JPH01285340A

JPH01285340A - 建築用化粧板の製造方法

Info

Publication number: JPH01285340A
Application number: JP11534988A
Authority: JP
Inventors: Ryonosuke Takagi; 高木　良之介
Original assignee: Takagi Industrial Co Ltd
Current assignee: Takagi Industrial Co Ltd
Priority date: 1988-05-12
Filing date: 1988-05-12
Publication date: 1989-11-16

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（イ）技術分野本発明は、セメント硬化物が衷張りされた薄肉の天然石
化粧板を簡単な方法により効率良く製造することができ
る装飾用の軽量複合建材の製造法に関するものである。

（ロ）背景技術近年、建築様式も高層化に伴なって建材の軽量化が要求
され、構造材料は勿論のこと、内・外装材もその傾向が
強くなっている。

一方、高級建築物の壁や床、柱などの化粧材としては、
従来から天然の大理石や御影石、蛇紋岩等が用いられて
いるが、切出された原石を切断して石板を製作する場合
、薄肉の石板を製作しようとしても、切断に際して石板
にヒビが入ったり割れや欠けが発生してしまうため、現
在のカッターでは厚さｉｏｍｓ以下の薄肉に切断するこ
とは非常に困難である。

従って、収率を落すことなく石板をもっと薄く切断する
ことができれば、コスト面は勿論のこと、今日の軽量化
志向にも沿うこととなり好都合である。

（ハ）発明の開示本発明は、厚い石板を切断するときには上記のような問
題が発生しないことに着目し、ある程度の厚さに切断し
た石板の両側面に軽量モルタル。

軽量コンクリート等のセメント硬化物を接合して全体と
して一個のブロックとなした後、該石板の肉厚中央部分
で切断分離して同時に２枚の化粧板とすることにより、
表面に従来よりも薄肉の天然石板を張合せた複合化粧板
を製造する方法を提案するものである。

本発明に使用される化粧用天然石板としては、建築装飾
用のものであればよく、代表的なものとしては大理石、
蛇紋岩、御影石などがあげられる。

また１本発明法に使用する石板の厚さは、切断ロスと研
磨ロスを考慮し、かつ切断した両側を共に製品とするた
めに、少なくとも１０ｍｍ以上が必要である。

本発明では、更に製品の軽量化を図るために、石板の裏
張り材としてのセメントに発泡ガラスビーズを混合して
これを硬化させる。

この場合、通常よく使われる起泡剤を併用して微細気泡
を抱込ませたり、発泡剤や金属アルミニウムを添加して
化学的に気泡を発生させて軽量化することもでき、勿論
これらを組合せることも可能である。

本発明で使用される発泡ガラスビーズは、公知の方法で
製造されたものを使用することができ、例えば特公昭４
６−１４３４２号や米国特許第４４３０１０７号記載の
方法で製造されたものが考えられる。そのガラス成分に
ついても特定されるものではなく、アルカリ硅酸ガラス
、硼硅酸ガラス、天然ガラス、スラッグ、フライアッシ
ュ、廃棄ガラス等の硅酸塩を使用することができ、使用
目的に応じて炭化硅素や窒化硅素等の非硅酸塩を添加し
て使用することもできる。

また、使用する発泡ガラスビーズの粒径は、製造せんと
する化粧材の厚さ以下であればよいが、高充填化即ち軽
量化のためには異なる粒径のものを混合して用いるとよ
い、また、発泡ガラスビーズの使用量はセメン）１００
重量部に対し１０〜７０重量部が好適であり、使用量が
少ないと軽量化が充分でなく、逆に多過ぎるとセメント
内に充分に包埋されない。

なお１強度が特に要求されるような場合には、砂や砂利
のような骨材、繊維、針金、金網等の補強材をセメント
に添加することも可能である。

以下に・本発明を実施例により具体的に説明する。

（ニ）実施例実施例１普通ポルトランドセメント６０重量％と粒径ｌ〜２　ａ
ｍ（７）発泡ガラスビーズｒＰＯＲＡＶＥＲＪ　　（西
独デナート社智の商品名）を１５３量％と同じく粒径２
〜４膳■のｒＰＯＲＡＶＥＲＪ　２５重量％を粉体のま
まミキサーで２分間混合後、これに普通ポルトランドセ
メント１００重量部に対し起泡剤としてＦＦ−８６（商
品名）　０．１重量部、増粘剤としてＫＮ−４６（商品
名）　０．７５重量部、減水剤トＬ　テＫＮ−４０００
（商品名）を０，５重量部、ならびに水７０重量部の割
合で予め混合しておいた水溶液を追加し、３分間混練し
て生モルタルとした。

