JP3009279U - 軽量石目調タイル - Google Patents

軽量石目調タイル

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JP3009279U JP1994013265U JP1326594U JP3009279U JP 3009279 U JP3009279 U JP 3009279U JP 1994013265 U JP1994013265 U JP 1994013265U JP 1326594 U JP1326594 U JP 1326594U JP 3009279 U JP3009279 U JP 3009279U
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光雄 皆川
治 皆川
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株式会社リボール
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽量にして天然石と同様の深み、風合いを有
する軽量石目調タイルを提供することである。 【構成】 耐水圧強度が600kgf/cm以上の微
細中空セラミツク粒子に珪酸アルカリ塩水溶液を加えて
混練板状に形成して基材とし、基材の乾燥前に基材表面
に耐水圧強度600kgf/cm以上の微細中空セラ
ミツク粒子と天然砕石粒子と珪酸アルカリ塩水溶液から
なる混練組成物を積層し表面層を形成させ基材と一体化
して乾燥後250〜1200℃で焼結する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本考案は建築用タイルとして好適な軽量石目調タイルで 耐水圧強度600kgf/cm以上の微細中空セラミツク粒子を主要構成材と する軽量石目調タイルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】 石目調のタイルはタイル素地の表面に施釉しタイル表面に透光 性のガラス質部分を形成する方法で作ることができる。しかし釉層の厚みが1m m以下と薄く深みのある石目調タイルを作ることはできなかった。
【0003】 石目調タイルの基材を金属、ガラス、陶器、セメント板、石膏ボ ード等の金属又は無機質素材としその表面に印刷手法あるいは転写方法で石目調 模様を表出したり、石目調を印刷した紙や合成樹脂フィルムをラミネートして表 現する方法などもある。
【0004】 さらに上記の如き基材の表面に合成樹脂エマルジョン系接着剤を バインダーとして天然石の粉末と着色雲母の粉末を混練したもの、あるいは無機 又は有機の粒体の表面に無機質粉末を展着した粒状着色骨材とフレーク状着色雲 母片を混練した塗材を塗布形成せしめたものが知られているが着色雲母をフィラ ーとしたものを均一に塗布形成せしめることは難しく熟練を必要としていたので ある。
【0005】 この他乾燥時に無色透明の被膜を形成する結合材に蛇紋岩、蛍石 などと光透過性骨材を混練した塗材で塗布形成せしめることも知られている。
【0006】 しかるにかかる如き構成による石目調タイルは重量があり接着剤 等で容易に施行できず美的感覚も劣り、基材との剥離現象、割れ、乾燥収縮によ るクラックの発生等があり実用上種々の問題を内包していたのである。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】 本考案は軽量にして天然石と同様の深み、風 合を有することのできる軽量石目調タイルを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】 本考案は軽量にして完全無機質にて構成されし かも経年変化、酸性雨等による浸食を受けることのない軽量石目調タイルである 。本考案に係る軽量石目調タイルは耐水圧強度が600kgf/cm以上とき わめて強度の高い微細中空セラミツク粒子に珪酸アルカリ塩水溶液を加えて混練 し板状に形成して基材とする。
【0009】 基材が乾燥する前に基材表面に耐水圧強度600kgf/cm 以上の微細中空セラミツク粒子と天然砕石粒子と珪酸アルカリ塩水溶液からなる 混練組成物を積層し表面層を形成せしめることにより基材および表面層を一体化 する。基材および表面層を一体化した後乾燥させ250〜1200℃で加熱焼結 し軽量石目調タイルを形成せしめるのである。
