JPH06227257A - 車両用ドアの開閉装置 - Google Patents
車両用ドアの開閉装置Info
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- JPH06227257A JPH06227257A JP1483793A JP1483793A JPH06227257A JP H06227257 A JPH06227257 A JP H06227257A JP 1483793 A JP1483793 A JP 1483793A JP 1483793 A JP1483793 A JP 1483793A JP H06227257 A JPH06227257 A JP H06227257A
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- opening
- closing
- vehicle
- rear door
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ドアの閉り性を良好にできる車両用ドアの開
閉装置を提供する。 【構成】 ヒンジ6により車両本体に枢着された後部ド
ア4と車両本体との間には、後部ドア4を自動開閉させ
る開閉機構8が設けられおり、後部ドア4には、後部ド
ア4をロックするロック機構16、ロックを解除するた
めのソレノイド18、及び車両室内と外部とを連通する
ための扉50と扉50を開閉駆動するモータ52等から
なる空気抜き装置20等が設けられている。そして、E
CU22が、開閉機構8を駆動制御して後部ドア4を自
動的に閉じる際に、空気抜き装置20の扉50を開け
て、車両室内に密閉される空気が車両外部へ逃げるよう
にしておくと共に、後部ドア4が全閉する寸前に、ソレ
ノイド18を通電駆動してロック機構16を強制的に係
合不能にすることによって、後部ドア4が全閉するとき
の空気圧及びロック機構16による機械的抵抗を排除す
るように構成されている。
閉装置を提供する。 【構成】 ヒンジ6により車両本体に枢着された後部ド
ア4と車両本体との間には、後部ドア4を自動開閉させ
る開閉機構8が設けられおり、後部ドア4には、後部ド
ア4をロックするロック機構16、ロックを解除するた
めのソレノイド18、及び車両室内と外部とを連通する
ための扉50と扉50を開閉駆動するモータ52等から
なる空気抜き装置20等が設けられている。そして、E
CU22が、開閉機構8を駆動制御して後部ドア4を自
動的に閉じる際に、空気抜き装置20の扉50を開け
て、車両室内に密閉される空気が車両外部へ逃げるよう
にしておくと共に、後部ドア4が全閉する寸前に、ソレ
ノイド18を通電駆動してロック機構16を強制的に係
合不能にすることによって、後部ドア4が全閉するとき
の空気圧及びロック機構16による機械的抵抗を排除す
るように構成されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のドアを開閉する
ための車両用ドアの開閉装置に関する。
ための車両用ドアの開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、特にワンボックス型自動車に
おいて、荷台に荷物を頻繁に積み下ろしする際には、そ
の都度、重い後部ドアを上げ下げして開閉しなければな
らなかった。
おいて、荷台に荷物を頻繁に積み下ろしする際には、そ
の都度、重い後部ドアを上げ下げして開閉しなければな
らなかった。
【0003】そこで、従来より、このような後部ドアを
容易に開閉するための車両用ドアの自動開閉装置とし
て、例えば、特開平2−164995号公報に開示され
ているように、車両本体の開口部とこの開口部の上端に
枢着された後部ドアとの間に油圧により伸縮するシリン
ダ機構を設け、このシリンダ機構へ供給する油圧をモー
タにより変化させることで後部ドアの自動開閉を行なう
ものや、車両本体の開口部とこの開口部の上端に枢着さ
れた後部ドアとの間にV字型のリンク機構を設け、この
リンク機構のV字角度をモータにより増減させることで
後部ドアの自動開閉を行なうもの等が提供されている。
容易に開閉するための車両用ドアの自動開閉装置とし
て、例えば、特開平2−164995号公報に開示され
ているように、車両本体の開口部とこの開口部の上端に
枢着された後部ドアとの間に油圧により伸縮するシリン
ダ機構を設け、このシリンダ機構へ供給する油圧をモー
タにより変化させることで後部ドアの自動開閉を行なう
ものや、車両本体の開口部とこの開口部の上端に枢着さ
れた後部ドアとの間にV字型のリンク機構を設け、この
リンク機構のV字角度をモータにより増減させることで
後部ドアの自動開閉を行なうもの等が提供されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、通常、車両
のドア開口部周辺及びドア自身には、雨水等の浸入を防
止するためのゴム製のウエザストリップが取り付けられ
ているために、上記従来の装置において、後部ドアを閉
じようとすると、車両内が密閉されて車両内の空気圧が
増加するため抵抗が生じ、後部ドアが完全に閉じないと
いう問題があった。
のドア開口部周辺及びドア自身には、雨水等の浸入を防
止するためのゴム製のウエザストリップが取り付けられ
ているために、上記従来の装置において、後部ドアを閉
じようとすると、車両内が密閉されて車両内の空気圧が
増加するため抵抗が生じ、後部ドアが完全に閉じないと
いう問題があった。
【0005】そして更に、通常、車両のドア開口部周辺
及びドア自身には、上述のウエザストリップ以外にも、
ドアが全閉状態にあるときにドアを係合・固定するため
のドアロック機構が設けられているため、後部ドアを全
閉させる際には、上述のウエザストリップを押圧変形さ
せ、更に、ドアロック機構を係合させなければならず、
より後部ドアが閉じ難くなっていた。
及びドア自身には、上述のウエザストリップ以外にも、
ドアが全閉状態にあるときにドアを係合・固定するため
のドアロック機構が設けられているため、後部ドアを全
閉させる際には、上述のウエザストリップを押圧変形さ
せ、更に、ドアロック機構を係合させなければならず、
より後部ドアが閉じ難くなっていた。
【0006】また、かかる問題は、当然、上述のような
自動開閉装置を用いた場合に限るものではなく、車両の
運転席や助手席等の一般的な横開きの手動ドアや、車両
本体の開口部とこの開口部の上端に枢着された後部ドア
との間に、低圧ガスを封入したシリンダ機構を設け、こ
のガス圧によってシリンダ機構を伸張させて後部ドアを
自動的に開き、後部ドアを閉じるときには、人力によ
り、このガス圧に逆らってシリンダ機構を伸縮させると
いった、一般的な半自動のドア開閉機構を用いた場合に
ついても全く同様である。
自動開閉装置を用いた場合に限るものではなく、車両の
運転席や助手席等の一般的な横開きの手動ドアや、車両
本体の開口部とこの開口部の上端に枢着された後部ドア
との間に、低圧ガスを封入したシリンダ機構を設け、こ
のガス圧によってシリンダ機構を伸張させて後部ドアを
自動的に開き、後部ドアを閉じるときには、人力によ
り、このガス圧に逆らってシリンダ機構を伸縮させると
いった、一般的な半自動のドア開閉機構を用いた場合に
ついても全く同様である。
【0007】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
ので、ドアの閉り性を良好にすることができる車両用ド
アの開閉装置を提供することを目的とする。
ので、ドアの閉り性を良好にすることができる車両用ド
アの開閉装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、上記問題を解決す
るためになされた請求項1に記載の本発明は、車両本体
と該車両のドアとの間に設けられ、前記ドアを開閉可能
に支持する支持機構と、前記車両本体と前記ドアとに夫
々設けられ、前記ドアを前記車両本体に閉塞した状態で
保持する一対の係合機構と、を備えた車両用ドアの開閉
装置において、前記車両本体又は前記ドアに設けられ車
両室内と車両室外との間を連通する連通孔と、該連通孔
を、常時は閉塞し、前記ドアの閉塞動作時にのみ開放す
る開閉部材と、を備えたことを特徴とする車両用ドアの
開閉装置を要旨としている。
るためになされた請求項1に記載の本発明は、車両本体
と該車両のドアとの間に設けられ、前記ドアを開閉可能
に支持する支持機構と、前記車両本体と前記ドアとに夫
々設けられ、前記ドアを前記車両本体に閉塞した状態で
保持する一対の係合機構と、を備えた車両用ドアの開閉
装置において、前記車両本体又は前記ドアに設けられ車
両室内と車両室外との間を連通する連通孔と、該連通孔
を、常時は閉塞し、前記ドアの閉塞動作時にのみ開放す
る開閉部材と、を備えたことを特徴とする車両用ドアの
開閉装置を要旨としている。
【0009】また、請求項2に記載の本発明は、図1
(A)に示す如く、請求項1に記載の車両用ドアの開閉
装置において、前記ドアの開閉状態を検出する開閉状態
検出手段と、該開閉状態検出手段により前記ドアの閉塞
動作が検出されたときに前記開閉部材により前記連通孔
を開放させると共に、前記開閉状態検出手段により前記
ドアが閉じたことが検出されたときに前記開閉部材によ
り前記連通孔を閉塞させる開閉制御手段と、を設けたこ
とを特徴とする車両用ドアの開閉装置を要旨としてい
る。
(A)に示す如く、請求項1に記載の車両用ドアの開閉
装置において、前記ドアの開閉状態を検出する開閉状態
検出手段と、該開閉状態検出手段により前記ドアの閉塞
動作が検出されたときに前記開閉部材により前記連通孔
を開放させると共に、前記開閉状態検出手段により前記
ドアが閉じたことが検出されたときに前記開閉部材によ
り前記連通孔を閉塞させる開閉制御手段と、を設けたこ
とを特徴とする車両用ドアの開閉装置を要旨としてい
る。
【0010】また更に、請求項3に記載の本発明は、図
1(A)における点線で示す如く、請求項2に記載の車
両用ドアの開閉装置において、前記ドアの閉塞時に前記
車両室内が密閉状態になるか否かを検出する密閉状態検
出手段と、該密閉状態検出手段により車両室内が密閉状
態になると検出されていないときに、前記開閉制御手段
に対して前記開閉部材による前記連通孔の開放を禁止さ
せる禁止手段と、を備えたことを特徴とする車両用ドア
の開閉装置を要旨としている。
1(A)における点線で示す如く、請求項2に記載の車
両用ドアの開閉装置において、前記ドアの閉塞時に前記
車両室内が密閉状態になるか否かを検出する密閉状態検
出手段と、該密閉状態検出手段により車両室内が密閉状
