JPH0261584B2 - - Google Patents

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JPH0261584B2
JPH0261584B2 JP1093384A JP1093384A JPH0261584B2 JP H0261584 B2 JPH0261584 B2 JP H0261584B2 JP 1093384 A JP1093384 A JP 1093384A JP 1093384 A JP1093384 A JP 1093384A JP H0261584 B2 JPH0261584 B2 JP H0261584B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete
fiber sheet
fibers
network structure
adhesive
Prior art date
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Expired
Application number
JP1093384A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60156857A (ja
Inventor
Miki Aoyama
Yoshimasa Hayashi
Masao Kawahara
Naotane Minamida
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Takeda Chemical Industries Ltd filed Critical Takeda Chemical Industries Ltd
Priority to JP1093384A priority Critical patent/JPS60156857A/ja
Publication of JPS60156857A publication Critical patent/JPS60156857A/ja
Publication of JPH0261584B2 publication Critical patent/JPH0261584B2/ja
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  • Aftertreatments Of Artificial And Natural Stones (AREA)
  • Finishing Walls (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
この発明は、コンクリート躯体の表面に施工し
た仕上材と躯体との接合状態を良好に保つための
表面処理方法に関する。 一般にコンクリート躯体構造物は、コンクリー
トが充分乾燥した後に、モルタルで下地ごしらえ
を施して仕上げを行つたり、または直接的にタイ
ル張りや吹付仕上げを行なつている。これらの仕
上げで特に問題となるのは、コンクリート躯体と
仕上材とをいかに良好に接着・接合して一体化す
るかである。 仕上材と躯体との接着性を高めるために、合成
樹脂エマルジヨンをコンクリート躯体表面に塗布
する接着工法が一般に採用されている。この場
合、コンクリート躯体表面と仕上材との間に介在
する高分子皮膜の耐久性が重要で、これの耐久性
が低いと、仕上材の剥落事故につながりやすく、
極めて危険である。また、モルタル等の下地材に
合成樹脂エマルジヨンを混入し、接着性を高める
工法も用いられているが、この場合でも接着材を
用いているという安心感から安易な施工に落ち入
りやすいということもあつて、仕上材の剥落を完
全に防止することができないのが実情である。 このような仕上材の剥落を防止するに当つて、
従来では下地に対する仕上材の接着強度という一
側面を重視し過ぎており、このため問題を完全に
解消できなかつたのである。 すなわち、上述の如き仕上工法においては、異
なつた性状の材料が複数層状に配置されるため、
施工後に加わる湿気や熱による構成材料間のデイ
フアレンシヤル・ムーブメント(各層の異なる動
き)を考慮しなければならない。 このため、接着強度とともに、デイフアレンシ
ヤル・ムーブメントの発生に伴う剥離応力の緩和
効果も同様に重要で、デイフアレンシヤル・ムー
ブメントに伴う剥離応力と各層相互間の接着強度
とのバランスを考慮しなければ上述した如き問題
