JP4472511B2 - 外表面補強部材及びその施工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、外表面補強部材及びその施工方法に関し、特に建築物の壁面や床面の表面の機能を強化しようとするものである。
建築物の壁面や床面は、雨や風の影響を防いだり、人の歩行動作や物体の移動動作を確保したりする機能を基本的に備えている。これに加えて特に人目に付き易い壁面や床面については、見る人に特異な印象を与えるように工夫した表層材料や、表面仕上げを用いる手法が提案されている(特許文献1及び2参照)。
特開平11−172882号公報 特開2001−1482公報
通常、建築物の壁面や床面の機能を強化しようとする場合、セメント材料を用いる方法が用いられている。
しかしながら、この方法によるとコンクリート壁面の外表面に例えばポリスチレンフォームの断熱材が露出するような建築物や、壁又は床に防水機能を持たせるためにウレタン材を用いたりするような場合には、これらの材料にはセメント材を直接に付着させることができないために、当該壁面や床面を強化することが難しい。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、セメント材を直接に付着できないような材料の外表面に対して、防水機能や補強機能を強化すると同時に、見る人に目新しい印象を与えるような模様を表し得るようにした外表面補強部材及びその施工方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、建築物の壁面又は床面の基材2に接着する水溶性樹脂成分と第1のセメント成分とを含むボンド材13を、繊維を撚り合わせた糸でなる強化ネット11と共に基材2に塗り込むことにより形成するボンド層12と、乾燥したときボンド層12の第1のセメント成分と一体化する第2のセメント成分と、ガーネット及び石英でなる骨材をアクリル樹脂及び水を含むアクリルエマルションに溶かして得られる仕上材を、ボンド層12上に塗り込むことにより形成する仕上材層14とを具え、仕上材層14の表面には、仕上材が乾燥して硬化するまでの間に施工処理することにより壁面又は床面の表面素材を表わす素材模様16が形成されると共に数〔mm〕の厚さを有する外表面補強部材を設ける
本発明によれば、ボンド層が壁面又は床面の基材に接着することにより、外表面補強部材として、壁面又は床面の保護機能及び防水機能を強化できると共に、ボンド層に含まれる第1のセメント材と一体に硬化する第2のセメント材を含む仕上材層がボンド層に強固に付着することにより仕上材層に含まれる骨材によって壁面又は床面の表面強度を強化し、さらに第2のセメント材が乾燥するまでの間に素材模様を施工処理することにより、壁面又は床面を見る人に特異な印象を与える機能を有し、かつ厚さが数〔mm〕で軽量であるにもかかわらず表面強度が大きい外表面補強部材を実現できる。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)第1の実施の形態
図1において、1は全体として外表面補強部材を示し、外表面補強部材1は、建物のコンクリート外壁(図示せず)に一体に固定された外断熱材2の外表面2A上に、当該外断熱材2を基材として、付着されている。
この実施の形態の場合、外断熱材2は厚さ50〔mm〕程度のポリスチレンフォームでなり、建屋の外壁面としてコンクリートを打つ際に、型枠内面に取り付けられることにより、外表面2Aがコンクリート表面と同一面上に連接するように、外断熱材2がコンクリート外表面に固定されている。
外表面補強部材1は、内部に心材として強化ネット11を塗り込んでなるボンド層12の内面を外断熱材2の外表面2Aに固着させると共に、ボンド層12の外側に仕上材層14を固着させた構成を有する。
ボンド層12は、セメント及び水溶性の弾性カチオン樹脂材を成分として水に溶かしたボンド材13を、強化ネット11を心材として、外断熱材2の表面にほぼ2〜3〔mm〕程度の厚さに一様に塗り着けて乾燥することにより外断熱材2の表面に接着した状態で硬化する。
