JP2000352494A - 配管の表面化粧カバー - Google Patents
配管の表面化粧カバーInfo
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- JP2000352494A JP2000352494A JP11165206A JP16520699A JP2000352494A JP 2000352494 A JP2000352494 A JP 2000352494A JP 11165206 A JP11165206 A JP 11165206A JP 16520699 A JP16520699 A JP 16520699A JP 2000352494 A JP2000352494 A JP 2000352494A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 配管に巻き付けた断熱材の表面に、簡単かつ
容易に、しかも極めて綺麗な状態に固定できる表面化粧
カバーを提供する。 【解決手段】 配管の表面化粧カバーは、板紙4の表面
に網材5を介してアルミニウム箔6を積層、接着してい
る。さらに、表面化粧カバー1は、断熱材3で被覆され
る配管2の表面に沿う方向に円筒状に湾曲成形してい
る。表面化粧カバー1は、板紙4を円筒状に湾曲する方
向が、円筒の中心軸を原紙11の縦方向とするように湾
曲して円筒状に成形している。さらに、表面化粧カバー
1は、断熱材3に被着するときに開くことができるよう
に縦に切断して、切断縁14の内面に沿って粘着テープ
7を付着しており、断熱材3で被覆された配管2の表面
に取り付けられて、粘着テープ7で切断縁14を接着し
て断熱材3の表面を化粧するように構成している。
容易に、しかも極めて綺麗な状態に固定できる表面化粧
カバーを提供する。 【解決手段】 配管の表面化粧カバーは、板紙4の表面
に網材5を介してアルミニウム箔6を積層、接着してい
る。さらに、表面化粧カバー1は、断熱材3で被覆され
る配管2の表面に沿う方向に円筒状に湾曲成形してい
る。表面化粧カバー1は、板紙4を円筒状に湾曲する方
向が、円筒の中心軸を原紙11の縦方向とするように湾
曲して円筒状に成形している。さらに、表面化粧カバー
1は、断熱材3に被着するときに開くことができるよう
に縦に切断して、切断縁14の内面に沿って粘着テープ
7を付着しており、断熱材3で被覆された配管2の表面
に取り付けられて、粘着テープ7で切断縁14を接着し
て断熱材3の表面を化粧するように構成している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、断熱材で被覆され
た配管の表面を美しく化粧するカバーに関する。
た配管の表面を美しく化粧するカバーに関する。
【0002】
【従来の技術】加熱あるいは冷却された流体を通過させ
る配管は、表面に断熱材を固定する。配管を断熱して、
熱損失を少なくするためである。断熱材には、ガラス繊
維やロックウール等が多く使用される。ウレタンフォー
ム等の合成樹脂発泡体も多く使用されるが、高温の配管
に使用できない欠点がある。熱で軟化し、あるいは変形
してしまうからである。
る配管は、表面に断熱材を固定する。配管を断熱して、
熱損失を少なくするためである。断熱材には、ガラス繊
維やロックウール等が多く使用される。ウレタンフォー
ム等の合成樹脂発泡体も多く使用されるが、高温の配管
に使用できない欠点がある。熱で軟化し、あるいは変形
してしまうからである。
【0003】ガラス繊維等の無機繊維を密に集合した断
熱材は、安価で耐熱性に優れ、しかも、断熱特性にも優
れている。ただ、表面には繊維が表出するので、表面を
綺麗に仕上げることができない。このため、断熱材の表
面に化粧カバーを固定して被覆している。表面化粧カバ
ーとして、表面にアルミニウム箔を接着している粘着テ
ープが使用される。粘着テープは、配管の表面に固定さ
れた断熱材の表面を綺麗に化粧できる。しかしながら、
配管に粘着テープを巻き付けるには極めて手間がかか
る。とくに、断熱材の表面に粘着テープを綺麗に揃え
て、一定のピッチで巻き付けるので、慎重に巻き付ける
必要があって相当な技術も要求される。
熱材は、安価で耐熱性に優れ、しかも、断熱特性にも優
れている。ただ、表面には繊維が表出するので、表面を
綺麗に仕上げることができない。このため、断熱材の表
面に化粧カバーを固定して被覆している。表面化粧カバ
ーとして、表面にアルミニウム箔を接着している粘着テ
ープが使用される。粘着テープは、配管の表面に固定さ
れた断熱材の表面を綺麗に化粧できる。しかしながら、
配管に粘着テープを巻き付けるには極めて手間がかか
る。とくに、断熱材の表面に粘着テープを綺麗に揃え
て、一定のピッチで巻き付けるので、慎重に巻き付ける
必要があって相当な技術も要求される。
【0004】この欠点は、板紙の表面にアルミニウム箔
を積層して接着している表面化粧カバーを使用して解消
できる。表面化粧カバーは、断熱材の表面に巻き付けで
きる幅に裁断し、図1に示すように断熱材3の表面に沿
って巻き付け、鎖線で示すように端縁に沿ってテープ1
2を付着して固定できる。このようにして施工できる表
面化粧カバー1は、粘着テープに比較して簡単に能率よ
く配管を表面処理できる。
を積層して接着している表面化粧カバーを使用して解消
できる。表面化粧カバーは、断熱材の表面に巻き付けで
きる幅に裁断し、図1に示すように断熱材3の表面に沿
って巻き付け、鎖線で示すように端縁に沿ってテープ1
2を付着して固定できる。このようにして施工できる表
面化粧カバー1は、粘着テープに比較して簡単に能率よ
く配管を表面処理できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図1に
示すように、断熱材3の表面に表面化粧カバー1を巻き
付けるとき、断熱材3の外径が細いと、図に示すように
縦方向に無数の折れ線13ができて、表面を滑らかに連
