JP2001132890A - 配管の表面化粧カバー - Google Patents

配管の表面化粧カバー

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JP2001132890A
JP2001132890A JP31309999A JP31309999A JP2001132890A JP 2001132890 A JP2001132890 A JP 2001132890A JP 31309999 A JP31309999 A JP 31309999A JP 31309999 A JP31309999 A JP 31309999A JP 2001132890 A JP2001132890 A JP 2001132890A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配管に巻き付けた断熱材の表面に、簡単かつ
容易に、しかも極めて綺麗な状態で固定する。 【解決手段】 配管の表面化粧カバーは、断熱材3で被
覆される配管2の表面に沿う円筒状に湾曲成形すると共
に、断熱材3に被着するときに開くことができるように
縦に切断している。さらに、表面化粧カバー1は、断熱
材3に被着した状態で互いに積層されるラップ部11の
外側積層部11Aが、切断縁14から一定の間隔を離し
た位置に、切断縁14と平行に外装シール15を備え
る。外側積層部11Aは、切断縁14に沿う端部を、外
装シール15の付着部分から突出させて、連結具13を
打ち込む連結端部12を設けている。表面化粧カバー1
は、外側積層部11Aの連結端部12を連結具13で内
側積層部11Bに連結すると共に、外装シール15で連
結端部12の連結具13と切断縁14とを被覆して断熱
材3の表面を化粧している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、断熱材で被覆され
た配管の表面を美しく化粧するカバーに関する。
【0002】
【従来の技術】加熱あるいは冷却された流体を通過させ
る配管は、表面に断熱材を固定する。配管を断熱して、
熱損失を少なくするためである。断熱材には、ガラス繊
維やロックウール等が多く使用される。ウレタンフォー
ム等の合成樹脂発泡体も多く使用されるが、高温の配管
に使用できない欠点がある。熱で軟化し、あるいは変形
してしまうからである。
【0003】ガラス繊維等の無機繊維を密に集合した断
熱材は、安価で耐熱性に優れ、しかも、断熱特性にも優
れている。ただ、表面には繊維が表出するので、表面を
綺麗に仕上げることができない。このため、断熱材の表
面に化粧カバーを固定して被覆している。表面化粧カバ
ーとして、表面にアルミニウム箔を接着している粘着化
粧テープが使用される。粘着化粧テープは、配管の表面
に固定された断熱材の表面を綺麗に化粧できる。しかし
ながら、配管に粘着化粧テープを巻き付けるには極めて
手間がかかる。とくに、断熱材の表面に粘着化粧テープ
を綺麗に揃えて、一定のピッチで巻き付けるので、慎重
に巻き付ける必要があって相当な技術も要求される。
【0004】この欠点は、板紙の表面にアルミニウム箔
を積層して接着している表面化粧カバーを使用して解消
できる。表面化粧カバーは、断熱材の表面に巻き付けで
きる幅に裁断し、図1に示すように配管2を被覆した断
熱材3の表面に沿って巻き付け、表面化粧カバー1のラ
ップ部11にタッカー等の連結具13を打ち込んで固定
できる。このようにして施工できる表面化粧カバー1
は、粘着化粧テープに比較して簡単に能率よく配管を表
面処理できる。
【0005】しかしながら、タッカーを打ち込んで断熱
材に固定される表面化粧カバーは、外観を美しく仕上げ
ることができない。それは、タッカーの金具が、表面化
粧カバーの外面に表出するからである。さらに、タッカ
ーを打ち込んだ所では、ラップ部が密着する状態で固定
