JPH06227848A - 建材用骨材及びこれを用いたタイルの施工方法 - Google Patents

建材用骨材及びこれを用いたタイルの施工方法

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JPH06227848A
JPH06227848A JP4982593A JP4982593A JPH06227848A JP H06227848 A JPH06227848 A JP H06227848A JP 4982593 A JP4982593 A JP 4982593A JP 4982593 A JP4982593 A JP 4982593A JP H06227848 A JPH06227848 A JP H06227848A
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JP
Japan
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mortar
fibers
tile
mixed
base mortar
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JP4982593A
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English (en)
Inventor
Koji Amimoto
浩二 網本
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Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
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Publication date
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Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B20/00Use of materials as fillers for mortars, concrete or artificial stone according to more than one of groups C04B14/00 - C04B18/00 and characterised by shape or grain distribution; Treatment of materials according to more than one of the groups C04B14/00 - C04B18/00 specially adapted to enhance their filling properties in mortars, concrete or artificial stone; Expanding or defibrillating materials
    • C04B20/10Coating or impregnating
    • C04B20/1003Non-compositional aspects of the coating or impregnation
    • C04B20/1014Coating or impregnating materials characterised by the shape, e.g. fibrous materials

Abstract

(57)【要約】 【目的】 下地モルタルと張付モルタルとの接着強度の
向上を図る。 【構成】 珪砂,パーライト等の粒体の表面に、接着剤
を用いて、ビニロン,ポリプロピレン等からなる軟質な
繊維を付着させて成る建材用骨材を混入させた下地モル
タル2を躯体1の表面に塗布し、当該下地モルタル2の
表面2aから混入させた建材用骨材に付着している繊維
13を毛羽立たせたのち、当該下地モルタル2の上に張
付モルタル3を介してタイルTを貼着する。 【効果】 下地モルタルに混入した建材用骨材の繊維
が、張付モルタルにも投錨効果を発揮して接着強度を向
上させ、タイルの落下事故を防止する。また、建築材用
骨材は、粒体表面に繊維を付着させたから、施工現場に
おける下地モルタルへの均一混入が容易である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイル壁面等を施工す
るにあたり、躯体表面に塗布される下地モルタル層とタ
イル裏面の張付モルタル層との間の接着強度を高めるた
めの技術に関する。
【0002】
【従来の技術】多数のタイルを躯体表面に貼着してタイ
ル壁面等を施工するために採用されている一般的な手法
を、図4を用いて説明すると、まず、同図(A)の如
く、躯体21の表面に下地モルタル22を所定厚みに塗
布したのち、同図(B)のように、タイルTの裏面に張
付モルタル23を盛り上げるように塗布し、次いで、こ
のタイルTを下地モルタル22上へ押しつけ、必要に応
じタイルTの間隙に目地材24を充填し、同図(C)に
示す如きタイル壁面25を得る。あるいは、図示は省略
したが、下地モルタル22の表面に、張付モルタル23
を一定厚みの層状に塗布し、その上へタイルTを押しつ