続する状態で湾曲できない。このため、断熱材3の表面
を綺麗に表面仕上げできず、太い配管にしか使用できな
い欠点がある。
示すように、断熱材3の表面に表面化粧カバー1を巻き
付けるとき、断熱材3の外径が細いと、図に示すように
縦方向に無数の折れ線13ができて、表面を滑らかに連
続する状態で湾曲できない。このため、断熱材3の表面
を綺麗に表面仕上げできず、太い配管にしか使用できな
い欠点がある。
【0006】本発明は、この欠点を解決することを目的
に開発されたものである。本発明の重要な目的は、配管
に巻き付けた断熱材の表面に、簡単かつ容易に、しかも
極めて綺麗な状態に固定できる配管の表面化粧カバーを
提供することにある。
に開発されたものである。本発明の重要な目的は、配管
に巻き付けた断熱材の表面に、簡単かつ容易に、しかも
極めて綺麗な状態に固定できる配管の表面化粧カバーを
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の配管の表面化粧
カバーは、前述の目的を達成するために下記の構成を備
える。配管の表面化粧カバーは、板紙4の表面に網材5
を介してアルミニウム箔6を積層、接着している。さら
に、表面化粧カバー1は、断熱材3で被覆される配管2
の表面に沿う方向に円筒状に湾曲成形している。表面化
粧カバー1は、板紙4を円筒状に湾曲する方向が、円筒
の中心軸を原紙11の縦方向とするように湾曲して円筒
状に成形している。
カバーは、前述の目的を達成するために下記の構成を備
える。配管の表面化粧カバーは、板紙4の表面に網材5
を介してアルミニウム箔6を積層、接着している。さら
に、表面化粧カバー1は、断熱材3で被覆される配管2
の表面に沿う方向に円筒状に湾曲成形している。表面化
粧カバー1は、板紙4を円筒状に湾曲する方向が、円筒
の中心軸を原紙11の縦方向とするように湾曲して円筒
状に成形している。
【0008】さらに、本発明の請求項1の配管の表面化
粧カバーは、断熱材3に被着するときに開くことができ
るように縦に切断して、切断縁14の内面に沿って粘着
テープ7を付着している。表面化粧カバー1は、断熱材
3で被覆された配管2の表面に取り付けられて、粘着テ
ープ7で切断縁14を接着して断熱材3の表面を化粧す
るように構成している。
粧カバーは、断熱材3に被着するときに開くことができ
るように縦に切断して、切断縁14の内面に沿って粘着
テープ7を付着している。表面化粧カバー1は、断熱材
3で被覆された配管2の表面に取り付けられて、粘着テ
ープ7で切断縁14を接着して断熱材3の表面を化粧す
るように構成している。
【0009】さらに、本発明の請求項2の配管の表面化
粧カバーは、断熱材3に被着するときに開くことができ
るように縦に切断して、切断縁14の外面に沿って切断
縁14から突出する外装シール15を付着している。こ
の外装シール15は、表面に網材5とアルミニウム箔6
を積層、接着すると共に、裏面に粘着層16を有する。
表面化粧カバー1は、断熱材3で被覆された配管2の表
面に取り付けられて、外装シール15の粘着層16で切
断縁14を接着して断熱材3の表面を化粧すると共に、
外装シール15で切断縁14の積層部分の段差を隠すよ
うに構成している。
粧カバーは、断熱材3に被着するときに開くことができ
るように縦に切断して、切断縁14の外面に沿って切断
縁14から突出する外装シール15を付着している。こ
の外装シール15は、表面に網材5とアルミニウム箔6
を積層、接着すると共に、裏面に粘着層16を有する。
表面化粧カバー1は、断熱材3で被覆された配管2の表
面に取り付けられて、外装シール15の粘着層16で切
断縁14を接着して断熱材3の表面を化粧すると共に、
外装シール15で切断縁14の積層部分の段差を隠すよ
うに構成している。
【0010】さらに、本発明の請求項3の配管の表面化
粧カバーは、直径を30〜80mmとする円筒状に湾曲
している。
粧カバーは、直径を30〜80mmとする円筒状に湾曲
している。
【0011】さらに、本発明の請求項4の配管の表面化
粧カバーは、板紙4を、古紙パルプを繊維全体の50重
量%以上含有する板紙としている。
粧カバーは、板紙4を、古紙パルプを繊維全体の50重
量%以上含有する板紙としている。
【0012】さらに、本発明の請求項5の配管の表面化
粧カバーは、板紙4を、チップボールとしている。ま
た、本発明の請求項6の配管の表面化粧カバーは、板紙
4を、同質チップボール又は白裏チップボールとしてい
る。
粧カバーは、板紙4を、チップボールとしている。ま
た、本発明の請求項6の配管の表面化粧カバーは、板紙
4を、同質チップボール又は白裏チップボールとしてい
る。
【0013】さらに、本発明の請求項7の配管の表面化
粧カバーは、板紙4の厚さを、0.5〜2mmとしてお
り、本発明の請求項8の配管の表面化粧カバーは、板紙
4の厚さを、0.8〜1.5mmとしている。
粧カバーは、板紙4の厚さを、0.5〜2mmとしてお
り、本発明の請求項8の配管の表面化粧カバーは、板紙
4の厚さを、0.8〜1.5mmとしている。
【0014】さらに、本発明の請求項9の配管の表面化
粧カバーは、板紙の表面に、ガラス繊維の網材の表面に
アルミニウム箔を接着しているアルミガラスクロスを接
着している。
粧カバーは、板紙の表面に、ガラス繊維の網材の表面に
アルミニウム箔を接着しているアルミガラスクロスを接
着している。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するための配管の表面化粧カバーを
例示するものであって、本発明は表面化粧カバーを下記
のものに特定しない。
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するための配管の表面化粧カバーを
例示するものであって、本発明は表面化粧カバーを下記
のものに特定しない。