態になると検出されていないときに、前記開閉制御手段
に対して前記開閉部材による前記連通孔の開放を禁止さ
せる禁止手段と、を備えたことを特徴とする車両用ドア
の開閉装置を要旨としている。
【0011】そして、請求項4に記載の本発明は、図1
(B)に示す如く、車両本体と該車両のドアとの間に設
けられ、前記ドアを開閉可能に支持する支持機構と、前
記車両本体と前記ドアとに夫々設けられ、前記ドアを前
記車両本体に閉塞した状態で保持する一対の係合機構
と、を備えた車両用ドアの開閉装置において、前記一対
の係合機構の係合状態を解除する解除手段と、前記ドア
の開閉状態を検出する開閉状態検出手段と、該開閉状態
検出手段により前記ドアの閉塞動作が検出されたときに
前記解除手段を駆動して前記一対の係合機構を係合不能
にさせると共に、前記開閉状態検出手段により前記ドア
が閉じたことが検出されたときに前記解除手段の駆動を
停止して前記一対の係合機構を係合させる係合制御手段
と、を備えたことを特徴とする車両用ドアの開閉装置を
要旨としている。
(B)に示す如く、車両本体と該車両のドアとの間に設
けられ、前記ドアを開閉可能に支持する支持機構と、前
記車両本体と前記ドアとに夫々設けられ、前記ドアを前
記車両本体に閉塞した状態で保持する一対の係合機構
と、を備えた車両用ドアの開閉装置において、前記一対
の係合機構の係合状態を解除する解除手段と、前記ドア
の開閉状態を検出する開閉状態検出手段と、該開閉状態
検出手段により前記ドアの閉塞動作が検出されたときに
前記解除手段を駆動して前記一対の係合機構を係合不能
にさせると共に、前記開閉状態検出手段により前記ドア
が閉じたことが検出されたときに前記解除手段の駆動を
停止して前記一対の係合機構を係合させる係合制御手段
と、を備えたことを特徴とする車両用ドアの開閉装置を
要旨としている。
【0012】
【作用及び発明の効果】以上のように構成された請求項
1に記載の車両用ドアの開閉装置においては、車両本体
とドアとの間に設けられた支持機構が、ドアを開閉可能
に支持すると共に、車両本体とドアとに夫々設けらた一
対の係合機構が、ドアが閉塞ときにドアを車両本体にそ
の状態で保持する。
1に記載の車両用ドアの開閉装置においては、車両本体
とドアとの間に設けられた支持機構が、ドアを開閉可能
に支持すると共に、車両本体とドアとに夫々設けらた一
対の係合機構が、ドアが閉塞ときにドアを車両本体にそ
の状態で保持する。
【0013】そして、開閉部材が、車両本体又はドアに
設けられ車両室内と車両室外との間を連通する連通孔
を、常時は閉塞し、ドアの閉塞動作時にのみ開放する。
従って、請求項1に記載の車両用ドアの開閉装置によれ
ば、ドアを閉じるときに、開閉部材によって開放された
連通孔から車両室内の空気が車両室外へ逃がされるた
め、車両室内が密閉状態となることを防止することがで
きる。この結果、ドアを閉じるときに車両室内の空気圧
が増加せず、ドアを簡単に全閉させることができるよう
になる。
設けられ車両室内と車両室外との間を連通する連通孔
を、常時は閉塞し、ドアの閉塞動作時にのみ開放する。
従って、請求項1に記載の車両用ドアの開閉装置によれ
ば、ドアを閉じるときに、開閉部材によって開放された
連通孔から車両室内の空気が車両室外へ逃がされるた
め、車両室内が密閉状態となることを防止することがで
きる。この結果、ドアを閉じるときに車両室内の空気圧
が増加せず、ドアを簡単に全閉させることができるよう
になる。
【0014】また、請求項2に記載の車両用ドアの開閉
装置においては、上述の請求項1に記載の車両用ドアの
開閉装置と同様に、支持機構によってドアが開閉可能に
支持され、一対の係合機構によってドアが車両本体に閉
塞した状態で保持されるが、ドアの開閉状態を検出する
開閉状態検出手段と、この開閉状態検出手段の検出結果
に基づいて、開閉部材により連通孔を開閉させる開閉制
御手段とを備えている。
装置においては、上述の請求項1に記載の車両用ドアの
開閉装置と同様に、支持機構によってドアが開閉可能に
支持され、一対の係合機構によってドアが車両本体に閉
塞した状態で保持されるが、ドアの開閉状態を検出する
開閉状態検出手段と、この開閉状態検出手段の検出結果
に基づいて、開閉部材により連通孔を開閉させる開閉制
御手段とを備えている。
【0015】そして、この開閉制御手段は、開閉状態検
出手段によりドアの閉塞動作が検出されたときに、開閉
部材により連通孔を開放させて車両室内の空気を車両室
外へ逃がし、また、開閉状態検出手段によりドアが閉じ
たことが検出されたときに、開閉部材により連通孔を閉
塞させて車両室内と車両室外との間を遮断させる。
出手段によりドアの閉塞動作が検出されたときに、開閉
部材により連通孔を開放させて車両室内の空気を車両室
外へ逃がし、また、開閉状態検出手段によりドアが閉じ
たことが検出されたときに、開閉部材により連通孔を閉
塞させて車両室内と車両室外との間を遮断させる。
【0016】従って、請求項2に記載の車両用ドアの開
閉装置によれば、請求項1に記載の車両用ドアの開閉装
置と同様に、車両内を密閉状態にすることなく、ドアを
簡単に全閉させることができるようになると共に、例え
ば、開閉状態検出手段によりドアが所定位置まで閉じた
ときにドアの閉塞動作を検出するように設定する等、ド
アの閉塞動作を検出するための判定基準を任意に調節す
ることができるため、より最適に開閉部材を開閉動作さ
せることができるようになる。
閉装置によれば、請求項1に記載の車両用ドアの開閉装
置と同様に、車両内を密閉状態にすることなく、ドアを
簡単に全閉させることができるようになると共に、例え
ば、開閉状態検出手段によりドアが所定位置まで閉じた
ときにドアの閉塞動作を検出するように設定する等、ド
アの閉塞動作を検出するための判定基準を任意に調節す
ることができるため、より最適に開閉部材を開閉動作さ
せることができるようになる。
【0017】ここで、請求項2に記載の車両用ドアの開
閉装置では、閉じようとしているドア以外の車両のドア
や窓等が開いている場合でも、開閉制御手段により連通
孔が開放されることになるが、この場合は、車両の窓等
から空気が排出されるために車両の密閉状態は生じず、
実際には、開閉部材によって連通孔を開放させる必要が
ない。
閉装置では、閉じようとしているドア以外の車両のドア
や窓等が開いている場合でも、開閉制御手段により連通
孔が開放されることになるが、この場合は、車両の窓等
から空気が排出されるために車両の密閉状態は生じず、
実際には、開閉部材によって連通孔を開放させる必要が
ない。
【0018】そこで、請求項3に記載の車両用ドアの開
閉装置においては、密閉状態検出手段が、ドアの閉塞時
に車両室内が密閉状態になるか否かを検出し、この密閉
状態検出手段により車両室内が密閉状態になると検出さ
れていないときに、禁止手段が、上述の開閉制御手段に
対して開閉部材による連通孔の開放を禁止させるように
している。
閉装置においては、密閉状態検出手段が、ドアの閉塞時
に車両室内が密閉状態になるか否かを検出し、この密閉
状態検出手段により車両室内が密閉状態になると検出さ
れていないときに、禁止手段が、上述の開閉制御手段に
対して開閉部材による連通孔の開放を禁止させるように
している。
【0019】従って、請求項3に記載の車両用ドアの開
閉装置によれば、ドアが閉じることによって車両室内が
密閉状態となり、真に、ドアが閉じ難くなるときだけ、
開閉部材を作動させて連通孔を開放させることができる
ようになる。また、請求項4に記載の車両用ドアの開閉
装置においては、上述の請求項1〜請求項3に記載の車
両用ドアの開閉装置と同様に、支持機構によってドアが
開閉可能に支持され、一対の係合機構によってドアが車
両本体に閉塞した状態で保持されるが、この一対の係合
機構の係合状態を解除する解除手段を備えている。
閉装置によれば、ドアが閉じることによって車両室内が
密閉状態となり、真に、ドアが閉じ難くなるときだけ、
開閉部材を作動させて連通孔を開放させることができる
ようになる。また、請求項4に記載の車両用ドアの開閉
装置においては、上述の請求項1〜請求項3に記載の車
両用ドアの開閉装置と同様に、支持機構によってドアが
開閉可能に支持され、一対の係合機構によってドアが車
両本体に閉塞した状態で保持されるが、この一対の係合
機構の係合状態を解除する解除手段を備えている。
【0020】そして、開閉状態検出手段が、ドアの開閉
状態を検出し、係合制御手段が、この開閉状態検出手段
によりドアの閉塞動作が検出されたときに、上述の解除
手段を駆動して一対の係合機構を係合不能にさせると共
に、開閉状態検出手段によりドアが閉じたことが検出さ
れたときに、解除手段の駆動を停止して一対の係合機構
を係合させる。
状態を検出し、係合制御手段が、この開閉状態検出手段
によりドアの閉塞動作が検出されたときに、上述の解除
手段を駆動して一対の係合機構を係合不能にさせると共
に、開閉状態検出手段によりドアが閉じたことが検出さ
れたときに、解除手段の駆動を停止して一対の係合機構
を係合させる。
【0021】従って、請求項4に記載の車両用ドアの開
閉装置によれば、ドアが閉じるときに、一対の係合機構
が予め係合不能状態にされ、ドアが完全に閉じたとき
に、一対の係合機構が係合されることになるため、ドア
を閉じる際の一対の係合機構による抵抗が全くなくな
る。よって、請求項4に記載の車両用ドアの開閉装置を
用いれば、弱い力でも簡単にドアを全閉させることがで
きるようになる。
閉装置によれば、ドアが閉じるときに、一対の係合機構
が予め係合不能状態にされ、ドアが完全に閉じたとき
に、一対の係合機構が係合されることになるため、ドア
を閉じる際の一対の係合機構による抵抗が全くなくな
る。よって、請求項4に記載の車両用ドアの開閉装置を
用いれば、弱い力でも簡単にドアを全閉させることがで
きるようになる。
【0022】
【実施例】以下に、請求項2及び請求項4に記載の本発
明を具体化した、第1実施例について図面と共に説明す
る。まず、図2及び図3は、本発明が適用されたワンボ
ックス型自動車2における後部ドア4の開閉システム全
体を説明するための説明図である。尚、図2は、ワンボ
ックス型自動車2を横側からみた図であり、図3は、ワ
ンボックス型自動車2を後部側からみた図である。
明を具体化した、第1実施例について図面と共に説明す
る。まず、図2及び図3は、本発明が適用されたワンボ
ックス型自動車2における後部ドア4の開閉システム全
体を説明するための説明図である。尚、図2は、ワンボ
ックス型自動車2を横側からみた図であり、図3は、ワ
ンボックス型自動車2を後部側からみた図である。
【0023】図2及び図3に示す如く、ワンボックス型
自動車2における後部ドア4の開閉システムは、ワンボ
