JP2005139656A - 自動ドア制御装置 - Google Patents

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Masashi Kamiya
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Abstract

【課題】 利便性の高い自動ドア制御装置の提供
【解決手段】 本発明は、車両のドアの自動開閉制御を行う自動ドア制御装置において、レインセンサによる降雨判定結果に基づいてドアの自動開閉作動の態様を変更することを特徴とする。この場合、ドアの自動開閉作動の態様として、ドアの自動開閉速度及び/又はドアの自動開閉角度が変更されてよい。これにより、降雨時に自動的に適切なドアの自動開閉作動の態様を実現することが可能となり、自動ドアの利便性が高まる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両のドアの自動開閉制御を行う自動ドア制御装置に関する。
従来から、電動モータを用いて車両のドアを自動的に開閉する提案が知られている。一般的に、ドアの自動開閉は、インストルメントパネル等に設定したドア開閉スイッチをユーザが操作することで、電動モータが駆動されて実現される。この種の自動ドア開閉装置において、ドアの開閉角度(ドア開度)をユーザが選択できるようにする提案が知られている(例えば、特許文献1参照)。この従来技術では、種々のドア開度に対応した開度選択スイッチが複数設定されており、操作された開度選択スイッチに対応したドア開度が実現されるように電動モータが駆動される。
特開平3−72186号公報
しかしながら、上述の従来技術は、ユーザが自由に所望のドア開閉角度を選択できるものであるが、ドア開閉スイッチを操作する毎に開度選択スイッチを操作する必要があり不便である。これに対して、ユーザが選択した開度選択スイッチに対応するドア開閉角度を記憶・保持し、以後、それが変更されるまでドア自動開閉時に当該ドア開閉角度を実現する構成も考えられる。しかしながら、かかる構成であっても、ドア開閉角度を変更すべき環境下においては、ユーザはドア開閉角度を変更するために開度選択スイッチを操作しなければならず、利便性に欠ける。
そこで、本発明は、利便性の高い自動ドア制御装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一局面によれば、車両のドアの自動開閉制御を行う自動ドア制御装置において、
降雨判定手段の判定結果に基づいてドアの自動開閉作動の態様を変更することを特徴とする、自動ドア制御装置が提供される。
本局面において、ドア自動開閉作動の態様として、ドアの自動開閉速度及び/又はドアの自動開閉角度が、降雨判定手段の判定結果に基づいて変更されてもよい。また、降雨判定手段は、レインセンサの検出結果に基づいて、及び/又は、ワイパの作動状態に基づいて降雨判定を行うものであってよい。本局面によれば、降雨判定手段の判定結果に基づいてドアの自動開閉作動の態様が変更されるので、ドアの自動開閉作動の態様を変更すべき環境下において、ユーザにスイッチ操作を強いることなく、ドアの自動開閉作動の態様を変更することが可能となる。
また、本局面において、効果的には、自動ドア制御装置は、ワイパコントロールスイッチがオート位置にされたときに、前記ドアの自動開閉作動の態様変更が実行不能な状態から実行可能な状態に移行する。この場合、ユーザ操作によりワイパコントロールスイッチがオート位置にされたときに、2つの自動制御(即ち、ワイパの自動作動、及び、前記ドアの自動開閉作動の自動態様変更)が実行可能な状態に設定されることになり、ユーザにとって判り易い設定環境を提供することができる。
本発明によれば、利便性の高い自動ドア制御装置を得ることができる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
図1は、本発明による自動ドア制御装置の一実施例を示すシステム構成図である。本実施例の自動ドア制御装置は、電子制御装置10(以下、「ECU10」という)を中心に構成されている。
