JP3021611U - 大理石調発泡セラミックタイル - Google Patents

大理石調発泡セラミックタイル

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光雄 皆川
治 皆川
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株式会社リボール
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 任意形状、寸法の発泡セラミック板であって
も容易に形成できる大理石調と同様の光輝度と深み感が
あり、軽量にして易施工性で耐候性の大理石調発泡セラ
ミックタイルを提供することである。 【構成】 任意の形状、寸法に形成したる圧縮強度60
0kgf/cm以上で嵩比重0.3〜0.5g/cm
、融点1500℃以上のセラミック微細中空粒子と融
剤となる材料を含むセラミックス組成分を混練し加圧成
形後700〜1300℃で焼成した発泡セラミック板を
基材として、その表面に合成樹脂エマルジョンからなる
塗膜防水材のフィラーに耐水圧強度600kgf/cm
以上のセラミック微細中空粒子と天然砕石粒子を加え
た組成物からなる塗材を塗布し塗布面をプレス又はロー
ラによる加圧成形後バフ掛けする。又基材裏面に取付施
工用薄幅状係止突出片又は薄幅状係止溝を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は建造物の柱、内外壁、床材、門、塀などの化粧仕上材に用いる優れた 美観を呈する軽量にして易施工性の大理石調発泡セラミックタイルである。
【0002】
【従来の技術】
従来大理石調に成形する方法としては、プレス成形法、ゲルコート注型法、ノ ンゲルコート注型法などがある。プレス成形法は不飽和ポリエステル樹脂に水酸 化アルミニウム、炭酸カルシウム、シリカ粉末、ガラス繊維等を混合し硬化剤、 増粘剤等を加えた組成物を加熱金型に注型加圧成形し120〜160℃で硬化さ せる。
【0003】 ゲルコート注型法は成形型内面に硬化剤等を含む不飽和ポリエステル樹脂を主 体としたゲルコート層を形成した後で不飽和ポリエステル樹脂に水酸化アルミニ ウム、炭酸カルシウム、シリカ粉末等を混合し硬化剤、増粘剤等を加えた組成物 を注型し、常温硬化後脱型し100℃前後の温度で養生硬化させる。
【0004】 ノンゲルコート注型法は、成形型内面にゲルコート層を形成させずに不飽和ポ リエステル樹脂又はメチルメタアクリル樹脂に水酸化アルミニウム、炭酸カルシ ウム、シリカ粉末等を混合し硬化剤、増粘剤等を加えた組成物を注型し100℃ 前後の温度で硬化させる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記各成形方法共に大型設備が必要となり種々の形状の異なる発泡セラミック タイル面に大理石調模様を形成せしめることは不適であった。また大理石調硬化 物の物性は良いが半透明感の質感や、意匠性に優れた石材調を現出することは困 難であった。
【0006】 大理石調硬化物を均一に高温で養生することも困難であり、ピンホールの発生 、品質のバラツキ増大などにより生産性は著しく低下せざるを得ず、圧縮強度6 00kgf/cm以上で嵩比重0.3〜0.5g/cm、融点1500℃以 上のセラミック微細中空粒子と融剤となる材料を含むセラミックス組成分を混練 し加圧成形後700〜1300℃で焼成した発泡セラミック板面へ大理石調模様 を形成せしめることはできなかったのである。
【0007】 本考案は従来の大理石調形成技術の欠点を解消するためになされたものにして 、任意形状、寸法の発泡セラミックタイル板であっても容易に形成できる大理石 調と同様の光輝度と深み感があり、軽量にして易施工性で耐候性のある大理石調 発泡セラミックタイルを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる事情に鑑みなされたものであって任意の形状、寸法に形成した る圧縮強度600kgf/cm以上で嵩比重0.3〜0.5g/cm、融点 1500℃以上のセラミックス組成分を混練した発泡セラミック板を基材として 、その表面に合成樹脂エマルジョンからなる塗膜防水材のフィラーに耐水圧強度 600kgf/cm以上のセラミック微細中空粒子と天然砕石粒子を加えた組 成物からなる塗材を吹付け、又はこて塗り、又はローラによって塗布し塗布面を プレス又はローラによる加圧成形後バフ掛けすることによって平滑で且つ光輝度 を有する大理石調仕上げとなしたのである。