【0016】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決す
るための手段の欄」に示される部材に付記している。た
だ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に
特定するものでは決してない。
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決す
るための手段の欄」に示される部材に付記している。た
だ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に
特定するものでは決してない。
【0017】図2の斜視図と図3の拡大断面図に示す表
面化粧カバー1は、板紙4の表面に網材5を介してアル
ミニウム箔6を積層、接着している。
面化粧カバー1は、板紙4の表面に網材5を介してアル
ミニウム箔6を積層、接着している。
【0018】板紙4は、製造コストを低減するために、
古紙パルプを繊維として、繊維全体の50重量%以上含
有している。古紙パルプは、紙の製造工程で発生する紙
屑と、一度紙として使用された廃紙を回収した古紙を原
料にして製造される。古紙パルプは、古紙を離解、脱墨
処理して製作される。古紙パルプは、繊維が短く切断さ
れているので、紙の強度は低いが低コストに製造でき
る。
古紙パルプを繊維として、繊維全体の50重量%以上含
有している。古紙パルプは、紙の製造工程で発生する紙
屑と、一度紙として使用された廃紙を回収した古紙を原
料にして製造される。古紙パルプは、古紙を離解、脱墨
処理して製作される。古紙パルプは、繊維が短く切断さ
れているので、紙の強度は低いが低コストに製造でき
る。
【0019】板紙4は、50〜100重量%の古紙パル
プを繊維として使用するが、より好ましくは、55〜9
5重量%、さらに好ましくは60〜90重量%の古紙パ
ルプを繊維として使用する。古紙パルプ量を多くして製
造された板紙4は、原料コストを低減して安価にでき
る。ただ、古紙パルプは繊維が短いので、含有量が多く
なるにしたがって、板紙4の強度が低下する。また、円
筒状に湾曲させるときに、折れ線が目立ちやすくなる。
本発明の表面化粧カバーは、従来とは異なる特定の方向
に湾曲させて円筒状に成形するので、古紙パルプの添加
量を極めて多くして、折れ線を目立たなく円筒状に湾曲
できる。したがって、本発明の表面化粧カバーに使用す
る板紙4は、90〜100%の繊維を古紙パルプとして
製造することもできる。
プを繊維として使用するが、より好ましくは、55〜9
5重量%、さらに好ましくは60〜90重量%の古紙パ
ルプを繊維として使用する。古紙パルプ量を多くして製
造された板紙4は、原料コストを低減して安価にでき
る。ただ、古紙パルプは繊維が短いので、含有量が多く
なるにしたがって、板紙4の強度が低下する。また、円
筒状に湾曲させるときに、折れ線が目立ちやすくなる。
本発明の表面化粧カバーは、従来とは異なる特定の方向
に湾曲させて円筒状に成形するので、古紙パルプの添加
量を極めて多くして、折れ線を目立たなく円筒状に湾曲
できる。したがって、本発明の表面化粧カバーに使用す
る板紙4は、90〜100%の繊維を古紙パルプとして
製造することもできる。
【0020】板紙4は、同質チップボールまたは白裏チ
ップボールが使用される。チップボールである板紙4
は、古紙パルプを円網抄紙機ですいて、厚さを0.5〜
2mm、好ましくは0.8〜1.5mmとしたものであ
る。同質チップボールは、各層を同質の原料で製作し、
白裏チップボールは、裏側に上白古紙パルプを使用した
ものである。白裏チップボールは、裏面の白い面に網材
5とアルミニウム箔6とを積層して接着する。
ップボールが使用される。チップボールである板紙4
は、古紙パルプを円網抄紙機ですいて、厚さを0.5〜
2mm、好ましくは0.8〜1.5mmとしたものであ
る。同質チップボールは、各層を同質の原料で製作し、
白裏チップボールは、裏側に上白古紙パルプを使用した
ものである。白裏チップボールは、裏面の白い面に網材
5とアルミニウム箔6とを積層して接着する。
【0021】さらに、板紙にはチップボールに代わっ
て、厚さを0.5〜2mm、好ましくは0.8〜1.5
mmとする色板紙も使用できる。白板紙は、さらし化学
パルプで製造した表層紙と、古紙パルプの層とをすきあ
わせて製造される。
て、厚さを0.5〜2mm、好ましくは0.8〜1.5
mmとする色板紙も使用できる。白板紙は、さらし化学
パルプで製造した表層紙と、古紙パルプの層とをすきあ
わせて製造される。
【0022】板紙4の表面には、網材5とアルミニウム
箔6を積層して接着している。網材5は板紙4を補強
し、アルミニウム箔6は、配管2の表面を美しく装飾す
ると共に、熱を反射して断熱特性を向上させる。アルミ
ニウム箔6は、網材5の表面に接着されて、網材5の表
面に沿う形状に、すなわち、鏡面状ではなくて無数の凹
凸がある表面形状に成形されている。アルミニウム箔6
の凹凸は、一定の規則で設けられて、表面を美しくして
いる。
箔6を積層して接着している。網材5は板紙4を補強
し、アルミニウム箔6は、配管2の表面を美しく装飾す
ると共に、熱を反射して断熱特性を向上させる。アルミ
ニウム箔6は、網材5の表面に接着されて、網材5の表
面に沿う形状に、すなわち、鏡面状ではなくて無数の凹
凸がある表面形状に成形されている。アルミニウム箔6
の凹凸は、一定の規則で設けられて、表面を美しくして
いる。
【0023】表面化粧カバー1は、板紙4の表面に網材
5を接着し、さらに、網材5の上にアルミニウム箔6を
接着して製造できる。また、網材とアルミニウム箔とを
積層して接着しているアルミガラスクロスを接着して製
造することもできる。アルミガラスクロスは、ガラス繊
維を格子編組した網材の表面に、アルミニウム箔を接着
したものとして市販されている。アルミガラスクロス
は、ガラス繊維を薄く集合して線材とし、この線材を格
