JP6286347B2 - 目地溝の形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、目地溝の形成方法に関し、特に、目地溝を形成することによって路面や壁面などの躯体に所望のデザインを形成する目地溝の形成方法に関する。
従来、目地溝を形成することにより、路面などの躯体に、目地溝によって区画されたデザインを形成する目地溝の形成方法が知られている。
目地溝の形成方法には「乾式工法」と「湿式工法」とが知られているが、このうち「湿式工法」は、多数のタイルや石を敷き詰め、これらのタイル等の上からモルタルを打設し、タイル表面のモルタルは拭き取り、残存するタイル間のモルタルにより目地溝を形成するものである。
このような一般的な湿式工法による目地溝の形成方法のうち、不定形状の板状のタイルや石などを多数貼り付ける「乱張り」の場合には、隣り合うタイル等の間の目地溝の幅がほぼ統一になるように並べるため、多数のタイル等の中から希望する大きさや形状のタイル等を探し出す必要がある。または、ハンマーなどの工具により、熟練者が経験と手間をかけて希望する大きさ、形状に二次加工を施す必要がある。
よって、施工が極めて煩雑・長時間となり、作業性が著しく悪く、場合によっては見栄えに影響するほど目地溝の幅が不揃いになるという問題があった。
そこでこのような点についての作業性を向上させるために、例えば以下のような先行技術が知られている。この先行技術は、不特定な形状の切欠孔を有する板状の軟質可撓性材の目地溝形成型枠体を用いる。
この型枠体には剥離剤が塗布されている。
施工方法としては、まずブリージング水が抜けた後のモルタルセメント中に、この型枠体をその一端から順次軽く押圧して埋め込む。
ついで、モルタルセメントが適時に硬化した状態で、枠体をモルタルセメントから剥離する。
型枠体によって押圧された部位のモルタルセメントは目地溝部となり、この目地溝部により所定のデザインを路面などの躯体に形成する。
この先行技術では、目地溝形成型枠体を固化前のモルタルセメントなどの表面に埋め込むので、軽い押圧力で初期の作業を実施することができ、あらかじめ型枠体の切欠孔によってデザインを決めることができ、さらには多数の不定形なタイルから順次適当な形状のタイルを選び出さなければならないという煩雑な作業を省略することができる(特許文献1参照)。
特開2006−22539号公報(明細書第1頁、同第2頁、同第4頁、同第9頁、同第11頁、図1)
しかしながら、前述した従来例では以下のような問題が依然としてあった。
作業効率の煩雑さを解消できるものの、目地溝によるデザインは型枠体の切欠孔の形状に制約される。
よって、目地溝による種々の質感や雰囲気を演出するためには、多数の型枠体をあらかじめ用意する必要がある。
特に、型枠体よりも広い範囲の躯体に目地溝を形成する場合に同一の型枠体を使用すると、同一の目地溝によるデザインが多数連続することになり、装飾効果の複雑性・多様性が失われる。
また、施工する躯体の表面形状が型枠体の形状と対応して使用する型枠体のみによって目地溝を形成できるとは限らず、躯体の周辺部においては型枠体を用いることができないというおそれもあった。
より具体的に説明すると、型枠体を用いて順次目地溝を形成できても、周辺等の最後に残った躯体の表面が型枠体の外形と一致していなければ、躯体の表面の残余部分については型枠体を用いて目地溝を形成することができない。
このため、施工のために準備する用具がかえって増え、作業もかえって煩雑になるおそれがあった。
本発明は前述した先行技術の問題点を解決するものであり、作業効率を向上させるとともに、デザインの複雑性・多様性も確保し、また、施工する種々の躯体の表面形状にも適切に対応することができる目地溝の形成方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の手段は、