【0009】 大理石調発泡セラミックタイルの施工を容易かつ正確に行なわしめるため、任 意形状および寸法からなる圧縮強度600kgf/cm以上で嵩比重0.3〜 0.5g/cm、融点1500℃以上のセラミック微細中空粒子と融剤となる 材料を含むセラミックス組成分を混練し加圧成形後700〜1300℃で焼成し た発泡セラミック板の裏面側所定の位置に薄幅状係止突出片又は薄幅状係止溝を 形成せしめるのである。
【0010】
【作用】
基材とする発泡セラミック成形板は、強度の高いセラミック徴細中空同士が接 合し、この部分が融剤となる材科を含むセラミックス組成分の溶着体で固着され ているためきわめて軽量で、発泡セラミック成形板の比重は0.5〜0.7g/ cmとなる。又成形時に10〜500kgf/cmで加圧するため発泡セラ ミック成形板は綿密になり強度、も高く圧縮強度は100kgf/cm以上と なる。基材の厚みは5〜20mmの範囲である。
【0011】 基材の発泡セラミック成形板中に無数のミクロン単位の毛細管状の空気流通孔 を保有せしめるため、高強度のセラミック微細中空粒子同士を融剤となる材料を 含むセラミックス組成分によって点接合させるのである。即ち圧縮強度600k gf/cm以上で嵩比重0.3〜0.5g/cm、融点1500℃以上のセ ラミック微細中空粒子100重量部と融剤となる材料を含むセラミックス組成分 50〜300重量部からなる組成物を混練し、型枠に打設して10〜500kg f/cmの圧力で加圧成形した後脱型し成形体を700〜1300℃で焼成す る。
【0012】 セラミック微細中空粒子は、従来の微細中空発泡体に比較して特に圧縮強度が 高いものであり発泡セラミック成形体製造過程で生ずる高い応力・剪断力に対し て耐え得ることができるものである。さらに加圧成形することによって軽量であ るにもかかわらず緻密な発泡セラミック成形板とすることができるのである。微 細中空発泡体の圧縮強度とは耐水圧強度と同意語であり、圧縮強度の測定は、微 細中空発泡体を水中で加圧し水に加えられた圧力が微細中空発泡体に伝わり微細 中空発泡体が破壊する圧力を圧縮強度とするのである。
【0013】 優れた性能を示すことのできる発泡セラミック成形板は、混練工程が充分でな ければならず、均一な製品で品質の良い発泡セラミック成形板には特に重要であ る。充分な混練を行う場合その混練時にセラミック微細中空粒子に加わる応力及 び剪断力は、約400kgf/cm前後になると言われている。従来の建材用 微細中空発泡体には、このような高圧に耐え得るものが無く大部分が破壊してし まうため、かかる発泡セラミック成形板として使用し充分な性能の得られるもの はなかった。
【0014】 次にセラミック微細中空粒子を発泡セラミック成形板に使用する場合重要なこ とは熱伝導率である。微細中空発泡体の粒径によるが一般に0.1(kcal/ mhr℃)前後であり、充填した微細中空発泡体の半分が破壊されたものである 場合熱伝導率は大体0.2(kcal/mhr℃)に低下する。破壊されない完 全な微細中空発泡体が使用された場合にのみ優れた効果が得られるのである。本 発明に使用するセラミック微細中空粒子は従来の微細中空発泡体であるシラスバ ルーン、ガラスバルーン、シリカバルーン、フライアッシュバルーンなどに比較 して格段に圧縮強度が高いものであり、発泡セラミック成形板の中空体は100 %完全なものである。因に従来の微細中空発泡体の圧縮強度は80〜300kg f/cmである。