ックス型自動車2の後部開口部(以下、単に、開口部と
いう)の上端に設けられた支持機構としてのヒンジ6に
より、上端が枢着された後部ドア4を開閉させるための
開閉機構8と、この開閉機構8を伸縮させるためのオイ
ルをオイル供給チューブ9を介して供給するパワーユニ
ット10と、後部ドア4内部の下端部に設けられ、後部
ドア4が全閉したときにワンボックス型自動車2の開口
部の下部に設けられたリング状のロックストライカ14
に係合して、後部ドア4をロックする係合機構としての
ロック機構16と、同じく後部ドア4内部のロック機構
16の上方に設けられ、ロック機構16とロックストラ
イカ14との係合をソレノイドアーム18aを介して解
除する解除手段としてのソレノイド18と、後部ドア4
に設けられ、後述する後部ドア4の開閉制御処理によ
り、後部ドア4が閉じられるときにワンボックス型自動
車2の室内に密閉された空気を外部に逃がす空気抜き装
置20と、運転席付近に設けられ、開・中立・閉の3接
点を有する開閉機構8の作動スイッチ(以下、ドライバ
スイッチという)S1と、ワンボックス型自動車2の開
口部の左右両側に夫々設けられ、後部ドア4が閉じたと
きに後部ドア4によって押されてOFFし後部ドア4が
開いたときに開口部から突出してONするカーテシスイ
ッチS2,S3と、CPU、ROM、RAM、等からな
る周知のマイクロコンピュータを備え上記ドライバスイ
ッチS1、カーテシスイッチS2,S3、及び後述する
後部ドア4の開閉状態を検出するリミットスイッチLS
1、LS2等の入力に基づいて、パワーユニット10、
ソレノイド18、空気抜き装置20等を制御する電子制
御ユニット(以下、単にECUという)22と、を備え
ている。
自動車2における後部ドア4の開閉システムは、ワンボ
ックス型自動車2の後部開口部(以下、単に、開口部と
いう)の上端に設けられた支持機構としてのヒンジ6に
より、上端が枢着された後部ドア4を開閉させるための
開閉機構8と、この開閉機構8を伸縮させるためのオイ
ルをオイル供給チューブ9を介して供給するパワーユニ
ット10と、後部ドア4内部の下端部に設けられ、後部
ドア4が全閉したときにワンボックス型自動車2の開口
部の下部に設けられたリング状のロックストライカ14
に係合して、後部ドア4をロックする係合機構としての
ロック機構16と、同じく後部ドア4内部のロック機構
16の上方に設けられ、ロック機構16とロックストラ
イカ14との係合をソレノイドアーム18aを介して解
除する解除手段としてのソレノイド18と、後部ドア4
に設けられ、後述する後部ドア4の開閉制御処理によ
り、後部ドア4が閉じられるときにワンボックス型自動
車2の室内に密閉された空気を外部に逃がす空気抜き装
置20と、運転席付近に設けられ、開・中立・閉の3接
点を有する開閉機構8の作動スイッチ(以下、ドライバ
スイッチという)S1と、ワンボックス型自動車2の開
口部の左右両側に夫々設けられ、後部ドア4が閉じたと
きに後部ドア4によって押されてOFFし後部ドア4が
開いたときに開口部から突出してONするカーテシスイ
ッチS2,S3と、CPU、ROM、RAM、等からな
る周知のマイクロコンピュータを備え上記ドライバスイ
ッチS1、カーテシスイッチS2,S3、及び後述する
後部ドア4の開閉状態を検出するリミットスイッチLS
1、LS2等の入力に基づいて、パワーユニット10、
ソレノイド18、空気抜き装置20等を制御する電子制
御ユニット(以下、単にECUという)22と、を備え
ている。
【0024】開閉機構8は、図2に示すように、油圧シ
リンダ24と、この油圧シリンダ24の軸方向に伸縮す
るピストンロッド26と、Vの字型のリンク部材28と
からなり、Vの字型のリンク部材28の一端が、油圧シ
リンダ24のピストンロッド26側の端部に枢着される
と共に、このリンク部材28の屈折点と油圧シリンダ2
4に枢着された端部と反対側の端部との間に、ピストン
ロッド26の先端部が枢着されることにより構成されて
いる。
リンダ24と、この油圧シリンダ24の軸方向に伸縮す
るピストンロッド26と、Vの字型のリンク部材28と
からなり、Vの字型のリンク部材28の一端が、油圧シ
リンダ24のピストンロッド26側の端部に枢着される
と共に、このリンク部材28の屈折点と油圧シリンダ2
4に枢着された端部と反対側の端部との間に、ピストン
ロッド26の先端部が枢着されることにより構成されて
いる。
【0025】そして、開閉機構8は、油圧シリンダ24
のピストンロッド26と反対側の端部がワンボックス型
自動車2の開口部側縁に枢着され、Vの字型のリンク部
材28のピストンロッド26側の端部が後部ドア4に枢
着されることにより、ワンボックス型自動車2に取り付
けられており、パワーユニット10から油圧シリンダ2
4にオイルが供給されると、ピストンロッド26が伸張
すると共にリンク部材28のV字角が大きくなって、後
部ドア4が上方向に開放する。また、パワーユニット1
0からのオイルの供給が停止され、かつ、油圧シリンダ
24からパワーユニット10側へオイルが戻るようにさ
れると、ピストンロッド26が後部ドア4の重量によっ
て縮退すると共にリンク部材28のV字角が小さくなっ
て、後部ドア4が下方向に閉塞する。
のピストンロッド26と反対側の端部がワンボックス型
自動車2の開口部側縁に枢着され、Vの字型のリンク部
材28のピストンロッド26側の端部が後部ドア4に枢
着されることにより、ワンボックス型自動車2に取り付
けられており、パワーユニット10から油圧シリンダ2
4にオイルが供給されると、ピストンロッド26が伸張
すると共にリンク部材28のV字角が大きくなって、後
部ドア4が上方向に開放する。また、パワーユニット1
0からのオイルの供給が停止され、かつ、油圧シリンダ
24からパワーユニット10側へオイルが戻るようにさ
れると、ピストンロッド26が後部ドア4の重量によっ
て縮退すると共にリンク部材28のV字角が小さくなっ
て、後部ドア4が下方向に閉塞する。
【0026】一方、パワーユニット10は、図4に示す
ように、開閉機構8の油圧シリンダ24へオイルを供給
するシリンダ30及びシリンダ30内で摺動するピスト
ン32と、シリンダ30を駆動するドア開閉用モータ3
4と、ドア開閉用モータ34の回転数を所定のトルクが
得られる回転数にまで減速させる減速機36と、を備え
ており、減速機36の出力軸38に取り付けられたリン
ク40,42によってピストン32を作動させるように
構成されている。また、減速機36の出力軸38には、
一対の分岐アーム44a、44bが突設された回転体4
4が取り付けられており、更に、減速機36の側面にお
いて、後部ドア4を全開させたときに分岐アーム44a
が移動する位置には、リミットスイッチLS1が、そし
て、後部ドア4を全閉させたときに分岐アーム44bが
移動する位置にはリミットスイッチLS2が夫々設けら
れている。
ように、開閉機構8の油圧シリンダ24へオイルを供給
するシリンダ30及びシリンダ30内で摺動するピスト
ン32と、シリンダ30を駆動するドア開閉用モータ3
4と、ドア開閉用モータ34の回転数を所定のトルクが
得られる回転数にまで減速させる減速機36と、を備え
ており、減速機36の出力軸38に取り付けられたリン
ク40,42によってピストン32を作動させるように
構成されている。また、減速機36の出力軸38には、
一対の分岐アーム44a、44bが突設された回転体4
4が取り付けられており、更に、減速機36の側面にお
いて、後部ドア4を全開させたときに分岐アーム44a
が移動する位置には、リミットスイッチLS1が、そし
て、後部ドア4を全閉させたときに分岐アーム44bが
移動する位置にはリミットスイッチLS2が夫々設けら
れている。
【0027】このように構成されたパワーユニット10
においては、ドア開閉用モータ34を通電して正回転さ
せると、減速機36の出力軸38が、図4において反時
計回りに回転し、リンク42がピストン32を矢印X1
で示す方向に押すため、シリンダ30内のオイルがオイ
ル供給チューブ9を通じて開閉機構8の油圧シリンダ2
4へ供給される。そして、この供給されたオイルによっ
て開閉機構8のピストンロッド26が伸張して、後部ド
ア4がヒンジ6を回転中心として開動作する。
においては、ドア開閉用モータ34を通電して正回転さ
せると、減速機36の出力軸38が、図4において反時
計回りに回転し、リンク42がピストン32を矢印X1
で示す方向に押すため、シリンダ30内のオイルがオイ
ル供給チューブ9を通じて開閉機構8の油圧シリンダ2
4へ供給される。そして、この供給されたオイルによっ
て開閉機構8のピストンロッド26が伸張して、後部ド
ア4がヒンジ6を回転中心として開動作する。
【0028】また、このような後部ドア4の開動作の時
に、後部ドア4が全開状態になると、減速機36の出力
軸38に取り付けられた回転体44の分岐アーム44a
が、リミットスイッチLS1に当接して、このリミット
スイッチLS1がON状態となる。
に、後部ドア4が全開状態になると、減速機36の出力
軸38に取り付けられた回転体44の分岐アーム44a
が、リミットスイッチLS1に当接して、このリミット
スイッチLS1がON状態となる。
【0029】一方、ドア開閉用モータ34を通電して逆
回転させると、減速機36の出力軸38が、図4におい
て時計回りに回転し、リンク42が矢印X2で示す方向
に後退するため、後部ドア4の重量により開閉機構8の
リンク部材28が屈折すると共に、ピストンロッド26
が油圧シリンダ24側に後退して、油圧シリンダ24か
らオイル供給チューブ9を通じてパワーユニット10の
シリンダ30へオイルが押し戻されピストン32が後退
する。そして、これに伴い後部ドア4はヒンジ6を回転
中心として閉動作する。
回転させると、減速機36の出力軸38が、図4におい
て時計回りに回転し、リンク42が矢印X2で示す方向
に後退するため、後部ドア4の重量により開閉機構8の
リンク部材28が屈折すると共に、ピストンロッド26
が油圧シリンダ24側に後退して、油圧シリンダ24か
らオイル供給チューブ9を通じてパワーユニット10の
シリンダ30へオイルが押し戻されピストン32が後退
する。そして、これに伴い後部ドア4はヒンジ6を回転
中心として閉動作する。
【0030】また、このような後部ドア4の閉動作の時
に、後部ドア4が全閉状態になると、今度は、減速機3
6の出力軸38に取り付けられた回転体44の分岐アー
ム44bが、リミットスイッチLS2に当接して、この
リミットスイッチLS2がON状態となる。
に、後部ドア4が全閉状態になると、今度は、減速機3
6の出力軸38に取り付けられた回転体44の分岐アー
