JP3208180U - ロール巻きストレッチフィルム - Google Patents
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Abstract
【課題】 物品の梱包や保護、防水に使用するストレッチフィルムを筒状の巻き芯に巻き取ったロール巻きストレッチフィルムにおいて使用者の怪我を防止する。【解決手段】 使用者の指先を挿入可能な内径寸法を有する筒状の巻き芯1にストレッチフィルムTを巻き取ったロール巻きストレッチフィルムにおいて、巻き芯の端面1Aと内周壁1Bがなす角を切り落としテーパ面2とする。【選択図】 図2
Description
この考案は、物品の梱包や保護、防水に使用するストレッチフィルムに関し、より詳細には長尺のストレッチフィルムを筒状の巻き芯に巻き取ったロール巻きストレッチフィルムに関する。
物品の搬送時の荷崩れおよび型崩れ防止のためや、物品の保護および防水のために、物品に巻いて梱包するためのストレッチフィルムが公知である(特許文献1)。
前記のストレッチフィルムとしては、プラスチック樹脂を製膜化した幅30cm〜50cm程度のフィルムを内径75mm前後、厚さ5〜7mm程度の筒状の巻き芯に数100m程度巻いてロール巻きストレッチフィルムとしたものが一般的である。
図5〜9は前記のロール巻きストレッチフィルムを示すもので、筒状の巻き芯SにストレッチフィルムTを巻き付けている。
前記のロール巻きストレッチフィルムの使用にあたっては、先端を固定したストレッチフィルムをテンションをかけながら物品に巻き付けていく。ストレッチフィルムは粘着性があるのでテンションをかけながら巻き付けていくことにより固定されることとなる。
前記したようにロール巻きストレッチフィルムは先端を固定した状態で物品に巻き付けていくが、そのためにはロール巻きストレッチフィルムの巻き芯を回転させて、巻き芯からストレッチフィルムを繰り出していかなければならない。
前記の場合、巻き芯に特許文献1や2に記載のような手巻き操作具を装着して繰り出し作業を行う場合もあるが、ストレッチフィルムは幅は30cm〜50cmと大きいので、図9に示すようにロール巻きストレッチフィルムの巻き芯Sの両端に使用者の手Fの指先を挿入し巻き芯の内周壁とS2と外周壁を掴みながら繰り出し作業を行うことが広く行われている。
ところで、紙管からなることが多いロール巻きストレッチフィルムの巻き芯Sの端面S1は当然のことながら図7、8に示すように巻き芯Sの内周壁S2に対し直交する方向に切断され、巻き芯の端面と内周壁がなす角Cが存することになる。
そして、前記の繰り出し作業においては巻き芯の内周壁S2と外周壁を掴んでいる使用者の指腹は当然のことながら前記角Cに接触することとなる。この場合、角Cは回転しながら指腹に接触し、しかもストレッチフィルムをテンションをかけながら巻き付けていく関係上、強圧力をもって角が指腹に接触することになる。
前記の結果、指腹が回転する巻き芯Sの角Cにより切れて怪我をしてしまうおそれがあった。
この考案は以上の従来技術の問題点を解消したロール巻きストレッチフィルムを提供することを目的として創作されたものであり、使用者の指先を挿入可能な内径寸法を有する筒状の巻き芯にストレッチフィルムを巻き取ったロール巻きストレッチフィルムにおいて、巻き芯の端面と内周壁がなす角を切り落としたことを特徴とする。
また、請求項2記載の考案は、前記のロール巻きストレッチフィルムにおいて、巻き芯の端面と内周壁間にテーパ面を設けることにより巻き芯の端面と内周壁がなす角を切り落とす手段としたことを特徴とする。
また、請求項3記載の考案は、前記のロール巻きストレッチフィルムにおいて、巻き芯の端面と内周壁間に湾曲面を設けることにより巻き芯の端面と内周壁がなす角を切り落とす手段としたことを特徴とする。
また、請求項4記載の考案は、前記のロール巻きストレッチフィルムにおいて、ストレッチフィルムの幅は30cm以上であることを特徴とする。