されるが、タッカーを打ち込んでいない所では、ラップ
部に隙間ができやすく、このことも外観を悪くしてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ラップ部の隙間をなく
すために、切断縁の内面に、切断縁に沿って粘着テープ
を設けた表面化粧カバーが開発されている。この表面化
粧カバーは、図2に示すように、ラップ部11を粘着テ
ープ7で接着できるので、タッカーを打ち込むことなく
ラップ部11を接着し、しかも、この部分の隙間をなく
して外観をよくできる特長がある。
【0007】しかしながら、この図に示す表面化粧カバ
ー1は、時間が経つと、粘着テープ7の粘着部が剥離し
やすくなる欠点がある。それは、表面化粧カバーは、筒
状に巻き付ける状態で装着されるので、弾性的に広がろ
うとする力が常に切断縁14に作用しているからであ
る。この力は、表面化粧カバーを細く巻き付けるほど強
くなる。このため、断熱材の外径が細いとラップ部が剥
離しやすく、すべての断熱材の表面を綺麗に表面仕上げ
できなかった。さらに、表面化粧カバーは、湿度が高く
て水滴が付着しやすい場所で使用されることが多く、こ
の水滴が付着することによって、粘着テープの粘着力が
経時的に弱くなることも剥離の原因となっている。
【0008】さらに、本出願人は、この欠点を解決する
ために、図3に示すように、ラップ部11の外側を外装
シール15で被覆する表面化粧カバーを試作した。この
表面化粧カバー1は、図2で示す表面化粧カバー1に比
較すると、ラップ部11が剥離するのを有効に防止でき
た。しかしながら、この表面化粧カバー1も、長期間使
用すると、ラップ部11が剥離するのを確実に阻止する
ことはできなかった。
【0009】この欠点は、粘着テープや外装シールの幅
を広くすることで解決できる。しかしながら、粘着テー
プや外装シールの幅を広くすると、コストが高くなって
安価に多量生産できなくなる。とくに、外装シールは、
幅を広くすると、粘着する部分が広くなるので、粘着力
は高まるが、貼着するときにしわが生じやすく、外観が
悪くなってしまう。したがって、タッカーのように、断
熱材の内部に打ち込んでラップ部を強固に固定できるに
もかかわらず、外観を美しく化粧できるならば、表面化
粧カバーとして極めて優れた特長を実現できる。
【0010】本発明は、このような欠点を解決すること
を目的に開発されたものである。本発明の重要な目的
は、配管に巻き付けた断熱材の表面に、簡単かつ容易
に、しかも綺麗な状態で固定できる配管の表面化粧カバ
ーを提供することにある。とくに、本発明は、表面化粧
カバーのラップ部をタッカー等の連結具で連結して確実
に剥離を防止できるにも関わらず、極めて綺麗な外観に
できる配管の表面化粧カバーを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の配管の表面化粧
カバーは、板紙4の表面に網材5を介してアルミニウム
箔6を積層、接着している。表面化粧カバー1は、断熱
材3で被覆される配管2の表面に沿う方向に円筒状に湾
曲成形すると共に、断熱材3に被着するときに開くこと
ができるように縦に切断している。さらに、表面化粧カ
バー1は、断熱材3に被着した状態で互いに積層される
ラップ部11の外側積層部11Aが、切断縁14から一
定の間隔を離した位置に、切断縁14と平行に外装シー
ル15を備える。この外装シール15は、表面に網材5
とアルミニウム箔6を積層、接着すると共に、裏面に粘
着層16を有し、さらに、縦に分割して一方の粘着層1
6を外側積層部11Aの表面に付着して、他方の粘着層
16は剥離テープ17を付着して外周面から突出させて
いる。さらに、外側積層部11Aは、切断縁14に沿う
端部を、外装シール15の付着部分から突出させて、連
結具13を打ち込む連結端部12を設けている。表面化