強化ネット11は、ガラス繊維を撚り合わせてなる糸を、所定の間隔を保って縦横に格子状に編んだ構成を有し、ボンド層12の心材としてボンド材13内に展開することにより、ボンド層12を継目がなくかつ防水性をもった1枚の層に構成する。
仕上材層14はポルトラントセメント、ガーネットサンド及び石英をアクリル樹脂及び水を含むアクリルエマルションに溶かして得られる仕上材15をボンド層12上に塗り着けることにより、仕上材層14のポルトラントセメント成分がボンド層12のセメント成分と一体になって硬化する。
これと共に、仕上材層14はガーネットサンド及び石英を骨材として含んでいることにより、乾燥したときの強度が大きくなっている。
仕上材層14上には表面塗膜層16が形成され、これにより仕上材層14のセメント成分及び顔料成分の劣化を防止すると共に、仕上材層14の艶出しをする。
仕上材層14には、外表面の構成素材として想定されている素材を表す素材模様17が形成されている。
この実施の形態の場合、仕上材層14は、壁面に使用される素材としてレンガを想定して、素材模様17によって格子状に積み上げられたレンガの模様を表すように、縦及び横目地部17A1及び17A2と、当該縦及び横目地部17A1及び17A2によって囲まれたレンガ部17Bとが形成されており、レンガ部17Bがレンガ色に着色されていると共に、縦及び横目地部17A1及び17A2が仕上材15の色、例えば灰色に着色されている。
以上の構成において、外断熱材2の表面には、ボンド層12がその弾性カチオン樹脂成分によって強固に接着する。これと共に、ボンド層12の表面には、仕上材層14のセメント成分がボンド層12のセメント成分と一体化することにより、仕上材層14が強固に接着される。かくして外表面補強部材1は外断熱材2の外表面に強固に固着される。
これに加えて、ボンド層12は心材として強化ネット11を有することにより、外断熱材2の表面に切れ目がない外表面補強部材1を設けた構造となっている。これにより、たとえ外断熱材2の表面や、外断熱材2を保持しているコンクリート部材との境界や、コンクリート部材同士の接合面に凹凸があったとしても、これを1枚構造の外表面補強部材1によって覆うことができることにより、当該凹凸から雨水などが浸み込むことにより壁面が劣化するおそれを有効に防止できる。
また、ガーネットサンド及び石英を骨材として含む仕上材層4の表面に素材模様17(この実施の形態の場合レンガを表す模様)を形成したことにより、実際上厚さとしては数〔mm〕程度の薄さで、軽量かつ強度が大きい外表面補強部材1を設けるだけで、見る人に当該壁面がレンガを積み重ねて構築したかのような特異な印象を与えることができる。
(2)施工方法
図1の外表面補強部材1は図2及び図3の手順で施工される。
まず、図2(A)に示すように、建物のコンクリート外壁(図示せず)に取り付けられた外断熱材2に対して、図2(B)に示すように、強化ネット11を貼り付ける。
続いて図2(C)に示すように、強化ネット11上にボンド材13を2〜3〔mm〕の厚さに塗り付ける。
このときボンド材13は乾燥するまではのり状で、粘性をもっているので、作業者がこてで強化ネット11上に塗り付けると、強化ネット11の縦及び横線材間の空間を通って外断熱材2の表面に塗り込められることにより、ボンド材13の厚みの中に強化ネット11を心材として取り込んだような状態でボンド層12を形成する。
かくして外断熱材2の表面に、内部に強化ネットを心材として取り込んだボンド層12がボンド材13の接着力によって外断熱材2の表面に接着された状態が得られ、この状態のまま当該ボンド層12が乾燥する。
乾燥が終わると、ボンド層12の表面は硬化するので、次に作業者は図2(D)に示すように、ボンド層12の表面に目地テープ21を貼り付ける。
この目地テープ21はレンガ状の素材模様17を形成するために用いられるもので、実際上の施工作業としては、各レンガの境界線を墨出しして描かれた線上に縦及び横目地テープ21A及び21Bを貼り付ける。
続いて図3(A)に示すように、ボンド層12上に目地テープ21を覆うように仕上材15を2〜5〔mm〕の厚さに塗り付けることにより、仕上材層14をボンド層12上に形成する。
