JPH0622039Y2 - 建築用パネル - Google Patents
建築用パネルInfo
- Publication number
- JPH0622039Y2 JPH0622039Y2 JP1988001303U JP130388U JPH0622039Y2 JP H0622039 Y2 JPH0622039 Y2 JP H0622039Y2 JP 1988001303 U JP1988001303 U JP 1988001303U JP 130388 U JP130388 U JP 130388U JP H0622039 Y2 JPH0622039 Y2 JP H0622039Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- marble
- plate
- coating
- marble plate
- reinforcing material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
本考案は内装用パネルなどとして採用される天然大理石
を利用した建築用パネルの改良技術に関する。
を利用した建築用パネルの改良技術に関する。
従来より、鉄、アルミニウム等のフレームとかケイ酸カ
ルシウム板、石綿セメント板、石膏スラグ板、石膏ボー
ド、合板等の補強板に陶器タイル、無機質系化粧板、天
然石、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂系等の人造石の
ような表面材が貼着されて内装用パネルとして採用され
ている。中でも表面材として天然大理石が用いられて、
表面硬度が大きく、装色性に優れ、高級な内装用パネル
が提供されている。
ルシウム板、石綿セメント板、石膏スラグ板、石膏ボー
ド、合板等の補強板に陶器タイル、無機質系化粧板、天
然石、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂系等の人造石の
ような表面材が貼着されて内装用パネルとして採用され
ている。中でも表面材として天然大理石が用いられて、
表面硬度が大きく、装色性に優れ、高級な内装用パネル
が提供されている。
表面材として天然大理石が用いられた場合、重量が大き
くて取り扱いが困難となるだけでなく、コストアップに
もつながっていた。 本考案は上記事情に鑑みて為されたものであり、その目
的は建築用パネルの表面材として天然大理石を用いて天
然大理石の特徴を生かしながら、建築用パネルの重量を
小さくして取り扱いを容易にすると共に深み感を現出さ
せることにある。
くて取り扱いが困難となるだけでなく、コストアップに
もつながっていた。 本考案は上記事情に鑑みて為されたものであり、その目
的は建築用パネルの表面材として天然大理石を用いて天
然大理石の特徴を生かしながら、建築用パネルの重量を
小さくして取り扱いを容易にすると共に深み感を現出さ
せることにある。
本考案の建築用パネルは、天然大理石をスライスした薄
板の大理石板1の裏面に被覆層6を設け、被覆層6に弾
性系接着剤層4を介して補強材2を貼着させて成るもの
であり、この構成により上記目的が達成されたものであ
る。
板の大理石板1の裏面に被覆層6を設け、被覆層6に弾
性系接着剤層4を介して補強材2を貼着させて成るもの
であり、この構成により上記目的が達成されたものであ
る。
表面材として天然大理石をスライスした薄板の大理石板
1を用いているので、天然大理石の特徴である硬くて装
色性に優れ高級感を与えることができ、しかも薄板の大
理石板1であるので、重量も小さく、取り扱いが容易に
なり、又コストを抑えることができるにも拘わらず、薄
板の大理石板1の裏面に被覆層6を設けているので、大
理石板1が薄板であることによる透けが被覆層6により
防止されて深み感を現出させることができ、又、弾性系
接着剤層4を介して補強材2を貼着させているので、大
理石板1と補強材2との寸法変化の違いを弾性系接着剤
4により吸収、緩和されて大理石板1の欠け、割れが防
止できるものである。
1を用いているので、天然大理石の特徴である硬くて装
色性に優れ高級感を与えることができ、しかも薄板の大
理石板1であるので、重量も小さく、取り扱いが容易に
なり、又コストを抑えることができるにも拘わらず、薄
板の大理石板1の裏面に被覆層6を設けているので、大
理石板1が薄板であることによる透けが被覆層6により
防止されて深み感を現出させることができ、又、弾性系
接着剤層4を介して補強材2を貼着させているので、大
理石板1と補強材2との寸法変化の違いを弾性系接着剤
4により吸収、緩和されて大理石板1の欠け、割れが防
止できるものである。
以下、本考案を添付の図面に示す実施例に基づいて説明
する。 大理石板1は天然大理石がスライスされたものである。
この大理石板1の厚みは1〜5mmが好ましい。大理石板
1の厚みが1mm未満の場合は欠け、割れ等が加工あるい