の解消は図かれない。 つまりコンクリート躯体表面の仕上材の剥落を
防止するには、“のり釘併用”という建築接着工
法の基本技術に加えて、剥離応力の緩和性を加味
する必要がある。 この発明は上述した技術課題に鑑みなされたも
のであり、その目的は、コンクリート躯体とその
表面に施工した仕上材との接着力を増進し、か
つ、コンクリート躯体あるいは仕上材の収縮や熱
膨張などの変形に伴う剥離応力を緩和させること
により、仕上材の亀裂、剥離および剥落を防止す
ることができるようにしたコンクリート躯体の表
面処理方法を提供することにある。 上記の目的を達成するために、この発明は、コ
ンクリート躯体の表面部にポリマーセメント系接
着材を塗布し、この接着材−が未硬化状態の間
に、耐アルカリ・耐水性繊維からなる立体網目構
造の繊維シートを上記接着材の上に網目構造繊維
の表面が毛羽立つごとく一体的に張付け、その
後、上記繊維シートを下地としてこの部分に表面
仕上げ材を張付け施工し、毛羽立つた上記表面繊
維をアンカーとして上記表面仕上材を上記繊維シ
ートを介してコンクリート躯体に一体的に接着さ
せてなるのである。 この方法にあつては、ポリマーセメント系接着
材を含浸されてコンクリート躯体表面に接着され
た立体網目構造の繊維シートの表面が毛羽立ち、
その繊維がモルタルやプラスターなどの仕上材に
対して均質なアンカーとなる。つまり、コンクリ
ート躯体と仕上材を物理・化学的に接着させる従
来法に加えて、繊維をアンカーとする機械的な接
合効果が生ずる。このようなケミカルボンドとメ
カニカルボンドの相乗作用により、接着性が高
く、しかも接着強度のバラつきは極めて少くな
る。 従つて、施工後に仕上材やコンクリート躯体が
熱や水分により膨張・収縮して、接着界面で引つ
張り応力や剪断応力が働いても、上述した繊維の
アンカー効果で応力が緩和され、仕上材の亀裂や
剥離が極めて少くなる。また、仕上材に亀裂や剥
離が万一生じても、繊維のアンカー効果で剥落す
るまでには至らない。 以下この発明の方法を具体的に説明する。この
発明における上記立体網目構造の繊維シートを構
成する耐アルカリ・耐水性繊維としては、アクリ
ル繊維、ポリプロピレン繊維、ビニロン繊維、レ
ーヨン繊維、ナイロン繊維、ガラス繊維、ポリエ
ステル繊維、石綿繊維、岩綿繊維、カーボン繊維
などが用いられる。これら繊維の1種あるいは2
種以上を用い、不織布単独、あるいは織布または
編布と不織布との複合したものが上記立体網目構
造の繊維シートとなる。これらのうち、繊維が絡
み合つて立体的な空隙目を有する点で、不織布が
好適である。不織布の製造法としては、浸漬法、
ニードルパンチ法、スパンボンド法、ステツチ法
などがあり、いずれも適している。また、織布あ
るいは編布と不織布とを組合わせて上記立体網目
構造の繊維シートを構成してもよく、この場合も
良好な効果を上げることができる。 この発明の方法における上記ポリマーセメント
系接着材としては、セメント・水、骨材に対し
て、例えばメチルセルロース、スチレン、ブタジ
エン系合成ゴムラテツクス、エチレン・酢酸ビニ
ル共重合体樹脂エマルジヨン、アクリル樹脂系合
成樹脂エマルジヨンなどのポリマーを適量混入し
たポリマーセメント配合物が用いられる。 上記立体網目構造の繊維シートの張付けは、先
ずポリマーセメント系接着材をコテ塗り、ローラ
ー塗りあるいは吹付けなどによつてコンクリート
躯体表面に塗布し、この接着材が硬化しないうち
に、立体網目構造の繊維シートを張付け、コテ、
ローラー、押え板などを用いて押え付けることに
より行なう。この工程で上記コテ、ローラー、押
え板などの押え具にバイブレータを取付けたもの
を用い、立体網目構造の繊維シートをコンクリー
ト躯体表面に押え付ける際に同時にこれらを加振
することが極めて有効である。この加振により、
ポリマーセメント系接着材を立体網目構造の繊維
シートに十分に含浸させることができ、コンクリ
ート躯体と立体網目構造の繊維シートを極めて良
好に接着・接合して一体化することができる。ま
た、この振動器具を用いるタイル張り仕上では、
立体網目構造の繊維シートの表面の毛羽立ちを介
して、タイル裏足部分に封じ込まれる空気を外部
に容易に追い出すことが可能となり、タイル密着
度100%が達成される。 また、コンクリート躯体の表面部を予めワイヤ
ブラシなどで擦り、表面の毛羽立ちをより多くす
ることは、コンクリート躯体と立体網目構造の繊
維シートの接着性を増すうえで効果がある。 この発明の方法における仕上材としてのモルタ