このとき仕上材層14上には、その材料の一部を金こてによって凹凸をつけることにより、自然レンガと同じような凹凸を形成する。
続いて作業者は、仕上材15が乾燥する前に、図3(B)に示すように、ボンド層12上に貼り付けた目地テープ21を引き剥がす。
このとき、目地テープ21上には、これを覆うように仕上材15が塗り込められているので、当該塗り込められた部分の仕上材15が目地テープ21を剥がす際に剥がし取られることにより、縦目地テープ21Aに沿う縦目地部17A1が線状の凹所を形成すると共に、横目地テープ21Bに沿って横目地部17A2が線状の凹所を形成する。これにより縦目地部17A1及び横目地部17A2によって囲まれた仕上材層14の部分がレンガ部17Bを形成する。
続いて図3(C)に示すように、縦及び横目地部17A1及び17A2の凹所に、仕上材層14と同じ仕上材15を埋め込むことにより、仕上材層14の表面をほぼ同一平面になるように目地を埋め戻す。
このとき縦及び横目地部17A1及び17A2に埋め込まれた仕上材15の色は、図3(A)について上述した仕上材層14への色着けがされていないので、レンガ部17Bがレンガ色であるのに対して、仕上材15の色そのものであることにより、レンガ色のレンガ部17Bの周囲を、縦及び横目地部17A1及び17A2が区切るような素材模様17が形成される。
このように素材模様17が形成された仕上材層14上には、図3(D)に示すように、表面塗膜層16が塗り付けられ、これにより全体として外表面補強部材1の施工が終了する。
この実施の形態の場合、表面塗膜層16として、屋外では溶剤系のトップコートを使用することにより屋外環境に強い表面塗膜層16を形成する。
これに対して屋内では、水性アクリル材料を用いて表面塗膜層16を形成することにより、人に対する安全性を高めるような工夫がされている。
かくして仕上げられた外表面補強部材1は、ボンド層12が弾性カチオン樹脂を含んでことによりポリスチレンフォームで構成される外断熱材2に強固に接着すると同時に、ボンド層12に含まれているセメント成分が仕上材層14に含まれているセメント成分と強固に一体化することにより、全体として外表面補強部材1が強固に外断熱材2の表面に接着する。
これと共に、ボンド層12内に強化ネット11が埋め込まれていることにより、ボンド層12が外断熱材2の表面に1枚のシート部材として接着できることにより、たとえ外断熱材2及び又は当該外断熱材2が取り付けられているコンクリート壁面との間に間隙ができていたとしても、これを全体としてに覆うことができることにより、ボンド層12は外断熱材2及びその周りの部材に対して良好な防水効果の強化をなし得る。
また仕上材層14は強度が大きい骨材を用いていることにより、外表面補強部材1は厚さはそれ程厚くなく、従って軽量であるにも係わらず、表面強度が大きい表面補強機能の強化を実現している。
これに加えて、仕上材層14上に素材模様17を付けるようにしたことにより、外表面補強部材1を見る人に特異な印象を与えるような効果を実現している。
(3)第2の実施の形態
図4は第2の実施の形態を示すもので、図1との対応部分に同一符号を付して示すように、仕上材層14上に形成される素材模様17Xが割肌石調模様を形成し、図5及び図6の施工手順で施工される。
この外表面補強部材21は、外断熱材2(図5(A))の表面に貼られた強化ネット11(5図(B))にボンド材13を塗ることによりボンド層12を形成している(図5(C))。
ボンド層12の乾燥が終わると、作業者は、図5(D)に示すように、ボンド層12の表面に割肌石模様を構成する割肌石部22が残るように、その周囲を縁取りするように、目地テープ33を貼る。
実際上この作業は、作業者がボンド層12上に割肌石部22の形状を縁取りような墨出しを行い、当該墨出しによって描かれた模様に沿って目地テープ23を貼って行く。
続いて作業者は、図6(A)に示すように、割肌石部22上に仕上材層14を塗り着ける。
実際上この作業は、割肌石部22を縁取るように貼られた目地テープ23に被せるように仕上材15を塗り着けて行く。
当該仕上材15の塗り付け直後には、図7に示すような砂骨ローラ25を仕上材層14上に転がすことにより、割肌石部22上に細かい凹凸(これを砂目という)を付けることにより、石表面に細かいざらつきを形成する。