粧カバー1は、断熱材3で被覆された配管2の表面に取
り付けられて、外側積層部11Aの連結端部12を連結
具13で内側積層部11Bに連結すると共に、外装シー
ル15で連結端部12の連結具13と切断縁14とを被
覆して断熱材3の表面を化粧するように構成している。
【0012】本発明の請求項2の配管の表面化粧カバー
は、外側積層部11Aが、切断縁14の内面に沿って粘
着テープ7を備える。この表面化粧カバー1は、粘着テ
ープ7で外側積層部11Aの切断縁14を内側積層部1
1Bの外面に接着している。
【0013】本発明の請求項3の配管の表面化粧カバー
は、内側積層部11Bが、切断縁14の外面に沿って粘
着テープ7を備える。この表面化粧カバー1は、粘着テ
ープ7で内側積層部11Bの切断縁14を外側積層部1
1Aの内面に接着している。
【0014】本発明の請求項4の配管の表面化粧カバー
は、板紙4の内面に防水層18を設けている。さらに、
本発明の請求項5の配管の表面化粧カバーは、板紙4の
内面に、プラスチック製のシート材を接着して防水層1
8を設けている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するための配管の表面化粧カバーを
例示するものであって、本発明は表面化粧カバーを下記
のものに特定しない。
【0016】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決す
るための手段の欄」に示される部材に付記している。た
だ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に
特定するものでは決してない。
【0017】図4ないし図7に示す表面化粧カバー1
は、板紙4の表面に網材5を介してアルミニウム箔6を
積層、接着している。さらに、表面化粧カバー1は、断
熱材3で被覆される配管2の表面に沿う方向に円筒状に
湾曲成形すると共に、断熱材3に被着するときに開くこ
とができるように縦に切断している。
【0018】板紙4は、製造コストを低減するために、
古紙パルプを繊維として、繊維全体の50重量%以上含
有している。古紙パルプは、紙の製造工程で発生する紙
屑と、一度紙として使用された廃紙を回収した古紙を原
料にして製造される。古紙パルプは、古紙を離解、脱墨
処理して製作される。古紙パルプは、繊維が短く切断さ
れているので、紙の強度は低いが低コストに製造でき
る。
【0019】板紙4は、50〜100重量%の古紙パル
プを繊維として使用するが、より好ましくは、55〜9
5重量%、さらに好ましくは60〜90重量%の古紙パ
ルプを繊維として使用する。古紙パルプ量を多くして製
造された板紙4は、原料コストを低減して安価にでき
る。
【0020】ただ、古紙パルプは繊維が短いので、含有
量が多くなるにしたがって、板紙4の強度が低下する。
また、円筒状に湾曲させるときに、折れ線が目立ちやす
くなる。原紙を製造する古紙パルプの添加量を少なくし
て、長い合成繊維を多量に添加すると、板紙4の縦方向
のたわみ強度が向上して、折れ線を少なくできる。した
がって、本発明の表面化粧カバーは、これらのことを考
慮して古紙の含有量を最適な値に設定する。
【0021】板紙4は、同質チップボールまたは白裏チ
ップボールが使用される。チップボールである板紙4
は、古紙パルプを円網抄紙機ですいて、厚さを0.5〜
2mm、好ましくは0.8〜1.5mmとしたものであ
る。同質チップボールは、各層を同質の原料で製作し、
白裏チップボールは、裏側に上白古紙パルプを使用した
ものである。白裏チップボールは、裏面の白い面に網材
5とアルミニウム箔6とを積層して接着する。
【0022】さらに、板紙にはチップボールに代わっ
て、厚さを0.5〜2mm、好ましくは0.8〜1.5
mmとする色板紙も使用できる。白板紙は、さらし化学