子状に編組して網材としている。板紙の表面に、アルミ
ガラスクロスを接着した表面化粧カバーは、ガラス繊維
で補強されて極めて強くできる。また板紙の表面にアル
ミガラスクロスを接着して簡単に製造できる。
5を接着し、さらに、網材5の上にアルミニウム箔6を
接着して製造できる。また、網材とアルミニウム箔とを
積層して接着しているアルミガラスクロスを接着して製
造することもできる。アルミガラスクロスは、ガラス繊
維を格子編組した網材の表面に、アルミニウム箔を接着
したものとして市販されている。アルミガラスクロス
は、ガラス繊維を薄く集合して線材とし、この線材を格
子状に編組して網材としている。板紙の表面に、アルミ
ガラスクロスを接着した表面化粧カバーは、ガラス繊維
で補強されて極めて強くできる。また板紙の表面にアル
ミガラスクロスを接着して簡単に製造できる。
【0024】ただ、本発明の表面化粧カバーは、網材を
ガラス繊維には特定しない。たとえば、図4に示すよう
に、帯状のプラスチックフィルム5Aを格子状に編組し
て、薄いシート状の網材5としたものも、あるいは図5
に示すように、プラスチックフィルム5Aとプラスチッ
ク繊維5Bを網目状に編組した網材5も使用できる。図
5の網材5は、図の矢印で示す方向に湾曲させるように
板紙4に接着される。さらに、図6に示すように、プラ
スチック製の線材、ガラス繊維、カーボン繊維、細い金
属繊維等を格子状に編組した網材5も使用できる。
ガラス繊維には特定しない。たとえば、図4に示すよう
に、帯状のプラスチックフィルム5Aを格子状に編組し
て、薄いシート状の網材5としたものも、あるいは図5
に示すように、プラスチックフィルム5Aとプラスチッ
ク繊維5Bを網目状に編組した網材5も使用できる。図
5の網材5は、図の矢印で示す方向に湾曲させるように
板紙4に接着される。さらに、図6に示すように、プラ
スチック製の線材、ガラス繊維、カーボン繊維、細い金
属繊維等を格子状に編組した網材5も使用できる。
【0025】板紙4の表面には、接着剤を介して網材5
とアルミニウム箔6とを接着している。板紙4と網材5
とアルミニウム箔6を積層して接着した後、図7に示す
ように、ロール8の間を通過させて、円筒状に湾曲させ
る。表面化粧カバー1は、配管2の表面に沿う方向に円
筒状に湾曲成形している。さらに、本発明の表面化粧カ
バーは、板紙4を円筒状に湾曲成形する方向を、図8の
矢印で示すように、円筒の中心軸を原紙11の縦方向と
するように湾曲して円筒状に成形している。原紙11を
この方向に湾曲成形するのは、板紙4を湾曲させるとき
に、折れ線が表面にできないようにするためである。
とアルミニウム箔6とを接着している。板紙4と網材5
とアルミニウム箔6を積層して接着した後、図7に示す
ように、ロール8の間を通過させて、円筒状に湾曲させ
る。表面化粧カバー1は、配管2の表面に沿う方向に円
筒状に湾曲成形している。さらに、本発明の表面化粧カ
バーは、板紙4を円筒状に湾曲成形する方向を、図8の
矢印で示すように、円筒の中心軸を原紙11の縦方向と
するように湾曲して円筒状に成形している。原紙11を
この方向に湾曲成形するのは、板紙4を湾曲させるとき
に、折れ線が表面にできないようにするためである。
【0026】従来の板紙4を使用する表面化粧カバー1
は、この方向と直交する方向、すなわち、図9に示すよ
うに、配管2の断熱材3に巻き付けできる幅に裁断した
後、この図の矢印で示す方向に卷いて、断熱材3の表面
に固定していた。原紙11をこの方向に小さい曲率半径
で湾曲させると、板紙4に、縦に沿って折れ線12がで
きる欠点がある。それは、原紙11を製造する工程で、
繊維を完全に方向性なくシート状に集合できなからであ
る。多量の古紙パルプを使用して連続して製造される原
紙11は、製造される縦方向に古紙パルプが並びやす
い。原紙11は、古紙パルプの並んでいる縦方向の可撓
性が悪くなるので、板紙4をこの方向に折曲すると、折
れ線12ができる。原紙11を製造する古紙パルプの添
加量を少なくして、長い合成繊維を多量に添加すると、
板紙4の縦方向のたわみ強度が向上して、折れ線12は
少なくできる。ただ、この原紙11は、製造コストが高
くなって、安価な表面化粧カバーとはならず、試験には
使用できても、実際にはコストの点で到底に使用できな
い。
は、この方向と直交する方向、すなわち、図9に示すよ
うに、配管2の断熱材3に巻き付けできる幅に裁断した
後、この図の矢印で示す方向に卷いて、断熱材3の表面
に固定していた。原紙11をこの方向に小さい曲率半径
で湾曲させると、板紙4に、縦に沿って折れ線12がで
きる欠点がある。それは、原紙11を製造する工程で、
繊維を完全に方向性なくシート状に集合できなからであ
る。多量の古紙パルプを使用して連続して製造される原
紙11は、製造される縦方向に古紙パルプが並びやす
い。原紙11は、古紙パルプの並んでいる縦方向の可撓
性が悪くなるので、板紙4をこの方向に折曲すると、折
れ線12ができる。原紙11を製造する古紙パルプの添
加量を少なくして、長い合成繊維を多量に添加すると、
板紙4の縦方向のたわみ強度が向上して、折れ線12は
少なくできる。ただ、この原紙11は、製造コストが高
くなって、安価な表面化粧カバーとはならず、試験には
使用できても、実際にはコストの点で到底に使用できな
い。
【0027】湾曲成形してなる本発明の表面化粧カバー
は、円筒状の直径を断熱材3の外径に等しくするのを理
想とする。ただ、円筒状の直径は、断熱材3の外径より
も細く、あるいは太くしても十分に使用できる。断熱材
3の外径よりも細い直径の円筒状に成形している表面化
粧カバー1は、それ自体の弾性で断熱材3の表面に密着
する。このため、表面化粧カバー1を断熱材3に隙間な
く固定できる特長がある。また、断熱材3の外径よりも
太い直径の円筒状に成形している表面化粧カバー1は、
切断部分を簡単に開いて、断熱材3を内部にスムーズに
案内できる特長がある。この表面化粧カバー1は、断熱