一方、厚さが１２謬１で一辺３００ａｍ平方の御影石板
の両面に水中硬化性の接着剤としてエピコート＄２８（
商品名）　ト５ＤＲ−ＷＥＴ　　（商品名）の等量混合
物を塗布し、該石板を長さ３０３＋ｅ■９幅１１５ａｍ
、深さ３０９ｍ嘗の型枠内の幅方向中央部に垂直に固定
した後、その両側に上記した生モルタルを注型した。

また、別に大きさ３２０■平方で深さ６０■の型枠に上
記生モルタルを注型して、熱伝導率測定用の供試体も製
作した。

上記の石板をサンドイッチしたモルタルブロックと熱伝
導率測定用供試体の単なるモルタルブロックは２４時間
後に型から取出し、それぞれ６日間の常温水中養生を行
なった。

その後、石板を挾んだモルタルブロックは、該石板の肉
厚のほぼ中央部を板面に沿って石材切削機により切断し
、更に切断面を研磨機により研磨して１表面が御影石板
でモルタルが裏張りされた２枚の複合化粧板を得た。

切断研磨後の上記２枚の化粧板を１０日間常温放置した
ところ、一方の化粧板は全体の厚さが５６ｍｍ（そのう
ち石板５層曽）で比重は０．８０１であり、他方は全体
の厚さが５４ｍ５（そのうち石板３ＩＩｍ）で比重が０
．７２７であった。

また、上記したモルタルブロックだけの供試体の熱伝導
率をＡＳＴＭ−Ｃ−５１８に基づく熱流計法により測定
したところ、厚さ２５ｍｍで一辺２００■平方のもので
、平均温度２５℃で気乾比重０．５８５での熱伝導率は
０．１７７　Ｋ　ｃａｌ／ｍ、ｈ、”０であった。

比較例１発泡ガラスビーズを使用しないことと水の使用級を対セ
メント比５０重量部に減じたことを除いて、上記実施例
１と同様の方法でセメントペーストを調整し、熱伝導率
測定用供試体を製作した。

厚さ２２ｍｍで一辺２００ｍｍ平方の試験体での測定の
結果、平均温度２５℃で気乾比重１．４５１１１での熱
伝導率は０．４３３　Ｋ　ｃａｌ／ｍ、ｈ、”０であっ
た。

比較例２普通ポルトランドセメント３１重量％、砂６９重槍％を
ミキサーで２分間粉体混合した後、対セメント比で水５
７重着部を加えて３分間混練して生モルタルとした。

これを実施例１と同様の方法にて熱伝導率測定用供試体
を製作した。

その結果・厚さ３４層層で一辺２００層層平方の試験体
で測定したところ、平均温度２５℃で気乾比重１．９５
３　テ（７）熱伝導率は０．７５９　Ｋ　ｃａｌ／ｍ、
ｈ、”ｏであった。

（ホ）発明の効果本発明による複合化粧板の製造法は上記のように構成さ
れ、従来困難であった肉厚１０ｓ＋ｍ以下の天然石を使
用した高級化粧板を効率良くしかも簡単に製造すること
ができ、製造コストも安価である。

また、天然石板に裏張りされたセメント硬化物中に発泡
ガラスビーズを混合することにより１石板の薄肉化と含
まって全体の軽量化を図ることができ、不燃で断熱性に
優れた建材を提供することができる。

また、得られた該複合化粧板は現場施工する場合も特殊
技能を要することなく通常の建築用板材と同程度の施工
技術で済むので、現場作業も簡単である等１種々の利点
を有する。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の前記実施例及び前記比較例における気乾比
重と熱伝導率との関係を示したグラフである。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）天然石板の両面にセメント硬化物を一体に接合し
たブロック体をいったん製作した後、該石板の肉厚中央
部分で切断分離することにより、セメント硬化物が裏張
りされた２枚の薄肉天然石の化粧板を同時に得ることを
特徴とする建築用化粧板の製造方法。
（２）前記セメント硬化物中には発泡ガラスビーズが混
合されてなる特許請求の範囲第１項記載の建築用化粧板
の製造方法。