パルプで製造した表層紙と、古紙パルプの層とをすきあ
わせて製造される。
【0023】板紙4の表面には、網材5とアルミニウム
箔6を積層して接着している。網材5は板紙4を補強
し、アルミニウム箔6は、配管2の表面を美しく装飾す
ると共に、熱を反射して断熱特性を向上させる。アルミ
ニウム箔6は、網材5の表面に接着されて、網材5の表
面に沿う形状に、すなわち、鏡面状ではなくて無数の凹
凸がある表面形状に成形されている。アルミニウム箔6
の凹凸は、一定の規則で設けられて、表面を美しくして
いる。
【0024】表面化粧カバー1は、板紙4の表面に網材
5を接着し、さらに、網材5の上にアルミニウム箔6を
接着して製造できる。また、網材とアルミニウム箔とを
積層して接着しているアルミガラスクロスを接着して製
造することもできる。アルミガラスクロスは、ガラス繊
維を格子編組した網材の表面に、アルミニウム箔を接着
したものとして市販されている。アルミガラスクロス
は、ガラス繊維を薄く集合して線材とし、この線材を格
子状に編組して網材としている。板紙の表面に、アルミ
ガラスクロスを接着した表面化粧カバーは、ガラス繊維
で補強されて極めて強くできる。また板紙の表面にアル
ミガラスクロスを接着して簡単に製造できる。
【0025】ただ、本発明の表面化粧カバーは、網材を
ガラス繊維には特定しない。たとえば、図8に示すよう
に、帯状のプラスチックフィルム5Aを格子状に編組し
て、薄いシート状の網材5としたものも、あるいは図9
に示すように、プラスチックフィルム5Aとプラスチッ
ク繊維5Bを網目状に編組した網材5も使用できる。図
9の網材5は、図の矢印で示す方向に湾曲させるように
板紙4に接着される。さらに、図10に示すように、プ
ラスチック製の線材、ガラス繊維、カーボン繊維、細い
金属繊維等を格子状に編組した網材5も使用できる。
【0026】板紙4の表面には、接着剤を介して網材5
とアルミニウム箔6とを接着している。板紙4と網材5
とアルミニウム箔6を積層して接着した後、図11に示
すように、ロール8の間を通過させて、円筒状に湾曲さ
せる。表面化粧カバー1は、配管2の表面に沿う方向に
円筒状に湾曲成形している。
【0027】湾曲成形してなる本発明の表面化粧カバー
は、円筒状に湾曲する直径を断熱材3の外径に等しくす
るのを理想とする。ただ、円筒状に湾曲する直径は、断
熱材の外径よりも細く、あるいは太くしても十分に使用
できる。断熱材の外径よりも細い直径の円筒状に成形し
ている表面化粧カバーは、それ自体の弾性で断熱材の表
面に密着する。このため、表面化粧カバーを断熱材に隙
間なく固定できる特長がある。また、断熱材の外径より
も太い直径の円筒状に成形している表面化粧カバーは、
切断部分を簡単に開いて、断熱材を内部にスムーズに案
内できる特長がある。円筒状に湾曲成形される表面化粧
カバー1は、たとえば、直径を30〜80mmとする円
筒状に湾曲される。
【0028】この表面化粧カバーは、断熱材を入れた状
態で、断熱材から部分的に離れるが、粘着テープで接着
して、断熱材3に密着して固定できる。
【0029】表面化粧カバー1を湾曲して円筒状に成形
する図11の装置は、ロール8にベルト9を掛けて、ベ
ルト9とロール8で表面化粧カバー1を挟着して湾曲さ
せる。この装置は、表面化粧カバー1をスムーズに小さ
い曲率半径に湾曲して円筒状に成形できる特長がある。
また、この装置は、ロール8の位置を変更して、湾曲成
形する曲率半径を自由に変更できる。
【0030】湾曲成形されて、縦に切断された表面化粧
カバー1は、縦方向に開いて、断熱材3に被着される。
表面化粧カバー1は、断熱材3に被着するときに、図7
に示すように、縦に切断された端部を互いに積層させて
連結する。表面化粧カバー1は、互いに積層されるラッ
プ部11の外側積層部11Aに、外装シール15を備え
る。外装シール15は、図5と図6に示すように、外側