【0015】 発泡セラミック成形板は、スラリーを型枠に打設し加圧成形後所定時間養生し た後焼成する。焼成温度は700〜1300℃であり、これは使用する融剤とな る材料を含むセラミックス組成分の種類による溶融点により異なってくる。セラ ミック微細中空粒子同士を点で接合させこれを強固に結合させるのである。融剤 となる材料を含むセラミックス組成分を溶融させこの溶融体によってセラミツク 微細中空粒子間を固着させる。しかし焼成時にセラミック微細中空粒子は溶融し てはならず又加熱による強度低下をきたしてもいけない。このためセラミック微 細中空粒子の融点は1500℃以上でなければならないのである。
【0016】 以上により使用するセラミック微細中空粒子はアルミナ40〜45%、シリカ 50〜60%、その他1.5〜2.5%からなる組成物を発泡生成せしめたもの でその物性は圧縮強度700kgf/cm、融点1600〜1800℃、嵩比 重0.3〜0.5g/cm、熱伝導率0.1(kcal/mhr℃)で完全な 中空粒子のみで構成されている。セラミック微細中空粒子の粒径は、12〜35 0μmの範囲のものを使用し、細目12〜75μm、中目75〜150μm、荒 目150〜350μmとして粒度調整により混合使用する。嵩比重は粒度の細か いものは重く、荒いものは軽くなる。このため嵩比重の範囲は0.3〜0.5g /cmとなる。
【0017】 融剤は例えば長石、石灰石、炭陵マグネシウム、リン酸石灰、酸化鉛、硼酸、 硼酸、炭酸ソーダ、硝酸ソーダー、酸化亜鉛などいずれか1種または2種以上を 添加する。セラミックス組成物とはB、SiO、GeO、ZrO、 P、As、Sb、Bi、P、Sb、SO などの酸性酸化物にNaO、KO、CaO、MgOなどの塩基性酸化物や Al, Fe、ZnO, PbO、TiOなどを添加したものが 含まれる。例えばSiO−NaO−B、SiO−NaO−CaO 、SiO−KO−CaO、Al−SiO−NaO−CaO−B、Al−SiO−TiO−CaO−B、CaO−SiO −Al−Fe、SiO−Al−KO等のいずれか1種又 は2種以上あるいは/又は天然素材のカオリン、可塑性粘土(蛙目粘土、木節粘 土、ポールクレー等)、セリサイト、陶石、ロウ石、ベントナイト、珪石、シャ モット、長石、石灰石、マグネサイト、ドロマイト、珪灰石、滑石、骨灰等いず れか1種または2種以上配合して使用する。
【0018】 セラミック微細中空粒子は細目、中目、荒目を粒度調整し、100重量部に対 し、融剤となる材料を含むセラミックス組成分を10〜300重量部加える。融 剤となる材料を含むセラミックス組成分が5重量部以下では充分な結合ができず セラミック微細中空粒子間の固着強度が上がらない。又300重量部以上では発 泡セラミック成形板中の溶融体が多すぎて毛細管状の空気流通孔ができなくなる 。
【0019】 基材の表面に塗布する塗材に使用する塗膜防水材の合成樹脂エマルジョンとし てはアクリル系樹脂エマルジョン、酢酸ビニル系樹脂エマルジョン、塩化ビニル 系樹脂エマルジョン、塩化ビニリデン系樹脂エマルジョン、スチレン.ブタジエ ン系樹脂エマルジョン、エポキシ系樹脂エマルジョンおよびアクリル酸エステル 、スチレン、エチレン、ビニルエステル、酢酸ビニル、合成ゴム等との共重合し たものなどである。これらの共重合したものとしては例えばアクリル/酢酸ビニ ル共重合体、塩化ビニリデン/ブチルアクリレート共重合体、エチレン/酢酸ビ ニル共重合体等が挙げられる。合成樹脂エマルジョン組成物の使用量は8〜30 重量%の範囲とする。8重量%以下では塗材の物性が上がらず30重量%以上で は塗材の安定性が低下する。
【0020】 塗材には以上の他必要に応じて塗材の性状を向上させるため、分散剤として各 種の界面活性剤、エマルジョンを安定化させる乳化剤、エマルジョンのあわ立て 防止剤、増粘剤、たるみ防止剤、沈降防止剤、凍結防止剤などを添加しても良い 。さらに塗膜の性能を向上させる目的で塗膜にたわみ性を与える可塑剤、熱、光 による劣化防止を図る安定剤、かびの発生を防止するかび止め剤等を添加しても 良い。