けて張りつけるという手法も採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来のタイル
施工方法により構築したタイル壁面25においては、下
地モルタル22と張付モルタル23との間の界面で剥離
が生じ易く、そのため、タイルTの落下事故を招来する
危険性が有る。
【0004】そこで、本出願人は、先の出願に係る平成
4年特許願第45641号(平成4年3月3日出願)に
おいて、上記従来技術の欠陥を改善するための技術を提
案した。それは、金属,プラスチック,セラミック等か
ら成る長さ5〜30mm程度の繊維を混入した下地モル
タルを用い、躯体表面にこの下地モルタルを塗布したの
ち、その表面を金ブラシ等で擦るなどして、当該下地モ
ルタル中の繊維を毛羽立たせ、その上に張付モルタルを
介してタイルを貼着するというものである。この方法に
よれば、下地モルタルの表面から毛羽立って突出する繊
維が張付モルタル中にも埋設されることになるから、当
該繊維は下地モルタル層と張付モルタル層の双方に投錨
効果を発揮して両者を連結し、接着強度を向上させて界
面剥離を未然に防止することができる。
【0005】しかしながら上記方法を実施するにあた
り、施工現場にて繊維を下地モルタル中に混入させる場
合、どうしても混合過程中に繊維どうしが絡まって毛玉
を作ってしまい、繊維の均一な分散状態を得るのが非常
に困難であるという問題が有った。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記問題点に
鑑み前記先願技術に改良を加えたものであって、新規な
構成の建材用骨材と、これを用いたタイルの施工方法を
提供するものである。本発明に係る建材用骨材の特徴
は、珪砂,パーライト等の粒体の表面に、接着剤を用い
て、ビニロン,ポリプロピレン等からなる軟質な繊維を
付着させたことである。
【0007】また、本発明に係るタイルの施工方法の特
徴とするところは、上記建材用骨材を混入させた下地モ
ルタルを躯体表面に塗布し、当該下地モルタルの表面か
ら前記建材用骨材に付着している繊維を毛羽立たせたの
ち、当該下地モルタルの上に張付モルタルを介してタイ
ルを貼着することである。
【0008】
【作用】本発明に係る建材用骨材は、珪砂やパーライト
等の粒子の表面に繊維を付着させたため、これを下地モ
ルタルに配合して混合したときに、繊維どうしが絡み合
うことが少なく、容易に分散する。従って、当該建材用
骨材を混入させた下地モルタルを躯体表面に塗布したの
ち、その表面を毛羽立たせたときに、均一で良好な起毛
状態を得ることができるから、張付モルタルとの間の接
着強度に偏りを生じさせるおそれがない。
【0009】なお、本発明では、上記建築用骨材の表面
に付着させる繊維の材質をビニロンやポリプロピレン等
の軟質なものとしたので、下地モルタルの表面を擦るな
どしたときに、繊維を簡単に毛羽立たせることができ
る。もし仮に、硬質なプラスチック,金属,セラミッ
ク,炭素等の弾力性や硬度が比較的大きい素材からなる
繊維を用いた場合には、下地モルタルの表面を擦ったと
きに、これらの繊維が層内部へもぐり込んでしまうた
め、良好な起毛状態を得ることが難しい。
【0010】
【実施例】本発明に係る建材用骨材の製造原料の一例を
挙げると、直径約1〜2mm程度の大きさの珪砂又はパ
ーライト等のいわゆる細骨材として用いられている粒子
に、直径が約0.1〜0.2mm長さが約20〜30m
m程度のビニロン,ポリプロピレン等の軟質な素材から
成る繊維を配合し、エポキシ樹脂又はポリマーセメント
ペースト等を接着剤として加え、さらに必要に応じ、適
量の水,増粘剤及びその他の調整剤を添加したものが用
いられる。勿論、原料の種類はこれらに限られるもので
はなく、上掲の各数値も、使用する原料の種類に応じて
最適に設定される。但し、繊維の長さについては、これ
が短すぎると、下地モルタルの表面に良好な起毛状態を
形成することが難しくなり、逆に長すぎると、下地モル
タル中に混入する際に繊維どうしが絡まり合うおそれが
あるので、注意を要する。
【0011】前記各原料の配合割合を例示すると、セメ
ント1に対して、粒子は2〜3、繊維はセメントの約
0.5〜1重量%程度とするが、これらの比率は決して
限定的な値ではない。
【0012】上述のような配合割合で混合した各原料
を、例えば造粒機で所要時間だけ攪拌することにより、
図1に示すような、粒子11の表面に、接着剤12によ
り多数の繊維13が付着した建材用骨材10が得られ
る。
【0013】こうして得られた建材用骨材10は、軟質
な繊維13を粒子11の表面に付着させたものであるか
ら、下地モルタル中へ混入させたときに、繊維13どう
しの絡まり合いが少なくなり、均一に分散させることが
容易である。
【0014】なお、下地モルタル中に上記建材用骨材1
0を混入させるにあたり、通常の骨材を一定割合で同時
に配合することも差し支えない。
【0015】次に、本発明に係るタイルの施工方法につ
いて説明する。まず、図2の(A)に示す如く、躯体1
の表面に、本発明に係る建材用骨材を混入させた下地モ
ルタル2を一定厚みに塗布する。塗布の方法は、コテ塗
り,吹きつけ等、任意である。この下地モルタル2があ
る程度硬化したならば、その表面2aを金ブラシその他
の適宜工具を用いて擦過処理する。これにより、図
(B)に示すように、下地モルタル2中に混入した建材
用骨材の表面の繊維13が毛羽立ち、下地モルタル表面
