JPH0622692U - 断熱カバー - Google Patents
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- JPH0622692U JPH0622692U JP042626U JP4262693U JPH0622692U JP H0622692 U JPH0622692 U JP H0622692U JP 042626 U JP042626 U JP 042626U JP 4262693 U JP4262693 U JP 4262693U JP H0622692 U JPH0622692 U JP H0622692U
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Classifications
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16L59/10—Bandages or covers for the protection of the insulation, e.g. against the influence of the environment or against mechanical damage
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 一般の作業員、特に手袋をして作業している
作業員であっても容易に剥離できるように改良された離
型フィルムを備えた断熱カバーを提供する。 【構成】 本考案に係る断熱カバー10は、中空円筒状
の断熱性成形体14と、該断熱性成形体の外面に被着さ
れ、かつ断熱性成形体の周方向の側縁20を越えて周方
向に延在した延長部18を有する外装材16によって構
成されている。延長部の裏面には接着剤層22が形成さ
れ、更にその上に剥離可能な離型フィルム24が被着さ
れている。離型フィルムが、延長部に形成された接着剤
層の上記周方向の幅よりも広い幅を有し、双方の幅の差
により生じた該余剰幅部分30を断熱性成形体の上記側
縁側に延在させている。これにより、従来の断熱カバー
に較べて遙に容易に離型フィルムを剥離することができ
る。
作業員であっても容易に剥離できるように改良された離
型フィルムを備えた断熱カバーを提供する。 【構成】 本考案に係る断熱カバー10は、中空円筒状
の断熱性成形体14と、該断熱性成形体の外面に被着さ
れ、かつ断熱性成形体の周方向の側縁20を越えて周方
向に延在した延長部18を有する外装材16によって構
成されている。延長部の裏面には接着剤層22が形成さ
れ、更にその上に剥離可能な離型フィルム24が被着さ
れている。離型フィルムが、延長部に形成された接着剤
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により生じた該余剰幅部分30を断熱性成形体の上記側
縁側に延在させている。これにより、従来の断熱カバー
に較べて遙に容易に離型フィルムを剥離することができ
る。
Description
【0001】
本考案は、外装材を有する断熱カバーに関し、更に詳細には外装材の接着剤層 上に剥離容易な離型フィルムを被着させて、断熱カバーを被断熱体に取り付ける 際、接着剤層から離型フィルムを手早く剥離して取り付けに必要な接着剤層を露 出できるように改良された断熱カバーに関するものである。
【0002】
断熱カバーは、被断熱体、例えば低温流体又は高温流体が流れるパイプの周囲 を覆って断熱し外部から熱の流入、流出を抑制するために使用される成形された 断熱材である。 断熱カバーは、通常、断熱材を中空筒状又は板状等の所望の形状に成形した断 熱性成形体と、該断熱性成形体の外面に被着された外装材とから構成されている 。外装材は、周囲の環境から断熱性成形体を保護するために、例えば水分の侵入 を防ぐために被着された保護用シートである。 中空筒状の断熱カバーは、主としてパイプの断熱用に使用され、板状の断熱カ バーは、他の形状の被断熱体、例えば箱状の被断熱体の周囲をその外形に沿って 覆って断熱するため使用されている。また、複雑な外形の被断熱体を断熱するた めにその外形に合致するような輪郭に成形された断熱カバーを使用することもあ る。