ECU10には、車両のドアの開閉をその駆動力で実現するアクチュエータ20が接続される。アクチュエータ20は、ECU10による制御下で、ドア開閉スイッチ22に対するユーザ操作(若しくは、キーからの無線信号)に応答して、ドアの自動開閉を実現する。ドア開閉スイッチ22は、車室内のインストルメントパネル等に配置されてよい。ECU10は、例えば、ドア開スイッチ22Aがオンとなった場合、ドアラッチ(図示せず)からストライカを解放させると共に、アクチュエータ20によりドア開閉機構を動作させる。尚、本発明は、特にドアの自動開閉を実現する機構について詳細に特定するものでなく、如何なる構成や特徴を有するドア開閉機構に対しても適用可能である。尚、典型的には、ドア開閉機構は、ドアチェッカーにアクチュエータ20の出力軸を減速機構等を介して機械的に接続させたものであってよい。
ECU10には、LAN(local-area
network)等の適切な多重通信線を介して、ワイパ及びウォッシャーシステムを制御するコンビネーションスイッチECU16が接続されている。コンビネーションスイッチECU16には、レインセンサ12、及び、ステアリングコラムに設定されるワイパコントロールスイッチ14が接続されている。レインセンサ12は、ウインドシールドガラスに取り付けられ、雨滴量を検出する。ワイパコントロールスイッチ14がオート(AUTO)位置にあるとき、レインセンサ12は、雨滴量に応じて適切なタイミングでワイパ駆動要求信号(LO/HI)をコンビネーションスイッチECU16に送る。これにより、ユーザがワイパコントロールスイッチ14をオート(AUTO)位置に操作するだけで、レインセンサ12による雨滴検出量に応じた自動的なワイパ作動が実現される(オートモード)。また、コンビネーションスイッチECU16は、ワイパコントロールスイッチ14がオート(AUTO)位置に無いとき、ワイパコントロールスイッチ14からのスイッチ位置信号(OFF・INT・LO・HI等)に応じてワイパ制御(ワイパ駆動用モータの制御)を実現する。尚、本発明は、特にワイパ制御について詳細に特定するものでなく、如何なる構成や特徴を有するワイパ制御に対しても適用可能である。例えば、レインセンサ12は、ユーザの選択によりその感度が調整可能なものであってよく、また、ワイパの連続作動と間欠作動とが、車速に応じて切り替えられるものであってもよい。
次に、図2を参照して、本発明による自動ドア制御装置の動作の第1実施例を説明する。図2は、本実施例のECU10により実現される処理の流れを示すフローチャートである。
ECU10は、ワイパコントロールスイッチ14がオート(AUTO)位置にあるか否かを判断する(ステップ100)。ワイパコントロールスイッチ14がオート位置に無いと判断した場合(マニュアルモードの場合)には、今回の処理ルーチンが終了される。一方、ワイパコントロールスイッチ14がオート(AUTO)位置にある(即ち、ワイパ作動がオートモードである)と判断した場合、ECU10は、オートドア速度可変制御を実行可能な状態に移行する(ステップ110)。オートドア速度可変制御がオン状態(実行可能な状態)になると、ECU10は、レインセンサ12が検出する雨滴量が所定値を超えているか否かを判断する(ステップ120)。雨滴量が所定値を超えている場合、ECU10は、オートドア速度を通常速度Vnよりも高い速度VHIに設定する(ステップ130)。一方、雨滴量が所定値を超えていない場合(例えば、晴天、曇り若しくは小雨と判断できる場合)、ECU10は、オートドア速度を初期設定値(デフォルト値)の通常速度Vnに保持する(即ち、オートドア速度を変更しない)(ステップ140)。
降雨時の高い速度VHIは、図3に示すように、実線で示す通常速度Vnに対して、通常速度Vnを所定倍したもの(波線)や、通常速度Vnに対して加速度を同一として最大速度のみを変更したもの(二点鎖線)を含む種々の態様で設定されてよい。尚、各オートドア速度Vn、VHIは、複数用意された所定のオートドア速度の中からユーザにより予め選択されたものであってよい。
その後、ユーザがドアの全閉位置でドア開閉スイッチ22を操作すると、ストライカがドアラッチから解放される。この際、ECU10は、上記ステップ130,140で設定されたオートドア速度に従って、所定のドア開度(典型的には、所定のドア全開位置)までアクチュエータ20による自動ドア開作動を実行する。また、自動ドア開作動が終了された後、ユーザがドア開状態でドア開閉スイッチ22を操作すると、ECU10は、上記ステップ130,140で設定されたオートドア速度に従って、ドア全閉位置までアクチュエータ20による自動ドア閉作動を実行する。尚、このオートドア速度可変制御は、アクチュエータ20のデューティ比を変化させることで実現されてよい。