積層部11Aの切断縁14から所定の間隔を離した位置
に、切断縁14と平行に付着して配設している。さら
に、外側積層部11Aは、切断縁14に沿う端部を、外
装シール15を付着した部分から突出させて、連結具1
3を打ち込む連結端部12を設けている。
【0031】外装シール15は、細長い帯状で、図6の
拡大断面図に示すように、表面に網材5とアルミニウム
箔6を積層、接着しており、裏面には粘着層16を設け
ている。外装シール15は、網材5の表面にアルミニウ
ム箔6を接着して、網材5の表面に沿う無数の凹凸があ
る表面形状に成形すると共に、網材5で全体を補強して
いる。外装シール15は、好ましくは、表面化粧カバー
1の表面加工と同じ加工を表面に施す。表面化粧カバー
1と表面状態を同じにして、表面化粧カバー1と外装シ
ール15の境界部分を目立たなくするためである。した
がって、外装シールは、アルミガラスクロスを使用する
こともできる。また、網材には、図8ないし図10に示
すように帯状のプラスチックフィルム5Aやプラスチッ
ク繊維5Bを格子状に編組して、薄いシート状としたも
のや、プラスチック製の線材、ガラス繊維、カーボン繊
維、細い金属繊維等を格子状に編組したものも使用でき
る。
【0032】さらに、外装シール15は、縦方向に分割
して、片側の粘着層16を外側積層部11Aの外面に付
着している。外装シール15は、外側積層部11Aの切
断縁14から所定の距離だけ離れた位置に付着して、切
断縁側の端部を連結端部12としている。さらに、外装
シール15は、もう片側の粘着層16に剥離テープ17
を付着して、外側積層部11Aの外周面から突出させて
いる。この外装シール15は、使用するときに、剥離テ
ープ17を除去して粘着層16を表出させて、極めて簡
単に表面化粧カバー1の表面に接着できる。外装シール
15は、幅全体の1/10〜1/2、好ましくは、1/
5〜1/3を外側積層部11Aに付着して、残りの部分
を外側積層部11Aの外周面から突出させている。
【0033】外装シール15の粘着層16は、積層され
た網材5とアルミニウム箔6の裏面に、接着剤を塗布し
て設けることができる。ただ、外装シールは、積層され
た網材とアルミニウム箔の裏面に、両面テープを付着し
て粘着層とすることできる。さらに、外装シールは、粘
着テープの粘着面と反対側の表面に網材とアルミニウム
箔を積層、接着して製造することもできる。
【0034】以上の構造の外装シール15は、外側積層
部11Aの切断縁14を表面化粧カバー1の表面に接着
できるように、切断縁14とほぼ等しい長さを有する。
さらに、外装シール15は、外側積層部11Aの連結端
部12の全体を被覆して切断縁14を確実に表面化粧カ
バー1の表面に接着できて、しかも、容易に剥がれない
ように十分な幅を有する。外装シール15は、幅が狭す
ぎると粘着力が低下して切断縁14が剥がれやすくな
る。逆に、幅を広くすると、粘着力が強くなって切断縁
14が剥がれ難くなるが、コストが高くなる。したがっ
て、外装シール15の幅は、表面化粧カバー1の曲率半
径および弾性力と、外装シール15の粘着力、さらに
は、連結端部12の幅を考慮して最適な長さに設計され
る。
【0035】連結端部12は、外側積層部11Aの切断
縁14に沿って設けられている。連結端部12は、タッ
カー等の連結具13が打ち込まれて、ラップ部11の内
側積層部11Bの外面に固定される。したがって、連結
端部12は、連結具13を確実に打ち込んで内側積層部
11Bに固定できるように、3〜20mm、好ましく
は、5〜10mmの幅に設計される。
【0036】さらに、連結端部12は、図4と図7に示
すように、連結具13が打ち込まれた状態で、表面が外
装シール15に被覆されると共に、外装シール15によ
って、内側積層部11Bの表面に密着状態で接着され
る。したがって、連結端部12の幅は、外装シール15