は搬送時に発生し易く、逆に5mmを超えると全体の重量
が大きくなってしまい、又コストも高くなってしまうも
のである。 大理石板1の表面の光沢、平滑性を出すための研摩は手
間を要し、コストアップにもつながるので、大理石板1
の表面にはハードコート層5が設けられている。もちろ
ん、研摩してもよい。ハードコート層5としては天然大
理石と同等の5〜7H硬度が必要であり、アクリル樹脂
系、ポリエステル樹脂系の紫外線硬化型、電子線硬化型
又はポリエステル樹脂系のパーオキサイド架橋型のクリ
ヤー塗料が使用される。このハードコート層5により表
面の光沢、平滑性が得られるだけでなく、天然大理石の
欠点である、酸等の耐薬品性、吸水による耐凍害性の低
下、表面の汚れ易さ及び汚れの取れにくさを改善するこ
とができる。このハードコート層5の形成は、スプレー
塗装、ロールコーター塗装、フローコーター塗装等いず
れをも採用できるが、これら塗装方法では所望とする光
沢、平滑性が得られにくく、又端部の盛り上がり、気泡
混入、異物の混入などの発生が見られた。このため、塗
装方法について種々検討した結果、ポリエステル合板等
に採用されている「フィルム法」による塗装が所望の光
沢、平滑性が得られ、気泡混入、異物の混入が防止さ
れ、最も好ましい方法である。この「フィルム法」によ
る塗装とは、大理石板1の表面にハードコート層5用の
塗料を所定量セットし、その上に例えばPVAフィルム
を貼ったフィルム枠をセットし、この状態でフィルム枠
の上から塗布ローラーを往復動させて塗料を大理石板1
に均等に塗布し、この後は塗料を硬化させ、次いでフィ
ルム枠を取り除き、バリを除去してハードコート層5を
形成することにより行なわれる。又、大理石板1とハー
ドコート層5との密着性を向上させるために、ウレタン
樹脂系塗料、アクリル及びポリエステル樹脂系紫外線硬
化型乃至は電子線硬化型塗料、アクリル−メラミン架橋
型塗料、ポリエステル系パーオキサイド架橋型塗料等の
シーラー塗料が塗布されてもよい。 又、大理石板1が薄板であることによる透けを防止して
深み感を出すと共に補強材2の無機質板2aとの接着性
を向上させるために、大理石板1の裏面にウレタン樹脂
系塗料、アクリル樹脂系塗料等が塗布されて塗膜層6が
設けられている。この塗膜層6にフレーム2aに無機質
板2bが釘3着された補強材2がウレタン樹脂系のよう
な弾性系接着剤層4を介して貼着されて建築用パネルA
が構成されており、弾性系接着剤層4により、大理石板
1と無機質板2bとの熱及び水分変化による寸法変化の
違いによる応力を吸収、緩和することができるようにし
ている。 尚、補強材2としては、ケイ酸カルシウム板、石綿セメ
ント板、石膏スラグ板、石膏ボード、合板等のような板
状のものであってもよい。
する。 大理石板1は天然大理石がスライスされたものである。
この大理石板1の厚みは1〜5mmが好ましい。大理石板
1の厚みが1mm未満の場合は欠け、割れ等が加工あるい
は搬送時に発生し易く、逆に5mmを超えると全体の重量
が大きくなってしまい、又コストも高くなってしまうも
のである。 大理石板1の表面の光沢、平滑性を出すための研摩は手
間を要し、コストアップにもつながるので、大理石板1
の表面にはハードコート層5が設けられている。もちろ
ん、研摩してもよい。ハードコート層5としては天然大
理石と同等の5〜7H硬度が必要であり、アクリル樹脂
系、ポリエステル樹脂系の紫外線硬化型、電子線硬化型
又はポリエステル樹脂系のパーオキサイド架橋型のクリ
ヤー塗料が使用される。このハードコート層5により表
面の光沢、平滑性が得られるだけでなく、天然大理石の
欠点である、酸等の耐薬品性、吸水による耐凍害性の低
下、表面の汚れ易さ及び汚れの取れにくさを改善するこ
とができる。このハードコート層5の形成は、スプレー
塗装、ロールコーター塗装、フローコーター塗装等いず
れをも採用できるが、これら塗装方法では所望とする光
沢、平滑性が得られにくく、又端部の盛り上がり、気泡
混入、異物の混入などの発生が見られた。このため、塗
装方法について種々検討した結果、ポリエステル合板等
に採用されている「フィルム法」による塗装が所望の光
沢、平滑性が得られ、気泡混入、異物の混入が防止さ
れ、最も好ましい方法である。この「フィルム法」によ
る塗装とは、大理石板1の表面にハードコート層5用の
塗料を所定量セットし、その上に例えばPVAフィルム
を貼ったフィルム枠をセットし、この状態でフィルム枠
の上から塗布ローラーを往復動させて塗料を大理石板1
に均等に塗布し、この後は塗料を硬化させ、次いでフィ
ルム枠を取り除き、バリを除去してハードコート層5を
形成することにより行なわれる。又、大理石板1とハー
ドコート層5との密着性を向上させるために、ウレタン
樹脂系塗料、アクリル及びポリエステル樹脂系紫外線硬
化型乃至は電子線硬化型塗料、アクリル−メラミン架橋
型塗料、ポリエステル系パーオキサイド架橋型塗料等の
