JPH11350704A - タイルパネル - Google Patents

タイルパネル

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JPH11350704A
JPH11350704A JP15758698A JP15758698A JPH11350704A JP H11350704 A JPH11350704 A JP H11350704A JP 15758698 A JP15758698 A JP 15758698A JP 15758698 A JP15758698 A JP 15758698A JP H11350704 A JPH11350704 A JP H11350704A
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JP
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adhesive
tiles
layer
predetermined
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JP15758698A
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Kanji Kagami
寛治 各務
Yasuhiro Baba
康弘 馬場
Minoru Asano
實 浅野
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GIFU SERASHISU KK
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GIFU SERASHISU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パネル基板(窯業系サイディング材)面に複
数個のタイルを確実に貼付けると共に、目地部の耐候性
及び見栄えを向上すること。 【解決手段】 タイルパネル10は窯業系サイディング
材11の片側の全表面に1層の有機系接着剤層12が塗
布され複数個のタイル13が位置決め圧着され、目地部
14の有機系接着剤層12の上面に1層の無機系接着剤
層15が塗布され構成されている。これにより、タイル
パネル10を構成する窯業系サイディング材11面と複
数個のタイル13裏面とが有機系接着剤層12を介して
強固に接着され、その有機系接着剤層12が露出する目
地部14の上面に塗布される無機系接着剤層15によっ
て目地部14とタイル13との継ぎ目における耐水性・
耐湿性及び目地部14の耐候性が補償され、目地部14
の変色等が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パネル基板に複数
個のタイルを貼付けてユニット化したタイルパネルに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、タイルパネルに関連する先行技術
文献としては、特開平8−144471号公報にて開示
されたものが知られている。このものでは、パネル基板
としての窯業系サイディング材面に有機系接着剤を用い
て複数個のタイルを貼付け、その目地部に粉粒物を貼着
することでタイルパネルを構成する技術が示されてい
る。つまり、このタイルパネルでは並設された複数個の
タイルの目地部にセメントモルタル等の目地材を使用す
ることなく、窯業系サイディング材面にタイルを貼付け
るための有機系接着剤をそのまま露出させた状態で粉粒
物を貼着している。この粉粒物としては、耐候性や耐久
性に優れたものを用いるとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のタイ
ルパネルでは、複数個のタイルを貼付けるための有機系
接着剤が硬化しないうちに目地部に粉粒物を貼着する必
要がある。このように、有機系接着剤が流動性を有する
状態で粉粒物を貼着することは、タイルパネル面におけ
るタイルの貼付状態を損なうため生産性向上の妨げとな
るという不具合があった。また、目地部に粉粒物を均一
に貼着することは難しいため、目地部に貼着された粉粒
物のばらつきに起因して隙間等の部分における有機系接
着剤の変色等も生じるという不具合があった。
【0004】そこで、この発明はかかる不具合を解決す
るためになされたもので、パネル基板面に複数個のタイ