【0003】 ところで、断熱カバーを被断熱体に取りつけた後、断熱カバーが被断熱体から 脱離しないように断熱カバーの周囲をテープ等の結束具で巻回する必要がある。 このために、断熱カバーの外装材は、断熱性成形体を覆って断熱性成形体を外部 環境から保護すると同時に断熱性成形体を上から巻回して被断熱体から脱離しな いようにする結束具の機能をも備える必要がある。 かかる結束具の機能を果たすため、例えば断熱性成形体が板を筒状に巻いた中 空筒状体である場合、外装材は、断熱性成形体の周方向の一方の側縁を越えて周 方向に延在した延長部を有し、その延長部の成形体被着側の面には接着剤層が形 成されている。 被断熱体のパイプを取り巻くようにして筒状の断熱カバーを取り付けた後、断 熱性成形体に被着している外装材の外表面に接着剤層を介在させて外装材の延長 部を重ね、押圧して接着させる。
【0004】 接着剤層による外装材の接着作業を行うまで、接着剤層を隔離保護するために 、接着剤層には離型フィルムが被着されている。断熱性成形体上に被着した外装 材の外表面に外装材の延長部を接着して結束具として機能させるには、先ず離型 フィルムを接着剤層から剥離する作業が必要となる。
【0005】
断熱カバーは、従来から断熱工事の施工現場、例えば建物の暖冷房設備工事等 の施工現場で使用される例が多く、そのため断熱カバーの現場での使い勝手、特 に手早く断熱カバーを被断熱体に取りつけることのできる作業性は、断熱カバー の設計、製作上で最重要な条件とされて来た。 かかる見地から、従来から断熱カバーの構成に関して、離型フィルムを外装材 から手早く剥離して接着剤層を露出させる工夫が、施されている。
【0006】 例えば、図3は従来の断熱カバーの一例を示す断面図である。図3において、 断熱カバーは、板を円筒状に巻いた中空円筒体に断熱材を成形してなる断熱性成 形体14と、その外面上全面に被着されたPVC(ポリ塩化ビニル)製シートの 外装材16とから構成されている。 外装材16は、断熱性成形体14の周方向の一方の側縁20を越えて外方に延 在し、延長部18を形成している。延長部18の断熱性成形体被着側面の全面に は接着剤層22が形成され、更にその上に離型紙24が被着されている。 離型紙24の接着剤層22からの剥離を容易にするために、離型紙24は、延 長部18の端縁26から更に外方に延設されている延設部分28を備え、離型紙 24を剥離するために手の指等で摘む挟持部としてその延設部分28を機能させ ようとしている。
【0007】 また、従来の断熱カバーの別の例として、図4に示すような中空円筒状の断熱 カバーが実開昭54−126255号に開示されている。図4において,離型紙 24は、外装材16の延長部18の断熱性成形体被着側面の接着剤層22(図示 せず)上に被着されており、更に離型紙24は、図3に示す断熱カバーとは異な り、離型紙24を剥離するために手の指等で摘む挟持部として、長手方向の両端 部に延設部分29をそれぞれ備えている。
【0008】 しかし、図3及び図4に示す従来の断熱カバーでは、その離型紙を外装材の延 長部から剥離する上で、次に説明するような問題を有していた。 従来の図3に示す断熱カバーにおいて、離型紙24を延長部18から剥離する には、一方の手で離型紙24の延設部分28を挟持したとしても、もう一方の挟 持部を延長部18側に確保することが必要である。 そのためには、例えば、先ず離型紙24と延長部18の端部26との間に指の 爪、或いはナイフ、ドライバーの刃等の薄板を差し入れてその間を少し割き、次 いで延長部18の端部26を摘んで離型紙24から少しづつ剥がして、そこに挟 持部分を作り出し、その後、作り出した延長部18の挟持部分と離型紙24の延 設部分28とを両方の手でそれぞれ挟持して引き離すことにより、離型紙24を 延長部18から剥離するような方法を取らざるを得なかった。 また、離型紙24から剥がして延長部18に作り出した挟持部分が小さく挟持 し難いと言う問題もあった。
