JPH06221053A - 開き戸機構を有する引き戸式自動扉 - Google Patents

開き戸機構を有する引き戸式自動扉

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JPH06221053A
JPH06221053A JP5008981A JP898193A JPH06221053A JP H06221053 A JPH06221053 A JP H06221053A JP 5008981 A JP5008981 A JP 5008981A JP 898193 A JP898193 A JP 898193A JP H06221053 A JPH06221053 A JP H06221053A
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JP
Japan
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door
fully open
sliding door
support member
swing
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JP5008981A
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English (en)
Inventor
Matsumi Ishibashi
松美 石橋
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Nabco Ltd
Original Assignee
Nabco Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 引き戸式自動扉が開き戸として水平旋回する
場合における扉の自由端の垂れ下がりを、複雑或いは大
掛かりな係止機構等を用いることなく、確実に防止す
る。 【構成】 扉5の引き戸としての全開位置を検知する全
開検知手段22と、扉5の水平旋回の開始を検知する旋回
検知手段21とからの双方の信号、または全開検知手段22
のみからの信号に基づいて、制御手段23から駆動装置16
に対して開指令信号f1を送出させるように構成し、扉5
の旋回中心軸となる上部軸7及び下部軸10を全開位置で
一定状態に支持するために、扉上方の吊支部材4及び扉
下方の案内体8の開方向移動を規制するストッパ部材2
4,25 を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、開き戸機構を有する引
き戸式自動扉に係り、詳しくは、通常引き戸として開閉
作動する扉が開き戸として水平旋回した場合における扉
の自由端の垂れ下がりを防止するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動扉の一種として、出入口
の開口幅を可変とする目的で、開き戸機構を有する引き
戸式自動扉が実用に供されており、この種の自動扉の具
体的構成は、例えば特公平3−17031号公報により
公知となっている。
【0003】同公報に開示の自動扉の概略構成は、図8
に示すように、建造物の無目1内に配設された上部レー
ル2に戸車機構3,3 を介して吊支部材(吊り金具)4を
走行自在に保持し、扉5の一端側上部を係脱機構(扉保
持具)6を介して前記吊支部材4に係脱可能に保持し、
扉5の他端側上部を上部軸7を介して前記吊支部材4に
回動可能に連結し、扉5の他端側下部に設けた案内体
(振れ止め体)8を下部レール9に沿って往復自在に保
持したものである。前記案内体8は、扉5の下部の回動
支点となる下部軸10を有しており、且つ下部レール9の
底面との間に隙間を存して嵌入されている。
【0004】また、前記扉5と重合するように配置され
た袖扉11は、その一端側上部が係脱機構(扉保持具)12
を介して無目1に係脱可能に保持され、且つその他端側
上下部が上部支軸13及び下部支軸14を介して無目1及び
床面15に水平旋回可能に連結されている。
【0005】そして、この自動扉の通常の動作は、無目
1内の駆動装置(ドアエンジン)16がチェーンやベルト
等の巻掛伝動部材17を介して吊支部材4を上部レール2
に沿って往復走行させることにより、扉5を引き戸とし
て開閉動させるものであり、この場合の扉全開時には、
図9に符号W1で示す有効開口幅が得られる。
【0006】一方、この自動扉を通じて大きな荷物を搬