ルを確実に貼付けると共に、目地部の耐候性及び見栄え
を向上することが可能なタイルパネルの提供を課題とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1のタイルパネル
によれば、所定の厚みを有し所定の大きさかつ所定の端
面形状に形成されたパネル基板の片側の全表面に、所定
の厚みで少なくとも1層からなる強接着性を有する第1
の接着層が塗布され、その第1の接着層を介してパネル
基板面に所定の間隔からなる目地部を有し所定の配列に
て複数個のタイルが位置決め圧着され、これら複数個の
タイル間の目地部で露出された第1の接着層の上面に所
定の厚みで少なくとも1層からなる耐候性・高流動性を
有する第2の接着層が塗布されている。つまり、パネル
基板と複数個のタイルとの間には少なくとも1層からな
る強接着性を有する第1の接着層を介在させ、複数個の
タイル間の目地部の上面には更に少なくとも1層からな
る耐候性・高流動性を有する第2の接着層が塗布され
る。このように、タイルパネルを構成するパネル基板面
と複数個のタイル裏面とが第1の接着層を介して強固に
接着され、その第1の接着層が露出する目地部の上面に
塗布される第2の接着層によって目地部とタイルとの継
ぎ目における耐水性・耐湿性及び目地部の耐候性が補償
され、目地部の変色等が防止されるという効果が得られ
る。
【0006】請求項2のタイルパネルによれば、所定の
厚みを有し所定の大きさかつ所定の端面形状に形成され
たパネル基板の片側の全表面に、所定の厚みで少なくと
も1層からなる強接着性を有する第1の接着層が塗布さ
れ、その第1の接着層を介してパネル基板面に所定の間
隔からなる目地部を有し所定の配列にて複数個のタイル
が位置決め圧着され、これら複数個のタイル間の目地部
で露出された第1の接着層の上面に所定の厚みで少なく
とも1層からなる耐候性・高流動性を有する第2の接着
層が塗布され、その第2の接着層を介して人工セラミッ
ク粒材が目地部の全面に接着されている。つまり、パネ
ル基板と複数個のタイルとの間には少なくとも1層から
なる強接着性を有する第1の接着層を介在させ、複数個
のタイル間の目地部の上面には更に少なくとも1層から
なる耐候性・高流動性を有する第2の接着層を介して人
工セラミック粒材が接着される。このように、タイルパ
ネルを構成するパネル基板と複数個のタイル裏面とが第
1の接着層を介して強固に接着され、その第1の接着層
が露出する目地部の上面に塗布される第2の接着層によ
って目地部とタイルとの継ぎ目における耐水性・耐湿性
が補償される。また、第2の接着層を介して接着される
人工セラミック粒材によって耐候性が補償され、目地部
の変色等が防止されるという効果が得られる。
【0007】請求項3のタイルパネルでは、第1の接着
層が有機系接着剤でウレタン系接着剤を含むためパネル
基板と複数個のタイルとの間の強接着性が得られると共
に、パネル基板の片側の全表面にウレタン系接着剤を含
む有機系接着剤を塗布しても比較的安価であるという効
果が得られる。
【0008】請求項4のタイルパネルでは、第2の接着
層が無機系接着剤にシリコン系接着剤または変性シリコ
ン系接着剤を含むため目地部の耐候性・耐水性・耐湿性
が得られると共に、目地部はパネル基板の片側の全表面
に比べて面積が小さいため高価なシリコン系接着剤また
は変性シリコン系接着剤の混合割合を多くした無機系接
着剤を塗布しても極端な原価高騰を招くことがないとい
う効果が得られる。
【0009】請求項5のタイルパネルでは、人工セラミ
ック粒材の太陽光透過率が10〔%〕以下であるため、
第2の接着層の上面に人工セラミック粒材が接着され目
地部の全面が覆われることで目地部の耐候性を向上でき
るという効果が得られる。また、複数個のタイルに合わ
せ所望の着色等を施した人工セラミック粒材を用いるこ
とで、目地部の意匠性を向上できるという効果が得られ
る。
【0010】請求項6のタイルパネルでは、人工セラミ
ック粒材の粒度が0.1〜2000〔μm〕の略球形状
であるため、第2の接着層の上面に人工セラミック粒材
が敷詰められ易く、第2の接着層の全面を満遍なく覆う
ことができるため目地部の耐候性を飛躍的に向上できる
という効果が得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明のタイルパネルを具
体的な実施の形態に基づいて説明する。
【0012】〈実施の形態1〉図1は本発明の第1の実