材3を入れた状態で、断熱材3から部分的に離れるが、
粘着テープで接着して、断熱材3に密着して固定でき
る。
は、円筒状の直径を断熱材3の外径に等しくするのを理
想とする。ただ、円筒状の直径は、断熱材3の外径より
も細く、あるいは太くしても十分に使用できる。断熱材
3の外径よりも細い直径の円筒状に成形している表面化
粧カバー1は、それ自体の弾性で断熱材3の表面に密着
する。このため、表面化粧カバー1を断熱材3に隙間な
く固定できる特長がある。また、断熱材3の外径よりも
太い直径の円筒状に成形している表面化粧カバー1は、
切断部分を簡単に開いて、断熱材3を内部にスムーズに
案内できる特長がある。この表面化粧カバー1は、断熱
材3を入れた状態で、断熱材3から部分的に離れるが、
粘着テープで接着して、断熱材3に密着して固定でき
る。
【0028】円筒状に湾曲成形している表面化粧カバー
1は、たとえば、直径を30〜80mmとする円筒状に
湾曲される。
1は、たとえば、直径を30〜80mmとする円筒状に
湾曲される。
【0029】表面化粧カバー1を湾曲して円筒状に成形
する図7の装置は、ロール8にベルト9を掛けて、ベル
ト9とロール8で表面化粧カバー1を挟着して湾曲させ
る。この装置は、表面化粧カバー1をスムーズに小さい
曲率半径に湾曲して円筒状に成形できる特長がある。ま
た、この装置は、ロール8の位置を変更して、湾曲成形
する曲率半径を自由に変更できる。
する図7の装置は、ロール8にベルト9を掛けて、ベル
ト9とロール8で表面化粧カバー1を挟着して湾曲させ
る。この装置は、表面化粧カバー1をスムーズに小さい
曲率半径に湾曲して円筒状に成形できる特長がある。ま
た、この装置は、ロール8の位置を変更して、湾曲成形
する曲率半径を自由に変更できる。
【0030】さらに、表面化粧カバー1は、断熱材3に
被着するときに開くことができるように縦に切断して、
図10に示すように、切断縁14の内面に沿って粘着テ
ープ7を付着している。粘着テープ7は、使用するまで
付着しないように、表面に剥離テープ10を付着してお
り、使用するときに、剥離テープ10を除去して、表面
化粧カバー1の表面に接着させる。
被着するときに開くことができるように縦に切断して、
図10に示すように、切断縁14の内面に沿って粘着テ
ープ7を付着している。粘着テープ7は、使用するまで
付着しないように、表面に剥離テープ10を付着してお
り、使用するときに、剥離テープ10を除去して、表面
化粧カバー1の表面に接着させる。
【0031】この表面化粧カバー1は、図11の断面図
に示すように、断熱材3で被覆された配管2の表面に取
り付けられて、粘着テープ7で切断縁14を接着して、
断熱材3の表面に固定される。
に示すように、断熱材3で被覆された配管2の表面に取
り付けられて、粘着テープ7で切断縁14を接着して、
断熱材3の表面に固定される。
【0032】さらに、図12に示す表面化粧カバー1
は、縦に切断した切断縁14の外面に沿って、切断縁1
4から突出する外装シール15を付着している。外装シ
ール15は、細長い帯状で、縦方向に2分割して、片側
を切断縁14に沿って切断縁14の外面に付着すると共
に、もう片側を切断縁14から突出させている。
は、縦に切断した切断縁14の外面に沿って、切断縁1
4から突出する外装シール15を付着している。外装シ
ール15は、細長い帯状で、縦方向に2分割して、片側
を切断縁14に沿って切断縁14の外面に付着すると共
に、もう片側を切断縁14から突出させている。
【0033】外装シール15は、図13の拡大断面図に
示すように、網材5とアルミニウム箔6を積層、接着し
ている。この外装シール15は、網材5の表面にアルミ
ニウム箔6を接着して、網材5の表面に沿う無数の凹凸
がある表面形状に成形すると共に、網材5で全体を補強
している。
示すように、網材5とアルミニウム箔6を積層、接着し
ている。この外装シール15は、網材5の表面にアルミ
ニウム箔6を接着して、網材5の表面に沿う無数の凹凸
がある表面形状に成形すると共に、網材5で全体を補強
している。
【0034】外装シール15は、好ましくは、表面化粧
カバー1の表面加工と同じ加工を表面に施す。表面化粧
カバー1と表面状態を同じにして、表面化粧カバー1と
外装シール15の境界部分を目立たなくするためであ
る。したがって、外装シールは、アルミガラスクロスを
使用することもできる。また、網材5には、図4ないし
図6に示すように帯状のプラスチックフィルム5Aやプ
ラスチック繊維5Bを格子状に編組して、薄いシート状
としたものや、プラスチック製の線材、ガラス繊維、カ
ーボン繊維、細い金属繊維等を格子状に編組したものも
使用できる。
カバー1の表面加工と同じ加工を表面に施す。表面化粧
カバー1と表面状態を同じにして、表面化粧カバー1と
外装シール15の境界部分を目立たなくするためであ
る。したがって、外装シールは、アルミガラスクロスを
使用することもできる。また、網材5には、図4ないし
図6に示すように帯状のプラスチックフィルム5Aやプ
ラスチック繊維5Bを格子状に編組して、薄いシート状
としたものや、プラスチック製の線材、ガラス繊維、カ
ーボン繊維、細い金属繊維等を格子状に編組したものも
使用できる。
【0035】さらに、外装シール15は、積層して接着
された網材5とアルミニウム箔6の裏面に、粘着層16
を設けている。粘着層16は、外装シール15の縦の半
面を切断縁14の外面に付着し、さらに、切断縁14か
ら突出する縦の半面を表面化粧カバー1の表面に接着す
る。粘着層16は、たとえば、積層された網材5とアル
ミニウム箔6の裏面に、接着剤を塗布して設けることが
できる。ただ、外装シールは、積層された網材とアルミ
ニウム箔の裏面に、両面テープを付着して粘着層とする
ことも、あるいは、粘着テープの表面に網材とアルミニ
ウム箔を積層、接着して粘着層を設けることもできる。
された網材5とアルミニウム箔6の裏面に、粘着層16