続いて作業者は、図6(B)に示すように、ボンド層12上に貼り付けた目地テープ23を剥がすことにより、仕上材層14のうち割肌石部22を残して割肌石部22間の仕上材15を取り除くことにより、割肌石部間に目地部26となる凹所を形成する。
ここで作業者は割肌石部22に対して石色のアクリルペンイトをスポンジはけを用いて塗り付けることにより、仕上材層14のうち目地26を除く部分に割肌石の色を着ける。
続いて作業者は、図6(C)に示すように、目地部26に仕上材15を目地材として埋め込むように塗り込むことにより、割肌石部22と共にほぼ平坦な壁表面を形成する。
続いて作業者は、図6(D)に示すように、割肌石部22及び目地部26上に表面塗膜層16を塗ることにより外表面補強部材21を完成させる。
かくして外表面補強部材21は、第1の実施の形態について上述したと同様に、外断熱材2上に比較的薄く、かつ軽量で、防水性のある、強度が大きい外表面補強部材21を形成することができることにより表面強度及び防水性の強化をし得ると共に、外表面補強部材21上に割肌石調の素材模様17Xを形成することにより、これを見る人に特異な印象を与えるような壁面を提供することができる。
(4)第3の実施の形態
図8は第3の実施の形態を示すもので、外表面補強部材31は、図1との対応部分に同一符号を付して示すように、仕上材層14上に形成される素材模様17Yが、木目部32と接目地部33とで構成され、図9及び図10の施工手順で施工される。
この場合の外表面補強部材31は、外断熱材2(図9(A))の表面に貼られた強化ネット11(図9(B))上にボンド材13を塗布することにより形成されたボンド層12(図9(C))上に、図9(D)に示すように直接仕上材15を塗布する。
作業者は、10(A)に示すように、仕上材層14が乾燥する前に、図11に示す粗い木目ローラ35及び図12に示す細かい木目ローラ36を仕上材層14上に転がすことにより、素材模様17Yの一部を構成する木目部32を付ける。
この実施の形態の場合、木目部32は壁面に横方向の木目をもつ木の表面を表すために、粗い木目ローラ35を左右方向に転がすことにより、大きい凹凸をもつ粗い木目を付ける。また当該粗い木目に重ねて細かい木目ローラ36を転がすことにより細かい凹凸をもつ細かい木目を付ける。
これに加えて図7について上述した砂骨ローラ25を転がすことにより、木目部32の表面に砂目を付けることにより木目らしさを強調する。
続いて作業者は、図10(B)に示すように、木目部32上に直線的な接ぎ目地部33を切り込むことにより、複数の木目板を横方向及び縦方向に並べたことを想定する模様を形成する。
かくして素材模様17Yが形成された仕上材層14が乾燥するのを待って、次に作業者は、図10(C)に示すように、仕上材層14上に木目色のアクリルペンイトを塗り込んだ後、図10(D)に示すように、表面塗膜層15を塗ることにより、当該外表面補強部材31を完成する。
図8の構成によれば、外表面補強部材1は図1について上述したと同様に、比較的薄く、かつ軽量で、防水性のある、強度が大きい外面補強機能の強化に加えて、壁面を木材を構成したかのような特異な印象を見る人に与える効果を実現できる。
(5)第4の実施の形態
図13は第4の実施の形態を示すもので、図1との対応部分に同一符号化を付して示すように、外表面補強部材41は、仕上材層14上に形成される素材模様部16Zが御影石模様部42と接ぎ目地部43とで構成され、図14及び図15の施工手順に従って施工される。
作業者は、外断熱材2(図14(A))上に貼った強化ネット11(図14(B))にボンド材13を塗り付けることによりボンド層12を形成し(図14(C))、このボンド層12上に仕上材15を塗り付ける(図14(D))。
かくして仕上材層14が乾燥した後作業者は、図15(A)に示すように、仕上材層14上に縦目地テープ44及び横目地テープ45を貼った後、図15(B)に示すように、御影石模様用ローラを用いてアクリルペイントによって御影石模様46を仕上材層14並びに縦及び横目地テープ44及び45上に付ける。