施の形態にかかるタイルパネルを示す断面図である。図
1において、タイルパネル10には、まず、最下層のパ
ネル基板としての窯業系サイディング材11面上に有機
系接着剤層12が形成されている。この有機系接着剤層
12の上面には複数個のタイル13が所定の配列にて位
置決め圧着されている。また、複数個のタイル13間に
は継ぎ目として所定の間隔からなる目地部14が設けら
れており、この目地部14における有機系接着剤層12
の上面には無機系接着剤層15が形成されている。
【0013】窯業系サイディング材11は、周知の押出
法や抄造法によって、セメントを主原料とし添加物とし
て種々の補強繊維を加えて製造され、その外形寸法の大
きさは用途によって異なるものの、施工時の作業性を考
慮すれば、1〔m2 〕以下、好ましくは0.5〔m2
以下であるのがよい。また、窯業系サイディング材11
の厚みは、連続的な施工において窯業系サイディング材
11間の継ぎ目となる所定の端面形状を有する相決り部
(図示略)の強度や加工性を考慮すれば10〜20〔m
m〕程度であるのが好ましい。
【0014】窯業系サイディング材11の片側の全表面
を覆うようにウレタン系接着剤を含み1層からなる有機
系接着剤層12が塗布されている。この有機系接着剤層
12の上面に位置決め圧着されている複数個のタイル1
3としては、陶磁器、煉瓦、天然石、人工石等の種々の
材料が用途や意匠性等を考慮して採用でき、その大きさ
は材質や用途によって縦30〜150〔mm〕、横30
〜250〔mm〕程度、その厚みは3〜20〔mm〕程
度の範囲で選定されることが好ましい。そして、複数個
のタイル13間に設けられた目地部14の有機系接着剤
層12の上面の全面を覆うようにシリコン系接着剤また
は変性シリコン系接着剤を含み1層からなる無機系接着
剤層15が塗布されている。なお、変性シリコン系接着
剤としては、エポキシ変性シリコン系接着剤、アクリル
変性シリコン系接着剤、ウレタン変性シリコン系接着剤
等を用いることができる。
【0015】図2は図1のタイルパネル10の製造工程
を示す断面図である。
【0016】図2(a)に示すように、まず、窯業系サ
イディング材11の片側の全表面を覆うようにウレタン
系接着剤を含み1層からなる有機系接着剤層12が塗布
される。この有機系接着剤層12の接着力が最大となる
適当な放置時間ののち、図2(b)に示すように、有機
系接着剤層12を介して複数個のタイル13が窯業系サ
イディング材11面上に所定の配列にて位置決め圧着さ
れる。このとき、複数個のタイル13間には所定の間隔
からなる目地部14が設けられる。そして、図2(c)
に示すように、複数個のタイル13間の目地部14の上
面を覆うようにシリコン系接着剤または変性シリコン系
接着剤を含み1層からなる無機系接着剤層15が塗布さ
れる。このようにして、タイルパネル10の製造が完了
する。
【0017】ここで、ウレタン系接着剤を含む有機系接
着剤層12は、窯業系サイディング材11面とタイル1
3との強接着性を達成することを主目的とし、粘性変化
・硬化時間等に基づき具体的な接着剤及びその塗布厚を
選択すればよい。また、シリコン系接着剤または変性シ
リコン系接着剤を含む無機系接着剤層15は、高流動性
を有し目地部14におけるタイル13の端面及び裏面と
有機系接着剤層12との継ぎ目における耐水性・耐湿性
を高めると共に、耐候性を有し目地部14における有機
系接着剤層12の太陽光による劣化を抑制することを主
目的とし、太陽光透過率ができるだけ小さい方がよく、
好ましくは10〔%〕以下となるように具体的な接着剤
及びその塗布厚を選択すればよい。
【0018】更に、無機系接着剤層15としてシリコン
系接着剤または変性シリコン系接着剤を含む無機系接着
剤のみでは所望の耐候性が得られないときには無機系接
着剤層15に適宜、添加剤を予め混合しておくことで所
望の耐候性を得ることができ、また、複数個のタイル1
3に合わせ無機系接着剤層15に適宜、着色等を施すこ
とで意匠性を向上させることができる。
【0019】このように、本実施の形態のタイルパネル
10は、所定の厚みを有し所定の大きさかつ所定の端面
形状に形成されたパネル基板としての窯業系サイディン
グ材11と、サイディング材11の片側の全表面に所定
の厚みで塗布される1層からなる強接着性を有する第1
の接着層と、第1の接着層を介してサイディング材11
面に所定の間隔からなる目地部14を有し所定の配列に
て位置決め圧着される複数個のタイル13と、複数個の
