JP2007285095A - Pc部材及びその製造方法 - Google Patents

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宏 馬場
Osamu Nohira
修 野平
Yuuji Kuriaki
裕次 栗秋
Kazuhiro Ogasawara
和博 小笠原
Tetsuya Ito
哲也 伊藤
Toshitsugu Inukai
利嗣 犬飼
Takeo Okada
健男 岡田
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Abstract

【課題】木端面の後縁側にテーパを設けたテーパ付きタイルを用いたPC部材において、目地間隙にコンクリートが十分に充填されるようにすることを目的とする。
【解決手段】ベッド1上に所定間隔で複数のタイル2,2,2をそれぞれ裏面を上向きにして並べ、この各タイル2,2間には仮目地材4を詰め、上方より高流動性コンクリート3を打設して、コンクリート3をタイル2に一体化させ、コンクリート3の表面に複数のタイル2,2,2が一体状に貼着されたPC版を得る。各タイル2の裏面には蟻溝2dを設けることにより蟻状の裏足2a,2a,2aが突出形成されている。各タイル2の木端面の後縁側にテーパ面2bが形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、PC部材及びその製造方法に係り、特にタイルの木端面の後縁側がテーパ面となっているPC部材及びその製造方法に関する。
従来、平面状に複数並べられたタイルの裏面にコンクリートを打設して表面に複数のタイルが一体化されたコンクリート壁体を得るタイル先付け工法においては、コンクリートとタイルとの貼着状態を確実にするために、タイルの裏面には蟻溝状に蟻足を形成している。複数並べられたタイルの裏面にコンクリートを打設してコンクリートをバイブレーションを掛けて締め固めして施工する際に、あまり多くバイブレータをかけるとタイルのまがり、気泡が生じ、バイブレータ不足であると、ジャンカや裏足部分のコンクリートのまわり不足などが生じてタイルがコンクリートに一体化される強度が不十分となる場合があるという問題点があった。
そこで、本出願人は、特開平10−245963号公報において、 平面状に複数並べられたタイルの裏面にコンクリートを打設して、表面に前記複数のタイルが一体状に貼着されたコンクリート壁体を得るタイル先付け工法において、前記各タイルの側周面は、前記コンクリートからの抜脱を防ぐテーパー状に形成されていることを特徴とするタイル先付け工法を提案している。
このように各タイルの側周面の一部または全周にテーパー端面を形成させておけば、打設したコンクリートがこのテーパー端面の表面側に回り込んで強固にタイルを保持することとなり、コンクリートに強固に各タイルが一体化され、タイルの貼着状態が極めて強固なものとなって各タイルがコンクリートから剥離しにくくなる。また、木端面のタイル前縁側が垂直面となっているので、コンクリートからのノロが付着しても正面からは視認されにくく、美観も良くなる。しかしながら、木端面のタイル後縁側が外向きにテーパを有しているためコンクリートが十分に充填されずタイルが剥離するという問題があった。
特開平10−245963号公報
本発明は、このような木端面の後縁側にテーパを設けたテーパ付きタイルを用いたPC部材において、目地間隙にコンクリートが十分に充填されるようにすることを目的とする。
請求項1のPC部材は、複数枚のタイルが目地間隙をあけて配列され、該タイルの裏側にコンクリートが打設されたPC部材において、該タイルは、木端面の後縁側が側方に向って張り出すテーパ面となっており、該テーパ面が高流動性コンクリート中に埋設されていることを特徴とするものである。
請求項2のPC部材は、請求項1において、前記タイルの裏面に裏足が設けられており、該裏足の深さは、前記テーパ面を形成する部位の厚みよりも浅いことを特徴とするものである。
請求項3のPC部材は、請求項1ないし3のいずれか1項において、前記テーパ面のテーパ角が3〜15゜であることを特徴とするものである。
請求項4のPC部材の製造方法は、複数枚のタイルを目地間隙をあけて配列し、タイルの裏面側にコンクリートを打設する工程を有するPC部材の製造方法において、該タイルの木端面の後縁側が側方に張り出すテーパ面となっており、該コンクリートが高流動性コンクリートであることを特徴とするものである。
請求項5のPC部材の製造方法は、請求項4において、該コンクリートはスランプ高さが23cm以上であることを特徴とするものである。
請求項6のPC部材の製造方法は、請求項4又は5において、コンクリートの水セメント比が40%以上であることを特徴とするものである。
本発明のPC部材では、コンクリートとして高流動性コンクリートを用いるので、目地間隙にも十分にコンクリートが充填される。これにより、タイルがコンクリートと強固に一体となったPC部材が得られる。
高流動性コンクリートとしては、具体的にはスランプ高さが23cm以上のものが好ましい。
このPC部材では、木端面のテーパ面がコンクリート中に埋設され、コンクリートとタイルとの一体性に優れるので、タイル裏面の蟻溝は省略され、タイル裏面が平坦となっていてもよい。このようにすれば、タイルの強度が増大する。ただし、タイル裏面に裏足(溝状)または蟻溝を設けてもよく、このようにすればタイルとコンクリートとの一体性が更に向上する。
なお、テーパ面の角度は3〜15゜が好適である。
本発明は、PC版だけでなく各種のPC部材に適用できる。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。
第1図は実施の形態に係るPC部材の断面図、第2図はタイルの断面図である。
