JP6840106B2 - 壁面の模様形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、壁面の模様形成方法に関し、より詳細には、壁面に木目・板目模様を簡易に形成できる壁面の模様形成方法に関する。
なお、本明細書における「壁面」とは、建築物の内外壁面、床面、天井面、仕切り壁面の他、構造物の表出面を含むものである。
従来、コンクリートによって作られた建築物等は、型枠を組んでコンクリートを打設した後、型枠を取り外すことで形成される。型枠材としては合板や杉板が用いられ、特に杉板は、年輪の部分が木目模様となっているため、このような杉板型枠を用いた場合のコンクリート壁面は合板型枠を用いた場合と異なり美しい木目・板目模様を呈する。
こうした木目・板目模様を有するコンクリート壁面は、上述のようにコンクリートを打設することにより形成されるため、同様の方法では既設の壁面に木目・板目模様を形成することはできない。そこで、既設の壁面に、コンクリート壁面に形成されるような木目・板目模様を形成する方法が提案されている。例えば、硬化前のセメント成形板に木目模様のローラーを押しつけ、木目調の凹凸模様を表面に付与したセメント成形板を、下地壁面に専用金具もしくはビスを用いて止め、壁面を構築する方法(例えば、特許文献1参照)や、下地壁面の前面に空隙を介して模様転写板を配し、該模様転写板の下地壁面側にはセメント等による模様被転写層が形成されていて、該空隙にモルタル等の充填材を充填し、該模様被転写層と充填材を固着した後、前記模様転写板を取り外し、該充填材に固着した模様被転写層の表面に該模様転写板による板目等の模様を転写することで建築物壁面に模様形成する方法(例えば、特許文献2参照)が提案されている。
特許文献1及び特許文献2の方法によれば、既設の壁面に対して、木目・板目模様を有するコンクリート壁面を模した壁面を形成することが可能である。しかしながら、特許文献1の方法では、下地壁面への成形板の位置決めを一枚一枚しっかりしないと板目に隙間が生じたり、壁面全体に歪みが生じたりといったことが考えられる。また、特許文献2の方法は、下地壁面と模様転写板との間に空隙を形成した後、その空隙内にモルタル等の充填材を充填するので、下地壁面の全面に模様を形成するには模様転写板を型枠のように設置しなければならず、多くの時間と労力がかかることが考えられる。
実用新案登録第3107591号公報 特開平7−97870号公報
そこで、本発明は既設の壁面に対して、コンクリート壁面に形成されるような木目・板目模様を簡易に形成することができる壁面の模様形成方法を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明が採った手段は、
A) 既設の壁面の表面にモルタル材を塗布してモルタル層を形成するモルタル層形成工程と、
B) 前記モルタル層の表面のみを、指で触れたときにモルタル材が指に付着しない程度の状態に乾燥させる表面乾燥工程と、
C) 前記モルタル層の乾燥表面上の選択された位置(L1)に、杉板材からなると共に木目模様を有する模様転写板を配置する工程と、
D) 前記模様転写板を押圧して、または前記模様転写板に振動を加えて前記モルタル層の乾燥表面に木目模様を転写する転写工程と、
E) 前記モルタル層から前記模様転写板を取り外す工程と、を備え、
前記工程Eで取り外した前記模様転写板を前記モルタル層の乾燥表面上の別の位置(L2,L3,L4)に配置し直して前記工程DおよびEを実行することを複数回繰り返すことで前記モルタル層の全面に対して木目模様の転写を完了し、
その後に前記モルタル層を硬化養生させることを特徴とする壁面の模様形成方法、である。
