JP2662907B2 - 化粧目地材および仕上方法 - Google Patents

化粧目地材および仕上方法

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建築物内外の壁面や
床面に2段目地(江戸切り目地)を有する石積状あるい
は石張状の凹凸模様を形成させる際に用いる乾式目地材
とその利用方法に関するものである。その利用は、建築
業または塗装業界といえる。
【0002】
【従来の技術】従来、こて塗り,吹付け,ローラー等の
手段により、建築物の壁面や床面等に2段目地(江戸切
り)の石積状の凹凸を形成させることが、建築物の内外
面や床面に変化を持たせるために行われている。
【0003】そして、従来の方法を図面図10の平面図
と断面図を引用しながら説明すると、施工法の一般的な
順序は、壁面等に目地色となる下塗り塗料11を塗装
する(図10のイ)1段目の目地を形成するために、
発泡プラスチックや厚紙製の目地棒12を貼り付ける
(図10のロ)目地棒の上より、吹付け等の手段によ
り2段目の目地となる模様層の塗料(模様塗料13と
いう)を塗装する(図10のハ)模様塗料13が硬化
する前にローラ等により平滑にする模様塗料が硬化の
後、目地棒が完全に露出するまで硬化した模様層の表面
を削り取る(図10のニ)2段目の目地部となる部分
に発泡プラスチックや厚紙製の目地棒14を貼り付ける
(図10のホ)目地棒の上から模様塗料13を吹付け
等の手段により塗装する(図10のヘ)2段目および
1段目の目地棒を剥がす(図10のト)クリヤーとな
る上塗り塗料15を塗装する(図10のチ)というもの
であった。なお、1段目および2段目に用いる目地棒を
2層構成とし、模様塗料を塗装直後に上層部を剥がして
やの工程が楽に行えるようにする方法や、の工程
を省く方法、あるいはの工程のみでの工程を省く方
法等も実施されている。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】従来の方法で、建築
物の内外壁や床面等に2段目地(江戸切り)を有する石
積状あるいは石張状の凹凸模様をこて塗り,吹付け,ロ
ーラー等の手段により形成される場合、工程数が多く工
期がかかる点。また、サンダーカットという建築現場で
精度よく実施することが困難であり、従来の方法では仕
上りが良くなかった点が本発明が解決しようとする問題
点である。
【0005】
【問題を解決するための手段】上記の問題点に対して、
本発明では1段目および2段目の目地部分を有し、表面
を養生シートで保護した化粧目地シート4(ベース材層
と模様塗料層の組み合せ)を提供すること、あるいは養
生シートを持たない化粧目地シート4を提供すること、
また、その化粧目地を用いた仕上方法を提供することに
より解決しようとするものである。
【0006】この発明の化粧目地材は、図1の外観斜視
図および図1のA−A線断面図である図2に示されるよ
うに1段目の目地底を兼ねるベース材層1と、1段目の
目地のタイル木端に当たる部分(仮に、目地壁という)
および2段目の目地を形成する模様塗料層2、および
2段目の目地壁部分を形成させるためと化粧目地材表面
を保護するための養生シート3から成る。また、乾式工
法に利用される化粧目地材では、1段目の目地底を兼ね
るベース材1と1段目の目地壁および2段目の目地底を
形成する模様塗料層から成る。
【0007】ベース材層1は、不織布,ガラスクロス,
合成紙などに合成樹脂エマルション塗料あるいはポリマ
ーセメント系の塗料等をロールコーター,ナイフコータ
ー等を用い塗装することにより得られる。模様塗料層2
は、将来の石積状あるいは石張状凹凸模様を作る模様塗
料を目地巾や、目地深さ分だけ養生しておいて塗装する
ことにより得られる。しかしながら、下記に示す方法に
よりベース材層と模様塗料層を一体に成形して作ること
もできる。このように作成した化粧目地材の横断面図が
図3である。3の養生シートは、2段目の目地壁を形成
し、実際に化粧目地材を壁面等に貼り付けて施工する際
の模様塗料の養生に使用される部材であるので発泡プラ
スチック板,プラスチック板,厚紙等を用いれば良い
【0008】これら3つの化粧目地材の構成要素をまと
めるには、下記に示す方法がある。まずベース材層を最
初に作っておいて、その上へ目地棒を貼り模様塗料を吹
付け等の方法で塗装し、硬化後にサンダー研摩する方
法、あるいは模様塗料をナイフコーター等により一定厚