タイル13間の目地部14で露出された第1の接着層の
上面に所定の厚みで塗布される1層からなる耐候性・高
流動性を有する第2の接着層とを具備するものである。
また、本実施の形態のタイルパネル10は、第1の接着
層を有機系接着剤でウレタン系接着剤を含む有機系接着
剤層12とするものである。そして、本実施の形態のタ
イルパネル10は、第2の接着層を無機系接着剤にシリ
コン系接着剤または変性シリコン系接着剤を含む無機系
接着剤層15とするものである。
【0020】即ち、所定の厚みを有し所定の大きさかつ
所定の端面形状に形成された窯業系サイディング材11
の片側の全表面に、所定の厚みで1層からなる強接着性
を有する有機系接着剤層12が塗布され、その有機系接
着剤層12を介してサイディング材11面に所定の間隔
からなる目地部14を有し所定の配列にて複数個のタイ
ル13が位置決め圧着され、これら複数個のタイル13
間の目地部14で露出された有機系接着剤層12の上面
に所定の厚みで1層からなる耐候性・高流動性を有する
無機系接着剤層15が塗布されている。つまり、窯業系
サイディング材11と複数個のタイル13との間には1
層からなる強接着性を有する有機系接着剤層12を介在
させ、複数個のタイル13間の目地部14の上面には更
に1層からなる耐候性・高流動性を有する無機系接着剤
層15が重ねられている。
【0021】このため、タイルパネル10を構成する窯
業系サイディング材11面と複数個のタイル13裏面と
が有機系接着剤層12を介して強固に接着され、その有
機系接着剤層12が露出する目地部14の上面に塗布さ
れる無機系接着剤層15によって目地部14の耐候性及
び目地部14とタイル13との継ぎ目における耐水性・
耐湿性が補償され、目地部14の変色等が防止される。
【0022】〈実施の形態2〉図3は本発明の第2の実
施の形態にかかるタイルパネルを示す断面図である。な
お、図中、上述の実施の形態と同様の構成または相当部
分からなるものについては同一符号及び同一記号を付
し、その詳細な説明を省略する。
【0023】図3において、タイルパネル20には、ま
ず、最下層のパネル基板としての窯業系サイディング材
11面上に有機系接着剤層12が形成されている。この
有機系接着剤層12の上面には複数個のタイル13が所
定の配列にて位置決め圧着されている。また、複数個の
タイル13間には継ぎ目として所定の間隔からなる目地
部14が形成されており、この目地部14における有機
系接着剤層12の上面には無機系接着剤層15が形成さ
れている。更に、目地部14における有機系接着剤層1
2の上面に形成された無機系接着剤層15の全面には人
工セラミック粒材21が接着されている。
【0024】図4は図3のタイルパネル20の製造工程
を示す断面図である。
【0025】図4(a)に示すように、まず、窯業系サ
イディング材11の片側の全表面を覆うようにウレタン
系接着剤を含み1層からなる有機系接着剤層12が塗布
される。この有機系接着剤層12の接着力が最大となる
適当な放置時間ののち、図4(b)に示すように、有機
系接着剤層12を介して複数個のタイル13が窯業系サ
イディング材11面上に所定の配列にて位置決め圧着さ
れる。このとき、複数個のタイル13間には所定の間隔
からなる目地部14が設けられる。次に、図4(c)に
示すように、複数個のタイル13間の目地部14の上面
を覆うようにシリコン系接着剤または変性シリコン系接
着剤を含み1層からなる無機系接着剤層15が塗布され
る。
【0026】そして、図4(d)に示すように、無機系
接着剤層15が流動性を有するときに、目地部14に重
点的に人工セラミック粒材21が散布される。このと
き、図4(d)に示すように、人工セラミック粒材21
が目地部14からはみ出す程度の過剰気味に散布された
のち、複数個のタイル13側から軽く押圧されること
で、人工セラミック粒材21が無機系接着剤層15に接
着される。この際、無機系接着剤層15に接着されず過
剰な人工セラミック粒材21は無機系接着剤層15が完
全硬化後に取除かれる。すると、図5に拡大断面図を示
すように、無機系接着剤層15の全面が人工セラミック
粒材21にて満遍なく覆われた状態となる。このように
して、タイルパネル20の製造が完了する。
【0027】ここで、ウレタン系接着剤を含む有機系接
着剤層12は、窯業系サイディング材11面とタイル1
3との強接着性を達成することを主目的とし、粘性変化
・硬化時間等に基づき具体的な接着剤及びその塗布厚を