【0021】 使用するセラミック微細中空粒子は圧縮強度600kgf/cm以上、嵩比 重0.3〜0.5g/cm、融点1500℃以上のもので、このため塗材製造 工程におけるいかなる混練条件においても全く破壊されることがなく、基材への 塗布工程及び塗布後のプレス又はローラ加圧成形においても全く破壊されること はない。しかもその塗膜硬度および塗膜の衝撃強度を高めることができ、塗膜表 面にセラミック微細中空粒子が均一に分散し、すぐれた光沢と光輝度を示す。即 ちセラミック微細中空粒子は粒子径が小さく外観は透明又は半透明であり光が照 射されると反射し、きわめて高い光沢及び輝度面を呈し大理石調の光沢と色彩を 表出することができるのである。
【0022】 セラミック微細中空粒子は、20〜350μmの範囲のものを使用し、細目2 0〜75μm、中目75〜150μm、荒目150〜350μmとして粒度調整 により混合使用する。嵩比重は粒度の細かいものは重く、荒いものは軽くなるた め嵩比重の範囲は0.3〜0.5g/cmとなる。セラミック微細中空粒子の 使用量は10〜40重量%の範囲とする。10重量%以下では大理石調の光沢と 光輝度が充分とは言えず40重量%以上では塗材の粘性が低下する。
【0023】 従来の無機系微細中空発泡体にはシラスバルーン、ガラスバルーン、シリカバ ルーン等があるが耐水圧強度はシラスバルーンが僅か80kgf/cmしかな く、ガラスバルーン、シリカバルーンも150〜200kgf/cm程度であ るためこのような目的を満足させることは出来なかった。
【0024】 本大理石調発泡セラミックタイルは600kgf/cm以上の耐水圧強度を 有するセラミック微細中空粒子を使用するため塗材原料の混練工程プレス又はロ ーラ加圧成形塗布施工時においても微細粒子は全く破壊されることはない。この ため破壊による塗材容積の減少、破壊された粒子による配合組成の変化はない。 完成したる塗材は設計通り所期の目的を完全に達成することができるのである。
【0025】 塗材のフィラーに配合する天然砕石粒子の原料となる天然石は、御影石、安山 岩、大理石、蛇紋岩等いずれのものでも良く限定するものではない。天然砕石粒 子は細目、中目、荒目としそれぞれ粒子の径を細目は0.1〜0.5mm、中目 は0.5〜1.5mm、荒目は1.5〜3.4mmに調整して使用する。天然砕 石粒子の他珪砂、珪石粉、フライアッシュ、シリカヒューム、クレー、タルク、 カオリン、陶磁器粉砕物、徐冷高炉スラグ粉砕物、シリカ質ダスト等を添加して も良い。
【0026】 塗膜防水材と耐水圧強度600kgf/cm以上のセラミック微細中空粒子 と天然砕石粒子から構成された塗材を圧縮強度600kgf/cm以上で嵩比 重0.3〜0.5g/cm、融点1500℃以上のセラミック微細中空粒子と 融剤となる材料を含むセラミックス組成分を混練し加圧成形後700〜1300 ℃で焼成した発泡セラミック板の基材表面に塗布しプレス又はローラによる加圧 成形の加圧力は10〜300kgf/cmの範囲とすることにより塗膜表面を 優れた大理石調の光沢と光輝度を現出することができる。10kgf/cm以 下では充分な大理石調とはならず300kgf/cm以上では塗膜に若干の歪 が生ずる。
【0027】 大理石調発泡セラミックタイルの形状及び寸法は任意に設計することが出来、 その寸法は自由で多様性があり、正方形、矩形形状、三角形、丸形状、その他特 殊形状のものが可能である。その寸法もモザイクタイル状の小寸法のものから1 m以上の大判タイルのもの迄任意の大きさ及び形状のものを形成することができ る。形態は平板及び端部を相欠き継ぎ仕口としたもの等が含まれる。
【0028】 大理石調発泡セラミックタイル基材の裏面側に形成する薄幅状係止突出片又は 薄幅状係止溝は大理石調発泡セラミックタイルの取付施工を便ならしめ未熟練者 でも容易に作業ができるようにしたものである。
【0029】 取付躯体である構造下地又は下地パネルの水平方向に薄幅状係止溝又は薄幅状 係止突出片を上下方向の所定間隔に複数条形成せしめておき、大理石調発泡セラ ミックタイルの薄幅状係止突出片又は薄幅状係止溝と係合し接着剤を用いて貼着 する。取付躯体となる構造下地又は下地パネルは金属系素材、無機系素材、木質 系素材、合成樹脂系素材等いかなる材質でも容易且つ正確に取付けることができ る。