みに形成硬化させた後、所定寸法に切断し、ベース材層
上ヘ目地巾だけ間隔(目地空間5)をあけて接着材によ
り貼り付ける方法がある。また、熱硬化性樹脂を本発明
における化粧目地シート状に射出成形し、1段目および
/または2段目の目地底と目地壁部分に塗料,印刷等の
手段により模様を形成する方法があるが、これらの方法
に限定されるものでないことは勿論である。
【0009】このようにして作られた化粧目地シート4
に対して、発泡プラスチック板等からなる養生シートを
貼着剤により可剥離の状態において貼り付けることによ
り化粧目地材ができあがる。また、化粧用目地材の断面
形状として図4のように長辺に傾斜をつけたものも有効
であり、模様塗料を吹付け塗装した際に、化粧用目地部
分と模様塗材が重なる部分の段差をなくして納まりをよ
くするものである。更に、化粧目地材裏面に粘着加工を
施すことにより、現場での貼り付けを容易にすることも
できる。
【0010】そして化粧目地材を用いて、その模様を石
積状あるいは石張状となすために、その目地形状ないし
端部を図5または図7のように加工すれば、目地がT字
型となる部分も問題なく処理することができる。図5は
化粧目地材の模様塗料層部を層方向に切断した場合の断
面図を示しているが、目地空間がL字型に形成されてい
る。図6はこの形状の化粧目地材を用いた場合における
目地交差部の処理例を先の断面図により示している。次
に、図7では同様にして模様塗料層部の断面図 も凸形状の化粧目地材(図7のロ)を作成することによ
り、目地交差部分をまとめるようにしている。
【0011】この発明の構成による化粧目地材を実際に
利用するには、建築物の壁面あるいは床面等に対し、化
粧目地材を石積状に貼り付けた後、こて塗り,吹付け,
ローラー等の手段により塗料を塗り付け、直後に養生シ
ート3部分のみを剥がすことにより2段目地(江戸切
り)が容易に形成できる。
【0012】加えて、この発明の化粧目地材を利用する
に当たり、目地部以外の壁面,床面をもシート状の仕上
げ材を用い、全体を乾式工法として仕上げることも可能
である。この場合は、先に化粧目地材部分および他の石
部分を壁面等に割り付けておいて、順に貼り付けていく
ことにより施工できる。先のこて,スプレー,ローラー
を使用した施工の場合は、化粧目地材に養生シート3が
必要であったが、乾式工法の場合は、無くても施工は可
能となり、省力化は更に向上する。更に、江戸切りを創
出後、この表面にクリヤーとなる上塗り塗料を塗装する
ことが、艶を与えることあるいは仕上げ塗材全体の耐久
性向上の点から好ましい。
【0013】
【作用】本発明による化粧目地材を用いて2段目地(江
戸切り)の石積状あるいは石張状の凹凸模様を形成する
ことにより、従来の方法では、9工程を必要としたもの
が、4工程で完了する。これを図面の平面図と断面図に
より示したものが図9であり、化粧目地材10を貼り
付ける(図9のイ)模様塗料13をこて塗り,吹付
け,ローラー等により塗装する(図9のロ)養生シー
トを剥がす(図9のハ)クリヤーとなる塗料15を塗
装する(図9のニ)である。その上、工期の点で最も問
題となる、塗料の硬化および2段目の目地部の平滑にす
るためのサンダーによる研摩がなくなるため、工期は大
幅に短縮される。
【0014】
【実施例】本発明の実施例として下記の化粧目地材を作
製して施工テストを実施した。なお、比較のために、同
一場所において従来の方法による施工も行った。化粧目
地材の作製は、ベース材として、ガラスクロスに実施配
合1の下塗材をナイフコーターにて塗装したものを用
い、その上に目地棒を貼り付け実施配合2の模様塗料を
ナイフコーターにより塗りつけたものを硬化後、目地棒
を剥がして、長さ1m,巾40mm,1段目の目地巾5
mm,厚み2mmに定寸カットして用いた。施工面積
は、本発明による方法,従来の方法とも100mとし
て3ケ所に開口部を設けた石膏ボード下地とした。施工
工程と工期を表1に示す。なお、施工速度等の比較のた
め、目地の割り付け等は同一条件とした。
【0015】施工テストの結果
【表1】
【0016】施工テストにあたっては、本発明による方
法,従来方法とも2名づつで行ったが、工程数,工期と
も本発明による方法が半分となり、工期および工程数の
短縮となった。また、仕上がり感については、ほぼ同等
であったが、本発明の目地部分(化粧目地材)は工場で
作製されたものであるため、厚みも均一で、模様も一定