この実施の形態では、PC版(プレキャストコンクリート版)を得るために、先ず図1に示すように、ベッド1上に所定間隔で複数のタイル2,2,2をそれぞれ裏面を上向きにして並べる。なお、各タイル2,2間には仮目地材4を配置しておく。これらのタイル2の上方より高流動性コンクリート3を打設して、コンクリート3をタイル2に一体化させ、コンクリート3の表面に複数のタイル2,2,2が一体状に貼着されたPC版を得る。
各タイル2の裏面には、蟻溝2dを設けることにより蟻状の裏足2a,2a,2aが突出形成されている。
各タイル2の木端面の後縁側にテーパ面2bが形成されている。このテーパ面2bは、タイル2の表側から延びる垂直端面2cよりタイル2の裏側に向かって外側へ突出状に、図1では上方ほど側方へ張り出すように傾斜して形成されている。
このように各タイル2の側周面の一部または全周にテーパ面2bを形成させておけば、打設したコンクリート3がこのテーパ面2bの表面側に回り込んで強固にタイル2を保持することとなり、コンクリート3に強固に各タイル2が一体化され、タイル2の貼着状態が極めて強固なものとなって各タイル2がコンクリート3から剥離しにくくなる。
しかも、この実施の形態では、コンクリート3として高流動性コンクリートを用いているので、目地間隙にコンクリートが十分に密実に充填され、タイル2がコンクリート3と強固に一体化される。
コンクリート3を高流動性とするために、コンクリートの水セメント比を40%以上例えば50〜60%とすることが好ましい。コンクリートは、軽量骨材を用いた軽量コンクリートとしてもよい。
コンクリート3のスランプ高さは23cm以上例えば23〜25cm程度とすることが好ましい。スランプフローは40〜50cm程度が好ましい。
蟻溝2dの底面は、テーパ面2bと垂直面2cとの交点Pよりもタイル裏面に位置する、すなわち、裏足の深さはテーパ面を形成する部位の厚みよりも浅いことが好ましく、これによりタイルの強度が高くなる。なお、タイル厚さDが7〜9mmの場合、蟻溝2dの底面と交点Pとのタイル厚み方向の距離dは1〜5mm程度であることが好ましい。蟻溝2bと木端面との距離Wは6〜9mm程度が好ましい。テーパ面2bの高さは4〜6mmであることが好ましい。
ただし、本発明では、蟻溝2dを設けず、タイルの裏面を平坦としてもよく、この場合でも、テーパ面2bの作用によりタイルとコンクリートとを強固に一体とすることができる。
上記のテーパ面2bのテーパ角θ(垂直面の延長面との挟角)は3〜15゜特に5〜13゜が好適である。この範囲とすることにより、コンクリート3が目地間隙に回り込み易く、且つタイル2の拘束力も十分に高いものとなる。
なお、テーパ面2bを設ける範囲Dは、タイル2の厚みDの40〜70%程度とするのが好ましい。またタイル裏面は、蟻溝でなく溝の側面が底面に対して略垂直な通常の溝であってもよく、平面であってもよい。
実施例1
95×45×9mm、蟻溝なし、テーパ角度(θ)7.8゜、テーパ面の範囲(D)5.5mmの陶磁器製のタイルについて、目地間隙5mmで3枚、短手方向を平行に揃えて配列し、スランプ高さ25cmの高流動性コンクリートを打設し、100×100×400mmの供試体を製造した。この供試体を長手方向に圧縮し、タイルが破壊又は剥離するときのコンクリートひずみ量を測定したところ、1115μmであった。
なお、このコンクリートのスランプは25cm、スランプフローは70cm、空気量は3%、水セメント比は68.8%、細骨材率は53.3%である。
配合の単位量は、水170kg/m、セメント247kg/m、細骨材838kg/m、粗骨材745kg/m、混和材272kg/m、混和剤7.266kg/mである。
比較例1
タイルとしてテーパ面のないものを用いたこと以外は同様の試験を行ったところ、上記ひずみ量は880μmであった。
これらの結果から、テーパ面を設けたことによりタイルの接合性が向上し、面内変形追従性も向上することが認められた。
実施例2、比較例2
実施例1及び比較例1においてそれぞれタイル裏面に樹脂フィルムを貼ってコンクリートを打設した。このタイルの剥離強度を測定したところ、実施例2では1.02N/mmであるのに対し、比較例2では0.75N/mmであった。この結果からも、テーパ面を設けたことによる効果が認められた。
実施の形態に係るPC部材の断面図である。 図1のタイルの断面図である。
符号の説明
2 タイル
2a 裏足
2b テーパ面
2c 垂直面
2d 蟻溝

Claims (6)

  1. 複数枚のタイルが目地間隙をあけて配列され、該タイルの裏側にコンクリートが打設されたPC部材において、
    該タイルは、木端面の後縁側が側方に向って張り出すテーパ面となっており、該テーパ面が高流動性コンクリート中に埋設されていることを特徴とするPC部材。
  2. 請求項1において、前記タイルの裏面に裏足が設けられており、
    該裏足の深さは、前記テーパ面を形成する部位の厚みよりも浅いことを特徴とするPC部材。
  3. 請求項1又は2において、前記テーパ面のテーパ角が3〜15゜であることを特徴とするPC部材。
  4. 複数枚のタイルを目地間隙をあけて配列し、タイルの裏面側にコンクリートを打設する工程を有するPC部材の製造方法において、
    該タイルの木端面の後縁側が側方に張り出すテーパ面となっており、
    該コンクリートが高流動性コンクリートであることを特徴とするPC部材の製造方法。
  5. 請求項4において、該コンクリートはスランプ高さが23cm以上であることを特徴とするPC部材の製造方法。
  6. 請求項4又は5において、コンクリートの水セメント比が40%以上であることを特徴とするPC部材の製造方法。
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