の幅の1/20〜1/3、好ましくは、1/10〜1/
4に設計して、外装シール15の外周面から突出する部
分の幅が、連結端部12の幅よりも十分に広くなるよう
にしている。
【0037】さらに、図6に示す表面化粧カバーは、外
側積層部11Aの切断縁14の内面に沿って粘着テープ
7を付着している。粘着テープ7は、図12に示すよう
に、使用するまで付着しないように、表面に剥離テープ
10を付着している。粘着テープ7には、両面テープが
使用できる。両面テープである粘着テープ7は、一方の
粘着面を外側積層部11Aの連結端部12の内面に接着
し、もう一方の粘着面に剥離テープ10を付着する。こ
の表面化粧カバー1は、使用するときに剥離テープ10
を除去して、粘着テープ7で外側積層部11Aの切断縁
を内側積層部11Bの外面に接着して、外側積層部11
Aを内側積層部11Bに固定できる。
【0038】ただ、本発明の表面化粧カバーは、図13
に示すように、内側積層部11Bの切断縁14の外面に
沿って粘着テープ7を付着することもできる。この粘着
テープ7も、使用するまで付着しないように、表面に剥
離テープ10を付着している。この表面化粧カバー1
は、粘着テープ7で内側積層部11Bの切断縁を外側積
層部11Bの内面に接着できる。
【0039】以上の構造の表面化粧カバー1は、図7に
示すように、断熱材3で被覆された配管2の表面に巻き
付けられて、粘着テープ7を介して外側積層部11Aと
内側積層部11Bとが接着される。さらに、外側積層部
11Aの連結端部12に、タッカー等の連結具13を打
ち込んで、外側積層部11Aの連結端部12を内側積層
部11Bに連結する。この連結具13は、先端が内側積
層部11Bを貫通して断熱材3の内部にまで侵入し、錨
効果によって外側積層部11Aをより強固に内側積層部
11Bに固定できる。さらに、外装シール15で連結端
部12を被覆しながら切断縁14を表面化粧カバー1の
表面に接着する。外装シール15は、連結端部12の連
結具13と切断縁14を隠す状態で表面化粧カバー1の
表面に付着されるので、連結具13やラップ部11の段
差を目立たなくしして、ラップ部11を綺麗に化粧でき
る。
【0040】図6と図13に示す表面化粧カバー1は、
外側積層部11Aの連結端部12の内面、あるいは、内
側積層部11Bの切断縁14の外面に粘着テープ7を設
けており、粘着テープ7で外側積層部11Aと内側積層
部11Bとを接着している。これらの構造の表面化粧カ
バー1は、断熱材3の表面に巻き付けた状態で、粘着テ
ープ7によって外側積層部11Aと内側積層部11Bと
を仮止めして、タッカー等の連結具13を極めて簡単に
打ち込める特長がある。ただ、表面化粧カバーは、粘着
テープを設けることなく、外装シールのみを設けて断熱
材の表面に取り付けすることもできる。
【0041】さらに、本発明の表面化粧カバーは、図1
3の拡大断面図に示すように、板紙4の内面に防水層1
8を設けることもできる。防水層18は、好ましくは、
板紙4の内面のほぼ全体に設ける。防水層18は、板紙
4の内面に、プラスチック性のシート材を接着して設け
ることができる。このシート材には、ポリエチレンやビ
ニール等を薄くシート状に成形したものが使用できる。
表面化粧カバー1は、板材4の内面に、プラスチック製
のシート材を接着剤で接着して、防水層18が設けられ
る。ただ、板紙4は、内面に防水性を有する塗料を塗布
して防水層18を設けることもできる。この方法は、極
めて簡単に板紙4の内面に防水層18を設けることがで
きる。
【0042】
【発明の効果】本発明の配管の表面化粧カバーは、表面
化粧カバーのラップ部をタッカー等の連結具で連結して
確実に剥離を防止できるにも関わらず、極めて綺麗な外
観にできる特長がある。それは、本発明の表面化粧カバ
ーが、断熱材に被着した状態で互いに積層されるラップ