選択すればよい。また、シリコン系接着剤または変性シ
リコン系接着剤を含む無機系接着剤層15は、高流動性
を有し目地部14におけるタイル13の端面及び裏面と
有機系接着剤層12との継ぎ目における耐水性・耐湿性
を高めると共に、耐候性を有し目地部14における有機
系接着剤層12の太陽光による劣化を抑制することを主
目的とし、太陽光透過率に基づき具体的な接着剤及びそ
の塗布厚を選択すればよい。
【0028】そして、人工セラミック粒材21は、複数
個のタイル13間の目地部14に接着するため、粒度が
0.1〜2000〔μm〕の範囲で平均粒度が850
〔μm〕程度のものが好ましい。また、有機系接着剤層
12の太陽光による劣化の抑制を無機系接着剤層15と
共に達成するためには人工セラミック粒材21の太陽光
透過率は10〔%〕以下であることが好ましい。このよ
うな人工セラミック粒材21は、Al,Fe,Si,Z
r,Mg,Mn,Ca等の金属酸化物の1種または2種
以上の複合体を色調により電気炉で1000〜1500
〔℃〕間に溶融し、溶融状態のまま高速回転付ドラムで
破砕粒状化し、水ミスト雰囲気中で急冷することで形成
される。更に、このように形成された人工セラミック粒
材21に対して、必要に応じ複数個のタイル13に合わ
せた所望の着色等が施されることで目地部14の意匠性
が向上される。
【0029】このように、本実施の形態のタイルパネル
20は、所定の厚みを有し所定の大きさかつ所定の端面
形状に形成されたパネル基板としての窯業系サイディン
グ材11と、このサイディング材11の片側の全表面に
所定の厚みで塗布される1層からなる強接着性を有する
第1の接着層と、この第1の接着層を介してサイディン
グ材11面に所定の間隔からなる目地部14を有し所定
の配列にて位置決め圧着される複数個のタイル13と、
これら複数個のタイル13間の目地部14で露出された
第1の接着層の上面に所定の厚みで塗布される1層から
なる耐候性・高流動性を有する第2の接着層と、この第
2の接着層を介して目地部14の全面に接着される人工
セラミック粒材21とを具備するものである。また、本
実施の形態のタイルパネル20は、第1の接着層を有機
系接着剤でウレタン系接着剤を含む有機系接着剤層12
とするものである。そして、本実施の形態のタイルパネ
ル20は、第2の接着層を無機系接着剤にシリコン系接
着剤または変性シリコン系接着剤を含む無機系接着剤層
15とするものである。
【0030】即ち、所定の厚みを有し所定の大きさかつ
所定の端面形状に形成された窯業系サイディング材11
の片側の全表面に、所定の厚みで1層からなる強接着性
を有する有機系接着剤層12が塗布され、その有機系接
着剤層12を介してサイディング材11面に所定の間隔
からなる目地部14を有し所定の配列にて複数個のタイ
ル13が位置決め圧着され、これら複数個のタイル13
間の目地部14で露出された有機系接着剤層12の上面
に所定の厚みで1層からなる耐候性・高流動性を有する
無機系接着剤層15が塗布されている。つまり、窯業系
サイディング材11と複数個のタイル13との間には1
層からなる強接着性を有する有機系接着剤層12を介在
させ、複数個のタイル13間の目地部14の上面には更
に1層からなる耐候性・高流動性を有する無機系接着剤
層15が重ねられ、この無機系接着剤層15を介して人
工セラミック粒材21が目地部14の全面に接着されて
いる。
【0031】このため、タイルパネル20を構成する窯
業系サイディング材11面と複数個のタイル13裏面と
が有機系接着剤層12を介して強固に接着され、その有
機系接着剤層12が露出する目地部14の上面に塗布さ
れる無機系接着剤層15によって目地部14とタイル1
3との継ぎ目における耐水性・耐湿性が補償され、更
に、無機系接着剤層15とそれを介して接着される人工
セラミック粒材21によって耐候性が補償され、目地部
の変色等が防止される。
【0032】また、本実施の形態のタイルパネル20
は、人工セラミック粒材21の太陽光透過率を10
〔%〕以下とするものである。したがって、目地部14
は無機系接着剤層15による耐水性・耐湿性に加え人工
セラミック粒材21の太陽光透過率が小さいことにより
目地部14の耐候性が向上される。このため、タイルパ
ネル20の耐久性を著しく向上させることができる。
【0033】そして、本実施の形態のタイルパネル20
は、人工セラミック粒材21の粒度を0.1〜2000
〔μm〕の略球形状とするものである。したがって、目