【0009】 しかし、この方法は、断熱工事施工の作業員にとって、細かな注意と手間を要 する厄介な手作業であり、更に、器用な人にはともかくとして、作業上の安全、 怪我防止のため手袋をして作業している一般の作業員が手袋をはめたままでこの 剥離作業を行うのは、まず無理で、普通はその度に手袋を脱いで素手でこの作業 を行う必要があった。そのため、この離型紙の剥離は、煩わしく手間を要する能 率の悪い作業であった。 更に言えば、離型紙と外装材の延長部との間を割いて引き離し、延長部に挟持 部分を確保する作業を行う必要があるとすれば、離型紙に予め延設部分を設けて 挟持部を用意しておくと言う構成自体が、所期の効果を発揮していなかったと言 える。
【0010】 図4に示す従来の断熱カバーにおいても、離型紙24の延設部分29と延長部 18との関係は図3に示す断熱カバーにおける関係と同じであるから、離型紙の 剥離に関しては、図3の断熱カバーについて上述した問題と同様の問題を有して いた。 更に、図4の断熱カバーでは、定尺の断熱カバーの長手方向端部にのみ延設部 分29が設けてあるので、途中で切断して短サイズで使用する場合には、離型紙 の延設部分29がその部分の断熱カバーには存在していないことになり、その部 分の断熱カバーでは剥離作業が更に困難であった。
【0011】 以上のように、従来の断熱カバーを使用して断熱工事を施工している現実の施 工現場では、離型紙の剥離が容易でなく、そのため断熱カバー取り付けの作業性 が悪くなり、作業能率も低かった。 以上の従来の断熱カバーの使い勝手上の問題に鑑み、本考案は、一般の作業員 、特に手袋をして作業している作業員であっても容易に剥離できるように改良さ れた離型フィルムを備えた断熱カバーを提供することである。
【0012】
従来の断熱カバーにおいて、離型フィルムを外装材の延長部から剥がし難い原 因は、一方の挟持部は離型紙の延設部分に用意されてはいるが、もう一方の挟持 部は予め用意されていない、そのために延長部を剥がしてそこにもう一方の挟持 部を作らなければならないこと、更に作ったもう一方の挟持部が小さくて挟持し 難いことにあることを本考案者は見い出した。 そこで、本考案者は、離型フィルムの延設部分を延長部の基端部側に設けて一 方の挟持部とし、もう一方の挟持部として延長部の基端部、即ち断熱カバー本体 を把持することにより、外装材の延長部の先端部から基端部に向かう従来の離型 フィルムの剥離進行方向とは全く逆に、延長部の基端部から先端部に向かう方向 に離型フィルムを剥離して行くことに着眼した。
【0013】 上記目的を達成するために、この着眼に基づいて、本考案に係る断熱カバーは 、断熱性成形体と、該断熱性成形体の外面に被着され、かつ断熱性成形体の一の 側縁より外方に延在した延長部を有する外装材とからなり、延長部の成形体被着 側の面には接着剤層が形成され、更に該接着剤層上に剥離可能な離型フィルムが 被着されている断熱カバーにおいて、離型フィルムが、接着剤層の幅よりも広い 幅を有し、双方の幅の差により生じた余剰幅部分を断熱性成形体側に延在させて いることを特徴としている。 また、本考案の好適な実施態様は、上記断熱成形体の側縁の一部に、その断熱 成形体の長手方向に沿って外装材が接着されていない露出部を残すようにして延 長部が設けられていることを特徴としている。
【0014】 本考案に係る断熱カバーで使用する断熱性成形体は、従来の断熱性成形体と特 に変わるものではなく、断熱性が高く、屈曲性及び弾力性に富む発泡ポリエチレ ン、発泡ポリウレタンフォーム、発泡ポリスチレン、ガラス繊維等を使用した所 望の形状の成形体、例えば中空円筒状、板状の断熱性成形体である。 外装材は、断熱性成形体の保護のためにその外面に被着される柔軟な非透水性 シート材であって、従来から常用されているPVC等の合成樹脂製シート材を使 用できる。