【0030】 大理石調発泡セラミックタイル基材の裏面側に形成する薄幅状係止突出片の長 さは5〜15mmの範囲とし、その厚みは2〜7mmの範囲とする。又薄幅状係 止溝を形成する場合その溝の深さ及び幅は係合すべき薄幅状係止突出片の長さ及 び幅と同じでも良いが0.5〜1.0mm程度大きめにすることによって接着剤 を用いて貼着する場合の躯体施工を容易にすることができる。これらの寸法はタ イルの寸法、形状によって異なってくるのである。又取付躯体側に形成する薄幅 状係止突出片又は薄幅状係止溝の寸法も同様である。
【0031】
【実施例】
本考案の実施例を図面に基づき具体的に説明する。
【0032】 実施例1 圧縮強度700kgf/cm以上で嵩比重0.3〜0.5g/c m、融点1600℃のセラミック微細中空粒子と融剤となる材料を含むセラミ ックス組成分を混練し加圧成形後700〜1300℃で焼成した発泡セラミック 板3の表面に塗材により大理石調模様2を形成した壁用大理石調タイル1の断面 図が図1である。ここに用いた塗材は、合成樹脂エマルジョンとして合成ゴム変 性アクリル共重合エマルジョン18重量%、セラミック微細中空粒子26.0重 量%、天然砕石粒子43.5重量%、有機質添加剤(分散剤他)5.0重量%、 無機体質顔料4.0重量%、その他4.5重量%以上の配合になる組成物を真空 脱気混練装置で充分混合攪拌して形成した。
【0033】 この塗材を発泡セラミック板表面に約3mm厚に塗布しプレス圧100kgf /cmで加圧を行ない24時間常温で養生した後塗膜表面のバフ掛けを行なっ た。
【0034】 発泡セラミック板は圧縮強度700kgf/cmで嵩比重0.3〜0.5、 融点1600℃、熱伝導率0.1(kcal/mhr℃)で完全な中空粒子のみ で構成されているセラミック微細中空粒子100重量部と融剤となる材料を含む セラミックス組成分30重量部に混和剤として分散剤、増粘剤、安定剤等を1. 2重量部を攪拌してこれに水系バインダー2重量部と水40重量部を加えた組成 物を充分混練した後型枠に打設して板状とし300kgf/cmの圧力で加圧 成形した。加圧成形後常温で60分養生し1100℃で45分焼成し発泡セラミ ック成形板を作製した。
【0035】 水系バインダーとして使用したのはポリエチレングリコールである。融剤とな る材料を含むセラミックス組成分はSiO−NaO−CaOからなるガラス 粉末とカオリン及びポールクレーをほぼ等量ずつとしたものを100重量部に融 剤として硼酸及び長石各10重量部ずつ加えたものを使用した。
【0036】 微細中空セラミツク粒子はアルミナ43.0〜44.0%、シリカ54.5〜 55.5%、その他1.5〜2.5%からなる組成のものを使用し、その物性値 は圧縮強度700kgf/cm、嵩比重0.4g/cm、融点1600℃で 、完全な中空粒子のみで構成されている。微細中空セラミツク粒子の粒度調整は 細目20重量部、中目20重量部、荒目30重量部とした。
【0037】 塗材中の天然砕石粒子は花崗岩を粉砕した砕石粒子を使用し、粒度調整は細目 40重量部、中目30重量部、荒目10重量部とした。
【0038】 大理石調発泡セラミックタイル基材の厚みは12mmで形状は二丁掛けでタイ ル両端を相欠き継ぎ仕口6,7とした。裏面側の薄幅状係止突出片4は長さが7 mmでその厚みは3mmである。図4はコンクリートブロックへの取付施工断面 図である。
【0039】 図2は、大理石調発泡セラミックタイルの運搬時の状態を示したものである。 タイル裏面同士を合わせ相互の取付用突出片を相手の切り溝5に入れてあるため 取付用薄幅状係止突出片を形成したことによるハンドリングの不便さを完全に解 消せしめたものである。
【0040】 実旋例2 図3は実施例と同じ発泡セラミック板を基材とする床材用大理石調 発泡セラミックタイル9の断面図である。これに使用した塗材その他成形方法は 実旋例1と同じであるが塗膜厚は5mmとした。発泡セラミック板の厚みは7m m、薄幅状係止溝10の深さは4mmでその幅は3mmである。図5は硬質発泡 プラスチック下地パネルへの取付施工断面図である。