入する必要がある場合等の動作は、扉5を全開させて袖
扉11と重合させ、このような状態で扉5及び袖扉11を屋
外側(又は屋内側)に押し出すことにより、双方の係脱
機構6,12 の係合を解除して離脱状態にした後、図9に
鎖線で示すように開き戸として水平旋回させるものであ
り、この場合の扉全開時には、同図に符号W2で示す最
大有効開口幅が得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記例
示の開き戸機構を有する引き戸式自動扉によれば、扉5
が引き戸としての全開位置において開き戸として水平旋
回する場合には、扉5の一端側上部が吊支部材4から離
反して他端側の上部軸7及び下部軸10を支点として旋回
することになるが、下部軸10を有する案内体8は下部レ
ール9の底面から浮いた状態にあるため、扉5の重量は
吊支部材4に対して上部軸7のみで吊り下げ支持される
ことになる。
【0008】このため、扉5が水平旋回を開始した時点
で、図10における矢印A方向に回転モーメントが作用し
て、吊支部材4は上部レール2に沿って矢印イで示す閉
方向に移動しようとするのに対し、案内体8は下部レー
ル9に沿って矢印ロで示す開方向に移動しようとする。
この結果、扉5の旋回中心となる上部軸7と下部軸10と
を結ぶ鉛直軸線Lが傾斜し、これに起因して扉5の自由
端が垂れ下がって床面と干渉し、開き戸として水平旋回
できなくなるという問題を有している。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、複雑或いは大掛かりな機構を用いることなく、
引き戸式自動扉が開き戸として水平旋回する場合におけ
る扉の自由端の垂れ下がりを確実に防止することを技術
的課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記技術的課
題を達成するため、以下に示すように構成したことを特
徴とする。即ち、第1の技術的手段は、無目の上部レー
ルに沿って往復走行自在に保持された吊支部材と、この
吊支部材を往復走行させる駆動装置と、扉の一端側上部
を前記吊支部材に係脱可能に保持する係脱機構と、扉の
他端側上部を前記吊支部材に鉛直軸線回りに回動可能に
連結する上部軸と、扉の他端側下部を下部レールに沿っ
て往復自在に案内すると共に前記上部軸と同軸線上に配
置された下部軸を有する案内体とを備え、前記係脱機構
が係合状態にある時に扉を引き戸として開閉作動させ且
つ離脱状態にある時に前記上部軸及び下部軸の回りに扉
を開き戸として水平旋回させるように構成した開き戸機
構を有する引き戸式自動扉において、扉が引き戸として
全開位置にあることを検知する全開検知手段と、扉が水
平旋回を開始したことを検知する旋回検知手段と、この
双方の検知手段からの信号に基づいて扉が全開位置で水
平旋回を開始したことを検知した時に前記駆動装置に対
して引き戸として開作動させる指令を継続して送出する
制御手段とを備えると共に、扉が全開位置にある時に前
記吊支部材及び案内体の往復経路における開方向への移
動を規制するストッパ部材を設けたものである。
【0011】また、第2の技術的手段は、上記と同様の
基本構成である開き戸機構を有する引き戸式自動扉にお
いて、扉が引き戸として全開位置にあることを検知する
全開検知手段と、扉が水平旋回を開始したことを検知す
る旋回検知手段と、前記全開検知手段からの信号に基づ
いて扉が全開位置に達したことを検知した時に前記駆動
装置に対して引き戸として開作動させる指令を送出する
と共にこの全開位置で前記旋回検知手段からの信号に基
づいて扉が水平旋回を開始したことを検知した時に前記
指令を継続して送出する制御手段とを備えると共に、扉
が全開位置にある時に前記吊支部材及び案内体の往復経
路における開方向への移動を規制するストッパ部材を設
けたことを特徴とする開き戸機構を有する引き戸式自動
扉。
【0012】
【作用】上記第1の技術的手段によると、扉が開き戸と
して水平旋回する場合には、全開検知手段と旋回検知手
段とからの信号に基づいて、扉が引き戸としての全開位
置にある事と水平旋回を開始した事とを、制御手段が検
知した時点で、この制御手段から駆動装置に対して引き
戸として開作動させる指令が継続して送出される。これ
により、吊支部材は開方向に付勢されると共にその開方
向への移動はストッパ部材により規制され、従って吊支
部材は扉の全開位置に正確に対応する位置で支持された
