JP3055554U - 結束具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造が容易であるとともに、見た目にソフト
で温かな感じを与え、さらに装飾的機能を有し、結束時
の取扱いが容易な結束具の提供。 【解決手段】 テ−プ状薄紙１の長手方向略中央に可撓
性線材が接着され、該可撓性線材２及び前記テ−プ状薄
紙１が紐状に構成されてなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、各種袋の口部の結束、その他の軽量物の結束、さらに装飾手芸用品 等としても使用可能な結束具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の結束具としては、例えば、合成樹脂材等からなる二枚の可撓性 テープを貼り合わせ、その間に可撓性芯材を保持させたテ−プ状結束具が知られ ている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記従来のテ−プ状結束具は、二枚の可撓性テ−プの間に可撓性芯材を保持さ せて前記二枚の可撓性テープを貼り合わせる等、その製造に手数を要するという 問題が残されていた。

【０００４】 また、同一幅のテ−プ状に構成されて方向性があり、装飾的機能に乏しく、専 ら結束機能面が強調された感じを否めないものであった。

【０００５】 本考案は、前記事情に鑑みてなされたもので、製造が容易であるとともに、見 た目にソフトで温かな感じを与え、さらに装飾的機能をも有し、しかも結束時の 取扱いが容易な結束具を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するため、本考案の請求項１は、テ−プ状薄紙の長手方向略中 央部に可撓性線材接着され、該可撓性線材及び前記テ−プ状薄紙が紐状に構成さ れてなるものである。

【０００７】 この請求項１によれば、可撓性線材を接着剤槽内に浸漬、あるいは接着剤槽の 中を通したり、あるいはまた、刷毛等の適宜の方法で前記可撓性線材に接着剤を 塗布し、該接着剤が塗布された可撓性線材をテ−プ状薄紙の長手方向の略中央部 に供給接着して、該テ−プ状薄紙と前記可撓性線材を適宜紐状に構成すればよく 、製造がきわめて容易である。

【０００８】 すなわち、前記テ−プ状薄紙と可撓性線材を紐状に構成する場合は、単に前記 テ−プ状薄紙の長手方向略中央に供給された前記可撓性線材を該テ−プ状薄紙で 適当に包み込むだけでよく、可撓性線材の位置決めや、その他その包み込み作業 に気を使うことがないものである。

【０００９】 前記のごとくして、紐状に構成された本考案の結束具は、前記テ−プ状薄紙が 周囲にランダムに変化して表れ、見た目にソフトで温かな感じを与え、装飾的機 能をも発揮する。しかも、同一幅のテ−プ状ではなく紐状に構成されているため 、周囲に方向性がなく、結束時の取扱いが極めて容易である。

【００１０】 請求項２は、前記請求項１のテ−プ状薄紙として柔軟性に富んだ洋紙、和紙、 合成紙、再生紙を使用するものである。この請求項２によれば、前記ソフトで温 かな感じをさらに向上させることができる。

【００１１】 請求項３は、前記請求項１又は２におけるテ−プ状薄紙を適宜着色を施した構 成としたものである。この請求項３によれば、結束具をプラスチック素材で構成 した場合と異なり、きわめて容易に着色薄紙を入手等することができるため、用 途に合わせた各種色彩の結束具を容易且つ安価に提供でき、さらに見た目にも鮮 やか且つ斬新な感じの結束具を提供することができる、

【００１２】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の一形態を図面に基づいて説明する。図１は本考案に係る 結束具の斜視図、図２は図１の一部切欠き要部拡大斜視図、図３は本考案に係る 結束具の使用状態を示す斜視図、図４は本考案に係る結束具の製造過程を示す斜 視図である。

【００１３】 本考案に係る結束具ａは、テ−プ状薄紙１と可撓性線材２によって構成される 。前記テ−プ状薄紙１は、好ましくは柔軟性に富んだ洋紙、和紙、合成紙、再生 紙等が使用される。さらにまた、必要に応じて適宜着色が施される。

【００１４】 また、前記可撓性線材２は、鉄線等の金属、あるいは樹脂等の可撓性素材から なり、結束時にひねった場合にも折れたりすることがなく、しかも容易にひねり を与えることができる素材が使用される。

【００１５】 本考案に係る結束具ａは、まず、前記可撓性線材２の表面に接着剤３が塗布さ れる。該可撓性線材２に対する接着剤３の塗布は、図示しない接着剤槽内に前記 可撓性線材を浸漬、あるいは該接着剤槽の中を通す等して行われ、さらには刷毛 等で直接塗布される。

【００１６】 つぎに、周囲に接着剤３を塗布された前記可撓性線材２が、図４に示すごとく 、前記テープ状薄紙１の長手方向の略中央部に供給接着される。その後、前記接 着剤３が塗布された可撓性線材２をテ−プ状薄紙１によって、適当に包み込めば 、該テ−プ状薄紙１及び前記可撓性線材２が紐状に構成される。

【００１７】 前記のごとくして構成された本考案の結束具ａは、図４に示すように、主に商 品を充填した袋４の口部の結束に使用されるが、同一幅のテ−プ状にではなく、 いわゆる紐状であるため、周囲に方向性がなく、したがって、いずれの方向への 折り曲げにも違和感がなく、結束時の取扱いが極めて容易であり、さらに、見た 目にもソフトで温かな感じを与え、しかも装飾的機能を有する。

【００１８】 さらに、折り曲げ、ひねり等が自在であるため、各種色彩のものを準備するこ とにより、造形を楽しむ装飾手芸用品としても使用できる。

【００１９】

【考案の効果】

本考案の結束具は、製造が容易であるとともに、見た目にソフトで温かな感じ を与え、さらに装飾的機能を有し、扱い易く、しかも装飾手芸用品としても使用 できるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る結束具の斜視図である。

【図２】図１の一部切欠き要部拡大斜視図である。

【図３】本考案に係る結束具の使用状態を示す斜視図で
ある。

【図４】本考案に係る結束具の製造過程を示す斜視図で
ある。

【符号の説明】

１ テ−プ状薄紙 ２ 可撓性線材 ａ 結束具

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 テ−プ状薄紙の長手方向略中央部に可撓
   性線材が接着され、該可撓性線材及び前記テ−プ状薄紙
   が紐状に構成されてなることを特徴とする結束具。
2. 【請求項２】 前記テ−プ状薄紙が柔軟性に富んだ洋
   紙、和紙、合成紙、再生紙等である請求項１に記載の結
   束具。
3. 【請求項３】 前記テ−プ状薄紙に適宜着色が施された
   請求項１又は２に記載の結束具。