【0041】
【考案の効果】
圧縮強度600kgf/cm以上で嵩比重0.3〜0.5g/cm、融点 1500℃以上のセラミック微細中空粒子と融剤となる材料を含むセラミックス 組成分を混練し加圧成形後700〜1300℃で焼成した発泡セラミック板の基 材表面を耐水圧強度600kgf/cm以上の強度のある微細中空セラミツク 粒子と天然砕石粒子とを塗膜防水材のフィラーに使用した塗材で塗布しプレス又 はローラ加圧成形後バフ掛けすることによって、本考案に成る大理石調発泡セラ ミックタイルは従来技術では成し得なかった次のような効果を達成することがで きた。
【0042】 大理石調発泡セラミックタイルの基材表面に塗布形成された塗膜表面にはプレ ス又はローラ加圧成形によって微細中空セラミツク粒子が均一に配設され、この 微細中空セラミツク粒子は透明又は半透明の微細中空であり光の照射により反射 しきわめて高い光沢と光輝度を呈することができた。さらにバフ掛けをすること によって一段と優れた大理石調の光沢を発現することができた。
【0043】 軽量な基材と塗材を使用することによって軽量なタイルが形成され施工が容易 となる。断熱性が高く大理石調発泡セラミックタイルを取り付けた躯体は、夏期 太陽熱による温度上昇を防止することができると共に、大理石調発泡セラミック タイルの表面は硬度が高くきずがつき難い。基材に塗布する塗材は流動性に優れ 天然石同様のなめらかさが表現できる。塗材のだれ、塗りむらが無くなり未熟練 者でも容易に塗布施工ができその塗膜面は酸に対して強固であるため酸性雨に汚 染されないのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実旋例1の大理石調発泡セラミックタイル断面
【図2】タイル搬送時の断面図
【図3】実施例2の大理石調発泡セラミックタイル断面
【図4】実施例1の大理石調発泡セラミックタイル施工
断面図
【図5】実施例2の大理石調発泡セラミックタイル施工
断面図
【符号の説明】
1.実施例1の大理石調発泡セラミックタイル 2.大理石調塗材 3.基材 4.薄幅状係止突出片 5.切り溝 6.相欠き継ぎ仕口 7.相欠き継ぎ仕口 8.実施例2の大理石調発泡セラミックタイル 9.薄幅状係止溝 10.コンクリートブロック 11.薄幅状係止溝 12.鉄筋 13.コンクリート 14.接着剤 15.硬質発泡プラスチック下地パネル 16.薄幅状係止突出片
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04F 13/08 A 9127−2E 13/14 103 A 9127−2E

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項 1】圧縮強度600kgf/cm以上で嵩
    比重0.3〜0.5g/cm、融点1500℃以上の
    セラミック微細中空粒子と融剤となる材料を含むセラミ
    ックス組成分を混練し加圧成形後700〜1300℃で
    焼成した発泡セラミック板を基材としてその表面に合成
    樹脂エマルジョンからなる塗膜防水材と耐水圧強度60
    0kgf/cm以上のセラミック微細中空粒子と天然
    砕石粒子から構成される塗材で塗布し、塗布面をプレス
    又はローラ加圧成形後バフ掛けすることにより平滑で且
    つ光輝度を有する大理石調となすことを特徴とする大理
    石調発泡セラミックタイル。
  2. 【請求項 2】圧縮強度600kgf/cm以上で嵩
    比重0.3〜0.5g/cm、融点1500℃以上の
    セラミック微細中空粒子と融剤となる材料を含むセラミ
    ックス組成分を混練し加圧成形後700〜1300℃で
    焼成した発泡セラミック板基材の裏面側に薄幅状係止突
    出片又は薄幅状係止溝を有する請求項1記載の大理石調
    発泡セラミックタイル。
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