また、請求項5記載の考案は、前記のロール巻きストレッチフィルムにおいて、巻き芯は紙管であることを特徴とする。
また、請求項6記載の考案は、前記のロール巻きストレッチフィルムにおいて、巻き芯はプラスチック製であることを特徴とする。
以上の構成よりなるこの考案のロール巻きストレッチフィルムによれば、巻き芯の端面と内周壁がなす角を切り落としているので、指腹に接触する箇所は切り落としにより生じた面となり、指腹が回転する巻き芯の角により切れてしまうおそれが防止される。
前記の場合、使用者は指が切れるおそれがないので、安心して巻き芯を掴むことができ、掴む箇所は角による線でなく面であることも相まって強圧力をもって巻き芯を掴むことになるので、テンションをかけながらストレッチフィルムを巻き付けていく作業がより確実なものとなる。
また、請求項2記載の考案のように、巻き芯の端面と内周壁間にテーパ面を設けることにより巻き芯の端面と内周壁がなす角を切り落とす手段とした場合は、例えば請求項5記載の考案のように巻き芯を紙管で構成した場合、簡単な切削作業でこの考案を実施できるのでコスト面で有利となる。
以下、この考案のロール巻きストレッチフィルムの具体的実施例を添付図面に基づいて説明する。図1〜3はロール巻きストレッチフィルムを示す図である。
この考案は筒状の巻き芯1にストレッチフィルムTを巻き取った公知のロール巻きストレッチフィルムの改良創作にかかわり、ここではプラスチック樹脂を製膜化した幅50cmのストレッチフィルムを、使用者の指先を挿入可能な内径寸法を有する内径75mm、厚さ5mmの筒状の巻き芯に数100m巻いたものを例示している。
巻き芯1はここでは紙管原紙をマンドレルに螺旋状に巻きつけて作られた公知の紙管を採用しているが、プラスチックを成形して作ったものでもよい。
図3はこの考案の要部を示す図である。この考案は巻き芯1の端面1Aと内周壁1Bがなす角を切り落としたことを特徴とするが、ここでは巻き芯の端面と内周壁間にテーパ面2を設けることにより巻き芯の端面と内周壁がなす角を切り落とす手段としている。
図4は巻き芯の端面と内周壁がなす角を切り落とす手段の異なる実施例を示すものであり、ここでは巻き芯の端面と内周壁間に湾曲面12を設けることにより巻き芯の端面と内周壁がなす角を切り落とす手段としている。
巻き芯の端面と内周壁がなす角を切り落とす方法としては巻き芯が紙管の場合は切削により、プラスチックを成形して作ったものである場合は予めその形状に成形する。
T ストレッチフィルム
1 巻き芯
1A 巻き芯の端面
1B 巻き芯の内周壁
2 テーパ面
12 湾曲面
1 巻き芯
1A 巻き芯の端面
1B 巻き芯の内周壁
2 テーパ面
12 湾曲面
Claims (6)
- 使用者の指先を挿入可能な内径寸法を有する筒状の巻き芯にストレッチフィルムを巻き取ったロール巻きストレッチフィルムにおいて、巻き芯の端面と内周壁がなす角を切り落としたことを特徴とするロール巻きストレッチフィルム。
- 巻き芯の端面と内周壁間にテーパ面を設けることにより巻き芯の端面と内周壁がなす角を切り落とす手段とした請求項1記載のロール巻きストレッチフィルム。
- 巻き芯の端面と内周壁間に湾曲面を設けることにより巻き芯の端面と内周壁がなす角を切り落とす手段とした請求項1記載のロール巻きストレッチフィルム。
- ストレッチフィルムの幅は30cm以上である請求項1から3のいずれかに記載のロール巻きストレッチフィルム。
- 巻き芯は紙管である請求項1から4のいずれかに記載のロール巻きストレッチフィルム。
- 巻き芯はプラスチック製である請求項1から4のいずれかに記載のロール巻きストレッチフィルム。
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2016
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