JP2002069397A - 粘着テープ及びこれを用いた救急絆創膏、並びに粘着テープの製造方法 - Google Patents

粘着テープ及びこれを用いた救急絆創膏、並びに粘着テープの製造方法

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JP2002069397A
JP2002069397A JP2000259070A JP2000259070A JP2002069397A JP 2002069397 A JP2002069397 A JP 2002069397A JP 2000259070 A JP2000259070 A JP 2000259070A JP 2000259070 A JP2000259070 A JP 2000259070A JP 2002069397 A JP2002069397 A JP 2002069397A
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net
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synthetic resin
pressure
resin film
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JP2000259070A
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Shiro Rikitake
史朗 力武
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Libatape Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Libatape Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基材にネットを接着する工程を省いて粘着テ
ープの製造コストを削減する。 【解決手段】 合成樹脂製フィルムによりシート状に形
成された基材2の裏面に粘着剤層3を形成した粘着テー
プ1に関し、基材2の裏面側を成す合成樹脂製フィルム
の表層部分2aに対し、該表層部分2aが半凝固状態の
うちに前記基材2に所要の靭性を付与する為のネット7
を圧着させて前記表層部分2aの凝固により一体的に保
持させる。このようにすれば、ネット7が合成樹脂製フ
ィルムの表層部分2aに対し少くとも部分的に埋め込ま
れた状態で一体的に保持され、従来の如き基材2にネッ
ト7を接着する工程が不要となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘着テープ及びこ
れを用いた救急絆創膏、並びに粘着テープの製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、皮膚表面にできた創傷を衛生
的に保護する為の救急絆創膏が良く知られているが、炊
事や入浴等の際には、創傷部を救急絆創膏により保護し
ていても創傷部にあてがわれたパッドが濡れて雑菌が繁
殖し易い状態となってしまったり、創傷部に水がしみて
痛みを感じたりする等の不具合が生じ、炊事や入浴等の
度に新しい救急絆創膏に付け替えなければならないとい
う不具合があった。
【0003】この為、近年においては、創傷部を水濡れ
から保護し得るよう救急絆創膏の粘着テープの基材を防
水性と透湿性とを併せ持つ合成樹脂製としたものが開発
され、普及し始めているところである。
【0004】防水性と透湿性とを併せ持つ合成樹脂とし
て基材に用いられているものには、例えば25〜30μ
m程度のポリウレタンフィルムがあるが、一般的に、こ
の種の合成樹脂製フィルムは柔軟すぎて皺等が生じ易
く、皮膚表面に対し貼り付け難いという欠点があり、一
般的には、図6に示す如く、ポリウレタンフィルム等か
ら成る基材aに、ナイロン等から成るネットbを接着剤
cにより接着して所要の靭性を付与した上で粘着剤層d
を形成するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た如き従来構造では、ネットbを接着剤cにより基材a
に接着する工程が必要となり、工数が増えることや接着
剤cが必要となることにより粘着テープの製造コストが
高くつくという不具合があった。
【0006】本発明は上述の実情に鑑みてなしたもの
で、基材にネットを接着する工程を省いて粘着テープの
製造コストを削減することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、合成樹脂製フ
ィルムによりシート状に形成された基材の裏面に粘着剤
層を形成した粘着テープであって、基材の裏面側を成す
合成樹脂製フィルムの表層部分に対し、該表層部分が半
凝固状態のうちに前記基材に所要の靭性を付与する為の
ネットを圧着させて前記表層部分の凝固により一体的に
保持させたことを特徴とするものである。
【0008】而して、このようにすれば、ネットが合成