部の外側積層部に外装シールを備え、この外装シールを
切断縁から一定の間隔を離した位置に配設すると共に、
外側積層部の切断縁に沿う端部を外装シールの付着部分
から突出させて、連結具を打ち込む連結端部を設けてい
るからである。この構造の表面化粧カバーは、断熱材で
被覆された配管の表面に取り付けるときに、外側積層部
の連結端部を連結具で内側積層部に連結すると共に、外
装シールで連結端部の連結具と切断縁とを被覆するの
で、この部分を目立たなくして綺麗な外観に仕上げるこ
とができる。このように、連結具を介してラップ部を連
結できる表面化粧カバーは、小さい曲率半径で湾曲させ
ても剥がれることなく、長期間にわたって密着状態を保
持できる。したがって、本発明の配管の表面化粧カバー
は、太い配管から細い配管まで外径に関係なく、簡単か
つ容易に、しかも極めて綺麗な外観として、長期間にわ
たって理想的な状態で断熱材の表面に固定できる。
【0043】さらに、本発明の表面化粧カバーは、外装
シールで外側積層部の切断縁を接着するので、外装シー
ルで切断縁の積層部分にできる段差を覆って隠すことが
できる。したがって、この表面化粧カバーは、表面をす
っきりとさせて、外観を極めて綺麗にできる特長があ
る。とくに、この外装シールは、表面に網材とアルミニ
ウム箔を積層、接着しているので、表面化粧カバーと外
装シールの境界部分を目立たなくできる特長もある。
【0044】さらに、本発明の配管の表面化粧カバー
は、切断縁の外面に沿って付着した外装シールで、切断
縁を表面化粧カバーの表面に接着しているので、切断縁
の積層部分を外側から被覆して保護できる特長もある。
このように、切断縁の積層部分を外側から保護できる表
面化粧カバーは、接着された切断縁が表面化粧カバーか
ら剥がれるのを有効に防止できると共に、切断縁の端縁
において、網材やアルミニウム箔が板紙から剥離するの
を有効に防止できる特長もある。さらに、この表面化粧
カバーは、切断縁の積層部分が外装シールで被覆される
ので、結露等で発生した水が、切断縁の積層部分から浸
入するのを阻止して、板紙の劣化を有効に防止できる特
長もある。
【0045】さらに、本発明の請求項2と請求項3の配
管の表面化粧カバーは、外側積層部と内側積層部とを密
着させてより確実に連結できる特長がある。それは、こ
れらの表面化粧カバーが、外側積層部と内側積層部とを
粘着テープを介して接着しているからである。これらの
表面化粧カバーは、連結具と外装シールに加えて、粘着
テープで、外側積層部と内側積層部とをより確実に連結
できる。とくに、これらの表面化粧カバーは、粘着テー
プで外側積層部と内側積層部とを仮止めする状態で連結
できるので、タッカー等の連結具を打ち込む作業を極め
て楽に行える特長もある。
【0046】とくに、本発明の請求項2の表面化粧カバ
ーは、外側積層部の切断縁の内面に沿って粘着テープを
設けているので、外側積層部の切断縁を内側積層部の外
面に密着状態で接着して、この部分の隙間を極減できる
特長がある。
【0047】さらに、本発明の請求項4の配管の表面化
粧カバーは、板紙の内面に防水層を設けているので、表
面化粧カバーの内側の湿気に起因する板紙等の劣化を有
効に阻止できる特長がある。
【0048】とくに、本発明の請求項5の配管の表面化
粧カバーは、板紙の内面に、プラスチック製のシート材
を接着して防水層を設けているので、長期間にわたって
確実に防水効果を維持できる特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の表面化粧カバーの使用状態を示す一部断
面斜視図
【図2】従来の他の表面化粧カバーの使用状態を示す断
面図
【図3】本願出願人が試作した表面化粧カバーの使用状
態を示す断面図
【図4】本発明の実施例の配管の表面化粧カバーの使用
状態を示す一部断面斜視図
【図5】本発明の実施例の配管の表面化粧カバーの斜視
