JP3056062U - タイル様凹凸模様を有するプラスチックブロック - Google Patents

タイル様凹凸模様を有するプラスチックブロック

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JP3056062U
JP3056062U JP1998006452U JP645298U JP3056062U JP 3056062 U JP3056062 U JP 3056062U JP 1998006452 U JP1998006452 U JP 1998006452U JP 645298 U JP645298 U JP 645298U JP 3056062 U JP3056062 U JP 3056062U
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tiles
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光雄 皆川
治 皆川
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株式会社リボール
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 産業廃棄物の有効利用を図ると共に後加工不
要でタイル様の深い凹凸の石目調やれんが調模様を忠実
に表現した高外観性を有し軽量にして施工が容易なタイ
ル様凹凸模様を有するプラスチックブロックを提供する
ことである。 【解決手段】 陶磁器くず粉砕粒子にアルカリ金属珪酸
塩水溶液及び珪酸質微粉末を加え成形した不焼成タイル
をセメントモルタルを介して硬質発泡プラスチック中空
ブロックの表面又は表裏面に貼着する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は建造物の内外壁、門、塀などに使用することのできる軽量にして容易 に施工できる石目調やれんが調などのタイル様凹凸模様を有するプラスチックブ ロックである。
【0002】
【従来の技術】
従来ブロックなどの表面にタイル様凹凸模様の石目調やれんが調を形成する方 法としては実際の天然石、人造石、陶磁器タイル、レンガなどを用いることがあ ったが、これらは重量が重くハンドリングし難く施工性に劣り価格的にも高価な ものとなっていた。天然石やれんがを薄板状に加工してコンクリート等他の材料 と積層して使用する方法もあるが、施工性、加工性、価格の面などで難点があっ た。
【0003】 石目調のタイル様凹凸模様を吹付け又は鏝塗り等で施工することのできる種々 の石目調被覆組成物による塗材が提示され人工的な石目調が実用化されているが 、石目調塗材を吹付け又は鏝塗りなどによって天然石模様を形成しても平面的な 単調な色調感覚しか与えることができず立体的な凹凸で深みのある模様を表現す ることはできなかった。
【0004】 又従来タイルは陶磁器製ということが常識で焼成することが必須条件とされエ ネルギーがかかっていた。生産工程中に発生した陶磁器製品等の不良品のくずは 産業廃棄物として処理しなければならなかった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、かかる実情に鑑みなされたもので、産業廃棄物の有効活用を図ると 共に後加工不要でタイル様の深い凹凸の石目調やれんが調模様を忠実に表現した 高外観性を有し軽量にして施工が容易なタイル様凹凸模様を有するプラスチック ブロックを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案のタイル様凹凸模様を有するプラスチックブロックは陶磁器くず粉砕粒 子にアルカリ金属珪酸塩水溶液及び珪酸質微粉末で構成する組成物をタイル様凹 凸模様を有する型に流し込み成形した不焼成タイルをセメントモルタルを介して 硬質発泡プラスチック中空ブロックの表面又は表裏面に貼着する。
【0007】
【考案の実施の形態】
タイル様凹凸模様を有する型は、金属製又は合成樹脂製で例えばアルミニウム 、ポリウレタン、合成ゴム、硬質ポリスチレン発泡体などが使用できる。陶磁器 くず粉砕粒子とアルカリ金属珪酸塩水溶液及び珪酸質微粉末で構成される組成物 を流し込みプラスチックブロック面に形成する不焼成タイルを作製する。この組 成物はタイル様凹凸模様を有する型のタイル様模様となる凹部分に流し込み充填 する。充填に際しては表面から圧力をかけてもかけなくとも良い。圧力をかけな ければ多少粗面、圧力をかければ緻密なタイルとなりそれぞれ優れた風合いを示 すことができるからである。