路面、床面、壁面又は玄関のアプローチ等の躯体の表面に対して、粘着テープからなる複数の目地溝形成部品であって、組み合わされる他の目地溝形成部品の側部や端部に沿うように斜めに切断するなど、隣り合う他の目地溝形成部品と対応できるように切断加工するとともに、目地溝形成部品の端部を前記躯体に対して立ち上げるように折り曲げて取り外し部を設けた複数の目地溝形成部品を組み合わせて目地溝予定部に沿って敷設し、
該躯体を被覆するようにモルタルセメント等の固化材を打設し、
該モルタルセメント等の固化材を養生し、
該モルタルセメント等の固化材の硬化前に、前記複数の目地溝形成部品を躯体から取外し、
該複数の目地溝形成部品によって区画された部位の非目地溝予定部に打設されたモルタルセメント等の固化材をさらに養生・硬化させることを特徴とする目地溝の形成方法である。
このように複数の目地溝形成部品を目地溝予定部に敷設し、固化材を打設して一定の養生後に目地溝形成部品を取り外すことにより、目地溝形成部品を敷設していた部位においては固化材Mが存在しない目地溝とすることができる。
この目地溝の形成方法によれば、目地溝のデザインに対する制約がほとんど無い。
また、型枠体を敷設できないような表面形状や狭い部位にも、容易に目地溝を形成できる。
また、目地溝の幅は敷設される目地溝形成部品の幅によって決定することができるので、不定形状の板状のタイルや石などを多数貼り付ける方法のように、敷き詰める多数のタイル等の間の隙間ができるだけ均一になるようにするために用意した多数のタイル等の中から必要な形状のタイル等を探し出す煩雑さや目地溝の幅が必要以上に不揃いとなって見栄えを損ねるというおそれは無い。
固化材の例としては、モルタルセメントの他に、モルタル、セメント、コンクリート等のセメント系固化材等や、漆喰、樹脂、塗料等でも良い。
また、このような取外し部を備えることにより、目地溝形成部品を躯体14から容易に取りはずすことができ、作業性が向上する。目地溝形成部品として粘着テープを利用することにより、躯体への目地溝形成部品の仮止め状態を簡便・迅速に実現することができる。また、巻取状態としておくことにより、目地溝形成部品の保管・運搬の利便性を高めることができる。
また本発明の第2の手段は、第1の手段の目地溝の形成方法であって、前記複数の目地溝形成部品を前記各目地溝形成部品毎に躯体から取外すことを特徴とするものである。
複数の目地溝形成部品毎に躯体から取り外すようにすることにより、目地溝形成部品の躯体からの取り外しの際に、打設された固化材に一度に大きな応力を及ぼすことを避けることができ。よって、固化材が崩れることなどを防止できる。
また本発明の第3の手段は、第1又は第2のいずれかの手段の目地溝の形成方法であって、コンクリート製の前記躯体への固化材の打設の前に、固化材が有する色彩と異なる色彩を有するコンクリート用接着プライマーを躯体に塗布することを特徴とするものである。
本発明では、あらかじめ塗布されたコンクリート用接着プライマーと固化材とは色彩が異なる。よって、目地溝形成部品を取り外した後に露呈する目地溝の部分にはコンクリート用接着プライマーの色彩を目視することができ、その他の部位は固化材により覆われてこのプライマーの色彩を目視することができなくなる。したがって、このような形成方法を採用することにより、目地溝形成後において、固化材からなる「疑似石」部分と目地溝部分との色彩を異ならせるための作業を簡易にすることができる。
また本発明の第4の手段は、第1から第3の手段の目地溝の形成方法であって、前記目地溝形成部品を躯体から取り外した後に、目地溝に、固化材の色彩と異なる色彩を有する塗料を塗布することを特徴とするものである。
目地溝に、固化材と異なる色彩の塗料を塗布することにより、視覚上、目地溝を際立たせることができ、目地溝と「疑似石」となる硬化後の固化材部分との区別を明確にすることができる。
また本発明の第5の手段は、第1から第4の手段の目地溝の形成方法であって、前記目地溝の色彩と異なる色彩の塗料を前記固化材に塗布することを特徴とするものである。