を設けている。粘着層16は、外装シール15の縦の半
面を切断縁14の外面に付着し、さらに、切断縁14か
ら突出する縦の半面を表面化粧カバー1の表面に接着す
る。粘着層16は、たとえば、積層された網材5とアル
ミニウム箔6の裏面に、接着剤を塗布して設けることが
できる。ただ、外装シールは、積層された網材とアルミ
ニウム箔の裏面に、両面テープを付着して粘着層とする
ことも、あるいは、粘着テープの表面に網材とアルミニ
ウム箔を積層、接着して粘着層を設けることもできる。
【0036】さらに、外装シール15は、切断縁14か
ら突出する部分の粘着層16が使用するまで付着しない
ように、図13に示すように、内面に剥離テープ17を
付着している。この外装シール15は、使用するとき
に、剥離テープ17を除去して粘着層16を表出させ
て、極めて簡単に表面化粧カバー1の表面に接着でき
る。
ら突出する部分の粘着層16が使用するまで付着しない
ように、図13に示すように、内面に剥離テープ17を
付着している。この外装シール15は、使用するとき
に、剥離テープ17を除去して粘着層16を表出させ
て、極めて簡単に表面化粧カバー1の表面に接着でき
る。
【0037】以上の構造の外装シール15は、切断縁1
4の全体を表面化粧カバー1の表面に接着できるよう
に、切断縁14とほぼ等しい長さを有する。さらに、外
装シール15は、切断縁14を確実に表面化粧カバー1
の表面に接着できて、しかも、容易に剥がれない十分な
幅を有する。外装シール15は、幅が狭すぎると粘着力
が低下して切断縁14が剥がれやすくなる。逆に、幅を
広くすると、粘着力が強くなって切断縁14が剥がれ難
くなるが、コストが高くなる。したがって、外装シール
15の幅は、表面化粧カバー1の曲率半径および弾性力
と、外装シール15の粘着力とを考慮して最適な長さに
設計される。
4の全体を表面化粧カバー1の表面に接着できるよう
に、切断縁14とほぼ等しい長さを有する。さらに、外
装シール15は、切断縁14を確実に表面化粧カバー1
の表面に接着できて、しかも、容易に剥がれない十分な
幅を有する。外装シール15は、幅が狭すぎると粘着力
が低下して切断縁14が剥がれやすくなる。逆に、幅を
広くすると、粘着力が強くなって切断縁14が剥がれ難
くなるが、コストが高くなる。したがって、外装シール
15の幅は、表面化粧カバー1の曲率半径および弾性力
と、外装シール15の粘着力とを考慮して最適な長さに
設計される。
【0038】以上の構造の表面化粧カバー1は、図14
に示すように、断熱材3で被覆された配管2の表面に取
り付けられて、外装シール15で切断縁14を接着し
て、断熱材3の表面に固定される。外装シール15は、
切断縁14の積層部分を外側から密閉状態に被覆して、
切断縁14を表面化粧カバー1の表面に密着させる。こ
のとき、外装シール15は、切断縁14の積層部分にで
きる段差を被覆して隠すので、段差を目立たなくして、
切断縁14の積層部分を綺麗に化粧できる。
に示すように、断熱材3で被覆された配管2の表面に取
り付けられて、外装シール15で切断縁14を接着し
て、断熱材3の表面に固定される。外装シール15は、
切断縁14の積層部分を外側から密閉状態に被覆して、
切断縁14を表面化粧カバー1の表面に密着させる。こ
のとき、外装シール15は、切断縁14の積層部分にで
きる段差を被覆して隠すので、段差を目立たなくして、
切断縁14の積層部分を綺麗に化粧できる。
【0039】図に示す表面化粧カバー1は、切断縁14
の内面に粘着テープ7を設けており、切断縁14の内面
を粘着テープ7で表面化粧カバー1の表面に接着し、さ
らに、外装シール15で切断縁14を覆うように表面化
粧カバー1の表面に接着している。この構造の表面化粧
カバー1は、切断縁14を、内側と外側の両側から接着
して、断熱材3で被覆された配管2の表面に、より確実
に取り付けできる特長がある。ただ、表面化粧カバー
は、切断縁の内面に粘着テープを設けることなく、外装
シールのみで切断縁を断熱材の表面に接着することもで
きる。
の内面に粘着テープ7を設けており、切断縁14の内面
を粘着テープ7で表面化粧カバー1の表面に接着し、さ
らに、外装シール15で切断縁14を覆うように表面化
粧カバー1の表面に接着している。この構造の表面化粧
カバー1は、切断縁14を、内側と外側の両側から接着
して、断熱材3で被覆された配管2の表面に、より確実
に取り付けできる特長がある。ただ、表面化粧カバー
は、切断縁の内面に粘着テープを設けることなく、外装
シールのみで切断縁を断熱材の表面に接着することもで
きる。
【0040】
【発明の効果】本発明の配管の表面化粧カバーは、配管
に巻き付けた断熱材の表面に、簡単かつ容易に、しかも
極めて綺麗な状態に固定できる特長がある。それは、本
発明の表面化粧カバーが、板紙の表面に網材を介してア
ルミニウム箔を積層、接着すると共に、断熱材で被覆さ
れる配管の表面に沿う方向に円筒状に湾曲成形してお
り、板紙を円筒状に湾曲する方向を、円筒の中心軸を原
紙の縦方向とするように湾曲して円筒状に成形している
からである。原紙は、製造する工程で、繊維を完全に方
向性なくシート状に集合できない。一般に、原紙は、縦
方向の可撓性が悪くなり、この方向に折曲すると折れ線
ができやすくなる。このため、円筒の中心軸が原紙の縦
方向となるように湾曲している表面化粧カバーは、小さ
い曲率半径で湾曲させても、板紙に縦方向の折れ線が発
生することなく、表面を滑らかな湾曲面として綺麗な状
態で取り付けできる。しかも、円筒状に湾曲された表面
化粧カバーは、断熱材の表面に、極めて簡単に取り付け
できる。したがって、本発明の配管の表面化粧カバー
は、太い配管から細い配管まで外径に関係なく、簡単か
つ容易に、しかも極めて綺麗な外観として、配管に巻き
付けた断熱材の表面に固定できる特長が実現できる。
に巻き付けた断熱材の表面に、簡単かつ容易に、しかも