【0008】 アルカリ金属珪酸塩水溶液をバインダーとして、陶磁器くず粉砕粒子及び珪酸 質微粉末からなる組成物をタイル状に成形することにより表面は陶磁器くず粉砕 粒子からなる石目調やれんが調模様を呈する。陶磁器くず粉砕粒子の種類を種々 組合せた配合にすることにより石目調やれんが調模様を任意に変えることができ る。
【0009】 本考案に使用するアルカリ金属珪酸塩水溶液は強固なガラス状膜を形成するも ので、一般式はMO・nSiO・nHOで表わされ、アルカリ金属Mの種 類はナトリウム、カリウム、リチウムがある。
【0010】 アルカリ金属珪酸塩硬化剤は、アルカリ金属珪酸塩水溶液を強固なガラス状の 硬化体にするために添加するもので珪弗化ナトリウム、珪弗化マグネシウム、塩 化アンモニウム等の酸類、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム 等のアルカリ金属の水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属 の炭酸塩、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等のアルカリ土類金属の水酸 化物、酸化亜鉛、アルミナ、セメント、珪酸カルシウム等の多価金属酸化物、亜 鉛、アルミニウム等の多価金属粉末、リン酸アルミニウム、リン酸マグネシウム 、ホウ酸アルミニウム、ホウ酸カルシウム等の酸性酸化物の金属塩等が使用でき る。これらは1種又は2種以上を混合して使用しても良い。以上のうちアルカリ 金属の水酸化物がより好適に使用できる。アルカリ金属珪酸塩水溶液100重量 都に対して2〜35重量部添加する。
【0011】 又必要に応じて性状を向上させるため、分散剤として各種の界面活性剤、たる み防止剤、沈降防止剤、凍結防止剤などを添加しても良い。さらに性能を向上さ せる目的でたわみ性を与える可塑剤、熱、光による劣化防止を図る安定剤、かび の発生を防止するかび止め剤等を添加しても良い。
【0012】 本考案に用いる陶磁器くず粉砕粒子は、陶磁器生産工程において発生する不良 品を粉砕したものである。ここに言う陶磁器とは、土器、陶器、せっ器、磁器が 含まれ、具体的な製品として土器は黒の粘土瓦、れんが、土管、陶器は瓦、内外 装タイル、衛生陶器など、せっ器は耐寒性粘土瓦、テラコッタ、舗道れんが、内 外装タイル、床タイル、陶管など、磁器は内外装タイル、床タイル、モザイクタ イル、衛生陶器などがあり、これら製品の不良品、くずなどを粉砕して使用する 。
【0013】 陶磁器くず粉砕粒子は、細目、中目、荒目としそれぞれ粒子径を細目は0.1 〜0.5mm、中目は0.5〜1.5mm、荒目は1.5〜3.4mmに調整し て使用する。陶磁器くず粉砕粒子の他必要に応じて珪石粉、フライアッシュ、シ リカヒューム、クレー、タルク、カオリン、徐冷高炉スラグ粉砕物、シリカ質ダ スト等を添加しても良い。陶磁器くず粉砕粒子は、もとの陶磁器製品によってそ の色が異なり、それらを種々配合することによって独特の風合いを現出すること ができる。例えばれんがくず粉砕粒子の荒目及び細目に、白色の衛生陶器くず粉 砕粒子の中目を適量添加することによって従来存在しなかった全く新しいタイル 様模様を表現することが可能となったのである。
【0014】 本考案に使用する珪酸質微粉末はシリカヒューム、フライアッシュ、珪砂、珪 石粉、クレー、カオリン、タルク、徐冷高炉スラグ微砕物、高炉水砕スラグ、シ リカ質ダスト等が使用できる。これらは平均粒径1μm程度で比表面積が20万 cm/g位が好ましい。上記の中ではシリカヒューム、珪石粉、高炉スラグ等 が好適である。アルカリ金属珪酸塩水溶液100重量部に対して5〜100重量 部添加する。
【0015】 アリカリ金属珪酸塩水溶液と陶磁器くず粉砕粒子及び珪酸質微粉末から構成さ れた組成物をタイル様凹凸模様に成形することによってプラスチックブロックの 表面を優れた石目調やれんが調の光沢と高外観を現出することができたのである 。
【0016】 プラスチックブロック表面に形成するタイル様凹凸模様の形状及び寸法は任意 に設計することが出来、その寸法は自由で多様性があり、正方形、矩形形状、三 角形、丸形状、その他特殊形状のものが可能である。その寸法もモザイクタイル 状の小寸法のものから1m以上の大判タイルのもの迄任意の大きさ及び形状のも のを形成することができる。