状態となる。この時、案内体も、開方向への移動をスト
ッパ部材により規制されて、扉の全開位置に正確に対応
する位置で支持された状態となる。
【0013】このように、吊支部材と案内体とが、駆動
装置の付勢力及びストッパ部材によって正確な位置で支
持されることにより、水平旋回時に扉に作用する回転モ
ーメントに起因する吊支部材の閉方向への移動及び案内
体の開方向への移動が阻止され、吊支部材に連結されて
いる上部軸と案内体に設けられている下部軸とを結ぶ鉛
直軸線つまり扉の旋回中心軸線の傾斜偏位が防止される
ことになる。
【0014】一方、上記第2の技術的手段によると、扉
が引き戸として開作動して全開位置に達した時には、扉
が水平旋回するか否かに拘らず、制御手段から駆動装置
に対して開作動させる指令が送出される。そして、この
ような状態の下で扉が全開位置で待機している間に扉が
水平旋回を開始した場合には、制御手段から継続して開
作動させる指令が送出される。尚、扉が引き戸として全
開位置にあることにより上記のように駆動装置に対して
開作動させる指令が送出されていても、この全開位置で
の待機中に扉が水平旋回を開始しない場合には、通常通
りに駆動装置に対して閉作動させる指令が送出され、扉
は引き戸として閉作動することになる。そして、ストッ
パ部材は、上記第1の技術的手段の場合と同様の作用を
行うので、扉の旋回中心軸線の傾斜偏位が上記と同様に
して防止される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1及び図2は、本発明に係る自動扉の概略構成
を示すもので、既述の図8及び図9に示す従来例に対す
る主たる改良点は、扉5が引き戸として全開位置にある
時に開き戸として水平旋回を開始したことを検知する旋
回検知手段21を設けた点と、扉5の引き戸としての往復
経路上の位置を検知するエンコーダを全開検知手段22と
して利用した点と、これらの双方の検知手段21,22 から
の信号a,b に基づいて駆動装置16に対して制御信号cを
継続して送出する制御手段23を設けた点と、扉5が全開
位置にある時に吊支部材4及び案内体8の開方向への移
動を規制するストッパ部材24,25 を設けた点とである。
従って、以下の実施例の説明に際して、既述の従来例と
共通の構成要件については同一符号を付してその説明を
省略する。
【0016】この実施例における前記旋回検知手段21
は、無目1に取り付けられたリードスイッチ21a と、扉
5に連動して同時に旋回を開始する袖扉11に取り付けら
れた磁石21b とから構成されており、磁石21b がリード
スイッチ21a から離反していくことにより旋回開始を示
す信号aがリードスイッチ21a から制御手段23に送出さ
れるようになっているが、この旋回検知手段21は、光電
スイッチ等の他のセンサー類で構成してもよく、またそ
の取り付け箇所も、袖扉11に代えて扉5を利用する等の
種々のバリエーションが可能であり、つまり扉5の旋回
開始を検知して制御手段23に信号を送出できるスイッチ
類やセンサー類でありさえすればよい。
【0017】また、この実施例における前記二つのスト
ッパ部材24,25 については、吊支部材4に対するストッ
パ部材24が上部レール2に取り付けられ、案内体8に対
するストッパ部材25が下部レール9に取り付けられたも
のであるが、これらの取り付け箇所についても、上部レ
ール2に代えて無目1等を利用し、下部レール9に代え
て床面14等を利用する等の種々のバリエーションが可能
である。
【0018】更に、図5に示すように、この実施例にお
ける前記制御手段23は、通常の引き戸としての自動開閉
制御をも行うものであって、演算部23a とモータ駆動回
路23b とを有しており、更にオープンタイマ23c をも内
蔵している。
【0019】前記演算部23a には、扉5の閉動時に通行
人が挟まれるのを防止する安全センサー26 (図2参照)
からの信号d1と、通行人の存在を自動扉手前で検知する
室内側検知センサー27及び室外側検知センサー28からの
信号d2,d3 と、既述の旋回検知手段(旋回検知センサ
ー)21からの信号aと、エンコーダひいては全開検知手
段22からの信号(パルス信号)bとが入力される。尚、
この演算部23a と前記オープンタイマ23c とは、入力信
号e1及び出力信号e2を通じて相互に信号の伝送が行われ
る。
【0020】前記演算部23a からモータ駆動回路23b に
対しては、扉5を引き戸として開作動及び閉作動させる