極めて綺麗な状態に固定できる特長がある。それは、本
発明の表面化粧カバーが、板紙の表面に網材を介してア
ルミニウム箔を積層、接着すると共に、断熱材で被覆さ
れる配管の表面に沿う方向に円筒状に湾曲成形してお
り、板紙を円筒状に湾曲する方向を、円筒の中心軸を原
紙の縦方向とするように湾曲して円筒状に成形している
からである。原紙は、製造する工程で、繊維を完全に方
向性なくシート状に集合できない。一般に、原紙は、縦
方向の可撓性が悪くなり、この方向に折曲すると折れ線
ができやすくなる。このため、円筒の中心軸が原紙の縦
方向となるように湾曲している表面化粧カバーは、小さ
い曲率半径で湾曲させても、板紙に縦方向の折れ線が発
生することなく、表面を滑らかな湾曲面として綺麗な状
態で取り付けできる。しかも、円筒状に湾曲された表面
化粧カバーは、断熱材の表面に、極めて簡単に取り付け
できる。したがって、本発明の配管の表面化粧カバー
は、太い配管から細い配管まで外径に関係なく、簡単か
つ容易に、しかも極めて綺麗な外観として、配管に巻き
付けた断熱材の表面に固定できる特長が実現できる。
【0041】さらに、本発明の表面化粧カバーは、板紙
を円筒状に湾曲する方向を、円筒の中心軸を原紙の縦方
向とする独特の構造としているので、安価な古紙パルプ
を多量に添加して板紙を製造しても、板紙に発生する折
れ線を極減して湾曲できる。このため、板紙の製造コス
トを低減して、安価な表面化粧カバーを多量生産できる
特長も備える。
を円筒状に湾曲する方向を、円筒の中心軸を原紙の縦方
向とする独特の構造としているので、安価な古紙パルプ
を多量に添加して板紙を製造しても、板紙に発生する折
れ線を極減して湾曲できる。このため、板紙の製造コス
トを低減して、安価な表面化粧カバーを多量生産できる
特長も備える。
【0042】さらに、本発明の請求項1の配管の表面化
粧カバーは、断熱材に被着するときに開くことができる
ように縦に切断して、切断縁の内面に沿って粘着テープ
を付着しているので、簡単かつ容易に、配管に巻き付け
た断熱材の表面に固定できる特長がある。この構造の表
面化粧カバーは、切断された部分を開いて、断熱材で被
覆された配管の表面に巻き付けて、さらに、粘着テープ
で切断縁を接着して、極めて簡単に固定できる。
粧カバーは、断熱材に被着するときに開くことができる
ように縦に切断して、切断縁の内面に沿って粘着テープ
を付着しているので、簡単かつ容易に、配管に巻き付け
た断熱材の表面に固定できる特長がある。この構造の表
面化粧カバーは、切断された部分を開いて、断熱材で被
覆された配管の表面に巻き付けて、さらに、粘着テープ
で切断縁を接着して、極めて簡単に固定できる。
【0043】さらに、本発明の請求項2の配管の表面化
粧カバーは、断熱材で被覆された配管の表面に取り付け
た状態で、表面を綺麗に化粧できる特長がある。それ
は、この表面化粧カバーが、縦に切断された切断縁の外
面に沿って切断縁から突出する外装シールを付着してお
り、外装シールで切断縁を接着しているからである。こ
の構造の表面化粧カバーは、断熱材で被覆された配管の
表面に巻き付けて、外装シールで切断縁を接着して、極
めて簡単に固定できることに加えて、外装シールで切断
縁の積層部分にできる段差を覆って隠すことができる。
したがって、この表面化粧カバーは、表面をすっきりと
させて、外観を極めて綺麗にできる特長がある。とく
に、この外装シールは、表面に網材とアルミニウム箔を
積層、接着しているので、表面化粧カバーと外装シール
の境界部分を目立たなくできる特長もある。
粧カバーは、断熱材で被覆された配管の表面に取り付け
た状態で、表面を綺麗に化粧できる特長がある。それ
は、この表面化粧カバーが、縦に切断された切断縁の外
面に沿って切断縁から突出する外装シールを付着してお
り、外装シールで切断縁を接着しているからである。こ
の構造の表面化粧カバーは、断熱材で被覆された配管の
表面に巻き付けて、外装シールで切断縁を接着して、極
めて簡単に固定できることに加えて、外装シールで切断
縁の積層部分にできる段差を覆って隠すことができる。
したがって、この表面化粧カバーは、表面をすっきりと
させて、外観を極めて綺麗にできる特長がある。とく
に、この外装シールは、表面に網材とアルミニウム箔を
積層、接着しているので、表面化粧カバーと外装シール
の境界部分を目立たなくできる特長もある。
【0044】さらに、本発明の請求項2の配管の表面化
粧カバーは、切断縁の外面に沿って付着した外装シール
で、切断縁を表面化粧カバーの表面に接着しているの
で、切断縁の積層部分を外側から被覆して保護できる特
長もある。このように、切断縁の積層部分を外側から保
護できる表面化粧カバーは、接着された切断縁が表面化
粧カバーから剥がれるのを有効に防止できると共に、切
断縁の端縁において、網材やアルミニウム箔が板紙から
剥離するのを有効に防止できる特長もある。さらに、こ
の表面化粧カバーは、切断縁の積層部分が外装シールで
被覆されるので、結露等で発生した水が、切断縁の積層
部分から浸入するのを阻止して、板紙の劣化を有効に防
止できる特長もある。
粧カバーは、切断縁の外面に沿って付着した外装シール
で、切断縁を表面化粧カバーの表面に接着しているの
で、切断縁の積層部分を外側から被覆して保護できる特
長もある。このように、切断縁の積層部分を外側から保
護できる表面化粧カバーは、接着された切断縁が表面化
粧カバーから剥がれるのを有効に防止できると共に、切
断縁の端縁において、網材やアルミニウム箔が板紙から
剥離するのを有効に防止できる特長もある。さらに、こ
の表面化粧カバーは、切断縁の積層部分が外装シールで
被覆されるので、結露等で発生した水が、切断縁の積層
部分から浸入するのを阻止して、板紙の劣化を有効に防
止できる特長もある。
【図1】従来の表面化粧カバーを断熱材の表面に巻き付
ける状態を示す一部断面斜視図
ける状態を示す一部断面斜視図
【図2】本発明の実施例の配管の表面化粧カバーの斜視
図