2aから突出する。本発明の建材用骨材は、下地モルタ
ル2に均一に分散しており、しかも、その表面に付着さ
せた繊維は軟質であるから、上記擦過処理によって、下
地モルタル2の表面2aは一様な起毛状態となる。
【0016】続いて、表面2aが起毛状態となった下地
モルタル2の上に、張付モルタル3を介してタイルTを
貼着し、図(C)の如き、タイル壁面Wを得る。タイル
Tの貼着手段は従来と同様でよく、張付モルタル3を裏
面に予め塗布したタイルTを下地モルタル2の上へ押し
つける手法でも、下地モルタル2の表面に一定厚みの層
状に塗布した張付モルタル3の上へタイルTを押しつけ
て固着させる手法であってもよい。
【0017】こうして得られたタイル壁面Wは、下地モ
ルタル2の層と張付モルタル3の層とが、図3に拡大視
して示すように、建材用骨材10の繊維13が両層に跨
がって存在することに基づく投錨効果により強固に連結
されるから、接着強度が著しく向上し界面剥離を生じさ
せるおそれがない。
【0018】ところで、本発明の実施態様は、前述に限
定されるのではなく、施工の状況等に応じて適宜の変更
が可能なものである。例えば、本発明に係る建材用骨材
の製造原料の種類及び配合割合、並びに下地モルタルへ
の混入比率等については、下地モルタル中への均一分散
が容易で且つ下地モルタル表面に投錨効果の優れた良好
な起毛状態を形成できる性質を有するものであれば、任
意に選択可能である。その他、本発明は、実情に合わせ
た応用を妨げるものではない。
【0019】
【発明の効果】本発明に基づき構築されたタイル壁面に
おいては、躯体表面の下地モルタル層とタイル裏面の張
付モルタル層との間の接着強度が、下地モルタルに混入
した建材用骨材の繊維によって著しく向上しているか
ら、界面剥離を生じさせるおそれがなく、タイルの落下
事故を招来する危険性が無い。
【0020】本発明に係る建材用骨材は、下地モルタル
中に均一分散させるのが容易であるから、施工現場にお
いて建材用骨材を混入させた下地モルタルの調整を簡単
に行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建材用骨材の構造を概略的に示す
拡大断面図である。
【図2】本発明に係るタイルの施工方法を示すものであ
って、図(A)は躯体表面に下地モルタルを塗布した状
態の断面図、図(B)は下地モルタル中の建材用骨材の
繊維を毛羽立たせた状態の断面図、図(C)は構築した
タイル壁面の断面図である。
【図3】本発明に従って構築されたタイル壁面における
下地モルタルと張付モルタルとの界面部分の構造を概略
的に示す拡大断面図である。
【図4】従来のタイルの施工方法を示すものであって、
図(A)は躯体表面に下地モルタルを塗布した状態の断
面図、図(B)は裏面に張付モルタルを塗布したタイル
を下地モルタル上に押しつける工程を示す断面図、図
(C)は構築したタイル壁面の断面図である。
【符号の説明】
1 躯体 2 下地モルタル 2a 下地モルタルの表面 3 張付モルタル 10 建材用骨材 11 粒体 12 接着剤 13 繊維 T タイル W タイル壁面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 珪砂,パーライト等の粒体の表面に、接
    着剤により、ビニロン,ポリプロピレン等からなる軟質
    な繊維を付着させたことを特徴とする建材用骨材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の建材用骨材を混入させ
    た下地モルタルを躯体表面に塗布し、当該下地モルタル
    の表面から前記建材用骨材に付着している繊維を毛羽立
    たせたのち、当該下地モルタルの上に張付モルタルを介
    してタイルを貼着することを特徴とするタイルの施工方
    法。
JP4982593A 1993-01-29 1993-01-29 建材用骨材及びこれを用いたタイルの施工方法 Pending JPH06227848A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001342730A (ja) * 2000-06-02 2001-12-14 Inax Corp タイル張り工法
KR100461818B1 (ko) * 2002-09-05 2004-12-14 현대자동차주식회사 수동변속기의 래틀링 노이즈방지장치
JP2005281036A (ja) * 2004-03-29 2005-10-13 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd ポリマーセメント系タイル目地用モルタル及びその製造方法
JP2005314220A (ja) * 2004-03-29 2005-11-10 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd タイル接着用張りポリマーセメントモルタル
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JP2018091027A (ja) * 2016-12-01 2018-06-14 ハタコー産業株式会社 タイル浮きの補修器具及びタイル浮きの補修方法

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