ム44bが、リミットスイッチLS2に当接して、この
リミットスイッチLS2がON状態となる。
【0031】次に、本発明の主要部であり、後部ドア4
に設けられた空気抜き装置20について説明する。図
2、図3、及び、後部ドア4の空気抜き装置20のみを
表した図5に示すように、空気抜き装置20は、後部ド
ア4に形成された空気抜き用の連通孔としての窓部46
と、窓部46の上方に回動自在に設けられた回転軸48
と、回転軸48に一側縁で固定され、この回転軸48と
共に上下方向に回動することで窓部46を開放・閉塞さ
せる開閉部材としての扉50と、扉50を駆動する扉駆
動モータ52と、を備えている。また、扉駆動モータ5
2の出力軸52aには第1ギア54が取り付けられてお
り、この第1ギア54は、回転軸48に取り付けられた
第2ギア56と噛合している。
に設けられた空気抜き装置20について説明する。図
2、図3、及び、後部ドア4の空気抜き装置20のみを
表した図5に示すように、空気抜き装置20は、後部ド
ア4に形成された空気抜き用の連通孔としての窓部46
と、窓部46の上方に回動自在に設けられた回転軸48
と、回転軸48に一側縁で固定され、この回転軸48と
共に上下方向に回動することで窓部46を開放・閉塞さ
せる開閉部材としての扉50と、扉50を駆動する扉駆
動モータ52と、を備えている。また、扉駆動モータ5
2の出力軸52aには第1ギア54が取り付けられてお
り、この第1ギア54は、回転軸48に取り付けられた
第2ギア56と噛合している。
【0032】このように構成された空気抜き装置20に
おいては、扉駆動モータ52を通電して正回転させる
と、扉駆動モータ52の出力軸52aが、図5において
時計回りに回転し、逆に回転軸48は反時計回りに回転
するため、扉50が矢印Xで示す方向に回動して、窓部
46を開放させる。一方、扉駆動モータ52を通電して
逆回転させると、扉駆動モータ52の出力軸52aが、
図5において反時計回りに回転し、扉50が矢印Yで示
す方向に回動して、窓部46を閉塞させる。
おいては、扉駆動モータ52を通電して正回転させる
と、扉駆動モータ52の出力軸52aが、図5において
時計回りに回転し、逆に回転軸48は反時計回りに回転
するため、扉50が矢印Xで示す方向に回動して、窓部
46を開放させる。一方、扉駆動モータ52を通電して
逆回転させると、扉駆動モータ52の出力軸52aが、
図5において反時計回りに回転し、扉50が矢印Yで示
す方向に回動して、窓部46を閉塞させる。
【0033】また次に、後部ドア4の内部に設けられ、
ワンボックス型自動車2の開口部に設けられたリング状
のロックストライカ14に係合して、後部ドア4をロッ
クするロック機構16について説明する。図6に示すよ
うに、ロック機構16は、固定軸58aにより後部ドア
4に対して垂直な方向に回動自在に枢支され、ワンボッ
クス型自動車2の開口部に固定されたロックストライカ
14に係合する鉤状の係合部58bを有したラッチ部材
58と、同じく固定軸60aにより後部ドア4に対して
垂直な方向に回動自在に枢支され、ラッチ部材58の係
合部58bを閉口させるポール部材60と、ラッチ部材
58とポール部材60との係合部58b側とは反対側の
各端部に両端が取り付けられ、ポール部材60にラッチ
部材58の係合部58bを閉口させるための付勢力を与
えるバネ62と、固定軸64aにより揺動可能に枢支さ
れ、ポール部材60のバネ62が取り付けられた側の端
部を引っ張ってラッチ部材58とロックストライカ14
との係合を解除させるコの字型のロック解除部材64
と、後部ドア4の外側表面から突出し、使用者によって
押されるロック解除ボタン66と、固定軸68aにより
揺動可能に枢支され、ロック解除ボタン66が押される
と、ロック解除部材64をラッチ部材58とロックスト
ライカ14との係合を解除させる方向に揺動させる手動
アーム68と、を備えている。また、ロック解除部材6
4の手動アーム68が当接する側の端部には、ソレノイ
ド18から伸びたソレノイドアーム18aが取り付けら
れている。
ワンボックス型自動車2の開口部に設けられたリング状
のロックストライカ14に係合して、後部ドア4をロッ
クするロック機構16について説明する。図6に示すよ
うに、ロック機構16は、固定軸58aにより後部ドア
4に対して垂直な方向に回動自在に枢支され、ワンボッ
クス型自動車2の開口部に固定されたロックストライカ
14に係合する鉤状の係合部58bを有したラッチ部材
58と、同じく固定軸60aにより後部ドア4に対して
垂直な方向に回動自在に枢支され、ラッチ部材58の係
合部58bを閉口させるポール部材60と、ラッチ部材
58とポール部材60との係合部58b側とは反対側の
各端部に両端が取り付けられ、ポール部材60にラッチ
部材58の係合部58bを閉口させるための付勢力を与
えるバネ62と、固定軸64aにより揺動可能に枢支さ
れ、ポール部材60のバネ62が取り付けられた側の端
部を引っ張ってラッチ部材58とロックストライカ14
との係合を解除させるコの字型のロック解除部材64
と、後部ドア4の外側表面から突出し、使用者によって
押されるロック解除ボタン66と、固定軸68aにより
揺動可能に枢支され、ロック解除ボタン66が押される
と、ロック解除部材64をラッチ部材58とロックスト
ライカ14との係合を解除させる方向に揺動させる手動
アーム68と、を備えている。また、ロック解除部材6
4の手動アーム68が当接する側の端部には、ソレノイ
ド18から伸びたソレノイドアーム18aが取り付けら
れている。
【0034】このように構成されたロック機構16は、
図6(A)に示す不作動状態(初期状態)において、使
用者によりロック解除ボタン66が矢印Z1の方向に押
され、手動アーム68が矢印Z2の方向に揺動するか、
又は、後述の後部ドア4の開閉制御処理によりソレノイ
ド18が通電駆動されてソレノイドアーム18aが矢印
Z3の方向に引っ張られると、ロック解除部材64が矢
印Z4の方向に揺動し、ポール部材60が矢印Z5の方
向へ回動すると共に、ラッチ部材58が矢印Z6の方向
へ回動して、図6(B)に示すように、ラッチ部材58
の係合部58bとポール部材60とが離れ、ロックスト
ライカ14との係合が不能状態となる。そして、ロック
解除ボタン66とソレノイド18とが共に操作されなく
なると、矢印Z1及び矢印Z3方向の力が与えられなく
なるため、バネ62の付勢力によって、ラッチ部材58
の係合部58bにポール部材60の先端部が当接し、図
6(A)に示す初期状態へ戻ることとなる。
図6(A)に示す不作動状態(初期状態)において、使
用者によりロック解除ボタン66が矢印Z1の方向に押
され、手動アーム68が矢印Z2の方向に揺動するか、
又は、後述の後部ドア4の開閉制御処理によりソレノイ
ド18が通電駆動されてソレノイドアーム18aが矢印
Z3の方向に引っ張られると、ロック解除部材64が矢
印Z4の方向に揺動し、ポール部材60が矢印Z5の方
向へ回動すると共に、ラッチ部材58が矢印Z6の方向
へ回動して、図6(B)に示すように、ラッチ部材58
の係合部58bとポール部材60とが離れ、ロックスト
ライカ14との係合が不能状態となる。そして、ロック
解除ボタン66とソレノイド18とが共に操作されなく
なると、矢印Z1及び矢印Z3方向の力が与えられなく
なるため、バネ62の付勢力によって、ラッチ部材58
の係合部58bにポール部材60の先端部が当接し、図
6(A)に示す初期状態へ戻ることとなる。
【0035】次に、ECU22内で行なわれる後部ドア
4の開閉制御処理について、図7に示すフローチャート
を用いて説明する。図7に示すように、本開閉処理が開
始されると、まず、ステップ(以下、ステップを単に、
Sと記す)110にて、ドライバスイッチS1の状態
が、後部ドア4を開こうとする「開」であるか否かを判
断する。そして、ドライバスイッチS1の状態が「開」
であると判断したときには、S120に進み、後部ドア
4を開放させるためのドア開放処理を実行した後、本開
閉制御処理を終了する。
4の開閉制御処理について、図7に示すフローチャート
を用いて説明する。図7に示すように、本開閉処理が開
始されると、まず、ステップ(以下、ステップを単に、
Sと記す)110にて、ドライバスイッチS1の状態
が、後部ドア4を開こうとする「開」であるか否かを判
断する。そして、ドライバスイッチS1の状態が「開」
であると判断したときには、S120に進み、後部ドア
4を開放させるためのドア開放処理を実行した後、本開
閉制御処理を終了する。
【0036】尚、このドア開放処理は、概ね、まずパワ
ーユニット10に設けられたリミットスイッチLS1が
ONしているか否かを判断し、ONしていなければ、後
部ドア4が全開状態でないと判断して、パワーユニット
10のドア開閉用モータ34へ正回転するように通電
し、シリンダ30内のオイルが開閉機構8の油圧シリン
ダ24へ供給され開閉機構8のピストンロッド26が伸
張して、後部ドア4がヒンジ6を回転中心として開き、
その後、後部ドア4が全開状態となって、リミットスイ
ッチLS1がONしたことが検出されたら、ドア開閉用
モータ34への通電を停止する、といった手順で実行さ
れる。
ーユニット10に設けられたリミットスイッチLS1が
ONしているか否かを判断し、ONしていなければ、後
部ドア4が全開状態でないと判断して、パワーユニット
10のドア開閉用モータ34へ正回転するように通電
し、シリンダ30内のオイルが開閉機構8の油圧シリン
ダ24へ供給され開閉機構8のピストンロッド26が伸
張して、後部ドア4がヒンジ6を回転中心として開き、
その後、後部ドア4が全開状態となって、リミットスイ
ッチLS1がONしたことが検出されたら、ドア開閉用
モータ34への通電を停止する、といった手順で実行さ
れる。
【0037】一方、S110にて、ドライバスイッチS
1の状態が「開」でないと判断されたときには、S13
0に移行し、ドライバスイッチS1の状態が、後部ドア
4を閉じようとする「閉」であるか否かを判断する。そ
して、「閉」でないと判断したときには、「開」,
「閉」の何れでもない「中立」であると判断して、S1
40に進み、このS140にて、カーテシスイッチS2
又はS3が、使用者によって、予め設定された所定時間
(例えば、1秒間)だけ押されたか、即ち、カーテシス
イッチS2又はS3が、ON状態から所定時間だけOF
Fされ再びONされたか否かを判断する。
1の状態が「開」でないと判断されたときには、S13
0に移行し、ドライバスイッチS1の状態が、後部ドア
4を閉じようとする「閉」であるか否かを判断する。そ
して、「閉」でないと判断したときには、「開」,