本発明に係る壁面の模様形成方法は、まず、既設の壁面にモルタル材を塗布してモルタル層を形成する(モルタル層形成工程A)。そして、このモルタル層の表面を、目安として指で触れてもモルタル材が付着してこない程度にまで乾燥させる(表面乾燥工程B)。次いで、表面のみが乾燥したモルタル層の乾燥表面上の選択された位置(L1)に対して、杉板材からなると共に木目模様を有する模様転写板を配置し(工程C)、この模様転写板をモルタル層に対して押圧し、または振動を加えて、模様転写板が有する木目模様をモルタル層の表面に転写する(転写工程D)。そして、模様転写板を十分に押圧等したら、モルタル層から模様転写板を取り外す(工程E)。このとき、モルタル層はその表面のみが乾燥した状態にあるので、模様転写板をすぐに取り外しても、模様転写板にモルタル材が付着してモルタル層を傷つけることがないので転写がきれいに行われるのである。更に、前記工程Eで取り外した模様転写板を前記モルタル層の乾燥表面上の別の位置(L2,L3,L4)に配置し直して工程DおよびEを実行することを複数回繰り返すことで前記モルタル層の全面に対して木目模様の転写を完了する。その後にモルタル層を硬化養生させることで、壁面の模様形成を完了する。
なお、前記模様転写板は、杉板材からなるものである。模様転写板に杉板を用いることで、自然な木目模様をモルタル層に転写することができる。
本発明によれば、既設の壁面に対して、コンクリート壁面のような木目・板目模様を簡易に形成することができる。また、モルタル層の表面のみを乾燥させてから模様転写板を配置して模様を転写するので、模様転写板を取り外す際にモルタル材が剥がれることがなく、きれいに転写することができる。
実施例に係る壁面の模様形成方法を説明する模式図である。
[モルタル層形成工程]
本工程は、既設の壁面(下地壁面)に対し、模様が転写されることとなるモルタル層を形成する工程である。このモルタル層はモルタル材を下地壁面にコテ塗りすることで形成される。モルタル材は、下地壁面に直接塗布してもよいが、下地壁面の種類によっては事前にプライマーを塗布してもよい。また、モルタル層の強度を高めるために、モルタル層に耐アルカリ性ガラス繊維ネットを伏せ込んでもよい。
[表面乾燥工程]
本工程は、モルタル層形成工程で形成したモルタル層の表面のみを乾燥させる工程である。「表面のみ乾燥」とは、例えば指で触れてモルタル材が手に付着しない程度の状態をいう。このようにモルタル層の表面のみを乾燥させ、内部を柔らかい状態にしておくことで、後述する転写工程で模様がはっきりと転写されるとともに、転写完了工程で、模様転写板を取り外すときにモルタル層の表面が剥がれることがなくなるのである。
[転写準備工程]
本工程は、表面乾燥工程にて形成したモルタル層の乾燥表面に、木目模様を有する模様転写板を位置決めして配置する工程である。模様転写板は、木目模様が形成された板材であれば特に限定されないが、自然な木目模様を転写することができる杉板材を用いることが好ましい。
[転写工程]
本工程は、モルタル層の乾燥表面に、模様転写板が有する模様を転写する工程である。すなわち、転写準備工程にてモルタル層の乾燥表面に配置した模様転写板を押圧するか、あるいは模様転写板に振動を加えるかして、模様転写板に形成された木目模様をモルタル層の乾燥表面に転写する工程である。模様転写板の押圧方法としては、模様転写板の上からハンマーで叩く方法が考えられ、模様転写板に振動を加える方法としては、既存のバイブレータを模様転写板の上に当てる方法が考えられる。
[転写完了工程]
本工程は、転写工程の後、模様転写板をモルタル層表面から取り外す工程である。上述のように、モルタル層は表面のみが乾燥した状態にあるため、模様転写板を取り外す際に、モルタル材が模様転写板に付着してくることがないので、モルタル層を傷めずにきれいに取り外すことができる。
以上の工程を経ることによって、コンクリート壁面に形成されるような木目・板目模様を、既設の壁面に簡易に形成することができる。なお、転写完了工程の後、コンクリート壁面らしさをより強調するために、表面に気泡痕を形成したり、塗料を塗布したりしてもよい。さらに、木目や板目を筆で描き込んだり、スポンジ等を用いて色ムラを形成したりしてもよい。
以下に、本発明の一実施例を図に基づいて説明する。