樹脂製フィルムの表層部分に対し少くとも部分的に埋め
込まれた状態で一体的に保持されることになるので、従
来の如き基材にネットを接着する工程が不要となり、粘
着テープに関する製造コストの大幅な削減化が図られ
る。
【0009】尚、ネットは、最終的に粘着剤層により被
覆されることになるので、この粘着剤層の被覆によって
もネットが安定した固定状態に維持され、ネットの剥離
がより確実に防止されることになる。
【0010】また、斯かる粘着テープは、その裏面に形
成した粘着剤層の適宜位置にパッドを貼付し、該パッド
を含む粘着剤層の全域を剥離シートにより被覆して救急
絆創膏として利用することが可能である。
【0011】また、前述した如き粘着テープを具体的に
製造するにあたっては、先行して成形されて既に凝固状
態にある合成樹脂製フィルムの上に、成形直後の合成樹
脂製フィルムを半凝固状態のまま積層し、その半凝固状
態にある合成樹脂製フィルムの上に、基材に所要の靭性
を付与する為のネットを被せて全体を積層方向に挾圧
し、前記新たに積層した合成樹脂製フィルムの凝固によ
り前記ネットを一体的に保持せしめ、然る後に、該ネッ
トを被覆するように粘着剤層を形成するようにすれば良
い。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照しつつ説明する。
【0013】図1〜図5は本発明を実施する形態の一例
を示すもので、本発明の粘着テープを救急絆創膏に適用
した場合を例示しており、図1及び図2中における1は
シート状に形成された基材2の裏面に粘着剤層3を形成
した粘着テープを示し、この粘着テープ1の粘着剤層3
の適宜位置には、皮膚表面にできた創傷にあてがって創
傷部を衛生的に保護する為のパッド4が貼付されてお
り、前記基材2の裏面全域は、剥離シート5によりパッ
ド4ごと被覆されるようになっている。
【0014】ここで、基材2の裏面全域を被覆する剥離
シート5は、前記基材2の粘着剤層3に対し容易に剥離
し得るよう紙片の一面にシリコーンコートを施して構成
され、パッド4の長手方向中間部付近を境界部として一
対の剥離シート片5a,5bに分割されており、該各剥
離シート片5a,5bの境界部は、一方の剥離シート片
5aの端部に形成した基材にネットを接着する工程を省
くことができるので、粘着テープの製造コストを従来よ
り大幅に削減することができる折り返し部6に対し、他
方の剥離シート片5bの端部を重合した構成としてあ
る。
【0015】斯かる救急絆創膏において、前記粘着テー
プ1は、図3に模式的に断面図を示す如く、基材2の裏
面側を成す合成樹脂製フィルムの表層部分2aに対し、
該表層部分2aが半凝固状態のうちに前記基材2に所要
の靭性を付与する為のネット7を圧着させて前記表層部
分2aの凝固により一体的に保持させるようにしてあ
る。
【0016】このような粘着テープ1を具体的に製造す
るにあたっては、図4に示す如く、矢印方向に移動する
ライナ8上で、原料タンク9から導いた溶融樹脂を吐出
具10を介し前記ライナ8を横断するようなカーテン状
に流下させて約15μm程度の合成樹脂製フィルム2
b’を成形し、該合成樹脂製フィルム2b’をローラ1
1を介しライナ8の上面に転写して完全凝固させつつ下
流側へ移動させ、然る後に、図5に示す如く、前記の先
行して成形された既に凝固状態にある合成樹脂製フィル
ム2b’の上に、別の原料タンク12から導いた溶融樹
脂を吐出具13を介しカーテン状に流下させて成る成形
直後の約20μm程度の合成樹脂製フィルム2a’を半
凝固状態のままロール14を介し転写させるようにして
積層し、その半凝固状態にある合成樹脂製フィルム2
a’の上に、予め芯棒15に巻き取っておいたネット7
を繰り出してロール16を介し転写させるようにして被
せ、次いで、全体を上下二段のロール17,18間を通
して積層方向に挾圧し、前記新たに積層した合成樹脂製
フィルム2a’の凝固により前記ネット7を一体的に保
持せしめ、然る後に、図示しない粘着剤の塗布設備によ
り前記ネット7を被覆するように粘着剤を塗布して粘着
剤層3を形成するようにすれば良い。
【0017】ここで、図4から図5にかけての一連の工
程は、同じライン上の上流側と下流側にて連続的に行う
ことができるが、図4のようにして成形した合成樹脂製
フィルム2b’を一旦巻き取った後に、別のラインのラ
イナ8上に合成樹脂製フィルム2b’を繰り出して図5
に示す如き工程を行うようにしても良いことは勿論であ
る。
【0018】尚、各合成樹脂製フィルム2a’,2b’
の材質としては、例えば防水性と透湿性とを併せ持つポ
リウレタンフィルム等が好ましく、ネット7の材質とし
ては、シルクや綿、ウール等の天然繊維、若しくはナイ
ロン等の合成繊維を用いると良い。
【0019】而して、このようにすれば、ネット7が合
成樹脂製フィルムの表層部分2a(合成樹脂製フィルム
2a’)に対し少くとも部分的に埋め込まれた状態で一
体的に保持されることになるので、従来の如き基材2に
ネット7を接着する工程が不要となり、粘着テープ1に