「閉」の何れでもない「中立」であると判断して、S1
40に進み、このS140にて、カーテシスイッチS2
又はS3が、使用者によって、予め設定された所定時間
(例えば、1秒間)だけ押されたか、即ち、カーテシス
イッチS2又はS3が、ON状態から所定時間だけOF
Fされ再びONされたか否かを判断する。
【0038】そして、カーテシスイッチS2又はS3
が、ON状態から所定時間だけOFFされ再びONされ
ていないと判断したときには、本開閉制御処理を終了す
る。一方、S130にて、ドライバスイッチS1の状態
が「閉」であると判断したとき、或はS140にて、カ
ーテシスイッチS2又はS3が、ON状態から所定時間
だけOFFされ再びONされたと判断したときには、S
150へ移行して、このS150以降の、後部ドア4を
閉塞するためのドア閉塞処理を実行する。
が、ON状態から所定時間だけOFFされ再びONされ
ていないと判断したときには、本開閉制御処理を終了す
る。一方、S130にて、ドライバスイッチS1の状態
が「閉」であると判断したとき、或はS140にて、カ
ーテシスイッチS2又はS3が、ON状態から所定時間
だけOFFされ再びONされたと判断したときには、S
150へ移行して、このS150以降の、後部ドア4を
閉塞するためのドア閉塞処理を実行する。
【0039】まず、S150では、パワーユニット10
に設けられたリミットスイッチLS2がONしているか
否かを判断し、リミットスイッチLS2がONしている
と判断したときには、既に後部ドア4が全閉状態である
と判断されるため、本開閉制御処理を終了する。
に設けられたリミットスイッチLS2がONしているか
否かを判断し、リミットスイッチLS2がONしている
と判断したときには、既に後部ドア4が全閉状態である
と判断されるため、本開閉制御処理を終了する。
【0040】一方、S150にて、リミットスイッチL
S2がONしていないと判断したときには、後部ドア4
が全閉状態でないことからS160へ進み、このS16
0にて、空気抜き装置20の扉駆動モータ52へ通電し
て、これを正回転させ、空気抜き装置20の扉50を、
窓部46を開放させる方向に回転駆動する。そして、続
くS170にて、所定時間経過後に、扉駆動モータ52
への通電を停止し、この状態、即ち空気抜き装置20の
窓部46を開放した状態で、S180に進む。
S2がONしていないと判断したときには、後部ドア4
が全閉状態でないことからS160へ進み、このS16
0にて、空気抜き装置20の扉駆動モータ52へ通電し
て、これを正回転させ、空気抜き装置20の扉50を、
窓部46を開放させる方向に回転駆動する。そして、続
くS170にて、所定時間経過後に、扉駆動モータ52
への通電を停止し、この状態、即ち空気抜き装置20の
窓部46を開放した状態で、S180に進む。
【0041】S180では、パワーユニット10のドア
開閉用モータ34へ逆回転するように通電して、後部ド
ア4の閉動作を開始させ、続くS190にて、このドア
閉動作を停止させる停止条件が成立しているか否かを判
断する。そして、このS190にて、停止条件が成立し
ていると判断したときは、本開閉制御処理を終了する。
開閉用モータ34へ逆回転するように通電して、後部ド
ア4の閉動作を開始させ、続くS190にて、このドア
閉動作を停止させる停止条件が成立しているか否かを判
断する。そして、このS190にて、停止条件が成立し
ていると判断したときは、本開閉制御処理を終了する。
【0042】尚、この停止条件の判定は、S130の処
理からS150の処理に移行した場合、即ちドライバス
イッチS1が「閉」に設定されたことにより、この後部
ドア4の閉動作がなされた場合には、ドライバスイッチ
S1が「開」又は「中立」の何れかに設定されたか否か
を判断することにより行われ、また、S140の処理か
らS150の処理に移行した場合、即ちカーテシスイッ
チS2又はS3がON状態から所定時間だけOFFされ
再びONされたことにより、この後部ドア4の閉動作が
なされた場合には、ドライバスイッチS1が「開」に設
定されたか否かを判断することにより行われる。
理からS150の処理に移行した場合、即ちドライバス
イッチS1が「閉」に設定されたことにより、この後部
ドア4の閉動作がなされた場合には、ドライバスイッチ
S1が「開」又は「中立」の何れかに設定されたか否か
を判断することにより行われ、また、S140の処理か
らS150の処理に移行した場合、即ちカーテシスイッ
チS2又はS3がON状態から所定時間だけOFFされ
再びONされたことにより、この後部ドア4の閉動作が
なされた場合には、ドライバスイッチS1が「開」に設
定されたか否かを判断することにより行われる。
【0043】一方、S190にて、停止条件が成立して
いないと判断したときには、続くS200にて、カーテ
シスイッチS2及びS3が、共にONであるか否かを判
断し、ONであると判断したときには、S190へ戻っ
て、上述の処理を繰り返す。また、S200にて、カー
テシスイッチS2及びS3が、共にOFFであると判断
したときには、後部ドア4がワンボックス型自動車2の
開口部にまで閉じてきたと認識してS210に進み、こ
のS210にて、ロック機構16のロックを解除するた
めのソレノイド18を通電駆動(ON)して、図6
(B)に示すように、ロック機構16におけるラッチ部
材58の係合部58bを開いておく。
いないと判断したときには、続くS200にて、カーテ
シスイッチS2及びS3が、共にONであるか否かを判
断し、ONであると判断したときには、S190へ戻っ
て、上述の処理を繰り返す。また、S200にて、カー
テシスイッチS2及びS3が、共にOFFであると判断
したときには、後部ドア4がワンボックス型自動車2の
開口部にまで閉じてきたと認識してS210に進み、こ
のS210にて、ロック機構16のロックを解除するた
めのソレノイド18を通電駆動(ON)して、図6
(B)に示すように、ロック機構16におけるラッチ部
材58の係合部58bを開いておく。
【0044】そして、続くS220にて、リミットスイ
ッチLS2がONしたか否かを判断し、リミットスイッ
チLS2がONするまで、即ち後部ドア4が全閉状態と
なるまで、このS220で待機する。その後、S220
にて、リミットスイッチLS2がONしたと判断したと
きには、S230に進み、ソレノイド18の通電駆動を
停止(OFF)して、図6(C)に示すように、ワンボ
ックス型自動車2の開口部に固定されたロックストライ
カ14にロック機構16におけるラッチ部材58の係合
部58bを完全に係合させ、続くS240にて、パワー
ユニット10のドア開閉用モータ34を停止させて後部
ドア4の閉動作を停止させる。
ッチLS2がONしたか否かを判断し、リミットスイッ
チLS2がONするまで、即ち後部ドア4が全閉状態と
なるまで、このS220で待機する。その後、S220
にて、リミットスイッチLS2がONしたと判断したと
きには、S230に進み、ソレノイド18の通電駆動を
停止(OFF)して、図6(C)に示すように、ワンボ
ックス型自動車2の開口部に固定されたロックストライ
カ14にロック機構16におけるラッチ部材58の係合
部58bを完全に係合させ、続くS240にて、パワー
ユニット10のドア開閉用モータ34を停止させて後部
ドア4の閉動作を停止させる。
【0045】このように、ロック機構16によって後部
ドア4を全閉状態に保持した後、続くS250にて、空
気抜き装置20の扉駆動モータ52へ通電して、これを
逆回転させ、空気抜き装置20の扉50を窓部46を閉
じる方向に回転駆動し、続くS260にて、窓部46が
扉50によって完全に閉じられるだけの所定時間経過後
に、扉駆動モータ52への通電を停止して、本開閉制御
処理を終了する。
ドア4を全閉状態に保持した後、続くS250にて、空
気抜き装置20の扉駆動モータ52へ通電して、これを
逆回転させ、空気抜き装置20の扉50を窓部46を閉
じる方向に回転駆動し、続くS260にて、窓部46が
扉50によって完全に閉じられるだけの所定時間経過後
に、扉駆動モータ52への通電を停止して、本開閉制御
処理を終了する。
【0046】つまり、本開閉制御処理においては、S1
10〜S150,S200,S220の処理が開閉状態
検出手段として実行されており、S110〜S150の
処理により、後部ドア4が開いている状態で、ドライバ
スイッチS1が「閉」の状態にされるか、又はカーテシ
スイッチS2又はS3が所定時間だけ押されたと判断さ
れると、S160以降の後部ドア4の閉塞処理が実行さ
れるようになっており、このドア閉塞処理が開始される
と、まず、S160,S170の処理によって、ワンボ
ックス型自動車2の室内と車両外部とを連通すべく、空
気抜き装置20の扉50を開ける、開閉制御手段として
の処理を実行し、続くS180の処理によって、後部ド
ア4を閉じるべくドア開閉用モータ34を逆転駆動す
る。尚、このとき、ロック機構16は、図6(A)に示
すように、何等操作をされていない状態である。
10〜S150,S200,S220の処理が開閉状態
検出手段として実行されており、S110〜S150の
処理により、後部ドア4が開いている状態で、ドライバ
スイッチS1が「閉」の状態にされるか、又はカーテシ
スイッチS2又はS3が所定時間だけ押されたと判断さ
れると、S160以降の後部ドア4の閉塞処理が実行さ
れるようになっており、このドア閉塞処理が開始される
と、まず、S160,S170の処理によって、ワンボ
ックス型自動車2の室内と車両外部とを連通すべく、空
気抜き装置20の扉50を開ける、開閉制御手段として
の処理を実行し、続くS180の処理によって、後部ド
ア4を閉じるべくドア開閉用モータ34を逆転駆動す
る。尚、このとき、ロック機構16は、図6(A)に示
すように、何等操作をされていない状態である。
【0047】その後、略全閉状態にまで閉じた後部ドア
4によってカーテシスイッチS2及びS3が押され、こ
のことがS200にて検出されると、S210の処理に
よって、ソレノイド18を通電駆動しロック機構16に
おけるラッチ部材58の係合部58bを開く、係合制御
手段としての処理を実行する。この結果、後部ドア4が
全閉寸前の状態になると、後部ドア4側のロック機構1
6とワンボックス型自動車2側のロックストライカ14
との位置関係は、図6(B)に示すようになり、次に、
後部ドア4が完全に閉じて、S220の処理により、リ
ミットスイッチLS2がONしたことが検出されると、
S230の処理によって、ソレノイド18への通電を停
止しロック機構16とロックストライカ14とを、図6
(C)に示すように完全に係合させる、係合制御手段と
しての処理を実行する。