開指令信号f1及び閉指令信号f2と、扉5が引き戸として
全開位置及び全閉位置に達する手前で減速作用を行わせ
るためのブレーキ指令信号gとが送出される。そして、
モータ駆動回路23b から駆動装置16 (内部のモータM)
に対しては、モータMの正逆転及びその回転速度調整を
行うための既述の制御信号cが送出される。
【0021】次に、上記構成に基づいて制御を行う場合
における本発明の第1の技術的手段を図6に示すフロー
チャートに従って説明する。先ず、フローチャートにお
けるステップS1 で室内側検知センサー27又は室外側検
知センサー28からの信号d2,d3 がONになった場合に
は、ステップS2 で制御手段23の演算部23a からモータ
駆動回路23b に開指令信号f1が送出されて扉5が引き戸
として開作動を開始し、ブレーキ指令信号gに基づく所
定の減速作用を行った後にステップS3 で扉5が引き戸
として全開位置に達する。この時点で、全開検知手段22
は、扉5が引き戸として全開位置に達したことを検知す
る。
【0022】その後、ステップS4 で旋回検知センサー
21がONしたか否かを判断し、この判断結果として旋回
検知センサー21がONしていない場合には、ステップS
5 で室内側、室外側検知センサー27,28 及び安全センサ
ー26が通行体の存在を検知しているか否かを判断し、こ
の判断結果としていずれのセンサー26,27,28も通行体の
存在を検知していない場合には、ステップS6 でオープ
ンタイマ23c を働かせ、このオープンタイマ23c の計時
時間中に、ステップS7 で再び旋回検知センサー21がO
Nであるか否かを判断する。
【0023】そして、上記のステップS4 或いはステッ
プS7 における判断結果として旋回検知センサー21がO
Nした場合には、いずれの場合も、ステップS8 で室内
側、室外側検知センサー27,28 及び安全センサー26を無
効にして扉5が引き戸として閉作動することを防止し、
その後、ステップS9 で制御手段23の演算部23a がモー
タ駆動回路23b に開指令信号f1を送出し続けると同時
に、これに応じた制御信号cがモータ駆動回路23b から
駆動装置16に継続して送出される。
【0024】これにより、図3に示すように、扉5の上
部軸7に連結されている吊支部材4が、開方向に付勢さ
れて上部レール2に取り付けられたストッパ部材24に押
し付けられると共に、扉5の下部軸10を有する案内体8
が、下部レール9に取り付けられたストッパ部材25に当
接して開方向への移動を阻止され、このような状態の下
で、扉5及び袖扉11の係脱機構6,12が離反し、図4に鎖
線で示すように、扉5は上部軸7及び下部軸10を支点と
して、袖扉11は上部支軸13及び下部支軸14を支点とし
て、水平旋回する。この場合の扉5及び袖扉11を水平旋
回させる手順としては、扉5に旋回力を付与して扉5と
袖扉11とを重合させたままの状態で水平旋回させる場合
と、袖扉11を水平旋回させた後に扉5を水平旋回させる
場合とがある。
【0025】この場合、扉5は、吊支部材4との唯一の
連結部である上部軸7のみを介して吊り下げ支持された
状態となるため、図3に示す矢印A方向の回転モーメン
トが作用するが、吊支部材4は駆動装置16により開方向
に付勢されてストッパ部材24に当接しており、また案内
体8もストッパ部材25に当接していることから、前記A
方向の回転モーメントに起因する吊支部材4の閉方向へ
の移動及び案内体8の開方向への移動が阻止され、水平
旋回時に上部軸7と下部軸10とを結ぶ鉛直軸線Lが傾斜
偏位することはなくなる。
【0026】このように駆動装置16により吊支部材4を
開方向に付勢する動作は、扉5が開き戸として水平旋回
している間継続して行われ、フローチャートにおけるス
テップS10で旋回検知センサー21からの信号aがOFF
になったことを認めた時点つまり扉5の係脱機構6が係
合状態となって引き戸として開閉作動可能となった時点
で、ステップS11及びステップS12を実行して、前記駆
動装置16による開方向への付勢を停止すると共に、室内
側, 室外側検知センサー27,28 及び安全センサー26を有
効にし、ステップS13でこれらの各センサー27,28,26の
ON, OFFに基づいて通常の引き戸としての自動開閉
制御を行う。
【0027】通常の引き戸としての自動開閉制御が継続
して行われている間は、フローチャートにおける前記ス
テップS4 及びステップS7 のいずれにおいても旋回検