シーラー塗料が塗布されてもよい。 又、大理石板1が薄板であることによる透けを防止して
深み感を出すと共に補強材2の無機質板2aとの接着性
を向上させるために、大理石板1の裏面にウレタン樹脂
系塗料、アクリル樹脂系塗料等が塗布されて塗膜層6が
設けられている。この塗膜層6にフレーム2aに無機質
板2bが釘3着された補強材2がウレタン樹脂系のよう
な弾性系接着剤層4を介して貼着されて建築用パネルA
が構成されており、弾性系接着剤層4により、大理石板
1と無機質板2bとの熱及び水分変化による寸法変化の
違いによる応力を吸収、緩和することができるようにし
ている。 尚、補強材2としては、ケイ酸カルシウム板、石綿セメ
ント板、石膏スラグ板、石膏ボード、合板等のような板
状のものであってもよい。
本考案にあっては、表面材として天然大理石をスライス
した薄板の大理石板を用いているので、天然大理石の特
徴である硬くて装色性に優れ高級感を与えることがで
き、しかも薄板の大理石板であるので、重量も小さく、
取り扱いが容易になり、又コストを抑えることができる
にも拘わらず、薄板の大理石板の裏面に被覆層を設けて
いるので、大理石板が薄板であることによる透けが被覆
層により防止されて深み感を現出させることができ、
又、弾性系接着剤層を介して補強材を貼着させているの
で、大理石板と補強材との熱及び水分変化による寸法変
化の違いによる応力を吸収、緩和することができ、大理
石の欠け、割れが防止できるものである。
した薄板の大理石板を用いているので、天然大理石の特
徴である硬くて装色性に優れ高級感を与えることがで
き、しかも薄板の大理石板であるので、重量も小さく、
取り扱いが容易になり、又コストを抑えることができる
にも拘わらず、薄板の大理石板の裏面に被覆層を設けて
いるので、大理石板が薄板であることによる透けが被覆
層により防止されて深み感を現出させることができ、
又、弾性系接着剤層を介して補強材を貼着させているの
で、大理石板と補強材との熱及び水分変化による寸法変
化の違いによる応力を吸収、緩和することができ、大理
石の欠け、割れが防止できるものである。
第1図は本考案の一実施例を示す断面図、第2図は同上
における大理石板を示す断面図であって、Aは建築用パ
ネル、1は大理石板、2は補強材、4は弾性系接着剤、
6は被覆層である。
における大理石板を示す断面図であって、Aは建築用パ
ネル、1は大理石板、2は補強材、4は弾性系接着剤、
6は被覆層である。
Claims (1)
- 【請求項1】天然大理石をスライスした薄板の大理石板
の裏面に被覆層を設け、被覆層に弾性系接着剤層を介し
て補強材を貼着させて成る建築用パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988001303U JPH0622039Y2 (ja) | 1988-01-08 | 1988-01-08 | 建築用パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988001303U JPH0622039Y2 (ja) | 1988-01-08 | 1988-01-08 | 建築用パネル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01107729U JPH01107729U (ja) | 1989-07-20 |
JPH0622039Y2 true JPH0622039Y2 (ja) | 1994-06-08 |
Family
ID=31201077
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988001303U Expired - Lifetime JPH0622039Y2 (ja) | 1988-01-08 | 1988-01-08 | 建築用パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0622039Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5975432B2 (ja) * | 2010-03-26 | 2016-08-23 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 面材 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS504496U (ja) * | 1973-05-12 | 1975-01-17 |
-
1988
- 1988-01-08 JP JP1988001303U patent/JPH0622039Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01107729U (ja) | 1989-07-20 |
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