関する製造コストの大幅な削減化が図られる。
【0020】尚、ネット7は、最終的に粘着剤層3によ
り被覆されることになるので、この粘着剤層3の被覆に
よってもネット7が安定した固定状態に維持され、ネッ
ト7の剥離がより確実に防止されることになる。
【0021】また、斯かる粘着テープ1を用いた図1及
び図2の救急絆創膏の使用にあたっては、一方の剥離シ
ート片5aの折り返し部6に重合された他方の剥離シー
ト片5bの端部を摘んで該剥離シート片5bを引き剥が
し、これによって、基材2の粘着剤層3の片側を露出さ
せ、その露出した粘着剤層3の片側を、創傷部に対しパ
ッド4をあてがいつつ貼り付け、次いで、基材2の粘着
剤層3に残された剥離シート片5aを折り返し部6を摘
んで引き剥がしつつ、これによって露出する粘着剤層3
の残りの片側を貼り付けていけば良い。
【0022】従って、上記形態例によれば、基材2の裏
面側を成す合成樹脂製フィルムの表層部分2aに対し、
接着剤を使用せずにネット7を一体的に保持させること
ができるので、基材2にネット7を接着する工程を省く
ことができ、粘着テープ1の製造コストを従来より大幅
に削減することができる。
【0023】尚、本発明の粘着テープ及びこれを用いた
救急絆創膏、並びに粘着テープの製造方法は、上述の形
態例にのみ限定されるものではなく、合成樹脂製フィル
ムの上下層の厚さ寸法は、本文中で一例として説明した
数値に限定されないこと、また、救急絆創膏の平面形状
は、図示する例に限定されないこと、その他、本発明の
要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得るこ
とは勿論である。
【0024】
【発明の効果】上記した本発明の粘着テープ及びこれを
用いた救急絆創膏、並びに粘着テープの製造方法によれ
ば、基材の裏面側を成す合成樹脂製フィルムの表層部分
に対し、接着剤を使用せずにネットを一体的に保持させ
ることができるので、基材にネットを接着する工程を省
くことができ、粘着テープの製造コストを従来より大幅
に削減することができるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例を表側から見た平
面図である。
【図2】図1のII−II方向の矢視図である。
【図3】図2の粘着テープの詳細な構造を模式的に示し
た断面図である。
【図4】図3の粘着テープの具体的な製造方法を説明す
る斜視図である。
【図5】図4の次の工程を説明する斜視図である。
【図6】従来における粘着テープの構造を模式的に示し
た断面図である。
【符号の説明】 1 粘着テープ 2 基材 2a 表層部分 2a’ 合成樹脂製フィルム 2b’ 合成樹脂製フィルム 3 粘着剤層 4 パッド 5 剥離シート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製フィルムによりシート状に形
    成された基材の裏面に粘着剤層を形成した粘着テープで
    あって、基材の裏面側を成す合成樹脂製フィルムの表層
    部分に対し、該表層部分が半凝固状態のうちに前記基材
    に所要の靭性を付与する為のネットを圧着させて前記表
    層部分の凝固により一体的に保持させたことを特徴とす
    る粘着テープ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の粘着テープの粘着剤層
    の適宜位置にパッドを貼付し、該パッドを含む粘着剤層
    の全域を剥離シートにより被覆したことを特徴とする救
    急絆創膏。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の粘着テープの製造方法
    であって、先行して成形されて既に凝固状態にある合成
    樹脂製フィルムの上に、成形直後の合成樹脂製フィルム
    を半凝固状態のまま積層し、その半凝固状態にある合成
    樹脂製フィルムの上に、基材に所要の靭性を付与する為
    のネットを被せて全体を積層方向に挾圧し、前記新たに
    積層した合成樹脂製フィルムの凝固により前記ネットを
    一体的に保持せしめ、然る後に、該ネットを被覆するよ
    うに粘着剤層を形成することを特徴とする粘着テープの
    製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013513456A (ja) * 2009-12-15 2013-04-22 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー パッケージ化された医療用接着剤複合体及び該複合体の送達方法
WO2015174476A1 (ja) * 2014-05-16 2015-11-19 トイメディカル株式会社 医療用フィルム製品ならびに医療用フィルム製品の製造方法

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