【0017】 型の凹部分にタイル様凹凸模様を形成する組成物を流し込み充填した上にセメ ントモルタルを流し込む。セメントモルタルを介してプラスチックブロックとタ イル様凹凸模様を積層するもので、セメントモルタルは接着材としての効用とタ イルのバックアップ基材、タイルの目地材としての機能を有するものである。
【0018】 硬質発泡プラスチック中空ブロックは、押出成形又はビーズ成形によって作製 するもので、プラスチックの材質は押出成形又はビーズ成形できるものであれば 良く、塩化ビニール、ポリスチレン、フェノール、ポリイソシアヌレート等が使 用できるが、ポリスチレンが好適である。硬質プラスチック中空ブロックの寸法 はコンクリートと同じでも良く、又軽量であるからコンクリートブロックより大 きな寸法も可能である。
【0019】 硬質発泡プラスチック中空ブロックの表面又は表裏面にセメントモルタルを介 してタイルを貼着した後養生する。本考案に係るタイル様凹凸模様を有するプラ スチックブロックの施工はコンクリートブロックと全く同様である。基礎コンク リートを打設した上部に同プラスチックブロックを順次重ね、鉄筋又はアルミニ ウム型材等を同プラスチックブロックの中空部分に挿入しこの中空部分にセメン トモルタルを打設する。
【0020】
【実施例】
本考案の実施例を詳述する。
【0021】 実施例 軟質ポリウレタンゴムのタイル様凹凸模様を有する型を設置し、この 型の凹部にアルカリ金属珪酸塩水溶液としてNaO9.4重量%、SiO2 9.4重量%よりなる珪酸ソーダ水溶液100重量都、陶磁器くず粉砕粒子45 0重量部、シリカヒューム50重量部、水酸化ナトリウム8.0重量部、その他 5.5重量部以上の配合になるタイル組成物を真空脱気混練装置で充分混合攪拌 して流し込んだ。
【0022】 タイル組成物を流し込んだ上にセメントモルタルを7mm厚に流し込みこの上 に硬質発泡プラスチック中空ブロックを載置し、180度回転して硬質発泡プラ スチック中空ブロックを下側にし、硬質発泡プラスチック中空ブロック上面にタ イル様凹凸模様がセメントモルタルを介して貼着された
【0023】 以上の方法によって硬質発泡プラスチック中空ブロックの表裏面に優れた高外 観のれんが風タイル様凹凸模様を作製することができた。
【0024】
【考案の効果】
本考案に係るタイル様凹凸模様を有するプラスチックブロックは後加工不要で タイル調の深い凹凸模様で石目調やれんが調など高外観性を有し機械的強度に優 れ、軽量であるため容易に施工することができた。
【0025】 陶磁器の生産工程中に発生する不良品の粉砕粒子を使用し、バインダーにアル カリ金属珪酸塩水溶液を使用することによって不焼成であるにもかかわらず、焼 成した陶磁器製タイルに匹敵する性能のタイルを製作することができた。
【0026】 陶磁器くず粉砕粒子の配合を変えることによって自然石風の各種の石目調やれ んが調などをを任意に表現することができた。
【0027】 産業廃棄物として処分される陶磁器くずの有効利用を図ることを可能ならしめ ると共に不焼成によって成形できるため省エネルギー効果をきわめて高いものと することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のタイル様凹凸模様を有するプラスチッ
クブロック斜視図
【図2】タイル様凹凸模様の型斜視図
【図3】他の例のタイル様凹凸模様を有するプラスチッ
クブロック斜視図
【図4】タイル様凹凸模様を有するプラスチックブロッ
ク施工状態斜視図
【符号の説明】
1.タイル様凹凸模様の型 2.凹部 3.凸部 4.不焼成タイル 5.接着用セメントモルタル 6.硬質発泡プラスチック中空ブロック 7.目地 8.中空部分 9.鉄筋 10.セメントモルタル 11.基礎コンクリート

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陶磁器くず粉砕粒子にアルカリ金属珪酸
    塩水溶液及び珪酸質微粉末を加え成形した不焼成タイル
    をセメントモルタルを介して硬質発泡プラスチック中空
    ブロックの表面又は表裏面に貼着することを特徴とする
    タイル様凹凸模様を有するプラスチックブロック。
JP1998006452U 1998-07-21 1998-07-21 タイル様凹凸模様を有するプラスチックブロック Expired - Lifetime JP3056062U (ja)

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