【図6】図5に示す表面化粧カバーの側面図
【図7】図6に示す表面化粧カバーを断熱材で被覆され
た配管の表面に固定する状態を示す断面図
【図8】板紙に積層する網材の一例を示す平面図
【図9】板紙に積層する網材の他の一例を示す斜視図
【図10】板紙に積層する網材の他の一例を示す平面図
【図11】表面化粧カバーを湾曲して円筒状に成形する
装置の一例を示す概略図
【図12】図5に示す表面化粧カバーの切断縁を開いて
剥離テープを除去する状態を示す背面斜視図
【図13】本発明の他の実施例の配管の表面化粧カバー
の側面図
【符号の説明】
1…表面化粧カバー 2…配管 3…断熱材 4…板紙 5…網材 5A…プラスチックフィルム 5B…プラスチック繊維 6…アルミニウム箔 7…粘着テープ 8…ロール 9…ベルト 10…剥離テープ 11…ラップ部 11A…外側積層部
11B…内側積層部 12…連結端部 13…連結具 14…切断縁 15…外装シール 16…粘着層 17…剥離テープ 18…防水層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板紙(4)の表面に網材(5)を介してアルミ
    ニウム箔(6)を積層、接着してなる配管の表面化粧カバ
    ーであって、断熱材(3)で被覆される配管(2)の表面に沿
    う方向に円筒状に湾曲成形すると共に、断熱材(3)に被
    着するときに開くことができるように縦に切断してなる
    配管の表面化粧カバーにおいて、 断熱材(3)に被着した状態で互いに積層されるラップ部
    (11)の外側積層部(11A)が、切断縁(14)から一定の間隔
    を離した位置に外装シール(15)を切断縁(14)と平行に設
    けており、この外装シール(15)は、表面に網材(5)とア
    ルミニウム箔(6)を積層、接着すると共に、裏面に粘着
    層(16)を有し、さらに、縦に分割して一方の粘着層(16)
    を外側積層部(11A)の表面に付着して、他方の粘着層(1
    6)は剥離テープ(17)を付着して外周面から突出させてお
    り、 さらに、外側積層部(11A)は、切断縁(14)に沿う端部
    を、外装シール(15)の付着部分から突出させて、連結具
    (13)を打ち込む連結端部(12)を設けており、断熱材(3)
    で被覆された配管(2)の表面に取り付けられて、外側積
    層部(11A)の連結端部(12)を連結具(13)で内側積層部(11
    B)に連結すると共に、外装シール(15)で連結端部(12)の
    連結具(13)と切断縁(14)とを被覆して断熱材(3)の表面
    を化粧するように構成してなる配管の表面化粧カバー。
  2. 【請求項2】 外側積層部(11A)が、切断縁(14)の内面
    に沿って粘着テープ(7)を備え、粘着テープ(7)で外側積
    層部(11A)の切断縁(14)を内側積層部(11B)の外面に接着
    するように構成してなる請求項1に記載される配管の表
    面化粧カバー。
  3. 【請求項3】 内側積層部(11B)が、切断縁(14)の外面
    に沿って粘着テープ(7)を備え、粘着テープ(7)で内側積
    層部(11B)の切断縁(14)を外側積層部(11A)の内面に接着
    するように構成してなる請求項1に記載される配管の表
    面化粧カバー。
  4. 【請求項4】 板紙(4)が、内面に防水層(18)を設けて
    なる請求項1に記載される配管の表面化粧カバー。
  5. 【請求項5】 板紙(4)の内面に、プラスチック製のシ
    ート材を接着して防水層(18)を設けてなる請求項4に記
    載される配管の表面化粧カバー。
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