JPS636230Y2 - - Google Patents

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JPS636230Y2
JPS636230Y2 JP1985162210U JP16221085U JPS636230Y2 JP S636230 Y2 JPS636230 Y2 JP S636230Y2 JP 1985162210 U JP1985162210 U JP 1985162210U JP 16221085 U JP16221085 U JP 16221085U JP S636230 Y2 JPS636230 Y2 JP S636230Y2
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paper
flat
mizuhiki
core
adhesive
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JP1985162210U
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JPS6270192U (ja
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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Decoration Of Textiles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は水引に関する。さらに、詳しくは、細
工加工性、形態保持性がすぐれかつ外観の美麗な
水引に関する。
[従来の技術] 水引は歴史の古い伝統工芸品であり、慶弔品、
祝儀品、結納品、正月飾、料理飾、各種工芸品、
コサージユ、髪飾、アクセサリーと巾広く使用さ
れている。
水引として古くから知られているものは麻紐を
紅白に染め分けたり、和紙などの紙撚紐を紅白に
染め分けたもの、紙撚紐に金箔、銀箔、アルミニ
ウム箔などの細長片を巻回したものなどがあり、
最近ではアルミニウム、純銀などの蒸着プラスチ
ツクフイルムの細長体を紙撚紐に巻回したものの
使用が増大している。
[考案が解決しようとする問題点] これら水引を使用するばあい、その素材、製造
方法が異なるものにおいても、その使用方法の基
本は結びである。
水引で結びを形成し、かつその端部を大小のル
ープ、螺旋巻などにすることによつて鶴亀、松竹
梅、その他の飾り細工物がつくられるのである
が、そのためには水引に柔軟でありながら腰があ
り、反撥力があることが要求される。すなわち手
作業で結びをつくる際には指先を疲れさせないよ
うにするため柔軟性が必要である。しかし柔軟性
だけではえられた細工物の形態が保持されないの
で、腰が必要となる。さらに細工物のループ部な
どに張りをもたせ、あたかも魂があるかのように
生き生きとした細工物をうるには、反撥力が要求
される。
しかしながら、柔軟であつてかつ腰がある、ま
た柔軟であつてかつ反撥力があるということは相
矛盾する要請であり、いままで知られている水引
でこの要請を満足するものは知られていない。
本考案は、この相矛盾する要請を満足し、美麗
な外観を有し、しかも細工加工が容易で、かつ形
態保持性がよく、生き生きとした細工物を与えう
る水引を提供するにある。
[問題点を解決するための手段] すなわち本考案は、紙撚芯の表面に第1の扁平
糸が接着剤を介さずに巻回され、該第1の扁平糸
の表面に第2の扁平糸が接着剤を介して巻回さ
れ、第1の扁平糸と第2の扁平糸とが一体化され
て筒状体を構成してなる水引であつて、前記第1
の扁平糸がプラスチツクフイルムと紙を貼合せた
ものの細長体であり、該細長体がフイルム側を紙
撚芯の側にして巻回されてなり、前記第2の扁平
糸が蒸着プラスチツクフイルムまたは金属箔と紙
を貼合せたものの細長体であり、該細長体が紙側
を第1の扁平糸の側にして巻回されてなることを
特徴とする水引に関する。
[実施例] つぎに図面に基づいて本考案の水引を説明す
る。
第1図は本考案の水引の一実施例を示す部分斜
視図、第2図は第1図のX−X線拡大断面図であ
る。
第1〜2図において、1は紐撚芯であり、該芯
のうえに第1の扁平糸2が接着剤を介さずに巻回
され、該第1の扁平糸2のうえに第2の扁平糸4