4によってカーテシスイッチS2及びS3が押され、こ
のことがS200にて検出されると、S210の処理に
よって、ソレノイド18を通電駆動しロック機構16に
おけるラッチ部材58の係合部58bを開く、係合制御
手段としての処理を実行する。この結果、後部ドア4が
全閉寸前の状態になると、後部ドア4側のロック機構1
6とワンボックス型自動車2側のロックストライカ14
との位置関係は、図6(B)に示すようになり、次に、
後部ドア4が完全に閉じて、S220の処理により、リ
ミットスイッチLS2がONしたことが検出されると、
S230の処理によって、ソレノイド18への通電を停
止しロック機構16とロックストライカ14とを、図6
(C)に示すように完全に係合させる、係合制御手段と
しての処理を実行する。
【0048】その後は、S240〜S260の処理によ
って、ドア開閉用モータ34への通電を停止すると共
に、空気抜き装置20の扉50を閉じて、ワンボックス
型自動車2の室内と車両外部との連通を遮断する。従っ
て、本実施例の後部ドア4の開閉システムによれば、後
部ドア4を閉じる際には、後部ドア4に設けた空気抜き
装置20の窓部46が開けられて、ワンボックス型自動
車2の室内が密閉状態になることが防止され、更に、後
部ドア4が略全閉状態になったときには、ロック機構1
6がロックストライカ14に係合不能な状態で待機する
ようにされるため、後部ドア4を閉じるときの空気圧及
びロック機構16による機械的抵抗を全くなくすことが
できるようになる。
って、ドア開閉用モータ34への通電を停止すると共
に、空気抜き装置20の扉50を閉じて、ワンボックス
型自動車2の室内と車両外部との連通を遮断する。従っ
て、本実施例の後部ドア4の開閉システムによれば、後
部ドア4を閉じる際には、後部ドア4に設けた空気抜き
装置20の窓部46が開けられて、ワンボックス型自動
車2の室内が密閉状態になることが防止され、更に、後
部ドア4が略全閉状態になったときには、ロック機構1
6がロックストライカ14に係合不能な状態で待機する
ようにされるため、後部ドア4を閉じるときの空気圧及
びロック機構16による機械的抵抗を全くなくすことが
できるようになる。
【0049】よって、後部ドア4を小さな力で簡単に閉
塞させることができるようになり、パワーユニット10
のドア開閉用モータ34、減速機36、及び開閉機構8
等、後部ドア4を開閉するための各装置を小型化するこ
とができるようになる。尚、上述の第1実施例において
は、後部ドア4に、特別に空気抜き装置20を設けた場
合について説明したが、車両のウィンドウガラスを自動
開閉することができる周知のパワーウィンドウ装置を備
えた車両であれば、上述の空気抜き装置20の代わり
に、このパワーウィンドウ装置を利用して、車両室内の
空気を室外へ逃がすように構成してもよい。
塞させることができるようになり、パワーユニット10
のドア開閉用モータ34、減速機36、及び開閉機構8
等、後部ドア4を開閉するための各装置を小型化するこ
とができるようになる。尚、上述の第1実施例において
は、後部ドア4に、特別に空気抜き装置20を設けた場
合について説明したが、車両のウィンドウガラスを自動
開閉することができる周知のパワーウィンドウ装置を備
えた車両であれば、上述の空気抜き装置20の代わり
に、このパワーウィンドウ装置を利用して、車両室内の
空気を室外へ逃がすように構成してもよい。
【0050】そこで、次に、図2に示すような周知のパ
ワーウィンドウ装置70を使用して、車両室内の空気を
室外へ逃がす、第2実施例としてのワンボックス型自動
車2における後部ドア4の開閉システムについて説明す
る。尚、パワーウィンドウ装置70は、図2に示すよう
に、ワンボックス型自動車2の前席(運転席及び助手
席)用各ドアの内部に設けられ、Xの字型のリンク7
2、及び、このXの字型のリンク72の交差角度を変化
させることによりウィンドウガラス74を上下方向に開
閉させるウィンドウ駆動モータ76等から構成されてい
る。
ワーウィンドウ装置70を使用して、車両室内の空気を
室外へ逃がす、第2実施例としてのワンボックス型自動
車2における後部ドア4の開閉システムについて説明す
る。尚、パワーウィンドウ装置70は、図2に示すよう
に、ワンボックス型自動車2の前席(運転席及び助手
席)用各ドアの内部に設けられ、Xの字型のリンク7
2、及び、このXの字型のリンク72の交差角度を変化
させることによりウィンドウガラス74を上下方向に開
閉させるウィンドウ駆動モータ76等から構成されてい
る。
【0051】本実施例のワンボックス型自動車2におけ
る後部ドア4の開閉システムは、上述の第1実施例にお
けるワンボックス型自動車2に対して、後部ドア4に空
気抜き装置20を設けていない点、及び、ECU22内
で行なわれる後部ドア4の開閉制御処理が、図8に示す
フローチャートの如く実行される点のみ異なる。
る後部ドア4の開閉システムは、上述の第1実施例にお
けるワンボックス型自動車2に対して、後部ドア4に空
気抜き装置20を設けていない点、及び、ECU22内
で行なわれる後部ドア4の開閉制御処理が、図8に示す
フローチャートの如く実行される点のみ異なる。
【0052】そして、図8に示す後部ドア4の開閉制御
処理は、図7に示したフローチャートにおけるS16
0、S170、S250、及びS260以外の処理につ
いては、図7に示したフローチャートと全く同様である
ため、以下、その異なる点を中心に説明する。
処理は、図7に示したフローチャートにおけるS16
0、S170、S250、及びS260以外の処理につ
いては、図7に示したフローチャートと全く同様である
ため、以下、その異なる点を中心に説明する。
【0053】このように構成された本実施例における後
部ドア4の開閉システムにおいては、図8に示すよう
に、S110〜S150の処理により、後部ドア4が開
いた状態で、ドライバスイッチS1が「閉」の状態にさ
れるか、又は、カーテシスイッチS2又はS3が所定時
間だけ押されたと判断されると、まず、S160aに
て、パワーウィンドウ装置70のウィンドウ駆動モータ
76へ通電して、これを正回転させ、ウィンドウガラス
74を開ける。
部ドア4の開閉システムにおいては、図8に示すよう
に、S110〜S150の処理により、後部ドア4が開
いた状態で、ドライバスイッチS1が「閉」の状態にさ
れるか、又は、カーテシスイッチS2又はS3が所定時
間だけ押されたと判断されると、まず、S160aに
て、パワーウィンドウ装置70のウィンドウ駆動モータ
76へ通電して、これを正回転させ、ウィンドウガラス
74を開ける。
【0054】そして、続くS170aにて、ウィンドウ
ガラス74が所定量だけ開放するだけの所定時間経過後
に、ウィンドウ駆動モータ76への通電を停止し、この
状態、即ちウィンドウガラス74を開放した状態で、S
180に進む。その後、S180〜S240までの処理
によって、後部ドア4が全閉され、後部ドア4がロック
機構16によって全閉状態に保持されると、S250a
にて、パワーウィンドウ装置70のウィンドウ駆動モー
タ76へ通電して、これを逆回転させることによりウィ
ンドウガラス74を上昇させ、続くS260aにて、ウ
ィンドウガラス74が完全に閉じられるだけの所定時間
経過後に、ウィンドウ駆動モータ76への通電を停止し
て、本開閉制御処理を終了する。
ガラス74が所定量だけ開放するだけの所定時間経過後
に、ウィンドウ駆動モータ76への通電を停止し、この
状態、即ちウィンドウガラス74を開放した状態で、S
180に進む。その後、S180〜S240までの処理
によって、後部ドア4が全閉され、後部ドア4がロック
機構16によって全閉状態に保持されると、S250a
にて、パワーウィンドウ装置70のウィンドウ駆動モー
タ76へ通電して、これを逆回転させることによりウィ
ンドウガラス74を上昇させ、続くS260aにて、ウ
ィンドウガラス74が完全に閉じられるだけの所定時間
経過後に、ウィンドウ駆動モータ76への通電を停止し
て、本開閉制御処理を終了する。
【0055】このように、本実施例の後部ドア4の開閉
システムにおいても、第1実施例の開閉システムと全く
同様に、後部ドア4を閉じるときに、ワンボックス型自
動車2の室内の空気が、開いたウィンドウガラス74か
ら室外へ逃がされて、ワンボックス型自動車2の室内が
密閉状態となることを防止することができる。
システムにおいても、第1実施例の開閉システムと全く
同様に、後部ドア4を閉じるときに、ワンボックス型自
動車2の室内の空気が、開いたウィンドウガラス74か
ら室外へ逃がされて、ワンボックス型自動車2の室内が
密閉状態となることを防止することができる。
【0056】ここで、上述の第1及び第2実施例の後部
ドア4の開閉システムにおいては、後部ドア4以外のワ
ンボックス型自動車2のドアやウィンドウガラス等が開
いている場合でも、空気抜き装置20或いはパワーウィ
ンドウ装置70が制御されることになるが、この場合
は、ワンボックス型自動車2の他のドア等から空気が排
出されるために、車両室内の密閉状態は生じず、実際に
は、空気抜き装置20やパワーウィンドウ装置70を制
御する必要はない。
ドア4の開閉システムにおいては、後部ドア4以外のワ
ンボックス型自動車2のドアやウィンドウガラス等が開
いている場合でも、空気抜き装置20或いはパワーウィ
ンドウ装置70が制御されることになるが、この場合
は、ワンボックス型自動車2の他のドア等から空気が排
出されるために、車両室内の密閉状態は生じず、実際に
は、空気抜き装置20やパワーウィンドウ装置70を制
御する必要はない。
【0057】そこで、以下に、第3実施例として、請求
項3に記載の本発明が適用された後部ドア4の開閉シス
テムについて、第1実施例の後部ドア4の開閉システム
と対比しながら説明する。まず、本実施例のワンボック
ス型自動車2における後部ドア4の開閉システムでは、
予め、図2に示すワンボックス型自動車2の各ドア(運
転席ドア、助手席ドア、及び車両側面のサイドドア)部
分、及びサンルーフ等を含む各ウィンドウ部分に、これ
らが全閉状態であるか否かを検出するための、図示しな
いドア開閉状態検出スイッチとウィンドウ開閉状態検出
スイッチとが追加して設けられている点、及び、ECU
22内で行なわれる後部ドア4の開閉制御処理が、図9
に示すように、図7に示したフローチャートのS150
の処理とS160の処理との間に、S155及びS15
6の処理が追加されている点のみ、前述の第1実施例に
おける後部ドア4の開閉システムと異なっている。
項3に記載の本発明が適用された後部ドア4の開閉シス
テムについて、第1実施例の後部ドア4の開閉システム