【0010】
【作用】 本考案に成る軽量石目調タイルは耐水圧強度600kgf/cm以 上の微細中空セラミツク粒子を珪酸アルカリ塩水溶液によって板状に形成せしめ これを基材とする。基材の厚みは2〜15mmの範囲であり、3〜6mmがより 好適である。
【0011】 板状に基材を形成し、該基材の未乾燥表面に耐水圧強度600k gf/cm以上の微細中空セラミツク粒子と天然砕石粒子と珪酸アルカリ塩水 溶液から構成される組成物を積層する。基材と同一バインダーである珪酸アルカ リ塩水溶液並びに同一フィラーである耐水圧強度600kgf/cm以上の微 細中空セラミツク粒子により基材及び積層組成物は容易に一体化し強固な結合体 を構成する。
【0012】 該積層体の乾燥後250〜1200℃で加熱焼結する。この範囲 の温度領域では耐水圧強度600kgf/cm以上の微細中空セラミツク粒子 及び天然砕石粒子共に溶融することはない。耐水圧強度600kgf/cm以 上の微細中空セラミツク粒子同志あるいは中空粒子と天然砕石粒子、天然砕石粒 子同志の界面を溶融した珪酸アルカリ塩水溶液のバインダーによって強固に結合 する。
【0013】 耐水圧強度600kgf/cm以上の微細中空セラミツク粒子 の粒子径の小さいものは純白に近く石目調を表出する白色味をきわだたせること ができ、しかも軽量で表面硬度はきわめて高くタイルの圧縮及び曲げ強度も高く なる。
【0014】 本考案に係る軽量石目調タイルは耐水圧強度600kgf/cm 以上の微細中空セラミツク粒子が必要である。耐水圧強度とは微細中空セラミ ツク粒子の圧縮強度と同意語である。微細中空セラミツク粒子の圧縮強度を測定 する場合粒子を水に入れこの水を加圧して粒子の破壊圧力を見る。水に加えられ た力が微細中空セラミツク粒子に伝わり圧縮強度を測定することができる。微細 中空セラミツク粒子の耐水強度が低いと原料の混練過程で大半が破壊し、目的と する性能を発揮せしめることができない。
【0015】 耐水圧強度600kgf/cm以上の強度の高い微細中空セラ ミツク粒子を使用することにより、本考案に成る軽量石目調タイルは従来の枝術 で成し得られなかった比重0.4〜0.7の軽量石目調タイルを得ることができ た。軽量であるため接着剤のみで躯体に容易に施行することを未熟練者でも可能 ならしめた。また断熱性が高く本考案に係る軽量石目調タイルを取り付けた躯体 は外気の温度変化に対して防御することができる。軽量石目調タイルの表面硬度 は高く曲げ強度にも優れている。
【0016】 従来の無機系微細中空発泡体のフィラーにはシラスバルーン、ガ ラスバルーン、シリカバルーン等があるが耐水圧強度はシラスバルーンが僅か8 0kgf/cmしかなく、ガラスバルーン、シリカバルーンも150〜200 kgf/cm程度であるため本考案の目的を満足させることは出来ない。
【0017】 本考案は600kgf/cm以上の耐水圧強度を有する微細中 空セラミツク粒子を使用するため、原料の混練過程においても又成形加工時にお いても微細粒子は全く破壊されることはない。このため破壊による容積の減少破 壊された粒子による配合組成の変化はない。完成した軽量石目調タイルは軽量・ 密実なもので所期の設計通りの性能を示すことができるのである。
【0018】 本考案に使用する天然石は、御影石、安山岩、大理石、蛇紋岩等 を粉砕し粒度調整したもので、天然石材種はいずれのものでも良く限定するもの ではない。天然砕石粒子の径は細目0.1〜0.5mm、中目0.5〜1.5m m、荒目1.5〜2.4mmとしこれらを調整配合して使用する。
【0019】 本考案に使用できる珪酸アルカリ塩水溶液は一般にナトリウム、 カリウム、リチウム塩であるが、第4級アンモニウム基で安定化した珪酸塩も可 能である。特に珪酸カリウム、珪酸ナトリウムまたはこれらの混合物の水溶液が 使用に好適である。これらの水溶液組成は、SiOとKO,SiOとNa O,SiOとKO+NaOでこれらのモル比は1.0〜3.0の範囲、 水溶液の濃度は30〜60%の範囲が好ましい。又珪酸アルカリ塩水溶液の他に 各種セメント、無機質水溶性硬化剤、有機質硬化剤等を併用してもよい。
【0020】
【実旋例】 本考案の実旋例を図面に基づき具体的に説明する。