が接着剤3を介して第1の扁平糸2の巻回方向と
逆方向に巻回されている。
本考案の水引の特徴とするところは、紙撚芯1
に扁平糸を2層に巻回し、かつ下層の第1の扁平
糸2は接着剤を介さずに巻回し、上層の第2の扁
平糸4は接着剤3を介して巻回した点にある。
従来の紙撚芯に扁平糸を巻回してなる水引にお
いては、腰をもたせるため、芯として紙撚芯を用
い、その表面に接着剤を塗布し、そのうえに扁平
糸を巻回することによつて紙撚芯と扁平糸とを一
体化している。このような水引を結びをつくるた
めに曲げたばあい、水引の太さとループの曲率半
径とによりその程度は異なるが、水引の外側部位
には元の直すぐな状態にもどろうと引張る力が大
きく発生し、内側部位には元の直すぐな状態にも
どろうと押す力が発生するため、反撥力が大きく
なる。また紙撚芯に直接接着剤を塗布しているた
め、紙撚芯に接着剤が浸透し、硬くなると共に一
層反撥力が大きくなる。このように従来の水引は
硬くてかつ反撥性の大きなものであるため、細工
加工時の作業性がわるく、しかも細工物の形態保
持性がわるい。
さらに水引に用いる紙撚芯は一般にテープ状の
紙を撚つたものであるが、これに殿粉糊などの接
着剤を塗布すると接着剤中の水分によつて紙撚芯
が解撚現象を起し、第3図に示すごとく表面が地
割れ状となる。このような表面に扁平糸を巻付け
ると扁平糸は紙撚芯の地割れ状の凹部にも接着さ
れるため、紙撚芯の凹凸が巻付けた扁平糸の表面
にも現われ、その結果えられる水引は表面が粗
く、美麗性に欠けるものである。その他扁平糸と
して蒸着プラスチツクフイルムあるいは金属箔の
細長体を用いるばあいは梨地光沢しかえられない
という問題がある。
本考案は従来の水引の前記のごとき問題を一挙
に解決するものである。
すなわち、紙撚芯1に接着剤を介さずに第1の
扁平糸2を巻回し、そのうえに接着剤3を介して
第2の扁平糸4を巻回する構成により、紙撚芯1
の外周に第1の扁平糸2と第2の扁平糸4との一
体化物からなる筒状体が形成されることになる。
かかる構成の水引においては、紙撚芯1の表面
と前記筒状体の内面(第1の扁平糸2の内面)と
は接着されていないから、紙撚芯1は筒状体内で
ある程度摺動しうることとなる。
この水引を細工物をつくるために曲げる際に
は、紙撚芯1が前記筒状体内で摺動しうるから、
紙撚芯に扁平糸が接着剤で一体化されているばあ
いに比較して、柔軟ではあるが腰の強さは保持し
つつ反撥力が低減されている。また紙撚芯1に接
着剤を塗布しないから、接着剤の浸透により硬く
なつたり反撥力が過度に増大するなどの惧れがな
い。さらに紙撚芯1に接着剤を塗布しないから、
解撚現象が起らず、紙撚芯の表面の粗さが水引の
表面に現われることがないから、表面の平滑な美
麗な水引がえられる。
このように本考案の水引は外観が美麗であるに
は勿論、適度の柔軟性を有し細工加工が容易であ
ると共に、適度の腰と、張りを与えるに充分な適
度の反撥力を有するから、形態保持性がすぐれか
つ張りのある細工物がえられる。
紙撚芯1としては、従来の水引で用いられてい
る紙テープを撚つた紙撚芯が用いられる。
第1の扁平糸2としては、滑り性がよくかつ第
2の扁平糸4との接着性がよい点から、ポリエチ
レンテレフタレートフイルム、ポリエチレンフイ
ルム、ポリプロピレンフイルムなどのプラスチツ
クフイルムに紙を貼合せたものの細長体(プラス
チツクフイルム側を紙撚芯1に巻付ける)が用い
られる。
第2の扁平糸4としては、金属光沢の水引をう
るためと第1の扁平糸2との接着性がよい点か
ら、蒸着プラスチツクフイルムや金属箔に紙を貼
合せたものの細長体(紙の側を第1の扁平糸2に
巻付ける)が用いられる。
本考案の水引を製造するには、まず紙撚芯1の
表面に第1の扁平糸2を巻回する。その際扁平糸
が少し重なり合うようにするのが、後に塗布する
接着剤が紙撚芯に付着しない点から好ましい。紙
撚芯1の表面にシリコーン樹脂などの塗布により
撥水、撥油処理を施し、扁平糸2が紙撚芯1に接
着されないようにしてもよい。
ついで第1の扁平糸2の上に接着剤3を塗布
し、そのうえに第2の扁平糸4を巻回する。その
際第2の扁平糸4の巻回方向は第1の扁平糸2と
同方向にしてもよいが、逆方向にするのが好まし
い。第1の扁平糸2と第2の扁平糸4の巻回方向
を逆方向にすることにより、撚りの戻りが可及的
に抑えられ、かつ両扁平糸から構成される筒状体
の強度が増大される。