最初に、モルタル層形成工程として、下地壁面にモルタル層Mを形成した。下地壁面には、事前にプライマーを塗布しておき、その上からモルタル材を塗り厚が2〜3mmとなるようにコテを用いて塗布した。また、モルタル材塗布の際に、耐アルカリ性ガラス繊維ネットを下地壁面の全面を覆うように伏せ込んだ。そして、セパレータ痕を再現するための専用シール(Pコン孔シール)を貼り付け、さらにモルタル材を塗り厚が約5mmとなるようにコテを用いて塗布した。
上記のようにして形成したモルタル層Mを、表面のみが乾燥するまで、すなわち、モルタル層の表面に指で触れたときに、モルタル材が指に付着しない程度にまで養生させた。このとき、霧吹きスプレー等でモルタル層Mの表面に散水してコテで押さえる作業を行い、モルタル層Mの表面の乾燥状態が均一となるようにした。
モルタル層の表面が乾燥したら、図1に示すように、模様形成板たる長尺の杉板材10(L=100mm)を配置した。配置の際には、杉板材が水平に配置されるように、水平基本墨Bをチョークで墨出しし、次いで杉板材10を水平基本墨Bに沿わせて配置した。
モルタル層Mの表面に杉板材を配置したら、杉板材を手で押さえながらその全面をハンマーでしっかりと叩いて、モルタル層Mの表面に木目模様を転写した。
杉板材を取り外したら、転写状態を確認するとともに、水平基本墨Bからの下がり寸法L1を確認する。次いで、杉板をL2の位置(L1の直下)に下げて配置して位置決め柄を行い、同様の方法にて転写を行った。そして、杉板材の配置をL3、L4・・・と順番に位置を下げては転写を繰り返した。
上記のようにして、壁面全面に対して転写が全て完了した後、モルタル層を5日間硬化養生させた。硬化後、Pコン孔シールを撤去し、模様形成を完了させた。
本実施例に係る壁面の模様形成方法によれば、既設の壁面に対して、コンクリート壁面を模した木目・板目模様を簡易に形成することができる。また、モルタル層の表面のみを乾燥させてから模様転写板を配置して模様を転写するので、模様転写板を取り外す際にモルタル材が剥がれることがなく、きれいな転写面を形成することができる。
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲内で変形実施できる構成を含む。例えば、上記実施例では、プライマーの塗布、耐アルカリ性ガラス繊維ネットの伏せ込み、Pコン孔シールの貼り付けを行っているが、これらの工程は省略してもよい。逆に、模様形成完了後に、さらに美観を向上させるために塗料を塗布したりしてもよいし、木目や板目を筆で描き込んだり、スポンジ等を用いて色ムラを形成したりしてもよい。
また、上記実施例では、既設の壁面の全面に模様を形成する場合について説明したが、既設の壁面の一部に模様を形成する場合や、修繕する場合にも同様にして実施することができる。
10 杉板(模様転写板)
B 水平基本墨
M モルタル層

Claims (1)

  1. A) 既設の壁面の表面にモルタル材を塗布してモルタル層を形成するモルタル層形成工程と、
    B) 前記モルタル層の表面のみを、指で触れたときにモルタル材が指に付着しない程度の状態に乾燥させる表面乾燥工程と、
    C) 前記モルタル層の乾燥表面上の選択された位置(L1)に、杉板材からなると共に木目模様を有する模様転写板を配置する工程と、
    D) 前記模様転写板を押圧して、または前記模様転写板に振動を加えて前記モルタル層の乾燥表面に木目模様を転写する転写工程と、
    E) 前記モルタル層から前記模様転写板を取り外す工程と、を備え、
    前記工程Eで取り外した前記模様転写板を前記モルタル層の乾燥表面上の別の位置(L2,L3,L4)に配置し直して前記工程DおよびEを実行することを複数回繰り返すことで前記モルタル層の全面に対して木目模様の転写を完了し、
    その後に前記モルタル層を硬化養生させることを特徴とする壁面の模様形成方法。
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