その後作業者は図15(C)に示すように、縦及び横目地テープ44及び45を剥がすことにより、仕上材層14の表面に付けられた御影石模様46を、縦及び横目地テープ44及び45によって御影石模様46が塗り付けられずに残った部分によって、接ぎ目地部43を形成する。
かくして仕上材層14の全面に塗り付けられた御影石模様46が接ぎ目地部43によって区切られることにより、当該区切られた模様部分が1枚の御影石を表すような御影石模様部42を形成する。
続いて図15(D)に示すように、仕上材層14の表面に形成された御影石模様部42と接ぎ目地部43とによって形成された素材模様部16Z上に表面塗膜層15が塗り付けられることにより、外表面補強部材41が完成する。
図13の外表面補強部材41によれば、第1の実施の形態について上述したと同様に、外断熱材2上に比較的薄く、かつ軽量で、防水性のある、強度が大きい外表面補強部材を形成することができることにより表面強度及び防水性の強化をし得ると共に、壁面をあたかも多数の御影石を縦横に配列したかのような特異な印象を見る人に与えるような壁面を提供することができる。
(6)第5の実施の形態
図16は第5の実施の形態を示すもので、図1との対応部分に同一符号を付して示すように、外表面補強部材51は、仕上材層14上に形成される素材模様部16Kが型板打継すじ部52と、型板止め跡部53とで構成され、図17及び図18の施工手順に従って施工される。
作業者は、外断熱材2(図17(A))上に貼った強化ネット11(図17(B))にボンド材13を塗り付けることによりボンド層12を形成し(図17(C))、このボンド層12上に、図17(D)に示すように、縦及び横方向に墨出し線54をひく。
この墨出し線54は、所定の大きさの型板を用いてコンクリートを打ったときに、型板の継目に打継すじが残ることを想定して、当該打継すじが生ずる位置を墨出し線54によって仮に描き出す。
かくして墨出し線54に囲まれた部分は、想定された各型板が用いられた跡を表すことができ、この部分に当該想定された型板を止めるために用いられる治具の跡を表す型板止め跡シール55をボンド層12上に貼り付ける。
続いて作業者は、図18(A)に示すように、ボンド層12上に仕上材15を塗ることにより仕上材層14を形成する。
続いて作業者は、図18(B)に示すように、ボンド層12から型板止め跡シール55を引き剥がすことにより、当該型板止め跡シール55の位置の仕上材層14の部分を抜き取ることにより、仕上材層14に断面がほぼ円形の凹所でなる型板止め跡部56を形成する。
この状態で仕上材層14を乾燥させた後、作業者は、図18(C)に示すように、型板の継ぎ部分を表す型板打継すじ部57を書き込む。
この実施の形態の場合、型板打継すじ部57は、型板の継ぎ部に相当する位置に例えばカッターを用いて細い切込み線を切り込むと共に、当該切込み線位置に黒い粉材料(例えは鉛筆の心材)を塗り付けることにより、黒くかつ細い直線を描く。これにより素材模様部17Kを形成する。
続いて作業者は、図18(D)に示すように、仕上材層14の表面に表面塗膜層15を塗り付けることにより材表面補強部材51を完成させる。
以上の構成によれば、第1の実施の形態について上述したと同様に、外断熱材2上に比較的薄く、かつ軽量で、防水性のある、強度が大きい外表面補強部材を形成することができることにより表面強度及び防水性の強化をし得ると共に、仕上材層の表面に打放しコンクリートを思わせるような素材模様部16Kを形成したことにより、壁面を見る人に特異な印象を与えるような効果を実現している。
(7)他の実施の形態
上述の実施の形態においては、外断熱材2の表面に外表面補強部材1、21、31、41及び51を形成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ウレタン面、タイル面、石面、ガラス面、鉄面でなる壁又は床の表面に同じように外表面補強部材を形成する場合に、広く適用できる。
上述の実施の形態においては、ポンド層12を形成する際に、基材上に強化ネット11を貼った後にボンド材13を塗りつけることにより、強化ネット11をボンド層12に心材として埋め込むようにしたが、これに代え、ボンド材13を塗った上に強化ネット11を張ってこれをボンド材13内に押し込むようにしても、上述の場合と同様の作用効果を得ることができる。