接着剤3としては従来のものがいずれも用いら
れ、殿粉糊、酢酸ビニル樹脂系エマルジヨン接着
剤、酢酸ビニル−塩化ビニル樹脂系エマルジヨン
接着剤、プリビニルアルコール系水溶性接着剤な
どが適宜用いられる。
つぎに実施例をあげて本考案の水引を説明す
る。
実施例 1 直径0.8mmの紙撚芯の表面に、厚さ12μのポリエ
ステルフイルムと坪量13g/m2の和紙を貼合せた
ものを2mm巾にスリツトしてえた細長体をフイル
ム面を紙撚芯側にして、320T/M(1mあたりの
巻回数をいう、以下同様)、Z撚りにて細長体が
少し重なり合うようにして巻回した。
ついでそのうえに殿粉糊を乾燥塗布量7g/m2
で塗布し、さらに厚さ12μのアルミニウム蒸着ポ
リエステルフイルムと坪量13g/m2の和紙とを貼
合せたものを2mm巾にスリツトしてえた細長体を
紙を接着剤側にして、320T/M、S撚りにて巻
回し、乾燥して銀色の水引をえた。えられた水引
は表面が平滑で光沢のすぐれたものであつた。
実施例 2 第2の扁平糸4として、厚さ5.5μのアルミニウ
ム箔と坪量14g/m2の和紙を貼合せたものを2mm
巾にスリツトしてえた細長体を用いたほかは実施
例1と同様にして銀色の水引をえた。
実施例1〜2でえられた水引を用いて、直径25
mmのループを形成するように結びをつくり、かつ
その端部を径が3mmの螺旋巻にした。その際いず
れの水引も適度に柔軟であるため細工が容易であ
り、かつえられたループおよび螺旋は形態保持性
がよく、しかもぴんと張つたものであつた。
[考案の効果] 紙撚芯1が第1の扁平糸2と第2の扁平糸4と
を接着剤3で一体化した筒状体の中を滑りうるよ
うに構成されているので、柔軟であるとともに適
度の腰と反撥性を有し、そのため細工加工が容易
であるとともに、形態保持性がよくかつぴんと張
つた細工物がえられる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の水引の一実施例を示す部分斜
視図、第2図は第1図のX−X線拡大断面図、第
3図は紙撚芯の解撚現象を示す斜視図である。 図面の主要符号、1:紙撚芯、2:第1の扁平
糸、3:接着剤、4:第2の扁平糸。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 紙撚芯の表面に第1の扁平糸が接着剤を介さ
    ずに巻回され、該第1の扁平糸の表面に第2の
    扁平糸が接着剤を介して巻回され、第1の扁平
    糸と第2の扁平糸とが一体化されて筒状体を構
    成してなる水引であつて、前記第1の扁平糸が
    プラスチツクフイルムと紙を貼合せたものの細
    長体であり、該細長体がフイルム側を紙撚芯の
    側にして巻回されてなり、前記第2の扁平糸が
    蒸着プラスチツクフイルムまたは金属箔と紙を
    貼合せたものの細長体であり、該細長体が紙側
    を第1の扁平糸の側にして巻回されてなること
    を特徴とする水引。 2 第1の扁平糸と第2の扁平糸とが互に逆方向
    に巻回されてなる実用新案登録請求の範囲第1
    項記載の水引。
JP1985162210U 1985-10-22 1985-10-22 Expired JPS636230Y2 (ja)

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JPS6270192U JPS6270192U (ja) 1987-05-02
JPS636230Y2 true JPS636230Y2 (ja) 1988-02-22

Family

ID=31089255

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4811145B1 (ja) * 1968-09-24 1973-04-11

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4811145U (ja) * 1971-06-22 1973-02-07

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS4811145B1 (ja) * 1968-09-24 1973-04-11

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