【0015】 離型フィルムは、外装材の延長部に形成された接着剤層を実際の接着時まで隔 離保護するために接着剤層上に被着するフィルムであって、紙製でも、合成樹脂 製のフィルムでもよい。好適には、離型フィルムの接着剤層被着側の面は、剥離 性を良くするためにエンボスされている。 離型フィルムの前記余剰幅部分の幅は、挟持できる程度の幅があれば十分であ って、手の指で挟持するのか、挟持工具を使用して挟持するのかによっても異な るが、少なくとも1mm、好ましくは5mm以上の幅があれば、現場で支障無く挟持 できる。 更に、断熱性成形体の側縁側での離型フィルムの余剰幅部分の延在方向は、剥 離作業に支障の無い限り特に制約はないが、望ましくは、余剰幅部分が外装材の 延長部に被着している離型フィルムの本体部分に向かって折り返されていて、双 方の成す角度が、0°〜120°の範囲になるようにする。それにより、余剰幅 部分を挟持し、剥離する作業がより容易となるからである。 また、余剰幅部分は、断熱性成形体の上記側縁側に連続して延在する必要はな く、手の指等で挟持して離型フィルムを剥離できる限り、離型フィルムの強度に 対応して断続的に、又は部分的に設けてもよい。
【0016】
請求項1の本考案では、外装材の延長部に形成された接着剤層の幅よりも広い 幅を有する離型フィルムの双方の幅の差により生じた余剰幅部分を断熱性成形体 の側縁側に延在させて一方の挟持部として機能させ、断熱カバー本体をもう一方 の挟持部として機能させている。 本考案では、断熱カバー本体をもう一方の挟持部としているので、従来の断熱 カバーにおいて外装材の延長部に作り出した挟持部分に較べて比較できない程に 把持容易な挟持部を実現している。 この余剰幅部分を一方の手の指等で挟み、他方の手で断熱カバー自体を保持す ると、外装材の延長部の基端において離型フィルムと外装材の延長部との間で剥 離の進行方向と一致する方向に自然に割け目が生じ、両方の手で引き離すように 引っ張ると、剥離は、延長部の基端から先端に進行し、離型フィルムが延長部の 接着剤層から自然に速やかに剥離する。 従って、従来のように、指の爪、或いはナイフ等の薄片を離型フィルムと延長 部との間に差し入れてその間を割き、離型フィルムと延長部とのそれぞれに挟持 部分を作り出すような作業をする必要が無くなる。 請求項2の本考案では、上記断熱成形体の側縁の一部に、その断熱成形体の長 手方向に沿って外装材が接着されていない露出部を残すようにして延長部を設け たことにより、離型フィルムの剥離が一層容易になる。
【0017】
以下に、添付図面を参照して実施例に基づき本考案をより詳細に説明する。 図1は本考案に係る断熱カバーの一実施例の斜視図であって、図1(a)は全 体斜視図であり、図1(b)は接着剤層に被着した離型フィルムの拡大斜視図で ある。図2(a)は、図1(a)に示した矢視X−Xでの断熱カバーの断面図で ある。尚、前述した図3に示す従来の断熱カバーと同じ機能を有する部品には図 3と同じ符号を付し、その説明を省略する。 図1に示した断熱カバーは、パイプ用の断熱カバー10であって、長手方向に 間隙部12を有するように板を巻いた形状の中空円筒に成形された断熱性成形体 14と、断熱性成形体14の外面上全面に被着されたPVC(ポリ塩化ビニル) 製の薄いシート状外装材16とから構成されている。 断熱カバー10を被断熱体であるパイプに取りつける際には、その間隙部12 の間隔を拡げて、パイプの周囲を断熱性成形体14で取り囲むようにしてパイプ に沿って断熱カバー10を取り付ける。
【0018】 外装材16の延長部18は、断熱性成形体14の周方向の一方の側縁20を越 えて外方にやや折り返すような形で断熱性成形体14の側縁20に沿って長手方 向に連続して延在している。 尚、延長部18は、必ずしも折り返すような形状で延在する必要はなく、剥離 作業等に支障の無い限りいずれの方向に延在していても特に問題はなく、例えば 側縁20の位置でのほぼ接線方向に延在していてもよい。 延長部18の断熱性成形体14被着側の面のほぼ全面に、接着剤の塗布層から なる接着剤層22が設けられている。更にその接着剤層22上にはその全面にわ たって、離型紙24が被着されている。
【0019】 離型紙24は、断熱性成形体14の周方向に接着剤層22の幅より広い幅を有 し、双方の幅の差により生じた余剰幅部分30を接着剤層22を越えて断熱性成 形体14の側縁20側に延在させている。 離型紙24の余剰幅部分30は、本実施例では約7mmの幅を有し、かつ断熱性 成形体14の側縁20に沿って長手方向に連続的に設けられている。 更に、その余剰幅部分30は、指等による挟持をより容易にするために、延長 部18に被着している離型紙24本体の方に折り返してある。本実施例では、離 型紙24本体と折り返された余剰幅部分30とは、約50°の挟角をなし、かつ 離型紙24の接着剤層22側の面には、剥離性を良くするために微小な凹部を無 数に形成したエンボス模様が浮き出されている。 接着剤層22の接着剤及び離型紙24とも、その材質は、従来から常用のもの であって、本実施例に特有のものでは無い。