本発明は、建築物の壁面又は床面の表面の機能を強化する場合に利用できる。
本発明による第1の実施の形態の外表面補強部材1を示す斜視図である。 (A)〜(D)は図1の外表面補強部材1の施工手順を示す斜視図である。 (A)〜(D)は図2に続く施工手順を示す斜視図である。 第2の実施の形態の外表面補強部材21を示す斜視図である。 (A)〜(D)は図4の外表面補強部材21の施工手順を示す斜視図である。 (A)〜(D)は図5の続く施工手順を示す斜視図である。 砂骨ローラを示す斜視図である。 第3の実施の形態の外表面補強部材31を斜視図である。 (A)〜(D)は図8の外表面補強部材31の施工手順を示す斜視図である。 (A)〜(D)は図9に続き施工手順を示す斜視図である。 粗い木目ローラを示す斜視図である。 細かい木目ローラを示す斜視図である。 第4の実施の形態の外表面補強部材41を示す斜視図である。 (A)〜(D)は図13の外表面補強部材41の施工手順を示す斜視図である。 (A)〜(D)は図14に続く施工手順を示す斜視図である。 第5の実施の形態の外表面補強部材を示す斜視である。 (A)〜(D)は図16の外表面補強部材の施工手順を示す斜視図である。 (A)〜(D)は図17に示す施工手順を示す斜視図である。
符号の説明
1、21、31、41、51……外表面補強部材、2……外断熱材、11……強化ネット、12……ボンド層、13……ボンド材、14……仕上材層、15……仕上材、16……表面塗膜層、17、17X、17Y、17Z、17K……素材模様、17A1……縦目地部、17A2……横目地部、17B……レンガ部、21……目地テープ、21A1……縦目地テープ、21B……横目地テープ、22……割肌石部、23……目地テープ、25……砂骨ローラ、16I……素材模様、32……木目部、33……継ぎ目地部、35……粗い木目ローラ、36……細い木目ローラ、42……御影石模様部、43……継ぎ目地部、44……縦目地テープ、45……横目地テープ、46……御影石模様、52……型板打継すじ部、53……型板止め跡部、54……墨出し線、55……型板止め跡シール、56……型板止め跡部、57……型板打継すじ部。

Claims (2)

  1. 建築物の壁面又は床面の基材に接着する水溶性樹脂成分と第1のセメント成分とを含むボンド材を、繊維を撚り合わせた糸でなる強化ネットと共に上記基材に塗り込むことにより形成するボンド層と、
    乾燥したとき上記ボンド層の上記第1のセメント成分と一体化する第2のセメント成分と、ガーネットサンド及び石英でなる骨材をアクリル樹脂及び水を含むアクリルエマルションに溶かして得られる仕上材を、上記ボンド層上に塗り込むことにより形成する仕上材層と
    上記仕上材層上に形成された表面塗膜層と
    を具え、上記仕上材層の表面には上記仕上材が乾燥して硬化するまでの間に施工処理することにより上記壁面又は床面の表面素材を表わす素材模様が形成され、かつ数〔mm〕の厚さを有する
    ことを特徴とする外表面補強部材。
  2. 建築物の壁面又は床面の基材に接着する水溶性樹脂成分と第1のセメント成分とを含むボンド材を、繊維を撚り合わせた糸でなる強化ネットと共に上記基材に塗り込むことによりボンド層を形成し、
    乾燥したとき上記ボンド層の上記第1のセメント成分と一体化する第2のセメント成分と、ガーネットサンド及び石英でなる骨材をアクリル樹脂及び水を含むアクリルエマルションに溶かして得られる仕上材を、上記ボンド層上に塗り込むことにより仕上材層を形成し、
    上記仕上材層上に表面塗膜層を形成し、
    上記仕上材層の表面には上記仕上材が乾燥して硬化するまでの間に施工処理することにより上記壁面又は床面の表面素材を表わす素材模様を形成し、その結果、数〔mm〕の厚さを有する外表面補強部材を得る
    ことを特徴とする外表面補強部材施工方法。
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