗が防止される上に過加熱による発火等の
危険性を確実に防止した新しい加熱調理器を実現でき
る。
【0037】さらに、オーブン皿54は、オーブンから
の取り出しが簡単にできるので、設置位置の変更や掃除
が非常に簡単である。また、調理終了後、食卓などへそ
のまま持ち運ぶことも容易であり、食卓に直結した新し
い調理機器を実現する事ができると共に、オーブン皿が
加熱されているので食品の保温効果がある。特に、オー
ブン皿54の温度が食品に応じて調節されるので、調理
のできばえやおいしさが良好に維持され、かつ、持ち運
びに危険のない温度に調節することが可能であるので極
めて安全である。
【0038】また、オーブン皿54とオーブン5の上面
の加熱手段(高周波磁界発生手段)50、50’とマグ
ネトロン6とを組み合わせて制御し、食品を加熱調理す
ることにより、さらに調理スピードが早く、かつ、従来
困難であった新たな種類の調理が可能な加熱調理装置を
実現する事ができる。
【0039】また、オーブン皿による食品の加熱調理と
実質的に同時に他の食品を電波加熱調理することができ
るので、種類の異なる食品をそれらに適した加熱手段で
加熱調理し、かつ、その調理完了を実質的に同時に完了
し使用者に報知することができる。しかも、加熱分布が
少なく良好な電波加熱も実現できる。従って、たとえ
ば、朝食用にハムエッグをオーブン皿で加熱調理し、牛
乳ヤコーヒーを電波加熱するなどのような複数調理が実
質的に同時に行えるので、従来困難であった複数種類の
食品の同時加熱調理が非常に簡単にでき極めて使い勝手
の優れた加熱調理装置を提供できる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明の加熱調理装
置は、以下に述べる効果を有するものである。
【0041】加熱制御手段が、前記複数個の上面加熱手
段とオーブン皿加熱手段とを選択的に組み合わせて加熱
動作させ、その結果、被加熱物の大きさや種類に合わせ
て前記オーブン内を選択的に加熱してゾーン調理制御を
可能とし、被加熱物の大きさや種類に合わせた効率的加
熱構成を実現する事ができる。したがって、食品の種類
や量に応じた加熱調理を実質上同時に行うことができ、
きわめて使い勝手のよい加熱調理装置を提供できる。ま
た、食品が入れられたオーブンの庫内容積が食品のサイ
ズに応じて適した容積に削減されるので、通常の調理に
頻繁に調理される比較的小さな食品(例えば、トース
ト、少量の油物再加熱、焼き芋など)を従来に比し大幅
に早く加熱調理することができ、著しい使い勝手の向上
と小物食品の高速加熱が可能なことによる加熱調理対象
の拡大を可能とした加熱調理装置を提供することができ
る。さらに、オーブン皿上に置かれた食品を比較的低電
力で従来以上に高温加熱することを可能ならしめ、通常
のオーブン調理のみならず鉄板加熱調理等の従来のオー
ブンでは困難な加熱調理も可能とする事ができる。
【0042】また、加熱制御手段が、前記2個づつの上
面加熱手段及びオーブン皿加熱手段を選択的に組み合わ
せて加熱動作させるので、被加熱物の大きさや種類に合
わせてオーブン内の前後または左右の何れか片方または
両方を選択的に加熱してゾーン調理制御を行うことがで
き、被加熱物の大きさや種類に合わせた効率的で高速な
加熱調理を実現する事ができる。特に、前後または左右
にオーブン内をゾーン分けして使用できるので、通常の
調理に頻繁に調理される比較的小さな食品(例えば、ト
ースト、少量の油物再加熱、焼き芋など)の大幅なスピ
ード加熱調理をきわめて簡単に実現することができる。
【0043】さらにまた、加熱制御手段が、中央と外周
に設けられた2個づつの上面加熱手段及びオーブン皿加
熱手段を選択的に組み合わせて加熱動作させ、その結
果、被加熱物の大きさや種類に合わせてオーブン内の中
央または外周の何れか片方または両方を選択的に加熱し
てゾーン調理制御を行うので、被加熱物の大きさや種類
に合わせた効率的加熱構成を実現する事ができる。特
に、中央のみを加熱することにより、通常の調理に頻繁
に調理される比較的小さな食品(例えば、トースト、少
量の油物再加熱、焼き芋など)の大幅なスピード加熱調
理をきわめて簡単に実現することができる。
【0044】そして、オーブン皿加熱手段をオーブン皿
に設け、オーブン皿加熱手段とオーブン皿を一体に構成
することにより、オーブン皿およびオーブン皿加熱手段