【0020】 余剰幅部分30を右手の親指と人指し指で摘み、左手で断熱カバー10本体を 把持して余剰幅部分30を図2(a)で上方に引っ張ると、離型紙24は、外装 材16の延長部18の基端から先端に向かって剥離が進行し、延長部18に形成 された接着剤層24から簡単に剥離する。 従って、従来のように、指の爪、或いはナイフ等の薄片を離型紙24と外装材 16の延長部18の間に差し入れてその間を割き、延長部18とに挟持部分を作 り出す必要が無い。 また、断熱カバー10本体がもう一方の挟持部として機能するので、断熱カバ ー10は、従来の断熱カバーにおいて外装材の延長部に作り出した挟持部分に較 べて比較できない程に把持容易な把持部を提供している。 離型紙24の余剰幅部分30は、断熱性成形体14の側縁20に沿って長手方 向に連続的に設けられているので、断熱カバー10を長手方向の所望のどこの位 置で切断しても、同じ形状の余剰幅部分30、即ち挟持部が常に切断した断熱カ バーに備えられていることになり、切断した断熱カバーの長短にかかわらず、本 考案の目的である離型フィルムの容易な手早い剥離が実現できる。 また、図2(b)は本考案に係る他の実施例の断熱カバーの断面図である。こ の断熱カバーは図2(b)に示すように、断熱性成形体14の側縁20の一部に 、その断熱性成形体14の長手方向に沿って外装材16が接着されていない露出 部40を残すようにして延長部18が設けられたこと以外は、図2(a)と同様 の構造である。図2(b)の断熱カバーでは露出部40を有するので、離型フィ ルム24の剥離作業の能率が図2(a)の断熱カバーよりも更に向上する。即ち 、離型フィルム24を剥離する際に、余剰幅部分30を一方の手の指で掴み、他 方の手の指で露出部40を押さえて余剰幅部分30を上方に引っ張ると、側縁2 0が持ち上がることなく所定の位置に保持されたままの状態で、離型フィルム2 4を剥離することが出来るので、断熱カバーの直径の大きさ又は離型フィルム2 4の剥離方向などに関係なく、極めて容易に剥離作業が出来る。 尚、中空円筒状の断熱性成形体14を有する断熱カバー10を例に本考案を説 明したが、本考案はこれに限られることなく、所望の形状の断熱カバー、例えば 板状の断熱カバー等に適用できる。
【0021】
本考案に係る断熱カバーでは、離型フィルムが、延長部に形成された接着剤層 の幅よりも広い幅を有し、双方の幅の差により生じた余剰幅部分を断熱性成形体 側に延在させると言う簡単な構成により、余剰幅部分が一方の挟持部となり、断 熱カバー本体が他方の挟持部となって、改めて離型フィルムの剥離時に挟持部を 作る必要が無く、例えば一方の手で余剰幅部分を挟持し、他方の手で断熱カバー 本体を把持すれば、簡単に素早く離型フィルムを剥離することができる。 断熱カバー本体が挟持部として機能するので、本考案に係る断熱カバーは、従 来の断熱カバーにおいて外装材の延長部に作り出した挟持部分に較べて比較でき ない程に把持容易な把持部を備え、それだけ離型フィルムの剥離作業が容易にな る。 本考案に係る断熱カバーは、結果として極めて簡単な構成であるが、それによ り、従来のように先ず離型フィルムと外装材の延長部との間に指の爪等を差し入 れてその間を少し割き、次いで延長部の端部を摘んで離型フィルムから少しづつ 剥がして、そこに挟持部分を作り出し、その後、延長部の挟持部分と離型紙とを 両方の手でそれぞれ挟持して引き離すと言う煩瑣な手間のかかる作業が不必要に なり、単に、余剰幅部分を一方の手で挟持し、他方の手で断熱カバー本体を把持 して相互に引き離せば、離型フィルムを接着剤層から簡単に剥離できると言う従 来の断熱カバーにはない顕著な効果を奏する。 本考案に係る断熱カバーを使用することにより、手袋をして作業している作業 員も手袋をしたままで離型フィルムの剥離を極めて容易、かつ速やかに行えるの で、都度手袋を脱いで作業する必要のあった従来の断熱カバーに較べて、断熱カ バーの取り付け作業の能率が大幅に向上する。 更に、離型フィルムの余剰幅部分を断熱カバーの長手方向に連続的に設けるこ とにより、長尺の断熱カバーを所望のどこの位置で切断しても、同じ形状の余剰 幅部分、即ち挟持部が常に切断した断熱カバーに備えられていることになり、切 断した断熱カバーの長短にかかわらず、本考案の目的である離型フィルムの容易 な手早い剥離が実現できる。