【0021】 図1は本考案に係る軽量石目調タイルの断面図である。図2は相 欠き継ぎ仕口、6,7をタイルの両端小端に形成せしめた軽量石目調タイル2の 断面図である。図3は図1に示した軽量石目調タイルを接着剤8によってコンク リート躯体に貼着施工した状態を示す断面図である。図4は図2に示した相欠き 継ぎ仕口を形成した軽量石目調タイル2を接着剤8によってコンクリート躯体に 貼着旋工した状態を示す断面図である。なお躯体はコンクリート以外の無機質系 素材および金属系素材、有機系素材、木質系素材等でも使用できるのである。
【0022】 実施例に用いた基材は厚みが4mmで比重が0.43である。耐 水圧強度600kgf/cm以上の微細中空セラミツク粒子は粒径20〜30 0μmカサ比重0.4で70重量%、珪酸アルカリ塩水溶液は、モル比3.0の 珪酸ソーダ溶液を使用し25重量%、その他添加剤等を5重量%加えこれらを充 分混練した後5mm厚の板状に形成した。
【0023】 表面層の耐水圧強度600kgf/cm以上の微細中空セラミ ツク粒子は粒径20〜300μm、カサ比重0.4のものを使用し、これをフィ ラー全体の30重量%とした。
【0024】 天然砕石粒子は御影石を粉砕した砕石粒子をフィラー全体の70 重量%とした。御影石砕石粒子の粒度調整は細目40重量部、中目30重量部、 荒目10重量部とした。
【0025】 耐水圧強度600kgf/cm以上の微細中空セラミツク粒子 を30重量部と御影石砕石粒子70重量部とから構成したるところのフィラーを 75重量%、珪酸アルカリ塩水溶液でモル比3.0の珪酸ソーダ溶液を20重量 %、その他添加剤5重量%とからなる石目調表面積層材組成物を充分混練し基材 の表面に2mm厚さに積層した。
【0026】 基材および積層した表面層を常温にて24時間乾燥後1時間で3 50℃に昇温し1時間保持後除冷し2時間後に常温とした。かかる如くして焼結 することによって耐水圧強度600kgf/cm以上の微細中空セラミツク粒 子および御影石砕石粒子からなるフィラー間を珪酸アルカリ塩バインダーの溶融 固結材で強固に結合せしめることができた。
【0027】
【考案の効果】 本考案に係る軽量石目調タイルは、比重が0.4〜0.7と軽 量であるため接着剤を用いて容易に貼着施工することができ未熟練者でも作業を 可能ならしめたのである。又その表面硬度は耐水圧強度600kgf/cm以 上の微細中空セラミツク粒子と天然砕石粒子によりきわめて硬くきずつき難いも のである。基材及び表面層は微細中空セラミツク粒子で構成されているため熱伝 導率は0.1(kcal/mh℃)以下で断熱性に優れ躯体の断熱効果を向上さ せることができる。さらに酸性雨に対する抵抗性が高く浸食される心配の無いも のを提供することを可能とした。本軽量石目調タイルは表面層と基材とが一体化 され同時焼結により強度の高いものを形成できる。又その寸法形状は任意に選択 することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 軽量石目調タイルの断面図
【図2】 相欠き継ぎ仕口を有する軽量石目調タイルの
断面図
【図3】 軽量石目調タイル施工断面図
【図4】 相欠き継ぎ仕口を有する軽量石目調タイル施
工断面図
【符号の説明】
1.軽量石目調タイル 2.相欠き継ぎ仕口を有する軽量石目調タイル 3.石目調表面層 4.基材 5.相欠き継ぎ仕口を有する基材 6.相欠き継ぎ仕口 7.相欠き継ぎ仕口 8.接着剤 9.コンクリート躯体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項 1】 珪酸アルカリ塩水溶液と耐水圧強度6
    00kgf/cm以上の微細中空セラミツク粒子から
    なる組成物を混練後板状に形成して基材とし該基材の未
    乾燥表面に、耐水圧強度600kgf/cm以上の微
    細中空セラミツク粒子と天然砕石粒子と水溶性珪酸アル
    カリから構成される組成物を積層して表面層とし、基材
    および表面層を一体化せしめ乾燥後250〜1200℃
    で加熱焼結せしめることを特徴とする軽量石目調タイ
    ル。
JP1994013265U 1994-09-21 1994-09-21 軽量石目調タイル Expired - Lifetime JP3009279U (ja)

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