第4の手段とは逆に、固化材に、目地溝と異なる色彩の塗料を塗布することにより、視覚上、目地溝を際立たせることもでき、目地溝と「疑似石」となる硬化後の固化材部分との区別を明確にすることができる。
本発明は前述したように複数の目地溝形成部品を用いて目地溝を形成することとしているので、作業効率を向上させるとともに、デザインの複雑性・多様性も確保し、また、施工する種々の躯体の表面形状にも適切に対応することができる目地溝の形成方法とすることができる。
第一の実施の形態の目地溝形成部品を敷設した躯体の平面図である。 図1の指示線X―X線の一部断面図である。 第一の実施の形態の固化材を打設した状態の要部断面図である。 第一の実施の形態の目地溝形成部品を躯体から取り外した状態の要部断面図である。 第一の実施の形態の目地溝形成部品を躯体から取り外し、目地溝を形成した状態の躯体の平面図である。 固化材を打設した状態の第二の実施の形態の目地溝形成部品と躯体の一部断面図である。 目地溝形成部品を躯体から取り外した状態の第二の実施の形態の目地溝形成部品と躯体の一部断面図である。 第三の実施の形態の目地溝形成部品を敷設した躯体の一部断面図である。 固化材を打設した状態の第三の実施の形態の目地溝形成部品と躯体の一部断面図である。 目地溝形成部品を躯体から取り外した状態の第三の実施の形態の目地溝形成部品と躯体の一部断面図である。 図9の指示線Z―Z線の拡大断面図である。 固化材を打設した状態の第四の実施の形態の目地溝形成部品と躯体の一部断面図である。 第五の実施の形態の目地溝形成部品を敷設した躯体の平面図である。 図13の状態から、目地溝形成部品を躯体から取り外した状態の躯体の平面図である。 第六の実施の形態の目地溝形成部品を敷設した躯体の平面図である。 第七の実施の形態の目地溝形成部品の一部平面図である。 第八の実施の形態の目地溝形成部品の一部平面図である。
本発明の目地溝の形成方法について、図1ないし図5を参照して第一の実施の形態を説明する。
以下、第一の実施の形態を含め、第二の実施の形態ないし第八の実施の形態に関する共通の図面の符号は、互いに共通である。
しがって、説明を省略した構成は、先の説明を援用している。
本発明に係る実施の形態の一つの目地溝10の形成方法は、図1に示すように、複数の目地溝形成部品12aを用いる。
目地溝形成用具12Aは、これらの複数の目地溝形成部品12aから構成される。
各目地溝形成部品12aは、図1に示すように、種々の長さのものからなり、これらの長さの異なる目地溝形成部品12aを多数組み合わせ、それぞれの目地溝形成部品12aによって区画された内外部分に、いわゆる「乱張り調」の風合いを有する「疑似石G」を形成するとともに、このような「疑似石G」間に目地溝10を形成するものである(図5を参照)。
図1に示すように、各目地溝形成部品12aは、種々の長さの板状に形成されている。
しかしながら、多数種類の目地溝形成部品12aをあらかじめ用意する煩雑さと、適当な目地溝形成部品12aを多数の中から選択して施工する煩雑さを避けるためには、施工現場において所望の長さ・端部の角度等に切断加工を施して敷設することが望ましい。
図2に示すように、この目地溝形成部品12aの断面形状は、高さのやや低い長方形状とされている。
目地溝形成部品12aは、このように躯体14の表面に敷設されている。
目地溝形成部品12aは、躯体14の表面との間に必要以上に固化材Mが入り込まないようにするために、躯体14表面に密着させることが望ましい。
図1に示すように、各目地溝形成部品12aを組み合わる際には、あらかじめ目地溝10を形成する予定の目地溝予定部16aに沿って目地溝形成部品12aを躯体14表面に敷設していく。
これらの目地溝形成部品12aによって区画された非目地溝予定部16bの部位において、固化材Mが「疑似石G」となるように打設されることになる。