知センサー21がONにならないので、扉5が引き戸とし
て全開位置にある時に、ステップS14でオープンタイマ
23c がOFFになった後つまり扉5が全開してから所定
時間経過した後に、ステップS15で前記演算部23a から
モータ駆動回路23b に閉指令信号f2が送出されて扉5が
閉作動を開始し、ブレーキ指令信号gに基づく所定の減
速作用を行った後にステップS16で扉5が全閉位置に達
する。
【0028】次に、上記構成に基づいて制御を行う場合
における本発明の第2の技術的手段を図7に示すフロー
チャートに従って説明する。尚、以下の説明において上
述の図6に示すフローチャートと同一の動作について
は、その説明を省略する。先ず、ステップS1 及びステ
ップS2 を経てステップS3 で扉5が全開位置に達した
場合には、ステップS4 で全開検知手段22 (エンコー
ダ) の検知信号bに基づいて制御手段23の演算部23a か
らモータ駆動回路23b に開指令信号f1を送出し続け、こ
れにより駆動装置16は吊支部材4を開方向に付勢する。
【0029】この後、ステップS5 で旋回検知センサー
21がONしたか否かを判断し、この判断結果として旋回
検知センサー21がONした場合には、ステップS9 で室
内側, 室外側検知センサー27,28 及び安全センサー26を
無効にして、扉5が引き戸として閉作動することを阻止
する。一方、前記ステップS5 で旋回検知センサー21が
ONしていないと判断した場合には、ステップS6 で室
内側, 室外側検知センサー27,28 及び安全センサー26が
通行体の存在を検知しているか否かを判断し、この判断
結果として通行体が存在しない場合つまり通行を終えて
いる場合には、ステップS7 でオープンタイマ23c を働
かせる。このオープンタイマ23c の計時時間中に、ステ
ップS8 で再び旋回検知センサー21がONしたか否かを
判断し、この判断結果としてONしている場合は、上記
と同様にステップS9 を実行して扉5が引き戸として閉
作動することを阻止する。
【0030】上記のステップS5 或いはステップS8 で
旋回検知センサー21がONになり且つステップS9 を実
行した場合には、その時点において、駆動装置16は、制
御手段23からの制御信号cによって吊支部材4を開方向
に付勢しているので、吊支部材4は上部レール2に取り
付けられたストッパ部材24に押し付けられると共に、扉
5の下部軸10を有する案内体8が、下部レール9に取り
付けられたストッパ部材25に当接して開方向への移動を
阻止され、このような状態の下で、扉5及び袖扉11の係
脱機構6,12が離反することにより、扉5は傾斜偏位する
ことなく上部軸7及び下部軸10を支点として水平旋回す
る。
【0031】一方、上記のステップS5 及びステップS
8 のいずれにおいても旋回検知センサー21がOFFであ
る場合には、ステップS13でオープンタイマ23c がOF
Fした後に、ステップS14で制御手段23の演算部23a か
らの開指令信号f1の送出を停止し、駆動装置16による吊
支部材4の開方向への付勢を停止する。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明に係る開き戸機構を
有する引き戸式自動扉によれば、扉の開き戸としての水
平旋回時には扉が上部軸のみを介して吊支部材に吊り下
げ支持された状態となることに起因して作用する回転モ
ーメントに抗して、駆動装置により扉上方の吊支部材を
開方向に付勢してストッパ部材に押し付け、且つ扉下方
の案内体の開方向移動をストッパ部材により規制するの
で、吊支部材側の上部軸と案内体側の下部軸とを結ぶ鉛
直軸線が前記回転モーメントに起因して傾斜偏位するこ
とがなくなり、扉の自由端の垂れ下がり及びこれに伴う
扉と床面との干渉が回避されて、開き戸としての作動阻
害が生じなくなる。
【0033】また、本発明は、駆動装置の駆動力を有効
利用して上記の鉛直軸線の傾斜偏位を回避するものであ
るため、複雑或いは大掛かりな係止機構等が不要であ
り、レイアウト上の問題やコスト面での問題も生じるこ
とはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る開き戸機構を有する引き戸式自動
扉の実施例を示す概略正面図である。
【図2】上記実施例を示す拡大概略平面図である。
【図3】上記実施例の作用を示す概略正面図である。
【図4】上記実施例の作用を示す拡大概略平面図であ
る。