と対比しながら説明する。まず、本実施例のワンボック
ス型自動車2における後部ドア4の開閉システムでは、
予め、図2に示すワンボックス型自動車2の各ドア(運
転席ドア、助手席ドア、及び車両側面のサイドドア)部
分、及びサンルーフ等を含む各ウィンドウ部分に、これ
らが全閉状態であるか否かを検出するための、図示しな
いドア開閉状態検出スイッチとウィンドウ開閉状態検出
スイッチとが追加して設けられている点、及び、ECU
22内で行なわれる後部ドア4の開閉制御処理が、図9
に示すように、図7に示したフローチャートのS150
の処理とS160の処理との間に、S155及びS15
6の処理が追加されている点のみ、前述の第1実施例に
おける後部ドア4の開閉システムと異なっている。
【0058】そこで、以下、その異なる点を中心に説明
する。図8に示すように、本実施例の後部ドア4の開閉
システムにおいて、後部ドア4の開閉制御処理が開始さ
れると、まず、S110〜S150の処理により、後部
ドア4が開いた状態で、ドライバスイッチS1が「閉」
の状態にされるか、又は、カーテシスイッチS2又はS
3が所定時間だけ押されたと判断されると、S155に
て、上述の各ドア開閉状態検出スイッチからの検出信号
に基づき、後部ドア4以外の車両の全てのドアが全閉状
態であるか否かを判断する、密閉状態検出手段ととして
の処理を実行する。そして、何れかのドアが全閉状態で
ないと判断したときには、空気抜き装置20の窓部46
を開放するためのS160及びS170の処理を実行せ
ずに直接S180へ移行して、後部ドア4を閉動作させ
る、禁止手段としての処理を実行する。
する。図8に示すように、本実施例の後部ドア4の開閉
システムにおいて、後部ドア4の開閉制御処理が開始さ
れると、まず、S110〜S150の処理により、後部
ドア4が開いた状態で、ドライバスイッチS1が「閉」
の状態にされるか、又は、カーテシスイッチS2又はS
3が所定時間だけ押されたと判断されると、S155に
て、上述の各ドア開閉状態検出スイッチからの検出信号
に基づき、後部ドア4以外の車両の全てのドアが全閉状
態であるか否かを判断する、密閉状態検出手段ととして
の処理を実行する。そして、何れかのドアが全閉状態で
ないと判断したときには、空気抜き装置20の窓部46
を開放するためのS160及びS170の処理を実行せ
ずに直接S180へ移行して、後部ドア4を閉動作させ
る、禁止手段としての処理を実行する。
【0059】また、S155にて、後部ドア4以外の全
ての車両のドアが、全閉状態であると判断したときに
は、続くS156にて、上述の各ウィンドウ開閉状態検
出スイッチからの検出信号に基づき、車両の全てのウィ
ンドウガラスが全閉状態であるか否かを判断する、密閉
状態検出手段としての処理を実行し、何れかのウィンド
ウガラスが全閉状態でないと判断したときには、S15
5の場合と同様に、S160及びS170の処理を実行
せずに直接S180へ移行する、禁止手段としての処理
を実行する。
ての車両のドアが、全閉状態であると判断したときに
は、続くS156にて、上述の各ウィンドウ開閉状態検
出スイッチからの検出信号に基づき、車両の全てのウィ
ンドウガラスが全閉状態であるか否かを判断する、密閉
状態検出手段としての処理を実行し、何れかのウィンド
ウガラスが全閉状態でないと判断したときには、S15
5の場合と同様に、S160及びS170の処理を実行
せずに直接S180へ移行する、禁止手段としての処理
を実行する。
【0060】一方、S156にて、車両の全てのウィン
ドウガラスが全閉状態であると判断したときには、前述
の第1実施例の後部ドア4の開閉システムと全く同様
に、S160及びS170の処理により空気抜き装置2
0の窓部46を開放させてからS180へ進み、後部ド
ア4を閉動作させる。
ドウガラスが全閉状態であると判断したときには、前述
の第1実施例の後部ドア4の開閉システムと全く同様
に、S160及びS170の処理により空気抜き装置2
0の窓部46を開放させてからS180へ進み、後部ド
ア4を閉動作させる。
【0061】つまり、本実施例の後部ドア4の開閉シス
テムにおいては、車両の後部ドア4以外の全てのドア、
及び車両の全てのウィンドウガラスが全閉状態であると
判断したときにだけ、S160及びS170の処理によ
り、空気抜き装置20の窓部46を開放させるようにし
ているのである。
テムにおいては、車両の後部ドア4以外の全てのドア、
及び車両の全てのウィンドウガラスが全閉状態であると
判断したときにだけ、S160及びS170の処理によ
り、空気抜き装置20の窓部46を開放させるようにし
ているのである。
【0062】従って、このように構成された本実施例の
後部ドア4の自動開閉システムによれば、後部ドア4が
閉じることによって車両内が密閉状態となり、真に、後
部ドア4が閉じ難くなるときだけ、空気抜き装置20を
作動させることができるようになる。
後部ドア4の自動開閉システムによれば、後部ドア4が
閉じることによって車両内が密閉状態となり、真に、後
部ドア4が閉じ難くなるときだけ、空気抜き装置20を
作動させることができるようになる。
【0063】尚、当然、このように請求項3に記載の発
明を適用した構成は、パワーウィンドウ装置70を利用
した上述の第2実施例における後部ドア4の開閉システ
ムについても適用することができる。そして、この場
合、ECU22内で行なわれる後部ドア4の開閉制御処
理としては、図10に示すように、図7に示したフロー
チャートと図9に示したフローチャートとの関係と全く
同様に、図8に示したフローチャートのS150aの処
理とS160aの処理との間に、図9におけるS155
及びS156の処理を追加すればよい。
明を適用した構成は、パワーウィンドウ装置70を利用
した上述の第2実施例における後部ドア4の開閉システ
ムについても適用することができる。そして、この場
合、ECU22内で行なわれる後部ドア4の開閉制御処
理としては、図10に示すように、図7に示したフロー
チャートと図9に示したフローチャートとの関係と全く
同様に、図8に示したフローチャートのS150aの処
理とS160aの処理との間に、図9におけるS155
及びS156の処理を追加すればよい。
【0064】以上、ワンボックス型自動車内に備えられ
たECU22により、空気抜き装置20又はパワーウィ
ンドウ装置70を制御して、車両室内の空気を車両室外
へ逃がすようにした後部ドア4の開閉システムについて
説明したが、機構部品だけで空気抜き装置を構成するよ
うにしてもよい。
たECU22により、空気抜き装置20又はパワーウィ
ンドウ装置70を制御して、車両室内の空気を車両室外
へ逃がすようにした後部ドア4の開閉システムについて
説明したが、機構部品だけで空気抜き装置を構成するよ
うにしてもよい。
【0065】そこで、次に、請求項1が適用された、第
4実施例としての後部ドア4の開閉システムについて説
明する。本実施例の後部ドア4の開閉システムにおいて
も、後部ドア4に排出手段としての空気抜き装置80が
設けられているが、この空気抜き装置80には、それを
駆動するためのモータは設けられていない。
4実施例としての後部ドア4の開閉システムについて説
明する。本実施例の後部ドア4の開閉システムにおいて
も、後部ドア4に排出手段としての空気抜き装置80が
設けられているが、この空気抜き装置80には、それを
駆動するためのモータは設けられていない。
【0066】即ち、本実施例における空気抜き装置80
は、図11に示すように、後部ドア4に形成された空気
抜き用の窓部82と、窓部82の上方に回動自在に設け
られた回転軸84と、回転軸84に一側縁で固定され、
この回転軸84と共に上下方向に回動することで窓部8
2を開放・閉塞させる扉86と、から構成され、更に、
後部ドア4における回転軸84の取付部分と扉86との
間には、扉86を閉方向に付勢するための図示しないバ
ネが設けられており、また、窓部82の車両側におい
て、扉86が閉じたときに扉86の下端部が当接する部
分には、扉86の閉方向の回動を制限するためのストッ
パ88が形成されている。このように構成された空気抜
き装置80において、通常時には、扉86は、図示しな
いバネの付勢によって閉じている。そして、後部ドア4
が、ECU22の制御によって自動的に閉動作して全閉
する寸前になると、ワンボックス型自動車2の車室内の
空気圧が増加して、扉86に車両室内側から車両室外側
への圧力が加わるため、この圧力によって、扉86が図
示しないバネの付勢に逆らって開くこととなる。そし
て、このときにワンボックス型自動車2の車室内の空気
が、窓部82から車両室外へ逃がされ、車両室内の密閉
が防止される。
は、図11に示すように、後部ドア4に形成された空気
抜き用の窓部82と、窓部82の上方に回動自在に設け
られた回転軸84と、回転軸84に一側縁で固定され、
この回転軸84と共に上下方向に回動することで窓部8
2を開放・閉塞させる扉86と、から構成され、更に、
後部ドア4における回転軸84の取付部分と扉86との
間には、扉86を閉方向に付勢するための図示しないバ
ネが設けられており、また、窓部82の車両側におい
て、扉86が閉じたときに扉86の下端部が当接する部
分には、扉86の閉方向の回動を制限するためのストッ
パ88が形成されている。このように構成された空気抜
き装置80において、通常時には、扉86は、図示しな
いバネの付勢によって閉じている。そして、後部ドア4
が、ECU22の制御によって自動的に閉動作して全閉
する寸前になると、ワンボックス型自動車2の車室内の
空気圧が増加して、扉86に車両室内側から車両室外側
への圧力が加わるため、この圧力によって、扉86が図
示しないバネの付勢に逆らって開くこととなる。そし
て、このときにワンボックス型自動車2の車室内の空気
が、窓部82から車両室外へ逃がされ、車両室内の密閉
が防止される。
【0067】従って、このように構成された空気抜き装
置80を使用した後部ドア4の開閉システムによって
も、後部ドア4を閉じるときに、ワンボックス型自動車
2の室内の空気が、空気抜き装置80の窓部82から室
外へ逃がされて、ワンボックス型自動車2の室内が密閉
状態となることを防止することができ、後部ドア4を小
さな力で簡単に閉塞させることができるようになる。
置80を使用した後部ドア4の開閉システムによって
も、後部ドア4を閉じるときに、ワンボックス型自動車
2の室内の空気が、空気抜き装置80の窓部82から室
外へ逃がされて、ワンボックス型自動車2の室内が密閉
状態となることを防止することができ、後部ドア4を小
さな力で簡単に閉塞させることができるようになる。
【0068】尚、以上説明した全ての実施例は、後部ド