このように本実施例によれば、ユーザにドア開閉速度を選択させることなく、降雨量に応じてドア開閉速度が自動的に設定されるので、自動ドアの利便性が向上する。この際、降雨量が大きい場合にはドア開閉速度が高く設定されるので、降雨量の如何に拘らず常に一定の態様でドア開閉を実現する場合に比して、ドア開閉中における車室内への雨侵入量が低減される。また、本実施例では、ワイパ作動の自動制御とオートドア速度可変制御とが連動して実現されるので、ユーザが各自動制御のオン指令を個別にする必要が無い。即ち、ユーザによりワイパコントロールスイッチ14がオート(AUTO)位置とされた場合に、オートドア速度可変制御も実行可能な状態となるので、降雨量に応じた2つの自動制御が同時に設定され、ユーザ(自動を好むユーザと自動を好まないユーザの双方)にとって判り易い設定環境を提供することができる。
次に、図4を参照して、本発明による自動ドア制御装置の動作の第2実施例を説明する。図4は、本実施例のECU10により実現される処理の流れを示すフローチャートである。
ECU10は、ワイパコントロールスイッチ14がオート(AUTO)位置にあるか否かを判断する(ステップ200)。ワイパコントロールスイッチ14がオート位置に無いと判断した場合には、今回の処理ルーチンが終了される。一方、ワイパコントロールスイッチ14がオート(AUTO)位置にある(即ち、ワイパ作動がオートモードである)と判断した場合、ECU10は、オートドア角度可変制御を実行可能な状態に移行する(ステップ210)。オートドア角度可変制御がオン状態(実行可能な状態)になると、ECU10は、レインセンサ12が検出する雨滴量が所定値を超えているか否かを判断する(ステップ220)。雨滴量が所定値を超えている場合、ECU10は、ドア自動開時のドア開度(オートドア角度)を通常開度θnよりも小さい開度θLOに設定する(ステップ230)。一方、雨滴量が所定値を超えていない場合(例えば、晴天、曇り若しくは小雨と判断できる場合)、ECU10は、オートドア角度を初期設定値(デフォルト値)の通常開度θnに保持する(即ち、オートドア角度を変更しない)(ステップ240)。尚、各オートドア角度θn、θLOは、複数用意された所定のオートドア角度の中からユーザにより予め選択されたものであってよい。
その後、ユーザがドアの全閉位置でドア開閉スイッチ22を操作すると、ストライカがドアラッチから解放される。この際、ECU10は、上記ステップ230,240で設定されたオートドア角度にドア開度がなるまでアクチュエータ20による自動ドア開作動を実行する。また、自動ドア開作動が終了された後、ユーザがドア開状態でドア開閉スイッチ22を操作すると、ECU10は、ドア全閉位置までアクチュエータ20による自動ドア閉作動を実行する。尚、このオートドア角度可変制御は、アクチュエータ20の作動角を変化させることで実現されてよい。
このように本実施例によれば、ユーザにオートドア角度を選択させることなく、降雨量に応じてオートドア角度が自動的に設定されるので、自動ドアの利便性が向上する。この際、降雨量が大きい場合にはオートドア角度が小さく設定されるので、降雨量の如何に拘らず常に一定のオートドア角度を実現する場合に比して、ドア開閉中における車室内への雨侵入量が低減される。また、本実施例では、ワイパ作動の自動制御とオートドア角度可変制御とが連動して実現されるので、ユーザが各自動制御のオン指令を個別にする必要が無い。即ち、ユーザによりワイパコントロールスイッチ14がオート(AUTO)位置とされた場合に、オートドア角度可変制御も実行可能な状態となるので、降雨量に応じた2つの自動制御が同時に設定され、ユーザ(自動を好むユーザと自動を好まないユーザの双方)にとって判り易い設定環境を提供することができる。
尚、上述の2つの実施例は組み合わせて実現されてよい。即ち、降雨量に応じてオートドア速度可変制御及びオートドア角度可変制御の双方が実行されてよい。また、オートドア速度及び/又はオートドア角度は、レインセンサ12から出力されるワイパ駆動要求信号(LO信号又はHI信号)に応答して可変されてもよい。また、上述の各実施例において、降雨量に応じてオートドア速度及び/又はオートドア角度が3段階以上の多段階で可変されてもよい。この場合、オートドア速度及び/又はオートドア角度は、レインセンサ12が検出する雨滴量に応じて3段階以上の多段階で可変されてよい。