各目地溝形成部品12aの端部は、組み合わされる他の目地溝形成部品12aの側部や端部に沿うように斜めに切断するなど、隣り合う他の目地溝形成部品12aと対応できるように切断加工される。
他の目地溝形成部品12aの側部等に隙間が生じないようにそれぞれの端部を切断することが望ましい。
そしてこのように目地溝形成部品12aの敷設が完了した後に、躯体14を被覆するように、その表面に固化材Mを打設する。
本例では、固化材Mはモルタルセメントを用いているが、セメント、モルタル、コンクリート等の他、漆喰、樹脂、塗料等を用いても良い。
図3に示すように、固化材Mの表面は自然石に少しでも似せるため、その平面は、緩やかな波状を呈するように形成することが好ましく、躯体14から一定の高さとなるように打設される。
躯体14表面からの固化材Mの厚みは、本例では50mm程度とされている。
なお、固化材Mに顔料などを混ぜ合わせて所望の色彩としても良い。
また、硬化後の固化材Mの表面に所望の塗料を塗布しても良い。
また、これらの場合において、固化材Mの色彩と異なる色彩の顔料を含む塗装下地材のプライマーを、固化材Mの打設に先立って躯体14に塗布することとすると、硬化後の固化材Mに求める色彩をより正確に実現することができる。
図4に示すように、躯体14から矢印Y方向に、各目地溝形成部品12aを取り外す。この取外し作業は、打設された固化材Mが硬化する前に行う。
具体的には、本例では目地溝形成部品12aの図面上の上方にまで固化材mを塗布するように打設作業を行うので、目地溝形成部品12aを取り外す際に、目地溝形成部品12aの上方の固化材mが周辺の固化材Mと固化してしまって剥がすことが困難とならない状態に行うことがよい。
但し、「疑似石」を形成する場合の目地溝は、自然な凹凸などを有していた方が「疑似石」を表現するのに望ましいので、必要以上に正確に取り外す作業は必要無い。一方、「疑似石」としない場合など、所定の正確性で目地溝形成部品の取外しが必要となる場合もある。
このようにして、目地溝形成部品10aをその上方の固化材mとともに取り外して、すべての目地溝形成部品12aの取外しが終わると、図5に示すように、目地溝形成部品12aを取り除いた非目地溝予定部16b上の固化材のみが残存し、目地溝10が形成されるとともに、目地溝10により区画された各部位が「疑似石G」として形成される。
このような目地溝形成部品12aを用いる目地溝の形成方法では、複数の目地溝形成部品12aを適宜組み合わせて任意の目地溝10を形成することができるので、目地溝10のデザインに対する制約がほとんど無い。
また、施工現場において目地溝10のデザインを決めることが容易である。
また、躯体14の周縁部など大型の型枠体を敷設できないような表面形状や狭い部位においても、複数の目地溝形成部品12aを適宜に組み合わせて容易に目地溝を形成できる。
さらに、目地溝10の幅は敷設される目地溝形成部品12aの幅によって決定することができるので、不定形状の板状のタイルや石などを多数貼り付ける方法のように、敷き詰める多数のタイル等の間の隙間ができるだけ均一になるようにするために用意した多数のタイル等の中から必要な形状のタイル等を探し出す煩雑さや目地溝の幅が必要以上に不揃いとなって見栄えを損ねるというおそれは無い。
ついで、図6および図7に示す目地溝形成部品20aを用いる第二の実施の形態の目地溝の形成方法について説明する。
この目地溝形成部品20aは、前述したものと異なり、高さを高くしている。
よって、図7に示すように、打設する固化材Mの厚みHよりも目地溝形成部品20aの方が高さhだけ高くなるように構成されている。
したがって、固化材Mの打設は非目地溝予定部16bの部位のみに実施することとなり、目地溝形成部品20aの上部には固化材Mは打設されない。
目地溝形成部品20aの取外し作業の際には、前述した例のように目地溝形成部品20aの上部の固化材Mを非目地溝予定部16bの固化材Mと切断して行う必要は無く、目地溝形成部品20aを固化材Mから、図示の矢印Y方向へ分離させて取り外せば足りる。