ア4をパワーユニット10、及び開閉機構8によって自
動的に開閉させる後部ドア4の自動開閉システムに、本
発明を適用したものであったが、本発明は、上述のよう
な自動開閉装置を使用しない場合にも適用することがで
きる。
ア4をパワーユニット10、及び開閉機構8によって自
動的に開閉させる後部ドア4の自動開閉システムに、本
発明を適用したものであったが、本発明は、上述のよう
な自動開閉装置を使用しない場合にも適用することがで
きる。
【0069】例えば、車両本体の開口部と後部ドアとの
間に低圧ガスを封入したシリンダ機構を設け、シリンダ
内のガス圧によりこのシリンダ機構を伸張させて後部ド
アを自動的に開き、後部ドアを閉じるときには、人力に
より、このガス圧に逆らってシリンダ機構を伸縮させる
といった、一般的な半自動のドア開閉機構を用いた場合
や、車両の運転席、助手席等の一般的な横開きの完全な
手動ドアの場合であれば、ドアを車両本体に枢支するヒ
ンジ部に、ドアの開度に応じて電気的抵抗値が変化する
ポテンショメータ等の、開閉状態検出手段としてのドア
開度検出装置を設けておき、ECU22を、このポテン
ショメータの抵抗値変化によってドアの閉動作を検出し
空気抜き装置20やパワーウィンドウ装置70を制御す
るように構成すればよいのである。
間に低圧ガスを封入したシリンダ機構を設け、シリンダ
内のガス圧によりこのシリンダ機構を伸張させて後部ド
アを自動的に開き、後部ドアを閉じるときには、人力に
より、このガス圧に逆らってシリンダ機構を伸縮させる
といった、一般的な半自動のドア開閉機構を用いた場合
や、車両の運転席、助手席等の一般的な横開きの完全な
手動ドアの場合であれば、ドアを車両本体に枢支するヒ
ンジ部に、ドアの開度に応じて電気的抵抗値が変化する
ポテンショメータ等の、開閉状態検出手段としてのドア
開度検出装置を設けておき、ECU22を、このポテン
ショメータの抵抗値変化によってドアの閉動作を検出し
空気抜き装置20やパワーウィンドウ装置70を制御す
るように構成すればよいのである。
【図1】本発明の構成を説明する説明図である。
【図2】実施例のワンボックス型自動車における後部ド
アの開閉システム全体を説明するためにワンボックス型
自動車を横側からみた説明図である。
アの開閉システム全体を説明するためにワンボックス型
自動車を横側からみた説明図である。
【図3】実施例のワンボックス型自動車における後部ド
アの開閉システム全体を説明するためにワンボックス型
自動車を後部側からみた説明図である。
アの開閉システム全体を説明するためにワンボックス型
自動車を後部側からみた説明図である。
【図4】実施例の後部ドアの開閉システムにおけるパワ
ーユニット10を説明する説明図である。
ーユニット10を説明する説明図である。
【図5】実施例の後部ドアの開閉システムにおける空気
抜き装置20を説明する説明図である。
抜き装置20を説明する説明図である。
【図6】実施例の後部ドアの開閉システムにおけるロッ
ク機構16を説明する説明図である。
ク機構16を説明する説明図である。
【図7】第1実施例の後部ドアの開閉制御処理を表わす
フローチャートである。
フローチャートである。
【図8】第2実施例の後部ドアの開閉制御処理を表わす
フローチャートである。
フローチャートである。
【図9】図7に示すフローチャートに、請求項3に記載
の本発明を適用した第3実施例としての後部ドアの開閉
制御処理を表わすフローチャートである。
の本発明を適用した第3実施例としての後部ドアの開閉
制御処理を表わすフローチャートである。
【図10】図8に示すフローチャートに、請求項3に記
載の本発明を適用した後部ドアの開閉制御処理を表わす
フローチャートである。
載の本発明を適用した後部ドアの開閉制御処理を表わす
フローチャートである。
【図11】第4実施例の後部ドアの開閉システムにおけ
る空気抜き装置80を説明する説明図である。
る空気抜き装置80を説明する説明図である。
2…ワンボックス型自動車 4…後部ドア
6…ヒンジ 8…開閉機構 10…パワーユニット 14…ロックストライカ 16…ロック機構
18…ソレノイド 22…ECU 20,80…空気抜き装置
46,82…窓部 50,86…扉 70…パワーウィンドウ
装置
6…ヒンジ 8…開閉機構 10…パワーユニット 14…ロックストライカ 16…ロック機構
18…ソレノイド 22…ECU 20,80…空気抜き装置
46,82…窓部 50,86…扉 70…パワーウィンドウ
装置
Claims (4)
- 【請求項1】 車両本体と該車両のドアとの間に設けら
れ、前記ドアを開閉可能に支持する支持機構と、 前記車両本体と前記ドアとに夫々設けられ、前記ドアを
前記車両本体に閉塞した状態で保持する一対の係合機構
と、 を備えた車両用ドアの開閉装置において、 前記車両本体又は前記ドアに設けられ車両室内と車両室
外との間を連通する連通孔と、 該連通孔を、常時は閉塞し、前記ドアの閉塞動作時にの
み開放する開閉部材と、 を備えたことを特徴とする車両用ドアの開閉装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の車両用ドアの開閉装置
において、 前記ドアの開閉状態を検出する開閉状態検出手段と、 該開閉状態検出手段により前記ドアの閉塞動作が検出さ
れたときに前記開閉部材により前記連通孔を開放させる
と共に、前記開閉状態検出手段により前記ドアが閉じた
ことが検出されたときに前記開閉部材により前記連通孔
を閉塞させる開閉制御手段と、 を設けたことを特徴とする車両用ドアの開閉装置を要旨
としている。 - 【請求項3】 請求項2に記載の車両用ドアの開閉装置
において、 前記ドアの閉塞時に前記車両室内が密閉状態になるか否
かを検出する密閉状態検出手段と、 該密閉状態検出手段により車両室内が密閉状態になると
検出されていないときに、前記開閉制御手段に対して前
記開閉部材による前記連通孔の開放を禁止させる禁止手
段と、 を備えたことを特徴とする車両用ドアの開閉装置。 - 【請求項4】 車両本体と該車両のドアとの間に設けら
れ、前記ドアを開閉可能に支持する支持機構と、 前記車両本体と前記ドアとに夫々設けられ、前記ドアを
前記車両本体に閉塞した状態で保持する一対の係合機構
と、 を備えた車両用ドアの開閉装置において、 前記一対の係合機構の係合状態を解除する解除手段と、 前記ドアの開閉状態を検出する開閉状態検出手段と、 該開閉状態検出手段により前記ドアの閉塞動作が検出さ
れたときに前記解除手段を駆動して前記一対の係合機構
を係合不能にさせると共に、前記開閉状態検出手段によ
り前記ドアが閉じたことが検出されたときに前記解除手
段の駆動を停止して前記一対の係合機構を係合させる係
合制御手段と、 を備えたことを特徴とする車両用ドアの開閉装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1483793A JPH06227257A (ja) | 1993-02-01 | 1993-02-01 | 車両用ドアの開閉装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1483793A JPH06227257A (ja) | 1993-02-01 | 1993-02-01 | 車両用ドアの開閉装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06227257A true JPH06227257A (ja) | 1994-08-16 |
Family
ID=11872153
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1483793A Pending JPH06227257A (ja) | 1993-02-01 | 1993-02-01 | 車両用ドアの開閉装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06227257A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3741322C1 (en) * | 1987-12-05 | 1989-07-06 | Kleindienst Gmbh | Positioning apparatus for laundry articles to be folded |
FR2871104A1 (fr) * | 2004-06-04 | 2005-12-09 | Renault Sas | Agencement d'un hayon de vehicule automobile |
US20140041302A1 (en) * | 2012-08-09 | 2014-02-13 | Ford Global Technologies, Llc | Two stage glass position for frameless vehicles |
-
1993
- 1993-02-01 JP JP1483793A patent/JPH06227257A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3741322C1 (en) * | 1987-12-05 | 1989-07-06 | Kleindienst Gmbh | Positioning apparatus for laundry articles to be folded |
FR2871104A1 (fr) * | 2004-06-04 | 2005-12-09 | Renault Sas | Agencement d'un hayon de vehicule automobile |
WO2005123430A1 (fr) * | 2004-06-04 | 2005-12-29 | Renault S.A.S. | Agencement d'un hayon de vehicule automobile |
US20140041302A1 (en) * | 2012-08-09 | 2014-02-13 | Ford Global Technologies, Llc | Two stage glass position for frameless vehicles |
US9033394B2 (en) * | 2012-08-09 | 2015-05-19 | Ford Global Technologies, Llc | Two stage glass position for frameless vehicles |
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