また、オートドア速度及び/又はオートドア角度は、ユーザによるワイパコントロールスイッチ14の設定位置(即ち、スイッチ位置信号(OFF・INT・LO・HI等))に応じて2段階若しくは3段階以上の多段階で可変されてもよい。尚、この場合、オートドア速度可変制御及び/又はオートドア角度可変制御は、ワイパ作動の自動制御と連動しないことになる(即ち、ワイパコントロールスイッチ14がオート位置に無い場合に実現される)。また、ワイパコントロールスイッチ14がオート位置に無い場合であっても、レインセンサ12が検出する雨滴量に応じてオートドア速度及び/又はオートドア角度が多段階で可変されてもよい。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した各実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した各実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上述した実施例は、車両のどのドアに対しても適用可能であり、例えば運転席側のドアに対してのみ適用されてもよく、若しくは、助手席側のドアに対してのみ適用されてもよく、又は、特定の複数のドア又は全てのドアに対して適用されてもよい。また、バックドア、フード、トランク等が自動開閉される場合にはこれらに対しても適用可能である。
また、上述した実施例は、ドアの開作動及び閉作動の双方が自動的に実現される自動ドア開閉装置に関するものであったが、ドアの開作動のみが自動的に実現される構成に対しても適用可能である。また、上述した第1実施例では、ドアの開作動及び閉作動に対してオートドア速度を可変制御するものであったが、ドアの開作動及び閉作動の何れか一方に対してオートドア速度を可変制御するものであってもよい。
また、上述した実施例において、ドアの自動開閉作動は、ドア開閉スイッチ22の手動操作のみならず、例えばキーからのワイヤレス信号に応答して実現されるものであってもよい。
また、上述した実施例において、ドアの開閉速度(オートドア速度)は、アクチュエータ20のデューティ比制御に代えて又はそれに加えて、ドアの開閉時の抵抗力を制御することで変化させてもよい。この場合、ドア開閉時の抵抗力の可変制御は、例えば摺動抵抗の大きさが制御可能なドアチェッカーや、発生する液圧の大きさが制御可能な液圧ダンパーにより実現されてよい。
本発明による自動ドア制御装置の一実施例を示すシステム構成図である。 第1実施例に係る自動ドア制御装置の動作を示すフローチャートである。 本発明によるオートドア速度の可変態様の一例を示し、横軸にドア開度を、縦軸にドア開閉速度を示すグラフである。 第2実施例に係る自動ドア制御装置の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
10 ECU
12 レインセンサ
14 ワイパコントロールスイッチ
20 アクチュエータ
22 ドア開閉スイッチ

Claims (6)

  1. 車両のドアの自動開閉制御を行う自動ドア制御装置において、
    降雨判定手段の判定結果に基づいてドアの自動開閉作動の態様を変更することを特徴とする、自動ドア制御装置。
  2. 降雨判定手段の判定結果に基づいてドアの自動開閉速度を変更する、請求項1記載の自動ドア制御装置。
  3. 降雨判定手段の判定結果に基づいてドアの自動開閉角度を変更する、請求項1又は2記載の自動ドア制御装置。
  4. 降雨判定手段は、レインセンサの検出結果に基づいて降雨判定を行う、請求項1記載の自動ドア制御装置。
  5. 降雨判定手段は、ワイパの作動状態に基づいて降雨判定を行う、請求項1記載の自動ドア制御装置。
  6. ユーザ操作によりワイパコントロールスイッチがオート位置にされたときに、レインセンサの検出結果に基づいてワイパの自動作動が実行される車両に搭載される請求項1記載の自動ドア制御装置において、
    ワイパコントロールスイッチがオート位置にされたときに、前記ドアの自動開閉作動の態様変更が実行不能な状態から実行可能な状態に移行する、自動ドア制御装置。
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