ついで、図8から図11に示す目地溝形成部品30aを用いる第三の実施の形態の目地溝の形成方法について説明する。
この目地溝形成部品30aは、図8に示すように、薄い粘着テープから構成される。
本例では養生テープを用いており、その片面に粘着面が設けられ、この粘着面を躯体14に貼着して固定可能としている。
本例では、例えば幅2〜3cm、厚み1〜2cmのものなどを用いる。
そして、この目地溝形成部品30aを用いて目地溝を形成する際には、図9〜図11に示すように、目地溝形成部品30aの端部を躯体14に対して立ち上げるように折り曲げておき、この端部の先端を固化材Mよりも上方に突出するようにして固化材Mを打設する。
この突出した部位が取り外し部30bとして用いられ、固化材Mを打設した後に、この取り外し部30bを掴んで引きはがすようにして、図10に示すように目地溝形成部品20aを容易に取り外すことができる。
このような目地溝形成部品30aにおいては、軟質可撓性材の一つである粘着テープを用いているので、湾曲する目地溝や、途中で屈曲する目地溝であっても、目地溝形成部品30aを適宜に湾曲させることにより、あるいは、刃物で加工処理するなどとすることにより、このような目地溝を簡易に形成することができる。
ついで、図12に示す目地溝形成部品40aを用いる第四の実施の形態の目地溝の形成方法について説明する。この目地溝形成部品40aは、前述したものと異なり、断面が「U」字状に形成されている。
この目地溝形成部品40aを用いて目地溝を形成する場合には、目地溝形成部品40aの内外側に打設された固化材Mと外側の非目地溝予定部16bの固化材M2とは、目地溝形成部品40aの両側壁によって分離容易とされている。
よって、固化材Mを打設する際には、目地溝形成部品40aの上方か否かに関わらず固化材Mの表面の高さを一律にならすように行えばよい。
目地溝形成部品40a内部にも固化材Mは入り込むが、固化材Mの打設および目地溝形成部品40aの取り外し作業は容易に行える。
ついで、図13および図14に示す目地溝形成部品50aを用いる第五の実施の形態の目地溝の形成方法について説明する。
この目地溝形成部品50aは、目地溝10bを文字状とする目地溝の形成方法の例である。
この目地溝形成部品50aは、目地溝10bが文字の体裁をとって、多数の直線・曲線状に組み合わせて躯体14上に敷設されている。
そして、これらの目地溝形成部品50aが敷設された躯体14に固化材Mを打設し、その後目地溝形成部品50aを取り外すと、図14に示すように、打設済みの固化材Mを除いて、目地溝10bが形成される(図14を参照)。
また、図15に示す第六の実施の形態のように、図柄の目地溝10cをデザインするように目地溝を形成することとしても良い。
ついで、図16に示す目地溝形成部品60を用いる第七の実施の形態の目地溝の形成方法について説明する。
この目地溝形成部品60は、その両側部について凹凸62を形成したものである。
前述したように、「疑似石」となるように目地溝を形成する場合には、目地溝が不規則に形成されることにより、自然の臨場感が得られる。
そこで、この目地溝形成部品60では、その両側部に凹凸62を形成することとしている。
このような凹凸62の大小は、適宜変更して良い。
特に、自然な風合いを出すためには、不規則な形状や大きさの凹凸62とすることが望ましい。
なお、このような凹凸62を形成するために、軟質可撓性材であって巻回された状態(巻尺のように巻かれた状態)の粘着テープなどの両側部について径方向に沿って一部を削り取ると、施工現場などにおいても、前述した凹凸を簡便・迅速に一気に形成することができる。
また、図17に示す目地溝形成部品70を用いる第八の実施の形態の目地溝の形成方法について説明する。この目地溝形成部品70では、その一部に、各種の平面視形状を施した孔70a〜70dが開口されている。