であったが、従来の方法は、サンダー研摩に伴う厚みの
ムラや吹付け施工に伴う吹きムラが発生した。
【0017】次に、施工テストを乾式工法により行っ
た。化粧目地材は、先のテストに使用したもの、目地以
外の部分は菊水化学工業(株)製のシート状天然砕石装
飾材,商品名「モダンアート」を使用して壁面へ貼り付
けた。江戸切り(目地部分)を茶の御影石色とし、他の
平面を白御影石色とした。施工能率は、1時間当たり3
程となり、江戸切り目地仕上げとしては、能率良く
美しい化上げが得られた。
【0018】
【数1】
【0019】
【数2】
【0020】
【発明の効果】建築物の内外壁面や床面に、2段目地
(江戸切り)を有する石積状あるいは石張状の凹凸模様
を形成させる方法において、本発明による化粧目地材を
用いた本発明の工程は、実施テストから明らかなよう
に、大幅な工程および工期短縮が可能となり、サンダー
研摩による平滑化などの高度な技術を必要としないた
め、施工が容易であり、仕上がりも良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例である化粧目地材の一部切欠
による外観斜視図である。
【図2】図1中のA−A線断面図である。
【図3】化粧目地材のうちベース材層と模様塗料層が一
体化された実施例における横断面図である。
【図4】化粧目地材のうち横断面が概ね台形となった実
施例による横断面図である。
【図5】化粧目地材の実施例のうち目地空間を上からみ
てL字型にしたものの模様塗料層における横断面図であ
る。
【図6】図5に示される実施例を用いて石積み模様の目
地交差部分の目地処理例を示す模様塗料層における横断
面図である。
【図7】 模様塗料層における横断面図である。
【図8】図7に示される実施例を用いて石積み模様の目
地交差部分の目地処理例を示す模様塗料層における横断
面図である。
【図9】この発明の化粧目地材を用いて2段目地を形成
させる際の工程を示す平面図および断面図である。
【図10】従来の方法により2段目地を形成させる際の
工程を示す平面図および断面図である。
【符号の説明】
1…ベース材層 2…模様塗料層 3…養生シート 4…化粧目地シート 10…化粧目地材 11…下塗り塗料 12…目地棒 13…模様塗料 14…目地棒 15…上塗り塗料

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着色されたベース材層1上に、ベース材
    層と一体もしくは接着されて目地巾1〜10mmの間隔
    (目地空間5)をあけて形成された模様塗料層2を有
    し、更にその上へ、発泡プラスチック板,プラスチック
    板または厚紙などからなる養生シート3を、模様塗料層
    の長辺側面線から、0〜5mm内側の位置に可剥離の状
    態に粘着してなることを特徴とする化粧目地材。
  2. 【請求項2】 着色されたベース材層1上に、ベース材
    層と一体もしくは接着されて目地巾1〜10mmの間隔
    (目地空間5)をあけて形成された模様塗料層2からな
    ることを特徴とする化粧目地材。
  3. 【請求項3】 ベース材層上に形成される目地空間が、
    平面上L字型となっていることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載の化粧目地材。
  4. 【請求項4】 長辺方向端部が、平面で表した時、凸形
    状と』形状ないし双方凸形状となっていることを特徴と
    する請求項1または請求項2記載の化粧目地材。
  5. 【請求項5】 建築物の壁面あるいは床面等に対し、請
    求項1,請求項3または請求項4記載の化粧目地材を貼
    り付けた後、こて塗り,吹付け,ローラー等の手段によ
    り塗料を全面に塗り付けた後、粘着されている養生シー
    ト3を化粧目地材より剥がして、2段目地(江戸切り)
    を有する凹凸模様を形成させることを特徴とする仕上方
    法。
  6. 【請求項6】 建築物の壁面あるいは床面等に対し、請
    求項2,請求項3または請求項4記載の化粧目地材およ
    びシート状の壁装材を順に貼り付けて、2段目地(江戸
    切り)を有する凹凸模様を形成させることを特徴とする
    仕上方法。
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