ルの施工については、従来工法と何ら変らない。
すなわち、下地面の水湿しなどにより施工したモ
ルタルのドライアウトを防止することは必要で、
上述した繊維のアンカー効果によるメカニカルボ
ンドのみでは強度が小さいので、モルタル本来の
ケミカルボンドも最大限に発揮されるように考慮
しなくてはならない。また、漆喰、プラスター・
厚付塗料、タイルなどの表面仕上材の施工につい
ても同様である。 また、この発明の表面処理方法は現場打ちコン
クリートのみに適用されるわけではなく、プレキ
ヤストコンクリートなどのコンクリート製品を工
場生産する際にも同様に適用することができる。 次に、この発明の具体的な2つの実施例を以下
に示す。 実施例 1 目付け40g/m2の立体網目構造のポリエチレン
繊維よりなる不織布を、第1表に示すポリマーセ
メント系接着材で300mm×300mm(厚み50mm)のコ
ンクリートブロツクに張付け、材令5日後にセメ
ント:秒=1:2(容積比)のモルタルを5mmの
厚さで塗り付けた。そしてモルタル材令28日後
に、島津製作所製のオートグラフDSS5000型を用
いて、1mm/秒のテストスピードで仕上材の引張
り接着試験を行なつた。その結果、平均の最大応
力で15Kgf/cm2の値が得られ、最大応力を経た後
でも4〜6Kgf/cm2の引張り応力を維持しなが
ら、面外変形約5mmで破壊した。
【表】
【表】 実施例 2 目付け50g/m2の立体網目構造を有するナイロ
ン繊維よりなる不織布を、第2表に示すポリマー
セメント系接着材を用い、バイブレータを取付け
たローラーで押え付けながらコンクリート壁体表
面に張り付け、翌日、セメント:秒=1:2(容
積比)の張付け用モルタルを用いて改良圧着張り
工法で小口平タイルを張り付けた。そして材令28
日後に、建研式引張接着力試験器を用いて小口平
タイル仕上層の引張り接着強度を求めたところ、
平均で15.1Kgf/cm2の値が得られた。また、ハン
マーでタイル張り仕上層に打撃を与えたところ、
タイル張り仕上層がバラバラに割れたが、コンク
リート壁体から剥落しなかつた。
【表】 以上の実施例でも明らかなように、この発明の
コンクリート躯体の表面処理方法によれば、コン
クリート躯体とこの表面に施工した仕上板との接
合状態を極めて良好に保つことができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 コンクリート躯体の表面部にポリマーセメン
    ト系接着材を塗布し、この接着材が未硬化状態の
    間に、耐アルカリ・耐水性繊維からなる立体網目
    構造の繊維シートを上記接着材の上に網目構造繊
    維の表面が毛羽立つごとく一体的に張付け、その
    後、上記繊維シートを下地としてこの部分に表面
    仕上げ材を張付け施工し、毛羽立つた上記表面繊
    維をアンカーとして上記表面仕上材を上記繊維シ
    ートを介してコンクリート躯体に一体的に接着さ
    せてなることを特徴とするコンクリート躯体の表
    面処理方法。 2 上記立体網目構造の繊維シートを張付ける工
    程で、バイブレータを内蔵した押え具で立体網目
    構造の繊維シートを上記コンクリート躯体表面部
    に押え付けて加振し、上記ポリマーセメント系接
    着材を上記立体網目構造の繊維シートに充分に含
    浸させることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載のコンクリート躯体の表面処理方法。
JP1093384A 1984-01-26 1984-01-26 コンクリ−ト躯体の表面処理方法 Granted JPS60156857A (ja)

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JP1093384A JPS60156857A (ja) 1984-01-26 1984-01-26 コンクリ−ト躯体の表面処理方法

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JPS60156857A JPS60156857A (ja) 1985-08-17
JPH0261584B2 true JPH0261584B2 (ja) 1990-12-20

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