このように目地溝形成部品の一部に孔を形成することにより、目地溝形成部品を取り外した後において、当該孔の部位においても固化材を残存可能にすることができる。
よって、目地溝のうちの一部に、各種の平面視形状の固化材を残して、目地溝自体に装飾を施すことができる。
また、この他に目地溝形成部品として、断面が三角状のものなど他の形状のものを用いることもできる。
また、図8〜図11に示した第三の実施の形態以外の目地溝形成部品についても、その端部などに、取り外し用の取り外し部を設けることとしても良い。
また、躯体14をコンクリート製のものとし、硬化後の固化材Mと異なる色彩のコンクリート用接着プライマーをあらかじめ躯体14に塗布することにより、目地溝形成部品を取り外した後の目地溝10について、コンクリート用接着プライマーが目視できるようにすることができる。このようにして、「疑似石」となる固化材Mと目地溝10との色彩を異ならせる作業を簡便に行うことができる(図1ないし図5を参照)。
またさらに、目地溝形成部品を取り外した後に、目地溝10に、硬化後の固化材Mと異なる色彩の塗料を塗布することにより、「疑似石」となる固化材Mと目地溝10との色彩をより明確に異ならせることもできる。さらに、固化材Mに、目地溝10と異なる色彩(すなわち躯体14の色彩と異なる色彩か、または接着プライマーの色彩と異なる色彩)の塗料を塗布することとしても、同様に、「疑似石」となる固化材Mと目地溝10との色彩をより明確に異ならせることもできる。なお、この場合には躯体14からの目地溝形成部品の取り外しの前後にかかわらず、固化材Mに塗料を塗布することができる(図1ないし図5を参照)。
10、;目地溝、12A;目地溝形成用具、12a,20a,30a,40,50,70,80;目地溝形成部品、14;躯体、16a;目地溝予定部、16b;非目地溝予定部、M,m;固化材,G;疑似石。

Claims (5)

  1. 路面、床面、壁面又は玄関のアプローチ等の躯体の表面に対して、粘着テープからなる複数の目地溝形成部品であって、組み合わされる他の目地溝形成部品の側部や端部に沿うように斜めに切断するなど、隣り合う他の目地溝形成部品と対応できるように切断加工するとともに、目地溝形成部品の端部を前記躯体に対して立ち上げるように折り曲げて取り外し部を設けた複数の目地溝形成部品を組み合わせて目地溝予定部に沿って敷設し、
    該躯体を被覆するようにモルタルセメント等の固化材を打設し、
    該モルタルセメント等の固化材を養生し、
    該モルタルセメント等の固化材の硬化前に、前記複数の目地溝形成部品を躯体から取外し、
    該複数の目地溝形成部品によって区画された部位の非目地溝予定部に打設されたモルタルセメント等の固化材をさらに養生・硬化させることを特徴とする目地溝の形成方法。
  2. 前記複数の目地溝形成部品を前記各目地溝形成部品毎に躯体から取外すことを特徴とする請求項1に記載の目地溝の形成方法。
  3. コンクリート製の前記躯体への固化材の打設の前に、固化材が有する色彩と異なる色彩を有するコンクリート用接着プライマーを躯体に塗布することを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の目地溝の形成方法。
  4. 前記目地溝形成部品を躯体から取り外した後に、目地溝に、固化材の色彩と異なる色彩を有する塗料を塗布することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の目地溝の形成方法。
  5. 前記目地溝の色彩と異なる色彩の塗料を前記固化材に塗布することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の目地溝の形成方法。
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