地部14の全面に人工セラミック粒材21が満遍なく散
布され易いことにより、目地部14が完全に覆われるた
め耐候性が確実に向上される。このため、タイルパネル
20の耐久性を著しく向上させることができる。
【0034】ところで、上記実施の形態では、第2の接
着層として無機系接着剤にシリコン系接着剤または変性
シリコン系接着剤を含むものとして無機系接着剤層15
を1層塗布したが、本発明を実施する場合には、これに
限定されるものではなく、第2の接着層を例えば、2層
にて構成し、下層では流動性を重視しその目的を目地部
14におけるタイル13の端面及び裏面と有機系接着剤
層12との継ぎ目における耐水性・耐湿性の向上とし、
上層では耐候性を重視しその目的を目地部14における
有機系接着剤層12の太陽光による劣化の抑制として、
具体的な接着剤及びその塗布厚を適宜選択することでタ
イルパネル20としての耐久性を著しく向上させること
ができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のタイル
パネルによれば、所定の厚みを有し所定の大きさかつ所
定の端面形状に形成されたパネル基板と、パネル基板の
片側の全表面に所定の厚みで塗布される少なくとも1層
からなる強接着性を有する第1の接着層と、第1の接着
層を介してパネル基板面に所定の間隔からなる目地部を
有し所定の配列にて位置決め圧着される複数個のタイル
と、複数個のタイル間の目地部で露出された第1の接着
層の上面に所定の厚みで塗布される少なくとも1層から
なる耐候性・高流動性を有する第2の接着層とを具備し
ており、パネル基板と複数個のタイルとの間には少なく
とも1層からなる強接着性を有する第1の接着層を介在
させ、複数個のタイル間の目地部の上面には更に少なく
とも1層からなる耐候性・高流動性を有する第2の接着
層が塗布される。このように、タイルパネルは簡単な構
成であって、パネル基板面と複数個のタイル裏面とを第
1の接着層を介して強固に接着することができ、その第
1の接着層が露出する目地部の上面に塗布される第2の
接着層によって目地部とタイルとの継ぎ目における耐水
性・耐湿性及び目地部の耐候性を補償し、目地部の変色
等を防止することができる。
【0036】請求項2のタイルパネルによれば、所定の
厚みを有し所定の大きさかつ所定の端面形状に形成され
たパネル基板と、パネル基板の片側の全表面に所定の厚
みで塗布される少なくとも1層からなる強接着性を有す
る第1の接着層と、第1の接着層を介してパネル基板面
に所定の間隔からなる目地部を有し所定の配列にて位置
決め圧着される複数個のタイルと、複数個のタイル間の
目地部で露出された第1の接着層の上面に所定の厚みで
塗布される少なくとも1層からなる耐候性・高流動性を
有する第2の接着層と、第2の接着層を介して目地部の
全面に接着される人工セラミック粒材とを具備してお
り、パネル基板と複数個のタイルとの間には少なくとも
1層からなる強接着性を有する第1の接着層を介在さ
せ、複数個のタイル間の目地部の上面には更に少なくと
も1層からなる耐候性・高流動性を有する第2の接着層
を介して人工セラミック粒材が接着される。このよう
に、タイルパネルは簡単な構成であって、パネル基板と
複数個のタイル裏面とを第1の接着層を介して強固に接
着することができ、その第1の接着層が露出する目地部
の上面に塗布される第2の接着層によって目地部とタイ
ルとの継ぎ目における耐水性・耐湿性を補償することが
できる。また、第2の接着層を介して接着される人工セ
ラミック粒材によって耐候性を補償し、目地部の変色等
を防止することができる。
【0037】請求項3のタイルパネルによれば、第1の
接着層が有機系接着剤でウレタン系接着剤を含むためパ
ネル基板と複数個のタイルとの間の強接着性が得られる
と共に、パネル基板の片側の全表面にウレタン系接着剤
を含む有機系接着剤を塗布しても比較的安価なものとす
ることができる。
【0038】請求項4のタイルパネルによれば、第2の
接着層が無機系接着剤にシリコン系接着剤または変性シ
リコン系接着剤を含むため目地部の耐候性・耐水性・耐
湿性が得られると共に、目地部はパネル基板の片側の全
表面に比べて面積が小さいため高価なシリコン系接着剤
または変性シリコン系接着剤の混合割合を多くした無機
系接着剤を塗布しても極端な原価高騰を招かないように
することができる。
【0039】請求項5のタイルパネルによれば、人工セ
ラミック粒材の太陽光透過率が10〔%〕以下であり、