【図1】図1(a)は本考案に係る断熱カバーの一実施
例の斜視図であり、図1(b)はその要部の拡大斜視図
である。
例の斜視図であり、図1(b)はその要部の拡大斜視図
である。
【図2】図2(a)は図1に示した断熱カバーの断面図
であり、図2(b)は本考案に係る他の実施例の断熱カ
バーの断面図である。
であり、図2(b)は本考案に係る他の実施例の断熱カ
バーの断面図である。
【図3】従来の断熱カバーの一例の断面図である。
【図4】従来の断熱カバーの別の例の断面図である。
10 本考案に係る断熱カバーの一実施例 12 間隙部 14 断熱性成形体 16 外装材 18 延長部 20 断熱性成形体の側縁 22 接着剤層 24 離型フィルム 30 余剰幅部分 40 露出部
Claims (2)
- 【請求項1】 断熱性成形体(14)と、該断熱性成形
体の外面に被着され、かつ断熱性成形体の一の側縁(2
0)より外方に延在した延長部(18)を有する外装材
(16)とからなり、前記延長部の前記成形体被着側の
面には接着剤層(22)が形成され、更に該接着剤層上
に剥離可能な離型フィルム(24)が被着されている断
熱カバーにおいて、 前記離型フィルムが、前記接着剤層の幅よりも広い幅を
有し、前記双方の幅の差により生じた余剰幅部分(3
0)を前記断熱性成形体側に延在させていることを特徴
とする断熱カバー。 - 【請求項2】 上記断熱成形体(14)の側縁(20)
の一部に、その断熱成形体(14)の長手方向に沿って
外装材(16)が接着されていない露出部(40)を残
すようにして延長部(18)が設けられていることを特
徴とする請求項1に記載の断熱カバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP042626U JPH0622692U (ja) | 1992-07-13 | 1993-07-08 | 断熱カバー |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5440792 | 1992-07-13 | ||
JP4-54407 | 1992-07-13 | ||
JP042626U JPH0622692U (ja) | 1992-07-13 | 1993-07-08 | 断熱カバー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0622692U true JPH0622692U (ja) | 1994-03-25 |
Family
ID=12969854
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP042626U Pending JPH0622692U (ja) | 1992-07-13 | 1993-07-08 | 断熱カバー |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0622692U (ja) |
KR (1) | KR970000890Y1 (ja) |
-
1993
- 1993-07-01 KR KR2019930012005U patent/KR970000890Y1/ko not_active IP Right Cessation
- 1993-07-08 JP JP042626U patent/JPH0622692U/ja active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR970000890Y1 (ko) | 1997-02-12 |
KR940008066U (ko) | 1994-04-18 |
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