【図5】上記実施例の制御システムを示す概略構成図で
ある。
【図6】上記実施例の構成要素である制御手段の動作を
示すフローチャートであって請求項1の発明に対応する
ものである。
【図7】上記実施例の構成要素である制御手段の動作を
示すフローチャートであって請求項2の発明に対応する
ものである。
【図8】従来例を示す概略正面図である。
【図9】従来例を示す概略平面図である。
【図10】従来の問題点を示す概略正面図である。
【符号の説明】
1 無目 2 上部レール 4 吊支部材(吊り金具) 5 扉 6 係脱機構(扉保持具) 7 上部軸 8 案内体(振れ止め体) 9 下部レール 10 下部軸 16 駆動装置 21 旋回検知手段 (旋回検知センサー) 22 全開検知手段 (エンコーダ) 23 制御手段 24 ストッパ部材 25 ストッパ部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無目の上部レールに沿って往復走行自在
    に保持された吊支部材と、この吊支部材を往復走行させ
    る駆動装置と、扉の一端側上部を前記吊支部材に係脱可
    能に保持する係脱機構と、扉の他端側上部を前記吊支部
    材に鉛直軸線回りに回動可能に連結する上部軸と、扉の
    他端側下部を下部レールに沿って往復自在に案内すると
    共に前記上部軸と同軸線上に配置された下部軸を有する
    案内体とを備え、前記係脱機構が係合状態にある時に扉
    を引き戸として開閉作動させ且つ離脱状態にある時に前
    記上部軸及び下部軸の回りに扉を開き戸として水平旋回
    させるように構成した開き戸機構を有する引き戸式自動
    扉において、 扉が引き戸として全開位置にあることを検知する全開検
    知手段と、扉が水平旋回を開始したことを検知する旋回
    検知手段と、この双方の検知手段からの信号に基づいて
    扉が全開位置で水平旋回を開始したことを検知した時に
    前記駆動装置に対して引き戸として開作動させる指令を
    継続して送出する制御手段とを備えると共に、扉が全開
    位置にある時に前記吊支部材及び案内体の往復経路にお
    ける開方向への移動を規制するストッパ部材を設けたこ
    とを特徴とする開き戸機構を有する引き戸式自動扉。
  2. 【請求項2】 無目の上部レールに沿って往復走行自在
    に保持された吊支部材と、この吊支部材を往復走行させ
    る駆動装置と、扉の一端側上部を前記吊支部材に係脱可
    能に保持する係脱機構と、扉の他端側上部を前記吊支部
    材に鉛直軸線回りに回動可能に連結する上部軸と、扉の
    他端側下部を下部レールに沿って往復自在に案内すると
    共に前記上部軸と同軸線上に配置された下部軸を有する
    案内体とを備え、前記係脱機構が係合状態にある時に扉
    を引き戸として開閉作動させ且つ離脱状態にある時に前
    記上部軸及び下部軸の回りに扉を開き戸として水平旋回
    させるように構成した開き戸機構を有する引き戸式自動
    扉において、 扉が引き戸として全開位置にあることを検知する全開検
    知手段と、扉が水平旋回を開始したことを検知する旋回
    検知手段と、前記全開検知手段からの信号に基づいて扉
    が全開位置に達したことを検知した時に前記駆動装置に
    対して引き戸として開作動させる指令を送出すると共に
    この全開位置で前記旋回検知手段からの信号に基づいて
    扉が水平旋回を開始したことを検知した時に前記指令を
    継続して送出する制御手段とを備えると共に、扉が全開
    位置にある時に前記吊支部材及び案内体の往復経路にお
    ける開方向への移動を規制するストッパ部材を設けたこ
    とを特徴とする開き戸機構を有する引き戸式自動扉。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020078880A (ko) * 2001-04-11 2002-10-19 장경일 여닫이 기능을 갖는 미닫이 방식 자동도어장치
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KR101319557B1 (ko) * 2013-08-19 2013-10-17 주식회사 태양자동문 자동문의 비상개방장치
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