第2の接着層の上面に人工セラミック粒材が接着され目
地部が覆われることで目地部の耐候性を向上することが
できる。また、複数個のタイルに合わせ所望の着色等を
施した人工セラミック粒材を用いることで、目地部の意
匠性を向上することができる。
【0040】請求項6のタイルパネルによれば、人工セ
ラミック粒材の粒度が0.1〜2000〔μm〕の略球
形状であるため、第2の接着層の上面に人工セラミック
粒材が敷詰められ易く、第2の接着層の全面を満遍なく
覆うことができるため目地部の耐候性を飛躍的に向上す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の第1の実施の形態にかかるタ
イルパネルを示す断面図である。
【図2】 図2は本発明の第1の実施の形態にかかるタ
イルパネルの製造工程を示す断面図である。
【図3】 図3は本発明の第2の実施の形態にかかるタ
イルパネルを示す断面図である。
【図4】 図4は本発明の第2の実施の形態にかかるタ
イルパネルの製造工程を示す断面図である。
【図5】 図5は本発明の第2の実施の形態にかかるタ
イルパネルの目地部の拡大断面図である。
【符号の説明】
10,20 タイルパネル 11 窯業系サイディング材(パネル基板) 12 有機系接着剤層(第1の接着層) 13 タイル 14 目地部 15 無機系接着剤層(第2の接着層) 21 人工セラミック粒材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の厚みを有し所定の大きさかつ所定
    の端面形状に形成されたパネル基板と、 前記パネル基板の片側の全表面に所定の厚みで塗布され
    る少なくとも1層からなる強接着性を有する第1の接着
    層と、 前記第1の接着層を介して前記パネル基板面に所定の間
    隔からなる目地部を有し所定の配列にて位置決め圧着さ
    れる複数個のタイルと、 前記複数個のタイル間の前記目地部で露出された前記第
    1の接着層の上面に所定の厚みで塗布される少なくとも
    1層からなる耐候性・高流動性を有する第2の接着層と
    を具備することを特徴とするタイルパネル。
  2. 【請求項2】 所定の厚みを有し所定の大きさかつ所定
    の端面形状に形成されたパネル基板と、 前記パネル基板の片側の全表面に所定の厚みで塗布され
    る少なくとも1層からなる強接着性を有する第1の接着
    層と、 前記第1の接着層を介して前記パネル基板面に所定の間
    隔からなる目地部を有し所定の配列にて位置決め圧着さ
    れる複数個のタイルと、 前記複数個のタイル間の前記目地部で露出された前記第
    1の接着層の上面に所定の厚みで塗布される少なくとも
    1層からなる耐候性・高流動性を有する第2の接着層
    と、 前記第2の接着層を介して前記目地部の全面に接着され
    る人工セラミック粒材とを具備することを特徴とするタ
    イルパネル。
  3. 【請求項3】 前記第1の接着層は、有機系接着剤でウ
    レタン系接着剤を含むことを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載のタイルパネル。
  4. 【請求項4】 前記第2の接着層は、無機系接着剤にシ
    リコン系接着剤または変性シリコン系接着剤を含むこと
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載のタイルパ
    ネル。
  5. 【請求項5】 前記人工セラミック粒材は、太陽光透過
    率が10〔%〕以下であることを特徴とする請求項2に
    記載のタイルパネル。
  6. 【請求項6】 前記人工セラミック粒材は、粒度が0.
    1〜2000〔μm〕の略球形状であることを特徴とす
    る請求項2に記載のタイルパネル。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003035027A (ja) * 2001-07-24 2003-02-07 Misawa Homes Co Ltd タイルパネルの製造方法およびタイルパネル
JP2016065426A (ja) * 2014-09-26 2016-04-28 ミサワホーム株式会社 タイルパネルの製造方法

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