の合計の熱容量とオーブン皿加熱手段とオーブン皿との
間の熱抵抗を低減し、その加熱効率と加熱スピードを大
幅に向上させる事ができる。したがって、食品の加熱調
理を一層高速化、高効率化した加熱調理装置を提供する
ことができる。
【0045】そしてまた、電波発生手段と給電手段とを
設け、加熱制御手段によりオーブン皿上の第一被加熱物
と前記オーブン皿下方の第二被加熱物とを同時に又は時
分割的に加熱調理する構成により、オーブン加熱調理と
電波加熱調理とを実質的に同時に行い、2種類の被加熱
物の加熱調理を実用上同時に、しかも従来に比し著しく
早く完了する事ができ、きわめて使い勝手のよい加熱調
理装置を提供することができる。
【0046】そしてさらにまた、少なくとも第二の被加
熱物に供給される電波を攪拌する電波攪拌手段を設けた
ので、電波加熱時に発生する加熱ムラを防止し、加熱調
理性能のすぐれた、しかもきわめて使い勝手のよい加熱
調理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の加熱調理装置の構成断面図
【図2】図1の上面加熱手段の一実施例の構造の平面図
と正面断面図
【図3】図1のオーブン皿の一実施例の平面図、正面断
面図および側面図
【図4】本発明の他の実施例の加熱調理装置の構成断面
【図5】本発明の他の実施例のオーブン皿の平面図、正
面断面図および側面図
【図6】従来の加熱調理装置の構成断面図
【図7】図6の従来の加熱調理装置の回路図
【図8】図6の加熱調理装置のヒーター部の断面図
【符号の説明】
2、10 電波攪拌手段(ターンテーブル) 52、52’ 第一の被加熱物(食品) 66 第二の被加熱物(食品) 5 オーブン(オーブン壁) 6 電波発生手段(マグネトロン) 50、50’ 上面加熱手段 53 加熱制御手段 54 オーブン皿 60、61 オーブン皿加熱手段 64、65 給電手段(導波管64、給電口65)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森口 実紀 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】食品を収納するオーブンと、前記オーブン
    の上面を加熱する複数の上面加熱手段と、前記オーブン
    内に設置されたオーブン皿と、前記オーブン皿を加熱す
    る複数のオーブン皿加熱手段と、前記上面加熱手段と前
    記オーブン皿加熱手段とを制御して前記オーブン内を選
    択的に加熱しゾーン調理制御を行う加熱制御手段とを備
    えた加熱調理装置。
  2. 【請求項2】オーブンの上面の前後または左右を加熱可
    能な2個の上面加熱手段と、オーブン皿の前後または左
    右を加熱可能な2個のオーブン皿加熱手段とを備え、加
    熱制御手段によりオーブン内の前後または左右の何れか
    片方または両方を選択的に加熱してゾーン調理制御を行
    う構成とした請求項1記載の加熱調理装置。
  3. 【請求項3】オーブンの上面の中央または外周を加熱可
    能な2個の上面加熱手段と、オーブン皿の中央または外
    周を加熱可能な2個のオーブン皿加熱手段とを備え、加
    熱制御手段によりオーブン内の中央または外周の何れか
    片方または両方を選択的に加熱してゾーン調理制御を行
    う構成とした請求項1記載の加熱調理装置。
  4. 【請求項4】オーブン皿加熱手段をオーブン皿に設け、
    オーブン皿加熱手段とオーブン皿を一体に構成した請求
    項1記載の加熱調理装置。
  5. 【請求項5】電波発生手段と、前記電波発生手段からの
    電波をオーブン内に供給する給電手段とを設け、加熱制
    御手段により前記電波発生手段、上面加熱手段およびオ
    ーブン皿加熱手段を制御する構成とすると共に、前記オ
    ーブン皿上の第一の被加熱物と前記オーブン皿下方の第
    二の被加熱物とを同時に又は時分割的に加熱調理する構
    成とした請求項1記載の加熱調理装置。
  6. 【請求項6】少なくとも第二の被加熱物に供給される電
    波を攪拌する電波攪拌手段を設けた請求項5記載の加熱
    調理装置。
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