図
【図3】本発明の実施例の配管の表面化粧カバーの拡大
断面図
断面図
【図4】板紙に積層する網材の一例を示す平面図
【図5】板紙に積層する網材の他の一例を示す斜視図
【図6】板紙に積層する網材の他の一例を示す平面図
【図7】表面化粧カバーを湾曲して円筒状に成形する装
置の一例を示す概略図
置の一例を示す概略図
【図8】本発明の実施例の表面化粧カバーを円筒状に湾
曲成形する状態を示す斜視図
曲成形する状態を示す斜視図
【図9】従来の表面化粧カバーを円筒状に湾曲成形する
状態を示す斜視図
状態を示す斜視図
【図10】図2に示す表面化粧カバーの切断縁を開いて
剥離テープを除去する状態を示す背面斜視図
剥離テープを除去する状態を示す背面斜視図
【図11】本発明の実施例の表面化粧カバーを断熱材で
被覆された配管の表面に固定した状態を示す断面図
被覆された配管の表面に固定した状態を示す断面図
【図12】本発明の他の実施例の配管の表面化粧カバー
の斜視図
の斜視図
【図13】図12に示す表面化粧カバーの剥離テープを
除去する状態を示す一部断面背面斜視図
除去する状態を示す一部断面背面斜視図
【図14】図12に示す表面化粧カバーを断熱材で被覆
された配管の表面に固定した状態を示す断面図
された配管の表面に固定した状態を示す断面図
1…表面化粧カバー 2…配管 3…断熱材 4…板紙 5…網材 5A…プラスチックフィルム 5B…プラスチック繊維 6…アルミニウム箔 7…粘着テープ 8…ロール 9…ベルト 10…剥離テープ 11…原紙 12…テープ 13…折れ線 14…切断縁 15…外装シール 16…粘着層 17…剥離テープ
Claims (9)
- 【請求項1】 板紙(4)の表面に網材(5)を介してアルミ
ニウム箔(6)を積層、接着してなる配管の表面化粧カバ
ーにおいて、 断熱材(3)で被覆される配管(2)の表面に沿う方向に円筒
状に湾曲成形していると共に、板紙(4)を円筒状に湾曲
する方向が、円筒の中心軸を原紙(11)の縦方向とするよ
うに湾曲して円筒状に成形しており、さらに、断熱材
(3)に被着するときに開くことができるように縦に切断
して、切断縁(14)の内面に沿って粘着テープ(7)を付着
しており、断熱材(3)で被覆された配管(2)の表面に取り
付けられて、粘着テープ(7)で切断縁(14)を接着して断
熱材(3)の表面を化粧するように構成してなる配管の表
面化粧カバー。 - 【請求項2】 板紙(4)の表面に網材(5)を介してアルミ
ニウム箔(6)を積層、接着してなる配管の表面化粧カバ
ーにおいて、 断熱材(3)で被覆される配管(2)の表面に沿う方向に円筒
状に湾曲成形していると共に、板紙(4)を円筒状に湾曲
する方向が、円筒の中心軸を原紙(11)の縦方向とするよ
うに湾曲して円筒状に成形しており、さらに、断熱材
(3)に被着するときに開くことができるように縦に切断
して、切断縁(14)の外面に沿って切断縁(14)から突出す
る外装シール(15)を付着しており、この外装シール(15)
は、表面に網材(5)とアルミニウム箔(6)を積層、接着す
ると共に、裏面に粘着層(16)を有し、 断熱材(3)で被覆された配管(2)の表面に取り付けられ
て、外装シール(15)の粘着層(16)で切断縁(14)を接着し
て断熱材(3)の表面を化粧すると共に、外装シール(15)
で切断縁(14)の積層部分の段差を隠すように構成してな
る配管の表面化粧カバー。 - 【請求項3】 直径を30〜80mmとする円筒状に湾
曲されてなる請求項1または2に記載される配管の表面
化粧カバー。 - 【請求項4】 板紙(4)が、古紙パルプを繊維全体の5
0重量%以上含有する板紙である請求項1または2に記
載される配管の表面化粧カバー。 - 【請求項5】 板紙(4)が、チップボールである請求項
4に記載される配管の表面化粧カバー。 - 【請求項6】 板紙(4)が、同質チップボール又は白裏
チップボールである請求項5に記載される配管の表面化
粧カバー。 - 【請求項7】 板紙(4)の厚さが0.5〜2mmである
請求項4に記載される配管の表面化粧カバー。 - 【請求項8】 板紙(4)の厚さが0.8〜1.5mmで
ある請求項4に記載される配管の表面化粧カバー。 - 【請求項9】 板紙の表面に、ガラス繊維の網材の表面
にアルミニウム箔を接着しているアルミガラスクロスを
接着している請求項1または2に記載される配管の表面
化粧カバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11165206A JP2000352494A (ja) | 1999-06-11 | 1999-06-11 | 配管の表面化粧カバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11165206A JP2000352494A (ja) | 1999-06-11 | 1999-06-11 | 配管の表面化粧カバー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000352494A true JP2000352494A (ja) | 2000-12-19 |
Family
ID=15807866
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11165206A Pending JP2000352494A (ja) | 1999-06-11 | 1999-06-11 | 配管の表面化粧カバー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000352494A (ja) |
-
1999
- 1999-06-11 JP JP11165206A patent/JP2000352494A/ja active Pending
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